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指定校推薦は後が大変って本当?先輩100人のリアル体験談と乗り越え方まとめ

更新日:
大学受験
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「指定校推薦って、後が大変って本当?」と不安に思っている方も多いのではないでしょうか。

実際のところ、指定校推薦で進学した人のなかには、入学後にギャップを感じたり、授業についていくのに苦労したりするケースも存在します。とはいえ、これは決して「指定校推薦=後悔する」というわけではありません。大切なのは、入学前から正しく備えておくことです。

この記事では、「指定校推薦は後が大変」といわれる理由を明らかにするとともに、指定校推薦で進学した先輩たちのリアルな体験談を紹介します。入学前の不安や、入学後の課題の乗り越えた方、そしてどんな準備をしておくと安心なのかについて具体的なエピソードを交えながらお伝えします。

指定校推薦に挑戦したいけれど迷っている、そんなあなたにとって、この記事が安心材料となり、前向きな一歩を踏み出すきっかけになれば幸いです。

塾選ジャーナル編集部

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目次

指定校推薦は入学後が大変?といわれる理由とは

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「指定校推薦は入学後が大変」といった声を聞いたことがある人もいるでしょう。では実際に、なぜそのようにいわれるのでしょうか。

ここでは、指定校推薦で合格した人が進学前に抱きがちな不安と、進学した学生たちが感じやすい「入学後のギャップ」について詳しく解説します。

入学後、勉強についていけるか不安

指定校推薦で進学した多くの学生が、一般受験で大学に入学した人と同様「授業についていけるかどうか」という学業面の不安に直面します。

特に指定校推薦で入学した人は一般入試に比べて受験の競争が少ないこともあり、「理解できるだろうか」と自己肯定感が揺らぐこともあるようです。

また、高校時代に指定校推薦を狙っていた生徒の多くは、評定(内申点)を意識して、定期テスト対策を中心とした「浅く広い」学習スタイルを取っていたケースが少なくありません。

一方で、一般入試を経て進学した学生たちは、受験の過程で幅広い問題に取り組み、深い学力と学習習慣を培っている場合が多くあります。

入学後に学力や学習スタイルの違いからギャップを感じることが、「指定校推薦は後が大変」といわれる一因となっています。

「指定校推薦で入学」についてまわる偏見

指定校推薦で大学に進学した学生が直面しがちな問題の1つに、「周囲からの偏見」があります。

例えば、「楽をして入学した」「学力が低い」といった心ない評価を受けることがあり、特に一般入試で進学した学生との間に見えない壁を感じるケースも少なくありません。こうした見方は、本人の努力や適性とは関係なく、推薦入試という制度そのものに対する先入観に基づいています。

また、インターネットやSNSなどでは、「推薦組はズルい」「大学の質が下がる」「レベルが低いのに合格できて不公平」といった否定的な意見を目にすることもあります。こうした情報に触れるたびに、不安になったり、自己肯定感が下がったりしてしまう人も多いでしょう。

このような社会的な偏見や評価へのプレッシャーが、指定校推薦で入学した学生の心理的な負担となり、「指定校推薦は後が大変」といわれる要因の1つになっているのです。

入学後の成績が後輩の推薦枠に影響しないか心配

指定校推薦で大学に入学したあとに、多くの学生が意識するのが「自分の大学での成績が、母校の今後の推薦枠に影響を与えるのではないか」というプレッシャーです。

実際、推薦制度の中には「推薦入学者の成績が著しく悪い場合、次年度以降にその高校の推薦枠が見直される」といったルールがある大学も存在します。そのため、「自分のせいで後輩のチャンスを奪ってしまったらどうしよう」と不安になる学生も少なくありません。

特に入学当初は、大学の授業スタイルに慣れるのが難しい時期です。そんななかで「絶対に単位を落とせない」「成績をキープしなければ」と強く思い詰めてしまい、精神的な負担が増してしまうケースもあります。

このように、個人の学業成績が母校の推薦枠に影響すると考えることで、過剰な責任感やプレッシャーを感じる学生が多く、それが「指定校推薦は後が大変」といわれる理由の1つになっています。

【独自調査】指定校推薦で進学した人が感じた不安とは?

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塾選では、指定校推薦での進学が決まった学生とその保護者を対象に、「指定校推薦が決まったあと、どのような不安を抱えていたか」について独自にアンケート調査を実施しました。

その結果、指定校推薦での進学が決まったあと、何らかの不安を感じていた人は全体の約3割にのぼることがわかりました。

指定校推薦で入学を決めた後、不安があったと語った人

では、実際にどのような不安があったのか。ここからは、具体的な声とともに、その内容を見ていきましょう。

一般入試組との学力差に不安

指定校推薦で大学進学が決まると、受験勉強から解放される一方で、「一般入試を突破した学生に比べて実力が足りないのではないか」といった不安の声が多く聞かれました。

一般入試を受けた学生と比べて自分は一般入試の受験勉強をしていないので学力に差があるのではないかと不安でした。(サニー・本人)

通っていた高校は自分の学力よりもレベルを下げて選んでいたので、指定校を取れたのですが、一般入試で受けた人は毎日勉強して入学してくるので、一般入試をしていない私と周りとの学力の差に不安を感じていました。(ののこ・本人)

通知表の成績だけでの入学なので、猛勉強してきた一般入試組との学力の差が不安だった。(初心者ファーマー・本人)

このように、「一般入試組との差が不安だった」「勉強不足が不安だった」という回答は、全体の43%にものぼりました。

自分の実力より上の大学に推薦合格してしまった不安

指定校推薦では、高校の内申点や評定を重視して選考されるため、場合によっては「自分の実力よりも高い大学」へ進学することができます。

一見すると喜ばしいことのように思えますが、その分「果たして自分がこの大学についていけるのか」という不安も生じやすくなります。特に学力に自信がないまま「格上」の大学に進学した場合、その不安は入学前からじわじわと大きくなっていくようです。

本人の偏差値より上の大学で、特に理系なので心配しました。(はるはる・保護者)

高校と大学の偏差値の差がかなりあったため。(黄昏・本人)

自分にとっては格上な大学だったため、本当に授業についていけるのか。英文科に進学したのですが、授業が最初からすべて英語だったら友達もいない中ついていくことは難しいのではないかと考えていました。(しーちゃん・本人)

このように、高校時代の学習環境と大学で求められるレベルとのギャップは、多くの指定校推薦入学生にとって大きな心理的ハードルとなっています。

大学の専門科目に対応できるか不安

指定校推薦で進学が決まった後、多くの学生が共通して感じる不安の1つに、「大学での専門的な講義についていけるのか」という問題があります。

高校では内申点を重視して、定期テストや基礎的な学習に集中してきたという人も多く、一般入試のように広範で高度な受験勉強を行っていないことが多いため、大学の講義とのギャップに不安を覚えるのは自然なことです。

高校では指定校推薦を狙って内申点重視の勉強をしていたため、一般受験で幅広い科目を深く勉強してきた学生たちと比べて、大学の専門的な授業や高度な内容についていけるか不安がありました。特に、数学や物理といった理系科目の基礎学力に差があるのではないかと感じていました。(ケンタロウ・本人)

専門分野なのでそれまで学んだものと違うから大丈夫かなと思ったから(みみ・本人)

大学での講義が高校と違ってどのように行われるのがわからなかったため(ゴブライダー・本人)

文系・理系を問わず「専門分野に初めて触れる」ことへの不安もあり、「授業内容が理解できなかったらどうしよう」「自分だけが取り残されるのでは」と思い悩む声も少なくありません。

大学でゼロから始める人間関係に不安

学業面の不安と並んで多くの先輩が挙げたのが、「大学でうまく人間関係を築けるかどうか」という悩みです。高校とは異なる新しい環境に飛び込むことへの戸惑いや、指定校推薦で入学したことへの引け目から、人間関係への不安を感じる人は少なくありません。

高校と違って新しい環境だし、一般受験の人たちから「ラクして入った」と思われたら嫌だな…と心配でした。(N° 秋・本人)

大学での人間関係に不安があった理由は、同じ高校から進学する人が自分ひとりだったことが大きかったです。知っている人がまったくいない新しい環境に飛び込むことに対して、「友達ができるか」「話しかけられるか」「孤立しないか」といった不安が強くありました。(うい・本人)

このように、人間関係に対して不安を抱えていたという回答は、全体の47%にものぼりました。

指定校推薦で入学した先輩が実践していた対策は?

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ここまで紹介してきたように、指定校推薦で進学した多くの学生は、入学前にさまざまな不安を抱えていました。

では、実際にそれらの不安を解消するために、どのような対策を取っていたのでしょうか。入学前の過ごし方を工夫することで、学力やメンタル面での不安を和らげ、スムーズな大学生活をスタートさせた先輩たちの声をご紹介します。

合格後も学習の手を抜かなかった

指定校推薦で早期に進学が決まると、「やった!これで勉強しなくていい!」と思ってしまいがちですが、実際にはその後も地道に学習を継続していたという先輩の声がありました。

特に関連のある教科(英語・数学・理科・社会など)を中心に、高校の教科書やノートを見返して基礎を固めておいた。苦手だった単元には特に時間をかけた。(うい・本人)

大学から送られてきたシラバスを熟読し、入学後に学ぶ専門科目の概要を把握しました。特に、高校の物理や数学で少し苦手意識があった分野については、市販の参考書や問題集を使って基礎固めをしました。(ケンタロウ・本人)

指定校推薦は早く合格が決まる分、入学までの期間をどう過ごすかが大学生活の明暗を分けるカギとなります。だからこそ、「入学までの時間をムダにしないこと」が、後の不安を和らげるもっとも現実的で効果的な方法の一つといえるでしょう。

大学で学ぶことに対して準備を徹底

入学前の不安を少しでも軽減するため、大学での学びに備えて「専門分野の予習」を自主的に行っていた先輩もいました。

入学前に何を学習すればいいかわからなかったので、関係する書籍を読もうと考えていました。理工学部への進学だったため、科学雑誌などを月に一度見るようにして、専門知識をできるだけつけておこうと努力をしていました。(いが・本人)

高校の先生に相談して、大学の入門的な教科書や参考書を読んでおくように勧めました。英語と数学の復習を中心に、少しずつ勉強の習慣を継続できるようサポートしました。(KK・保護者)
その大学の教授が書いた本を読んでいた。(ゆ。お・本人)

ポイントは、「完璧を目指す」のではなく「興味を持ち、少しずつ慣れておく」こと。科学雑誌や入門書など、一般向けの資料からでも十分に効果があります。

興味関心を広げながら専門知識への抵抗感を減らすことが、「指定校推薦で入学しても後が大変にならない」ための一歩になるのです。

友人関係については事前準備した人も

人間関係に不安を感じていた人の中には、「事前にできる準備」をして、少しでも安心して大学生活を始められるよう工夫していたケースも多くありました。

友人関係についてはあまり深刻にならないようにと話し、推薦で決まっても気を緩めずに授業にしっかり取り組むよう伝えました。また、大学では積極的にサークル活動や新歓イベントに参加して、人間関係を築くよう勧めました。(KK・保護者)

大学生活に少しでも早くなれるために、オリエンテーションや入学前イベントに参加しました。また、興味のあるサークルや部活を調べておいて、入学後すぐに見学できるようにしました。(ヒロくん・本人)
SNSで春から同じ大学に行く人を探して、仲良くなる努力をした。また、LINEグループなどもあり、参加したりした。(ゆ。お・本人)

友人関係の構築は大学生活を豊かにする重要な要素。指定校推薦で「後が大変」と感じる原因のひとつである人間関係の不安も、少しの準備と行動で軽減できる可能性があります。

【独自調査】「後が大変だった」と答えた学生のリアルな声

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これまで紹介してきたように、指定校推薦で進学した多くの学生は不安を抱えながらも、入学前にさまざまな対策を講じていました。しかし、それでもなお「指定校推薦は後が大変だった」と実感した人も一定数存在します。

塾選の独自アンケートによれば、「指定校推薦で入学したあと、実際に後が大変だったと感じた人」は全体の35%にのぼりました。

「指定校推薦で入学して、後が大変だった」と感じた人

ここでは、そうしたリアルな声を紹介します。

勉強について行くのが大変

入学後に授業内容の難しさや学習スピードの速さに戸惑い、「想像以上に大変だった」と感じたという声が多数寄せられました。

今までの偏差値より高い学校だったので帰宅後も勉強をしないとついていくのが大変でした。(つちのこ・本人)

必要だと思う教科は勉強したが、不十分だったことと、周りの知識や熱量についていけなかったし、選択した学部の勉強を先取りして勉強しておかなければならなかったと思うくらい、同じ学部の人たちは分かっているのに、自分はわからなかったため。知識不足を認識しました。(ちり・本人)
勉強はやはりついていくのは大変だった。入試やっていない分なんだと痛感した。(じゅじゅりん・本人)

高校や後輩のことを考えると後に引けない

指定校推薦で大学に進学した学生の中には、「成績が高校に伝わる」「後輩たちの推薦枠に影響するかもしれない」といった理由から、強い責任感やプレッシャーを感じたという人もいました。

最初は環境に慣れなくて辞めたいと思ったが、指定校推薦なので辞められないと思ったからです。(4cmm・本人)

テスト結果が高校に送られるため、手を抜けないと思った(ぎょうざちゃん・本人)
しっかり単位を取らないといけないプレッシャーがあったから(まぁ・本人)
成績が悪いと、高校の後輩たちの指定校枠に影響があるため、試験以外にも就活にも力を入れる必要があった。(恵里菜・本人)

自立性が求められることへの苦労

大学生活では、高校までとは異なり、「自分のことは自分で決める」という自立性が強く求められます。授業の履修登録、時間割の管理などを自分自身でコントロールしなければならず、この環境の変化に戸惑ったという声がありました。

カリキュラムを自分で組んだり、今までのようにのんびりとは行かなかったから(yu-・保護者)

受験勉強形態が、他の受験組と比べて異なるから。また、自己管理の方法や通学が大変だと思う。(NOA・本人)

合格が早いことから一般入試を狙う友達と距離を感じる人も

指定校推薦で早期に合格が決まると、周囲の一般受験組と気持ちのタイミングが合わず、微妙な距離感やすれ違いを感じることがあります。

特に進路が決まっていない友人の前では喜びを表現しづらかったり、入学後には「指定校=楽をした」といった偏見に悩まされたりするケースもありました。

先に合格が決定してしまうので、まだ合格通知をもらっていない子の前でうかつに喜べなかった(yu-・保護者)

中には推薦入試をバカにする人もいました。指定校推薦は甘え!みたいなことをいう人も少なからずいて悩みました(ヒロくん・本人)

一般受験組の中には「指定校はラクでいいよね」と言ってくる人もいて、少し距離を感じることがありました。あまり自己開示せず、時間をかけて信頼を築いていきました。(N° 秋・本人)

【独自調査】指定校推薦で入学した先輩は後悔しているの?

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これまで紹介してきたように、「指定校推薦は後が大変だった」と感じた人は一定数存在します。しかし実際には、指定校推薦で進学したことを後悔している人はごく少数でした。

塾選が実施したアンケートによると、「指定校推薦で入学して、後が大変だった」と感じた人は全体の35%でしたが、「現在、指定校推薦で進学したことに満足していますか?」という問いに対しては、100人中84人が「かなり満足している」「やや満足している」と回答しています。

指定校推薦で進学したことに、現在満足していますか

つまり、多くの先輩たちは「確かに大変なことはあったけれど、選んでよかった」と感じているのです。

自分が選んだ大学なので、後悔はなかったです。(りんりん・本人)

後悔は一ミリもありません。指定校推薦はとてもいい制度だと思います。高校生時代の自分の頑張りを認めてくれ、応援して送り出してくれるものだと感じました。(しーちゃん・本人)

むしろ、指定校推薦という制度に感謝しています。(もちこ・本人) 

このように、「後が大変」と言われがちな指定校推薦ですが、それは「入学すればすべてが楽になる」という幻想ではないことを意味しています。進学後も自分で努力を続ける意志があるかどうか。それが、満足度を左右するポイントです。

大切なのは、自分自身が納得できる進路選択をすること、そして入学前から準備をしておくこと。それさえできていれば、指定校推薦は大きなチャンスとなり得る制度です。

指定校推薦で入学した先輩からのリアルなアドバイス

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ここでは、実際に指定校推薦で大学へ進学した先輩たちが、当時の自分を振り返って伝えたいと思っているリアルなアドバイスをご紹介します。

指定校推薦を考えている人や、進路に迷っている人にとって、実体験に基づく声は大きなヒントになります。ぜひ参考にして、納得のいく選択と準備を進めていきましょう。

合格しても油断せず入学後を見据えてしっかり準備しよう

指定校推薦で早く合格が決まると、つい気が緩みがちになるかもしれません。しかし、先輩たちの多くは「むしろ合格後の過ごし方が大切」と話しています。入学後の生活をスムーズにスタートさせるためにも、この期間を準備期間と捉え、勉強や心構えを整えておくことが重要です。

推薦で進学が決まったからといって油断せず、入学後を見据えてしっかり準備をしておくことが大切です。高校生活の中での学びや姿勢は、大学でも必ず活きてきます。入学後に自分がやりたいことを見つけて努力を続ければ、推薦であっても自信を持って大学生活を送れると思います。(KK・保護者)

できるだけ高校生活では勉強を続けてください。合格後も遊ぶことはなく、少しでも良いので継続して学ぶことをおすすめします。(和泉真帆・本人)

基礎学力と考える力、思考力は鍛えておかないと苦労するので今のうちからトレーニングをしておきましょう。特に考える力は大人になると特に必要な能力です。頑張りましょう!(皐月・本人)

指定校推薦は「早く進路が決まる」という点で確かに魅力的ですが、その分、入学までの期間をどう過ごすかによって、大学生活のスタートが大きく左右されます。

自分自身としっかり向き合い、必要な準備を怠らなければ、十分に満足のいく大学生活が送れるはずです。

大学選びは後悔のないように!

指定校推薦は、早期に進路を決められるメリットがある反面、「この大学で本当に良かったのか」と悩む人も少なくありません。そのため、進学先を選ぶ段階でしっかりと情報を集め、自分の意思で納得できる選択をすることが非常に重要です。

後悔のないように、大学についてよく調べつつ、きちんと勉強して成績を残すことだと思います。(りんりん・本人)

推薦は楽ですが大学なんていくつもあるので、その大学で本当にいいのか理由を考え、指定校推薦を選ぶのであれば志願所や面接をある程度行っておき、合格が決まれば少し学部ににちなんだ知識を知っておくとよいと思います。(つちのこ・本人)

高校一年生の頃から、どこの大学に行きたいかやどこの指定校推薦があるかなどリサーチしておくことが大切だと感じる。また、評定平均なども気にしておくと良いと感じる。コツコツ勉強をしてテストで点数を取ることが一番重要な部分だと思う。(まめすけ・本人)

指定校推薦は「楽して行ける制度」ではなく、高校生活全体を通じて真摯に学業や活動に取り組んだ生徒に与えられる、努力の成果の上に成り立っている制度です。後悔のない選択をするためにも、早めの準備と情報収集を心がけましょう。

指定校推薦を狙うには評定平均や日々の積み重ねが重要

指定校推薦で大学進学を目指すには、まず「評定平均」の重要性をしっかり理解することが大切です。多くの高校では、指定校推薦の候補者を選定する際に、評定平均値を重視しており、1点の差がチャンスを左右することも少なくありません。

そのため、定期テストの点数を上げることはもちろんのこと、日々の授業態度や提出物、出席状況、部活動や学校行事への参加など、高校3年間の積み重ねが評価に直結します。

指定校推薦は内申点が特に重要なので、内申点を少しでも上げるようにするのが良いと思う。内申点が1点足りなくて指定校推薦取れなかったという人もいたので、内申点の重要性を感じる。(なこぴ・本人)

指定校推薦では、テストの点数だけでなく、出席状況や提出物、授業態度、部活動や学校行事への参加など、高校3年間の積み重ねが評価されます。だからこそ、「普段の自分の行動」がとても大切です。真面目にコツコツ取り組む姿勢は、確実に評価につながります。指定校推薦は、努力してきた人に与えられるチャンスです。自分を信じて、焦らず、しっかりと準備してください。合格後も気を抜かず、入学後にしっかり学べるよう心の準備をしておくと、きっと自分らしい大学生活が送れると思います!応援しています!(うい・本人)

指定校推薦を手にするには、短期的な対策ではなく、日々の積み重ねが最も大きな武器になります。「真面目に取り組んでいるかどうか」は、先生たちが日常的にしっかり見ています。

推薦を目指している人は、テストだけにとどまらず、学校生活全体に前向きに取り組む姿勢を大切にしましょう。高校1年生のうちから意識を持ち、毎日を丁寧に過ごすことが、将来の進路の選択肢を広げる第一歩となります。

指定校推薦でよくある質問(FAQ)

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ここでは、指定校推薦でよくある質問を解説します。

指定校推薦に向いている人はどんな人ですか?

指定校推薦に向いている人の特徴としては、以下のようなものが挙げられます。

  • 高1から高い評定平均をキープしている
  • 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
  • 部活動や課外活動で実績がある
  • 英検®など資格を持っている
  • 先生とコミュニケーションが取れている

指定校推薦に向いている人・選ばれる人については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦に選ばれる人の特徴は?落ちる人との違いと今からできる準備を解説指定校推薦に選ばれる人の特徴は?落ちる人との違いと今からできる準備を解説

指定校推薦は就職で不利になりますか?

結論からいえば、指定校推薦だからという理由で就職が不利になることはありません。

就職活動において重視されるのは、大学在学中の学びや実績、志望動機、自己PR、インターン経験などです。入学時の入試方式(一般入試か指定校推薦か)が選考で問われることは、基本的にありません。

就職活動では、面接やエントリーシートでどのような経験をしてきたかが重視されており、推薦入学かどうかは特に問われなかったようです。大学生活での取り組みが評価されると感じました。(KK・保護者)

就職活動において、企業側から高校での入学経路(指定校推薦か一般入試か)を直接問われることはほとんどありませんでした。選考では、大学での学業成績、ゼミや研究室での取り組み、アルバイトやサークル活動などの課外活動、そして面接でのコミュニケーション能力や人柄などが重視されると感じました。企業は入社後の活躍を期待しており、過去の入試方法よりも、大学での経験やそこで培ったスキル、人間性を評価していると感じたため、推薦入学であったことが不利に働くことはありませんでした。(ケンタロウ・本人)

アンケート結果でも、「就職活動で推薦入学が不利に働いたと感じましたか?」という質問に対し、「そういったことはなかった」と答えた人が100人中95人という結果が出ています。

ただし、これは「推薦だから不利ではない」というだけで、「怠けていても大丈夫」という意味ではありません。入学後に学業や課外活動にしっかり取り組まなければ、アピール材料が不足してしまい、結果的に就職で苦戦することもあります。

つまり、推薦入試の合否そのものは就職に影響しない一方で、大学入学後の行動が就職活動の成果を大きく左右するということです。

指定校推薦は一般受験組に嫌われてしまうと聞いたのですが……?

指定校推薦で早期に合格が決まると、一般受験に向けて努力を続けている同級生から「ずるい」「楽をして合格した」などと思われることがあります。特に受験シーズンが本格化する冬以降は、周囲の緊張感が高まるため、ちょっとした言動が誤解や嫉妬を招く要因になってしまうこともあるでしょう。

しかし、指定校推薦は大学と高校の信頼関係に基づいた正規の入試制度であり、成績や生活態度など、総合的な努力が評価されて得られるものです。つまり、「楽をしている」という見方は誤解にすぎません。

あまり周りの目を気にせず、自分がどうしたいのかを考えることが1番大切だと思います。指定校推薦だからといってとやかく言う人は実際全くおらず、むしろ祝福の言葉をかけてくれる人が沢山居たので、人間関係もそこまで悩む必要は無いと思います。(かれー・本人)

塾選のアンケートでも、「一般受験組との関係で悩んだことはありますか?」という問いに対し、「そういったことはなかった」と答えた人が100人中68人にのぼっています。

もちろん、どんなに正当な推薦制度でも、言い方や態度によっては周囲から反感を買ってしまう可能性はゼロではありません。だからこそ、合格後も謙虚な姿勢と、相手を思いやる配慮のある言動を意識することが大切です。

指定校推薦のデメリットは何ですか?

指定校推薦のデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。

  • 校内選考を突破するのが難しい
  • 指定校推薦枠がなければ受験できない
  • 専願のため、他大学を受験できない
  • 入学後の学習に苦労するおそれがある
  • 国公立大学は基本的に受験できない
  • 人間関係・評判に影響することもある

指定校推薦のデメリットについては、受験前にしっかりと認識しておきましょう。以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点

指定校推薦で入学後、一般受験の学生との学力差はどれくらいですか?

指定校推薦で入学した学生と、一般入試で入学した学生の間に明確な学力差があるかどうかは、一概には言えません。大学のレベルや学部の特性、個人の学習意識や習得度など、複数の要因によって差の大きさは変わるからです。

ただし、傾向として言えるのは、一般受験を経て入学する学生の多くは、1〜3月まで受験勉強を継続しているため、入学時点での基礎学力が比較的高い場合が多いという点です。一方、指定校推薦で早期に進路が決まった学生の中には、受験後に学習量が大きく減ってしまうケースも見られます。

このような背景から、大学入学直後には、科目によっては「差がある」と感じる場面があるかもしれません。指定校推薦での合格後も勉強習慣を継続することが、スムーズな大学生活へのカギとなります。

指定校推薦は100%合格できますか?

指定校推薦だからといって、100%合格するとは言えません。

指定校推薦は、大学と高校の間で築かれた強固な信頼関係に基づく入試制度です。大学は毎年、信頼できる高校に推薦枠(指定校枠)を提供し、高校側はその枠にふさわしい生徒を校内選考によって厳選します。

このように、大学側の出願基準をクリアし、なおかつ校内での評価を受けた生徒だけが出願を許されるため、実際の合格率は非常に高いです。

しかし、それでも不合格になるケースがまったくないわけではありません。以下のような状況では、指定校推薦でも落ちてしまうおそれがあります。

  • 医学・看護・芸術系の学部に挑戦する
  • 高校を留年してしまう
  • 試験当日の遅刻・欠席 など

このように、制度上は高い合格率を誇っていても、「指定校推薦だから絶対に安心」と油断するのは禁物です。推薦されたからこそ、万全の準備と誠意ある態度が求められるのが指定校推薦だといえるでしょう。

指定校推薦で落ちてしまうケースについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦に落ちることはある?不合格になる理由・確率・その後の対応策まで詳しく解説指定校推薦に落ちることはある?不合格になる理由・確率・その後の対応策まで詳しく解説

指定校推薦では何日休むとNGですか?

高校や大学によって基準は異なりますが、多くの高校では「欠席日数10日以内」であれば、指定校推薦の校内選考で不利にならないとされています。

この数字は、高校1年生から3年生の1学期末までの欠席日数を合計したもので判断されます。

例えば、1・2年生で合計8日欠席していた場合、3年生では残り2日の余裕しかありません。このように、欠席日数の累積が評価対象になるため、早い段階から出席管理を意識することが大切です。

一方で、すでに10日以上欠席している場合は、それ以降の出席状況や学業面での挽回策が求められます。

遅刻や早退も含めて生活態度が厳しく見られるため、校内選考で選ばれるには「出席率の安定性」が重要なポイントとなります。

指定校推薦と欠席日数の関係については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦 欠席日数はどこまで許される?休みが多くても合格できる理由と対策指定校推薦 欠席日数はどこまで許される?休みが多くても合格できる理由と対策

指定校推薦で推薦をもらうのに、塾に通う必要はありますか?

指定校推薦での合格を目指すうえで、塾を活用することは非常に有効な選択肢となります。特に以下のようなケースでは、塾のサポートが大きな効果を発揮します。

  • 定期テスト対策
  • 小論文や面接対策

まず、評定平均アップのための定期テスト対策です。指定校推薦では、高1〜高3の成績が大きく影響します。定期テストの点数が内申点(評定平均)に直結するため、学校の進度に合わせたテスト対策を行ってくれる塾に通うことで、安定して高成績を維持しやすくなります。

次に、小論文や面接対策です。指定校推薦では、大学ごとに異なる小論文課題や面接試験が課されることが多く、論理構成・表現力・話し方などをプロの目で添削・指導してもらえる点は大きなメリットです。自分では気づきにくい文章のクセや曖昧な表現も、第三者からのフィードバックで改善しやすくなります。

ただし、すべての受験生が必ずしも塾に通う必要があるわけではありません。学校の先生に質問しやすく、添削や面接練習のサポートが受けられる環境であれば、塾に頼らずとも十分な対策は可能です。

大切なのは、「どこが不安か」「どこを強化したいか」を客観的に把握し、それを補う手段として塾をうまく活用すること。

定期テスト対策・小論文添削・面接練習・志望理由書の指導など、自分にとって必要なサポートを見極めて、最適な準備環境を整えることが、指定校推薦合格への近道です。

おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾28選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾28選!タイプ別の選び方が合格への近道

まとめ 指定校推薦でも入学後の準備をしっかりすれば大丈夫!

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「指定校推薦は後が大変」といわれることもありますが、実際にはそれぞれに理由があり、多くの先輩たちが工夫しながら乗り越えてきたことが分かりました。

確かに、入学後には学力や人間関係、大学での自立的な生活など、さまざまな面でギャップを感じることがあるかもしれません。しかし、それは指定校推薦に限ったことではなく、誰にでも起こりうる大学生活の試練でもあります。

大切なのは、合格して終わりではなく、入学後を見据えて自分なりにしっかりと準備すること。

高校生活をどう過ごしたか、自分とどう向き合ってきたかが、大学でも確実に生きてきます。

実際に「後が大変だった」と答えた人の中にも、「後悔はしていない」「推薦を選んでよかった」と話す人がたくさんいました。それは、準備と努力が自信や満足感につながったからこそです。

これから指定校推薦を目指す人、進路に迷っている人も、「自分が納得のいく選択をする」ことを第一に考えてみてください。そして、少しずつでも行動を重ねていけば、きっと自分らしい大学生活をスタートできるはずです。

なお、記事内で利用しているアンケート概要は以下の通りです。

調査対象:指定校推薦を利用して大学受験に合格した本人または生徒の保護者(有効回答数100名)調査時期:2025年7月 調査機関:自社調査 調査方法:インターネットによる任意回答 調査レポート名:指定校推薦を利用して大学受験に合格した本人または生徒の保護者の方募集!

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