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【医師監修】花粉症の時期でも集中力を保つ勉強法は?受験生向け対策ガイド

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「花粉症で集中力が続かない……」勉強する中で、そんな悩みを感じている中高生も多いのではないでしょうか。

日本気象協会の発表によると、2026年の花粉飛散量は、東日本や北日本を中心に多くなると予測されています。花粉症の症状が強く出やすい年は、勉強中の集中力低下にも注意が必要です。

この記事では、日本医科大学の教授であり、花粉症治療の専門家でもある大久保公裕先生の監修のもと、花粉症によって集中力が落ちてしまう原因と、勉強に影響が出てしまっている中高生が実践できる対処法について解説します。

花粉症の時期でも勉強を続けるためのヒントをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

大久保公裕

監修者

大久保公裕

日本医科大学卒業、同大学院耳鼻咽喉科卒業後、アメリカ国立衛生研究所留学、日本医科大学医学部講師、准教授、大学院教授を経て現職。花粉症、特に舌下免疫療法など新しいアレルギー性鼻炎治療の開発、研究を進めている。著書に『シリーズ専門医に聞く「新しい治療とクスリ」4 花粉症』(論創社)ほか多数。

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目次

中高生の約半数が「集中力低下」を実感。花粉症が受験勉強やテストに及ぼす深刻な影響とは?【独自調査】

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花粉症の症状に悩む中高生100人を対象にアンケートを実施しました。

花粉が原因で経験したことのある症状(複数回答)としては、「鼻水・鼻づまり」(92人)が最も多く、次いで「目のかゆみ・充血」(63人)、「くしゃみ」(59人)といった回答が目立ちました。

また、「集中力の低下」と答えた人も46人にのぼり、鼻や目の症状だけでなく、勉強のパフォーマンスに直結する不調を感じている受験生は9割にものぼりました。そのほか、「頭痛」(21人)や「睡眠不足」(18人)、「皮膚の痛み・かゆみ」(18人)、「のどの痛み」(10人)といった症状も挙げられました。

実際に中高生が花粉症対策としてしていること

実際に中高生が行っている花粉症対策(複数回答)としては、以下のようなものが挙げられました。

最も多かったのは「医療機関で処方された薬を飲む」(61人)で、次いで「市販の点鼻薬・目薬を使用する」(44人)、「物理的なガード(メガネ・マスクなど)」(43人)、「空気清浄機の使用」(32人)と続きました。

また、「花粉に効くとされる飲食物(じゃばら茶など)を摂る」(14人)や、「ワセリンを鼻の入口付近に塗る」(12人)といった対策を取り入れている人もいます。「舌下免疫療法を試している」と回答した人は6人でした。

多くの受験生が、症状の程度や生活スタイルに合わせて、複数の対策を組み合わせていることがわかります。

マスクを必ず装着しワセリンを鼻の穴に塗ってます(kuraさん・中学3年生のお子さまを持つ保護者)

外出時は必ずマスクを着けて、帰宅後すぐに洗顔をして花粉を落とすようにしています。家では空気清浄機を常に稼働させて、目が痒い時は市販の目薬を使っています。鼻づまりが酷い日は点鼻薬も併用しています。(みかんママさん・中学2年生のお子さまを持つ保護者)

市販で売られている鼻薬や目薬を朝出る前に使うことで効果を感じられる。(ここさん・高校3年生のお子さまを持つ保護者)

舌下免疫療法を2年前から始め、毎月1回耳鼻科に通っている。舌下免疫療法を始めてからは、花粉症の症状が、やや軽くなったように感じる。(ごはん大好きさん・中学1年生のお子さまを持つ保護者)

医師に聞いた!中高生が花粉症で集中力を低下させないためにできること

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花粉症の時期は、どれだけ気をつけていても集中力が落ちやすくなります。ここでは、勉強中の集中力低下をできるだけ防ぐために、中高生自身が実践できる花粉症対策について解説します。

早めに医師の診断を受けて薬を処方してもらう

花粉症の症状を抑えるためには、早めに医師の診断を受け、自分に合った薬を処方してもらうことが大切です。市販薬で対処している人も多いかもしれませんが、症状や体質によっては合わない場合もあります。

また、花粉が本格的に飛び始めてから薬を飲み始めるよりも、飛散前や症状が軽いうちから服用を始めた方が、効果を感じやすいことがあります。受験勉強への影響をできるだけ抑えるためにも、早めに医師に相談しておくと安心です。

集中しやすい勉強環境をつくる

花粉症による集中力低下を防ぐには、勉強する環境を整えることが重要です。環境が合っていないと、鼻水や目のかゆみが気になりやすく、勉強に集中しづらくなります。

例えば、以下のような点を意識してみましょう。

  • 花粉が入りにくいよう、窓の開閉時間を決める
  • 勉強中にすぐ使える場所にティッシュやマスクを用意しておく
  • 部屋の空気が乾燥しすぎないようにする

こうした小さな工夫だけでも、花粉症の不快感を減らし、集中しやすい状態を保ちやすくなります。

大久保先生のアドバイス

花粉症のときに集中しやすい勉強環境をつくるポイントについては、以下のような対策が有効です。
まず、机の周りを整理整頓し、できるだけモノを減らすことが大切です。濡れた布巾で机や床を拭くことも効果的です。
さらに、加湿器を使用することもおすすめです。リラックス効果のあるアロマを取り入れるのも良いでしょう。

集中力がきれたら我慢せず一度勉強をストップする

花粉症の症状が出ている状態で無理に勉強を続けても、集中力はなかなか戻りません。鼻水やくしゃみ、目のかゆみを我慢しながら勉強を続けると、内容が頭に入らず、かえって時間だけが過ぎてしまうこともあります。

そのため、症状が気になり始めたら、一度勉強を止めて症状への対応を優先することが大切です。鼻をかんだり、目のかゆみを目の周りを冷やすなどして落ち着かせたりするなど、短時間でできる対応を挟むだけでも、頭が切り替わりやすくなります。

花粉症の時期は、「我慢して続ける」よりも「一度止めて整える」方が、結果的に集中力を保ちやすくなります。数分の中断は決して無駄ではなく、勉強の効率を上げるための必要な時間だと考えましょう。

花粉症の時期は勉強のやり方を変える

花粉症の時期は、普段と同じやり方で勉強しようとしても、思うように集中できないことがあります。そんなときは、「集中力が落ちている前提」で勉強の進め方を見直すことが大切です。

例えば、長時間まとめて勉強するのではなく、短い時間で区切って取り組むようにしてみましょう。集中できる時間をいくつか積み重ねる方が、結果的に学習内容が頭に残りやすくなります。

また、難しい問題ばかりに取り組むのではなく、暗記の確認や解き直しなど、比較的負荷の軽い勉強を組み合わせるのも一つの方法です。花粉症の症状が強い日は、「どれだけ進んだか」よりも「勉強を回せたか」を意識すると、無理なく続けやすくなります。

花粉症の時期は勉強の質が一時的に落ちることもありますが、やり方を工夫すれば大きな遅れにつながることはありません。今の状態に合わせて勉強の形を変えることが、集中力を保つためのポイントです。

大久保先生のアドバイス

集中できない状態では、問題に対して多角的に考えることが困難になり、答えに対してのさまざまな選択肢を候補にできないことがあるので注意が必要です。

集中力低下に効果あり?花粉症対策3選!

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ここでは、花粉症による集中力低下を防ぐために取り入れやすい対策を3つ紹介します。すぐに実践できる方法を中心にまとめました。

ワセリンを鼻の穴に塗る

ワセリンを鼻の入り口付近に薄く塗ることで、花粉が直接粘膜に触れるのを防ぐ効果が期待できます。花粉が鼻の奥まで入り込みにくくなることで、くしゃみや鼻水などの症状を軽減できる可能性があります。

塗る際は、鼻の奥まで入れすぎず、入口付近に薄くのばす程度にとどめましょう。綿棒などを使うと塗りやすくなります。

大久保先生のアドバイス

ワセリンを鼻の穴に塗るのは正解で、粘膜も潤います。

じゃばら茶を飲む

じゃばらは、和歌山県北山村などで栽培されている柑橘類で、「ナリルチン」という成分を多く含むことで知られています。ナリルチンは、アレルギー症状に関係する働きがあるとされ、花粉症対策として注目されています。

じゃばら茶を飲むことで、症状の緩和を期待する声もありますが、効果の感じ方には個人差があります。あくまで日常生活の中で取り入れやすい対策の一つとして考えるとよいでしょう。

大久保先生のアドバイス

じゃばら茶でなくても、ポリフェノール系のお茶であれば効果が期待できます。ハーブの精神安定作用も役立ちます。

メガネやマスクをして花粉をガード

外出時にメガネやマスクを着用することは、花粉が目や鼻に入り込むのを防ぐ基本的な対策です。花粉が直接粘膜に触れる量を減らすことで、くしゃみや鼻水、目のかゆみといった症状を抑えやすくなります。

特に花粉の飛散量が多い日は、できるだけ花粉を体内に取り込まないことが重要です。外出時の対策を徹底することで、帰宅後や勉強中の不快な症状を軽減できる可能性があります。

受験生にとっては、通学や塾の行き帰りなど、日常的な外出時の対策がそのまま勉強効率に影響することもあります。無理のない範囲で取り入れていきましょう。

大久保先生のアドバイス

勉強する家の中では必要ありませんが、外で着ていた服は避けるようにしましょう。

花粉症でどうしても集中できない日の勉強との向き合い方

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花粉症の症状が強い日は、どんなに工夫をしても集中しづらいことがあります。そんな日は「集中できない=ダメな日」と考えるのではなく、どう向き合うかを意識することが大切です。

模試・試験中に集中が切れたとき

模試や試験本番で集中力が切れてしまうと、「このまま最後まで解けないのでは」と不安になるかもしれません。しかし、花粉症の時期に集中が一時的に途切れることは珍しくなく、誰にでも起こり得ることです。

集中できなくなったと感じたら、まずは無理に考え続けようとせず、一度手を止めましょう。深呼吸をして気持ちを落ち着かせ、問題文を最初から読み直すなど、簡単な動作から再開することで、頭が切り替わりやすくなります。

また、その問題にこだわりすぎず、次の問題に進むのも一つの方法です。試験中は「完璧に集中し続けること」よりも、集中が切れても立て直せることが重要になります。

花粉症の症状がある中でも、自分なりの立て直し方を知っておくことで、模試や試験本番でも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。

家で勉強中にどうしても頭が回らないとき

家で勉強しているときに、花粉症の影響でどうしても頭が回らないと感じることがあります。何度読み返しても内容が入らず、考えようとしても思考が止まってしまうような状態では、無理に続けても学習効果は高まりません。

このようなときは、いったん難しい問題から離れ、勉強の負荷を下げることが有効です。暗記の確認や解き直し、ノートの整理など、比較的取り組みやすい内容に切り替えることで、勉強の流れを止めずに済みます。

それでも集中が戻らない場合は、短い休憩を挟んで頭をリセットするのも一つの方法です。花粉症の時期は、集中力に波が出やすくなります。「今日はここまで」と区切りをつける判断も、勉強を続けるためには大切だと考えましょう。

中高生と花粉症対策でよくある質問(FAQ)

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ここでは、中高生からよく寄せられる花粉症対策に関する疑問について解説します。花粉症の時期ならではの悩みや不安を、Q&A形式でまとめました。

薬を飲むとぼーっとしてしまうのですが、どうすればよいですか?

花粉症の薬を飲んだあとに、眠気や頭の重さを感じる人もいます。これは、薬の種類や体質によっては、集中力に影響が出ることがあるためです。

ただし、薬を飲まないことで鼻水やくしゃみの症状が強くなり、かえって集中しづらくなる場合もあります。そのため、「飲む・飲まない」のどちらが正解というわけではありません。

薬を服用してもぼーっとする場合は、勉強のやり方を調整したり、集中が切れたときの立て直し方を工夫したりすることが大切です。また、症状や副作用がつらいと感じる場合は、自己判断で我慢せず、医師に相談するようにしましょう。今は眠くなりにくい薬剤も多くあります。

花粉症の時期は、薬だけに頼るのではなく、行動や勉強方法を組み合わせて対策することが、集中力を保つポイントです。

試験本番で花粉症の症状が出たとき、まずすべきことは何ですか?

試験本番で花粉症の症状が出ると、焦ってしまうかもしれませんが、まずは落ち着くことが大切です。花粉症の時期に症状が出ること自体は珍しくなく、多くの受験生が同じ状況を経験しています。

症状が気になり始めたら、無理に考え続けようとせず、一度手を止め、深呼吸をしましょう。気持ちを落ち着かせてから、問題文を読み直したり、次の問題に進んだりすることで、頭を切り替えやすくなります。

また、一つの問題にこだわりすぎないことも重要です。集中が切れていると感じたときは、「今できる問題」から解くことで、試験全体のリズムを取り戻しやすくなります。

花粉症の症状が出たとしても、試験が続けられなくなるわけではありません。あらかじめ立て直し方を知っておくことで、本番でも落ち着いて対応しやすくなるでしょう。特に試験会場では花粉が多いということも無いのですが、窓など開いている場合には試験官の方に閉めてもらいましょう。

テスト中、鼻水が止まりません。どうすれば止められますか?

テスト中に鼻水が止まらなくなると、集中できず焦ってしまいますが、その場で完全に止めるのは難しい場合もあります。まずは「止めきれなくても大丈夫」と考え、落ち着いて対処することが大切です。

鼻水が気になり始めたら、無理に我慢せず、ティッシュで対応してから試験に戻りましょう。マスクの中にティッシュなどを当てておくことも良いかもしれません。鼻の中にティッシュを詰めることは粘膜も傷つけ、鼻詰まりも起こるので良くありません。症状を我慢し続けると、注意が鼻水に向いてしまい、問題に集中しづらくなります。

また、鼻水が出ている状態では考える力が落ちやすいため、一度簡単な問題や計算問題に切り替えるのも有効です。症状が落ち着くのを待ちながら解ける問題を進めることで、試験のリズムを保ちやすくなります。

まとめ 花粉症とうまく付き合って集中力を切らさないようにしよう

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花粉症の時期は、どれだけ気をつけていても集中力が落ちやすくなります。それは意志の弱さや努力不足ではなく、体が花粉に反応している自然な状態。まずはそのことを理解しておくことが、余計な焦りを減らす第一歩になります。

集中できないと感じたときに大切なのは、無理に続けようとしないこと。勉強前に症状を整えたり、集中が切れたときに一度立て直したりするだけでも、勉強の効率は大きく変わります。「少し止めて整える」ことは、サボりではなく、集中力を保つための工夫であることを覚えておいてください。

この時期は、普段と同じ勉強のやり方にこだわらず、短い集中を積み重ねるなど、今の状態に合った進め方を選びましょう。花粉症とうまく付き合いながら、自分なりのペースで勉強を続けることができれば、受験本番でも落ち着いて力を出しやすくなります。

大久保先生のアドバイス

受験シーズンと花粉症のシーズンは重なっています。ただ部屋の中は圧倒的に屋外より花粉が少ないので、受験場までどうしたら花粉を浴びずに行けるか考えて、最高のパフォーマンスで受験に臨んでください。

アンケート調査概要

調査対象:花粉症の症状がある中高生の保護者(有効回答数100名)
調査時期:2026年2月
調査機関:自社調査
調査方法:インターネットを使用した任意回答
調査レポート名:【100人調査】花粉症と中高生の勉強に関するアンケート

執筆者プロフィール

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編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

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日本医科大学名誉教授 寄附講座花粉症学講座教授
大久保公裕

日本医科大学卒業、同大学院耳鼻咽喉科卒業後、アメリカ国立衛生研究所留学、日本医科大学医学部講師、准教授、大学院教授を経て現職。花粉症、特に舌下免疫療法など新しいアレルギー性鼻炎治療の開発、研究を進めている。著書に『シリーズ専門医に聞く「新しい治療とクスリ」4 花粉症』(論創社)ほか多数。

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