【2026年度版】共通テスト国語の時間配分はどうする?90分を有効に使うコツ
「共通テストの国語、どうしても時間が足りない……」と悩んでいませんか?国語の勉強を続けていても、時間配分がうまくいかず、不安を感じている受験生は少なくありません。
特に2025年度は新課程で初めての共通テストだったこともあり、出題形式や難易度に戸惑った受験生も多くいました。そして来年(2026年度)は新課程2年目に入り、「形式は安定し、内容はやや難化する」可能性が高いとも予想されています。そのため、今年の受験生はより戦略的な対策が求められます。
この記事では、独自のメソッド「お金も時間も節約する自習術」を編み出して東大へ合格し、現在はカルぺ・ディエムで全国各地でさまざまな教育や勉強法についての講演活動を精力的に行っている教育ライター・布施川天馬さんに監修のもとで、共通テスト「国語」の対策法をやさしく紹介します。
先に結論をお伝えすると、以下の配分がおすすめです。ここでは、最後に5分程度の見直し時間を確保することを前提としています。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 現代文(評論) | 25分 |
| 第2問 | 現代文(小説) | 20分 |
| 第3問 | 現代文(資料の読み取り) | 10分 |
| 第4問 | 古文 | 20分 |
| 第5問 | 漢文 | 15分 |
なぜこの配分になるのでしょうか? まずは試験の全体像から解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
布施川天馬
1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。
目次
共通テスト「国語」とは?試験概要を徹底解説

共通テスト「国語」は、大学入学共通テストにおいて文系・理系を問わず多くの受験生が受験する必須科目です。出題は現代文・古文・漢文の三つの分野から構成され、合計200点満点で評価されます。
2025年度は新課程に対応した初めての共通テストであり、国語の出題形式が大きく変わった年度でもあります。これまで大問4問構成だった国語は、2025年度から大問5問へと変更されました。さらに、第3問として図表・グラフ・会話文などを読み取る資料型問題が新設され、従来よりも多角的な読解力が求められる試験へと進化しています。
また、試験時間も従来の80分から90分へ延長され、処理すべき情報量は増加しました。ここでは、共通テスト「国語」の全体像を確認しておきましょう。
試験時間・配点・問題数
共通テスト「国語」は、共通テスト1日目の中でも英語と並んで配点が高く、受験生の得点差がつきやすい科目です。まずは基本情報をしっかり確認しておきましょう。
| 共通テスト「国語」 | |
|---|---|
| 日程 | 1日目13:00~14:30 |
| 試験時間 | 90分 |
| 配点 | 200点満点 |
| 問題数 | 5つの大問で構成(2025年度に変化) |
これまで4問構成だった国語の大問は、2025年度から5問に増えました。なかでも大きな変更点は、第3問として図表・グラフ・会話文などを読み取る資料型問題が導入されたことです。これにより、多方面の情報を整理しながら読み解く力が、これまで以上に重要になっています。
また、試験時間も80分から90分へ延長され、全体として処理量が増加しました。お昼休み直後の試験ということもあり、集中力の維持も得点に影響するポイントです。
2026年度入試は難化する可能性がある
2026年度は、新課程に対応した共通テストの2年目にあたります。初年度の2025年度は形式こそ大きく変わったものの、問題内容自体は比較的取り組みやすく、受験生の負担に配慮した出題が中心でした。
そのため2026年度は、以下のような変化が起こる可能性があります。
- 2025年度の形式を踏襲しつつ、内容の難易度が上がる
- 文章量の増加や、複数資料の照合がより複雑になる
2025年度で大問5問の新形式が定着したこともあり、2026年度はこの枠組みを土台に「中身を深める」方向へ調整しやすいと考えられます。
つまり2026年度の受験生は、「形式は分かるけれど、内容が難しくなった」という状況に向き合う可能性が高いということです。
そのため対策としては、
- 時間内に読み切る処理スピード
- 複数資料を関連づけて理解する力
- 設問根拠を素早く見つける力
といった読解力を早い段階から鍛えておくことが重要になります。
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東大卒教育ライター・布施川さん「共通テストの国語は早いうちから着実に対策しよう」 共通テストの国語は、1問1問の配点が非常に高く、しかも記述式の試験とは異なり、部分点は存在しません。たとえ消去法で選択肢を絞っても、最後の2択で誤答を選んでしまえば、その1問の点数は丸ごと消え去るのです。国語は普段から使っているんだから勉強しなくても大丈夫! と思いがちですが、その考えでは足元を掬われかねません。でも、早いうちから着実に対策しておけば正解を見つける力は必ず身につきます。今すぐ対策を始めましょう。 |
共通テスト「国語」の出題傾向と難易度を知ろう(2025年度版)

2025年度の難易度は「やや易~標準」レベル
2025年度の共通テスト「国語」は、新課程に合わせて内容や大問構成が大きく見直されたものの、全体の難易度は「やや易〜例年並みの標準レベル」と評価されています。
実際に、大学入試センターが公表した平均点は126.67点で、2024年度の116.50点から10点以上上昇しています。
出典:大学入試センター プレス発表資料(令和7年2月6日付)
また、2025年度は古文や漢文を含めたすべての問題で選択肢が5択から4択に変更されました。加えて、今回の選択肢の文章は2行程度と比較的短く、以前よりも判断しやすい形式になっていました。
こうした形式面での調整もあり、2025年度の国語は「構成は大きく変わったものの、内容自体は取り組みやすい問題が多かった」といえるでしょう。
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東大卒教育ライター・布施川さん「2025年度試験は標準レベル」 評論、小説、古文、漢文はそれぞれオーソドックスな問題が出たと言えるでしょう。ひねった問題は特になく、順当に解き進めることができた受験生も多いのではないでしょうか。新たに加わった実用文の第3問も、試作問題の類題と言えるレベルのもので、準備さえしていれば問題なく太刀打ちできたはずです。このレベルを「標準」と覚えておくと、易化難化の判断がしやすくなるでしょう。 |
大問構成と配点イメージ
2025年度の共通テスト「国語」の大問の内訳は以下のようになっていました。
| 大問 | 内容 | 配点 |
|---|---|---|
| 第1問 | 現代文(評論) | 45 |
| 第2問 | 現代文(小説) | 45 |
| 第3問 | 現代文(資料の読み取り) | 20 |
| 第4問 | 古文 | 45 |
| 第5問 | 漢文 | 45 |
配点の内訳としては、現代文(近代以降の文章)が合計110点、古典(古文・漢文)が90点となります。
具体的には、第1問・第2問・第4問・第5問がそれぞれ45点ずつ、新設された第3問(資料読み取り)は20点で、合計200点満点という構成です。
共通テスト「国語」の時間配分は?解く順番がカギ

共通テスト「国語」を効率よく解くためには、短時間で確実に得点しやすい漢文・古文から着手し、時間のかかる小説や評論は後半に回すという時間配分がおすすめです。出題形式を理解したうえで順番と時間を決めておくことで、焦らず安定した得点につながります。
ここでは、共通テスト国語の具体的な時間配分について解説します。
まずは漢文から15分で解く
漢文は45点満点で、共通テスト国語の中でも短時間で得点しやすいパートです。重要句法や頻出の語句など、基本事項を押さえていれば素早く処理できる問題が多いため、試験開始直後の集中力が高い段階で取り組むのが効果等です。
ただし、近年は単なる知識問題だけでなく、句法の理解と文脈把握を組み合わせて答える問題が増えているため、文章の流れをつかむ力も必要になっています。漢詩が出題されることもあるため、形式・押韻などの基礎知識も確実にしておきましょう。
漢文を15分で解くための主なポイントは次の通りです。
- 冊子を開いたら、まず文章の種類(漢文か漢詩か)、資料の数を素早く確認して全体像を把握する
- 重要句法や返り点のパターンは、迷わず判断できるレベルまで仕上げておく
- 書き下し文で迷った場合は、選択肢を簡単に訳し、本文の流れに自然につながるものを選ぶ
- 読み・語句・句法などの確実に取れる問題から優先して点を回収する
- 試験全体の時間が厳しいため、見直しは基本行わず、15分以内で次の大問へ進むことを徹底する
漢文は「短時間で確実に点を稼ぐ」役割の大問です。ここでテンポよく解き切ることで、後半の現代文に十分な時間を残すことができます。
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東大卒教育ライター・布施川さん「最初に古文や漢文からスタートするのがおすすめ」 第1問から順番に解いても解き終わる人はそれでもいいのですが、評論や小説は読み込めば読み込むほど点数を上げられるため、最初に持ってくると配分通り解き終えられず、古文と漢文に使う時間が減るケースが多いのです。そのため、最初に古文や漢文からスタートするのがおすすめ。特に漢文は文章が短めで、ウォーミングアップには最適です。 |
古文は20分で解く
古文は45点満点で、後半の現代文に時間を残すためにも20分で解き切ることが重要です。
古文は、短文解釈・文法問題・複数テクスト読解が中心で、文章量も現代文ほど多くありません。そのため、単語力と基本文法を押さえておけば、短時間で安定して得点できるパートです。
問1は単語力で素早く判断できる問題が多く、問2は敬語や助動詞など知識で処理しやすい問題が出題されやすいのが特徴です。
古文を20分で解くための主なポイントは次の通りです。
- 本文を読む前に、リード文・人物関係図・資料をざっと確認して場面をつかむ
- 設問を先に読み、どの部分が問われるかの目星をつける
- 知らない単語で立ち止まらず、分かる部分から読解を進める
- 複数テクストは資料や会話文に目を通してから本文を読むと時間短縮になる
- 「完璧に訳す必要はない」ことを意識し、必要な情報だけ拾って答える
古文は、単語・文法の基礎を固めれば 20分で安定して得点できる効率の良い大問です。深読みしすぎず、設問のヒントを利用しながらテンポよく読み進めることで、後半の現代文にしっかり時間を残せます。
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東大卒教育ライター・布施川さん「古文は細かいヒントを見落とさない!」 何気に大切なのは、古文の「出典」を確認すること。もしかしたら知っている出典から出題されるかもしれないし、時代背景がなんとなくでも掴めれば、それをヒントに読み進めることもできるからです。限られた時間の中で理解度を高めるために、細かいヒントでも見落とさないようにしましょう。 |
現代文(資料の読み取り)は10分で解く
資料読み取り問題は2025年度から新設された大問で、20点満点です。図表・グラフ・短い文章など、複数の資料を組み合わせて判断する力が問われます。評論のように抽象度が高い文章ではなく、新聞レベルの実用的なテーマが扱われるため、慣れれば短時間で処理しやすいパートです。
題材のテーマは、環境問題や気候変動、外来語、現代社会の言語問題など、社会的話題が中心です。実際の新聞記事にも統計資料や解説文が頻繁に掲載されるため、日頃から目を通しておくと読み取りの速度が上がります。
資料読み取りを10分で解くための主なポイントは次の通りです。
- 問題冊子を開いたら、まず設問と選択肢を先に読み、どの資料を使うかのイメージをつかむ
- 文章・図表・グラフのうち「どこを比較させたいのか」を意識して読む
- 選択肢の正誤は、必ず資料の該当箇所を確認して根拠を取る
- 図表は「タイトル」「軸」「単位」を真っ先にチェックする
- 資料を最初から丁寧に読むのではなく、設問→資料の該当部分の順で読み進める
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東大卒教育ライター・布施川さん「資料読み取りは、絶対に設問から確認しよう」 資料読み取りは、絶対に設問から確認しましょう。大抵の場合は、資料を全部読まずとも、設問で問われている箇所を資料から探す方式で解けます。その方が圧倒的に時間を短縮できるので、過去問や模試を解くときから習慣として身につけておきましょう。 |
資料読み取りは、本文を最初から読む必要はありません。設問と選択肢を先に確認→資料の根拠探しという順番で進めることで、10分以内で効率よく解き切れます。
現代文(小説)は20分で解く
小説は45点満点で、以下のような定番の設問が中心です。
- 登場人物の心理や心情の変化
- 慣用句や語句の意味(年度によっては出題なし)
- 表現技法(直喩・隠喩・擬人法・回想など)の特徴
- 場面の状況や関係性の把握
- 架空の高校生による考察を読んで空欄を補う設問
小説は深読みや感覚的な解釈は不要で、本文の記述に沿って冷静に判断すれば得点できます。
小説を20分で解くための主なポイントは次の通りです。
- リード文で「誰が・どんな状況で・何が起きる話か」をつかむ
- 心理描写は、必ず本文中の言動や描写を根拠にする
- 比喩や回想など、場面の切り替わりは印をつけて整理する
- 高校生の考察パート(空欄補充)は、本文の内容とズレていないかを基準に判断する
- 迷った選択肢は「本文に書かれていない/言い過ぎている」ものから切る
本文に書かれた描写・行動・語句の意味をていねいに拾うことで、20分以内で安定した得点が取れます。焦らず、根拠ベースで読むことを徹底しましょう。
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東大卒教育ライター・布施川さん「小説であっても、書いてあることを根拠に正解を選ぶ」 小説と言うからには、主人公に共感したり感情移入したりしなければならないと思っている人もいるかもしれませんが、その必要はありません。書いてあることを根拠に正解を選ぶだけです。あくまで情報として読み取ること。もちろん、情景から感情の変化を推し量ることなどは必要ですが、それもひとつの情報に過ぎません。過度にかまえることはないのです。 |
現代文(評論)は25分で解く
評論で問われる内容は大きく変わらず、傍線部の意味説明や段落の働き、文章全体の要点整理、高校生の考察文に対する空欄補充など、基本的な読解力を確認する問題が中心です。
評論を25分で解くための主なポイントは次の通りです。
- 文章構造(問題提起→展開→結論)を意識して読み、段落の役割をつかむ
- 傍線部は、前後数行の理由・背景・具体例に着目して根拠を探す
- 難解な語句にこだわりすぎず、筆者の主張と論理展開を優先して追う
- 高校生の考察パートは、本文の内容から逸脱していないかを基準に選ぶ
- 漢字・語句は落とさず確実に取る
- 迷う選択肢は「本文に根拠がない」「話を広げすぎている」ものから切る
評論はどうしても時間がかかるため、25分以内で切り上げる意識が重要です。評論では、細部にこだわりすぎず、段落構造と筆者の主張を軸に必要な点数を取りに行く読み方を徹底しましょう。
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東大卒教育ライター・布施川さん「評論は最後に持ってきて、余った時間をすべて注ぎ込む」 評論文は長い上に難しい語句も多いので、読むのに時間をかけたくなるでしょう。だからこそ最後に持ってきて、余った時間をすべて注ぎ込むべきです。ですがもし、第一問から順番に解くことを想定している場合は、25分以内で切り上げるよう練習をしておきましょう。 |
共通テストの国語で時間切れを防ぐ方法

時間配分の目安を理解したら、実際にどうすれば時間切れを防げるのかを押さえておくことが重要です。
ここからは、共通テストの国語で時間切れを防ぐ具体的なテクニックを紹介します。
漢文から先に解く
国語で時間切れが起こる最大の原因は、現代文に時間を使いすぎてしまうことです。その対策として有効なのが、最初に漢文から解いて確実に点を積み上げるという解き方です。
漢文は文章量が短く、重要句法や語句の知識を押さえていればテンポよく解けます。問題構成も比較的安定しているため、15分程度で確実に得点できる効率の良い大問です。ここで素早く得点しておくことで、後半の現代文にしっかり時間を残すことができます。
また、試験開始直後は集中力が最も高い時間帯です。 短時間で終わる漢文を最初に処理することで気持ちに余裕が生まれ、その後の古文・現代文を落ち着いて読むことができます。
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東大卒教育ライター・布施川さん「共通テスト国語は漢文からスタートすべし」 文章が短い漢文は上述の通り、ウォーミングアップに最適です。文章を目で追って内容をすっと理解することに頭を慣らすために、ちょうどよい問題といえるでしょう。そして、古文→現代文という順番で進めていくと、時間に余裕を持って評論文に入ることができます。あとは余った時間すべてを投じてじっくり読み解きましょう。 |
設問から先に読むクセをつける
国語は本文を最初から丁寧に読んでしまうと、どこが問われているのか分からないまま読み進めることになり、時間を大きく消費してしまいます。これを防ぐために有効なのが、本文より先に設問を確認するという読み方です。
特に資料読み取りや評論では、「選択肢を見て → 根拠を本文から探す」という逆算型の読み方が効率的です。本文を一字一句読む必要はなく、設問と関係のある部分だけ拾っていけば十分得点できます。
また、設問先読みは本文のどこに答えがあるかを事前に予測できるため、読みながら自然に該当部分に目が行き、理解のスピードも上がります。
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東大卒教育ライター・布施川さん「『設問先読』みは第3問で効果を発揮する」 この「設問から読む」テクニックが最も生きるのは第3問です。資料を丁寧に読み込んでも、そのすべてについて聞かれるとは限りません。効率的に正解を見つけるためには、問われているところを資料から探し出して、選択肢と照らし合わせることが大切なのです。 |
過去問は「制限時間の90%」で解く
国語の時間切れを防ぐうえで最も効果的な練習法が、過去問を本番より短い時間で解く訓練をすることです。 制限時間90分なら、練習では「80〜82分」で解くのが理想です。
制限時間の90%で解くことで
- 本番よりタイトな状況で解くことで、処理スピードが自然と上がる
- 問題の優先順位づけが身につき、迷う時間が減る
- 余裕を持って最後まで解く感覚を本番前に体で覚えられる
- 焦りへの耐性がつき、試験中にパニックになりにくくなる
といったメリットがあります。
制限時間より短く解く練習を繰り返すことで、試験当日は「時間が余る」状態を実現しやすくなります。
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東大卒教育ライター・布施川さん「イレギュラーを意識した対策をしておこう」 試験当日は、緊張で頭がうまく回ってくれなかったり、焦って解答根拠が見つからなかったりと、イレギュラーなことが起こるかもしれません。そこで、練習時から余裕を持って終わらせる練習をしておけば、当日ハプニングが起こっても時間内に解き終われる可能性が上がりますよね。これは何も国語に限った話ではありません。全教科に通じるテクニックなので、ぜひ使ってみましょう。 |
直前でも遅くない!成果を最大化するためにやっておきたいこと

共通テストの国語が思うように伸びないまま、気づけば本番まで1か月を切っている状態。 そんな状況でも、あきらめる必要はありません。国語は勉強の「やり方」や「時間配分」を見直すことで、今からでも点を上げられる余地が見つかる場合があります。
ここでは、残り3か月からでも成果を最大化しやすくなる具体的な勉強法を紹介します。
最初の2週間で古文の基礎(単語・助動詞)を固める
古文は、短期間で最も伸ばしやすい分野です。特に「単語」と「助動詞」は、そのまま点数に直結する基礎中の基礎。ここを最初の2週間で固めるだけでも、得点の安定感が大きく変わります。
古文は「語彙と文法の理解=読解力」につながる科目です。まずは2週間、古文だけに集中するつもりで基礎固めをすると、その後の演習の効率が大きく上がります。
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東大卒教育ライター・布施川さん「共通テスト国語の古文で見落とせない『敬語』」 古文単語と基本の文法、そして時代別の大まかな背景知識を入れておく。これだけで、共通テストの古文はある程度高得点を見込めます。特に大事なのは「敬語」。誰に対するどんな敬語なのか。これを読み解けるようにすれば、少なくとも読んでいる途中で誰が何をしているのか見落とすことはないでしょう。 |
現代文は毎日15分のトレーニングで読解力を底上げする
現代文は、まとまった時間が取りにくい時でも、短い時間でできる練習を積み重ねることが重要です。日々少しでも文章に触れておくことで、読み始めの負担が軽くなり、文章の流れをつかみやすくなります。
例えば、
- 過去問の設問を2~3問だけ解く
- 段落の要点を短時間でまとめてみる
- 新聞コラムを5分読む
- 模試の解説を読む
といった取り組みでも十分です。短時間でも継続して触れておくことで、文章への“慣れ”が維持され、試験本番の読みに入りやすくなります。
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東大卒教育ライター・布施川さん「現代文単語と要約の練習をしておこう」 特に意識してやってほしいことは、現代文単語と要約です。現代文単語は軽んじられがちですが、評論文や小説でそれぞれ頻出の難しい単語は存在するもの。それを自分の言葉で説明できるようになっておくことが、スムーズに読み進めるための鍵です。また、要約の練習をすることで、要点を正しく押さえることができるようになります。これも文章をスムーズに読み進め、正しく理解するために大切なので、意識的に日々の勉強に取り入れましょう。 |
資料読み取り(第3問)はパターンをつかんで短期間で仕上げる
資料読み取り(第3問)は、2025年度から新設された大問で、図表・グラフ・短い文章を組み合わせて読み取る力が問われます。扱われるテーマは環境問題や言語・社会問題など身近な内容が多く、文章自体の難度はそこまで高くありません。
この大問は、短期間でも出題パターンをつかむことで得点しやすくなるという特徴があります。
- 図表の数値や割合の比較
- 文章とデータの内容が一致しているかの確認
- 複数資料の共通点・相違点の整理
- 言い換え表現が正しいかどうかの判断
設問を先に読んで、資料の該当箇所だけチェックするという解き方を徹底して、得点源にしていきましょう。
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東大卒教育ライター・布施川さん「第3問は予想問題などをうまく活用しよう」 第3問はまだ過去問が少なく、問題演習がしにくいでしょう。試行問題や模擬試験、直前パックなどを活用して、意識的に多くの問題に触れるようにしてください。設問から確認するくせをつけておけば、効率よく情報を集めて正解にたどり着けるようになるはずです。 |
毎週1回の過去問で時間配分の型を完成させる
直前で国語を仕上げるには、過去問を定期的に解いて時間配分の型を身につけることが欠かせません。とくに国語は、内容そのものだけでなく「どう時間を使うか」で結果が大きく変わる科目です。
毎週1回、本番と同じ形式で通し練習をして、以下のサイクルを回していきましょう。
- 制限時間を守る(できれば9割の時間で解く)
- その日のうちに復習して原因を明確化する
- 同じミスをしないよう次回の目標を決める
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東大卒教育ライター・布施川さん「過去問演習の際はできるだけ本番と同じ時間を想定しよう」 過去問演習の際はできるだけ、本番と同じ開始時間、終了時間でやるようにしましょう。起きてからの時間で頭の疲れ具合、集中の仕方が変わってきます。本番にできる限り環境を近づけて、時間の感覚を体に染み込ませることが大切です。 |
東大生がやっていた共通テスト「国語」対策は?

ここでは、カルぺ・ディエムの布施川さんが受験生時代、どのように共通テスト「国語」を理解し、得点につなげていたのかを紹介します。
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東大卒教育ライター・布施川さん「受験生時代にやっていたこと」 まず何よりも大切なのは「問題演習を量こなすこと」です。国語は他の科目に比べて軽く見られがちですが、実際には演習量が点数に直結します。過去問に限らず、模擬試験や直前パックなどを積極的に利用し、意識的に演習回数を増やすことが必要です。まとまった量を解き、共通テスト特有の設問形式に慣れることが、得点の安定につながります。 また、演習後の復習は徹底的に取り組むようにしていました。なぜその選択肢が正解なのか、そしてなぜ自分は誤答を選んでしまったのか。これらを自分の言葉で説明できるようになるまで、本文と解説を読み込みます。この作業を丁寧に続ければ、同じタイプのミスを繰り返すことは確実に減っていくのです。 さらに、古文や漢文は余裕があれば、復習の最後に全文を音読していました。馴染みのない文章だからこそ、声に出すことで自分がどこで意味を取り違えたのか、わからなくなってしまったのかがはっきりし、文法や句形の理解も定着するのです。 これらを組み合わせれば、安定して得点できる科目になるでしょう。 |
まとめ 共通テスト「国語」は時間を意識することが重要

共通テストの国語は、知識や読解力だけでなく、限られた90分をどう使うかが得点を左右する科目です。文章量が増え、新しい形式の資料読み取りも登場した今、時間の使い方を意識するかどうかで結果が大きく変わります。
漢文・古文で確実に得点を積み上げ、資料読み取りではパターンをつかみ、現代文では必要な部分だけを効率よく読む。こうした小さな工夫の積み重ねが、安定して高得点を取るための最も現実的な戦略です。
また、3か月前からでもやるべきことを絞れば、伸ばせる余地はあります。古文の基礎固めや、現代文の短時間トレーニング、資料読み取りのパターン把握、そして過去問で時間配分の型を身につけることは、限られた時間でも大きな効果を生みます。
本番まで残された時間の中で、自分にできる一歩を今日から積み重ねていきましょう。
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東大卒教育ライター・布施川さん「共通テスト国語を受験するみなさんへ」 国語は派手で特殊な勉強法はいりません。丁寧に文章と向き合うことで確実に力が伸びる科目です。「なぜその答えになるのか」をしっかり分析して、地道に着実に点数をかき集めていきましょう。シンプルな勉強法ですが、それで十分です。最後まで一歩ずつ、努力を積み重ねていってください。 |
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。