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高校入学の費用、公立・私立でいくら必要? 合格後に慌てないための準備ガイド

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高校受験
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高校入学が決まったあと、「4月までにいくら用意すればいいの?」と不安になる方は少なくありません。

入学金や授業料だけでなく、制服代や教材費、通学費などの出費が短期間に重なるため、あらかじめ全体像を把握しておく必要があります。地域差や私立併願時の入学金のほか、2026年から拡充される高校無償化制度も気になるところです。この記事では、

「高校入学前にいくら準備すればいい?」
「支払いはいつ、何に必要?」
「公立志望でも私立の入学金は必要?」

といった、子どもの高校入学を目前に控えた保護者の不安に、一つずつ答えます。

塾選ジャーナル編集部

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目次

高校入学時に用意すべき費用はどれくらい?

高校入学の際、用意しておきたい初期費用の目安は、公立で約30〜45万円、私立で約54〜69万円です。

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※この金額は文部科学省「令和6年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果」「令和5年度子供の学習費調査」/セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン「子ども給付金~新入学サポート2022」「子ども給付金~新入学サポート2024~利用者アンケート調査結果」など複数の資料を参照し、塾選ジャーナル編集部で算出した金額です。実際は進学する学校や地域、ご家庭の状況で変動する場合があるため、あくまで目安としてお考えください。

入学の準備が本格化する3〜4月は、入学金や授業料に加えて、制服代や教材費、通学費など、用意しなければならない費用がいくつもあります。入学直前に焦らないよう、まずはどの項目にどの程度お金がかかるのかを整理してみましょう。

① 高校入学時に発生する、費用の項目をチェック

公立・私立を問わず、子どもが高校に進学するとき発生する主な費用項目は、以下のとおりです。

<高校入学時にかかる費用の項目>

項目 補足
入学金 入学手続きで必要な納付金
授業料 月払い・学期払い・年払いなど、学校指定のタイミングで支払う教育費
学校納付金 PTA会費・生徒会費など、学校運営や行事に関係する諸費用
制服・体操服代 冬服・夏服・体操服など。指定品がが多く初期負担が大きくなりやすい項目
教科書・教材費 教科書、ワーク、辞書、タブレット、科目ごとの専門教材。入学前後で買いそろえる学習資材
部活動関連費 運動部はシューズやジャージ、文化部は楽器や材料費などの活動初期費用
通学費 電車・バスの定期代および通学用自転車の購入
鞄・靴類 指定または推奨の通学バッグ、ローファー、体育館シューズ など

ちなみに授業料については、「高等学校等就学支援金制度」で補える部分があります。

② 各項目の費用の目安をチェック

高校入学にかかる初期費用は、公立と私立で大きく差があります。特に「入学金」と「授業料」の差が、家庭の負担総額にも大きく影響します。

<公立と私立で差が大きくなりがちな費用>

項目 公立高校 私立高校
入学金 5,550~5,650円 16万5,898(平均)※1
授業料(年) 11万8,800円 45万7,331円(平均)※1
学校納付金(年)※2 3万5,635円(平均) 11万2,256円(平均)

※1 参照:文部科学省「令和6年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果
※2 参照:文部科学省「令和5年度子供の学習費調査

授業料については、国の「高等学校等就学支援金制度」があります。

公立高校では家庭の所得制限が撤廃されており、すべての世帯で授業料が実質無償です。私立高校でも、2026年度からは所得制限を撤廃し、支給上限額も私立高校の授業料の全国平均である約45万7,000円に引き上げられる予定です。

そして制服代や教科書代、部活動関連の費用は、公立高校でも私立高校でも同じようにかかります。

<公立でも私立でもかかる費用>

費用項目 目安
制服・体操服代 約9万円
教科書・教材費(年) 2~5万円
通学費(年) 6~12万円
鞄・靴類 鞄・靴ともに5,000~1万5,000円

参照:セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン「子ども給付金~新入学サポート2022」「子ども給付金~新入学サポート2024~利用者アンケート調査結果」/文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果」等を参照し、塾選ジャーナル編集部で目安額として算出

あくまで傾向ですが、施設環境や準備の手厚さの差から、私立高校の方が公立高校よりも高額になりがちです。

③ 見落としがちな「隠れ出費」も忘れずに

制服や教材費のほかにも、高校入学時には「思いもよらなかった出費」(隠れ出費)が重なることがあります。

学校案内に明記されていないことも多く、家庭の状況によって必要か不必要か分かれる項目です。「購入するかも…」といった可能性も考慮しておくと、急な出費に慌てず対応できます。

<隠れ出費の例(※初期費用のみを想定)>

項目 目安 説明
通学用の自転車 2〜5万円 自転車代に加え、ヘルメット、自転車保険料
タブレットの購入 6~8万円 学校指定のタブレットやPCの購入費用。自治体による貸与か個人負担かは学校の整備環境による。
文房具・日用品の補充 2,000〜5,000円 辞書(電子辞書含む)、ファイル、ノート、指定の副教材を一括購入。
教科外活動費 5~10万円 部活動のほか、学内イベントや課外活動でかかる一時的な支出。
写真・証明書代 数百〜数千円 生徒証や通学証明書、各種申請書類に使用の証明写真の撮影および住民票などの発行手数料

参照:セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン「子ども給付金~新入学サポート2022」「子ども給付金~新入学サポート2024~利用者アンケート調査結果」/文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果」等を参照し、塾選ジャーナル編集部で目安額として算出

隠れ費用の中でも部活動に関連する費用は突出しがちです。運動系か文化系か、道具が必要か・不必要かでかかる費用が大きく違ってきます。高校進学後に慌てないよう、どの部活に入りたいのか、購入が必要なものがありそうか、事前に話をしておくといいでしょう。

※部活動では、他にも合宿費などの高額のランニングコストがかかることもあります。参照:FPナビ「部活費用は平均いくらくらいかかる?部活別の費用相場も紹介」

公立高校の入学前後で、いつ・いくら用意が必要?

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公立高校に入学するとき、「結局いくらかかるのか?」学校や地域で異なる部分もありますが、おおよそのイメージをつかんでおきましょう。

公立高校の場合、入学時に用意する費用の目安は約30〜45万円です。内訳のイメージは次のとおりです。

<公立高校入学時にかかる費用>

費用項目 金額の目安 補足 支払い時期(目安)
入学金 5,000〜6,000円 地域や都道府県で異なる 合格発表直後(3月上旬〜中旬)
※推薦入試で合格した場合は2月上旬ごろ
制服・体操服代 約9万円 私立より点数が少なく、私立より指定品も少なめ 3月中旬〜下旬
5,000~1万5,000円 指定がある場合は入学前に用意 3月中旬〜下旬
5,000~1万5,000円 指定がある場合は入学前に用意 3月中旬〜下旬
教科書・教材費 2〜4万円 教科書中心で、私立より追加教材が少ない傾向 3月中旬〜下旬
諸会費・学校納付金 約3万5,000円 PTA会費・生徒会費など 4月
通学費/月 5,000〜1万円 利用区間で差がある。徒歩・自転車ならかからないこともある 4月初旬
隠れ出費 約13~24万 通学用の自転車/PC・タブレット/文房具/教科外活動費(部活動)/証明写真 など 3~4月、入学後にかけて

参照:セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン「子ども給付金~新入学サポート2022」「子ども給付金~新入学サポート2024~利用者アンケート調査結果」/文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果」等を参照し、塾選ジャーナル編集部で目安額として算出

授業料は就学支援金制度があるので実質かかりません。入学金が安いので、私立高校に比べて初期費用の総額は低めです。

公立高校に入学する場合の支払時期

費用の支払いは、合格発表直後から入学式のころ(3~4月)に集中します。

合格発表直後(3月上旬〜中旬)

  • 入学金

    公立高校の入学金は、合格発表後に支払います。支払い期限は地域によって異なります。

<例えば…>

・東京都 :合格発表の翌日から5日以内
・神奈川県:入学許可日から7日以内
・埼玉県 :入学月の末日
・北海道 :入学手続の際に支払う

支払いの期日は、合格発表のときに配布される書類に明記されているので、必ず確認しましょう。

※推薦入試で合格した場合は、2月上旬ごろに支払いが発生することもあるので、注意してください。

入学説明会〜入学準備期間(3月中旬〜下旬)

  • 制服や体操服

    合格後に学校から案内があり、3月上旬〜中旬に指定業者で採寸・購入します。公立は指定が比較的緩やかで、靴や鞄は市販品が使える学校もあります。

  • 教科書・教材費

    3月の入学説明会や指定日に教科書販売が行われ、その場で一括購入するのが一般的です。

入学直前(4月初旬)

  • 通学費

    電車やバスを利用するなら定期券を購入しましょう。最初は1〜3か月分の定期代をまとめて支払うため、まとまった金額がかかります。状況によっては入学後、通学方法や利用区間の様子を見てから購入しても大丈夫です。

入学後(4月)

  • 授業料

    公立高校の授業料は入学後(4月以降)に発生しますが、高等学校等就学支援金制度により原則すべての世帯で実質無償です。授業料は国が学校に直接支給するので、入学前にお金を用意しておく必要はありません。入学前後に学校側から「申請の案内(申請書類・オンライン申請の案内)」が配布されるので、それに従い手続きしましょう。

  • 諸会費・学校納付金

    PTA会費・生徒会費などは、4月にまとめて支払うケースが多いです。

その他

文房具の買い足しや書類に貼る証明写真、部活動で使う道具などは、適時必要に応じて用意・購入しましょう。

注意!公立志望で私立を併願した場合、私立の入学金がかかる

公立高校が第一志望の場合でも、併願した私立高校では合格のすぐ後に入学金の支払いが必要になります。金額については「一部支払い」「全額支払い」など、学校によって違いはあります。

最終的に公立高校に進学する場合でも、支払った入学金は返還されないのが一般的です。そのため、公立志望でも私立高校の入学金を用意しておく必要があります。

公立高校が第一志望でも、私立高校を併願する場合は初期費用を30~40万円ほど用意しておくと安心です。

私立高校の入学前後で、いつ・いくら用意が必要?

次に、私立高校の場合を見ていきます。

入学時に用意する費用の目安は、約54〜69万円です。内訳のイメージは次のとおりです。

費用項目 金額の目安 補足 支払い時期(目安)
入学金 16万円前後 初期費用の中で最も大きい 合格発表直後(1月下旬~)
制服・体操服 約9万円 デザイン性や指定品の多さから、公立より高くなる可能性あり 2月下旬〜3月
5,000~1万5,000円 入学前に用意する。同じく公立より高くなる可能性あり 2月下旬〜3月
5,000~1万5,000円 入学前に用意する。同じく公立より高くなる可能性あり 2月下旬〜3月
教科書・教材費 3〜5万円 独自教材やICT教材が加わる学校もある 2月下旬〜3月
諸会費・学校納付金 約11万円 施設費・行事費などの独自費用がある学校もある 4月
通学費/月 5,000〜1万円 利用区間で差がある。 3月下旬~4月初旬
隠れ出費 約13~24万 通学用の自転車/PC・タブレット/文房具等/教科外活動費(部活動など)/証明写真等 3~4月、入学後にかけて

参照:参照:文部科学省「令和6年度私立高等学校等初年度授業料等の調査結果」/セーフ・ザ・チルドレン・ジャパン「子ども給付金~新入学サポート2022」「子ども給付金~新入学サポート2024~利用者アンケート調査結果」/文部科学省「令和5年度子供の学習費調査の結果」等等を参照し、塾選ジャーナル編集部で目安額として算出

私立高校の場合、初期費用で気になるのが「入学金」です。公立高校に比べ高額で、支払いのタイミングも合格発表から間もないタイミングになるので、予め金額を把握して用意しておきましょう。

なお上表にない「授業料」は、高等学校等就学支援金制度で約45万7,000円を上限に支給される方針ですが、足りない分は支払いが必要です。学校によって納入の方法とタイミングが異なるので、こちらも入学案内の資料で確認しておきましょう。

私立高校に入学する場合の支払時期

費用の支払いは、合格発表直後から入学式のころ(1月下旬~4月)に集中します。

合格発表直後(1月下旬~)

  • 入学金

    私立高校では、合格発表後すぐに入学金の支払いが生じます。支払い期限は、合格発表から数日〜1週間以内と、短く設定している学校が少なくありません。支払い期日を過ぎると入学資格を失う場合もあるので、募集要項等をよく確認して、お金は合格発表までに用意できると安心です。

入学説明会〜入学準備期間(2月下旬〜3月)

  • 制服・体操服

    合格後に学校から案内があり、指定業者で採寸・購入します。私立は指定品が多く、点数も多いため、制服代は公立より高くなりがちです。

  • 教科書・教材費

    入学説明会や指定日に、教科書や副教材を一括購入します。学校独自教材が含まれることもあり、こちらも公立より高くなる傾向があります。

入学前(3月下旬~4月初旬)

  • 施設設備費・学校納付金

    私立高校では、入学金とは別に施設設備費や諸会費を入学前に納める学校もあります。支払い時期や金額は学校ごとに異なるため、案内資料を確認しましょう。

  • 通学費

    通学方法が決まっている場合は、3月末〜4月初めに定期券を購入します。

入学後(4月)

  • 授業料
    私立高校の授業料は入学後に発生することが多いです。高等学校等就学支援金や自治体の補助制度を利用する場合は、入学後に申請手続きを行い、申請が通れば支援金が授業料に充当されます。支援金でまかないきれない場合は、差額を指定の期日に合わせて支払います。
  • 諸会費・追加費用

    PTA会費や学級費、部活動関連費などが4月以降に発生することがあります。

その他

指定バッグや靴、ICT機器代、部活動の初期費用など、入学前後に追加で必要になるケースもあります。公立より金額が大きくなりがちなので、3月中にお金の用意ができていると安心です。

高校入学にかかる費用に地域差はある?

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高校入学にかかる費用は、学校の種類だけでなく、住んでいる地域(都道府県)によっても差があります。

私立高校の入学金や施設設備費は、地域で差が出る

私立高校の入学時にかかる費用は、都道府県や経済圏、学校の方針によって大きな差があります。特に入学金や施設設備費は公立高校よりも高額で、初期費用に大きく影響します。ここでは4つの地域について、私立高校の初期納入金を比較してみます。

<私立高校・地域別の初期費用を比較>

都道府県 入学金 施設設備費(入学時)
東京都 約25.4万円 約22.6万円
神奈川県 約22.1万円 約28.0万円
大阪府 約19.3万円 約3.1万円
北海道 約19.7万円 約5.8万円

参照:文部科学省「私立高等学校(全日制)の初年度授業料等について

首都圏(東京・神奈川 ほか)では入学金・施設設備費が高くなる傾向があります。一方、大阪府や北海道では施設設備費が低くなるケースがあり、地域による差がはっきりしています。

自治体ならではの補助

地域によっては「高等学校等就学支援金制度」とは別に自治体独自の補助制度がある場合もあります。支給要件は自治体ごとに異なるため、関心がある場合は、各都道府県の教育委員会のHPや学校のHPを確認してみましょう。

<例えば北海道>

  • 高等学校等授業料軽減制度
  • 奨学のための給付金

参照:北海道「教育費の負担軽減について

入学金や施設設備費以外で、地域差が出る費用

入学金や施設設備費以外でも、地域によって費用に差が出る可能性があります。実際は「地域」というよりも、学校や通学条件による差と捉えるのが正しいかもしれません。

例えば東京都や神奈川県なら、私立高校に進学する生徒も多く、その場合は制服のデザイン的なこだわりや指定品の多さを理由に、制服代が高くなる可能性があります。

北海道なら、地理的な理由で高校から下宿する生徒もいます。その場合は下宿の初期費用(入寮費など)や生活費が別途かかるでしょう。

こうした独自の費用感については、受験をする前に学校説明会や学校案内パンフレットなどで確認しておくといいでしょう。

まとまったお金が用意できないときは、どうすればいい?

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高校に入学するタイミングで、まとまったお金が用意できない場合でも、利用できる支援や対処法があります。

  • 自治体の支援制度
  • 高校生等奨学給付金
  • 教育一般貸付
  • 銀行や信用金庫の教育ローン

上乗せで利用できる自治体の支援制度

暮らしている自治体(都道府県)で支援制度がないか調べてみましょう。

<例えば、埼玉県の「父母負担軽減事業補助金」>

私立高校に子どもが通う場合、家庭の教育費負担の軽減を図る目的で「高等学校等就学支援金」に上乗せできる学費軽減の補助があります。

参照:埼玉県「私立学校の父母負担軽減について

なお支援を受けるには要件を満たす必要があるため、参照リンク先で確認してください。す。

授業料以外に充てられる高校生等奨学給付金

授業料以外の負担を軽減する目的で、高校生がいる低所得世帯に向けた支援制度です。教科書費、教材費、学用品費、通学用品費、教科外活動費、生徒会費、PTA会費、入学学用品費、修学旅行費、通信費などに充てることができます。

給付を受けるには要件を満たす必要があるため、「都道府県名 高校生等奨学給付金」で検索して、各自治体の実施状況を確認しましょう。

<例えば、大阪府>

公立高校・私立高校それぞれの場合で奨学給付金があります。

参照:大阪府「大阪府国公立高等学校等奨学のための給付金について
参照:大阪府「大阪府私立高等学校等奨学のための給付金について

いわゆる国の教育ローン「教育一般貸付」

日本政策金融公庫(国)の教育ローンです。特徴は

  • 子ども1人当たりの年利:1.65%
  • 借り入れ可能な上限額:350万円

の2つです。貸付の可否や額は世帯年収で制限されます。

参照:日本政策金融公庫「教育一般貸付(国の教育ローン)

【重要!】延納や分納ができないか、学校に相談する

入学金や制服代など一時的な支払いについては、学校に相談すると分割払いや支払期限の猶予に応じてもらえるケースもあります。早めに学校に相談することが重要です。

入学費用を節約する、ちょっとしたアイデア

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高校入学時の費用は、工夫次第で負担を減らすことが可能です。ここでは、無理なく取り入れやすい節約方法をいくつか紹介します。

中古制服・譲渡会を活用する

制服代は初期費用の中でも高額になりやすい項目です。学校によっては、卒業生からの譲渡会やPTAによる中古制服販売が行われていることがあります。

中古品を利用できるかどうかは学校ごとに異なる可能性もあるので、入学説明会や学校案内で事前に確認しましょう。

教科書・教材の一部を、譲渡やお下がりでそろえる

教科書は基本的に新品購入が必要ですが、副教材や辞書、参考書はお下がりが使える場合もあります。兄姉や知人から譲ってもらえるか確認しておくと、出費を抑えられます。

ただし、最新版指定や書き込み必須の教材は流用できないこともあるため、学校の指示を優先しましょう。

セット購入せず、必要なものだけを厳選する

入学準備の際、いくつかの学用品が「推奨セット」として販売されることがありますが、セットで買う必要がないケースもあります。たとえば、

  • 中学校で購入したものを引き続き使用する
  • 着用しない制服は買わないでおく(例えば、半袖は着たがらない子もいる)
  • 家庭科で使う道具は、家庭用のものから流用する

などです。購入するべきか、自宅に代用できるものはないか、あらかじめ子どもや家族と相談してみましょう。

教材を買うときはフリマアプリもチェックする

タブレットや電子辞書のようなデジタル機器は、新品で購入すると数万円かかることもあります。特別な指定がない場合は、フリマアプリで中古美品が安く出品されていないか、一度確認してみましょう。

まとめ 高校入学の費用は全体像と支払い時期、支援制度を理解して用意する

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高校入学の費用は、入学金や授業料だけでなく、制服代や教材費、通学費など、項目が多岐にわたります。特に合格発表後から入学式までの3〜4月は支払いが集中しやすいため、費用の全体項目と支払い時期を事前に把握しておくことが重要です。

公立と私立、地域によって負担額は大きく異なりますが、国や自治体の支援制度を活用することで授業料の負担は大きく軽減できる可能性があります。一方で、入学金や施設設備費、制服代などは原則自己負担となるため、早めの準備が欠かせません。

進路が確定する前から目安額を把握して、無理のない準備計画を立てましょう。そうすればお金の不安を取り除いて、安心して新生活を迎えられます。

執筆者プロフィール

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塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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