浪人の成功率はどれくらい?経験者100人調査で見えてきた成功の秘訣
「浪人生の成功率って、どれくらいなんだろう?」浪人を考えている人の中には、そのような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
一般的に、浪人は「簡単に成功できるものではない」と言われがちです。実際、第一志望に合格できる人は決して多くなく、浪人生活には計画性や自己管理が強く求められます。
一方で、浪人経験者へのアンケートや合格体験記を見ていくと、「成功した人には共通する考え方や行動パターンがある」 ことも分かってきました。成功率そのものは高くなくても、取り組み方次第で結果を大きく変えられる余地はあります。
この記事では、100人の浪人経験者の声から見えてきた「成功率を上げるためのヒント」 を紹介します。浪人を考えている人は、ぜひ参考にしてください。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
浪人の成功率はどれくらい?実際は高くない

第一志望に合格する人の割合は1~2割ほど
一般的に、浪人生のうち第一志望の大学に合格できる人は1~2割程度だと言われています。
浪人をすれば必ず志望校に合格できるわけではなく、成功できる人は決して多くありません。
例えば、難関私立大学の場合、浪人生(既卒生)の合格率はおおむね次のような水準になっています。
有名難関私大の浪人生の合格率
| 大学 | 既卒総志願者数 | 既卒総合格者 | 既卒の合格率 |
|---|---|---|---|
| 早稲田大学 | 22,811 |
2,748
|
約12% |
| 慶應義塾大学 | 10,777 |
2,567 |
約24% |
| 明治大学 | 24,148(その他の区分も含む) |
5,513(その他の区分も含む) |
約23% |
参考:一般選抜 現役/既卒別志願者数・合格者数|早稲田大学、2025年度 一般選抜 現浪別(志願者・入学許可者)|慶應義塾大学、男女別・現役既卒別志願者数・合格者数とその割合|明治大学
このように、難関私立大学では、浪人生の合格率は決して高いとは言えません。
これらの数字はあくまで一例ではありますが、浪人が「誰でも簡単に成功できる選択肢ではない」ことを示す参考になります。
勉強時間が増える分、成果が出やすくなる側面はあるものの、実際には多くの浪人生が思うような結果を得られずに終わるのも現実です。
また、浪人の結果には大きな個人差があります。学習計画の立て方や勉強への向き合い方、生活リズム、学習環境などによって、同じ浪人生活でも結果は大きく変わります。
そのため、浪人の成功率はひとつの数字だけで判断できるものではありません。あくまで目安として捉えたうえで、「成功率をどう高めていくか」に目を向けることが重要です。
宅浪の成功率は一般的に1割程度
宅浪は、予備校や塾に通わず、自宅学習を中心に受験勉強を進める浪人スタイルです。
宅浪で第一志望に合格できる人の割合は、一般的に10%以下といわれています。予備校や学校のような強制力がなく、すべてを自分で管理しなければならないため、途中で学習ペースが崩れてしまう人が多いのが現実です。
そのため、宅浪は「やめとけ」と言われることも少なくありません。特に、計画を立てるのが苦手な人や、誘惑に弱い人にとっては、難易度の高い浪人スタイルになりやすいと言えるでしょう。
一方で、学習環境を整え、明確な計画を立て、強い自己管理ができる人にとっては、宅浪でも成果を出せる可能性はあります。実際、成功している人の多くは、勉強時間・復習・生活リズムを徹底的に管理しています。
宅浪について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
仮面浪人の成功率も一般的に低め
仮面浪人とは、大学に通いながら、別の大学への合格を目指して受験勉強を続ける浪人スタイルのことです。
一般的に、仮面浪人の成功率は決して高くないと言われています。目安としては、10%前後、高く見積もっても20%程度とされることが多いです。
これは、大学の授業や人間関係と受験勉強を並行しなければならず、十分な勉強時間を確保できない人が多いことが主な理由と考えられます。また、途中でモチベーションが下がり、仮面浪人を断念してしまうケースも少なくありません。
そのため、仮面浪人は「誰でも成功できる選択肢」ではなく、強い覚悟と綿密な計画が求められる挑戦だと言えるでしょう。
仮面浪人について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
医学部浪人の成功率も低く、多浪も珍しくない
中には、医学部合格を目指して浪人を選択する人もいます。
医学部受験は、そもそも難易度が非常に高く、現役合格率が低い分野です。そのため、浪人すること自体が珍しい選択ではなく、1浪や2浪、場合によってはそれ以上の多浪も珍しくありません。
一般的に見ても、医学部浪人の成功率は決して高いとは言えず、「浪人すれば必ず合格できる」という世界ではありません。長期間にわたる受験生活を前提に、継続的な努力と高い学習密度が求められます。
また、医学部浪人は他学部と比べて、精神的・体力的な負担が大きくなりやすい点も特徴です。そのため、明確な志望理由と覚悟を持って臨めるかどうか が、結果を大きく左右します。
医学部浪人について詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、あわせてご覧ください。
浪人が失敗してしまう要因は?

ここでは、浪人経験者の声をもとに、浪人生活で失敗につながりやすい要因を解説します。
これから浪人を始める人は、現役の時と同じ失敗を避けるための参考にしてください。
要因1:勉強について計画性がない
浪人生が失敗する要因として多く挙げられるのが、勉強に計画性がないことです。
明確な計画を立てないまま勉強を続けると、「何を・いつまでに・どのレベルまで仕上げるのか」が曖昧になり、結果として学習の質が低下します。
実際に、浪人経験者からは次のような声が寄せられています。
計画を立てず、ただ漫然と勉強してしまう人。(さくらさん・1浪の末、2022年4月に早稲田大学商学部に合格)
計画性がなく、やるべき課題を後回しにする人。弱点を放置し、同じ範囲を繰り返すだけの学習になってしまう人。(けんちゃんさん・1浪の末、2024年4月に慶應義塾大学経済学部に合格)
計画性がなく、勉強時間を確保できない人。模試の結果に一喜一憂して軌道修正できない人。(とんとんすさん・1浪の末、2023年4月に名古屋大学医学部医学科に合格)
要因2:予備校に通って満足してしまう
浪人生活でよくある失敗のひとつが、予備校に通うことで安心してしまうことです。
予備校に入れば成績が上がると思われがちですが、実際には「通っているだけ」では学力は伸びません。授業を受けただけで理解したつもりになり、自習や復習が疎かになると、現役時と同じ状態を繰り返してしまいます。
確かに、予備校に通うことで学習環境は整いやすくなります。しかし、そこで得られるのは 教材・指導・ペースメーカーといったサポート に過ぎません。
成績を伸ばすうえで最も重要なのは、授業で得た知識を自分の中に定着させるための「自習」の時間です。
予備校を効果的に活用するには、授業を受けること自体を目的にするのではなく、授業後の復習や問題演習にどれだけ時間を割けるか が重要になります。
実際に、浪人経験者からは次のような声が寄せられています。
「予備校の授業を受けるだけで満足してしまう人」です。授業はあくまで理解のきっかけに過ぎず、自分で手を動かして問題を解く時間を確保しない限り成績は伸びません。また、生活リズムが夜型になって予備校に来なくなる人も失敗する傾向がありました。(やまけいさん・1浪の末、2024年4月に千葉大学工学部に合格)
「予備校の授業を受けるだけで満足し、自習時間を確保しない人」と「参考書コレクターになってしまい、一冊を極めない人」です。また、模試の結果に一喜一憂しすぎて勉強の手が止まってしまう人も、後半で失速する傾向がありました。(道産子ランナーさん・1浪の末、2023年4月に北海道大学工学部に合格)
要因3:自己管理が甘く誘惑に負けてしまう
浪人生活で多く見られる失敗パターンのひとつが、自己管理がうまくいかず、誘惑に負けてしまうことです。
浪人生は、自分で時間を管理しなければならないため、現役生に比べて自由度が高くなります。その一方で、スマートフォンやSNS、動画視聴、ゲーム、漫画など、日常的な誘惑に触れる機会も増えがちです。
特に、自宅で勉強する宅浪の場合は周囲の目がない分、誘惑に流されやすく、学習環境の整備や自己管理の重要性がより高くなります。
実際に、浪人経験者からは次のような声が寄せられています。
遊びなどの誘惑に負けてしまう人だと思います。(nisyyさん・1浪の末、2023年4月に上智大学経済学部に合格)
娯楽の誘惑(ナチュモラさん・1浪の末、2021年4月に京都大学工学部に合格)
要因4:最後までやり通すという覚悟が足りない
浪人生活では、最後までやり通す覚悟を持てるかどうかが結果を大きく左右します。
浪人期間は長く、思うように成績が伸びない時期や、周囲との差を感じて気持ちが揺らぐ場面も少なくありません。そうした中で、途中で諦めてしまったり、「ここまででいいか」と気持ちが緩んでしまったりすると、十分な成果を出す前に浪人生活が終わってしまうことがあります。
実際に、浪人経験者からは次のような声が寄せられています。
途中で諦める人 覚悟が足らない人(ぼうさん・1浪の末、2025年4月に高崎経済大学地域政策学部に合格)
諦めが早い人などです(yoyoさん・1浪の末、2022年4月に神戸大学医学部に合格)
目標がはっきりしていない、絶対という気持ちがない(しゃーさん・1浪の末、2023年4月に薬学部に合格)
浪人に成功した人の秘訣とは?リアルな声を紹介

ここでは、浪人の結果、第一志望に合格した人が実際に心掛けていたポイント を紹介します。成功者のリアルな声から、浪人生活を乗り切るためのヒントを探してください。
サボりを防ぐための工夫を取り入れる
浪人生活では、やる気の波や気の緩みから「サボってしまう日」をいかに減らせるかが重要です。成功した人の多くは、意志の強さに頼るのではなく、サボりにくい仕組みを作っていました。
実際に寄せられた体験談を見てみましょう。
「スマホを物理的に封印すること」です。予備校に着いたらすぐに電源を切り、ロッカーに入れて鍵をかけ、帰宅するまで絶対に取り出さないようにしました。休憩時間にSNSを見てしまうと勉強に戻れなくなるため、強制的に遮断するのが一番効果的でした。(なかむらさん・1浪の末、2024年4月に横浜国立大学理工学部に合格)
サボるときと頑張る時と分けてめりはりをつけました。1ヵ月に1度くらいは京都で欲しい服を買ったりもしていました。(takeさん・2浪の末、2022年4月に京都工芸繊維大学工芸学部に合格)
これらの声からわかるように、サボりを完全になくそうとするよりも、誘惑を遠ざけたり、意図的に休むタイミングを作ったりすること が、長期戦になりがちな浪人生活では効果的です。
孤独への対処法を確立する
浪人生活では、勉強そのもの以上に 孤独感や不安との向き合い方が重要になります。成功した人の多くは、気持ちが不安定になったときの対処法を自分なりに持っていました。
実際に寄せられた体験談を見てみましょう。
不安が強い日は、短時間でも外を歩くようにして気持ちを切り替えました。また、同じように勉強している人のSNS投稿を眺めることで、「自分だけじゃない」と思えて、少し気持ちが楽になりました。勉強をしない日を作らず、ほんの少しでも机に向かうことも安心感につながりました。(hitさん・1浪の末、2020年4月に三重大学医学部に合格)
模試の成績(特にC判定やD判定が出た時)を見て不安になった時は、チューターさんにすぐに相談に行きました。客観的なデータに基づいて「この科目は伸びているから大丈夫」「ここは基礎に戻ろう」とアドバイスをもらうことで、感情的にならず冷静に対処できました。一人で抱え込まないことが一番の対策でした。(道産子ランナーさん・1浪の末、2023年4月に北海道大学工学部に合格)
復習と1冊の参考書を軸に勉強
浪人に成功した人の多くに共通しているのが、勉強内容を広げすぎず、復習と1冊の参考書を軸に学習を進めていたことです。
不安になると参考書を増やしたくなりがちですが、次々と新しい教材に手を出しても、知識が定着しなければ意味がありません。成功した人ほど、「これだ」と決めた教材を繰り返し使い込み、理解を深めることを重視していました。
実際に、次のような体験談が寄せられています。
たくさん参考書をやるのでなく、これだと決めた参考書をとにかくやり込む。(ぼうさん・1浪の末、2025年4月に高崎経済大学地域政策学部に合格)
復習を最優先にしたことです。新しい問題に手を出すより、模試や授業で解けなかった問題を徹底的にやり直しました。(あおさん・1浪の末、2023年4月に東北大学理学部に合格)
これらの声からもわかるように、「量をこなす勉強」よりも「理解を深める勉強」 を意識することが、浪人生活を成功に導く大きなポイントになります。
スケジュールを立てて10時間勉強を意識
浪人に成功した人の多くは、やみくもに勉強時間を増やすのではなく、あらかじめスケジュールを立てたうえで、1日の勉強時間を確保していました。
合格者が特に意識していたのが、「どの時間帯に、何を勉強するか」を決めておくことです。科目や内容を時間帯ごとに分けることで、集中力を維持しやすくなり、勉強の質も高まります。
実際に寄せられた体験談を見てみましょう。
平日は約10時間勉強し、午前は数学と理科、午後は英語と復習中心。夜は暗記系を行い、日曜は復習日として使っていました。(つっちゃさん・1浪の末、2024年4月に大阪大学医学部に合格)
平日は朝8時から夜10時まで予備校の自習室を利用し、総学習時間は10~12時間でした。苦手な数学と英語に5割の時間を充て、残りを他の科目に割り振りました。1時間勉強したら10分休憩をルール化しました。(Kouさん・2浪の末、2023年4月に横浜国立大学経営学部に合格)
【実例】浪人に成功した人の合格体験記

ここでは、塾選に寄せられた「浪人に成功した人」の合格体験記を紹介します。実際の声を通して、どのような工夫や環境が成功につながったのか、具体的に見ていきましょう。
同級生と一緒に学習し、モチベーションを維持できた
浪人して東京理科大学理学部第一部に合格した、学習開始時の偏差値58の受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:あおさん(生徒)
この体験談からわかるように、「一緒に頑張れる仲間の存在」 は浪人生活において大きな支えになります。孤独になりがちな浪人生活でも、同じ目標に向かう仲間がいることで、勉強の習慣化やモチベーション維持につながり、結果として合格に近づくケースがあります。
浪人を通して進路や学習への意識が高まった
浪人して名古屋大学工学部に合格した、学習開始時の偏差値が55の受験生の保護者の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:もりさん(保護者)
この体験談からもわかるように、浪人期間が「将来の方向性を見つめ直すきっかけ」になり、モチベーションの向上や主体的な行動力につながるケース があります。
志望理由が明確になることで勉強への意欲も高まり、その結果として合格に結びつくことは珍しくありません。
まとめ 浪人の成功率は自分次第で変えられる

浪人の成功率は、あらかじめ決まっているものではありません。同じ浪人生活でも、取り組み方や考え方次第で結果は大きく変わります。
実際に成功した人たちは、計画的に勉強を進め、誘惑や不安とうまく向き合いながら、自分に合った環境や習慣を整えていました。
浪人生活は決して楽ではありませんが、「どう過ごすか」を意識することで、成功に近づくことは十分に可能です。
これから浪人を考えている方は、この記事で紹介した失敗例や成功者の声を参考にしながら、自分なりの戦い方を見つけてみてください。
あなたの努力次第で、浪人生活は意味のある1年に変えられます。
アンケート調査概要
調査対象:過去5年以内に浪人を経験したことがあるという方(有効回答数100名)
調査時期:2025年12月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:過去5年以内に浪人を経験したことがあるという方へアンケート
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。


