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浪人とは?100人の経験者に聞いて分かったリアルなメリット・デメリット

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大学受験
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「浪人を考えているけれど、周りから『浪人はつらい』と言われて不安だ」そんな悩みや疑問を抱えている高校生は、多いのではないでしょうか。

浪人とは、大学への入学をいったん見送り、次年度の入試に再挑戦することを指します。

第一志望の大学への進学をどうしても諦めきれない場合や、思うように結果が出ず、どの大学にも合格できなかった場合など、浪人に至る理由は人それぞれです。

この記事では、浪人経験者100人へのアンケート調査をもとに、浪人のリアルな実態を徹底解説します。大学受験で浪人するかどうか悩んでいる学生に向けて、浪人生活の実情や、メリット・デメリット、後悔しないためのポイントを、客観的なデータとともに紹介します。

浪人を検討している方は、ぜひ判断材料の一つとして参考にしてください。

塾選ジャーナル編集部

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目次

浪人とは?

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浪人とは、大学への入学をいったん見送り、次年度の入試に再挑戦することを指します。

第一志望の大学への進学をどうしても諦めきれない場合や、思うように結果が出ず全ての大学で合格が得られなかった場合など、浪人に至る理由は人それぞれです。

独立行政法人大学入試センターによれば、令和8年度大学入学共通テストの総志願者数496,237人のうち、高等学校等卒業者は71,310人となっています。

出典:令和8年度大学入学共通テストの志願者数について|独立行政法人大学入試センター(2025年12月9日発表)(2025年12月18日閲覧)

この数値から見ると、浪人生の割合はおよそ1割以上にのぼると推測できます。

浪人のスタイルはさまざまです。多くの人は予備校や塾に通って対策を行いますが、自宅で学習を進める宅浪や、大学に在籍しながら受験準備を進める仮面浪人もあります。

宅浪や仮面浪人については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひそちらもご覧ください。

浪人のメリット

浪人のメリット

ここでは、浪人のメリットについて解説します。

志望校対策に集中できる

浪人する最大のメリットは、志望校合格に向けた対策に専念できる点です。現役時代に第一志望の大学に届かなかった場合でも、もう1年時間をかけて同じ目標に再挑戦できます。

現役で進学した場合、入学後に「浪人していれば志望校を目指せたかもしれない」と後悔する人も少なくありません。浪人を選択すれば、こうした後悔を残さず、納得のいく形で大学受験に向き合うことができます。

学習時間を確保できる

浪人期間中は、勉強を最優先にした生活を送りやすいというメリットがあります。現役時代は部活動や学校行事に時間を取られやすく、思うように学習時間を確保できないケースは少なくありません。

一方、浪人すれば日々の時間配分を自分でコントロールできるため、学習に集中しやすい環境を作ることができます。限られた期間、1つの目標に向かって腰を据えて取り組める点は、浪人ならではの価値といえるでしょう。

学力や思考力を根本から立て直せる

浪人期間を有効に使えれば、基礎から学び直すことで学力の底上げを図れる点もメリットです。理解が曖昧なまま進んでいた分野を整理し直すことで、得点力だけでなく思考力の向上も期待できます。

ただし、浪人すれば自動的に学力が伸びるわけではありません。計画性のない学習や非効率な勉強を続けてしまうと、十分な成果は得られないでしょう。継続して効果的な学習に取り組むことが重要です。

精神力がつくこともある

浪人を経験すると、長期間にわたって努力を継続する力が養われる場合があります。学校行事などの区切りが少ない中で、自分を律しながら勉強を続ける日々は、決して楽ではありません。

一方で、こうした環境を乗り越えた経験は、精神的な粘り強さや自己管理力につながることもあります。現役合格とは異なる形での成長を実感できる点は、浪人ならではの側面といえるでしょう。

浪人のデメリット

浪人のデメリット

浪人にはメリットがある一方で、注意すべきデメリットも存在します。ここでは、浪人生活で感じやすい代表的なデメリットを紹介します。

精神的な負担が大きい

浪人生は「次こそは結果を出さなければならない」という意識を強く持ちやすく、現役時代よりも受験に対するプレッシャーが大きくなる傾向があります。成績の伸び悩みや周囲からの期待が重なり、精神的に追い込まれてしまう人も少なくありません。

また、学校行事やクラスといった日常的なつながりがなくなることで、孤独を感じやすくなる点も浪人特有の負担といえるでしょう。

自己管理ができないと失敗しやすい

浪人生活では、学習計画の立案から日々の進捗管理まで、自己管理が強く求められます。学校の時間割や担任の管理がなくなる分、生活リズムが崩れやすく、学習ペースを維持できなくなるケースもあります。

計画通りに勉強が進まない状態が続くと、モチベーションの低下につながり、結果として十分な成果を得られないこともあるでしょう。浪人する場合は、自分を管理できる環境づくりが欠かせません。

費用や時間のリスクがある

浪人を選ぶ場合、学習にかかる費用や時間的な負担は無視できません。予備校に通う場合、内容や地域にもよりますが、1年間でおよそ100万〜120万円程度の費用がかかるケースが一般的です。宅浪を選択した場合でも、参考書代や模試代などの出費は発生します。

また、浪人すると進学時期が1年遅れるため、同級生より年上になる点を気にする人もいるでしょう。年齢そのものが問題になるわけではありませんが、時間的なロスをどう捉えるかは、人によってデメリットと感じられる場合があります。

浪人に向いている人はどんな人?

浪人に向いている人3選

ここでは、大学受験で浪人を選択することが比較的向いている人やケースについて解説します。

どうしても志望校をあきらめたくない

強い理由を持って「この大学・学部に進学したい」と考えている人は、浪人という選択が合う場合があります。目標が明確であれば、もう1年同じ志望校に向けて努力する意義を見出しやすいでしょう。

反対に、納得しきれないまま別の大学や学部へ進学すると、入学後に後悔が残ってしまうケースもあります。明確な志望理由があることは、長期間に及ぶ浪人生活のモチベーションを支える重要な要素です。

不合格の原因を客観的に分析できている

現役時代に不合格となった理由を、感情ではなく客観的に振り返れている人は、浪人に向いているといえるでしょう。学力不足なのか、勉強方法や受験戦略に問題があったのかを整理できていれば、次の1年で改善すべき点が明確になります。

一方で、原因が曖昧なまま浪人を始めてしまうと、同じ失敗を繰り返す可能性もあります。不合格の要因を冷静に分析し、具体的な対策に落とし込めているかどうかは、浪人を成功させるうえで重要なポイントです。

自分なりの「覚悟」をもっている

浪人を選ぶ以上、結果が出なかった場合のことも含めて、自分なりに納得した判断ができている人は浪人に向いています。浪人は時間も労力もかかるため、周囲の意見に流されるだけでは途中で迷いが生じやすくなります。

あらかじめ覚悟を持って浪人を決断していれば、思うように成績が伸びない時期があっても気持ちを立て直しやすいでしょう。自分で選んだ道だという意識は、長い浪人生活を支える土台になります。

浪人に向いていない人はどんな人?

浪人に向いていない人

ここでは、アンケート結果から見えてきた「浪人がうまくいきにくいケース」について解説します。

目的があいまいなまま浪人を始めてしまう人

浪人に失敗しやすいケースとして多く挙がったのが、明確な目標を持たないまま浪人を始めてしまうことです。「とりあえず浪人する」という姿勢では、日々の勉強に意味を見出しにくく、途中でモチベーションが下がりやすくなります。

実際のアンケートでも、次のような声がありました。

目標が曖昧なまま浪人を始めてしまうことだと思います。「とりあえず浪人」という姿勢だと、日々の勉強に意味を見出せず、途中で崩れやすいです。また、生活リズムを軽視している人も失敗しやすい印象があります。(ユウさん・1浪の末、2024年4月に国公立大学の工学部に合格)

目標が曖昧なまま勉強を始めてしまうこと、生活リズムが乱れて自己管理ができなくなることだと思います。(ひだまりさん・1浪の末、2024年4月に日本大学法学部に合格)

予備校に通って満足してしまう人

浪人に向いていないケースとして挙げられたのが、予備校に通うこと自体を目的化してしまう人です。授業はあくまで理解のきっかけに過ぎず、復習や演習に十分な時間を割かなければ、成績の向上にはつながりません。

アンケートでは、次のような声がありました。

「予備校の授業を受けるだけで満足してしまう人」です。授業はあくまで理解のきっかけに過ぎず、自分で手を動かして問題を解く時間を確保しない限り成績は伸びません。また、生活リズムが夜型になって予備校に来なくなる人も失敗する傾向がありました。(やまけいさん・1浪の末、2024年4月に千葉大学工学部に合格)

「予備校の授業を受けるだけで満足し、自習時間を確保しない人」と「参考書コレクターになってしまい、一冊を極めない人」です。また、模試の結果に一喜一憂しすぎて勉強の手が止まってしまう人も、後半で失速する傾向がありました。(道産子ランナーさん・1浪の末、2023年4月に北海道大学工学部に合格)

計画を立てられずだらだら勉強してしまう人

浪人生活がうまくいきにくいケースとして多く挙げられたのが、学習計画を立てず、その日の気分で勉強してしまう人です。短期的な不安から教材を次々と変えたり、スマートフォンやSNSから距離を置けなかったりすると、学習の軸が定まりにくくなります。

アンケートでは、次のような声がありました。

計画を立てずにその日の気分で勉強してしまう人です。また、SNSやスマホを完全に断ち切れない人も危険です。短期的な焦りで新しい教材に手を出すより、基礎の反復を続ける人ほど最終的に伸びます。(りなさん・1浪の末、2024年4月に千葉大学園芸学部に合格)

計画性がなく、やるべき課題を後回しにする人。弱点を放置し、同じ範囲を繰り返すだけの学習になってしまう人。(けんちゃんさん・1浪の末、2024年4月に慶應義塾大学経済学部に合格)

自分の実力を客観視できない人

浪人に失敗しやすい人の特徴として挙げられたのが、現在の自分の実力を正しく把握できていないケースです。志望校のレベルだけを意識し、基礎が固まっていないにもかかわらず難易度の高い問題集ばかりに取り組んでしまうと、思うように成果は出ません。

アンケートでは、次のような声がありました。

浪人に失敗してしまう人の特徴として、自分の現時点での実力を客観視できず、志望校のレベルに合わないハイレベルな問題集ばかりに手を出す傾向があります。また、現役時代の失敗の原因を分析せず、惰性で同じ勉強を続けてしまうことも大きな要因です。さらに、規則正しい生活リズムを確立できず、睡眠不足や体調不良によって集中力を欠いてしまう人も、長期的な成績向上を妨げてしまうと思います。(ケンさん・1浪の末、2023年4月に名古屋大学工学部に合格)

「現役時代のプライドを捨てられない人」です。「基礎なんてわかってる」と思って応用問題ばかりやりたがる人や、予備校のカリキュラムを無視して自己流で進める人は、結局成績が伸び悩んでいたように思います。(Sさん・1浪の末、2024年4月に北海道大学工学部に合格)

浪人経験者の体験談からわかる、浪人成功の秘訣とは

浪人成功の秘訣

ここでは、合格した人に聞いた浪人を成功させるポイントについて解説します。

精神的な孤独や強い不安への対処を事前に考えておく

浪人生活では、精神的な孤独や将来への不安を感じる場面が少なくありません。こうした感情を一人で抱え込まず、対処法を用意しておくことが、浪人を成功させるうえで重要だと多くの合格者が振り返っています。

アンケートでは、次のような工夫が挙げられました。

友人と不安をぶつけ合う。散々だべった後は切り替えて勉強に戻る。(miiさん・3浪の末、2021年4月に金沢大学医薬保健学域に合格)

同じ予備校の仲間と励まし合い、週末には軽い運動や趣味の時間を設けて気分転換しました。(よろずさん・1浪の末、2023年4月に大阪大学医学部に合格)

サボってしまったときの立て直し方を決めておく

浪人生活では、一度もサボらずに1年を過ごすことは難しいものです。重要なのは、サボってしまったときにどう立て直すかをあらかじめ決めておくことだと、合格者の多くが振り返っています。

アンケートでは、次のような工夫が挙げられました。

夏休みの中盤に中だるみを感じたため、「家では絶対に勉強しない(できない)」と割り切り、朝起きたらすぐに予備校へ向かうルールを徹底しました。スマホを自習室のロッカーに預けて物理的に触れないようにしたり、閉館時間までは何があっても帰らないと決めるなど、強制力のある環境を作ることでサボり癖を克服しました。(DJさん・3浪の末、2023年4月に明治大学商学部に合格)

タイマーで勉強時間を管理し、スマホを使用制限。勉強を始める前に「今日の目標」を紙に書くことで自己管理を意識しました。また、短時間でも集中して勉強する習慣をつけることで、挫折感を減らしました。(タカシさん・1浪の末、2023年4月に早稲田大学商学部に合格)

自分に合った学習スケジュールを確立する

浪人を成功させた人の多くは、自分の生活リズムや集中力に合った学習スケジュールを作り、それを継続していたと答えています。長時間勉強すること自体よりも、無理なく続けられる形を見つけることが重要です。

アンケートでは、次のような工夫が挙げられました。

50分勉強したら10分休憩いちにち10時間勉強しました。iPadも活用してその日の授業の復習に時間をかけました。(takeさん・2浪の末、2022年4月に京都工芸繊維大学工芸学部に合格)

平日は朝8時から夜10時まで予備校の自習室を利用し、総学習時間は10~12時間でした。苦手な数学と英語に5割の時間を充て、残りをほかの科目に割り振りました。1時間勉強したら10分休憩をルール化しました。(Kouさん・2浪の末、2023年4月に横浜国立大学経営学部に合格)

データから見えてきた「浪人で後悔しない」ためのポイント

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ここでは、浪人経験者へのアンケート調査から見えてきた、浪人で後悔しにくくなるポイントを解説します。

浪人経験者が「最も重要だった」と感じたのは生活リズムの維持

アンケート調査の結果、浪人経験者が「浪人期間中、最も重要だったこと(勉強法以外)」として最も多く挙げたのが、生活リズムの維持でした。100人中35人がこの項目を選んでおり、他の要素と比べても突出して多い結果となっています。

この結果から、浪人生活においては「どのように勉強するか」以前に、毎日を安定した状態で過ごせるかどうかが、結果を大きく左右することがうかがえます。

実際に合格した人からも、次のような声が寄せられました。

生活リズムの安定と体調管理です。体調を崩すと勉強効率が下がるため、朝起きる時間・食事・運動をしっかり管理しました。(けんちゃんさん・1浪の末、2024年4月に慶應義塾大学経済学部に合格)

生活リズムを整えること。毎日同じ時間に起床し、食事や運動を意識することで集中力が安定しました。勉強以外の習慣が乱れると学習効率も落ちるため、規則正しい生活が最も大切だと感じました。(翔太郎さん・1浪の末、2023年4月に九州大学経済学部に合格)

多くの浪人生が振り返っているように、生活リズムの維持は、浪人生活全体を支える土台となる要素だと言えるでしょう。

浪人前に「浪人する期間の上限」を決めておく

アンケート調査の結果、浪人経験者のうち85人が、浪人を始める前に「浪人する期間の上限」を決めていたと回答しました。多くの浪人生が、あらかじめ期限を意識したうえで浪人生活をスタートしていたことが分かります。

浪人期間の上限を決めておくことには、一般的にいくつかのメリットがあります。たとえば、ゴールが明確になることで日々の学習計画を立てやすくなり、気持ちの緩みやだらだらとした生活を防ぎやすくなります。また、「いつまでに結果を出すのか」がはっきりしていることで、精神的な区切りにつながる点も重要です。

このように、浪人生活を際限なく続けないための基準をあらかじめ設けておくことは、後悔の少ない判断につながりやすいと考えられます。

浪人前に第2志望・併願校を具体的に考えておく

アンケート調査の結果、浪人経験者のうち63人が、浪人を始める前に第2志望や併願校を具体的に考えていたと回答しました。第一志望に再挑戦する一方で、万が一に備えた進路もあらかじめ想定していた人が多かったことが分かります。

実際に合格した人からは、次のような声が寄せられました。

浪人=第一志望一本という考えはありましたが、現実的に失敗した場合の進路を考えておかないと、精神的に追い込まれると感じたからです。併願校の条件を整理しておくことで、受験期の不安を軽減できました。(ユウさん・1浪の末、2024年4月に国公立大学の工学部に合格)

安心材料を確保するためです。現役時に全落ちした反省から、次は現実的なラインの大学も併願しました。(りなさん・1浪の末、2024年4月に千葉大学園芸学部に合格)

浪人についてよくある質問(FAQ)

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ここでは、浪人についてよくある質問を解説します。

浪人中、成績は本当に伸びますか?

アンケート調査の結果、浪人経験者のうち97人が「浪人期間中、現役時代よりも成績が向上したと感じた」と回答しました。多くの浪人生が、学力面で一定の手応えを感じていたことがわかります。

ただし、浪人したからといって自動的に成績が伸びるわけではありません。成績の伸びは、学習計画の立て方や勉強への向き合い方によって大きく左右されます。浪人期間をどう使うかが、結果を分ける重要なポイントといえるでしょう。

浪人生は何時間勉強するものですか?

アンケート調査の結果、第一志望に合格した浪人経験者の多くが、1日8時間以上の学習時間を確保しており、なかでも10時間前後と回答した人が目立ちました。合格者の多くが、一定以上の学習時間を継続していたことがわかります。

実際の回答では、次のような学習スタイルが挙げられました。

平日は1日10時間程度。午前は数学・英語、午後は理科科目を交互に、夜は復習と暗記科目。(さむすんさん・1浪の末、2023年4月に九州大学医学部に合格)

平日は合計8~10時間ほど勉強していました。午前中は数学と英語のように思考力系の科目を中心に、午後は物理や化学をまとめて進めるスタイルでした。夜は復習だけに時間を使い、知識の抜けをその日のうちに埋めるよう意識していました。(hitさん・1浪の末、2020年4月に三重大学医学部に合格)

ただし、単に長時間勉強すればよいというわけではありません。重要なのは、自分の集中力や生活リズムに合った学習時間を設定し、無理なく継続できているかどうかです。時間の長さだけでなく、学習の質にも目を向けることが大切といえるでしょう。

浪人中に予備校に通う人はどれくらいいますか?

アンケート調査の結果、浪人経験者100人のうち62人が、浪人期間中に予備校へ通っていたと回答しました。予備校を利用する人が多数派ではあるものの、全員が通っているわけではないことがわかります。

通学型の予備校で、同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境を求めました。宅浪も検討しましたが、自己管理の不安とモチベーション維持の難しさから通学を選びました。(りなさん・1浪の末、2024年4月に千葉大学園芸学部に合格)

一般的に、予備校は学習ペースの管理や情報収集の面でメリットがありますが、通えば必ず成績が伸びるというものではありません。自宅学習を中心に進める人や、必要な部分だけ予備校を活用する人もおり、自分に合った学習環境を選ぶことが重要といえるでしょう。

浪人中にかかる費用はどれくらいですか?

アンケート調査の結果、浪人期間中にかかった学習関連費用が50万円未満と回答した人は34人、50万〜100万円と回答した人は21人でした。あわせて、100万円以下に収まっている人が全体の半数以上を占めています。

一方で、予備校に通っていた人に限ると、100万〜200万円程度の費用がかかったケースが多いという結果になりました。選択する学習スタイルや予備校の有無によって、費用には大きな差が出ることがわかります。

このように、浪人にかかる費用は一律ではありません。自分の学習環境や家庭の状況に合わせて、無理のない範囲で計画を立てることが重要といえるでしょう。

浪人中にバイトしても大丈夫ですか?

アンケート調査の結果、「浪人期間中にアルバイトをしていましたか?」という質問に対し、100人中17人が「していた」と回答しました。浪人中にアルバイトをしている人は一定数いるものの、多数派ではないことがわかります。

一般的に、浪人中のアルバイトは時間や体力を消耗しやすく、学習時間や生活リズムに影響が出る可能性があります。一方で、勤務時間や頻度を限定し、学習の妨げにならない範囲であれば、問題なく両立できているケースもあります。重要なのは、勉強を最優先にできるかどうかという点です。

浪人中のアルバイトについては、メリット・デメリットや注意点を以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

浪人の成功率はどれくらいですか?

一般的に、浪人生のうち第一志望の大学に合格できる人は1~2割程度だといわれています。浪人をすれば必ず志望校に合格できるわけではなく、成功できる人は決して多くありません。

この数字からもわかるように、浪人は「誰でも簡単に成功できる選択肢」ではありません。勉強時間が増える分、成果が出やすくなる側面はありますが、実際には多くの浪人生が思うような結果を得られずに終わるのも現実です。

また、浪人の結果には大きな個人差が出てしまうもの。学習計画の立て方、勉強への向き合い方、生活リズム、学習環境などによって、同じ浪人生活でも結果は大きく変わります。

そのため、浪人の成功率はひとつの数字で判断できるものではなく、あくまで目安として捉えたうえで、「成功率をどう高めていくか」に目を向けることが重要です。

浪人生の合格率については、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせて参考にしてください。

浪人期間中、親や家族のサポートは重要ですか?

アンケート調査の結果、浪人期間中に親や家族から何らかのサポートがあったと回答した人は90人以上にのぼりました。多くの浪人生が、経済面や精神面で家族の支えを受けていたことがわかります。

特に、予備校費用や教材費といった経済的な支援に加え、日々の声かけや見守りといった精神的なサポートが、浪人生活を続けるうえで大きな支えになっていたようです。

実際に合格した人からは、次のような声が寄せられました。

経済的に支えてもらい、精神的にも応援してくれました。(よろずさん・1浪の末、2023年4月に大阪大学医学部に合格)

浪人は就職活動で不利になりますか?

アンケート調査の結果、「就職活動中、浪人であることがマイナスになったと感じたことはありますか?」という質問に対し、71人が「いいえ」と回答しました。多くの人が、就職活動において浪人経験が不利に働いたとは感じていないことがわかります。

実際に就職活動を経験した人からは、次のような声がありました。

面接などで特に浪人中のことを詳しく聞かれたこともなく、就職活動もスムーズに行えていたのでマイナスになったと感じたことはありません。(azumin2さん・1浪の末、2018年4月以前に明治大学に合格)

一般的に、新卒の就職活動では「浪人したかどうか」よりも、大学在学中に何を学び、どのように取り組んできたかが重視される傾向があります。そのため、浪人経験そのものが不利になるケースは多くありません。

ただし、就職活動の評価は業界や企業、個人の伝え方によって異なります。浪人期間をどのように過ごし、何を得たのかを前向きに説明できるかどうかが重要なポイントといえるでしょう。

まとめ 浪人はマイナスではなく「向き合い方次第」で意味のある選択になる

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浪人は「つらい」「不利」といったイメージを持たれがちですが、今回のアンケート結果からは、多くの浪人生が工夫しながら浪人生活を乗り越え、前向きな結果につなげていることがわかりました。

一方で、浪人すれば必ず成功するわけではなく、生活リズムの管理や学習計画、精神面への対処など、向き合い方によって結果が大きく左右されるのも事実です。特に、浪人期間の上限や併願校を事前に考えておくことは、後悔を減らすうえで重要なポイントといえるでしょう。

浪人は費用もかかる分、決して誰にでも勧められる選択ではありませんが、自分の状況や性格を冷静に見つめ、目的を持って取り組めば、意味のある一年にすることも可能です。本記事の内容が、浪人を検討している方にとって判断材料の一つとなれば幸いです。

アンケート調査概要①
調査対象:過去5年以内に浪人を経験したことがあるという方(有効回答数100名)
調査時期:2025年12月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:過去5年以内に浪人を経験したことがあるという方へアンケート

アンケート調査概要②
調査対象:浪人を経験して大学受験に合格した本人または生徒の保護者(有効回答数100名)
調査時期:2025年11月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:浪人を経験して大学受験に合格した本人または保護者向けアンケート(「仮面浪人」「医学部浪人」は除く)

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