特待生制度とは?求められるものや特待生の種類、メリットなど徹底解説!


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塾選ジャーナル編集部
中学受験や高校受験、大学受験の際に耳にすることも多い、特待生制度という言葉。どのようなものなのか、よくわからない人も多いのではないでしょうか。制度の基準を満たす場合、よりお得に学校生活を送れるようになるので見逃せません。
今回は特待生制度の概要について、求められるものや主な特待生の種類、制度を活用するメリットなどと一緒に解説します。
特待生制度とは?
特待生制度とは学校が定める基準をクリアした生徒に対して、入学金や学費の全額・一部免除、奨学金の支給などをおこなうものを指します。学費の中で全額・一部免除の対象となるのは、主に授業料と施設費の2つです。
学費が全額・一部免除される場合、対象となる期間はさまざま。あらかじめ定められた1年間のみ対象となる場合のほか、入学から卒業までの全期間が対象となるケースもあるでしょう。入学時に特待生となった際は、その後の成績によって、翌年度の学費が全額・一部免除になるかが決まることもあります。
学校が特待生制度を導入する最も大きな理由の一つが、優秀な学生を集めることです。たとえば、私立高校の場合、高い大学進学実績が学生募集に大きな効果をもたらします。特待生として学力が高い生徒が入学してくれれば、大学進学実績の向上が期待できるでしょう。
特待生に求められるもの
特待生制度の基準は、学校ごとで異なります。そのため、具体的な基準やどのような待遇を得られるかについては、それぞれの学校に確かめてください。
制度の内容は毎年変わったり、中には年度の途中で変わったりするケースもあります。これまで準備してきたものが無駄にならないように、最新の情報を小まめにチェックしておきましょう。地道な情報収集が欠かせません。
主に特待生に求められるものは、次の4つです。
特待生に求められるもの①:入学試験における優秀な成績
1つ目は入学試験における優秀な成績です。「入学試験の点数が、総得点の75%以上を獲得していること」や「入学試験の点数が、すべての受験者の中で5位以内であること」など、優秀な成績に明確な基準を設けているところもあります。
一般入試だけでなく、推薦入試にも特待生制度を設けているところも少なくありません。
また、高校入試で特待生制度を設けている学校の中には、中学校の内申書をもとに認定しているところもあります。
主要5教科の内申点だけでなく、副教科を含めた9教科の内申点を認定基準するなど、学校によって詳細はさまざまです。内申書を特待生の判断材料にする場合、できるだけ早い段階からの対策が求められるでしょう。
特待生に求められるもの②:在学中における優秀な学業成績
在学中における優秀な学業成績をもとに、特待生を認定しているところもあります。入学時に基準をクリアできなかった生徒も、入学後の頑張り次第では十分にチャンスが巡ってくるでしょう。
具体的な選考基準は学校によって異なるものの、一般的には試験の点数だけでなく、授業態度や生活態度なども含まれます。
特待生に求められるもの③:スポーツや文化活動における優秀な成績
3つ目はスポーツや文化活動における優秀な成績です。都道府県大会やインターハイなどで優秀な成績を収めた生徒を対象とした、特待生制度を設けている学校があります。
学校によっては入学試験に学力試験が課されず、書類審査と面接のみでOKとするところも少なくありません。学科試験対策に時間をかけず、自分の好きなスポーツや文化活動へ集中できるのはうれしいポイントです。
特待生に求められるもの④:世帯の収入が基準額を満たしていない
家系が厳しい生徒をバックアップする目的で特待生制度を設けている学校の場合、世帯の収入を判断基準としているところがあります。
所定の計算式に沿って、世帯の収入が基準額を満たしておらず、且つ、入学試験や在学中の成績が優秀だった場合に特待生として認められるケースです。
特待生制度の種類
特待生制度と一口にいっても、いくつかの種類に分けられます。どのような種類を設けているかは学校によって異なるものの、主な種類は次の4つです。
学力特待生
最もわかりやすく、広く知られているものが学力特待生です。各学校が学力の高い生徒を集めたり、高校受験・大学受験で高い実績を残したりするために設けています。
スポーツ特待生
スポーツに力を入れている中学校・高校・大学の中には、スポーツ特待生を設けているところがあります。選考方法は学校によってさまざま。前述したように、各種大会で優秀な成績を収めるほか、大会で直接スカウトされたり、学校の部活練習に参加をして認められたりするケースもあるでしょう。
学力試験も重視するかどうかは、学校によって異なります。学力を重視する場合は、普段の勉強にもしっかり力を入れなければいけません。
音楽や書道など、芸術分野の特待生
3つ目は音楽や書道など、芸術分野の特待生です。音楽科や書道科といった、芸術に関する専門学科を有する学校で設けているところがあります。
各種大会やコンクールで優秀な成績を収めていたり、在籍している学校の校長からの推薦が必要だったりと、要件は学校によってさまざまです。
経済特待生
家庭の経済状況が悪く、通常の学費を納めることが難しい子どもを対象とするのが経済特待生です。
ただし、一時的に家計状況が悪い場合は経済特待生ではなく、奨学金を活用する方法もあるでしょう。
特待生制度のメリット|受けられる学費免除とは
特待生制度にはどのようなメリットがあるのでしょうか?受けられる学費免除の詳細と合わせて、主なメリットを全部で4つ紹介します。
入学金や学費をセーブできる
最も大きなメリットの一つが、入学金や学費をセーブできることです。具体的な入学金や学費の金額は学校によって異なるものの、中には1年間で100万円を超えるところもあるでしょう。家庭の中には大きな負担となるはずです。
たとえば、私立大学の特待生として認められ、4年間の学費が無料となった場合、トータルで400万円以上セーブできるケースもあります。
主に免除の対象となるのは入学金と授業料、施設費の3種類。どの項目が対象となるかは学校や、特待生制度の種類によって異なります。
私立の学校も選択肢に入れられる
「本当は私立の学校に行きたいけれど、学費が高くて通えない」といった子どもにとって、特待生制度は大きなメリットとなります。私立の中学校・高校・大学の中には特待生制度を設けているところが多く、基準をクリアすれば入学金や学費の免除を受けられます。
通常の入学金や学費では通えない私立の学校も、特待生制度を利用することで通えるようになるでしょう。選択肢の幅がグンと広がります。
自信を持って学校の勉強に取り組める
入学後に、自信を持って学校の勉強に取り組めるのもメリットといえるでしょう。入学試験や学業が優秀な理由で特待生となった場合、在籍している学校でトップクラスの学力を持っていることが証明されます。
学校の中でトップの座に着くことで、大きな自信を持って勉強に励めるようになるはずです。
学校からのサポートを得られやすい
最後のメリットは、学校からのサポートを得られやすいことです。特待生のほとんどは、学校から大きな期待を受けています。
たとえば、大学合格実績を上げる目的で特待生を受け入れている学校の場合、特待生には難関大学に合格してもらいたいと思っていることでしょう。難関大学へ合格できるように、特待生に対してさまざまな学習サポートをしてくれるかもしれません。手厚いサポートを通して、通常以上に勉強へ効率的に取り組み、成績アップや志望校合格を目指せるようになります。
特待生制度のデメリット
特待生制度にメリットがあるということは、デメリットも当然あるということ。主なデメリットは次の4つです。
過度なプレッシャーを感じる可能性がある
前述したように、学校が特待生に対して大きな期待を持っています。学業やスポーツ、芸術分野などで高い成績を残したり、他の生徒の模範となるようにふるまったりすることに対し、過度なプレッシャーを感じる子どもがいるかもしれません。
自分のキャパシティを超えて頑張り続けると、精神的なストレスが積み重なり、心身の健康を損なう可能性もあります。
特待生から外されることがある
2つ目のデメリットは、特待生から外される可能性があることです。
途中で特待生に認定された基準をクリアできなくなるほか、度重なる遅刻や問題などから生活指導の対象となると、特待生を取り消されることもあるでしょう。
指定校推薦を利用できない場合がある
大学の中には特定の高校から合格者を出す、指定校推薦をしているところがあります。しかし、特待生は指定校推薦を利用できない場合があるので注意しましょう。
特待生は指定校推薦を利用しなくても、大学入試に合格できる学力を持っているためです。高校の多くは、できるだけ合格実績を上げたいと考えています。自力で合格できる特待生には一般入試を受けてもらい、その他の生徒に指定校推薦を受けさせようとしているのです。
いじめの対象となる可能性がある
最後のデメリットは、いじめの対象となる可能性があることです。子どもの中には特待生で優遇してもらっている同級生に対して、負の感情を抱くことがあるかもしれません。いじめの対象になることも考えられます。
ただし、基本的には学校側もトラブルを防ぐために、どの生徒が特待生かを公表しません。そのため、自分から特待生であることを公言しない限りは、特待生を理由としていじめられることはないでしょう。
特待生の入試方法や流れ
特待生として認められるための方法は、学校によって異なります。たとえば、入学試験で特待生に認定される場合、特待生に特化した選抜試験を受けるスタイルと、一般入試の結果から、成績優秀者に対して特待生の通知が届くスタイルがあります。
詳細は学校ごとで細かく違ってくるため、各自で情報を収集するようにしてください。
まとめ
特待生制度とは学校が定める基準を満たした生徒に対して、入学金や学費の全額・一部免除、奨学金の支給などをおこなうものです。出費を大きくセーブできるだけでなく、通常の学費では通えない私立の学校も進路の選択肢に含められるのは、大きなメリットといえるでしょう。
基準は学校によって細かく異なり、また、年度や年度の途中でも内容が変わることもあります。気になる学校の制度は、小まめにチェックをしておくことが大切です。
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