【中3英語】関係代名詞とは?who・which・thatの使い分けと省略を例文で解説
「関係代名詞が出てきてから、英語が急に難しくなった」と感じていませんか。関係代名詞は、名詞に説明を加えながら、2つの文をつなぐ言葉です。
who・which・thatなどの使い分けや、主格・目的格の違いを押さえれば、複雑に見える英文も読みやすくなります。
なお本記事は、独自の自習術で東大へ合格し、現在はカルペ・ディエムで教育や勉強法についての講演活動を行う教育ライター・布施川天馬さんの監修のもと、関係代名詞の意味や使い方をやさしく解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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監修者
布施川天馬
著述家、教育ライター。東京大学文学部卒。 教育メディア「未来図」副編集長。一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
目次
関係代名詞とは?意味と基本の使い方

関係代名詞とは、名詞に説明を加えながら、2つの文をつなぐ言葉です。whoやwhichなどの種類を覚える前に、まずは英文の中でどのような役割を持つのか確認しておきましょう。
関係代名詞は名詞を後ろから説明する言葉
関係代名詞は、前にある名詞について「どんな人なのか」「どんなものなのか」を後ろから説明します。たとえば、次の2つの英文を見てみましょう。
I have a dog.(私は犬を飼っています)
It can do many tricks.(それはたくさんの芸ができます)
この2文は、関係代名詞whichを使うと次の1文にまとめられます。
I have a dog which can do many tricks.
(私はたくさんの芸ができる犬を飼っています)
a dogの後ろに続くwhich can do many tricksが、「どんな犬なのか」を説明している部分です。関係代名詞は、名詞の後ろに説明をつなぐ「橋」のような役割を持つと考えると理解しやすいでしょう。
日本語では「たくさんの芸ができる犬」のように、説明を名詞の前に置くのが一般的です。一方、英語ではa dogの後ろに説明を続けます。この語順の違いを意識すると、関係代名詞を含む英文が読みやすくなります。
先行詞と関係詞節の関係
関係代名詞を学ぶと、「先行詞」や「関係詞節」という言葉も登場します。先ほどの英文を使って、それぞれの役割を整理してみましょう。
先行詞・関係代名詞・関係詞節の関係は次の通りです。
| 部分 | 英文 | 役割 |
|---|---|---|
| 先行詞 | a dog | 説明される名詞 |
| 関係代名詞 | which | 先行詞と説明をつなぐ |
| 関係詞節 | which can do many tricks | 先行詞を説明する部分 |
表からわかるように、関係代名詞だけで説明が完結するわけではありません。後ろの語句とまとまりになり、先行詞についての情報を加えています。
先行詞は「説明される名詞」、関係詞節は「その名詞を説明する部分」と覚えておくと整理しやすくなります。英文中にwhoやwhichを見つけたら、「何を説明しているのか」を探す習慣をつけましょう。
2つの文を関係代名詞でつなぐ方法

関係代名詞を使った文は、もともと2つだった英文を1つにまとめたものと考えると理解しやすくなります。先ほどの2文で確認してみましょう。
I have a dog.
It can do many tricks.
a dogとItは、同じ犬を表しています。そこで、Itをwhichに置き換え、a dogの後ろにつなげます。
I have a dog which can do many tricks.
「同じ人・ものを表す部分を探す→関係代名詞に置き換える→先行詞の後ろにつなぐ」ことが基本の流れです。
英作文でも、最初から長い英文を作ろうとする必要はありません。まず2つの短い文に分けて考えれば、関係代名詞に置き換える部分を見つけやすくなります。
関係代名詞の種類と使い分け

関係代名詞には、who・which・that・whose・whomなどがあります。どれを使うか迷ったときは、先行詞が人なのか、人以外なのかを最初に確認しましょう。そのうえで、関係詞節の中で関係代名詞がどのような役割をしているかを見ていきます。
主な関係代名詞の使い分けは次の通りです。
| 先行詞 | 主格(〜は・が) | 目的格(〜を・に) | 所有格(〜の) |
|---|---|---|---|
| 人 | who / that | who / whom / that | whose |
| 物・動物 | which / that | which / that | whose |
表を見ると、基本は「人ならwho、人以外ならwhich」と整理できます。thatは人にも物にも使えますが、すべての場面でwhoやwhichと置き換えられるわけではありません。
who|人を先行詞にするとき
whoは、人を先行詞とするときに使う関係代名詞です。「〜する人」「〜している人」のように、人物についての情報を後ろから加えます。
whoを使った例文を確認してみましょう。
| 例文 | 日本語訳 | 先行詞 |
|---|---|---|
| I met a woman who works at the hospital. | 私は病院で働いている女性に会いました | a woman |
| Do you know the boy who is playing the guitar? | ギターを弾いている少年を知っていますか | the boy |
| She has a friend who lives in Canada. | 彼女にはカナダに住んでいる友達がいます | a friend |
いずれも、whoの前には人を表す名詞があります。先行詞が人なら、まずwhoを候補にすると覚えやすいでしょう。
布施川先生のアドバイス
関係代名詞の単元において一番基本的な部分です。間違いなく定期テストに出題されるでしょう。whoは疑問文で使うとき、「誰が」という意味なので、自然と「人」と結びつけられるはず。関連づけて覚えましょう。
which|物・動物を先行詞にするとき
whichは、物や動物を先行詞とするときに使います。「〜するもの」「〜しているもの」という情報を、名詞の後ろから付け加える関係代名詞です。
whichを使った例文は次の通りです。
| 例文 | 日本語訳 | 先行詞 |
|---|---|---|
| This is the book which was recommended by my teacher. | これは私の先生に勧められた本です | the book |
| I saw a bird which had beautiful blue feathers. | 私は美しい青い羽を持つ鳥を見ました | a bird |
| He bought a computer which has a large screen. | 彼は大きな画面のコンピューターを買いました | a computer |
どの例文でも、人以外のものについて説明しています。先行詞が物や動物なら、whichを基本として考えましょう。
布施川先生のアドバイス
これもこの単元の基本中の基本。必ず覚えましょう。疑問文として使うときとは少し意味合いが異なりますが、whoが人、whichが物、と分けて覚えることが大切です。
that|人・物のどちらにも使える
thatは、人にも物にも使える関係代名詞です。whoやwhichの代わりとして使える場合も多いため、英文の中でよく登場します。
thatを使った例文を見てみましょう。
| 例文 | 日本語訳 | 先行詞 |
|---|---|---|
| I have a brother that studies in America. | 私にはアメリカで勉強している兄・弟がいます | 人 |
| This is the movie that won many awards. | これは多くの賞を受賞した映画です | 物 |
| She likes cats that don't scratch people. | 彼女は人を引っかかない猫が好きです | 動物 |
このように、thatは先行詞が人でも物でも使えます。ただし、thatだけ覚えればすべての関係代名詞に対応できるわけではありません。
布施川先生のアドバイス
thatが人にも物にも使えるなら、thatだけ覚えればいいじゃん!と思われるかもしれませんが、少し発展的な内容で、非制限用法というものがあり、これはthatを使ってはいけません。そのため、whoやwhichも使えるように覚えておかなくてはならないのです。
thatとwhichの違いと使い分け
先行詞が物の場合、whichとthatのどちらを使えばよいか迷うことがあります。基本的な文では、whichとthatのどちらを使っても正解になる場合があります。whichとthatの例を比べてみましょう。
| whichを使った文 | thatを使った文 |
|---|---|
| This is the book which I bought yesterday. | This is the book that I bought yesterday. |
どちらも「これは私が昨日買った本です」という意味で、文法的に正しい表現です。中学英語では「物ならwhich」を基本にし、thatにも置き換えられる場合があると覚えるとわかりやすいでしょう。
一方、whichとthatをいつでも置き換えられるわけではありません。高校英語で学ぶ非制限用法ではthatを使えないため、その違いも知っておくと役立ちます。
ワンポイント!コンマを使う非制限用法
すでにどの人・物かがわかっていて、あとから補足情報を加える場合は、関係代名詞の前にコンマを置くことがあります。
This book, which I bought yesterday, is interesting.
(この本は、昨日買ったものですが、おもしろいです)
このような形を非制限用法といい、コンマの後ではthatではなくwhichを使います。
この書き方なら、「結局whichとthatは両方正解なの?」への回答を先に明言しつつ、例外として非制限用法へ自然につなげられます。
thatを使う場合・使えない場合
thatは幅広く使えますが、学校文法では特にthatが使われやすいパターンも学びます。
代表的なケースをまとめると、次の通りです。
| ケース | 例文 |
|---|---|
| 最上級を含む | This is the best book that I have ever read. |
| 序数詞を含む | He was the first person that arrived. |
| 人と物の両方を含む | I talked about the people and places that I visited. |
一方、コンマを使う非制限用法や、前置詞の直後ではthatを使いません。thatは便利な関係代名詞ですが、「どこでも使える」と覚えないことが大切です。
中学生のうちはwho・which・thatの基本的な使い分けを優先しましょう。高校英語に進んだら、thatを使えない場面まで確認すると理解が深まります。
whose|「〜の」を表す所有格
whoseは、「〜の」という所有関係を表す関係代名詞です。his・her・itsなどの所有格の代わりとして使われます。
whoseを使った例文を確認してみましょう。
| 例文 | 日本語訳 | whoseが置き換えるもの |
|---|---|---|
| I know a girl whose father is a doctor. | 私は父親が医者の女の子を知っています | her |
| This is the house whose roof is red. | これは屋根が赤い家です | its |
| She has a friend whose hobby is painting. | 彼女には趣味が絵を描くことである友達がいます | his / her |
いずれも、whoseの直後に名詞が続いています。whoseは「whose+名詞」の形で覚えるのがポイントです。
布施川先生のアドバイス
whoseは所有物について説明したいときに使う関係代名詞。先行詞や説明したいもの自体が人だろうが物だろうがwhoseを使います。これを覚えておくと、英作文がグッと楽になるので、余裕がある人は使いこなせるようになっておきましょう。
whom|人を表す目的格
whomは、人を先行詞とし、目的格として使う関係代名詞です。whoに似ていますが、whomは目的格で使われる点に違いがあります。
代表的な例文は次の通りです。
| 例文 | 日本語訳 |
|---|---|
| The teacher whom I respect is very kind. | 私が尊敬する先生はとても親切です |
| She is the person whom we met at the party. | 彼女は私たちがパーティーで会った人です |
現代英語では、目的格でもwhoを使う場合があります。中学段階では、whomを見たら「人を表す目的格」と理解できれば十分でしょう。
布施川先生のアドバイス
whomは使うために覚える必要はありません。存在を知っておき、見かけたら働きを思い出せるようにしておくとよいでしょう。目的格、つまり先行詞が関係詞節にとって目的語に当たるときに使います。whoと形が似ているので、人に関して述べるときに使うことも覚えやすいでしょう。
主格・目的格・所有格の違いと見分け方

関係代名詞は、関係詞節の中でどの役割を持つかによって、主格・目的格・所有格に分けられます。用語だけを見ると難しそうですが、関係代名詞の後ろに何が続くかを確認すれば、見分けやすくなります。
主格|関係代名詞が主語になる
主格では、関係代名詞自身が関係詞節の主語になります。そのため、関係代名詞の直後には動詞が続くのが基本です。
主格の例文をまとめると、次のようになります。
| 例文 | 関係代名詞の直後 | 先行詞 |
|---|---|---|
| I know a girl who speaks French. | speaks | a girl |
| This is the car which runs very fast. | runs | the car |
| The man that lives next door is a doctor. | lives | the man |
いずれも、関係代名詞の直後に動詞があります。「関係代名詞+動詞」の形なら、主格と考えるのが基本です。
主格の関係代名詞は、原則として省略できません。
布施川先生のアドバイス
関係代名詞が主語の代わりになっているため、一般的な文の「SV(主語+動詞)」の形と同じように、すぐ後ろにV(動詞)が来るのです。先行詞と動詞の関係を考えれば、働きがわかりやすいでしょう。
目的格|関係代名詞が目的語になる
目的格では、関係代名詞が動詞などの目的語として働きます。そのため、関係代名詞の後ろには別の主語と動詞が続きます。
目的格の例を見てみましょう。
| 例文 | 関係代名詞の直後 | 先行詞 |
|---|---|---|
| This is the book which I bought yesterday. | I+bought | the book |
| The teacher who we met was kind. | we+met | the teacher |
| She is the singer that everyone loves. | everyone+loves | the singer |
目的格では、関係代名詞の直後に「主語+動詞」が続いています。「関係代名詞+主語+動詞」という形なら、目的格である可能性が高いと判断できます。
布施川先生のアドバイス
先行詞が関係詞節の目的語になっている、ということです。関係詞の直後に名詞、動詞と続いている場合は、それらがSVの役割を果たしている可能性が高く、先行詞や関係詞が目的語になっていると判断できます。
所有格|whose+名詞で表す
所有格では、whoseが「〜の」という意味を表します。たとえば、I know a girl whose father is a doctor.なら、whose fatherで「その女の子の父親」という意味です。
所有格は「whose+名詞」の形を目印にすると見分けやすくなります。whoやwhichのように直後の動詞を見るのではなく、whoseの後ろに名詞が置かれているか確認しましょう。
主格と目的格を見分けるポイント
主格と目的格で迷ったときは、関係代名詞の直後を見るのが近道です。所有格もあわせて整理すると、次のようになります。
主格・目的格・所有格の見分け方は次の通りです。
| 種類 | 関係代名詞の直後 | 例 |
|---|---|---|
| 主格 | 動詞 | who plays soccer |
| 目的格 | 主語+動詞 | which I bought |
| 所有格 | 名詞 | whose father |
主格では関係代名詞自身が主語になるため、すぐ後ろに動詞が続きます。一方、目的格では別の主語が必要なので、「主語+動詞」が後ろに置かれます。
迷ったら「関係代名詞の直後に何があるか」をまず確認しましょう。形だけで判断しにくい長文では、関係代名詞が何の代わりをしているかまで考えると確実です。
関係代名詞を省略できるのはいつ?

関係代名詞は、目的格の場合に省略できることがあります。次の2文を比べてみましょう。
目的格を省略した場合の違いは次の通りです。
| 省略しない形 | 省略した形 |
|---|---|
| This is the book which I bought yesterday. | This is the book I bought yesterday. |
どちらも「これは私が昨日買った本です」という意味です。一方、主格のwhoは基本的に省略できません。
I know a girl who speaks French.
このwhoを取ると、文の構造が崩れてしまいます。「目的格なら省略できることがある。主格は省略しない」と覚えておきましょう。
長文で「名詞のすぐ後ろに主語+動詞」が続いていたら、目的格の関係代名詞が省略されている可能性があります。
関係代名詞whatとは?意味と使い方

whatも関係代名詞の一つですが、who・which・thatとは使い方が異なります。特に重要なのが、whatには先行詞が含まれているという点です。
whatは先行詞を含む関係代名詞
whatは、「〜するもの」「〜すること」という意味を表します。ほかの関係代名詞と違い、前に先行詞を置く必要がありません。
whatとほかの関係代名詞の違いを整理すると、次の通りです。
| 関係代名詞 | 先行詞 | 基本的な意味 |
|---|---|---|
| who・which・that | 必要 | 先行詞を説明する |
| what | 不要 | 〜するもの・こと |
whatは「the thing which」に近い意味を持ち、先行詞の意味まで含んでいます。そのため、「the thing what」のように先行詞とwhatを重ねないよう注意しましょう。
布施川先生のアドバイス
whatは先行詞を必要とせず、それ単体で「もの」や「こと」を示すとても便利な関係代名詞です。これを覚えておくと、英作文の表現の幅が広がります。また和訳問題としても頻出なので、押さえておきましょう。
whatとwhichの違い
whatとwhichの大きな違いは、先行詞が必要かどうかです。具体的な英文で比べてみましょう。
whatとwhichの違いは次の通りです。
| 表現 | 先行詞 | 意味 |
|---|---|---|
| the book which I bought | the bookがある | 私が買った本 |
| what I bought | whatに含まれる | 私が買ったもの |
whichでは、説明されるthe bookが別に置かれています。一方、whatはそれ自体に「もの・こと」の意味が含まれています。
whatの前には先行詞を置かない点が、whichとの大きな違いです。
関係代名詞whatの例文
whatは、「もの」だけでなく「こと」を表す場合にも使われます。代表的な例文をまとめると、次の通りです。
| 例文 | 日本語訳 | whatの意味 |
|---|---|---|
| What I need is more time. | 私が必要なものはもっと多くの時間です | 必要なもの |
| I don't understand what he said. | 私は彼が言ったことを理解していません | 言ったこと |
| This is what I wanted to buy. | これは私が買いたかったものです | 買いたかったもの |
what以下全体で「〜するもの・こと」という一つのまとまりになります。和訳するときは、what以下を名詞のまとまりとして捉えることがポイントです。
関係代名詞と関係副詞の違い

関係代名詞を学習すると、whereやwhenなどの関係副詞も登場します。見た目が似ているため混同しやすいものの、後ろの文に必要な要素がそろっているかを見ると区別しやすくなります。
関係代名詞の後ろは不完全な文
関係代名詞は、関係詞節の中で主語や目的語の代わりになります。次の文を見てみましょう。
The book which I bought yesterday is interesting.
whichを除いて考えると、I bought __ yesterday.となり、boughtの目的語が抜けています。
関係代名詞を除いた後ろの部分は、主語や目的語などが欠けた「不完全な文」になるのが基本です。何が欠けているのかを考えると、関係代名詞が文中で果たしている役割も見えてきます。
関係副詞の後ろは完全な文
関係副詞には、where・when・whyなどがあります。次の例で確認してみましょう。
This is the house where I live.
whereの後ろはI liveです。主語Iと動詞liveがあり、必要な文の骨組みがそろっています。
関係副詞の後ろには、必要な要素がそろった「完全な文」が続くのが基本です。関係代名詞と関係副詞で迷ったら、先行詞だけで決めず、後ろの文まで確認してください。
whereは関係代名詞ではなく関係副詞
whereは場所を説明するときに使われますが、関係代名詞ではなく関係副詞です。ただし、先行詞が場所だからといって、必ずwhereになるわけではありません。
whichとwhereの違いを比べてみましょう。
| 例文 | 使う語 | ポイント |
|---|---|---|
| This is the town where I was born. | where | 後ろの文に必要な要素がそろっている |
| This is the town which I visited last year. | which | visitedの目的語が欠けている |
どちらも先行詞はthe townですが、後ろの文の構造が異なります。場所を表す先行詞でも、後ろの文が完全か不完全かを確認して使い分けることが重要です。
when・where・whyの使い分け
主な関係副詞には、when・where・whyがあります。先行詞が表す意味によって、基本的な使い分けが決まります。
主な関係副詞の使い分けは次の通りです。
| 関係副詞 | 主な先行詞 | 意味 |
|---|---|---|
| when | day・timeなど | 〜する時 |
| where | place・townなど | 〜する場所 |
| why | reason | 〜する理由 |
先行詞の意味だけでなく、後ろに完全な文が続くかどうかも確認しましょう。「時・場所・理由」と後ろの文の形をセットで見ることが大切です。
関係代名詞の発展的な使い方

ここからは、高校英語で扱うことの多い関係代名詞の発展用法を紹介します。中学生の場合、まずはwho・which・thatや主格・目的格を優先し、発展用法は「こうした形もある」と知っておく程度でも構いません。
非制限用法とは?コンマあり・なしの違い
関係代名詞の前にコンマを置き、先行詞へ補足説明を加える用法を非制限用法と呼びます。
My brother, who lives in Tokyo, is a teacher.
この文では、「東京に住んでいる」という情報をmy brotherに付け加えています。非制限用法ではwhoやwhichを使い、thatは使いません。
コンマを使わない通常の形では「どの人・ものなのかを限定する」のに対し、非制限用法ではすでに特定されている人やものへ情報を補足します。高校英語では、この意味の違いも押さえておきましょう。
前置詞+関係代名詞の使い方
目的格のwhichやwhomでは、前置詞を関係代名詞の前へ置くことがあります。次の2文は、ほぼ同じ内容を表しています。
前置詞の位置による違いは次の通りです。
| 前置詞を後ろに置く | 前置詞を前に置く |
|---|---|
| This is the restaurant which my family often goes to. | This is the restaurant to which my family often goes. |
もとの文はMy family often goes to the restaurant.です。前置詞を関係代名詞の前に置く形では、thatは使えません。
中学英語では、まず前置詞を文末に残す形から理解するとよいでしょう。高校英語で前置詞+関係代名詞が出てきたら、もとの文に戻して考えると構造をつかみやすくなります。
複合関係代名詞とは?
whoever・whatever・whicheverなどを複合関係代名詞と呼びます。関係代名詞に「誰でも」「何でも」などの意味が加わった表現です。
主な複合関係代名詞は次の通りです。
| 複合関係代名詞 | 主な意味 |
|---|---|
| whoever | 〜する人は誰でも |
| whatever | 〜するものは何でも |
| whichever | どちらを〜しても |
たとえば、You can choose whatever you like.なら、「あなたは好きなものを何でも選べます」という意味です。
複合関係代名詞は高校英語で詳しく学ぶ内容なので、基本の関係代名詞を理解してから取り組みましょう。
関係代名詞でよくある間違い

関係代名詞は仕組みを理解していても、英作文では細かなミスが起こりやすい単元です。ここでは、定期テストなどでも注意したい間違いを、正しい文と比較しながら確認します。
先行詞に合わない関係代名詞を使う
よくあるのが、先行詞と関係代名詞が合っていない間違いです。まず先行詞が人なのか、人以外なのかを確認してください。
代表的な間違いを比べると、次の通りです。
| 間違い | 正しい文 | ポイント |
|---|---|---|
| I have a friend which lives in Osaka. | I have a friend who lives in Osaka. | friendは人 |
| This is the dog who follows me everywhere. | This is the dog which follows me everywhere. | 基本の学校文法では動物はwhich |
関係代名詞を選ぶ前に、先行詞の種類を確認するクセをつけましょう。
布施川先生のアドバイス
「人はwho、物はwhich」これをたくさん唱えて覚えましょう。また、動物は生き物だから人と同じように捉えてしまいがちですが、英語では「物」として扱われます。whoは人のみに使われることに気をつけてください。
三単現のsを忘れる
主格の関係代名詞では、先行詞に合わせて後ろの動詞も変化します。先行詞が三人称単数で、時制が現在なら、動詞にsを付けなければなりません。
よくある間違いは次の通りです。
| 間違い | 正しい文 |
|---|---|
| I know a boy who play soccer every day. | I know a boy who plays soccer every day. |
| She has a cat which sleep on the sofa. | She has a cat which sleeps on the sofa. |
a boyやa catをhe・itに置き換えて考えると、三単現のsが必要だと判断しやすくなります。主格では、先行詞と後ろの動詞の関係まで確認することが重要です。
布施川先生のアドバイス
関係代名詞は、先行詞の代わりとなるものです。先行詞が何なのか、本来そこに先行詞が入っていたら、後ろの動詞はどう変化するのか、しっかり確認して作文するようにしましょう。また三単現のsのつけ忘れは、関係代名詞の単元に限ったものではなく、いつでも起こり得るもの。必ず文を書き終えた後に読み返して確認してください。
余計な主語・目的語を書いてしまう
関係代名詞には代名詞としての働きもあるため、同じ役割の主語や目的語をもう一度書くと間違いになります。
間違った文と正しい文を比較してみましょう。
| 間違い | 正しい文 | 間違いの理由 |
|---|---|---|
| I met a woman who she works at the hospital. | I met a woman who works at the hospital. | whoとsheが重複 |
| This is the book which I bought it yesterday. | This is the book which I bought yesterday. | whichとitが重複 |
whoやwhichが、もとの文のどの語の代わりになったのかを考えると判断しやすくなります。関係代名詞と同じ役割の主語・目的語は重ねて書きません。
布施川先生のアドバイス
関係代名詞が何の役割を果たしているかをしっかり考える癖をつけましょう。もし別々の文で、関係詞のところに先行詞が来ていたら、どんな文になるかを考えてみるとわかりやすいです。
省略できない関係代名詞を省略する
目的格の関係代名詞は省略できる場合がありますが、主格は基本的に省略できません。「関係代名詞は省略できる」とだけ覚えてしまうと、主格まで消してしまうことがあります。
省略できる文とできない文を比較すると、次の通りです。
| 文 | 正誤 | 理由 |
|---|---|---|
| This is the book I bought yesterday. | ○ | 目的格whichを省略できる |
| I know a girl speaks French. | × | 主格whoは省略できない |
| I know a girl who speaks French. | ○ | 主格whoが必要 |
省略する前に、その関係代名詞が主格か目的格かを必ず確認しましょう。
関係代名詞の練習問題
ここまで学んだ内容を、実際の問題で確認してみましょう。正解するだけでなく、「なぜwhoなのか」「なぜ目的格なのか」まで説明できると、関係代名詞の理解が深まります。
2つの文を1つにつなぐ問題
次の2文を、関係代名詞を使って1文にしてください。
| 問題 | 2つの文 |
|---|---|
| 問題1 | I have a sister. / She studies music at university. |
| 問題2 | This is the restaurant. / My family often goes there. |
まず、2つの文の中で同じ人・ものを表している部分を探しましょう。関係代名詞に置き換える語が見つかれば、1文へまとめやすくなります。
関係代名詞を使った英作文
次の日本語を、関係代名詞を使って英語にしてください。
| 問題 | 日本語 |
|---|---|
| 問題1 | 私は英語を教える先生を知っています |
| 問題2 | これは私が先月読んだ本です |
先行詞が人か物かを確認したあと、主格か目的格かを考えることがポイントです。
関係代名詞を含む英文の和訳
次の英文を日本語に訳してください。
| 問題 | 英文 |
|---|---|
| 問題1 | The boy who is wearing a blue cap is my brother. |
| 問題2 | I want to visit the country which has many beautiful beaches. |
先行詞と関係詞節を分けて考えると、長い英文でも意味を整理しやすくなります。
練習問題の答え・解説
まず、2つの文をつなぐ問題の答えを確認しましょう。
| 問題 | 答え | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | I have a sister who studies music at university. | sisterは人、whoは主格 |
| 2 | This is the restaurant which my family often goes to. | restaurantは物、whichは目的格 |
問題1では、Sheがa sisterを指しているためwhoに置き換えます。また、先行詞が三人称単数なので、studyではなくstudiesです。
問題2では、the restaurantをwhichに置き換えています。whichの後ろにmy family+goesが続くため、目的格と判断できます。
続いて、英作文の答えです。
| 問題 | 答え | ポイント |
|---|---|---|
| 1 | I know a teacher who teaches English. | teacherは人、whoは主格 |
| 2 | This is the book which I read last month. | bookは物、whichは目的格 |
最後に、和訳を確認しましょう。
| 問題 | 答え |
|---|---|
| 1 | 青い帽子をかぶっている少年は私の兄・弟です |
| 2 | 私は美しいビーチがたくさんある国を訪れたいです |
問題1ではwho is wearing a blue capがThe boyを説明し、問題2ではwhich has many beautiful beachesがthe countryについて情報を加えています。答え合わせでは正解だけでなく、「先行詞」「格」「関係詞節」まで確認してください。
関係代名詞のよくある質問

最後に、本文で詳しく扱わなかった関係代名詞の疑問を紹介します。発展的な内容も含むため、中学生の場合は基本の使い分けを理解してから確認するとよいでしょう。
関係代名詞はいつ習う?
関係代名詞は中学3年生の英語で習うのが一般的です。
現行の学習指導要領では、主格・目的格の基本的な形に中学2年生から触れる教科書もありますが、who・which・thatの使い分けや省略まで本格的に学ぶのは中学3年生の2学期(10〜12月頃)というケースが多く見られます。
進度は学校や教科書会社によって前後するため、詳しい時期は授業や教科書で確認しましょう。
関係代名詞はなくても意味が通じる?
関係代名詞を使わなくても、2つの短い文に分ければ意味を伝えられる場合があります。たとえば、I have a dog. It can do many tricks.でも内容は伝わります。
一方、関係代名詞を使えば、I have a dog which can do many tricks.と1文にまとめられます。関係代名詞は、関連する情報を整理しながら1文につなぐための文法です。
布施川先生のアドバイス
関係代名詞は2つの文をつなぐものなので、究極、なくても文章は作れます。ですが、より簡潔に説明するため、わかりやすく伝えるために使う、便利な道具です。使い方をマスターしておくと、英作文でかなり生きてくるでしょう。ルールが多く、つまずきやすい単元ではありますが、根気よく例文を覚えていくうちに必ず身につきます。まずは基礎基本から丁寧に理解していきましょう。
連鎖関係代名詞とは?
連鎖関係代名詞とは、関係代名詞の後ろにI thinkやI believeなどが入る形です。たとえば、He is the man who I think is the best player.なら、「彼は、私が最も優れた選手だと思う人です」という意味になります。
連鎖関係代名詞は高校英語でも発展的な内容なので、最初から無理に覚える必要はありません。まずはwho・which・thatや、主格・目的格の使い分けを優先しましょう。
まとめ 関係代名詞の使い分けを押さえよう

関係代名詞は、名詞についての説明を後ろから加えながら、文と文をつなぐ言葉です。難しく感じたときは、who・which・thatを一度にすべて覚えようとせず、まず説明されている先行詞を探してください。「人ならwho、人以外ならwhich」という基本から確認すると、使い分けを整理しやすくなります。
次に関係代名詞の直後を見れば、主格か目的格かを判断しやすくなります。目的格なら省略できる場合があることも、あわせて押さえておきたいポイントです。基本が身についたら、whatや関係副詞との違い、非制限用法などへ学習を広げていきましょう。
関係代名詞は、ルールを読むだけでなく、実際に2つの文を1つにつなぐ練習をすると理解が深まります。まずは記事内の問題をもう一度解き、「なぜこの関係代名詞を使うのか」まで自分の言葉で説明できる状態を目指してみてください。
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監修者プロフィール
著述家、教育ライター。東京大学文学部卒。 教育メディア「未来図」副編集長。一般財団法人「ドラゴン桜財団」評議員。 1997年生まれ。世帯年収300万円台の家庭に生まれながらも、効率的な勉強法を編み出し、一浪の末東大合格を果たす。著書に最小コストで結果を出すノウハウを体系化した『東大式節約勉強法』、膨大な範囲と量の受験勉強をする中で気がついた「コスパを極限まで高める時間の使い方」を解説した『東大式時間術』など。株式会社カルペ・ディエムにて、お金と時間をかけない「省エネスタイルの勉強法」などを伝える。MENSA会員。(Xアカウント:@Temma_Fusegawa)
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