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指定校推薦の面接でよく聞かれる質問と回答例まとめ!対策・準備も完全ガイド

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大学受験
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「校内選考には通ったけれど、指定校推薦の面接が不安……」と感じている受験生もいるのではないでしょうか。

指定校推薦の面接では、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 自分が志望する大学の過去問をチェック
  • 面接で好印象を与えるための敬語・表情・態度に注意
  • 丸暗記よりも「対話」を意識した受け答えがカギ
  • 清潔感のある身だしなみを心掛ける
  • 面接は第三者の目線を入れて量をこなす

 この記事では、指定校推薦の面接で評価されるポイントや、よくある質問と回答例をわかりやすく解説しています。面接が不安な方も、自信を持って臨めるようぜひ対策のヒントを掴んでください。

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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目次

指定校推薦の面接対策をする前に!面接の基礎知識

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指定校推薦で合格を勝ち取るためには、面接の意図や評価の着眼点を正しく理解しておくことが重要です。ここでは、面接の基本的な役割や位置づけについて解説します。

指定校推薦で行われる面接の目的は?

指定校推薦の面接には、以下のような目的があります。

人物像や意欲の確認

評定平均や提出書類では見えにくい「受験生の人柄」「大学に対する意欲」などを確認するために行われます。大学側は、将来的に活躍が期待できる学生を見極めたいと考えています。

コミュニケーション能力の評価

質問に対して適切に答えられるか、論理的に話せるか、表情や姿勢などから総合的なコミュニケーション力がチェックされます。

志望理由の一貫性を確認

志望理由書や自己推薦書に書かれた内容と、面接時の発言にズレがないかも重要なチェックポイントです。丸暗記ではなく、自分の言葉で伝える姿勢が問われます。

このように、面接は「学力」よりも「人物面」や「将来性」を見る機会です。単なる形式的なやり取りではなく、自分をアピールする場としてしっかり準備して臨みましょう。

指定校推薦で行われる面接の形式と流れは?

指定校推薦の面接は、主に「個人面接」と「集団面接(グループ面接)」のいずれかの形式で行われます。学校や大学によって異なるため、事前に確認しておくことが大切です。

個人面接

受験生1人に対して面接官が2~3人つく形式です。主に志望理由や高校生活での取り組み、将来の目標などについて質問されます。面接官の質問に対しては、話している相手の目を見て答えるのはもちろん、ほかの面接官にも適度に視線を配るよう意識しましょう。話の途中で相づちやうなずきなどのリアクションを交えると、好印象を与えやすくなります。

集団面接

受験生が4~6人ほどのグループで一度に面接を受けます。面接官は2~3人で構成されることが一般的です。全員に同じ質問がされるケースが多く、順番に回答します。前の人の回答に惑わされず、自分の言葉で自信を持って答える姿勢が求められます。

面接当日の流れ

  • 受付:面接会場に到着後、受付を済ませます。ここでの第一印象も重要なので、身だしなみや言葉遣いに注意しましょう。
  • 入室・面接:係員の指示に従って入室し、着席。面接が開始されます。基本的な礼儀や姿勢、話し方に加え、自分らしさも伝えることが重要です。
  • 退室:面接終了後は、丁寧にお礼を述べて退室します。最後まで気を抜かず、落ち着いた態度で臨みましょう。

面接で落ちることはほぼないけど対策は必要

指定校推薦は、校内選考の段階で厳正な選抜が行われるため、大学側での面接では合格率が非常に高く、基本的に落ちることはほとんどありません。そのため、「タメ口で話す」「面接官に対して失礼な態度をとる」など、極端に不適切な対応をしない限り、不合格になるケースは稀です。

とはいえ、だからといって「対策なしでも受かるだろう」と油断して本番に臨むのは非常に危険です。面接では、これまで積み重ねてきた学業や学校生活に対する姿勢、自身の志望動機、将来のビジョンなどを直接伝える貴重な場です。

丁寧な言葉遣い、落ち着いた振る舞い、明るい表情など、基礎的なマナーが身についているかもチェックされます。また、面接の受け答えによっては、大学での生活に対する本気度や適性が伝わるチャンスでもあります。

万が一の事態に備えて、きちんと対策をしておくようにしましょう。

指定校推薦の面接対策は何をすれば良い?押さえたいポイント

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指定校推薦の面接対策では、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 自分が志望する大学の過去問をチェック
  • 敬語などの言葉遣いや表情・態度に注意
  • 丸暗記よりも「対話」を意識した受け答えがカギ
  • 清潔感のある身だしなみを心掛ける
  • 面接は第三者の目線を入れて量をこなす

自分が志望する大学の過去問をチェック

指定校推薦の面接対策では、志望大学・学部で過去にどのような質問が出されたのかを把握することが、事前準備の第一歩です。 

多くの高校では、過去の年度の面接内容が進路指導部や担任の先生によって蓄積されているケースがあります。そのため、まずは進路指導の先生に「志望大学の面接で、過去にどんな質問があったか教えてください」と尋ねてみましょう。

もし学校側で情報が得られなかった場合は、実際にその大学を指定校推薦で受験した先輩に話を聞くのも有効です。どのような質問があったか、何に苦労したかなど、生の体験談は非常に参考になります。

こうした情報収集を通じて、面接で聞かれそうな質問に対する自分の答えを準備しておくと安心です。

面接で好印象を与えるための敬語・表情・態度に注意

面接対策というと、どう答えるか、内容ばかりに気を取られがちですが、言葉遣いや表情、態度など「非言語的な印象」も評価の大きなポイントになります。

面接ではまず、敬語を正しく使うことが基本です。曖昧な敬語や友達口調にならないよう、丁寧な表現を心掛けましょう。また、「視線を面接官に向けて、はっきりと話す」「姿勢を正して椅子に深くもたれすぎない」など、落ち着きと誠意のある態度を意識することが大切です。

こうした細やかな配慮は、単なるマナーを超えて「大学でしっかり学べる人物か」を判断する材料になります。

丸暗記よりも「対話」を意識した受け答えがカギ

指定校推薦の面接でよくある失敗のひとつが、「回答を丸暗記して棒読みしてしまう」ことです。内容がしっかりしていても、台本のように読み上げる話し方では、面接官に熱意が伝わりにくくなります。

大切なのは、「会話」としての自然さを意識することです。面接官の目を見て、相手のリアクションに合わせて話し方を調整することで、印象がぐっと良くなります。

志望理由や高校生活で力を入れたことなど、事前に答えを準備しておくのは大切です。ただし、そのまま覚えるのではなく「自分の言葉でどう伝えるか」を意識して、何度も練習しておくことが重要です。

面接は暗記力を試す場ではなく、あなたの人柄や意欲を伝える機会です。だからこそ、「一方通行」ではなく「対話」の姿勢を意識して臨みましょう。

指定校推薦の面接では服装にも注意!清潔感のある身だしなみを心掛ける

指定校推薦の面接では、話す内容だけでなく「第一印象」も評価に大きく影響します。特に服装や髪型などの身だしなみは、相手に好印象を与える重要な要素です。

制服を着用する場合は、シワや埃がないか事前に確認しましょう。ボタンの掛け違いや靴下の乱れなど、細かい部分まで意識すると丁寧さが伝わります。また、前髪が目にかかって表情が見えにくいのもNGです。髪型はスッキリ整え、顔全体がはっきり見えるようにしておきましょう。

ピアスや派手なアクセサリーは避けるのが無難です。指定校推薦は「高校からの信頼の証」を背負って受験するため、派手すぎる見た目は「大学に紹介するにはふさわしくない」と判断されてしまうこともあります。

自分をきちんと整えてきた姿勢そのものが、面接官の心に残るポイントになるでしょう。

面接は第三者の目線を入れて量をこなす

指定校推薦の面接でスムーズに話せるようになるには、「場慣れ」が重要です。頭の中で考えるだけでなく、実際に声に出して練習することで、答えに詰まるリスクや想定外の質問への焦りを減らすことができます。

特に効果的なのが、担任の先生や進路指導の先生との模擬面接です。第三者に見てもらうことで、自分では気づけない癖や改善点を指摘してもらえます。

また、何度も練習を重ねることで、自信を持って受け答えできるようになります。面接本番で緊張してしまう人ほど、「誰かに見てもらって」「量をこなす」ことを意識して練習しましょう。

指定校推薦の面接で聞かれることは?すぐ使える回答例も

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指定校推薦の面接では、「どんな質問がされるのか」「どう答えれば良いのか」と不安を感じる受験生も多いのではないでしょうか。

このセクションでは、指定校推薦の面接でよく聞かれる質問と、その場で使える具体的な回答例を紹介します。

ただし、ここにある回答例はあくまで「参考」です。実際には、あなた自身の経験や考えをもとに、自分らしい言葉で答えることが大切です。面接官が見ているのは「内容」だけでなく、「自分の言葉で話しているかどうか」も含まれます。

自分自身のエピソードや思いを交えて答えることで、より説得力があり、印象に残る受け答えができます。

自己紹介をお願いできますか?

指定校推薦の面接では、冒頭で自己紹介をしてもらうよう言われることがよくあります。この質問は、面接の導入として受験者の雰囲気や話し方を知る目的も含まれているため、スムーズに対応したいところです。

自己紹介では、以下の4つのポイントを簡潔に押さえて構成するのがおすすめです。

  • 出身地・出身高校
  • 名前
  • 高校時代の活動(部活・委員会など)
  • 簡単な挨拶や意気込み

 回答例

「○○県出身で、○○高等学校に通っております、□□と申します。高校では生徒会とバドミントン部に所属し、3年間活動してきました。高校生活を通して得た経験を大学でも活かしたいと考えています。本日はどうぞよろしくお願いいたします。」

このように、「簡潔かつ丁寧な話し方」を意識することで、第一印象を良くすることができます。自己紹介は暗記するというよりも、自分の言葉で自然に話せるように練習しておくことが重要です。

自己PRをお願いします

指定校推薦の面接では、自己PRがよく求められます。自己PRとは、これまで自分が頑張ってきたことや長所、大学入学後にどう活かしたいかを、面接官にアピールするための重要な場面です。

自己PRと自己紹介の違いを混同しないように注意しましょう。自己紹介は「自分のことを簡潔に説明するもの」、自己PRは「自分の強みを具体的なエピソードとともに伝えるもの」です。

例えば、以下のような質問がされたときには、自己PRとしての対応が求められます。

  • 「あなたの長所を教えてください」
  • 「あなたの強みを教えてください」
  • 「自己紹介の後、自己PRしてください」

回答例

「私は、高校3年間であきらめない姿勢の大切さを学びました。高校1年生のとき、英語が少し苦手で、このままではいけないと感じ、隙間時間を利用した単語の勉強、文法の復習などを行っていました。その結果、足を引っ張っていた英語が今では一番得意な教科になり、高校2年生の時には海外での短期ボランティアを行うまでになりました。入学後もこの粘り強さを活かして、学びを継続していきたいと考えています。」

なぜこの大学を志望しましたか?

指定校推薦の面接では、「なぜこの大学なのか?」という志望理由の明確さが重視されます。面接官は、あなたがその大学をしっかりと理解しており、入学後に目的意識を持って学べる人物かどうかを見極めようとしています。

 そのため、以下のようなポイントを押さえながら答えると良いでしょう。

  • 大学の教育方針や特色に共感した点
  • 学びたい分野やゼミが明確であること
  • オープンキャンパスや大学案内を通じた印象
  • 将来の目標と大学での学びとの関連性

回答例

「私は将来、地域の子どもたちの支援活動に携わる仕事がしたいと考えています。そのため、貴学の教育学部で学べる『実践的な教育支援プログラム』に強く惹かれました。オープンキャンパスに参加した際には、先生方が学生一人ひとりに丁寧に向き合っている姿勢が印象的で、『この環境なら自分の目標に向かって真剣に学べる』と確信しました。入学後は、ボランティア活動などにも積極的に参加しながら学びを深めたいと考えています。」

このように、「大学で何を学びたいか」「なぜこの大学なのか」「入学後どうしたいか」というポイントを盛り込むと、納得感のある志望理由になります。

高校生活で頑張ったことは何ですか?

指定校推薦の面接では、「高校生活でどんなことに力を入れてきたか」を問われることがよくあります。この質問では、あなたの努力する姿勢や継続力、取り組みの中で得た成長が評価されます。

自己PRと似た内容になることもありますが、ポイントは「何を」「どのように」「なぜ頑張ったのか」を具体的に伝えることです。また、その経験を通して「何を学んだか」「それが将来にどう活きるか」まで言及できると、より説得力のある回答になります。

部活動、勉強、学校行事、ボランティアなど、テーマはどんなことでも構いません。「過程」「工夫」「結果」「気づき」の4要素を意識すると、まとまりのある話になります。

回答例

「私は高校生活で、3年間続けた陸上部の活動に最も力を入れてきました。特に短距離走を専門としており、毎日欠かさず自主練を行い、フォーム改善にも取り組みました。最初はタイムが伸びず悩んだ時期もありましたが、動画でフォームを確認しながら先生にアドバイスをもらうなど、工夫を重ねて記録を更新することができました。この経験を通して、地道な努力が結果につながること、継続する力の大切さを学びました。今後の大学生活でも、目標に向かって粘り強く努力し続けていきたいと考えています。」

大学受験を指定校推薦にした理由は何ですか?

指定校推薦を選んだ理由は、面接で頻繁に問われる質問のひとつです。この質問では、「なぜ指定校推薦という入試制度を選んだのか」「一般選抜との違いをどう捉えているのか」といった受験の目的意識や計画性が見られています。

回答のポイントは、早期から進路を意識して行動してきたことを具体的に伝えることです。また、「大学での学びに対する強い意欲があり、その準備を高校生活の中で実行してきた」ことが伝わると説得力が増します。

高校1〜2年の段階で志望校を意識し、評定を意識して学習に取り組んできた過程や、オープンキャンパスで得た学びなど、自分の体験を交えて話すのがおすすめです。

回答例

「高校1年生のときから将来は心理学を学びたいと考え、○○大学の人間科学部を第一志望として意識してきました。オープンキャンパスで授業を体験した際、実際の研究内容や少人数制のゼミに魅力を感じ、ここで学びたいと強く思いました。指定校推薦制度についても2年生の時点で進路指導の先生から話を聞き、評定平均を意識して日々の学習に取り組んできました。高校生活を通じてコツコツと努力を重ねてきた結果として、今回の機会を活かして進学したいと考えています。」

入学後にやりたいことは何ですか?

この質問では、大学での学びに対する姿勢や将来への意欲が問われています。大学側は、「入学後に何を学び、どう成長していくか」を明確に描けている受験生に高評価を与えます。

ポイントは以下のとおりです。

  • 学問への意欲や関心分野が具体的に語られていること
  • 大学での学びが将来の目標や夢とどうつながるか
  • 授業・ゼミ・サークル・ボランティアなどの具体的な活動を絡めること

回答例

「将来は、地域に密着したPRやイベント制作に携わりたいという夢があるため、入学後はまず編集技術の基礎をしっかり学びたいと考えています。また、○○ゼミでは学生自身が企画を提案してプレゼンする機会があると聞き、ぜひ挑戦したいと思いました。サークル活動では映像制作サークルに参加し、実践的な経験も積んでいきたいと考えています。」

卒業後に就きたい職業は何ですか?

この質問では、あなたが大学で学ぶ意義や将来の目標がどれだけ具体的か、またその職業に対する熱意や適性があるかどうかが見られています。

重要なのは、次の3点です。

  • 将来の職業と大学での学びがしっかりつながっていること
  • その職業を目指す理由に、自分の体験や価値観が反映されていること
  • まだ職業を明確に決めていなくても、前向きな姿勢が伝わること

回答例

「私は将来、地域の活性化に関わる広報職に就きたいと考えています。高校時代に地域のイベント運営を手伝った経験から、人と人をつなげる仕事に魅力を感じました。貴学の地域メディア論やマーケティングの授業を通じて、情報発信のスキルを身につけ、実践的なプロジェクトにも積極的に参加していきたいです。」

実際に指定校推薦で面接を突破した人のリアルな体験談

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ここでは、実際に指定校推薦の面接を突破した人のリアルな体験談をご紹介します。

面接は第三者の目を入れて何度も行うべし

指定校推薦で大正大学人間学部に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。

私は指定校推薦で大学を受験し合格しました。指定校を目指している子に向けてです。まず、指定校推薦枠自体取りたいのであれば、評定平均は4.0以上を保つことです。どんな偏差値の学校であろうと4.0以上を取っておけば指定校を選ぶ範囲が広くなります。定期テスト、提出物頑張りましょう。次に、試験準備ですが、私は自己調査書・志望理由書と書くものが多かったので、塾で週1回作文系の講義を受けていました。そして、面接もあったので学校の先生と面接練習をしました。最低3回はしました。自分が心配だったり、先生が「もう少しやろうか / 大丈夫だと思うけどね」とか相談をしてもっとやってもいいと思います。

このように、面接対策では自分ひとりで完結させず、必ず第三者の視点を取り入れて何度も練習することが重要です。先生や塾講師と模擬面接を重ねることで、受け答えの精度や表情、姿勢なども自然に磨かれていきます。

志望学部・学科に関係するニュースやトピックを調査すべし

指定校推薦で明治大学総合数理学部に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。

家庭内での取り組みについては、学部・学科の研究分野に関係するニュースやトピックなどをインターネットで検索し、面接や小論文で聞かれても答えられるように知識を身につけていました。また、小論文の練習を進んで行なっていた。

このように、学部や学科のテーマとつながりのあるニュースや話題を日常的にチェックすることは、指定校推薦の面接対策において非常に効果的です。面接官は「この生徒は、大学の学びに関心があるかどうか」「入学後にしっかりと勉学に取り組む意欲があるか」を見極めようとしています。

指定校推薦の面接についてよくある質問(FAQ)

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ここでは、指定校推薦の面接に関してよく寄せられる疑問や不安をピックアップし、詳しく解説します。これから面接対策を進める人にとって、事前に知っておきたいポイントばかりです。

指定校推薦の面接はいつから対策すべきですか?

指定校推薦の面接対策は、できるだけ早くから始めるのが理想です。特に、大学側の本選考が始まる1〜2か月前には、本格的な準備に取りかかりましょう。

面接では、志望理由や自己PR、将来のビジョンなどを問われます。これらは一朝一夕で言語化できるものではなく、自分の過去の経験を振り返って整理し、言葉にするプロセスが必要です。早めに取り組むことで、気持ちにも余裕を持ち、自然な受け答えができるようになります。

また、面接練習は必ず第三者の協力を得ることがポイントです。自分では気づきにくい話し方の癖や表情、語尾の曖昧さなどを、担任の先生や進路指導の先生、塾の講師などに指摘してもらいましょう。

模擬面接を繰り返すことで、本番で緊張しても自然に話せる自信が身につきます。面接対策を万全にして、指定校推薦のチャンスを確実にものにしましょう。

指定校推薦の面接で「貴校」と言ってはいけませんか?

指定校推薦の面接では、「貴校」よりも「御校」を使うのが適切とされています。「貴校」は書き言葉であり、文章中では問題ありませんが、面接のような話し言葉の場面では「御校」を使うのがマナーです。

例えば、「私は御校の教育理念に共感し、ぜひ入学したいと考えました」といった形で使うと、丁寧で自然な印象を与えることができます。

ただし、緊張してうっかり「貴校」と言ってしまっても、面接の合否に直結するほどの問題にはなりません。敬意を持って正しい言葉遣いを意識することが大切なので、事前に口に出して練習しておきましょう。

指定校推薦の面接が怖いのですが……

指定校推薦の面接に対して「怖い」「緊張する」と感じるのは、誰にとっても自然なことです。特に人生に関わる進路をかけた場面であるため、不安を感じてしまうのは当然といえるでしょう。

しかし、指定校推薦の面接は、しっかりと事前準備をしておけば基本的に合格できる試験です。高校側が責任を持って推薦した生徒に対して、大学側がよほどの問題がない限り不合格にすることは稀です。

面接で大切なのは「丁寧な受け答え」「最低限のマナー」「志望理由の明確さ」です。完璧な答えを求められているわけではなく、あなたの人柄や熱意を素直に伝えることが何よりも評価されます。

怖さや緊張を和らげるには、先生や第三者と模擬面接を重ねるのがおすすめです。何度も練習して場慣れすれば、本番でも落ち着いて対応できるようになります。

焦らず、少しずつ準備を重ねて自信につなげていきましょう。

指定校推薦の面接で落とされる理由は何ですか?

指定校推薦の面接で不合格となってしまう理由には、以下のようなものが挙げられます。

  • 面接官にタメ口で話す、または失礼な言葉遣いをする
  • ピアス・派手なアクセサリーをつけている
  • 制服や服装が乱れている、清潔感がない
  • 視線を合わせず一言も話さない
  • 椅子に浅く座る、姿勢が悪い

常識や礼儀に欠けた態度は致命的になり得ます。対策としては、必ず事前に高校の先生と模擬面接を行い、言葉遣いや所作、服装などをチェックしてもらいましょう。客観的なフィードバックをもとに改善することで、本番でも安心して臨めます。

指定校推薦の面接で合格したら辞退できますか?

指定校推薦は、高校と大学の間に信頼関係があることを前提とした特別な推薦制度です。したがって、面接を通過して合格通知が出た段階で、その合格は「確約(確約入学)」とみなされ、原則として辞退はできません。

仮に辞退した場合、次年度以降の推薦枠が取り消されたり、減枠されたりするおそれもあります。

もしほかに本命の大学(一般入試など)がある場合は、安易に指定校推薦を受けるのではなく、将来の後悔や責任の重さを考えたうえで慎重に判断しましょう。

指定校推薦の面接時間が短かったのですが、不合格でしょうか?

指定校推薦の面接時間が予想よりも短かったとしても、それだけで不合格になるとは限りません。面接官が求める情報をすでに把握していたり、提出書類や事前の評価で合格の可能性が高いと判断されている場合、面接があっさりと終了するケースもあるでしょう。

また、指定校推薦の面接は確認的な意味合いが強い場合も多く、10分前後で終わることもあります。質問数が少なかったり、想定よりも早く退室を促されたとしても、それはあなたの受け答えがスムーズだった可能性もあるのです。

大切なのは、「自分の熱意が伝えられたか」「失礼のない態度で臨めたか」です。時間の長さよりも、内容や姿勢が評価の対象となりますので、面接後は必要以上に心配せず、次の準備に気持ちを切り替えていきましょう。

指定校推薦で、面接がないということはあり得ますか?

指定校推薦で面接が実施されないケースは実際にあります。これは、高校や志望先の大学によって選考方法が異なるためです。

大学側の本選考においても、面接を課さずに志望理由書や調査書、活動報告書などの提出書類だけで合否を判断する大学もあります。

ただし、こうしたケースは高校や大学によってまちまちなので、自分が在籍する高校の進路指導担当や担任の先生に確認しておくことが重要です。面接がない場合でも、志望理由書や書類の完成度が合否を左右する大切な要素となるため、しっかりと準備しておきましょう。

指定校推薦で落ちる確率はどれくらいですか?

指定校推薦は、出願できた時点で合格率はかなり高いとされています。これは、すでに高校内での厳しい校内選考を経て、大学が定める基準をすべて満たした生徒のみが推薦されているためです。

そのため、一般的には「指定校推薦で落ちる確率」は限りなく低いといえるでしょう。

しかし、医学部・看護学部・芸術系学部など一部の学部では、指定校推薦であっても不合格となるケースが珍しくありません。

指定校推薦で落ちるケースについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦に落ちることはある?不合格になる理由・確率・その後の対応策まで詳しく解説指定校推薦に落ちることはある?不合格になる理由・確率・その後の対応策まで詳しく解説

指定校推薦の落とし穴、デメリットはありますか?

指定校推薦は合格率が高いことで人気のある入試方式ですが、事前に知っておかないと後悔する可能性のある「落とし穴」やデメリットもいくつか存在します。代表的なものは以下のとおりです。

  • 校内選考を突破するのが難しい
  • 指定校推薦枠がなければ受験できない
  • 専願のため、他大学を受験できない
  • 入学後の学習に苦労するおそれがある
  • 国公立大学は基本的に受験できない
  • 人間関係・評判に影響することもある

指定校推薦のデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点

指定校推薦で推薦をもらうのに、塾に通う必要はありますか?

指定校推薦での合格を目指すうえで、塾を活用することは非常に有効な選択肢となります。特に以下のようなケースでは、塾のサポートが大きな効果を発揮します。

  • 定期テスト対策
  • 小論文や面接対策

まず、評定平均アップのための定期テスト対策です。指定校推薦では、高1〜高3の成績が大きく影響します。定期テストの点数が内申点(評定平均)に直結するため、学校の進度に合わせたテスト対策を行ってくれる塾に通うことで、安定して高成績を維持しやすくなります。

次に、小論文や面接対策です。指定校推薦では、大学ごとに異なる小論文課題や面接試験が課されることが多く、論理構成・表現力・話し方などをプロの目で添削・指導してもらえる点は大きなメリットです。自分では気づきにくい文章の癖や曖昧な表現も、第三者からのフィードバックで改善しやすくなります。

ただし、すべての受験生が必ずしも塾に通う必要があるわけではありません。学校の先生に質問しやすく、添削や面接練習のサポートが受けられる環境であれば、塾に頼らずとも十分な対策は可能です。

大切なのは、「どこが不安か」「どこを強化したいか」を客観的に把握し、それを補う手段として塾をうまく活用すること。

定期テスト対策・小論文添削・面接練習・志望理由書の指導など、自分にとって必要なサポートを見極めて、最適な準備環境を整えることが、指定校推薦合格への近道です。

おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾25選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾25選!タイプ別の選び方が合格への近道

まとめ 指定校推薦の面接にはしっかり準備して臨もう

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指定校推薦は、合格率が非常に高い受験方式である一方、面接ではその人の人柄や意欲が見られる重要な場面です。評定平均や校内選考で推薦枠を獲得できたとしても、面接での印象が悪ければ大学側の評価に影響する可能性があります。

また、面接の形式や有無、質問内容は高校や大学によって異なるため、事前に確認し、柔軟に対応できる準備をしておきましょう。

指定校推薦の面接では、以下のポイントを押さえておくことが重要です。

  • 自分が志望する大学の過去問をチェック
  • 面接で好印象を与えるための敬語・表情・態度に注意
  • 丸暗記よりも「対話」を意識した受け答えがカギ
  • 清潔感のある身だしなみを心掛ける
  • 面接は第三者の目線を入れて量をこなす

指定校推薦の面接は、あなたの熱意や誠実さを直接アピールする重要な場面です。自信を持って本番に臨めるよう、早めの対策と丁寧な準備を心掛けてください。

執筆者プロフィール

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