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大学受験で全落ちしたらどうする?進路の選択肢と後悔しない考え方

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大学受験
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「大学受験で全落ちしてしまった……」「人生が終わった」と感じている受験生もいるのではないでしょうか。

努力してきた時間、周囲への申し訳なさ、将来への不安。全落ちという結果を受け止めるのは本当につらいことです。しかし、ここで人生が終わるわけではありません。

大学受験で全落ちする人は一定数おり、決して珍しいことではありません。。実際に、全落ちを経験した後に自分の道を切り開いている人も数多くいます。

この記事では、大学受験で全落ちした後に考えられる進路の選択肢を「浪人できない場合」と「浪人できる場合」に分けて解説します。

また現役合格をあきらめない人向けの勉強法や、やってはいけない進路の決め方についても紹介していますので、今後の動き方のヒントにしてください。

塾選ジャーナル編集部

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大学受験で全落ちする人の割合は?共通テスト受験者の14%が既卒者

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大学受験で全落ちする人の割合はどれくらいなのでしょうか。全落ちした受験生の正確な数値を示す公式データは公表されていません。

ただし、参考として大学入試センターの発表があります。令和7年度(2025年度)大学入学共通テストの志願者数496,237人のうち、既卒者(高等学校等卒業者)は71,310人で、全体の約14%を占めています。

参考:独立行政法人 大学入試センター「令和8年度大学入学共通テストの志願者数について

既卒者の全員が前年度に全落ちを経験した受験生というわけではありません。しかし前年度に希望する大学に合格できず、再チャレンジを目指している人が一定数存在することがわかります。大学受験で思うような結果が得られないケースは、決して珍しいことでありません。

重要なのは、この結果を受けてどう行動するかです。全落ちした後の進路は一つではなく、家庭の事情や本人の希望によって複数の選択肢が考えられます。まずは、浪人が難しい場合の進路について見ていきましょう。

大学受験で全落ちした後に考えられる進路の選択肢【浪人できない場合】

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ここでは、経済的な理由や家庭の事情などで浪人が難しい場合に考えられる進路の選択肢を紹介します。浪人できないからといって進路が閉ざされるわけではなく、現役で進学する道や、働きながら学ぶ道など、さまざまな可能性があります。

後期日程等で現役合格を目指す

入試日程が残っている場合は、後期日程や追加募集での現役合格を目指すという選択肢があります。

国公立大学の多くは前期・中期・後期の3つの日程で試験を実施しており、前期日程で不合格になった場合でも、後期日程で再チャレンジすることが可能です。

後期日程は前期日程の合格発表後に実施され、試験は例年3月12日以降、合格発表は3月20日〜24日頃となっています。

ただし、後期日程は募集人数が前期より少なく、倍率が高くなる傾向にあるため、出願する大学は慎重に選ぶ必要があります。以下に後期日程を実施している主な国公立大学の例を示します。

大学名 後期日程募集定員(2025年度) 後期日程受験者数(2025年度) 実施学部 共通テストボーダー目安
北海道大学 438 1,654 文、教育、法、経済、理、薬、工、農、獣医、水産 75%~87%
埼玉大学 434 1,864 教養、経済(昼間)、教育(学校-乳幼児教育、教科-音楽、図画工作・美術、技術・情報、家庭科)、理、工 68%~78%
お茶の水女子大学 43 229 文教育(人文科、人間社会科、芸術・表現行動-音楽表現)、理、生活科(食物栄養)、共創工(人間環境工) 75%~87%
東京都立大学 203 2614(志願者数) 人文社会、法、経済経営、理、都市環境、システムデザイン、健康福祉 68%~84%
横浜国立大学 470 2,543 経済、経営、理工、都市科 82%~86%

出典:令和7年度北海道大学入学試験実施状況表(一般選抜・後期日程)令和7年度 埼玉大学一般選抜実施状況令和7年度 お茶の水女子大学一般選抜実施状況2025年度 入学試験実施状況(一般選抜)|東京都立大学令和7年度(2025年度) 横浜国立大学一般選抜実施状況

共通テストボーダー目安引用:河合塾の大学入試情報サイト Kei-Net(2026年1月22日閲覧)

また、私立大学でも一部の大学では後期日程を実施している場合があります。各大学の公式サイトやポータルサイトをこまめにチェックすることが重要です。

出願期限が迫っている場合も多いため、情報収集と出願準備は迅速に進める必要があります。まだチャンスが残されているのであれば、最後まであきらめずに挑戦する価値は十分にあるでしょう。

短大・通信制大学に進学する

短期大学(短大)や通信制大学も、全落ち後の選択肢として検討する価値があります。それぞれ異なる特徴とメリットがあるため、自分の状況や目標に合わせて選択することが大切です。

項目 短期大学 通信制大学
修業年限 2年制(※一部3年制あり) 4年制が中心
学習スタイル 通学制(キャンパスに通う) 自宅学習が中心(スクーリングは一部のみ)
学費 4年制大学の約半分 通学制大学よりさらに安い(年間20〜30万円程度の学校も)
出願時期 3月以降も受付している学校が多い 年間を通じて出願可能な学校が多い
入学試験 あり(面接・小論文中心が多い) 書類選考のみの学校が多い
取得できる学位 短期大学士 学士(4年制大学と同じ)
卒業後の進路 就職・4年制大学への編入 就職(働きながら通う人も多い)

短大は保育、栄養、ビジネス、語学など実践的なカリキュラムが組まれており、資格取得を目指しながら学べる学科が多くあります。卒業後に4年制大学へ編入することも可能で、将来的に学士を取得する道も残されています。

一方、通信制大学は働きながら大卒資格を取得できる点が魅力のひとつです。全落ち後にアルバイトや正社員として働きながら学びを続けられるため、経済的に自立しながら学位取得を目指せます。ただし、自分で学習計画を立て、継続的に勉強を進める自己管理能力が求められます。

専門学校に進学する

専門学校は大学とは異なり、特定の職業に直結する実践的なスキルを身につけることを目的とした教育機関です。美容、調理、IT、医療、デザイン、ゲーム制作など、幅広い分野の専門学校が存在し、将来就きたい職業が明確であれば、大学よりも効率的にキャリアを築ける可能性があります。

専門学校の大きな利点は、出願期間が3月下旬まで、場合によっては4月直前まで設けられている学校が多いことです。大学の入試スケジュールとは異なり、大学受験で全落ちした後でも十分に進学を検討できる時間的余裕があります。

ただし、専門学校を選ぶ際は「大学に行けなかったから」という消極的な理由ではなく、「この分野で専門性を磨きたい」という明確な目的を持つことが重要です。就職実績や資格取得率、カリキュラム内容をしっかり確認し、自分の将来像に合った学校を選びましょう。

働きながら再受験を目指す

浪人ができない場合、就職して働きながら再び大学受験を目指すという選択肢もあります。収入を得ながら受験勉強ができるため、経済的な自立を保ちつつ学びを継続できるのがメリットです。

ただし、慎重な検討が必要です。大学受験の結果が出る2〜3月は企業の新卒採用がほぼ終了しているため、非正規雇用(アルバイト・契約社員等)からのスタートとなるケースが一般的です。

非正規雇用は勤務時間の調整がしやすい反面、収入が不安定で、キャリア形成の観点からは課題があります。また、仕事と受験勉強の両立は想像以上に困難で、疲労や環境によっては勉強が続かなくなるケースも少なくありません。

さらに「とりあえず働く」という選択をした場合、その先の進路をどうするのかという問題が必ず出てきます。明確な計画がないまま時間だけが過ぎるリスクがあるため、期限や次の選択肢を事前に決めておくことが重要です。

大学受験で全落ちした後の選択肢【浪人する場合】

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経済的に余裕があり、もう一度受験に挑戦したいという意志がある場合は、浪人という選択肢があります。浪人生活をより効果的に送るためには、学習環境の選択が重要です。ここでは、予備校に通う場合と自宅浪人(宅浪)の2つの選択肢について解説します。

予備校に通う

浪人して再挑戦する場合、一般的な選択肢が予備校に通うことです。予備校では受験のプロである講師による授業を受けられ、体系的なカリキュラムに沿って学習を進められます。

予備校に通う最大のメリットは、学習環境が整っていることです。毎日決まった時間に授業があるため生活リズムが作りやすく、自己管理が苦手な人でも学習習慣を維持しやすくなります。また、同じ目標を持つ浪人生が周囲にいることで、モチベーションを保ちやすい環境が得られます。

さらに、予備校では模擬試験や進路指導も充実しており、自分の学力を客観的に把握しながら学習計画を立てられます。質問対応や添削指導も受けられるため、わからない部分をそのままにせず、着実に実力を伸ばすことが可能です。

一方で、予備校には年間で約数十万円から100万円以上の費用がかかります。大手予備校、地域密着型予備校、個別指導型など種類も多様なため、費用対効果や自分の学習スタイルに合った予備校を選ぶことが重要です。体験授業や説明会に参加し、実際の雰囲気を確認してから決めるとよいでしょう。

浪人については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

宅浪で再挑戦する

予備校に通わず、自宅で独学しながら受験勉強を進める「宅浪(自宅浪人)」という選択肢もあります。予備校の費用を抑えられることが最大のメリットですが、成功させるには強い自己管理能力が求められます。

宅浪の利点は、自分のペースで学習を進められることです。苦手科目に時間を多く割いたり、得意科目は効率的に進めたりと、柔軟にスケジュールを組めます。また、予備校の授業時間に縛られないため、自分に最適な学習方法を追求できる自由度の高さも魅力でしょう。

しかし、宅浪には大きな課題もあります。まず、毎日の学習計画を自分で立て、それを実行し続ける強い意志が必要です。予備校のように決まった時間割がないため、生活リズムが乱れやすく、気づけば勉強時間が確保できていないという事態に陥りがちです。

また、客観的な学力把握が難しいことも問題の一つといえます。模擬試験を自主的に受験する必要があり、学習の方向性が正しいのか判断しにくい環境にあります。わからない問題に直面したときに質問できる相手がいないことも、学習効率を下げる要因になるでしょう。

宅浪については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

まだ現役合格をあきらめない人向けの勉強法

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前期日程で全落ちしてしまったものの、後期日程や3月入試でまだ現役合格の可能性が残っている場合、限られた時間の中で効率的に対策を進める必要があります。ここでは、短期間で合格に近づくための勉強法を解説します。

後期日程の過去問を対策する

後期日程で合格を目指す場合、最優先で取り組むべきは志望校の過去問対策です。後期日程は前期日程とは出題傾向や科目が異なるケースが多いため、前期の対策をそのまま流用するのではなく、後期に特化した準備が必要になります。

まず、志望校の後期日程の過去問を最低3年分は解きましょう。前期日程と比べて科目数が減っていたり、小論文や面接が課されたりする大学もあるため、試験形式を正確に把握することが第一歩です。出題範囲や配点も確認し、どの分野に重点を置くべきか見極めることが重要になります。

過去問を解く際は、ただ問題を解くだけでなく、出題パターンや頻出テーマを分析することが大切です。後期日程は募集人数が少ない分、合格最低点が高くなる傾向にあるため、確実に得点できる分野を固めることが合格への近道となります。

合格最低点から逆算する

後期日程の対策では、やみくもに勉強するのではなく、合格最低点から逆算して戦略的に学習を進めることが重要です。限られた時間の中で効率よく得点力を上げるには、「何点取れば合格できるのか」を明確にする必要があります。

まず、志望校の過去数年分の合格最低点を調べましょう。大学の公式サイトや入試要項に掲載されていることが多く、この情報をもとに各科目で何点取る必要があるのかを計算します。

例えば、合格最低点が総合600点中420点(得点率70%)の場合、全科目で70%を目指すより、得意科目で80%、苦手科目で60%というように科目ごとに目標を設定する方が効果的です。短期間では得意科目を確実に仕上げる方が得点に結びつきやすいためです。

次に、現在の実力と目標得点との差を把握し、その差を埋めるために最も効率的な学習内容を選択します。新しい分野に手を出すよりも、既に理解している分野の精度を上げる方が短期間での得点アップにつながるでしょう。

また、配点の高い問題や基礎問題を優先的に対策することも重要です。難問よりも中堅レベルの問題を確実に得点する方が、合格最低点突破には効果的といえます。

大学受験で全落ちした後に「やってはいけない」進路の決め方

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全落ちという結果に直面すると、焦りや不安から安易な判断をしてしまいがちです。しかし、明確な目的や計画のないまま進路を決めると、後悔する結果につながる可能性があります。

ここでは、避けるべき進路の決め方について解説します。

目的を決めずに浪人

「とりあえず浪人すれば何とかなる」という考えで浪人を選ぶのは、最も避けるべき選択です。明確な目標や反省がないまま浪人生活を始めても、現役時代と同じ失敗を繰り返す可能性が高くなります。

浪人を選ぶ前に、まず現役時代になぜ合格できなかったのかを冷静に分析しましょう。勉強時間が不足していたのか、学習方法が間違っていたのか、志望校選びが適切でなかったのか。原因を特定せずに同じやり方を続けても、結果は変わりません。

また、「どの大学のどの学部に合格したいのか」という具体的な目標も不可欠です。漠然とした動機では浪人生活を乗り切るモチベーションを維持できないでしょう。志望校を明確にし、そこで何を学びたいのか、将来どうなりたいのかまで考えることが重要です。

何となく時間を過ごす

全落ちした後、進路を決めきれずに「何となく」時間を過ごしてしまうのも危険です。アルバイトをしながら「そのうち考えよう」と先延ばしにしたり、家にいながら特に行動を起こさなかったりすると、気づいたときには選択肢が大幅に狭まっています。

3月、4月は多くの進路が動き出す時期です。専門学校や短大の出願締め切り、予備校の申し込み、就職活動など、タイミングを逃すと次のチャンスは1年後になってしまうケースも少なくありません。

「少し休んでから考える」という気持ちは理解できますが、期限を決めずにダラダラと過ごすことは避けましょう。1週間、長くても2週間程度の休養期間を設け、その後は具体的な行動を起こすことが大切です。

大学受験で全落ちした……つらい気持ちから前を向くために

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大学受験で全落ちしたという事実は、想像以上に大きなショックです。頑張ってきた自分を否定されたような気持ちになったり、周囲の合格報告を聞くたびに胸が苦しくなったりするのは当然のことです。今は何も手につかず、将来が真っ暗に感じているかもしれません。

しかし、この苦しい気持ちは永遠に続くものではありません。少しずつでいいので、前を向くための一歩を踏み出してみましょう。

大学受験で全落ちしても人生終了ではない

「全落ちした=人生終了」と感じてしまう気持ちはよくわかります。周りが次々と合格していく中で、自分だけが取り残されたような感覚に陥るのは自然なことです。しかし、大学受験の結果が、あなたの人生のすべてを決めるわけではありません。

実際、全落ちを経験した後に自分の道を切り開いている人は数多くいます。浪人を経て志望校に合格した人、専門学校で活躍している人、働きながら学び続けている人。それぞれが経験を乗り越え、前に進んでいます。

今は苦しくて前が見えないかもしれませんが、全落ちは終わりではなく新しいスタート地点です。まずは深呼吸をして、少し時間をかけて気持ちを整理しましょう。焦る必要はありません。自分のペースで次にどう動くかを考えていけばよいのです。

自分を責めず、まずは心と体を休める

全落ちという結果を知った直後は、冷静な判断ができる状態ではありません。ショックや焦り、不安で頭がいっぱいになっているはずです。そんなときに無理に進路を決めようとしても、後悔する選択をしてしまうおそれがあります。

まずは数日から1週間程度、しっかりと休む時間を取りましょう。好きなことをする、友人と話す、体を動かす、ゆっくり寝る。何でもかまいません。一度受験から距離を置くことで、少しずつ気持ちが落ち着いてきます。

この休息期間は「逃げ」ではなく、次に進むために必要なプロセスです。疲れた心と体を回復させることで、冷静に自分の状況を見つめ直し、これからどうするかを考える余裕が生まれます。

まとめ 大学受験で全落ちしても、人生は終わらない

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大学受験で全落ちしたという事実は、確かにショックで受け入れがたいものです。努力してきた時間、周囲への申し訳なさ、将来への不安など、さまざまな感情が押し寄せてくるでしょう。しかし、ここで立ち止まる必要はありません。

大学受験は人生における一つの通過点に過ぎず、全落ちしたからといって人生が終わるわけではないのです。実際、浪人を経て志望校に合格した人、専門学校で専門性を磨いて活躍している人、働きながら通信制大学で学位を取得した人など、全落ちを経験した後に自分の道を切り開いている人は数多くいます。

重要なのは、この結果をどう受け止め、どう行動するかです。全落ちという経験は、自分を見つめ直し、本当にやりたいことや進むべき道を考える貴重な機会にもなります。現役で合格した人よりも、回り道をした分だけ深く考え、成長できる可能性もあるのです。

この記事で紹介した進路の選択肢を参考に、自分に合った道を選んでください。焦らず、しかし立ち止まらず、一歩ずつ前に進んでいきましょう。全落ちは終わりではなく、新しいスタートです。

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