中学生の英語はたった“3ステップ”でOK!最短で苦手脱出する勉強法【現役塾講師監修】
英語の成績がなかなか伸びない、苦手を克服するにはどうすればいいか分からない…そんな悩みを抱える中学生や保護者の方は多いのではないでしょうか?英語は「積み上げ型の科目」とも言われ、学年が進むごとに苦手が積み重なりやすい教科です。
また2021年の学習指導要領改訂により、以前よりも英語の難化したと言われています。この記事では、現役塾講師の大山先生監修のもと、中学生の英語勉強法を分かりやすく解説。
中学生の英語が苦手になる原因やNG勉強法、勉強方法の3ステップ、学年別のつまずきポイントとアドバイスなど、最短で英語力を伸ばす具体的な方法をわかりやすくお届けします。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
大山雅司
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
目次
中学生が英語を苦手になる原因
主要科目のなかでも特に英語が苦手という中学生はたくさんいます。実際、全国学力テスト(文科省)でも英語の平均正答率は他教科より低い結果。4技能別に見ると、「読む」65.0 %、「聞く」51.7%、「書く」24.1%、「話す」12.4%。特に「書く」「話す」力の定着が課題とされています。
▼全国学力テストの教科別平均正答率
| 科目 | 平均正答率 |
|---|---|
| 英語 | 46.1% |
| 国語 | 70.1% |
| 数学 | 51.4% |
参照元:国立教育政策研究所 令和5年度 全国学力・学習状況調査 報告書・調査結果資料
英語が苦手な中学生が多い背景には、英語が“積み上げ型の科目”であることが大きく関係しています。
原因① 覚える量が“想像以上に多い”
中学生が学校で扱う英単語は2025年時点では1600語~1800語。さらに熟語、前置詞、助動詞、文法ルール…と、覚えるべき項目はどんどん増えていきます。
とくに英語は「覚えた量=すぐ点数」になりにくいため、
・頑張っているのに結果が出ない
・手応えを感じる前に疲れてしまう
・勉強の優先順位が下がる
という“挫折ループ”に入りやすい教科です。
大山先生
2021年度の学習指導要領改訂により、中学校の英語が難化したと言われています。改訂前は中学校で扱う英単語は1200語程度でしたが、現在は1600~1800語。扱う英単語は、小学校で習う英単語600~700語を含めると2200語~2500語と、単純計算で以前の約2倍に増加していることが分かります。
英語は土台となる「英単語」の数が、学習効率を左右します。英語が苦手と感じる中学生は、せめて英単語だけでも徹底的に覚えましょう。早い段階で自分にあった暗記法を見つけることがおすすめです。
原因② 英語特有の“ルールのクセ”が理解しにくい
英語は、日本語とは文のつくりがまったく違いますよね。そのため、英語に慣れていないうちは、難しく感じる生徒が多くなります。
・英語は 「主語→動詞→目的語」 の順番が基本となっている
・三単現の s のような日本語と異なる決まりが多い
・現在完了・受動態・仮定法 など、日本語にない文法が登場する
・不定詞・動名詞・比較 など抽象的な考え方が必要
大山先生
現状は、want to 不定詞や動名詞(be good at -ing など)といった一部の単元を習う学年が、中2から中1へ前倒しされています。これは、コミュニケーション重視の観点から日常場面を想定し、使いながら慣れてもらおうという意図があります。
また、高校で習っていた「感嘆文」「現在完了進行形」「仮定法」なども中学で習います。
さまざまな文法があるため、各文法について「なぜその語順になるの?」を理解することが大切です。
原因③ 自主学習する内容に偏りがある
テストでの得点を伸ばすには、聞く・読む・話す・書くことをバランスよく学習する必要があります。
① リスニング・スピーキングは得意なのにテストでは点数が伸びない
リスニング・スピーキングが得意なのにテストで点数が伸びないのは、自主学習のなかで読む・書く時間が不足しているかもしれません。
② 書くことは得意なのに長文読解やリスニング・スピーキングが苦手
長文やリスニング・スピーキングが苦手な生徒は、自主学習のなかで英語を聞く・話す時間が不足している可能性があります。
たとえば、音読していると、「ここで文章が区切れる」「ここが強調される」が体感的にわかりやすくなるため、理解が早くなります。
大山先生
「聞き取れるけど、正しく書けない」「正しく書けるけど、聞き取れない」状況だと、テストでの得点につながりません。
以前と比較して音声学習も進んではいますが、聞こえる音を単なる音として処理するだけでは不十分。それを「正しいスペルと文法構造」に変換できる力が求められます。
聞く・読む・話す・書くことをバランスよく行っていきましょう。
中学生の英語の勉強方法は「3ステップ」で考えよう

一方、文部科学省の学習指導要領では、中学校の英語は「聞く・読む・話す・書く」の4技能をバランスよく伸ばすことが目標とされています。
これを完璧にやろうとすると難しく感じますが、 「基礎を覚える → 理解を深める → 実践で仕上げる」の3ステップに整理すると、ぐっと取り組みやすくなります。
ステップ① 基礎を覚える —英単語と文法は「少量×反復」で固める
最初のステップは、英語の「材料」をそろえる段階。ここでいう材料とは、
・英単語/熟語
・中学文法(時制・助動詞・不定詞など)
の2つです。
英語は、「一気にやる」よりも「毎日少しずつ」の方が定着します。
■ 英単語:1日10〜20語を“音付き”で覚える
おすすめは「1日10〜20語 × 音声つき」の学習です。
・教科書巻末の単語リスト
・学校配布の単語帳
・アプリ(音声再生できるもの)
などを使い、
1.単語の発音を必ず聞く
2.声に出して3〜5回読む
3.日本語を見て英語が言えるか、英語を見て日本語が言えるかをチェック
という流れを1セットにします。
一度で完璧に覚えようとせず、「今日覚える+数日おきに復習する」サイクルを作り、反復学習をすると良いでしょう。
ノートに単語を何十回も書いたり、単語帳を眺めて覚えた気になる…これは英語が苦手な生徒がもっとも陥りやすいパターンです。
声に出さない、音を聞かない、例文を見ない
このような暗記法は、一見覚えたように思えても、
・文章の中で出てくると意味が出てこない
・音声で聞くと認識できない
・英作文で自分から使えない
という"使えない単語"が増えてしまいます。これは、単語が"知識として頭にあるだけ"で、 耳・口・文脈と結びついていないためです。
■ 文法:ポイントを絞って「声に出しながら」覚える
文法は、全てを一度にやろうとすると挫折します。そのため、ポイントを絞り、声に出しながら覚えるのがおすすめです。
・今学期に習っている単元だけに絞る
・教科書準拠のワークで例文を確認する
・例文を声に出して、肯定文→否定文→疑問文の3パターンを作る
例)
肯定文:I play tennis after school.
否定文:I don’t play tennis after school.
疑問文:Do you play tennis after school?
といった形で、「一文ごとに言い換えてみる」のがコツです。文法は“丸暗記”ではなく、理由を理解して使える状態になって初めて点数につながります。大切なのは、自分の言葉でなぜそうなるかの理由を説明できるようになることです。
英語が苦手な中学生に共通するのが、理由を理解せずに解く"感覚頼り"の勉強です。
・なんとなく語順を並べる
・なんとなく時制を選ぶ
・なんとなく s をつけたり外したりする
この状態だと、問題の文章が少し変わるだけで正解できません。
ステップ② 理解を深める —和訳・英訳で「語順の感覚」をつかむ
ステップ①で「材料」をインプットしたら、次は実際の文の中で使えるようにする段階です。
ここで大事なのが、和訳(英語 → 日本語)と英訳(日本語 → 英語)の練習です。
英文の語順を意識して読む練習、短い英作文を繰り返す学習に取り組む生徒ほど、読解力や表現力が高い傾向があります。
■ 和訳:文を「かたまり」で区切って意味をとる
教科書の本文を使い、次の流れで和訳練習をします。
1.意味のかたまりごとにスラッシュ(/)で区切る
2.区切りごとに日本語の意味をとる
3.最後に1文として自然な日本語に整える
例) I went to the library / after school / with my friend.
→ 私は図書館へ行きました。/放課後に/友だちと/
→私は放課後に友達と図書館へ行きました。
このように「意味のかたまり」でとらえる習慣をつけると、長文でも読みやすくなります。
■ 英作文:知っている表現だけで“短く正しく”書く
英作文で大事なのは、覚えた文法の知識を物差しにしながら実際に使ってみることです。
・I like ~.
・I went to ~.
・I want to ~.
など、教科書で習っている表現を使って、自分の場合に当てはめて「昨日の出来事」「好きなもの」などを1〜3文で書いてみるだけでも十分な練習になります。
「知っている文法と単語で、言いたいことを表現する」ことが、定期テストの英作文や高校入試の記述問題の土台になります。
リスニングやスピーキングが得意だからといって、"書く練習ゼロ"でテストに挑むのはNG。学校では音声活動の時間が増えていますが、テストの中心は今も変わらず「書く力」です。スペルや文法を正確に書く練習をしていないと、聞く・話す力がある割にテストになると低得点というギャップが生まれてしまいます。
音で覚えた表現を"書ける形"に変換する練習を続けることで、スペル・語順・文構造が自然と身につきます。聞ける・話せる英語がそのままテストで得点できるようになり、点数の伸びが安定します。
ステップ③ 実践力をつける— 長文 × 音読 × リスニングは1セットで行う
最後のステップは、定期テストや高校入試で「点数につながる力」をつける段階です。
長文読解、音読、リスニングをバラバラにやるのではなく、1つの本文でまとめて行うのがポイントです。
■ 長文:制限時間を設けて演習に取り組み、復習する
【1】演習は設問チェック → ざっくり読む → 読み直す の3段階
教科書やワークの長文問題では、次の順番がおすすめです。
1.先に設問をざっと読む(何を聞かれているかを確認)
2.本文を通して読み、ざっくり内容をつかむ
3.問題の印がついている部分を中心に読み直す
この流れで読むと、「とりあえず最初から全部ゆっくり読む」よりも効率よく内容をつかめます。
【2】演習後の復習は分からない箇所をノートにまとめる
1.制限時間内に分からなかった単語や訳せなかった文をチェック
2.単語帳・辞書・対訳文を見比べてノートにまとめる。
■ リスニング・音読:同じ文章を「聞く→真似する→繰り返す」
もし長文に音声メディアが付属している場合は、同じ文章を使って音読・リスニング練習を行います。
1.教科書付属CDや音声アプリで「聞く」
2.音声のあとに続けて「まねして読む」
3.速度を少しずつ上げて、詰まらずに読めるまで「繰り返す」
こうした音読は、リスニング力・読解力の両方に良い影響があるとも言われています。
現在の学校現場では「英語を聞く・話す」時間は増えています。ただし、自主学習で音読・リスニングの時間を取らないのはNG。音読を通じて文法や単語が体に定着していき、結果として英文の処理スピードが向上します。
学年別の英語つまずきポイントを現役塾講師がアドバイス!
中学1年生:英語の“基礎体力”をつくる時期
中1では、小学校の外国語活動を踏まえて 「英語を教科として学ぶ最初の一年」 が始まります。学習指導要領では、聞く・読む・話す・書くの4技能の基礎をつくり、身近な内容を簡単な英語で理解・表現できるようにすることが目標とされています。
▼中学1年生で扱う内容(New horizen/東京書籍の場合)
| 内容 |
|---|
| be動詞/一般動詞 |
| can~ |
| 疑問詞 |
| 命令文 |
| 複数形 |
| be good at ~ing |
| 代名詞 |
| 現在進行形 |
| 感嘆文 |
| SVC |
| want to~ |
| 可算不加算名詞 |
| 過去形/過去進行形 |
| there is~ |
| つまずきやすい点 |
| ・発音とスペルの関係がつかめない ・be動詞と一般動詞の混同(I am / I play の区別が曖昧) ・疑問文・否定文で語順が崩れる ・疑問詞の単元 |
基礎があいまいなまま進むと、中2の文法でつまずきやすくなります。中1の段階では 音読・短文暗唱・例文の型を覚える ことで、文法の理解が早く安定します。
大山先生の勉強方法アドバイス
中1で習う内容は、2・3年生の文法の「前提」にあたるため、一つひとつを丁寧に理解できるかどうかで、その後の伸びが大きく変わります。
特に多いのが be動詞と一般動詞の混乱。これは「文のしくみが定着する前に問題だけ解いてしまう」パターンでよく起こります。
また、疑問詞の単元が苦手な生徒も多い印象ですね。というのも、この単元で初めて「前単元の定着」を踏まえて新しい単元に入る段階になるためです。疑問詞の前単元である「be動詞・一般動詞」「疑問文・否定文」がしっかり定着しきっていない場合だと、What are you play~?のようにbe動詞・一般動詞を混合した文を作りがちです。
音読と短文の暗唱が遠回りに見えて一番の近道といえます。
中学2年生:理解を広げ、英語を“使える形”にする時期
中2は、中1で学んだ土台のうえに新しい文法が一気に増える一年です。学習指導要領でも「身近な話題について、より多様な表現で理解・表現すること」が求められています。
この時期は、語彙量・文法量ともに増え、“英語が得意か・苦手か”が分かれやすい学年とも言われます。
▼中学2年生で扱う内容(New horizen/東京書籍の場合)
| 内容 |
|---|
| 未来形 |
| 助動詞 |
| SVOO/SVOC |
| 接続詞 |
| to不定詞 |
| 動名詞 |
| 比較 |
| 受け身 |
| つまずきやすい点 |
| ・不定詞の訳し方が分からなくなる ・比較・受け身の文が作れない ・語彙量の増加についていけない |
中2の文法は、中1の基礎が前提となります。そのため 「中1の理解があいまいだと、中2で一気に苦手になる」という現象がよく見られます。
例文を読みながら文法の使い方を理解したり、短文を自分で作る練習をすると内容が定着しやすくなります。
大山先生の勉強方法アドバイス
中2は、いわば「英語の筋力をつける学年」です。不定詞・比較・受け身は、どれも高校入試で何度も出る超重要単元。ここでの理解度が、3年生の長文読解や英作文にそのまま直結します。
よく見られるのは「式だけ覚えて使い方が分からない」という状態です。例えば不定詞なら「to+動詞の原形」と暗記していても、
・目的(副詞的用法)(I went to the library to study English.)
・感情の理由(副詞的用法)(I was happy to see you.)
・前の名詞を修飾する用法(形容詞的用法)(I have a lot of homework to do.)
といった「役割」を理解した上で使いこなさないと応用が効きません。
中2の段階では、
①例文を声に出す
②自分で同じ形の文を作る
③意味を説明できるようにする
この3ステップを意識すると、文法が「使える知識」に変わります。
中学3年生:応用力を伸ばし、入試レベルの英語に対応する時期
中3では、1・2年生の内容を土台に、さらに高度な文法と読解力を身につける一年。「高校入試を見据えて、英語の総合力をつくる時期」 と言えます。学習指導要領でも「さまざまな情報を読み取り、自分の考えを表現する力」が重視されています。
▼中学3年生で扱う内容(New horizen/東京書籍の場合)
| 内容 |
|---|
| 現在完了 |
| 現在完了進行形 |
| SVOC |
| 原型不定詞 |
| 間接疑問文 |
| 現在・過去分詞 |
| 関係代名詞 |
| 仮定法 |
| つまずきやすい点 |
| ・現在完了の3つの用法や使いどころが理解できない。 (経験・継続・完了の違いが曖昧) ・関係代名詞の文構造がつかめない (訳し方がわからなくなる/後置修飾が理解できない) ・語彙不足で長文が読めない ・リスニングの速さについていけない |
中3で最も重要なのは、「文の構造をつかむ読み方」を身につけること。
長文は感覚では読めないため、
・主語(S)と動詞(V)を最初に見つける
・文の“かたまり”で読む
・段落ごとに何が言いたいか要約する
といった読み方ができると、高校入試レベルでも対応しやすくなります。
大山先生の勉強方法アドバイス
中3になると、「読む力」が点数に表れやすくなります。特に長文の比重が大きい都道府県では、文法問題の正答率よりも「読めるかどうか」の差が明確に出ます。
関係代名詞でつまずきやすいのは、文の構造を理解する前に問題を解き始めてしまうからです。どこが主語で、どこからどこまでが修飾部分かを理解したうえで英文を読まないと、何となく単語の羅列をつなげ合わせただけの理解になってしまいます。
中3の段階では、
①毎日10分の音読
②週に1回の長文問題
③過去問の早期着手(秋以降)
の3つを習慣化すると、入試本番に必要な力がバランスよく身につきます。
英語が苦手な中学生向けのテスト対策
中学生の英語は「積み上げ型」のため、定期テスト・模試・高校受験のどれをとっても、やるべき対策は一部共通しています。ここでは、大山先生のアドバイスを踏まえながら、目的別に “今すぐできる優先順位の高い対策” をまとめました。
英語の定期テスト対策
定期テストでは、教科書の本文・単語・文法を正確に理解できているかがそのまま点数に直結します。まずはテスト範囲の単語を確実に覚え、授業で読んだ英文をもう一度読み返して文の流れをつかむことが重要。音読を繰り返すと頭に残りやすく、長文の処理スピードも自然に上がります。また、学校ワークも併せて取り組みましょう。
定期テストで高得点をとるための勉強法は以下記事でも詳しく解説しています。
\模試の対策は?/
模試では範囲が広く、長文とリスニングの比重が高くなるため、日常的に「読む・聞く」量を増やすことが得点アップに欠かせません。模試後は解きっぱなしにせず、間違えた理由を振り返ることで実力が大きく伸びます。
高校受験の英語勉強方法
高校入試の英語では、単語・文法の知識だけでなく、それを使って文章を読み・書き・聞く力が問われます。
特に長文読解は配点が高く、毎日少しでも音読を続けることで読解力と語順の感覚が身につき、安定した得点につながります。
過去問は秋以降に早めに取り組むことで弱点が明確になり、冬の仕上げに向けた学習計画が立てやすくなります。
英作文では難しい表現を狙うより、「使い慣れた文型で正確に書く」ことが合格ラインに直結します。リスニングも、ただ聞くだけでなく音声をまねして発音する練習を取り入れると効果が大きく、総合力の底上げにつながります。
塾選ジャーナルがおすすめ!英語が苦手な中学生のため塾
特に英語が苦手な中学生が英語塾を選ぶ際は、英語の基礎力を身につけられる塾を選びましょう。
| 塾名 | お問い合わせ | おすすめポイント |
|---|---|---|
| 個別指導の明光義塾 | 英語を英語のまま理解する「英語脳」をつくれるよう、音読練習にも注力。英語を発する機会が多いため、スピーキング力向上にも期待できる。 | |
| 個別教室のトライ | 一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラム。「文法から学び直したい」「リスニング力を鍛えたい」など、多様な英語の学習ニーズに対応。 | |
| 進学個別指導のTOMAS | 個別指導のため、学校レベルの基礎英語力育成~受験対策まで子どもが抱える多様な英語のニーズに対応可能。 |
以下の記事では、上記以外の英語塾も紹介しています。塾を検討したい方は併せてご覧ください。
中学生の英語勉強方法についてよくある質問
英語の勉強に悩むご家庭から寄せられる質問の中で、特に多い3つを取り上げ、現役塾講師の視点から“今日からできる具体策”としてまとめました。
Q.英語が苦手な中学生に家庭でできる対策はありますか?
英語が苦手な子どもには、家での「声に出す時間」をつくることがいちばんのサポートになります。教科書を声に出して読むだけでも理解度が上がります。特に「短い・続けやすい」取り組みが効果的。
例:
・教科書本文を1日5分だけ音読
・親が内容を簡単に質問する(What sport do you like? など)
・音声アプリを一緒に聞く
さらに、「できたことを言葉にして褒める」ことも継続力につながります。英語は積み上げ型のため、“苦手のまま諦めさせない雰囲気づくり”が家庭の大切な役割です。
Q.1日どのくらい勉強すればいいですか?
学年を問わず、最低15〜20分の英語時間を毎日つくるのが理想です。
目安としては、
- 単語5〜10分
- 文法・ワーク5〜10分
という“短いパーツ”に分けるのがコツ。
英語は集中して長時間やるより、短く毎日くり返す方が圧倒的に伸びやすい教科です。
時間より “何をやるか” のほうが大切なので、単語・文法・音読の3本柱を毎日少しずつ続けることが成績アップの近道になります。
Q.英語が得意な中学生の勉強方法に共通点はありますか?
英語が得意な中学生の勉強方法には、次の3つの共通点があります。
① 声に出す習慣がある
音読・リスニングを続けている子は語順の理解が速く、長文の読み取りも安定します。
② 間違いをその日のうちに直す
英語は“間違いの放置”が最も危険。 得意な子は、間違えた英文をその日に書き直し、声に出すことで理解を深めています。
③ 単語を「例文」で覚えている
単語単体ではなく、 “文のかたまり”で覚えることで、英作文や読解でもすぐに使える語彙になります。
まとめ:中学生の英語力は正しい勉強方法で着実に伸びる!
英語は、努力が点数に反映されるまでに時間がかかる科目です。しかし、正しい勉強方法で学習すれば、着実に伸ばせます。
・中1:基礎の型づくり(単語・文法・音読)
・中2:理解の深まりと応用(比較・不定詞・長文の構造理解)
・中3:得点力強化(過去問・長文・リスニングの量を確保)
そして何より大切なのは、「毎日少しずつ続けること」。今日からの10分が、3か月後・半年後の英語力を変えます。ぜひこの記事を参考にして、明日からの勉強に取り組んでみてください。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。


