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高校生の探究テーマ100例|まだ決まってない人も必ずヒントが見つかる!

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大学受験
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塾選ジャーナル編集部

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探究テーマが決まらない…そんな高校生のために、実際に使える探究テーマ100例を分野別に紹介!

この記事では、科学、社会、教育、心理など、すぐに使える探究テーマと簡潔な解説つきで、高校生の探究学習を後押し。さらに、選び方のコツや学習の深め方もわかりやすく解説します。

これから探究学習に取り組む方も、テーマの見直しを考えている方も、ぜひ参考にしてください。

目次

高校生向け面白い探究テーマ100例【ジャンル別に紹介】

高校生向け面白い探究テーマ100例

それでは早速、高校生向けに面白い探究テーマを紹介します。

科学・社会・心理・テクノロジー・環境・文化など、幅広い分野からピックアップしているので、興味のあるテーマがきっと見つかるはずです。

自分の関心や将来の進路に合ったテーマを見つけて、主体的に学びにつなげましょう。テーマ選びの参考として、ぜひご活用ください。

科学・テクノロジー系(例:AIと人間の共存)

自然科学系のテーマや科学実験、AI・プログラミングなどのテクノロジーに関連するテーマをまとめました。

No. 探究テーマ 概要
1 ARとVRの未来の形 ARやVRの技術は教育、医療、エンタメなどに活用され、将来的には現実と仮想が融合する社会の到来が予想されます。その技術進化が人間の生活や社会に与える影響を探ります。
2 AIは人間を超えられるのか AIの進化により、計算・判断能力ではすでに人間を超える場面も見られます。今後のAIは感情や倫理を持てるのか、人間と共存する未来はどうあるべきかを考察します。
3 5Gと生活の向上 高速通信が可能な5Gによって、遠隔医療や自動運転、スマートホームなどが現実に。5Gが私たちの生活をどう変えるのか、メリットと課題を整理します。
4 Bluetoothの未来 Bluetoothは今後も進化し、より多くのデバイス接続や省電力化が進むと予測されます。IoT社会で果たす役割や、未来の応用可能性を調査します。
5 振動で発電する装置の製作 足踏みや車の走行などの振動から電気を取り出す技術を、自作の装置で実験・検証します。エネルギー回収の新たな可能性を探る探究です。
6 放射線が及ぼす害と効果 放射線には医療や工業での有益な使用がある一方、人体への影響も懸念されます。放射線の正しい知識と、リスクとベネフィットを学びます。
7 なぜ雷が落ちると植物が育つのか 雷によって空気中の窒素が固定され、土壌の栄養が増すとされます。この現象が植物の成長に与える科学的根拠を調べます。
8 ロケットの燃料の仕組み ロケットが空に飛ぶための推進原理や燃料の種類、燃焼の仕組みについて調べ、宇宙に行くために必要な力と科学を学びます。
9 ペットボトルロケットの飛行実験 水と空気圧を利用したペットボトルロケットを製作し、飛距離や角度の違いを検証。実験を通じて運動エネルギーや物理の法則を理解します。
10 ロボットのプログラミング制御実験 簡易なロボットをプログラミングで制御し、自動走行やタスク達成を目指します。センサーの活用や自律的な判断の仕組みを探ります。
11 洗剤の成分比較 複数の市販洗剤を成分・洗浄力・環境負荷の観点から比較します。エコ洗剤の可能性や、生活の中での選び方を考えます。
12 河川・海洋汚染の対策 水質汚染の現状や原因を調べ、日本や世界の対策事例を紹介。自分たちの行動が環境保全にどう貢献できるかを探ります。
13 環境に無害な日焼け止めの研究 サンゴなどの海洋生物に有害な成分を含まない日焼け止めを調査。成分表示の見方や、環境と肌の両方に優しい製品選びを研究します。
14 気候変動の対策 温暖化や異常気象の原因と影響を調べ、国や企業、個人が行う対策と効果を考察します。
15 最適な睡眠時間の研究 健康や集中力に与える睡眠の影響を調べ、自分に合った理想的な睡眠時間を見つけることを目的とします。
16 なぜ薬は苦いのか 多くの薬が苦い理由を、成分や人間の味覚反応から調べ、服用しやすくする工夫や技術についても考察します。
17 重い軍艦が沈まない理由 大きな金属の塊である軍艦がなぜ浮かぶのかを、アルキメデスの原理や浮力の法則から科学的に探ります。
18 電気自動車と再生可能エネルギーの関係 EVの普及が環境に優しいと言われる理由を調査し、再生可能エネルギーとの相乗効果や課題を考察します。
19 スマート農業は食糧危機を救えるか? AIやIoTを活用した農業技術が、省力化・高収穫化をもたらす可能性を持ち、食糧問題や農業の未来にどう貢献するかを探ります。

科学・テクノロジーに関連するテーマは、身の回りにあるものから発想しやすいのが特徴です。

身近にある科学に関する疑問を取り上げてみたり、普段使っているテクノロジーについて調べて疑問に感じたものを探究してみたりすると、良いテーマが見つかるかもしれません。

社会・国際問題系(例:外国人労働者と日本社会)

続いて、社会・国際問題系の探究テーマを取り上げました。

No. 探究テーマ 概要
20 地域の少子化・高齢化・過疎化問題 地方では人口減少や高齢化により、公共サービスや地域経済の維持が難しくなっています。原因や影響を調べ、地域活性化のための取り組みを探ります。
21 食品ロス問題の対策 日本では年間500万トン以上の食品が廃棄されています。家庭や企業の食品ロスの実態を調査し、削減に向けた工夫や政策について考えます。
22 プラスチックごみの対策 プラスチックごみは海洋汚染やマイクロプラスチック問題の原因となっています。リサイクルや代替素材などの取り組みを調べ、行動提案につなげます。
23 生物多様性の保全 生物多様性が失われると生態系バランスが崩れます。絶滅危惧種や森林破壊の問題に着目し、保全活動の重要性と今後の課題を探ります。
24 スポーツと社会の関係 スポーツは健康増進だけでなく、教育・福祉・地域交流にも役立っています。スポーツが社会に与える影響や役割を幅広く調査します。
25 LGBTQの問題 LGBTQの人々が直面する差別や偏見、法整備の遅れなどの課題を取り上げ、多様性を認める社会の実現に必要な支援や教育を考えます。
26 SDGsの今後 持続可能な開発目標(SDGs)は2030年までの世界共通の課題です。日本や自分たちの生活との関わりを調べ、身近にできる取り組みを考察します。
27 世界の貧困問題 発展途上国では多くの人が貧困状態にあります。貧困の要因と現状を調べ、国際支援やNGOの取り組みが果たす役割を考えます。
28 日本と世界の気候変動問題の対策 気候変動による異常気象や海面上昇などの影響が深刻化しています。日本や世界が取り組む政策や技術革新について調査・比較します。
29 地域における国際交流 地域で行われる留学生受け入れや姉妹都市活動などを通じた国際交流について調べ、多文化理解や地域活性化への貢献を探ります。
30 難民問題の現状と対策 紛争や迫害により母国を追われた難民の数は年々増加しています。難民を受け入れる側の課題や支援体制について、世界と日本の現状を比較します。
31 外国人労働者問題 日本でも外国人労働者が増えていますが、言語や文化の壁、雇用環境の問題もあります。共生のために何が必要かを考察します。
32 ベーシックインカムの実現方法 すべての人に最低限の生活費を支給する制度「ベーシックインカム」について、利点と課題、導入に向けた現実的な方法を調べます。
33 多文化共生社会の実現のために 異なる文化や価値観を持つ人々と共に生きるためには、理解・教育・制度が不可欠です。地域での取り組みや課題を調査します。
34 発展途上国への教育支援 教育を受けられない子どもたちが多くいる国々に対して、どのような支援が行われているのかを調べ、教育の重要性を考えます。
35 なぜ選挙に行かない若者が多いのか? 日本の若年層の投票率は低下傾向にあります。政治への関心、制度の問題、情報発信のあり方など、背景を探り改善策を考察します。
36 少子化対策における自治体の取り組み 出生率の低下が続く中、各自治体は子育て支援や移住促進など多様な対策を行っています。その効果や今後の展望を調査します。

現在住む地域が抱える小さな問題から社会問題・国際問題といった大きな視点で捉える問題まで、幅広いテーマが考えられます。

「貧困問題」「気候変動問題」という大きな枠から一つの国や地域に絞って問いを立てることで、より深い探究が可能になるでしょう。

言語・コミュニケーション系(例:若者言葉の変化)

言語・コミュニケーション系の探究テーマとしては、以下のようなテーマが挙げられます。

No. 探究テーマ 概要
37 外国語教育について グローバル化が進む中で、外国語教育の必要性が増しています。日本の英語教育の現状や、多言語教育の可能性を調べ、より効果的な学び方を探ります。
38 文字表記の成り立ち 漢字・ひらがな・カタカナなど日本語の文字はどのようにして誕生し、発展してきたのか。表記の歴史を通して言語の進化を学びます。
39 フォントがもたらす効果 同じ文章でもフォントが違えば印象が変わります。広告やSNSで使われるフォントの違いが、読み手の感情や行動にどう影響するかを探ります。
40 文字コミュニケーションにおける顔文字の実用性 顔文字や絵文字は感情を伝える手段として定着していますが、誤解を生むこともあります。その利点と限界を実際の事例と共に考察します。
41 観光地におけるコミュニケーション 言葉の壁を越えて観光客と接するには、どのような工夫が必要か。観光地での多言語対応やジェスチャー、案内表示のあり方を調査します。
42 古語と現代語の違い・変化 日本語は時代とともに変化してきました。古典作品などを通じて古語を学び、現代語との違いや進化の背景を考察します。
43 SNS上のコミュニケーションの課題と対策 SNSは便利な反面、誤解や対立を生む場面も多くあります。ネット上の会話で起こりがちなトラブルとその対策を考えます。
44 SNSでの誹謗中傷 匿名性の高いSNSでは、他者への中傷やいじめが問題となっています。被害の実態や法的対策、SNS利用のあり方を探ります。
45 SNS上の評価が自己肯定感に与える影響 「いいね」やフォロワー数が人の気分や自信に影響を与える時代です。SNS評価と自己肯定感の関係を調査・分析します。
46 流行語の生まれ方 毎年発表される流行語は、どのように誕生し、広まるのか。社会背景やメディアの影響、若者文化との関係を探ります。
47 名字の由来 日本の名字には地名や職業、自然に由来するものがあります。自分や他人の名字のルーツを調べることで、歴史や文化に触れます。
48 現代の日本人の語彙力 スマートフォンの普及や会話の簡略化により、語彙力の低下が指摘されています。実態を調査し、語彙を増やすための方法を考察します。
49 方言の必要性・保護について 地域の文化を色濃く反映する方言は、言語の多様性の象徴です。方言の価値や消滅の危機、保存・継承の取り組みを調べます。
50 地域の多世代コミュニケーションづくり 世代を越えた交流が減少する中、地域での多世代コミュニケーションの重要性が増しています。成功事例や課題を調査します。
51 Z世代のSNSの使い分け実態 TikTok、Instagram、X(旧Twitter)などをどのように使い分けているのか。Z世代のSNS利用の実態と意図をデータから読み解きます。
52 AIと人間のコミュニケーションの違い AIは自然な会話が可能になってきましたが、まだ人間と同じような「共感」や「行間を読む」力には課題があります。その違いを探究します。
53 外国人観光客に伝わりやすい日本語表現 海外からの観光客にとって、わかりやすく誤解のない日本語表現とは何か。案内表示や接客の言葉を見直し、より伝わる工夫を考えます。

外国語教育や日本語の成り立ちなどについて興味がある方におすすめです。コミュニケーション関連だと、SNSでのコミュニケーション問題も身近で考えやすいテーマでしょう。

地域問題との関連を考えるなら、地域に残る方言や多世代コミュニケーションについて考えてみるのもおすすめです。

文化・芸術系(例:Z世代のファッション文化)

文化・芸術系のテーマは、このようなものが考えられます。

No. 探究テーマ 概要
54 話題のアニメ・ドラマの社会的背景の考察 人気作品はただの娯楽にとどまらず、時代の価値観や社会問題を映し出しています。特定の作品を通じて、その背景にある社会状況やメッセージを読み解きます。
55 若者がアニメやマンガに惹かれる理由 若者世代にとってアニメ・マンガは共感や現実逃避の手段ともなっています。キャラ設定やストーリー構造、文化的背景からその魅力を探ります。
56 日本のドラマと海外ドラマの違い 日本と海外ではドラマの演出、尺、テーマに明確な違いがあります。ジャンルごとの傾向や視聴者の価値観の違いを比較・考察します。
57 近代におけるゲームの変容と今後の展開 ゲームは家庭用からオンライン、VRへと進化してきました。世代ごとの遊び方の変化やeスポーツなどの新展開から、今後の可能性を探ります。
58 世界のファストファッション 低価格・大量生産のファストファッションは一方で環境問題や労働問題を引き起こしています。ブランドの裏側や消費者の意識の変化を調べます。
59 日本と世界のファッションにおける考え方の違い 日本では流行や季節感、清潔感が重視される一方、海外では個性や文化的アイデンティティが強く表れます。国ごとの価値観を比較します。
60 ファッションと経済 ファッション業界は経済に大きな影響を与えています。流行の仕組み、ブランド戦略、消費行動の変化を通じてファッションと経済の関係を探ります。
61 集中力を上げる色 色には心理的な効果があり、青や緑は集中力を高めるとされます。色彩と脳の関係、学習環境での活用法について科学的に調べます。
62 色彩心理について 赤は情熱、青は冷静など、色が感情や行動に与える影響を研究する分野です。広告やデザインに活用される色の心理効果を探究します。
63 音楽が人間の心理に与える影響 音楽は人の感情や記憶、ストレス緩和に影響を与えます。ジャンルやテンポごとに異なる心理的作用を調べ、脳科学との関連も考察します。
64 リラックスできる音楽とは 自然音やクラシック、ヒーリング系など「癒し」とされる音楽には共通点があります。心拍や脳波への影響を通じて、リラックスの条件を探ります。
65 勉強時に音楽を聴くと集中できるのか 音楽を聴きながらの勉強は集中力を高めるという説と逆に妨げになるという説があります。実験や調査を通じて、効果的な使い方を検証します。
66 スマホやインターネットによる生活の変化 スマートフォンとネットの普及で、生活様式や人間関係、情報収集が大きく変わりました。便利さとともに生じた課題にも注目します。
67 K-popの人気の理由 K-popは音楽だけでなく、映像・ダンス・SNS活用を含めた総合的な戦略で世界中の若者を魅了しています。その人気の背景を分析します。
68 なぜYoutubeが全世界に普及したのか 誰でも簡単に動画をアップできるYouTubeは、情報発信の革命をもたらしました。仕組みと戦略、拡散性の理由を探ります。
69 和菓子と季節文化の関係性 四季を彩る和菓子は、日本人の季節感や自然観を表しています。季節ごとの代表的な和菓子とその意味を調べ、文化との結びつきを考察します。
70 映画ポスターにおける色使いと心理効果 映画ポスターには、見る人の興味を引くための色彩心理が活用されています。ジャンルごとの傾向や心理的な印象を分析します。

アニメやマンガ、音楽、ファッション、メディアなどさまざまなテーマが挙げられます。好きなものや興味関心があるものから探究テーマを見つけたい方にぴったりです。

経済・ビジネス系(例:高校生起業のリアル)

経済・ビジネス系の探究テーマとしては、このようなものが考えられます。

No. 探究テーマ 概要
71 空き家・空き店舗活用プロジェクト 全国で増加する空き家・空き店舗は、地域活性化の資源にもなり得ます。利活用の事例や課題、持続可能な運営方法を探り、再生案を考察します。
72 地域の観光資源の活用方法 観光地でない地域にも魅力的な資源があります。自然、文化、歴史、食など地域資源の掘り起こしと、新たな観光としての活用法を提案します。
73 オンラインを活用した観光プランの提案 コロナ禍をきっかけに注目された「オンライン観光」。地元の魅力をどう発信し、オンラインとリアルをどう連携させるかを考えます。
74 地域イベントの企画運営 地域のにぎわいを創出するイベントの企画・運営には、ニーズの把握や広報、当日の運営まで幅広い力が必要です。成功例や課題を調査します。
75 地域の伝統工芸・芸能・食生活の継承 高齢化や後継者不足により、地域文化の継承が課題となっています。伝統を守るための活動や、若者への伝え方を探ります。
76 地域スポーツ振興 スポーツは健康だけでなく地域交流や経済活性にもつながります。地域チームやスポーツイベントの役割と課題、活用法を調べます。
77 話題の商品がヒットした理由分析 爆発的に売れた商品には共通の戦略があります。マーケティングやSNSの使い方、ターゲット設定などからヒットの要因を読み解きます。
78 地域経済活性化の方法 過疎化や消費減退に悩む地域で、経済をどう回復させるか。地産地消や新産業創出、観光資源化など多面的な施策を調べて提案します。
79 地元企業と協働した地域振興事業 地元企業の知見や資源を活かした地域プロジェクトが注目されています。自治体・学校・企業の連携事例から地域振興のヒントを探ります。
80 キャッシュレス決済の現状と今後の展望 キャッシュレス化が進む中、消費者の反応や店側の対応に差があります。導入率の推移やメリット・課題、将来像を調査・分析します。
81 起業の仕方 起業にはアイデア、資金、ビジネスモデルの構築など多くの準備が必要です。若者でも挑戦できる起業のステップや支援制度を調べます。
82 お金の学習・金融教育について 日本では金融リテラシーの低さが課題です。お金の使い方や投資、詐欺対策など、金融教育の必要性と実践方法を考察します。
83 フリマアプリでの売れ筋商品から見る消費者心理 メルカリなどで売れている商品には、消費者のニーズや流行が反映されています。出品データを分析し、消費者行動を読み解きます。
84 高校生が地域クラウドファンディングを成功させるには? クラウドファンディングは資金集めの手段として注目されています。高校生が地域課題解決のために資金を集めるためのポイントを探ります。

特に地域に関連したテーマが幅広く、さまざまなイベントやプロジェクトが考えられます。

こうした探究学習に取り組みたいなら、まず地域が抱える課題を探究し、その課題を解決できる施策を提案してみましょう。

また、社会に出るまでに知っておきたいお金の知識や起業の仕方といったビジネス的な知識を身につけるための探究テーマもおすすめです。

心理・教育系(例:部活動がメンタルに与える影響)

最後に、心理・教育系の探究テーマをいくつかご紹介します。

No. 探究テーマ 概要
85 子どもの発達心理 子どもは年齢や環境によって心の成長過程が異なります。愛着形成や自己肯定感、思春期の葛藤など、発達段階ごとの心理的特徴を学びます。
86 日本人の同調圧力 「空気を読む文化」とされる日本では、周囲に合わせる同調圧力が強く働く場面が多くあります。その背景や影響、メリット・デメリットを探ります。
87 嘘をつく人の心理 嘘は悪いものとされがちですが、自己防衛や他者への配慮から生まれることもあります。心理学の観点から、嘘をつく動機や場面を分析します。
88 犯罪心理 犯罪を起こす人の背景には、家庭環境、ストレス、社会的孤立などさまざまな要因があります。心理学・社会学の視点からその構造を考えます。
89 心の病になる心理 うつ病や不安障害など、心の病は誰にでも起こり得ます。発症の要因、予防法、回復に必要な支援を心理的な視点から調べます。
90 孤独感が人に与える作用 孤独は心身の健康に深い影響を及ぼします。特に高齢者や若者での影響が顕著です。孤独のメカニズムとその緩和策を考察します。
91 信頼関係の築き方 人間関係において信頼は不可欠です。信頼を得るための言動、コミュニケーション方法、壊れた信頼の回復についても調査します。
92 スポーツ選手のルーティンが与える心理的影響 有名選手が取り入れる「ルーティン」は緊張緩和や集中力維持に効果的とされます。ルーティンの心理学的根拠や効果を分析します。
93 世界の子どもたちの教育問題 貧困や戦争、ジェンダーの壁により教育を受けられない子どもたちがいます。国際社会やNGOの取り組みを通して、教育格差の現状を探ります。
94 IT化が進んだ未来の学校教育の姿 タブレットやAI、メタバースなどの活用で学校教育がどう変わるのか。個別最適化学習や教師の役割の変化など、未来の教育像を考えます。
95 学習支援サービスの開発 学力格差や家庭環境の違いに対応した、デジタル学習支援の仕組みを考案します。既存のサービス事例やニーズ調査をもとに企画します。
96 デジタル教材の開発 子どもたちが主体的に学べるようなデジタル教材とはどのようなものか。学習理論やUI/UXを意識した設計を検討します。
97 日本のゆとり教育とこれからの学校教育 ゆとり教育の目的や背景、その成果と課題を振り返りながら、これからの教育に求められるバランスを探ります。
98 義務教育の必要性 教育はすべての人に保障されるべき権利です。なぜ義務教育制度があるのか、世界の制度とも比較しながら考えます。
99 宿題は本当に必要なのか 宿題には肯定的な意見と否定的な意見があります。学習効果や精神的負担、家庭の協力体制など多角的に分析します。
100 オンライン授業の集中力への影響 オンライン授業は対面授業に比べて集中しにくいという声があります。視線の固定、学習環境、インタラクション不足などの影響を検証します。

心理・教育系のテーマは、高校生でも身近に感じやすく、探究するときの問いも立てやすいです。

日常生活で感じたことのある疑問を深めていくことで、自分だけの面白い探究テーマを見つけられるでしょう。

高校で実践された探究テーマ事例【学校別・生徒別】

高校で実践された探究テーマ事例

続いて、実際に高校で行われた探究事例をいくつかご紹介します。

SSH校の取り組み事例

SSHとは、「スーパーサイエンスハイスクール」の略称。「将来の国際的な科学技術関係人材」の育成を目的として設置された高等学校の指定制度で、「理科・数学等に重点を置いたカリキュラムの開発や大学等との連携による先進的な理数系教育(※)」を実施しています。※参照元:文部科学省 スーパーサイエンスハイスクール

SSHの指定期間は5年間で、期間中は国立研究開発法人である科学技術振興機構からの支援を受けたり、研究機関や民間企業などと連携したりしながら先進的な理数教育に取り組みます。

体験学習や課題解決型学習、探究学習を重視しており、学習指導要領によらない学校独自のカリキュラムも特徴です。

事例① 福井県立若狭高等学校

福井県立若狭高等学校では、全日制全校生徒869人を対象に、地域資源を活用して課題設定・探究するカリキュラムに取り組みました。

探究テーマ事例はこちらです。

  • 地域資源である「三方五湖(みかたごこ)の「年縞」(世界基準のものさし)を用いた課題研究
  • マイクロプラスティックによる海洋環境汚染問題の解決を目指す課題研究
  • 地域の名産である若狭の鯖を用いた課題研究〜若狭のサバ缶宇宙ステーションへ〜

地域との連携はもちろん、世界の研究者とも協働して実際に社会に貢献する探究活動にまで発展させました。

探究カリキュラムは、3年間で段階的・系統的に課題研究の指導を行い、1年生の9月に課題設定してから何度も探究のサイクルを回転させるのが特徴です。

また、理数探究科・国際探究科・普通科・海洋科学科の4学科で同一のテーマに取り組み、それぞれが得意分野を活かしながら研究して交流も行う、といった学科を超えた探究活動も見られました。

事例② 愛知県立刈谷高等学校

愛知県立刈谷高等学校では、普通科の全生徒が学校設定教科「課題研究」に取り組み、3年間を通して探究のための基礎スキル習得やテーマ探究に取り組みました。

第2期SSHでは、第1期で発見した文系課題研究の問題点を踏まえ、地域課題の発見と解決を目指す課題研究を行いました。

探究テーマ事例はこちらです。

  • 小堤西池(こづつみにしいけ)カキツバタ群落スタンプラリー
  • アクアポニックスに関する研究
  • 季節限定メニューが集客力にもたらす効果
  • 交通事故を引き起こす交通環境要因とその対策
  • 刈谷市民の歴史意識

調べ学習に終始してしまう文系課題研究の問題点を踏まえ、地域課題の発見から、市民調査、仮説設定、地域社会での実践、事後アンケート等による仮説検証というサイクルで探究活動に取り組んだのが特徴です。

大テーマごとに分かれるゼミ形式を採用し、進捗確認や探究過程の振り返りなどを通して生徒が粘り強く探究できるようなサポートを行っていました。

地域連携・企業協働型プロジェクト

探究学習に積極的に取り組む高等学校では、実社会とのつながりを意識したさまざま探究が展開されています。

そこでここでは、企業や自治体と連携し、地域課題に対する調査や解決提案を行っている先進的な実践事例をご紹介します。

事例① 大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校

大阪府立大阪ビジネスフロンティア高等学校では、開校当初から高大接続科目として学校設定科目「ビジネス・マネジメント」を設置し、ビジネスの視点からの探究活動に取り組んでいます。

1年生では、企業連携の課題解決プログラムに取り組みます。公認会計士や弁当屋と連携し、お弁当の売り上げを競うというものです。原価率や販売価格、発注量、広告宣伝費、借入金の利息などを分析して最終売上を競うカリキュラムになっており、社会における簿記の活用方法を学べます。

2年生では、関西大学商学部と連携してゼミナール交流を行います。大学生と高校生が SDGsをテーマにビジネスプランを検討する取り組みです。

そして3年生では、全6クラスで商品企画に取り組み、売上を競います。これまでの学びを活かして販売戦略から考え、販促なども生徒が行います。

このような地域連携・企業連携の取り組みは、学校に地元企業から連携の打診が届くほど評判となっており、地元の商店街の活性化にも貢献しています。

事例② 兵庫県立佐用高等学校

兵庫県立佐用高等学校の家政科では、食・高齢者支援・防災の3つの軸で地域との連携をおこなっています。

ジャンル 地域との連携内容
佐用の特産品を使ったオリジナル商品の開発・販売
(ジャム、ミートソース、スープ、大豆バーなど)
高齢者支援 生徒が地域の高齢者世帯に訪問交流する「高校生訪問サービス」
防災 地域の災害対応力を底上げするための取り組み
(非常食をつくるワークショップ、カードゲームで防災知識を学ぶ体験型の講習、ドローンを使った避難訓練、高齢者向けフレイル予防体操など)

それぞれの取り組みで地域住民や食材の生産者、企業、自治体の担当課などと連携し、地域への実践をおこなってきました。

現在は、文部科学省の「地域との協働による高等学校教育改革推進事業」の研究指定が終了したものの、佐用町と佐用高校の協働事業としてこれらの取り組みが継続しています。

今後は町からの要請を受けて、ローカル線であるJR姫新線の利用促進プロジェクトにも取り組んでいく予定です。

総合型選抜などの大学入試に活かされた例

探究学習の体系的な取り組みは、総合型選抜や学校推薦型選抜といった大学入試にも大いに役立ちます。具体的な例を紹介します。

事例① 福井県立若狭高等学校

全科共通で「探究」をカリキュラムの柱に位置づけ、地域資源を活用した課題解決型学習を推進。例えば、海洋科学科では水産資源の持続可能な利用に関する探究を行うなど、学科ごとに専門性を生かしたテーマ設定がされている。これらの活動を通して得られた成果や学びは、志望理由書や自己推薦書、面接時のプレゼン資料として活用され、総合型・学校推薦型選抜における合格実績向上につながっている。

参照元:文部科学省「まなび、かえる 高校探究インタビュー 若狭高校」

事例② 長野県立上田高等学校

総合的な探究の時間「グローバルスタディ(GS)」では、1年次に課題設定から情報収集、分析・発表までの探究サイクルを実践。2年次にはグループ探究、3年次には個人探究に発展し、最終的に論文やプレゼンにまとめる。これにより、自己分析力や論理的思考力が高まり、総合型選抜の志望理由書作成や面接での発信力に直結。大学のオープンキャンパスでの発表経験も評価材料として活用されている。

参照元:文部科学省『総合的な探究の時間における実践事例集(第2章)』PDF

事例③ 広島市立美鈴が丘高等学校

1年次からキャリア教育と連動した探究学習を展開。2年次以降は「自分らしさ」を表現するマイストーリーを深掘りしながら、探究テーマと進路希望をつなげる指導を徹底。たとえば、福祉や医療に関心のある生徒は「地域包括ケア」などをテーマに設定し、地域施設でのフィールドワークを経て探究成果を蓄積。これをもとに、総合型選抜の出願書類や面接準備に活用している。

参照元:文部科学省『探究的な学び推進の好事例』PDF

事例④ 兵庫県立西宮今津高等学校

1年次のキャリア科目「産業社会と人間」で、地域企業やNPOを訪問して課題を発見し、2・3年次にはその経験を活かした課題解決型探究に発展。美術系選択者は、地域の商店街や駅を舞台にアートプロジェクトを実施。生徒自身が企画・運営・広報に携わる中で得た経験が、自己PRや志望理由に説得力を持たせる材料となり、総合型選抜での実績に結びついている。

参照元:文部科学省「実社会との接点を重視した課題解決型学習プログラムに係る実践研究」

探究学習を通して自分の興味関心のあるテーマや社会課題について探究することは、興味関心のあるテーマへの知識と理解を深め、その先にある大学での学びや研究への意欲を引き出します。

学校推薦型選抜や総合型選抜では大学が求める学生像との合致度が重視されるため、自分の興味関心を深く探究して大学での強い学習意欲を持った生徒との相性は良いでしょう。

大学側も探究学習に熱心に取り組んだ生徒を求める探究型入試の導入が増えており、高校と大学の学びの連携ができていることが感じられます。

高校生の探究テーマの選び方:3つの視点

高校生の探究テーマ選びに必要な3つの視点

これまでさまざまな切り口から探究テーマを紹介してきましたが、実際に探究学習を進める高校生にとって最も悩ましいのが、「テーマ」と「問い」を決める段階です。

テーマ選びの方向性が定まらないと、その後の探究学習も曖昧になりがち。そこで、自分の探究テーマを考える出発点となる3つの視点を紹介します。

選び方① 自分の興味関心から選ぶ

自分の好きなものや興味関心のあるものからテーマを決めると、楽しみながら学びを深めていくことができます。

例えば、好きなアニメがもたらす経済効果を探究テーマにすれば、アニメのグッズや書籍、実写化、企業・地域とのコラボ企画、など、好きなアニメに関わるあらゆる経済活動とその効果を調査できます。さらに、そこで得られたアニメの経済効果に関する知見を、地域活性化の取り組みとして活かすといった実践も考えられます。

このように、好きなことを追求して問いを見つけられると、オリジナルの探究テーマとして楽しみながら学べるでしょう。

選び方② 社会課題から選ぶ

現在住んでいる場所の地域課題や環境問題、SDGsといった国際規模の開発目標を起点に探究テーマを考えるのもおすすめです。

授業で学ぶ中で気になった話題や関心を持ったニュースなどを調べて深めていくことで、探究したいと思えるテーマが見つけられることもあります。

また、社会課題に関連するテーマは企業や地域と連携しやすいため、探究学習を通して何かしらのプロジェクトに取り組みたい場合にも向いています。

選び方③ 将来の職業・大学の専攻から選ぶ

探究学習は、探究する過程で今後さらに学びたいことや自分のキャリアへの考えを深めることも目標の一つです。

そのため、大学で学びたい分野に関わるテーマや将来就きたい職業と関連づけたテーマを決めるのもいいでしょう。

将来の職業・大学の専攻と関連の深い探究学習の実績は、総合型選抜や学校推薦型選抜のような、特に探究学習を評価するタイプの大学入試で役立ちます。

興味のあることから発想する方法、社会課題に目を向ける方法、将来の進路と結びつける方法—自分に合った視点を見つけることで、より深く、より意味のある探究が実現できます。

また、探究テーマを選ぶときには、「〇〇とは何か」のように一度の調べ学習で終わるテーマではなく、探究し続けられるテーマにしましょう。

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探究テーマに困ったときのヒントを探すには

探究テーマに困ったときのヒントを探す方法

「探究したいと思えるテーマが見つからない」「面白そうな探究テーマが多くて決まらない」というときには、これらのヒントを活用してみましょう。

ニュースやSNSからヒントを得る

探究テーマが思いつかないときは、普段何気なく目にしているニュースやSNSに注目してみましょう。

話題のニュースやSNSトレンドは、身近なテーマに気づくきっかけになります。

例えば、ロシア・ウクライナ戦争などの国際問題や火山噴火・地震といった自然災害のニュースから、「なぜこの場所でこの問題(災害)が起こっているのか」という問いが見つけられます。

現代社会が抱える問題について探究したい場合は、ニュースやSNSを活用してテーマ探しをするのが効果的です。

図書館・学校外イベントを活用する

「興味があるものはあるけど、探究テーマが決められない」という場合は、図書館で関連する本を読んだり、外部のワークショップや公開講座に参加してみるのがおすすめです。

図書館は情報の宝庫であり、探究学習で活用しない手はありません。

また、興味のある分野の専門家から話を聞くことで初めて気がつけるポイントもあるでしょう。

本やイベントを通して自分がまだ知らない知識や視点を見つけることで、情報量が増え、具体的な探究テーマを決めやすくなるはずです。

ChatGPTやAIを使って問いを深める

ChatGPTをはじめとするAIツールは、アイデア出しに活用できます。

興味関心のある分野を投げてテーマを考えてもらえば、数秒で何十個ものアイデアを提案してくれます。

提案されたものに条件を加えてさらに深めたアイデアを出してもらったり、また違う分野を投げて考えてもらったりすることも可能です。問いかけ次第でさまざまなタイプのアイデアを出せます。

たくさんの探究テーマを見て興味がありそうなものを絞り込んでいくほうがテーマが決めやすいなら、AIツールを活用してみるといいでしょう。

高校生が探究テーマを深めるコツ

高校生の探究学習は、テーマや進め方によっては小中学校で馴染みのある調べ学習に終始してしまいがちです。探究学習には調べ学習も含まれますが、単なる情報収集で終わらせず、そこから自分なりの問いを立て、考察を深めることが重要です。

探究テーマが決まったら、学習を深めるためのコツを押さえて進めていきましょう。

「なぜ」「どうして」を繰り返す

興味関心のあるテーマや社会課題を探究しようと思うと、まず「〇〇とは何か」という問いを立てるかと思いますが、それは探究テーマにはなりません。

すでに答えのあるものを調べて終わるのではなく、自分なりの問いを立てて最適解や納得解を示すのが探究学習のゴールです。

そのため、興味関心のあるテーマや社会課題を探究するなら、それに関連する知識を一通り調べて理解した上で、改めて「なぜ?」「どうして?」という視点で問いを立ててみましょう。

そしてさらに問いについて調べて先行研究で答えが見つかった場合は、また違う視点で「なぜ?」「どうして?」と考え、問いを立てていきます。

問いのサイクルを繰り返すことで、探究テーマが深まり、自分だけのオリジナルの探究課題が見つけられるはずです。

独自性の出し方

探究テーマに独自性を出すには、他の人とは違う視点や切り口からテーマを探究することが大切です。

例えば、地域活性化をテーマに地域の観光資源を活用して観光客を増やすという課題に取り組んでいるなら、以下のような工夫が考えられます。

  • 有名観光地ではなくこれまで注目されてこなかったご当地スポットを特集する
  • 有名観光地の地元民ならではの楽しみ方を伝える観光ガイドをする

他の人と違う視点や切り口を見つけるには、まずありとあらゆる先行研究や実践を調べ、それらにない視点や切り口を見つけることが重要です。

自分のオリジナルの視点ももちろん大事ですが、先行研究や実践を調べることでこれまで見えていなかった視点や切り口が見えてくることもあります。

探究学習って何?【高校生向けにおさらい】

探究学習とは、「正解がひとつに定まらない課題」に対して、自ら問題を見つけ、情報を集め、分析・考察を重ねながら解決策を導く学びの方法です。

高校では「総合的な探究の時間」として正式に導入され、大学入試の総合型選抜にも活用されるほか、社会で求められる思考力や表現力の育成にもつながります。

さらに探究学習は、将来の進路や興味を見つける「自分発見のチャンス」。部活動や趣味、日常のちょっとした疑問からテーマを設定し、深く考えていくことで、「自分は何に関心があるのか」「何を大切にしたいのか」といった気づきが生まれるはずです。

自分の問いから始まる学び—それこそが、探究学習の最大の魅力です。

探究学習とは?意味やメリット、進め方を具体例付きでわかりやすく解説探究学習とは?意味やメリット、進め方を具体例付きでわかりやすく解説

高校生の探究テーマに関するよくある質問(FAQ)

高校生の探究テーマFAQ

最後に、高校生の探究テーマに関するよくある質問をまとめました。

Q:探究テーマは1年間同じでなきゃいけないの?

途中でテーマを変更しても問題はありません。

最初に設定したテーマの探究を深めていくうちに違う分野に興味が深まったり、変更したほうがいいと感じたりすることは珍しいことではないので、早めに担当教員に相談してみましょう。

Q:探究テーマは他の人と被ってもいいの?

探究テーマが他の人と被ったとしても、探究する問いやそれに対するアプローチ方法が違えばオリジナルの探究学習になります。

オリジナルの問いやアプローチ方法が見つからない場合は、先行研究や実践を調べたり、専門知識のある人の話を聞いたりしてみるのがおすすめです。

Q:探究テーマのデータが集まらなかったらどうする?

探究テーマに関するデータが集まらなかった場合は、問いの視点や調査方法を変えてみるのが有効です。

例えば、地域住民の意識調査をしたいなら、アンケート調査、街頭調査、ネット上のアンケート調査、住民へのインタビュー調査などさまざまな方法があります。

最適な調査方法がわからない場合は、専門機関や大学、地元企業など専門知識のある人へ相談してみるのも一つの手です。

まとめ:ワクワクできる探究テーマを見つけよう

今回は、高校生の探究学習で使えるテーマ例や高校での実践事例などについて解説してきました。

生徒が主体的に探究に取り組むきっかけをつくれるのが、探究テーマの設定です。

ここでご紹介したテーマ選びの視点やテーマ例、実践事例などを参考にして、ワクワクしながら学びを深められる探究テーマを見つけてみてください。

参考記事:探究学習塾最前線レポート

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塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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