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指定校推薦はやめた方がいい?合格した先輩たちが語るメリット・デメリット

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大学受験
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「指定校推薦はやめた方がいいって本当?」「指定校推薦にすると後悔するのでは……?」と不安に感じている高校生の方も多いのではないでしょうか。

実際、実生活やインターネット上で「指定校推薦はおすすめしない」といった声を耳にすることがあります。しかし、それはなぜなのか、具体的な理由まで知らないという人も少なくありません。

この記事では、「指定校推薦はやめた方がいい」と言われる理由を徹底解説するとともに、実際に指定校推薦を利用して進学した先輩たちのリアルな体験談を紹介します。推薦入試を経て感じたメリット・デメリット、後悔したポイント、よかったと感じた点などを具体的なエピソードを交えてお届けします。

指定校推薦を受けるべきかどうか悩んでいる人が、この記事を読むことで自分に合った進路を判断し、後悔のない選択につながることを願っています。

塾選ジャーナル編集部

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目次

指定校推薦はやめた方がいいといわれる理由とは

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「指定校推薦はやめた方がいい」と言われる背景には、実際に進学した先輩たちの声や、入学後の現実にギャップを感じた人たちの体験が関係しています。

ここでは、一般的によく挙げられる理由について詳しく解説していきます。

入学後の学習についていけないおそれがある

指定校推薦を利用した学生の中には、「入学してから授業についていけずに困った」「想像以上に勉強が大変だった」と感じる人もいます。これが「指定校推薦はやめた方がいい」と言われる理由の一つです。

指定校推薦では、推薦が決まった時点で受験勉強から解放されるため、一般入試を経て入学した学生と比べると、学習の習慣や基礎学力に差が生じやすい傾向があります。

同じ授業を受けていても、基礎知識の理解度や学びに対する意欲に差があるため、入学後に「ついていけない」と焦りを感じることがあるかもしれません。

専願のため、他大学を受験できない

指定校推薦の大きなデメリットは、「専願制であること」です。これは「指定校推薦はやめた方がいい」と言われる理由の中でも、特に注意すべきポイントです。

指定校推薦は、大学と高校の間に築かれた信頼関係のうえに成り立つ入試制度のため、一度合格すると、必ずその大学に進学する義務があります。これは事実上、「合格=進学」が絶対条件であり、他の大学との併願は一切できません。

合格後に「やっぱり他の大学を受験したい」と進路変更を申し出ても、それは大学側にも高校側にも重大な迷惑となります。原則として辞退は認められません。実際に辞退してしまった場合、高校の信頼が損なわれ、翌年以降の推薦枠が減らされるリスクもあります。

大学選びを妥協してしまうおそれがある

指定校推薦の大きなデメリットの一つが、「自分の高校に推薦枠がなければ、そもそも出願すらできない」という点です。必ずしも自分の第一志望や本当に学びたい分野の大学が対象になっているとは限らないのが現実です。

そのため、「せっかく指定校推薦の枠があるなら活用したい」「受験勉強をしなくて済むから楽だ」という理由で安易に選んでしまうと、本来の希望進路とは異なる大学・学部を選んでしまうリスクが高まります。

特に

  • 学力に自信がないから一般入試を避けたい
  • とにかく早く受験を終えて安心したい
  • 家族や先生に勧められたから断れなかった

といった気持ちから推薦を選んだ結果、「本当はもっと別のことを学びたかったのに……」「想像していた大学生活と違う」といった後悔やミスマッチが生じることがあります。

人間関係・評判に影響することもある

指定校推薦で早期に合格が決まると、クラス内の人間関係に微妙な空気が生まれることがあります。特に、一般選抜に向けて努力を続けている同級生からは「楽をして受かった」「不公平だ」といった誤解や嫉妬を招くケースがあります。

また、本人の実力以上の大学に進学したと見なされると、陰口を言われたり、努力を過小評価されたりする場面もあるでしょう。

進路が早く決まることは大きなメリットですが、それによって生じ得る周囲との温度差や孤立感が生じるリスクは意識する必要があります。

【独自調査】指定校推薦は後悔する?「やめた方がいい」って本当?

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「指定校推薦を使って大学に進学した人は、実際に満足しているのか?」「やめた方が良かったと後悔している人もいるのでは?」と不安に思う人も多いでしょう。

これについて、塾選が実施したアンケート調査では、指定校推薦を利用して進学した先輩100人のうち、「後悔している」と答えたのはわずか16人という結果が出ています。

後悔したことはありますか?

つまり、圧倒的に後悔していない人の方が多いことが分かります。

とはいえ、少数ではあるものの、実際に後悔を感じた人たちの声には重要なヒントが詰まっています。「なぜ後悔したのか」「何が自分の選択に影響したのか」を知ることで、これから指定校推薦を検討している人にとって、より納得のいく選択ができるはずです。

この章では、指定校推薦を経験した先輩たちが語った後悔やデメリットに関するリアルな体験談を紹介しながら、どのような点に注意すべきかを具体的に解説していきます。

もう少し受験勉強を頑張ればよかった

指定校推薦を選んだことで、「受験勉強を本気でやりきる経験」を逃してしまったことを後悔する声がありました。

他の大学を受験する機会が無かったので、経験値が低いと感じたことがありました。(塩・本人)

諦めずに国公立の大学を受験しておけばよかったと思うため。(しずく・本人)
高校も大学も推薦で入ったので勉強に励む、受験をやり切る経験を積まなかったことには後悔している。課題解決力の弱さや一般常識のなさに悩んだ。(じゅじゅりん・本人)

このように、「人生のなかで大事な努力の機会を逃してしまった」と感じる人もいるのが事実です。

志望校選びをミスしてしまった

指定校推薦での進学を決めたものの、「もっとよく考えて志望校を選ぶべきだった」と感じた人もいます。特に、消極的な理由やなんとなくで進学先を決めてしまった場合に、後悔を引きずる傾向が見られます。

別の学校を受けたかったが受かる気がしなかったため、ひよって指定校推薦で入学した(あんこ・本人)

申し込んでから、別の大学を受けたくなった。(うさぎさん・本人)

高校時代に興味のある分野がなく、指定校推薦枠の中から気になる大学を選んだ感じだから。(うさぎさん・本人)

このように、「とりあえず進学先を決めたい」「無難に早く終わらせたい」という気持ちで選んでしまうと、大学生活の中で違和感や後悔を感じることがあるのです。

指定校推薦を利用する際は、「この大学で何を学びたいのか」「将来どんな自分になりたいのか」といった視点から志望校を選ぶことが重要です。

無理して入学したような気がした

指定校推薦で進学したものの、入学後に「本当は自分には合っていなかったのでは……」と違和感を抱く人もいます。

無理して入学したかなと感じる事が多くあった(やむ・本人)

指定校推薦は、早い段階で進路を決定する分、自分の気持ちや志望理由が固まりきっていないまま出願してしまうリスクもあります。

進学後、授業内容やキャンパスの雰囲気、人間関係などで違和感を覚えたとき、「これは本当に自分の行きたかった大学だったのか?」「無理して選んでしまったのでは?」という疑念につながることも少なくありません。

【独自調査】合格者が語る、指定校推薦の主なメリットとは?

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塾選が実施したアンケート調査では、指定校推薦を利用して進学した先輩100人のうち、「将来の進路選択で指定校推薦にしてよかった・これはメリットだったと思ったことはありますか?」という問いに対して72人が「よかった」と答えました。

メリットだったと思った

つまり、実際には多くの人が指定校推薦のメリットを実感しているということがわかります。

ここでは、指定校推薦経験者のリアルな声をもとに、「指定校でよかった」と感じた理由や、実際に得られたメリットを具体的に見ていきましょう。

合格率が高く、受験のストレスを軽減できる

指定校推薦の最大のメリットは、合格率が非常に高いことです。これは一般的な公募推薦や総合型選抜(旧AO入試)と比較しても、圧倒的な強みといえます。

加えて、多くの先輩たちが実感していたのが、精神的なストレスから早く解放されたことです。一般入試では、年明けまで受験勉強が続き、模試や試験結果に一喜一憂する日々が当たり前ですが、指定校推薦では秋の段階で進路がほぼ決定します。

指定校推薦は秋には合格が決まっていたので受験に対するストレスから早く解放されたことです。(サニー・本人)

受験をしなくていいので精神的な不安を抱えないで済んだのが楽でした。また、指定校に落ちる心配もほぼないので精神的なダメージを軽減できたのもメリットです(ヒロくん・本人)
高校時代に相当なリラックスができた(よわぴ・本人)

このように、早期に受験を終えられることで精神的な余裕が生まれるというのは、指定校推薦の大きな利点のひとつです。受験によるメンタル面での負担を減らしたいと考える人には、特に向いている選択肢といえるでしょう。

早期合格で大学入学までの時間を有意義に使える

指定校推薦の大きなメリットの一つが、合否の発表が非常に早いことです。

通常、指定校推薦では高校内での推薦者選抜(校内選考)が8月〜10月頃に実施されます。その後、大学への出願・面接などを経て、合否通知は11月〜12月には届くケースが大半です。

つまり、多くの受験生が本番を迎える1月〜2月よりも、2〜3か月早く進路が確定するということになります。

指定校推薦で進路が早く決まることで、高校生活の後半を自由に、自分のために使える時間が生まれたという声も見受けられました。

早く進学が決まることで、高校生活後半に余裕が生まれ、将来に向けて資格や勉強、課外活動に時間を使えたのが最大のメリットだと感じています。(ゆきだるまま・保護者)

早くに進路が決まった事で、焦ることもなかったし、余裕ができたので高校の最後の時間を友人たちと思い切り楽しむことができました。就職をする人や県外の看護学校へ行く人が多く、高校を卒業したら簡単に会うことはなくなるとわかっていたため。(ちり・本人)

「次のステージに備える期間」として高校後半を活用できることが、指定校推薦ならではの価値といえるでしょう。

自分の実力より高いレベルの大学に合格するチャンス

指定校推薦は、評定平均や校内での評価が重視される入試方式であり、一般選抜(学力試験中心)とは異なる評価軸で選考されるのが大きな特徴です。

そのため、普段の定期テストや授業態度などを反映した「評定平均」をしっかりと維持していれば、模試や一般入試では届かないレベルの大学にも合格できる可能性があります。これは、指定校推薦ならではの大きな魅力といえるでしょう。

指定校推薦は、学力試験ではなかなか届かないレベルの大学に進学できるチャンスがあるという点で、多くの先輩たちがメリットを感じています。

自分の実力以上の高偏差値の大学に入学できた。(胡瓜・本人)

商業高校に通っていたことを考えると指定校推薦でレベルが高い大学に入れたと感じるから(Xis・本人)

一般選抜では偏差値や試験成績が重視されるのに対して、指定校推薦では「継続的な努力」や「誠実な学校生活」が評価となっています。

模試での偏差値が足りなくてもあきらめる必要はありません。日々の努力と継続した成績管理が、ワンランク上の進学先を実現する鍵となります。

ただし、入学後の授業についていくのが大変に感じられることもあるため、進学先の学習内容や水準を事前によく確認し、準備しておきましょう。

受験費用を抑えられる

指定校推薦の大きなメリットの一つに、受験にかかる費用を抑えられるという点があります。一般入試などほかの選抜方式の場合、1校につき3万円〜3万5,000円程度の受験料が必要です。複数校を受験する場合、10万円を超えることも珍しくなく、家計への負担は決して小さくありません。

一方、指定校推薦は基本的に1校専願での出願となるため、受験校が1校に絞られ、受験料の出費が最小限に抑えられます。また、一般選抜に比べて試験対策用の予備校や模試、教材への費用も少なく済むため、全体としてコストを大幅に削減できます。

実際、指定校推薦を利用することで、受験にかかる費用を抑えることができたという声も聞かれます。

 一般受験ほど受験料がかからないため、その分親孝行にもなったと感じるからです。また、気に入った下宿先を早くから予約することができました。(うい・本人)

ひとつの大学しか受験しないので、受験料があまりかからなかった。(かなこ・保護者)

経済的な理由で進学の選択肢が限られがちな家庭にとって、指定校推薦はコストパフォーマンスに優れた選択肢といえるでしょう。

指定校推薦をもらう対策を通して成長できる

指定校推薦を目指すには、日々の学習・生活態度・出席状況・課外活動などを継続的に積み重ねることが求められます。そのため、単に「楽をして進学する」制度ではなく、高校生活を通じて自分自身と向き合いながら努力を重ねる仕組みとも言えます。

意識的に規則正しい学校生活を送ることが出来たからです。部活動や生徒会にも参加して、濃密な高校生活を過ごせました。(komu2・本人)

指定校推薦でいけるというのは、そもそもずっと勉強をし続けてきて、ある程度上の順位にいないと駄目なので、一般受験組の一時的な集中型の勉強方法と継続的に勉強してきたお陰で、常に勉強し続けることが身についていて、何か新しいことに出くわしてもコツコツやっていける能力が備わっていたことはメリットだと思います。(まみ・保護者)
受験の時だけ頑張るのではなく、普段からコツコツ頑張るクセがついたのは、自分の強みとしてアピールポイントにもなったので、良かったです。(トウカ・本人)

指定校推薦は、短期集中型の試験対策とは異なり、高校3年間の姿勢や取り組みそのものが評価される制度です。そのため、早い段階から目標を持って行動し、地道に努力を重ねてきた人にとっては、「継続力」や「誠実さ」といった人間的な成長にもつながる貴重な経験になるといえるでしょう。 

指定校推薦以外の大学受験の形は?

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指定校推薦には多くのメリットがありますが、人によっては「もっと自分に合った大学を探したい」「挑戦したい大学が指定校枠にない」といった理由で、別の受験方法を検討することもあるでしょう。

ここでは、指定校推薦以外にどんな大学受験の方法があるのかを、わかりやすく紹介していきます。

一般選抜に挑戦する

一般選抜は一般入試と呼ばれることもあり、学力試験を中心に合否を決める方法です。

国公立大学では、大学入試共通テストと各大学で実施される個別試験(2次試験)の合計をもとに、合否を決定します。課される教科・科目は、大学や学部によって異なります。

また個別試験は、前期日程や後期日程で出題傾向が異なり、前期日程は記述・論述形式の教科試験を、後期日程では小論文や面接、総合問題などを課すところが多いでしょう。

私立大学では、共通テストを利用した選抜方法と、各大学で作成した独自問題による選抜方法があります。

共通テスト利用入試と一般選抜の違いについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

共通テストと一般入試の違いとは?どっちが向いてる?併願のコツも解説【2026年度対応】共通テストと一般入試の違いとは?どっちが向いてる?併願のコツも解説【2026年度対応】

公募推薦に挑戦する

公募推薦とは、指定校推薦と同じく高校の校長による推薦書が必要な「学校推薦型選抜」という入試方式の一つです。

公募推薦は、大学の出願条件を満たせば、どの高校の生徒でも応募可能です。この制度は多

くの大学で導入されており、国公立大学でも実施例があります。対象が全国の受験生となるため、指定校推薦に比べて競争は激しくなりやすいでしょう。

出願には、推薦書に加えて大学ごとに定められた基準をクリアしなければなりません。評定平均や取得資格などが条件となるケースが一般的です。

公募推薦については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

公募推薦とは?指定校推薦と何が違う?出願条件から対策方法まで徹底解説公募推薦とは?指定校推薦と何が違う?出願条件から対策方法まで徹底解説

総合型選抜(旧AO入試)に挑戦する

総合型選抜とは、大学が定めたアドミッション・ポリシー(求める学生像)に基づき、学力だけではなく、学ぶ意欲や適性、活動実績などを多面的に評価する入試方式です。

一般選抜のような筆記試験よりも、志望理由書・面接・小論文などを通じて、学びへの意欲や思考力、人間性などを重視して選抜されます。

かつて実施されていた「AO入試」を、評価基準や選考方法をより明確にする形で見直し、2021年度から「総合型選抜」として正式に制度化されました。

総合型選抜については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

総合型選抜とは?学校推薦型選抜との違いや仕組み・流れをわかりやすく解説【2026年度入試】総合型選抜とは?学校推薦型選抜との違いや仕組み・流れをわかりやすく解説【2026年度入試】

指定校推薦についてよくある質問(FAQ)

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ここでは、指定校推薦に関して多くの人が気になる疑問を取り上げ、わかりやすく解説していきます。自分に合っている制度なのか、他の入試方式とどう違うのかを整理するうえで、ぜひ参考にしてください。

指定校推薦の欠点は何ですか?

指定校推薦の欠点としては、以下の点が挙げられます。

  • 校内選考を突破するのが難しい
  • 指定校推薦枠がなければ受験できない
  • 専願のため、他大学を受験できない
  • 入学後の学習に苦労するおそれがある
  • 国公立大学は基本的に受験できない
  • 人間関係・評判に影響することもある

指定校推薦のデメリットについては、以下の記事で詳しく解説しています。

指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点指定校推薦のデメリットとは?後悔しないために知っておきたい注意点

指定校推薦で受かった大学を蹴ることはできますか?

指定校推薦の大きなデメリットの1つは、「専願制」であるという点です。指定校推薦は、大学と高校の信頼関係を前提に成り立っている入試制度であり、合格した場合は必ずその大学に進学することが条件となります。

合格後に「やっぱり別の大学を受験したい」と辞退することは、大学側・高校側双方に大きな迷惑をかける行為とされ、原則として認められていません。

指定校推薦の合格辞退は、高校の今後の推薦枠に悪影響を与える可能性があるため、進路変更が難しくなるという意味でも注意が必要です。出願できる大学は1校のみのため、受験する大学が本当に第一志望であるかどうかを十分に考えてから出願を決めましょう。

指定校推薦に向いている人はどんな人ですか?

指定校推薦は「高校生活全体を通しての評価」が重視される制度であるため、コツコツ型・誠実タイプの生徒に特に向いている入試方式です。具体的には、以下のような特徴を持つ人が推薦枠を得やすく、制度を活かしやすいといえるでしょう。

指定校推薦に向いている人

  • 高1から高い評定平均をキープしている
  • 欠席日数や授業態度など生活態度が良い
  • 先生とコミュニケーションが取れている

なお、指定校推薦に向いている人については以下の記事で詳しく解説しています。

指定校推薦に選ばれる人の特徴は?落ちる人との違いと今からできる準備を解説指定校推薦に選ばれる人の特徴は?落ちる人との違いと今からできる準備を解説

指定校推薦と総合型選抜、どちらがよいですか?

「指定校推薦と総合型選抜、どちらを選ぶべきか?」というのは、多くの受験生が悩むところです。しかし、どちらが向いているかは、自分の性格や進路に対する考え方によって変わります。

以下に、総合型選抜に向いている人の特徴をまとめました。先ほどの指定校推薦に向いている人と比較して、自分に合った入試方式を見つけましょう。

総合型選抜に向いている人

  • 大学のアドミッション・ポリシーにマッチする人
  • 学びの探求に取り組んできた人
  • 将来やりたいことのために取り組んでいる人
  • 自分にしかない強みや自己PRを持っている人
  • 深く考え抜く力や問題解決能力に自信がある人

自分にどちらの受験方式があっているのかを見極めておきましょう。なお、総合型選抜に向いている人については以下の記事で詳しく解説しています。

総合型選抜に受かる人の特徴6選|落ちる人との違い&合格するための戦略とは?【2026年入試】総合型選抜に受かる人の特徴6選|落ちる人との違い&合格するための戦略とは?【2026年入試】

指定校推薦は就職に不利ですか?

結論からいえば、指定校推薦だからという理由で就職が不利になることはありません。

就職活動において重視されるのは、大学在学中の学びや実績、志望動機、自己PR、インターン経験などです。入学時の入試方式(一般入試か指定校推薦か)が選考で問われることは、基本的にありません。

就職活動では、面接やエントリーシートでどのような経験をしてきたかが重視されており、推薦入学かどうかは特に問われなかったようです。大学生活での取り組みが評価されると感じました。(KK・保護者)

就職活動において、企業側から高校での入学経路(指定校推薦か一般入試か)を直接問われることはほとんどありませんでした。選考では、大学での学業成績、ゼミや研究室での取り組み、アルバイトやサークル活動などの課外活動、そして面接でのコミュニケーション能力や人柄などが重視されると感じました。企業は入社後の活躍を期待しており、過去の入試方法よりも、大学での経験やそこで培ったスキル、人間性を評価していると感じたため、推薦入学であったことが不利に働くことはありませんでした。(ケンタロウ・本人)

アンケート結果でも、「就職活動で推薦入学が不利に働いたと感じましたか?」という質問に対し、「そういったことはなかった」と答えた人が100人中95人という結果が出ています。

ただし、これは「推薦だから不利ではない」というだけで、「怠けていても大丈夫」という意味ではありません。入学後に学業や課外活動にしっかり取り組まなければ、アピール材料が不足してしまい、結果的に就職で苦戦することもあります。

つまり、推薦入試の合否そのものは就職に影響しない一方で、大学入学後の行動が就職活動の成果を大きく左右するということです。

指定校推薦で落ちる確率はどれくらいですか?

指定校推薦は、出願できた時点で合格率はかなり高いとされています。これは、すでに高校内での厳しい校内選考を経て、大学が定める基準をすべて満たした生徒のみが推薦されているためです。

そのため、一般的には「指定校推薦で落ちる確率」は限りなく低いといえるでしょう。

しかし、医学部・看護学部・芸術系学部など一部の学部では、指定校推薦であっても不合格となるケースが珍しくありません。

指定校推薦で落ちるケースについては、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦に落ちることはある?不合格になる理由・確率・その後の対応策まで詳しく解説指定校推薦に落ちることはある?不合格になる理由・確率・その後の対応策まで詳しく解説

指定校推薦対策で塾に通う必要はありますか?

「指定校推薦はやめた方がいいかも?」と考える人にとっては、塾の活用についても悩むところかもしれません。指定校推薦は、しっかりとした準備が必要です。特に、塾を上手に活用することで、合格に大きな差をつけることができます。

特に以下のようなケースでは、塾のサポートが大きな効果を発揮します。

  • 定期テスト対策
  • 小論文や面接対策

定期テスト対策

指定校推薦では、高1から高3までの評定平均が重要です。定期テストの結果がそのまま評定に反映されるため、学校の進度に合わせたテスト対策をしっかり行うことが大切です。塾では、学校ごとの進度やテスト内容に沿った指導が受けられるため、安定して高い成績を維持しやすくなります。

小論文や面接対策

指定校推薦では、大学ごとに異なる小論文や面接が課されることが一般的です。論理構成や表現力、話し方のスキルを向上させるために塾での指導を受けることは非常に有効です。自分では気づきにくい文章のクセや表現の曖昧さを第三者の目で指摘してもらい、改善していくことが可能です。

「指定校推薦はやめた方がいい?」と悩んでいる方も、指定校推薦には魅力的なポイントが多くあります。適切な対策を取ることで、十分に有利な進学ルートとなり得るため、まずは自分の現状と必要なサポートを見極め、塾を上手に活用することが大切です。

おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾28選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾28選!タイプ別の選び方が合格への近道

まとめ 指定校推薦は正しく理解すれば強力な武器になる!

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「指定校推薦はやめた方がいい」と言われるのは、主に入学後の学習への不安、他大学を受験できない専願制、そして大学選びの妥協といった理由があるからでした。

しかし、塾選のアンケート調査によると、実際に指定校推薦で大学に進んだ人のうち、7割近くもの人が「指定校推薦でよかった」と回答しています。

一方で、後悔していると答えた人の多くは、「早く合格を決めたかったから」や「別の学校を受けたかったけれど受かる気がしなかった」など、どちらかというとネガティブな理由から指定校推薦を選んだケースが見られました。

このことから、指定校推薦を選ぶ際は、焦らず冷静に、自分が納得できる進路を選ぶことが重要です。指定校推薦は、その仕組みを正しく理解し、自分の状況に合った形で活用すれば、受験を有利に進めるための強力な武器となります。

指定校推薦は「楽して進学するための制度」と誤解されることもありますが、実際には高校生活で地道に努力を積み重ねてきた生徒に与えられる、信頼と実績の証ともいえる入試制度です。ぜひ、自分の目指す未来と照らし合わせて、最適な道を選んでくださいね。

なお、記事内で利用しているアンケート概要は以下の通りです。

調査対象:指定校推薦を利用して大学受験に合格した本人または生徒の保護者(有効回答数100名)調査時期:2025年7月 調査機関:自社調査 調査方法:インターネットによる任意回答 調査レポート名:指定校推薦を利用して大学受験に合格した本人または生徒の保護者の方募集!

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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