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慶應義塾大学SFC 環境情報学部 春AO入試。合格のカギは問題発見力と解決力にあり!

更新日:
大学受験
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慶應義塾大学の環境情報学部がある湘南藤沢キャンパス(SFC)は、既存の学問の枠組みにとらわれず、自ら問題を発見し、解決する能力を磨く場として設立されました。

今回は狭き門として知られるSFCの春AO入試を勝ち抜いた成沢 翔英さんにインタビュー。陸上競技に熱く打ち込んできた経験をベースに、人とは違う道を自ら選び挑んだ成沢さんならではの、受験体験と受験生へのアドバイスは必読です。

塾選ジャーナル編集部

編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

清水信朗

監修者

清水信朗

「総合型選抜の個別指導塾 洋々」代表・GM。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。共著書に『採点者の心をつかむ 合格する総合型選抜・学校推薦型選抜』(2023年、洋々 著/かんき出版)。

洋々

監修者

洋々

洋々は将来に亘って社会で活躍できる人材を育てる、総合型選抜専門塾。総合型選抜の塾の総本山として、特に慶應義塾大学、早稲田大学をはじめ、数多くの名門大学への合格実績を誇る。

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目次

<お話を伺った人>
総合型選抜の個別指導塾 洋々メンター
成沢 翔英(なるさわ しょうえい)さん

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大学:慶應義塾大学 環境情報学部
入学年月日:2023年9月 現3年生
合格した受験方式:SFC春AO入試
出身高校:山梨学院高等学校

中学時代から、中長距離の陸上競技ランナーとして活躍。中学3年生の時にボランティアで参加した総体1500mでの好走をきっかけにスカウトを受け、高校から本格的に陸上を始める。AO入試に向けた論文作成のため、単身ケニアに渡り研究を実施。入学後は、慶應義塾大学体育会競走部に所属し選手として活躍中。

洋々では、慶應義塾大学を目指す受験生だけでなく、スポーツ系の学部を受験する学生も多数サポート。型にハマらない柔軟な思考を兼ね備えたメンターとして、総合型選抜入試を控えた高校生の頼れるアドバイザー役を担っている。

慶應義塾大学SFC 環境情報学部の春AO入試では何が評価されるのか?

『ビリギャル』をきっかけに、SFC春AO入試への挑戦を決意

ーまず、成沢さんがSFC春AO入試を志した理由・きっかけを聞かせてください。

成沢 翔英さん(以下、成沢):もともと陸上の強豪校への進学が決まっていましたが、入学手続きのミスから白紙になってしまったんです。その後も、通っていた高校の母体となる大学を含め、いくつかの大学から声をかけていただきましたが、どうせならフラットに進路を考えたくて。

人生において、「自分で道を切り拓く」ということに対しては譲れない思いがあり、ただ流れに乗って進学先を決めるのは避けたかったんです。

ー進学先を検討する中で、なぜ慶應義塾大学にたどり着いたのですか?

成沢:進路について悩んでいた頃、たまたま動画配信サービスで映画『ビリギャル』を観たのが、慶應義塾大学を意識したきっかけです。

ー学年ビリの女子高生が一念発起して猛勉強して、慶應義塾大学に入学するという実話をもとにした映画ですよね。

成沢:はい。自分もこれまでを振り返ると波瀾万丈(はらんばんじょう)で良い時もあれば悪い時もありましたが、「落ちたとしても何度でも這い上がれる」と改めて思わせてくれた作品でした。

慶應義塾大学のホームページを見ていたら、理念として掲げている「自我作古」という言葉が目に留まったんです。この言葉は、「前人未踏の新しい分野に挑戦し、困難や試練があっても自ら道を切り拓く」という意味を持ちます。 僕がずっと考えていたこととリンクして、「この大学に行かないで、どこに行くんだ」と強く思いましたね

中でも環境情報学部は既存の学問の枠にとらわれず、幅広い領域を横断的に学ぶことができる環境が魅力です。進学の再検討が必要になったのが高校3年生の12月だったので、翌年の9月入学の春AOであれば間に合うタイミング。 陸上一筋で一般入試のための勉強をしてこなかった自分でも、多角的な評価軸を持つAO入試であれば可能性はあるのではないかと考えました

ー慶應義塾大学を目指すという決意を聞いて、周囲の反応はいかがでしたか?

成沢:まず、両親から猛反対を受けましたね。「これまでの競技実績を生かして、せっかく大学から声もかけていただいているのに、なぜ困難な道を選ぶんだ」と。高校の担任や学年主任の先生からも「前例がないから」と説得されました。

でも、絶対に後悔したくなかったし、心のどこかで「受かるはずだ」という自信があったんです。自分の真剣な気持ちを繰り返し伝えて許しを得たというか、最終的には背中を押してもらいましたね。本当に周囲の助けがあっての合格だったと思っています。

慶應義塾大学 環境情報学部が求める学生像

ー受験を通じて、大学側は求める学生像として何を重視していると感じましたか?

成沢:自ら考えて問題を解決していくポテンシャルですね。 「問題を発見する力」「問題を解決する力」この2つを本質的に理解しているかを重視していると感じました。

ー成沢さんは、入試に向けて何を自己アピールの軸にしたのですか?

成沢:僕の強みは陸上しかやってこなかったことです。しかし、慶應のAO入試では甲子園に出場した有名なピッチャーや日本代表選手でも合格できないという話を洋々の説明会で聞いていました。つまり、 特筆するような実績があっても、それだけでは受からないということです。

僕自身はそこに面白さを感じ、自分の強みに学術的な価値をプラスしようと考えました。そこで、長距離競技で華々しい実績を誇る、ケニアの人々の「足」に関する研究を始めたんです。

ー実際に論文を書くために、単身でケニアに行かれたそうですね。

成沢:はい。「陸上選手に適したランニングシューズとは?」というテーマに取り組みたくて、ケニアの人々の足の裏を測定するためにケニアに2か月ほど滞在しました。

当時意識していたのは、 自分の強みを最大化すること。その最大化した強みに実体を持たせることでした。どんなに素晴らしい理論を思いついても、それが机上の空論では意味がありません。

自分の考えた理論に対して具体的なアクションを起こすことで、他にはない希少価値を生み出せるのではないかと考えました。

ーそのような柔軟な発想力や行動力が、合格につながったと思いますか?

成沢:人物重視といわれるAO入試においては、 選考過程で「この子面白いよね」「ポテンシャルが高いよね」と思ってもらえるかが一つのポイントです

研究のためにケニアに渡航する高校生がどれだけいるか? と考えれば、その経験値や未熟ながらも学術的なところに踏み込んだことは、プラス評価に働いたのかなと思っています。

SFCでは与えられた問題を解くことよりも、自ら問題を発見し解決することを重視します。「今の世の中に足りないのは何か?」という問いを立て、それに対する解をゼロから構築することが、合格戦略として有効なアプローチになると思います。

参考:慶應義塾大学SFCの春AO入試概要

【募集人員】

総合政策学部 150名
環境情報学部 150名

※2026年度に実施するAO入試(4月入学/9月入学)の合計数
※2026春AOは入学までに高等学校(特別支援学校の高等部を含む)もしくは中等教育学校を卒業見込みで、2027年4月入学を希望する者は出願不可。2026夏秋AO以降を検討してください。

【入試内容】

求められる出願資格(一部抜粋) ・志望理由や入学後の構想が明確である者
・入学後の目標や構想をより高いレベルで実現する意欲と能力を有する者
重視される点 ・学業ならびに学業以外の諸成果を多面的かつ総合的に評価する
・豊かな発想と広い視野から問題を捉えて解決に導く能力を自ら学び取る「問題発見解決型」「創造性開発型」の教育を重視するSFCの環境を積極的に活用し、未来を切り拓いていく意欲があること
1 次選考概要 書類選考
2 次選考概要 面接試験(1人30分程度)

※AO入試の各期において、総合政策学部と環境情報学部へ併願は不可

【出願・選考日程】

出願登録・出願書類受付期間 次の①②および③を行うことにより出願が完了
①オンライン申請
(オンライン出願システムを使用)
2026 年 5 月 11 日(月)10:00~6 月 3 日(水)15:00

②入学検定料納付
2026 年 5 月 11 日(月)~6 月 4 日(木)22:59

③出願書類の提出(郵送)
2026 年 6 月 1 日(月)~6 月 4 日(木)

※締切日消印有効
(海外からの出願は締切日必着)
※出願書類の郵送方法の指定あり
1次選考合格発表 2026 年 7 月 9 日(木)11:00 ~ 7 月 18 日(土)16:59
オンライン出願システム
※1次選考合格者のみ受験票を発行
2次選考 2026 年 7 月 18 日(土)
合格発表 2026 年 7 月 22 日(水)11:00 ~
オンライン出願システム
入学手続期間(予定) [2026 年 9 月入学]
2026 年 7 月 22 日(水)11:00~8 月 19 日(水)

[2027 年 4 月入学] 2026 年 12 月上旬

【出願書類】

オンライン申請するもの(一部抜粋) ①応募試験基本情報
オンライン出願システム上の指示に従って入力

②志願者に関する履歴など
オンライン出願システム上の指示に従って入力

③志願者評価
志願者を客観的に知る立場にある2名に評価書の作成を依頼
※2親等内の親族は除く

④活動報告
・学業を含めた活動に積極的に取り組んだ成果についての自己評価と選んだ理由を記述(200字以内)
・中学校卒業以降に取り組んだすべての分野の活動・成果を入力

⑤志望理由
・入学後の学習計画・自己アピール文章(2000字以内)と自由記述(A4サイズ2枚以内)を用いて、志望理由と入学後の学習計画、自己アピールを自由に表現する

⑥任意提出資料
中学校卒業以降から AO 入試出願に至る期間における取り組みとその成果、および大学入学後の目標や構想実現に必要な意欲や能力等を示すものがあれば資料として 10 点まで提出可能
郵送で提出するもの(一部抜粋) ①入学志願票(2枚)
オンライン申請、入学検定料の支払いが完了した後に、オンライン出願システムより印刷

②「調査書」など、成績・卒業に関する証明書類

※中の書類が見えないよう封がされ、のり付け部分に学校印や封かん用シールまたはサインなどがある状態

③宛て名ラベル(郵送で提出する書類を送る封筒に貼付)
オンライン申請、入学検定料の支払いが完了した後に、オンライン出願システムより印刷

参照:慶應義塾大学「2026春AO募集要項PDF

詳細および最新情報は、必ず募集要項を確認してください。

慶應義塾大学SFC 環境情報学部の春AO入試のために取り組んだこと

AO入試に向けた準備と論文への取り組み

ーここからは、入試準備をどのように進めたかを聞かせてください。SFC春AO入試に向けて本格的に準備を始めたのは、いつ頃からですか?

成沢:ひとりでは対策に限界があると思い、AO入試への挑戦を決めてすぐに複数の塾にアポイントをとりました。その中でも洋々は、GM(ジェネラルマネージャー)の清水さんがとても親身になってくださり、1時間ほどの無料相談を経て入塾を決めましたね。

ー準備を進めるうえで、一番不安だったのはどのようなことでしたか?

成沢: 9月入学になる春AOは倍率がすごく高い点です。倍率が20倍くらいになる年もあります。環境情報学部の2023春AOは、85人受験して10人しか合格者がおらず「よく受かったな」と今でも思います。

親や先生には「大丈夫!」と言ったものの、本当に合格できるのだろうかという不安はずっとありました。高校を卒業して1人でケニアに行ったときにも、初めてのことばかりで戸惑いや不安を感じていましたね。

ーそれらの不安は、どのようにして乗り越えたのでしょうか。

成沢:ここまできたら、やるしかないと腹をくくりました。陸上で声をかけてくださったいくつもの大学をお断りして、受かる確証があるわけでもないのにケニアにまで来ている。周りに迷惑をかけて、たくさんの支援を受けて今があるんだというプレッシャーが大きかったんです。

「もう後には引けない」「アクセルを140%踏んで頑張らないとダメだ」

と、とにかく必死でした。

ーケニア滞在中は、研究をしながら書類作成の準備を並行して進めていたのですか?

成沢: 提出書類の自由記述として研究結果の論文を出すと決めていたので、Zoomでメンターに相談しながら進めていました。

当時は、研究に対する知識がまったくなかったので、洋々のメンターからの助言はすごくありがたかったですね。「年代別のデータの比較検証ができた方が考察が深まるよね」と言われたときは、「わかりました!」と村中をまわって、赤ん坊から長老まで足の裏を測定させてもらいに行きました。

100人分くらい足の裏を測定しましたよ(笑)。年代別の統計をもとに、論文では「ケニア人の足の形は、生まれたときから日本人と違うのか? 環境によって変化したのか?」という問いに対する検証も行いました。

ーすごく本格的ですね。論文を提出書類の自己アピールの核として考えていたのですか?

成沢: 人となりは2次の面接で見てもらえるので、志望理由書では「やる気」や「思い」はあまり主張しなかったんです。主軸はあくまでも研究成果における問題解決ということに置きました。

「ケニア人は最も芸術的な足の進化を遂げた」

という書き出しから始まって、

自分の経歴 → 研究動機・研究成果 → SFCで実現したいこと

という流れで志望理由書を構成しました。A4サイズ2枚の自由記述は、すべて研究に関する内容を記載しましたね。

入学後も当初は提出書類の延長にあるスポーツバイオメカニクスの研究に取り組んでいました。

ー入学後の展望が、地続きでつながっていたのですね。ご自身では書類・面接の中で、評価につながったポイントはどこにあったと思いますか?

成沢:単純に 研究内容に興味を持ってもらえたことが、評価につながったのではないかと思います。猿やオランウータンの足の裏について調べるなど、多角的な調査を行って、僕自身も楽しく取り組めました。

面接で突っ込まれそうな、学力面もしっかり対策

ー面接については、何か対策はしていましたか?

成沢:研究については、どのような質問がきても答えられる自信があったので、書類提出以降は特に何もしませんでした。 それとは別に個人的に力を入れていたのは、一般入試で必要となる受験勉強です

ー意外な回答でした。学力試験のための勉強を頑張ったのはなぜなのでしょう?

成沢:自分の経歴を考えたとき、「入学後に学力面でついてこれるのか?」という問いはされると思っていました。ただ「頑張ります」と口で言うだけでは納得していただけないだろうということも。

だから「これはわかる?」と聞かれてもすぐに答えられるようにしておきたかったんです。仮にAO入試で不合格だったとしても、「翌年の一般入試で受験して合格します」と言える自信も欲しくて。後で知りましたが、面接会場で数IIIの勉強をしていたのは僕ひとりでした。

面接では予想通り「入学してから勉強についてこれるの?」と聞かれました。そこで、

1年半くらい前の僕は、サイン(sin)、コサイン(cos)、タンジェント(tan)しかわからなかったけれども、今は勉強して数IIIのこの公式はわかるようになりました。だから、もう少し頑張れば一般入試でも受かる自信はあります。

とよどみなく答えることができたので、頑張って勉強して良かったなと思っています。

ー面接という緊張しそうな場面でも、自分らしくリラックスして挑めた秘訣はどこにあるのでしょう?

成沢:洋々のGMから「これだけ準備していれば大丈夫だから、楽しんで来い」と背中を押してくれたので不安はなかったですね。

受験勉強についても、「突っ込まれるとしたらそこだけだ」というアドバイスもあって、事前にきちんと準備することができました。ひとりではなく、他者の視点があることで心強く思う場面は多かったですね。

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慶應義塾大学SFC 環境情報学部の環境情報学部 SFC春AO入試に向けた伴走支援のポイント

受験体験から得た学び、そしてメンターとして与える学び

ー受験生時代を振り返って、「ひとりではやりきれかった」と思うことは何ですか?

成沢:僕はどちらかというと、気持ちが高ぶって突っ走るタイプ。論理的に考えてくれるメンターがいることで、アクセルとブレーキを適切にコントロールできた点はありがたかったですね。

研究への実践的なアドバイスをもらうことで、自分自身の成長にもつながったと思います。

ー受験の経験を通して、ご自身の成長を実感した瞬間はありましたか?

成沢:僕の研究を見たGMの「これが本当の勉強ですよ」という言葉は心に残っています。「どうすればこの問題に対して答えを導き出せるんだろう?」という思考の繰り返しが勉強なんだと腑(ふ)に落ちたときに、自分が成長したなと感じました。

ーメンターとして成沢さんが担当されているSFCの受験生は、どのような悩みを抱えていることが多いですか?また、その悩みにどのようにアプローチをしていますか?

成沢:SFCを目指す受験生は、すごい強みを持っているのに、志望理由に落とし込むところでつまずく子が多いです。過去の経験から感じたこと・今興味があることを細かく掘り下げながら、本質的な強みを一緒に見つけられるよう対話とサポートをしています。

ー受験生との対話の中で大切にしているのはどんなことですか?

成沢:話を聞くことはすごく大事にしていますね。志望理由の軸を決めるには、他の人とは違うその人独自の感覚をすくい上げていくことが重要だと考えています

たとえば僕がメンターとして担当していた学生に「ラグビーの強豪校で頑張っていたけれど、レギュラーになれなかった」という子がいました。

「どうしてレギュラーになれなかったの?」と聞いたら「僕は太ることができなかったんです」と。それを聞いて「太ることができない」というのはユニークな思考だなと思いました。

そこで「ラグビーでレギュラーを獲得するために、どうすれば太れるのか」を考えようと話をしました。学術的な視点を踏まえ「太りたいのに太れない理由の解明と対策」を研究していったんです。

原体験からテーマを決めたら、大切なのは実体験を積むことです。その子は相撲部屋に電話をして相談し、力士たちと2週間一緒に生活しました。その過程で、彼らの排泄物から腸内細菌を採取・分析し、健康的に太る方法についての結論を導き出しました。結果としてAO入試を突破して志望校に通っています。

ー原体験に基づいたテーマ選びと自ら行動を起こすことが、机上の空論にならないポイントといえそうですね。

成沢: 自身の原体験がなく、最初から合格を狙って学術的な方へ行ってしまうとありがちな文章になってしまうんですよね。「ここまでやったんだ」という熱意が伝わりやすいという面でも、自ら行動する姿勢は大切だと思います。

最初のうちはあまり学術的なことは意識させずに「なぜそうしたの?」「なぜそう思ったの?」というキャッチボールを充分にすること。対話から真の強みを引き出すためにメンターとして大事にしています。

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慶應義塾大学SFC 環境情報学部の春AO入試に挑む受験生が押さえておきたい3つのこと

ーでは、最後にSFCの春AO入試に挑む学生が「これだけは押さえておくべき」というポイントを3つ教えてください。

成沢:僕がAO入試に向けて、これだけはやるべきと考えるのは次の3つです。

① 問題とテーマをとことん深掘りする

自分の心の内側から湧き出てくる興味関心に向き合い、とことん深掘りして考える。

② 答えを導きだすまでしっかりやり切る

掲げた問題とテーマに対して、答えが出るまで調べ切る。

③ 自信を持って答えを論じる

導き出した答えを、自信を持って論じる。

学術的な面での客観的なアドバイスはメンターや周りの大人たちが行えますが、これらの本質的な部分は本人が自主性を持って進めていく必要があります。

納得して合否結果を受け入れるためにも、自分が持つ最大限の力を出し切って欲しいですね。

清水GMが語る、慶應義塾大学SFC 環境情報学部の春AO入試合格に必要な視点と準備

慶應義塾大学SFC 環境情報学部の春AO入試合格に必要な視点と準備

株式会社洋々 代表・GM 清水信朗 氏

清水GM:慶應SFCの春AOは、成沢さんが話しているように倍率が高くなる傾向にあります。夏秋AOと比較して志願者数も合格者数も少ないため、毎年の倍率の変動幅も大きくなりがちです。10倍超えも珍しくなく、20倍を超えた年もあります。

ただし、直近の2024春AOは総合政策学部8.6倍、環境情報学部6.8倍でした。倍率が高めではありますが夏秋AOと比較して難易度が高い、という印象はそこまでありません。出願書類や面接の内容に変わりはなく、求められる水準も同様だと認識しています。

受験するのは帰国生と既卒生が中心になるため、夏秋AOと比較するとSFCの受験のために時間をかけて準備をしてきた人が若干少なくなることが倍率が高めになっている理由の一つかもしれません。

簡単な試験ではありませんが、成沢さんのように自分で設定したテーマについて真摯に取り組み、自身の問題発見・解決能力を出願書類と面接を通してアピールできれば合格できる入試だと思います。

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清水信朗

「総合型選抜の個別指導塾 洋々」代表・GM。日本アイ・ビー・エム株式会社にて、海外のエンジニアに対する技術支援を行う。その後、eラーニングを中心とした教材開発に、コンテンツ・システムの両面から携わる。東京大学工学部電子情報工学科卒。ロンドンビジネススクール経営学修士(MBA)。共著書に『採点者の心をつかむ 合格する総合型選抜・学校推薦型選抜』(2023年、洋々 著/かんき出版)。

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