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浪人生でも奨学金は申し込める?もらうタイミング・条件・注意点・手続きをまるっと解説

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大学受験高校受験
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浪人生でも奨学金は申し込めますが、浪人期間中に奨学金を受け取れるわけではありません。そして、申し込みのタイミングや手続きを誤ると、使えるはずの制度を一定期間逃してしまいます。

第一志望に届かず浪人を考え始めたとき、「奨学金って浪人生は対象外なの?」「高校を卒業したあと、どこに相談すればいいの?」と悩む保護者は多いはずです。実際、日本学生支援機構(JASSO)の奨学金は浪人生でも申し込めますが、いくつか注意が必要な点があります。

この記事では、浪人生の奨学金(JASSOの奨学金)について、「申し込み」と「受給」の違いを軸に、申し込み時期や予約採用の扱い、給付型・貸与型の違いまで、保護者の立場から整理します。「うちの場合はどうなる?」がわかるよう、ケース別に解説します。

塾選ジャーナル編集部

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目次

浪人生の奨学金、知りたいのは大学進学後にもらえる奨学金?それとも浪人中の支援金?

まず、浪人生の奨学金について調べる場合、当事者のタイプは大きく2つに分かれます。

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今回は主に①について解説していきますが、②についても最後の補足で解説します。

【来年への備え】大学進学後の奨学金を「予約」する手順

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まずは①のパターンについて、浪人期間中でも奨学金を申し込むことは可能です。

高校を卒業した後でも、条件を満たせば日本学生支援機構(JASSO)などの奨学金に申し込めます。ただし、ここで注意したいのが「申し込み」と「受給」は別だという点です。

浪人期間中に奨学金を実際に受け取ることは原則できず、支給が始まるのは大学などに進学し、在学が確認されてからになります

まずは「浪人期間中にできるのは申し込みまで」という前提を押さえておくことが大切です。

\奨学金のキホン・仕組みや制度は、こちらの記事で確認!/

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浪人生が奨学金を申し込める条件

浪人生でも奨学金を申し込むことは可能ですが、誰でも申し込めるわけではなく、卒業からの年数や申し込み方法、家計状況など、いくつかの条件を満たしている必要があります。

まずは、以下のポイントに当てはまるかを確認してみましょう。

<浪人生が奨学金を申し込むための6つの条件>

  1. 高校を卒業してからおおむね2年以内であること
  2. 日本国内の大学・短大・専門学校などへの進学を予定していること
  3. 奨学金の種類ごとに定められた家計基準を満たしていること
  4. 学力基準を満たしていること(給付型・第一種・第二種で基準は異なる)
  5. 指定された期間内に、正しい方法で申し込みを行うこと
  6. 過去に奨学金の利用停止・返還トラブルなどがないこと

\学力基準・家計基準などもこちらで確認/

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日本学生支援機構(JASSO)の奨学金には「浪人生だから申し込めない」というような制限はありません。「制度上の条件に当てはまるかどうか」が、申し込みの可否の基準です

まずは不安になりすぎず、条件を一つずつ整理して確認しましょう。

条件を確認するときに気をつけること~貸与型と給付型~

奨学金の条件を確認するとき、まず気をつけたいのが、奨学金には「貸与型」と「給付型」がある点です。

<貸与型と給付型・申し込み条件の違い>

項目 貸与型奨学金 給付型奨学金
返済の有無 返済が必要(借りるお金) 原則返済不要
主な対象 幅広い家庭が対象 家計が厳しい世帯が中心
家計基準 比較的ゆるやか 厳しめ(住民税非課税世帯など)
学力基準 一定基準あり(比較的易しい) 学力・学習意欲の基準あり
浪人生の申し込み 条件を満たせば可能 条件を満たせば可能(対象は限定的)
利用しやすさ 多くの浪人生が現実的に検討できる 当てはまる家庭は限られる
主な注意点 将来の返済計画が必要 家計条件を満たさないと対象外

参照:独立行政法人日本学生支援機構「奨学金制度の種類と概要

給付型は「返さなくていい」点が魅力ですが、その分、申し込みの条件が厳しくなります。

貸与型は返済が必要になるものの、浪人生でも検討しやすい選択肢です。

学力基準・家計基準をよく確認して、貸与型と給付型のどちらで申し込めそうか確認しましょう。

手続きするときに気をつけること~予約採用と在学採用~

浪人生の奨学金で特に混乱しやすいのが、「予約採用」と「在学採用」の違いです。この2つは申し込みのタイミングと窓口が異なるだけで、制度そのものに違いはありません41945 (4)

予約採用は、高校在学中や卒業後まもない時期に、進学前提で申し込む方法です。採用が決まっても浪人期間中に奨学金が支給されることはなく、実際の受給は進学後から始まります。

在学採用は、大学などに入学してから行う申し込みで、進学後に条件を満たせば支給が始まります。

「浪人生だから予約採用は関係ない」「在学採用しか使えない」と思い込まず、申し込む時点で手続きに違いがあることをよく理解しておきましょう。

<浪人生の予約採用と在学採用、その違い>

項目 予約採用 在学採用
申し込み時期 卒業してから、おおむね2年以内 大学・短大・専門学校入学後
主な申し込み窓口 卒業した高校
またはJASSO指定の窓口
進学した学校
支給開始時期 進学後、在学確認後すぐ 進学後、在学確認と手続きが済んでから
向いている人 早めに奨学金を確保しておきたい人 進学後に申し込みたい人

なお予約採用も在学採用も、浪人期間中に奨学金が支給されるわけではありません。「いつ申し込むか」「どこで申し込むか」の違いだと認識しましょう。

浪人生が奨学金を申し込むときの流れ

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浪人生が奨学金を申し込むとき、前述のとおり「予約採用」と「在学採用」の2つの選択肢があります。どちらも奨学金を受け取るのは大学などに進学してからですが、申し込みのタイミングや窓口が異なります。

「いつ申し込めばいいのか」「どこに相談すればいいのか」で迷わないよう、それぞれの手続きの流れを確認していきましょう。

浪人生が「予約採用」で奨学金を申し込む場合

浪人生の予約採用は、大学進学前に奨学金の採用可否を決めておく方法です。高校卒業後おおむね2年以内であれば申し込めます(※1)

※1 3浪以上している場合は、進学後、在学採用で申し込みます。

<予約採用の一般的なスケジュール>

時期の目安 状況 主な行動・手続き
高校卒業3月 浪人生活がスタート ・卒業した高校に予約採用の提出期限を確認
・申込関連書類を受け取る
浪人中 合格に向けて受験勉強 ・指定の期間に予約採用を申し込む
スカラネットに入力・手続き
・JASSO、高等学校に必要書類を提出
翌年2〜3月 無事合格し、進学先が決定  
大学入学4月~ 在学が確認される ・「採用候補者決定通知」を進学先に提出
・スカラネットに進学届を提出
 →受理採用されたら奨学金の支給開始

参照:独立行政法人日本学生支援機構「申込手続きについて(予約採用)

手続きは、卒業した高校を通じて行うのが基本です。

指定された時期に必要書類を提出し、選考を受けます。採用が決まっても、浪人期間中に奨学金が支給されることはなく、進学先が決まったあとに「進学届」を提出して初めて支給が始まります。

提出期限(※2)を逃すと無効になる点には注意が必要です。

※2 提出期限

予約採用の提出期限は高校ごとに決められており、申込書類やスカラネット入力を期限内に完了させます。期限を過ぎると当年度の予約採用はできず、進学後に在学採用、再浪人するなら次年度の提出期限に合わせて申し込みます。

浪人生が「在学採用」で奨学金を申し込む場合

在学採用は浪人期間を終え、大学・短大・専門学校などに入学した後に申し込みます。

  • 予約採用をしていない
  • 進学が決まってから奨学金を検討したい
  • 高校を卒業してから3年以上経過している

という浪人生が、無事合格した後、進学後に利用します。

<在学採用の一般的なスケジュール>

時期の目安 状況 主な行動・手続き
大学合格〜入学前 進学先が決定 ・奨学金の在学採用について大学に確認する
大学入学後 新生活が始まる
在学採用の募集期間
・ガイダンスや掲示で奨学金案内を確認する
・申し込み関係書類を受け取る
・スカラネットに入力・手続き
・JASSO、大学に必要書類を提出
選考期間 ・学校からの選考結果を待つ
採用決定後 在学確認が完了 ・奨学金の支給が始まる
支給開始後 在学 定期的な在学確認・継続手続きを行う

参照:独立行政法人日本学生支援機構「申込手続きについて(在学採用)

手続きは、進学した学校を通じて行うのが基本です。

入学後に配布される案内や掲示を確認し、指定された期間内に手続きを行います。ただし在学採用は募集時期が限られており、いつでも申し込めるわけではありません。奨学金を利用するなら、入学したらすぐに動きましょう

また在学採用でも、奨学金の支給が始まるのは在学が確認された後です。そのため、入学直後の学費や生活費をすべて奨学金で賄うことはできない点には注意が必要です。

現役時に予約採用したのに浪人する場合

現役での進学を想定して高3時に予約採用を申し込んだ後、浪人するケースは決して珍しくありません。この場合、予約採用が自動的に無効になることはありません。

予約採用は「進学先が未確定でも、奨学金の採用可否だけを先に決めておく仕組み」です。そのため当初は現役合格を想定していても、結果的に浪人したからといって、採用自体が取り消されるわけではありません

浪人期間中は奨学金の支給は行われませんが、翌年に進学先が決まった時点で進学届を提出すれば、そこから支給が始まります。

ただし注意点として、進学届を提出しないまま期限を過ぎると、予約採用は無効になります。「浪人したから何もしなくていい」と思い込まず、採用通知は必ず保管し、進学後の手続きを忘れないことが大切です。

浪人生の奨学金申し込みで、保護者が気をつける9つのこと

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浪人生の奨学金手続きでは、保護者の関与が欠かせない場面があります。

特に予約採用や在学採用では、申し込み時期や提出期限が決まっており、本人任せにしているとタイミングを逃してしまうケースも少なくありません。

<浪人生の奨学金で保護者が関与すべきポイント>

  1. 奨学金の仕組み全体を把握する
  2. 予約採用か在学採用かを判断する
  3. 申し込み時期や提出期限を把握して管理する
  4. 申し込み窓口(高校・進学先)を確認する
  5. 世帯年収や家計状況に関する書類準備・内容確認を行う
  6. 給付型・貸与型のどちらを選ぶか、子どもと相談する
  7. 貸与型の場合の将来の返済負担について話し合う
  8. 採用通知や重要書類の保管・管理をサポートする
  9. 進学後に必要な手続き(進学届など)を忘れないよう促す

奨学金は世帯年収や家計状況が審査の対象となるため、収入に関する書類の準備や内容確認は保護者が担う必要があります。給付型か貸与型か、どの奨学金を選ぶかによって、将来の返済負担も大きく変わります。

すべてを保護者が決める必要はありませんが、「いつ・何を・誰がやるのか」を子どもと一緒に整理し、重要な期限や判断ポイントを支える役割を意識すると、手続きの失敗や後悔を防ぎやすくなります。

浪人生の奨学金について、よくある質問

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浪人生が奨学金をもらえる学年は?

奨学金を実際に受給できるのは、大学・短大・専門学校などに在学している期間です。

浪人生の間は奨学金を受け取ることはできませんが、進学後は「1年生」から対象になります。浪人したからといって学年が不利に扱われることはなく、進学先での在学年次に応じて支給が始まると考えるとわかりやすいでしょう。

250万円の奨学金を何年で返さないといけないですか?

返済期間は奨学金の種類によって異なりますが、日本学生支援機構(JASSO)の貸与型では、返済期間はおおむね13〜20年程度が一般的です。

例えば250万円を15年で返済する場合、月々の返済額は約1万4,000円前後が目安になります。無理のない返済計画を立てるためにも、借りる前に返済シミュレーションを確認することが大切です。

大学無償化の対象になる条件は?

大学無償化(高等教育の修学支援新制度)の対象になるには、主に「家計基準」と「学力要件」の2つを満たす必要があります。家計基準は世帯年収だけで一律に決まるものではなく、住民税の課税状況や家族構成(扶養人数)によって判断されます。

目安としては、住民税非課税世帯やそれに準ずる世帯が中心です。

参照:文部科学省「学びたい気持ちを応援します 高等教育の修学支援新制度

進学後も一定の学習意欲や成績を保つことが求められます。浪人生であっても、進学後に条件を満たせば対象になる可能性はありますが、必ずしも全員が対象になる制度ではありません。

多浪生でも受け取れる給付型奨学金はありますか?

多浪生でも、条件を満たせば給付型奨学金を受け取れる可能性はあります。

日本学生支援機構(JASSO)の給付型奨学金は、浪人回数だけで一律に対象外となる制度ではなく、家計基準や進学後の学習要件を満たせば利用できるケースがあるので確認してみてください。

民間の給付型奨学金では「高校卒業後〇年以内」などの条件が設けられていることが多く、多浪生は対象外となるケースも少なくありません。制度ごとに条件が異なるため、必ず募集要項を確認することが大切です。

【補足:予備校代・受験料を支援してくれる制度】

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記事の冒頭で触れた②のパターンについて、すでに何度か説明しましたが、浪人期間中に受給できる奨学金はありません。

日本学生支援機構(JASSO)の給付型・貸与型奨学金は、いずれも「大学などに在学していること」が支給の条件となっており、浪人中は対象外です

JASSO以外の奨学金でも、浪人期間中に受給できる奨学金はほとんどありません

そして奨学金ではありませんが、浪人生がいる家庭の支援になり得る支援制度がいくつかあります。

教育ローン

高額な予備校代を工面する場合に検討可能なのが教育ローンです。主に、

  • 国の教育ローン
  • 自治体の教育ローン
  • 民間金融機関の教育ローン
  • 予備校指定の信販会社のローン

があります。詳しくはこちらの記事で解説しています。

\おすすめ!/
浪人生(高卒生)の予備校の費用は?大手塾の料金内訳や体験談も紹介

教育ローンのタイプにもよりますが、「申し込んでから最短20日程度」で、お金が振り込まれます。

参照:日本制作金融公庫「よくあるご質問

予備校の特待生制度

予備校の特待制度は、浪人中の経済的な不安を和らげる手段の一つです。家計全体を支える制度ではないので、いわゆる「奨学金」ではありません。

多くの場合、支援の内容は授業料の一部免除や割引であり、現金が支給されるわけではありません。そのため予備校代の負担は軽くなっても、生活費や受験費用、交通費などを直接的には賄えないので注意しましょう。

【東京都】受験生チャレンジ支援貸付事業(返済免除率99%)

東京都では中学3年生と高校3年生、【高校中途退学者】【高等学校卒業程度認定試験合格者】【定時制高校4年生】【浪人生】なども含め、塾費用や受験料の貸付を無利子で行う制度があります(貸付金額については上限があります)。

参照:東京都「受験生チャレンジ支援貸付事業

大学等に入学した場合、返済が免除される点は、大きな助けになるはずです

なお東京都以外の自治体については、各自治体(都道府県・市区町村)の制度を役所に確認してください。具体的には、次のような部署が相談窓口になります。

  • 福祉課
  • 子育て支援課
  • 教育支援担当

低所得世帯向けの給付金や教育費の助成、進学準備期を含む支援が用意されている可能性があります。どの課に相談すればいいかわからない場合は、役所の代表窓口に連絡すれば、適切な担当部署につないでもらえます。

まとめ 浪人生の奨学金は「早めの理解と準備」がカギ

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奨学金は浪人生でも申し込めます。

ただし浪人期間中に受給できるわけではなく、申し込み時期や手続き方法を誤ると、使えるはずの選択肢を逃してしまう点には注意が必要です。特に予約採用と在学採用の違い、給付型と貸与型の条件は、早めに理解しておくことが重要です。

「浪人が決まってから考えればいい」と後回しにせず、浪人の可能性が見えた段階で情報を整理し、家族で話し合っておくことが、将来の負担や不安を減らすことにつながります。浪人期間を安心して乗り切るためにも、制度を正しく知り、今できる準備を進めておきましょう。

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