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【中学3年】現在完了形(have+過去分詞)とは?3つの用法を例文付きでわかりやすく解説

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大学受験高校受験
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「have+過去分詞の意味がよくわからない……」と悩んでいませんか? 英語の勉強を頑張っているものの、現在完了形が理解できずにつまずいてしまう人は少なくありません。

現在完了形(have+過去分詞)とは、「過去にしたことが、現在に何らかの影響を与えている」ことを表す英語の文法表現。出来事が過去で終わるのではなく、その結果や状態が今にも関係していると考えることが、理解のポイントになります。

この記事は、独自の学習メソッド「お金も時間も節約する自習術」を編み出して東京大学に合格し、現在はカルペ・ディエムにて全国各地で講演活動を行っている教育ライター・布施川天馬さん監修のもと作成されています。ポイントを押さえながら、現在完了形をしっかり理解していきましょう。

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

布施川天馬

監修者

布施川天馬

1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。

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目次

have+過去分詞とは?現在形・過去形とどう違う?

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現在完了形(have+過去分詞)は、過去に起きたことを、現在の状況と結びつけて伝えるための文法表現です。日本語には同じ感覚の表現がないため、最初は少し分かりにくく感じるかもしれません。

理解のカギになるのは、出来事を「過去で終わった話」として見るのではなく、現在まで続く流れとして捉えることです。

現在形や過去形が、それぞれある一時点の事実を表すのに対し、現在完了形は、過去から現在にかけてのつながりに注目します。イメージとしては、現在形・過去形が「点」なのに対し、現在完了形は過去と現在を結ぶ「線」だと考えるとわかりやすいでしょう。

Have+過去分詞と過去形の違い

では、「住む」という動詞で違いを見てみます。

現在形や過去形では、「今住んでいる」、あるいは「昔住んでいた」という事実までしか表すことができません。

  • I live in Tokyo. → 現在、東京に住んでいる状態を表す。
  • I lived in Tokyo. → 過去に東京に住んでいたという事実を表す。

一方、現在完了形を使うと、その状態がいつ始まり、今どうなっているのかまで伝えられます。

  • I have lived in Tokyo for five years. → 東京に住み始めてから5年が経ち、今も住み続けていることを表す。

このように現在完了形は、過去の出来事を「現在の状態」と結びつけて説明したいときに使われる形です。

現在完了形の基本的なイメージがつかめたところで、次は代表的な3つの意味について見ていきましょう。

Have +過去分詞3つの用法

① 継続:ずっと〜している

まずは、現在完了形の中でも基本となる、継続を表す使い方(「ずっと〜している」)から見ていきましょう。
この用法では、ある動作や状態が過去に始まり、そのまま現在まで続いていることを表します。

ここでも、現在完了形を「過去から現在へと続く流れ(線)」として捉えるという考え方を意識しながら、説明していきます。
その視点をもとに、「busy(忙しい)」を使った例文を見てみましょう。

例文 意味
現在形 I am busy. 今この瞬間、忙しい
過去形 I was busy. 過去のある時点で忙しかった
現在完了形 I have been busy. (以前から忙しい状態が続いており、)今忙しい

継続を表す現在完了形では、どれくらいの期間続いているのかを示す語句がよく使われます。

使い方 例文 意味
for 〜の間(期間の長さ) I have been busy for a week. ここ一週間ずっと忙しい
since 〜以来(始まった時点) I have been busy since Monday. 月曜からずっと忙しい

「busy」以外にも、継続用法はさまざまな動詞や状態で使われます。以下に例文をまとめましたので、ぜひご覧ください。

例文 意味
He has lived in Osaka for ten years. 彼は10年前から大阪に住み、今も住んでいる
She has studied English since high school. 彼女は高校生の頃から英語を学び続けている
The machine has worked without problems since last year. その機械は昨年から問題なく動き続けている

 

東大卒教育ライター・布施川さん「継続用法は、過去の一点と現在の一点を結ぶ直線のイメージ」

現在完了形の継続用法は、過去の一点と現在の一点を結ぶ直線のイメージを持つと理解しやすいです。その間ずっとその動詞の行為を続けてきた、という意味を持ちます。現在形、過去形とのニュアンスの違いに意識するとわかりやすいでしょう。

 

② 経験:〜したことがある

次は、現在完了形のもう一つの代表的な使い方である、経験を表す用法(「〜したことがある」)を見ていきましょう。

この用法では、過去に一度以上経験したことがあるかどうかを表します。大切なのは、「いつ行ったか」ではなく、「その経験があるかどうか」に注目する点です。

「東京ディズニーランドに行ったことがある」という経験を意味する例文を見てみましょう。

例文 意味
現在形 I go to Tokyo Disneyland. 普段、東京ディズニーランドに行く(習慣)
過去形 I went to Tokyo Disneyland. 過去のある時点で行った
現在完了形 I have been to Tokyo Disneyland three times. 今までに3回行ったことがある

過去形では、「そのとき行った」という一回の出来事を表します。一方、現在完了形では、これまでの経験として何回行ったかを伝えることができます。

経験を表す現在完了形では、「1回、2回、3回」といった回数を表す表現が一緒に使われることがよくあります。

回数 英語表現 例文 意味
1回 once I have visited Kyoto once. 私は京都を1回訪れたことがある
2回 twice She has seen that movie twice. 彼女はその映画を2回見たことがある
3回以上 three times / many times I have been to Tokyo Disneyland three times. 私は東京ディズニーランドに3回行ったことがある

また、経験用法の現在完了形では、「経験があるか・ないか」をはっきりさせるために、次のような語がよく使われるのもポイントです。

例文 意味
ever Have you ever been to Tokyo Disneyland? あなたは今までに一度でも東京ディズニーランドに行ったことがありますか
never I have never been to Tokyo Disneyland. 私は東京ディズニーランドに一度も行ったことがありません

このように、経験用法の現在完了形は、過去の出来事を「これまでの経験」としてまとめて伝えたいときに使われます。

東大卒教育ライター・布施川さん「経験用法は、その行為をおこなった時点に注目する表現」

経験用法は、過去の一点から現在に至るまでの一直線の中で、その行為をおこなった時点に注目する表現です。特に過去の一点について、特に記載がない場合は、「生まれてから」という意味になります。

③ 完了・結果:〜してしまった/もう〜した

最後に、現在完了形の完了・結果を表す用法を見ていきましょう。この用法では、ある行動がすでに終わり、その結果が今に関係していることを表します。

ポイントは、「過去に終わったかどうか」ではなく、「今どういう状態になっているか」に注目することです。「レポートの課題をやり終えた」という例文をもとに見ていきましょう。

例文 意味
現在形 I finish my report. (普段は)レポートを仕上げる
過去形 I finished my report. レポートをやり終えた(過去の事実)
現在完了形 I have finished my report. レポートをやり終え、今はもう終わっている状態

過去形では、「そのとき終えた」という出来事そのものを伝えます。一方、現在完了形では、課題がすでに終わっているという結果に焦点が当たります。

完了や結果を表す現在完了形では、次のような語が一緒に使われることが多くなります。

例文 意味
just I have just finished my report. ちょうど今、レポートを終えたところだ
already I have already finished my report. もうすでにレポートを終えている
yet I haven’t finished my report yet. まだレポートを終えていない

完了・結果用法では、行動が終わったあとの「今の状態」が重要になります。

  • レポートはもう提出できる
  • 課題は残っていない
  • 次の作業に進める

といったように、現在への影響や結果を伝えたいときに使われるのが、この用法です。

東大卒教育ライター・布施川さん「完了用法は、『現在は終わった状態が残っている』ことを示す」

現在完了形は基本的に、過去から現在までの時の流れに注目するので、しばらくの間ある行為をしていて、それがどこかのタイミングで終わり、現在は「終わった状態」が残っている、という流れを意味することもあります。これが「完了用法」というわけです。

 

have+過去分詞と他の時制との違い

Have+過去分詞と他の時制の違い

ここでは、have+過去分詞と他の形の違いを見ていきましょう。

時制 基準となる時間 何を伝えるか 例文 意味
現在形 動詞の原形 / s形 現在 今の状態・習慣 I live in Tokyo. 私は東京に住んでいる
過去形 動詞の過去形 過去 過去の出来事 I lived in Tokyo. 私は東京に住んでいた
現在完了形 have+過去分詞 現在 過去の出来事+今の状況 I have lived in Tokyo for 5 years. 5年前から東京に住んでいる
過去完了形 had+過去分詞 過去のある時点 過去より前の出来事 I had lived in Tokyo before I moved to Osaka. 大阪に引っ越す前は東京に住んでいた
現在完了進行形 have been+ing 現在 過去から今まで続く動作 I have been studying English. 英語をずっと勉強し続けている

have+過去分詞 と 過去形 の違い

have+過去分詞(現在完了形)と過去形は、どちらも過去の出来事を表しますが、注目しているポイントが異なります。

過去形は、過去に起こった事実そのものを伝える形です。一方、現在完了形は、過去の出来事が今の状況にどう関係しているかを伝えるときに使われます。

この違いを、「財布をなくした」という場面で見てみましょう。

項目 過去形 現在完了形(have+過去分詞)
I lost my wallet. I have lost my wallet.
注目点 過去に起きた事実 今の状況とのつながり
伝えていること 財布をなくしたという出来事 財布がなく、今も困っている状態
今どうなっているか 分からない まだ見つかっていないと分かる
イメージ 過去の一点 過去から現在につながる流れ

このように、

  • 出来事だけを伝えたいなら過去形
  • その結果が今も続いていることを伝えたいなら現在完了形

と考えると、使い分けがしやすくなります。

東大卒教育ライター・布施川さん「過去形は点、現在完了形は線」

過去形は点、現在完了形は線だと理解することが大切です。過去の出来事だけを描写するなら過去形でいいですが、過去から現在にかけて起こっていることを説明するためには、現在完了形にしなくてはならないのです。

 

have+過去分詞 と had+過去分詞 の違い

まず整理しておきたいのが、had+過去分詞は、過去完了形と呼ばれる文法表現だという点です。

過去完了形は、「過去のある時点よりも、さらに前に起きたこと」を表すときに使われます。つまり、過去の中での前後関係をはっきりさせるための形です。

一方、have+過去分詞(現在完了形)は、今を基準にして、それ以前の出来事や経験を表します。

このように、両者の違いは 「どの時点を基準にして話しているか」 にあります。

時制 基準になる時点 役割
have+過去分詞 現在 今までの経験・結果を伝える
had+過去分詞 過去の一点 過去の中で「それより前」を示す

例えば、「2年間カナダに留学していた」という同じ内容でも、基準となる時間によって使う形が変わります。

時制 例文 基準の時点 意味
現在完了形 I have studied in Canada for two years. これまでの人生の中で、2年間カナダに留学していた経験がある
過去完了形 I had studied in Canada for two years by the time I was 21. 過去(21歳) 21歳になるまでに、すでに2年間カナダに留学していた

現在完了形では、「今の自分から見て、どんな経験があるか」を伝えています。

それに対して過去完了形では、「過去のある時点(21歳)から見て、それより前に何が終わっていたか」を説明しています。

言い換えると、過去完了形は過去の話の中で、出来事の順番を整理したいときに使われる形です。

このように、

  • 「今」を基準に話すなら have+過去分詞
  • 「過去の時点」を基準に、それ以前を説明するなら had+過去分詞

と考えると、両者の違いがはっきりします。

東大卒教育ライター・布施川さん「過去完了形と現在完了形の違いは直線が流れている時制」

ここまで、過去の一点から現在の一点までを結ぶのが現在完了形、と説明してきました。過去完了形はその直線を少し後ろにずらしたものです。過去のさらに過去の一点(大過去と呼ばれます)から、過去の一点までを結んで、その間に起こったことやその間ずっと起こっていたことを描写します。今に続く直線か、もっと前を流れる直線かの違いを意識しましょう。

 

have+過去分詞 と have been+過去分詞 の違い

have+過去分詞とhave been+過去分詞は形がよく似ていますが、使われている文の種類が異なります。

結論から言うと、

  • have+過去分詞: → 能動態(自分がしたこと・起きたこと)
  • have been+過去分詞: → 受動態(受け身)(何かをされたこと)

という違いがあります。

have+過去分詞は、主語が行動をした側であることを表します。「誰が何をしたか」に焦点が当たる形です。

意味
I have finished my homework. 私は宿題を終えた
She has lost her wallet. 彼女は財布をなくした
They have cleaned the room. 彼らは部屋を掃除した

これらの文では、行動を起こした人(主語)がはっきりしています。

対して、have been+過去分詞は、現在完了形の受動態です。

この形では、主語は行動をした人ではなく、行動を受けた側になります。注目点は「誰がしたか」よりも、今どういう状態かです。

意味
My homework has been finished. 宿題は終えられている
Her wallet has been lost. 彼女の財布はなくなっている
The room has been cleaned. 部屋は掃除されている
  • 行動した人を主語にしたいとき → have+過去分詞
  • 結果や状態を主語にしたいとき → have been+過去分詞

と考えると、使い分けがシンプルになります。

視点 have+過去分詞 have been+過去分詞
文の種類 能動態 受動態
主語 行動した人 行動を受けたもの
注目点 誰が何をしたか 今の状態・結果
I have finished my homework. My homework has been finished.

 

東大卒教育ライター・布施川さん「『have+been+過去分詞』は成り立ちに注目」

「have+been+過去分詞」の形を分解してみると、「現在完了形+受動態」が見えてきます。受動態は「be動詞+過去分詞」ですよね。現在完了形は「have+過去分詞」なので、これら二つを足し合わせると、受動態のbe動詞を過去分詞の形にして、「have+been+過去分詞」が出来上がるわけです。成り立ちに注目するとわかりやすいですね。

 

have+過去分詞 と have been+ing の違い

have+過去分詞とhave been+ingは、どちらも現在完了形ですが、伝えたいポイントがまったく異なります。

  • have+過去分詞: → 結果・経験・完了に注目
  • have been+ing: → 動作の継続や途中経過に注目

という違いがあります。

have+過去分詞は、ある行動が終わり、その結果が今に関係していることを表します。

意味
I have finished my homework. 宿題を終え、今はもう終わっている
She has cleaned her room. 彼女は部屋を掃除し終えている
They have arrived at the station. 彼らは駅に到着している

ここでは、「今どうなっているか(終わっている・到着している)」が重要です。

have been+ing は、過去に始まった動作が、今も続いている途中であることを表します。完了しているかどうかは、問題にしていません。

意味
I have been studying English. 英語をずっと勉強し続けている
She has been cleaning her room. 彼女は部屋を掃除し続けている
They have been waiting for the bus. 彼らはバスを待ち続けている

ここでは、「終わったかどうか」よりも「続いていること」がポイントです。

  • 「もう終わっている」と言いたい → have+過去分詞
  • 「ずっとやっている最中」と言いたい → have been+ing

と考えると、使い分けがシンプルになります。

注目点 ニュアンス
have+過去分詞 She has cleaned her room. 結果 部屋はもうきれい
have been+ing She has been cleaning her room. 継続 掃除している途中

 

東大卒教育ライター・布施川さん「『have+been+ing形』も成り立ちに注目」

「have+been+ing形」は「現在完了進行形」といって、分解してみると「現在完了形+現在進行形」の形が見えてきます。現在完了形の、過去の一点から現在の一点を結ぶ考え方に、その行為がまだ続いている進行形の考え方を足し合わせているので、「過去から始めて、今もまだ続けている」という意味を表すのです。これも成り立ちに注目すれば間違えにくいでしょう。

 

have+過去分詞でよくある間違い

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ここでは、have+過去分詞を使うときに多くの人がつまずきやすいポイントを見ていきます。

過去形と現在完了形を取り違える

have+過去分詞(現在完了形)でよくある間違いの一つが、過去形と現在完了形の役割の違いを意識せずに使ってしまうことです。

どちらも過去の出来事に関係しますが、伝えている内容の焦点が異なります。
これまでに見てきたとおり、両者の違いは次の点にあります。

過去形 → 過去に起きた出来事そのものを伝える
現在完了形(have+過去分詞) → 過去に起きた出来事が、今の状況にどう影響しているかを伝える

つまり、「いつ何が起きたか」を言いたいのか、「その結果、今どうなっているか」を言いたいのかが分かれ目になります。

日本語では、「もう〜した」「〜してしまった」といった表現が、文脈によってどちらにも使えるため、英語でも過去形を選んでしまいがちです。

しかし英語では、現在の状況に関係しているかどうかが重要になります。文を作る・読むときは、次の点を意識してみてください。

確認すること 選ぶ形
過去の事実を伝えたい 過去形
今の状態や結果を伝えたい 現在完了形

この基準を押さえておけば、過去形と現在完了形の取り違えは防ぎやすくなります。

東大卒教育ライター・布施川さん「日本語と英語の違い」

日本語では「財布を失くした」と言うとき、文脈から今もなくて困っているのか、それとも過去に失くして焦った話を経験談として語っているのかを理解しますよね。英語では、その二つを文脈判断ではなく、表現から分けるのです。まずはこの意識を持つこと。その上で、これまでずっと説明してきた「点」と「線」の違いを覚えておくと間違いも減るでしょう。

 

過去を表す語と一緒に使ってしまう

現在完了形(have+過去分詞)でよくある間違いとして、過去をはっきり示す語と一緒に使ってしまうケースがあります。

現在完了形は、過去の出来事を「今の状況」と結びつけて表す形です。そのため、いつ起きたかが明確な過去を示す語とは基本的に相性がよくありません。

次のような語は、出来事が起きた時点をはっきり示すため、現在完了形とは一緒に使えないので注意しましょう。

過去を表す語 意味
yesterday 昨日
last night / last year 昨夜/去年
two days ago 2日前
in 2020 2020年に(特定の年号)
when 〜 〜したとき

 

東大卒教育ライター・布施川さん「現在完了形では過去の一点を表す表現は使えない」

現在完了形は「過去から現在」の時の流れを表しているので、過去の一点を表すような表現とはセットで使えません。基本的にはsinceやforを使うので、最初のうちはその二つだけで表すことを意識し、現在完了形に慣れてきたら、他の表現にもチャレンジしてみるといいでしょう。

have+過去分詞の練習問題にチャレンジ!【問題編】

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ここまで、have+過去分詞(現在完了形)の意味や使い方、よくある間違いについて見てきました。

理解できたかどうかは、実際に問題を解いてみるのが一番です。ここでは、現在完了形のポイントを確認できる練習問題に挑戦してみましょう。

並べ替えの問題

( )内の語を正しい順番に並べ替えて、英文を完成させてください。

問題① 私はすでにその宿題を終えています。

( already / have / homework / my / finished / I )

問題② 彼女は今までに2回、その映画を見たことがあります。
( has / twice / that movie / seen / she )

英作文の問題

次の日本語を、have+過去分詞を使って英語にしてください。

問題①私は財布をなくした。(今も見つかっていない)

問題②彼は高校生の頃から、ずっと英語を勉強しています。

日本語訳の問題

次の英文を、日本語に訳してください。

問題①I have just finished my report.

問題②She has lived in Tokyo for ten years.

have+過去分詞の練習問題にチャレンジ!【解説編】

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ここでは、先ほどの【問題編】で出題した練習問題について、答えとあわせて考え方を解説していきます。

間違えた問題があっても問題ありません。「なぜその形になるのか」を確認しながら、理解を深めていきましょう。

並べ替えの問題

問題①
私はすでにその宿題を終えています。
( already / have / homework / my / finished / I )

正解
I have already finished my homework.

この文では、「宿題を終えた」という過去の行動の結果として、今はもう終わっている状態であることを伝えています。そのため現在完了形を使います。already は「すでに」を表し、現在完了形では have の後に置かれるのが一般的です。

彼女は今までに2回、その映画を見たことがあります。
( has / twice / that movie / seen / she )

正解
She has seen that movie twice.

解説
「今までに〜したことがある」という経験を表しているため、現在完了形になります。twice は回数を表す語なので、文の後ろに置くと自然な英文になります。

東大卒教育ライター・布施川さん「現在完了形とセットで使われることの多い副詞は音読で暗記」

まずは「主語+have+過去分詞」の形を作り、目的語を後ろにつけ、最後に副詞の置き場所を考えましょう。alreadyやtwiceなど、現在完了形とセットで使われることの多い副詞は、文を丸ごと音読して、置き場所を覚えておくといいです。

 

英作文の問題

問題①
私は財布をなくした。(今も見つかっていない)

正解
I have lost my wallet.

解説
この文で伝えたいのは、「財布をなくした」という過去の出来事そのものではなく、今も財布がない状態であることです。そのため、過去形ではなく現在完了形を使います。

問題②
彼は高校生の頃から、ずっと英語を勉強しています。

正解
He has studied English since high school.

解説
高校生の頃に勉強を始め、今も続いていることを表しているので現在完了形になります。since は「いつから」を示す語として、継続用法でよく使われます。

東大卒教育ライター・布施川さん「文から過去の一点と現在の一点を想像すること」

大切なのは、文から過去の一点と現在の一点を想像することです。財布を失くしている、ということは、失くした時点があったはず。そしてその時から今までずっと失くしている状態が続いているわけです。②も同様に、高校生の時から今までずっと英語を勉強している状態が続いている。よって、現在完了形がふさわしいとわかります。

 

日本語訳の問題

問題①
I have just finished my report.

正解
私はちょうど今、レポートを終えたところです。

解説
just は「ちょうど今」を表し、行動が完了してその結果が現在に関係していることを示します。完了・結果の用法です。

問題②
She has lived in Tokyo for ten years.

正解
彼女は10年間、東京に住んでいます。

解説
過去に住み始め、今も住んでいる状態が続いているため現在完了形が使われています。日本語では現在形になりますが、英語では現在完了形になる点がポイントです。

東大卒教育ライター・布施川さん「訳した後、もう一度文を読んでみて訳し忘れをチェック」

justやfor ten yearsを訳出し忘れることがよくあります。現在完了形の型に当てはめて主語・動詞・目的語などを訳した後、もう一度文を読んでみて、副詞や副詞句を忘れていないか確認しましょう。

 

まとめ have+過去分詞は「現在と過去との橋渡し」

Image Etc

現在完了形を理解するうえで最も大切なのは、「過去の出来事そのもの」ではなく、「その出来事が今の状況とどうつながっているか」に注目することです。過去形が過去の一点を表すのに対し、現在完了形は過去と現在を結ぶ橋のような役割を持っています。

継続・経験・完了/結果といった用法の違いも、それぞれ「今にどう関係しているかの違い」として捉えると、無理に暗記しなくても理解しやすくなります。また、過去を表す語と一緒に使えないことや、have been の形を混同しやすい点など、つまずきやすいポイントも「基準が今かどうか」を意識すれば整理できます。

現在完了形で迷ったときは、「これは過去の話なのか、それとも今の状況を伝えたいのか」 と自分に問いかけてみてください。その視点が持てれば、have+過去分詞は難しい文法ではなく、意味を正確に伝えるための便利な表現として使えるようになります。

東大卒教育ライター・布施川さん「現在完了形をマスターしたい君にエール」

日本語には現在完了形に当たる表現はありません。私たちは普段、文脈でなんとなくニュアンスを判断しているのです。まずは現在完了形の概念を、過去形との違いを基準にイメージしましょう。そうすれば、英語特有の表現やニュアンスが少しずつ受け取れるようになるはずです。難しい単元ですが、例文にたくさん触れていけば、必ずマスターできるので、諦めずに取り組んでください。

 

執筆者プロフィール

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

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株式会社カルペ・ディエム所属 東京大学文学部卒ライター
布施川天馬

1997年生まれ。東京大学文学部卒。世帯年収300万円台の家庭に生まれ、幼少期から貧しい生活を送る。金銭的、地理的な事情から、無理のない進学先が東京大学のみに絞られ、東大進学を志す。 塾に通う金銭的余裕がなく、勉強の傍ら週3日フルタイムのアルバイトで学費を稼ぐ。受験生活を通してオリジナルの「お金も時間も節約する自習術」を編み出し、一浪の末、東大に合格。 在学中から、自身の勉強法や学習法を、執筆活動や、全国の学校での講演を通して広める。著書に『東大式節約勉強法』『東大式時間術』(扶桑社)『東大合格はいくらで買えるか?』(星海社)など。

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