指定校推薦をもらうには?気になる基準と今すぐ始められる6つの対策を徹底解説!

「指定校推薦をもらうには具体的にどうしたらいいの?」指定校推薦を狙っている人の中には、そう悩む方も多いのではないでしょうか。
指定校推薦で推薦をもらうための6つの対策として、以下のポイントが挙げられます。
- 定期テストに取り組んで評定平均を上げておく
- 遅刻と欠席回数を減らす
- 副教科・課外活動に全力で取り組む
- クラスメイトや先生とコミュニケーションをとる
- 外部の資格試験を取得する
- 面接や小論文対策をする
この記事では、指定校推薦をもらうために重要な6つの対策を解説。学年別にやっておくべきことや、実際に指定校推薦をもらった人のリアルな声についても紹介していますので、ぜひご覧ください。

編集部
塾選ジャーナル編集部
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指定校推薦で推薦をもらう前に!指定校推薦の基礎知識を確認
指定校推薦で確実に推薦を勝ち取るためには、まずはその制度の基本的な仕組みやほかの入試方式との違いを理解しておくことが大切です。
公募推薦や総合型選抜との違い
指定校推薦・公募推薦・総合型選抜には、出願資格や合格率などに明確な違いがあります。以下の表に主要な違いをまとめました。
指定校推薦・公募推薦・総合型選抜の違い
指定校推薦 | 公募推薦 | 総合型選抜 | |
---|---|---|---|
出願資格 | 大学があらかじめ指定した高校の生徒のみ | 学校長の推薦さえあれば出願が可能 | 学校からの推薦が不要で、基本的には誰でも出願可能 |
推薦枠の数 | 大学から各高校に対して推薦人数の上限が設定されている | 高校ごとの推薦枠の上限は設けられていない | 特になし |
合格率 | 非常に高い | 必ずしも合格できるとは限らない | 必ずしも合格できるとは限らない |
より詳しく違いを知りたい方は、以下の記事で解説していますので、ぜひ参考にしてください。
指定校推薦の特徴やメリット・デメリット
指定校推薦は、一般入試や公募推薦と比べて高い合格率を誇る一方で、校内選考の厳しさや制約もある制度です。ここでは、指定校推薦の代表的なメリット・デメリットを整理しておきましょう。
指定校推薦のメリット
- ほかの推薦入試よりも合格率が高い
- 自分の学力より高いレベルの大学に合格するチャンス
- 合否の発表時期が早い
- 受験費用を抑えられる
指定校推薦のデメリット
- 校内選考を突破するのが難しい
- 指定校推薦枠がなければ受験できない
- 専願のため、他大学を受験できない
- 入学後の学習に苦労するおそれがある
- 国公立大学は基本的に受験できない
- 人間関係・評判に影響することもある
指定校推薦のメリット・デメリットについてもっと詳しく知りたい方は、以下の記事でも解説していますので、ぜひご覧ください。
推薦をもらうには高校に「指定校枠」が必要
指定校推薦は、「大学が指定した高校に対してのみ与える特別な推薦枠」を使って出願する入試制度です。したがって自分の通っている高校に志望大学の推薦枠がなければ、そもそも指定校推薦を利用して受験することはできません。
たとえ学力が基準を満たしていても、指定校に選ばれていない高校の生徒は出願資格を得ることすらできない点は大きな注意点です。また指定校推薦枠は毎年見直される可能性があるため、「前年に指定されていたから安心」と思っていても、自分が受験する年度には枠がなくなっているケースも少なくありません。
このように指定校推薦の出願には高校の指定状況が大前提となるため、できるだけ早い段階で、進路指導の先生や担任に最新の推薦枠情報を確認しておくことが不可欠です。
指定校推薦で推薦をもらう基準は?
指定校推薦を受けるには、校内選考を突破し、大学の出願条件を満たす必要があります。
ここでは、どのような基準が推薦をもらう際に重視されるのかを具体的に解説していきます。
指定校推薦の校内選考については、以下の記事でも詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
高い評定平均
指定校推薦では、出願資格の第一条件として「評定平均◯以上」といった明確な学力基準が設けられているのが一般的です。
評定平均とは、高校で履修した全科目の評定(5段階評価)の合計を、科目数で割って算出される数値です。多くの大学では、高校1年生から高校3年生1学期までの成績が対象となります。
また出願の前段階である校内選考に進むにも、評定平均は重要な判断材料となるため、高校1年生からの積み重ねがものをいいます。一部の高校では、学年順位や各学年の評定の推移も加味されることがあるため、早い段階から定期テスト対策や提出物管理にしっかり取り組むことが大切です。
評定平均は指定校推薦における「足切りライン」にもなり得るため、高校生活を通じて安定した成績を維持する意識が重要といえるでしょう。
欠席や遅刻などの生活態度
指定校推薦の校内選考では、学業成績(評定平均)だけでなく、出席日数や生活態度も非常に重要な評価基準となります。
出席日数については、欠席・遅刻・早退が少ない生徒ほど高く評価される傾向があります。高校生活における出席状況は、学習への意欲や継続力を示す大きな指標であり、無断欠席や遅刻の多さは「自己管理能力に不安がある」と見なされるおそれがあるので注意しましょう。
校内選考では、高校3年間で欠席日数10日以内が一つの目安とされることも多く、普段から健康管理を意識し、規則正しい生活を心がけることが大切です。
また生活態度も重要な審査項目です。授業中の真剣な取り組み方や、提出物の期限厳守、発言の積極性といった日々の学校生活での行動が、先生の印象に残るポイントとなります。
指定校推薦と欠席日数の関係について詳しく知りたい方は、以下の記事も併せてご覧ください。
部活動や委員会活動、課外活動
指定校推薦の校内選考では、学業成績だけでなく、学校活動や課外活動での実績も重要な評価対象になります。
学習面以外でもどれだけ誠実に、主体的に取り組んできたかが、「人物評価」として加点されるのです。
以下のような活動は、リーダーシップ・継続力・協調性などの面で高く評価されやすい傾向があります。
- 部活動:3年間継続、レギュラー経験、キャプテン経験など
- 生徒会活動:会長・副会長・会計などの役職経験
- 学級委員・専門委員会:役割に責任を持って取り組んだ実績
- 学校行事での活躍:文化祭・体育祭・合唱コンクールなどでのリーダーシップ
- 課外活動:地域ボランティア活動など
外部検定の実績が評価されることも
指定校推薦では、評定平均などの学業成績が最も重要な選考基準ですが、大学や学部によっては、外部検定や資格の取得実績が加点対象になるケースもあります。
- 英検®(実用英語技能検定)やTOEIC、GTECなどの語学系検定
- 簿記や情報処理技能検定などの資格
出願条件や評価項目は大学・学部ごとに異なるため、指定校推薦を希望する場合は高校を通じて早めに詳細を確認しておくことが重要です。
ここまでで、指定校推薦を受けるために必要な「基準」が明確になってきました。次に、これらの基準をどうやって実際に満たしていくか、具体的な6つの対策を見ていきましょう。
指定校推薦の推薦をもらう6つの対策
指定校推薦を確実に勝ち取るためには、校内選考で信頼される存在になることが必要です。そのためには、単に成績がよいだけでなく、日々の生活態度や活動実績も含めた総合力が求められます。
以下は高校生活で意識したい6つの対策を「優先度」と「難易度」の観点から整理した表になります。
ここでは、指定校推薦をもらううえで意識したい6つの対策を詳しく解説していきます。優先度に差はありますが、今からでも取り組んでおいて損はない内容です。
定期テストに取り組んで評定平均を上げておく
指定校推薦で校内選考を突破するためには、定期テストで安定して高得点を取ることが不可欠です。多くの大学では、出願条件として「評定平均4.0以上」などの明確な基準を設けており、毎回の定期テストで安定した高得点を取ることが重要になります。
そのため以下のようなアクションで評定平均を高く維持する対策をとりましょう。
- 授業中はしっかり集中し、理解を深める
- テスト直前だけでなく、毎日の復習・ノート整理を習慣化する
- 小テストや課題を軽視せず、すべてに真剣に取り組む
- 提出物は期限を守り、丁寧な内容で提出
- 授業中の挙手・発言、ノートの丁寧さもポイント
「テスト前だけ頑張る」ではなく、「普段からしっかり積み重ねる」ことが、指定校推薦の土台となる評定平均を安定させる最大のカギです。
遅刻と欠席回数を減らす
指定校推薦を狙ううえで、遅刻や欠席をできるだけ少なく抑えることは、校内での信頼獲得に直結します。
以下の点を意識することで、日常的に遅刻や欠席を防ぐ意識が高まります。
- 朝の準備に時間がかかる人は「前日準備」を徹底する
- 学校行事のある日や月曜など、遅刻が増えがちな日に特に注意する
- 体調管理を工夫する
指定校推薦を勝ち取るには、こうした信頼の積み重ねが大切です。
副教科・課外活動に全力で取り組む
副教科(音楽・美術・保健体育・技術家庭など)や課外活動は、「成績への加点」や「アピール材料」として、指定校推薦において有効な武器になります。
副教科を得点源にして評定平均を底上げする
多くの生徒が「主要5教科」ばかりに気を取られがちですが、副教科も評定平均にしっかり含まれます。
そして、副教科は比較的高評価を狙いやすいため、次のように活用するのが賢い対策です。
- 提出物・作品制作・実技でコツコツ評価を積み上げる
- 授業態度を重視されやすいため、積極性・丁寧さを意識する
苦手な教科を補う形で副教科で評定を稼げれば、全体平均を上げる裏技的な対策になります。
学外・学内の課外活動に対する積極性も評価ポイント
部活動・ボランティア活動・生徒会・文化祭や体育祭の実行委員などへの参加実績は、人物面のアピール材料として非常に有効です。「学力」+「人物面の実績」の両輪でアピールできることが、校内選考を勝ち抜くカギになります。早期から目標を持って行動を積み重ねていきましょう。
先生やクラスメイトとコミュニケーションをとる
指定校推薦を勝ち取るうえで、先生やクラスメイトとのコミュニケーションは重要な要素です。
指定校推薦の推薦枠数、学部ごとの条件、校内選考の評価基準などを最も正確に把握しているのは、担任や進路指導の先生です。普段から先生と自然にコミュニケーションをとっておけば、次のようなメリットがあります。
- 希望大学の枠の有無や競争状況を早期に知れる
- 推薦の流れや過去の選考事例などの“内部情報”を得られる
- 意思表示をしておくことで、先生に推薦意欲を印象づけられる
指定校推薦では、同じ大学・学部を希望する人が複数いれば、校内での競争が発生します。
そのためクラスメイトとの関係性も軽視できません。
クラスメイトとコミュニケーションをとっておくことで、以下のようなメリットが生まれます。
- ほかの志望者の存在や動向を自然に把握できる
- 情報共有ができる相手がいれば、準備の質も上がる
普段から信頼関係を築いておくことで、情報・印象・判断材料すべてで有利に立てる可能性が高まります。
外部の資格試験を取得する
指定校推薦では、大学や学部によっては、外部資格の取得が加点要素や人物評価の裏付けとして扱われることがあります。
つまり、資格試験の合格は「差をつけるための材料」になり得るのです。
ただし外部資格は試験日や受検条件があらかじめ決まっており、出願に間に合わないと評価対象にすらならないこともあります。そのため以下のような早期からの準備がポイントです。
- 高1〜高2のうちに、取得しやすい検定からスタート
- 志望学部に関係のある資格をリストアップしておく
限られた推薦枠を勝ち取るには、「何が評価されるか」を見極めて行動することが大切です。早めに動く人が有利になる分野だからこそ、高1・高2からの積み重ねがカギになります。
面接や小論文対策をする
指定校推薦では「評定平均さえ高ければ合格できる」と思われがちですが、実際には校内選考や大学出願において、面接や志望理由書、小論文なども判断材料として加わるのが一般的です。
そのため面接や小論文の対策はできるだけ早めに始めることが大切です。書きっぱなし・話しっぱなしにせず、先生や第三者に見てもらい、客観的なアドバイスを受けましょう。早期対策に加えて、他者からフィードバックを受けることが、完成度を高めるカギになります。
指定校推薦で推薦をもらうには?学年別やることガイド
指定校推薦で大学進学を目指すなら、早い段階からの準備と計画が欠かせません。
ここでは指定校推薦で推薦をもらうために、学年別のスケジュールを解説します。
高1~高2:苦手科目をつぶし、出席日数に気を付けておく
指定校推薦を狙ううえで最も重要なのが、評定平均です。高校1年からの成績がすべて評価対象になるため、早い段階から苦手科目を放置せず、コツコツと対策しておくことが推薦獲得の土台となります。
なお評定平均の対象は地域によって異なる場合があるため、自分の住んでいる地域の基準を確認しておくことが重要です。
加えて出席日数の観点からも、体調管理にも気を配る必要があります。遅刻や欠席が続くと評価に響くことがあるため、規則正しい生活を心がけ、安定した出席を意識しましょう。高3になってから「欠席日数が多すぎて推薦がもらえない!」という事態は避けておきたいところです。
高1・高2のうちは「まだ大丈夫」と油断しがちですが、この時期の成績がそのまま推薦の可否につながります。定期テストに真剣に取り組むことはもちろん、提出物の期限厳守や授業中の態度も評価の対象になるため、日頃の積み重ねが大切です。
安定した成績を維持することで、高3になってから慌てることなく、安心して推薦に臨むことができます。
高2:志望大学の推薦枠と条件をリサーチする
高校2年生のうちに取り組んでおきたいのが、志望大学に指定校推薦の枠があるかどうかを調べることです。指定校推薦は高校ごとに配分されているため、どの大学・学部に推薦枠があるかは、自分の高校に確認しないとわかりません。
まずは進路指導室や担任の先生に相談し、過去の推薦実績や募集要項を見せてもらいましょう。大学によって、必要な評定平均や提出書類、面接の有無などの条件が大きく異なるため、早めに情報を集めておくことで、準備に余裕が生まれます。
高2の終わり〜高3初め:推薦希望の意思表示をする
志望大学や学部の推薦枠を確認したら、次のステップは「推薦を希望する」という意思を学校に正式に伝えることです。多くの高校では、高3の1学期初めに指定校推薦の希望調査が実施されるため、それまでに自分の進路方針をしっかり固めておく必要があります。
この段階では、推薦条件となる評定平均を満たしているか、出席状況に問題はないか、志望理由が明確かといった点も重要になります。推薦希望を出す前に、自分が本当にその大学で何を学びたいのかを整理しておくことが大切です。
推薦希望の提出は、高校内での進路選考の第一歩になります。意思を表明するタイミングを逃さないよう、学校からのお知らせや進路指導の案内をこまめにチェックしておくことがポイントです。
高3前半:定期テストで最後の評定勝負
高3の前半は、指定校推薦に向けて成績を確定させる重要な時期です。多くの高校では、高3の1学期または前期までの評定平均をもとに、推薦枠の候補者を選出します。そのため、この時期の定期テストや日々の授業態度が、合否を左右する大きなポイントとなります。
特に評定が推薦基準ぎりぎりのラインにある場合、1学期のテスト結果が最後の逆転チャンスとなることもあります。授業中の態度や提出物、小テスト、実技評価なども成績に影響するため、細かな部分にも丁寧に取り組むことが大切です。
高3夏:校内選考・面談・志望理由書の準備
高3の夏は、指定校推薦の本格的な選考が始まる重要な時期です。多くの高校ではこのタイミングで校内選考が行われ、どの生徒が推薦枠を得るかが決定されます。
校内選考と並行して、面談が行われたり、志望理由書を作成したりします。面談では、志望動機や大学で学びたい分野、高校生活で頑張ったことなどについて具体的に問われることが多いため、自分なりの回答を準備しておきましょう。あらかじめ質問を想定しておくと、落ち着いて対応しやすくなります。
志望理由書は、大学への出願書類としても使用される重要な書類です。なぜその大学・学部を選んだのか、自分の将来像とどう結びついているのかを、自分の言葉でわかりやすくまとめることが求められます。書き方に迷った場合は、担任の先生や進路指導の先生に添削をお願いするのがおすすめです。
この時期の準備は、推薦合格に直結する可能性が高いため、気を抜かず丁寧に取り組むことが大切です。焦らず自分と向き合いながら、一歩一歩確実に準備を進めていきましょう。
高3秋:大学への出願と面接試験本番
高3の秋は、いよいよ大学への正式な出願と面接試験の時期です。校内選考を通過したら、各大学の指定する出願書類をそろえ、期日までに提出する必要があります。書類の不備や締切の遅れは選考に不利になるため、一つひとつ丁寧に確認して進めましょう。
大学によっては、志望理由書や推薦書、調査書に加えて、小論文や課題提出を求められることもあります。出願に必要な書類や手続きの詳細は、必ず大学の公式サイトや募集要項で確認し、学校の進路指導と連携しながら対応するのが安心です。
面接試験では、志望動機や高校生活で頑張ったこと、将来の目標などについて問われることが一般的です。質問に対して一貫性のある答えができるよう、事前に想定問答をまとめたり、先生に模擬面接をお願いしたりすると、自信を持って本番に臨めるでしょう。
面接本番は緊張する場面ですが、自分の言葉で誠実に伝えることが最も大切です。最後まで気を抜かずに準備を重ねて、これまでの努力がしっかり伝わるように仕上げていきましょう。
指定校推薦の面接については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
実際に指定校推薦で推薦をもらった人のリアルな体験談
ここでは、塾選に寄せられた、実際に指定校推薦で大学に合格した人の体験談から、指定校推薦をもらうために重要なポイントについて紹介します。
評定平均4.0以上をキープ!
指定校推薦で大正大学に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。
私は指定校推薦で大学を受験し合格しました。指定校目指している子に向けてです。まず、指定校推薦枠自体取りたいのであれば、評定平均は4.0以上を保つことです。どんな偏差値の学校であろうと4.0以上を取っておけば指定校を選ぶ範囲が広くなります。定期テスト、提出物頑張りましょう。次に、試験準備ですが、私は自己調査書・志望理由書と書くものが多かったので、塾で週1回作文系の講義を受けていました。そして、面接もあったので学校の先生と面接練習をしました。最低3回はしました。自分が心配だったり、先生が「もう少しやろうか / 大丈夫だと思うけどね」とか相談をしてもっとやってもいいと思います。
繰り返しになりますが、評定平均は校内選考での大きな判断基準になります。高1の段階から定期テストに真剣に取り組み、授業態度や提出物も丁寧にこなすことが欠かせません。
高1から評定平均を意識した
指定校推薦で甲南大学に合格した人の合格体験記には、以下のような記述があります。
普段の学校のテストでしっかり点数をとれるようにしたこと。常に高校1年の頃からどういう形で大学入試に臨むか、さらに指定校推薦の枠ででも提出できるように維持しつづけました。また塾で、苦手科目への対応、対策を考えて受講生したことも大きいともおもいますが、親、塾の先生の声かけ、学校の、先生からの声かけを、して頂いたのも、大きい。
このように高校1年生の段階から「評定平均」を強く意識して行動していたことが、最終的に校内選考を突破する原動力となったことがわかります。
指定校推薦についてよくある質問(FAQ)
ここでは指定校推薦についてよくある質問について解説します。
指定校推薦は何で決まりますか?
指定校推薦の選考基準は、以下の主要な要素に基づいて決まります。これらのポイントを意識して、高校生活を計画的に送ることが非常に重要です。
- 高い評定平均
- 欠席や遅刻などの生活態度
- 部活動や委員会活動
- 外部検定の実績が評価されることも
指定校推薦を目指すには、高1からこれらの要素を意識して取り組むことが推薦を勝ち取るためのカギとなります。
指定校推薦は出願したらほぼ合格ですか?落とされる例はありますか?
指定校推薦は、大学と高校の間で築かれた強固な信頼関係に基づく入試制度です。大学は毎年、信頼できる高校に推薦枠(指定校枠)を提供し、高校側はその枠にふさわしい生徒を校内選考によって厳選します。
このように大学側の出願基準をクリアし、なおかつ校内での評価を受けた生徒だけが出願を許されるため、実際の合格率は非常に高いです。
しかし、それでも不合格になるケースがまったくないわけではありません。以下のような状況では、指定校推薦でも落ちてしまう可能性があります。
- 医学・看護・芸術系の学部に挑戦する
- 高校を留年してしまう
- 試験当日の遅刻・欠席 など
このように制度上は高い合格率を誇っていても、「指定校推薦だから絶対に安心」と油断するのは禁物です。推薦されたからこそ、万全の準備と誠意ある態度が求められるのが指定校推薦だといえるでしょう。
詳しくは以下の記事をご覧ください。
指定校推薦の校内選考で落ちる確率はどれくらいですか?
指定校推薦の校内推薦で落ちる確率は、「◯%」と明確に言い切ることはできません。なぜなら推薦枠の数や志望者数は高校ごとに異なり、年度ごとにも変動するからです。
例えば1枠に対して志望者が5人いれば、倍率は5倍となり、4人は落選することになります。逆に枠に対して希望者が1人しかいなければ、自動的に選ばれるケースもあります。このように、倍率や競争の激しさは学校や学部の人気度によって大きく変わるのです。
しかし共通していえるのは、評定平均を高水準で維持し、欠席・遅刻が少ない生活態度を心がけることが選考突破のカギだという点です。推薦枠が限られる中で、信頼できる人物としてアピールできるかどうかが重要になります。
校内推薦を確実に勝ち取りたい場合は、高1の頃から計画的に成績と生活態度の管理に取り組むことが、最善の対策といえるでしょう。
指定校推薦で選ばれる人はどのような人ですか?
指定校推薦に向いている人とは、単に成績がよいだけでなく、日頃の学校生活や人間関係においても安定した信頼を得ている人です。以下のような特徴に当てはまる生徒は、指定校推薦を受けるチャンスが高まります。
- 高1から高い評定平均をキープしている
- 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
- 部活動や課外活動で実績がある
- 英検®など資格を持っている
- 先生とコミュニケーションがとれている
指定校推薦で選ばれる人についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。
指定校推薦では、英検®何級を取得しておくべきですか?
指定校推薦など大学受験においては、英検®準2級を取得していることがアドバンテージを得る最低ラインになります。また英検®2級を持っておくと、優遇措置を受けられる大学の数が大幅に増えるためおすすめです。
英検®準1級以上を取得すると、国際系の学部入試で加点を得られたり、個別試験の英語科目が免除されたりと、より大きな優遇措置を受けられる可能性が広がります。
まずは英検®2級を目指すのが理想的です。 高校1年生・2年生のうちに早めに対策を進めておけば、受験期に英語の勉強にかかる負担を減らすこともできます。
大学受験と英検®の関係については、以下の記事も併せてご覧ください。
指定校推薦はやめたほうがいいといわれるのはなぜですか?
「指定校推薦はやめたほうがいい」といわれる理由としては、以下のようなデメリットがあるからだと推察されます。
- 校内選考を突破するのが難しい
- 指定校推薦枠がなければ受験できない
- 専願のため、他大学を受験できない
- 入学後の学習に苦労するおそれがある
- 国公立大学は基本的に受験できない
- 人間関係・評判に影響することもある
しかし指定校推薦にはデメリットだけでなく、メリットもあります。
- ほかの推薦入試よりも合格率が高い
- 自分の学力より高いレベルの大学に合格するチャンス
- 合否の発表時期が早い
- 受験費用を抑えられる
つまり、指定校推薦は「やめたほうがいい」と一概にはいえず、自分の性格や進路、学習スタイルに合っているかどうかを見極めることが大切です。しっかりと情報収集をし、納得できる選択をしましょう。
指定校推薦で推薦をもらうのに、塾に通う必要はありますか?
指定校推薦での合格を目指すうえで、塾を活用することは非常に有効な選択肢となります。特に以下のようなケースでは、塾のサポートが大きな効果を発揮します。
- 定期テスト対策
- 小論文や面接対策
まず、評定平均アップのための定期テスト対策です。指定校推薦では、高1〜高3の成績が大きく影響します。定期テストの点数が内申点(評定平均)に直結するため、学校の進度に合わせたテスト対策を行ってくれる塾に通うことで、安定して高成績を維持しやすくなります。
次に小論文や面接対策です。指定校推薦では、大学ごとに異なる小論文課題や面接試験が課されることが多く、論理構成・表現力・話し方などをプロの目で添削・指導してもらえる点は大きなメリットです。自分では気づきにくい文章のクセやあいまいな表現も、第三者からのフィードバックで改善しやすくなります。
ただし、すべての受験生が必ずしも塾に通う必要があるわけではありません。学校の先生に質問しやすく、添削や面接練習のサポートが受けられる環境であれば、塾に頼らずとも十分な対策は可能です。
大切なのは、「どこが不安か」「どこを強化したいか」を客観的に把握し、それを補う手段として塾をうまく活用すること。
定期テスト対策・小論文添削・面接練習・志望理由書の指導など、自分にとって必要なサポートを見極めて、最適な準備環境を整えることが、指定校推薦合格への近道です。
おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。
まとめ 指定校推薦を勝ち取るには、早期準備と計画的な行動がカギ
指定校推薦を得るためには、早期に準備を始め、計画的に行動することが非常に重要です。
まず希望する大学や学部の推薦枠があるかを早めに確認し、必要な情報を集めることから始めましょう。情報収集を早期に行うことで、何をどのように準備すべきかが明確になります。
また日々の学業や学校生活での積み重ねが、推薦を受けるための基盤です。定期テストや授業にしっかりと取り組み、遅刻や欠席を減らしてよい評価を得ることが不可欠です。
加えて外部検定や課外活動に積極的に参加することで、ほかの候補者と差をつけることができます。これらの努力は、志望理由書や面接で自分を強くアピールする材料になります。
さらに先生やクラスメイトとのコミュニケーションも重要です。早めに志望校を先生に伝え、学校内で必要な情報を得るために信頼関係を築いておくことが、推薦の可能性を高めるカギとなります。
指定校推薦は受け身ではなく、自分から積極的に行動することで合格へのチャンスが広がります。早く・正しく動くことが、未来を大きく変える第一歩です。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。