分詞構文とは?基本的な6つの用法や使い方を例文で解説


編集部
塾選ジャーナル編集部

株式会社カルペ・ディエム所属 東京大学文学部卒ライター
布施川天馬
分詞構文とは、動詞の変化形である分詞を使って主節を修飾する英文法のひとつです。
分詞によって「~しながら」「~なので」などの理由・時・条件・付帯状況を表すことができ、接続詞や主語を省略できます。
簡潔な英文を書くことができて便利なのですが、なかには「分詞構文って何?参考書を見ても難しくてわからない」という方もいるかもしれません。でも実は、仕組みがわかればシンプルな構文なのです。
本記事では、分詞構文の基本ルールや使い方をわかりやすく解説します。苦手意識をなくし、英作文や長文読解で使いこなせるようになりましょう!
分詞構文とは?
分詞構文とは、分詞(現在分詞・過去分詞)を使い、主節に付け加える形で「時」「理由」「条件」などを表す構文のことです。
接続詞や主語を省略して簡潔に表現できるため、英作文や長文読解で役立ちます。
例えば、次の例を見てみましょう。
Because she was tired, she went to bed early.(接続詞を用いた文)
彼女は疲れていたので、早く寝た。
Being tired, she went to bed early.(分詞構文)
このように、分詞構文を使うことで、文章を短くスッキリさせることができます。
この章では、分詞構文を理解するうえで重要な 「分詞構文の基本ルール」 「分詞の違い」 や「分詞構文で表現できる内容」 について詳しく見ていきましょう。
分詞構文の基本ルール
分詞構文は、現在分詞(-ing形)や過去分詞(-ed形)を使って、主節に付け加え、文の意味を補足する構文です。この構文を使うことで、接続詞や主語を省略して、より簡潔で流れるような文章が作れます。基本的なルールは以下の通りです。
主語の一致
分詞構文の主語は、主節の主語と一致する必要がある。主語が異なる場合は分詞構文は使えない。
分詞の選択
分詞構文では現在分詞(動作が進行していることを表す)と過去分詞(受動的、完了した動作を表す)がある。
接続詞や主語の省略
分詞構文を使うことで、接続詞(because, when, ifなど)や主語を省略することができる。これにより文章が簡潔になる。
意味の補足
分詞構文は、主節の動作に対する「なぜ?」や「どうして?」という背景や理由、条件、結果を簡単に表現するために使われる。例えば、「疲れていたので早く寝た」といった理由や、ある動作が起きた結果を短く伝えることができる。
分詞構文で使用される分詞の違いは?
分詞構文では現在分詞と過去分詞の2つが使用されます。現在分詞とは動詞の原形に「-ing」をつけた形で、「(主語が)~している」を表します。
一方で、過去分詞とは動詞の過去分詞形で表され、「(主語が)~された」の意味を持ちます。動詞「take」を現在分詞形にすると「taking」で、過去分詞形にすると「taken」になります。
分詞構文で表現できる内容は?
分詞構文では、以下のような5つの表現を表せます。
- 時間関係の表現
- 原因や理由の表現
- 条件の表現
- 結果や結果の説明の表現
- 省略された主語をもつ文の結合
1. 時間関係の表現
主節と副節の時間関係を表せます。時間関係の表現には同時性、先行性、継続性、完了の後に続く行動の4種類があります。
同時性は現在分詞を用いて、主節と同じ時間に行われる行動を表現します。
(例)Walking, I saw a bird. 「歩いているときに鳥を見た」
先行性は過去分詞を用いて、主節の行動よりも前に行われた行動を表現します。
(例)Having finished my homework, I went out. 「宿題を終えた後に外に出た」
継続性は現在分詞を用いて、主節の行動と同時に継続している行動を表現します。
(例)Studying, I listened to music. 「勉強中に音楽を聴いていた」
完了の後に続く行動は過去分詞を用いて、ある行動が完了した後に続く行動を表現します。
(例)Having eaten dinner, I watched TV. 「夕食を食べた後にテレビを見た」
2. 原因や理由の表現
現在分詞と過去分詞によって原因の表現が少し異なります。
(例)Being tired, I went to bed early. 「疲れているから早く寝た」
(例)Having been ill, I couldn’t attend the meeting. 「病気だったから会議に参加できなかった」
どちらも主節の行動や状態の原因を示していますが、現在分詞の原因表現が「一般的な状態や性質」もしくは「継続的な状態」を示すことに対して、過去分詞の原因表現が「完了した行動や状態」もしくは「特定の出来事や経験」を示す点で異なります。
また、理由を表現する際には主に「being」や「having been」の形で使用されます。
(例)Being a student, I don’t have much money. 「学生だからお金がない」
3. 条件の表現
分詞構文で条件を表現する際には「もし~すれば」という意味を持ちます。
(例)Turning to the right, you will find the hospital. 「右に曲がれば、病院を見つけられます(=病院があります)」
このように、接続詞ifと同じような意味となっています。ifを用いた形に書き換えることも可能です。
(例)If you turn to the right, you will find the hospital.
この時、分詞の説と主節の主語が一致していなくてはいけません。主語が異なる場合には、条件を示す分詞構文は使えません。
4. 結果や結果の説明の表現
分詞構文を使えば、ある行動や出来事がもたらした結果を表わす表現が可能です。結果を表現する際には「そして~した」という意味を持ちます。
(例)A man came, asking me to help him. 「一人の男がやってきて、助けてくれと私に頼んだ」
(例)Two boats crashed, resulting in 3 injuries. 「2隻のボートが衝突して、3人けがをした」
接続詞andを用いた文章と同様の意味があるので、以下のように書き換えることも可能です。
(例)A man came, and he asked me to help him.
(例)Two boats crashed, and it resulted in 3 injuries.
この用例の場合も、主語が主節と副節で一致している必要があります。
5. 省略された主語をもつ文の結合
分詞構文を使うと、2つの文を1つにまとめることができます。この際、それぞれの文についている同じ主語を省略することができます。
(例)Arriving, she found the meeting had started. 「到着した時には、会議は既に始まっていた」
➡もとはWhen she arrived, she found the meeting had started.
(例)Using a map, she found the way to the museum. 「彼女は地図を見たので、博物館への道がわかった」
➡もとはShe used a map and found the way to the museum.
(例)Having finished her homework, she went out. 「宿題が終わったので、彼女は外出した」
➡もとはShe finished her homework and then went out.
分詞構文の作り方は?
分詞構文を作る時には、まず元々の文章を考えましょう。
分詞構文は主語が一致している2つの文章について、接続詞を取り払い、続いてその直後にある主語も取り払い、省略した主語の直後にある動詞を現在分詞または過去分詞形にして作ります。
接続詞をとる
「Because it is made of gold, the ring is expensive」という例文について、Becauseが接続詞として当てはまります。これ以外にもwhenやandなどが、頻出の接続詞。
主語をとる
接続詞をとったら、次はその直後にある主語を消しましょう。ただし、そもそも2つの文章の主語が一致していないと主語の省略はできません。例えば、以下の問題を見てみましょう。
問:()内の動詞を適切な形にして、分詞構文を完成させよ。
(see) from the plane, the islands appear so small.
ここで、「飛行機から見ると、島々はとても小さくみえる」の意味だろうと予測するのはいいのですが、「Seeing」としてはいけません。なぜならば、この文章は主語が省略されている以上、主節の主語the islandsが共通の主語となるはずであり、これを前半に当てはめると「(島々が)飛行機から見ると」と、ありえない文章になってしまうからです。
あくまで、飛行機から見ているのは「わたし」ですが、この文章に「わたし」は存在しません。ですから、「飛行機から『見られると』」と解釈して、過去分詞形seenを当てはめる必要があるのです。
仮にSeeingを使うならば、後の文章の主語もIに寄せる必要があります。その場合には、
Seeing the islands from the plane, I noticed how small they were.「飛行機から島々を見ると、どんなにそれらが小さいかに気付いた」のように書きなおしましょう。
動詞を分詞にする
先ほど説明したように、何が主語であるかについて気を付ける必要があります。一言でいうならば、主語が動作を「する側」(能動)なら現在分詞、主語が動作を「される側」(受動)なら過去分詞の形にするといいでしょう。
分詞構文の誤用例と注意点
分詞構文を使う際に誤った使い方、間違いをしないように次のポイントに注意しておきましょう。
能動と受動を正しく使う
分詞は時制を示すものではないため、意味上の主語のことを考えて分詞を使いましょう。日本語の意味だけ考えるのではなく、英語で動詞を能動で使うのか、受動で使うのかなどに気をつけておきたいところです。
(例)×Had no money, I sold the car.
➡ ◯ Having no money, I sold the car.「お金がなかったので、私は車を売った。」
ここで過去分詞のHadを使用してしまうと、受動の意味になってしまいます。正しく現在分詞のHavingを使いましょう。
完了の分詞構文を正しく使う
時制がずれているため、完了の分詞構文を使うことを忘れないようにしましょう。順序的に前を示す語句を一緒に使うことが多いです。
(例)×Visiting it before, I know the shop well.
➡ ◯ Having visited it before, I know the shop well.「以前に行ったことがあるので、私はその店をよく知っている」
Visitingのままでは、「以前に行った」という過去のできごとを表すことができません。Having visitedと分詞を作ることで、過去のことだとわかります。
独立分詞構文の主語を忘れずに書く
意味上の主語が異なっているのに書くのを忘れてしまうことも、分詞構文の問題ではよくあることです。この点も気をつけておきましょう。
(例)×Being a holiday, we played video games at home.
➡ ◯ It being a holiday, we played video games at home.「休日だったので、私たちは家でゲームをした。」
独立分詞構文では分詞の主語を省略できません。Itを省略してしまうと、元の文の主語が両方とも「We」であることになってしまいます。
独立分詞構文については、後ほど詳しく解説しています。
分詞構文の6つの用法とは?
用法① 時「〜のとき」
1つ目は時「~のとき」を表す用法です。「僕が家に帰ったとき、母はテレビを見ていました。」という文を分詞構文で表すと、以下のようになります。
そのほかの時「〜のとき」を表す英文 | 和訳 |
---|---|
While walking in the park, I saw a beautiful sunset. | 公園を歩いているとき、美しい夕日を見た。 |
用法②条件 「〜ならば」
2つ目は条件「~ならば」を表す用法です。「もし動物園にいくなら、ライオンは見たいです。」という文を分詞構文で表すと、以下のようになります。
そのほかの条件「~ならば」を表す例文 | 和訳 |
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If used properly, this tool can be very effective. | 適切に使われれば、この道具はとても効果的だ。 |
用法③ 原因・理由「〜だから、なので」
3つ目は原因・理由「~だから」を表す用法です。「雨がたくさん降ったので、公園へは行けませんでした。」という文を分詞構文で表すと、以下のようになります。
そのほかの原因・理由「〜だから、なので」を表す英文 | 和訳 |
---|---|
Having studied all night, he was too tired to concentrate in class. | 夜通し勉強したので、彼は授業に集中できなかった。 |
用法④ 譲歩「〜だが」
4つ目は譲歩「~だが」を表す用法です。「お腹が空いていたが、彼は食べ物を持っていなかった。」という文を分詞構文で表すと、以下のようになります。
そのほかの譲歩「〜だが」を表す英文 | 和訳 |
---|---|
Living in a big city, he still prefers a quiet life. | 大都市に住んでいるが、彼は静かな生活を好んでいる。 |
用法⑤ 付帯状況「〜しながら」
5つ目は付帯状況「〜しながら」を表す用法です。「彼女は本を読みながら、ケーキを食べていた。」という文を分詞構文で表すと、以下のようになります。
そのほかの付帯状況「〜しながら」を表す例文 | 和訳 |
---|---|
She sat on the bench, reading a book. | 彼女はベンチに座りながら本を読んでいた。 |
用法⑥ 結果「そして〜になる(なった)」
6つ目は結果「そして~なる」を表す用法です。「スーパーマーケットへ行き、水を1本買った。」という文を分詞構文で表すと、以下のようになります。
そのほかの結果「そして~になる」を表す例文 | 和訳 |
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He missed the last train, ending up walking home. | 彼は終電を逃し、そして歩いて帰ることになった。 |
さまざまな分詞構文の種類を例文付きで紹介
接続詞+分詞構文
分詞構文では接続詞と主語を省略できますが、ある程度文脈と聞き手の理解度に解釈を依存するきらいがあります。そこで、敢えて接続詞を置くことで、意味を明確にできます。
(例)Singing, she danced.➡While singing, she danced.「歌いながら踊った」
(例)Speaking English, I feel nervous.➡When speaking English, I feel nervous.「英語を話すとき、緊張する」
完了の分詞構文
ある行動が完了した後に別の行動が行われることを示すために使用されます。この構文は「having + 過去分詞」の形で表されます。
(例)Having finished my homework, I went to bed.「宿題を終えてから寝た」
(例)Having eaten dinner, she went for a walk.「夕食を食べ終えてから散歩に出た」
(例)Having lived in Paris for five years, he can speak French fluently.「パリに5年住んでいたので、彼はフランス語を流ちょうに話せる」
否定の分詞構文
分詞構文に否定の意味を加えることもできます。その際には「not」や「never」を加えることで否定の意味を付け加えます。否定詞を置く場所は分詞の直前です。
(例)Not feeling well, he stayed at home.「体調がよくなかったので、彼は家にいました」
(例)Not invited to the party, I spent the evening alone.「パーティーに招待されなかったので、一人で夜を過ごした」
(例)Not having finished her homework, she couldn’t go out with her friends.「宿題を終えていなかったので、彼女は友達と出かけられなかった」
独立分詞構文
文の主語と分詞の主語が異なる場合に用いられる分詞構文を「独立分詞構文」といいます。以下の例ではthe meetingとeveryoneが異なっています。
(例)The meeting being over, everyone left the room.「会議が終わったので、みんな部屋を出た」
独立分詞構文では分詞の主語を省略できません。
独立分詞構文の慣用表現
独立分詞構文は特定の慣用表現としても使用されます。以下はその一部です。
- generally speaking「一般的に言って」
- frankly speaking「率直に言って」
- strictly speaking「厳密に言って」
- talking of …「…といえば」
- judging from …「…から判断して」
- considering… 「…を考慮すると」
過去分詞から始まる分詞構文
過去分詞は通常受動的な意味を持ちます。主語に対して、動詞の意味が受動的になることに注意が必要です。
(例)Worried by the news, she called the hospital.「ニュースに心配させられたので(=ニュースが心配になったので)、彼女は病院に電話した」
(例)Filled with pride, he walked towards the stage.「誇りに満ち満ちて、彼は舞台に向かって歩いた」
実際に分詞構文を使ってみる
分詞構文を作文で使うには、ある程度の慣れが必要になります。
分詞構文を使った文章の書き方
まずは、分詞構文を後ろにつける形にして書いてみましょう。
慣れるまでは接続詞で挟まれた2つの文を作り、そのあとに分詞構文を作るのがおすすめです。
例えばとても簡単な文章ですが、
We had dinner while we were talking about the soccer game.
という文章を作ってこれを分詞構文にしてみましょう。
We had dinner, talking about the soccer game.
「サッカーの試合の話をしながら、夕食を食べました。」
文章自体が難しくないうえに、主節を最初にもってくるため、分詞構文を後ろにつなげることも楽にできます。
まずは使ってみる機会を増やすことから始めてみましょう。
分詞構文を使ったスピーキングのポイント
スピーキングで使う際には、分詞構文を文末で使うか、文中で使うのがおすすめです。
分詞構文はどちらかというと、「書き言葉」で使われることが多い表現です。文章の流れのなかで使うと、省略された接続詞が何なのかもつかみやすくなるうえに、読み手も簡単に想像することができます。
いきなり分詞構文で会話を始めてしまうと、突然すぎて相手に伝わらない場合も出てくるおそれがあります。
文章の書き方でも説明したように、分詞構文を文末につけるか文中に入れて使いましょう。聞き手にわかりやすい文章になります。
分詞構文を使ったリーディングのコツ
英語の長文読解で分詞構文が出てきたときは、無理に直訳しようとするのではなく、「もとの副詞節の形に戻す」ことが読解のコツです。
例えば
Walking down the street, I saw an old friend.
という文は、
When I was walking down the street, I saw an old friend.
と、副詞節に戻すことで意味がスムーズに理解できます。
分詞構文は原因・結果・時間・譲歩・条件・付帯状況など、文脈によって意味が変わることがあるため、文全体の流れを意識しながら読解する姿勢が大切です。
分詞構文が出てきたら、まずは「これはどんな意味のつながりか?」「元の文に戻したらどうなるか?」と意識するようにしましょう。
分詞構文の練習問題【穴埋め・英訳付き】で実力チェック!
それでは、分詞構文の練習をしていきましょう。
分詞構文の穴埋め問題
次の問題の( )に適した分詞を入れて、分詞構文を作ってみましょう。
①「簡単なフランス語で書いてあるので、その本は多くの人々に読まれています。」
( )in easy French, the book is read by many people.
②「学校の近くに住んでいるけれど、彼女はよく学校に遅刻する。」
( )near the school, she is often late for school.
③「体調がよくない感じがしたので、昨日は家にいました。」
( )( )well, I stayed at home.
④「たいへん驚いたので、私は何も言えませんでした。」
Greatly( ), I couldn’t say anything.
⑤「彼女はたった5歳なのに、上手にピアノを弾ける。」
( ) only five years old, she can play the piano well.
答えはこちら
問題 | 答え |
---|---|
①「簡単なフランス語で書いてあるので、その本は多くの人々に読まれています。」 | (Written)in easy French, the book is read by many people. |
②「学校の近くに住んでいるけれど、彼女はよく学校に遅刻する。」 | (Living)near the school, she is often late for school. |
③「体調がよくない感じがしたので、昨日は家にいました。」 | (Not)(feeling)well, I stayed at home. |
④「たいへん驚いたので、私は何も言えませんでした。」 | Greatly(surprised), I couldn’t say anything. |
⑤「彼女はたった5歳なのに、上手にピアノを弾ける。」 | (Being) only five years old, she can play the piano well. |
分詞構文の英訳の問題
次の文を英語に訳してください。
①「天気が許すなら、私たちはそこへ行きます。」
②「スミスさんと言えば、最近彼女に会いましたか。」
③「ホストファザーはソファーに座って笑っていた。」
④「マイクは一生懸命働いたので、彼は疲れていた。」
⑤「バスがなかったので彼らは歩かなければいけなかった。」
答えはこちら
問題 | 答え |
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①「天気が許すなら、私たちはそこへ行きます。」 | Weather permitting, we will go there. |
②「スミスさんと言えば、最近彼女に会いましたか。」 | Talking of Ms.Smith, have you seen her lately? |
③「ホストファザーはソファーに座って笑っていた。」 | The host father, seated on the sofa ,was smiling. |
④「マイクは一生懸命働いたので、彼は疲れていた。」 | Having worked hard, Mike was tired. |
⑤「バスがなかったので彼らは歩かなければいけなかった。」 | There being no bus, they had to walk. |
まとめ
分詞構文は、接続詞を使わず、ある程度意味をぼやかしたまま記述できるので、使いこなせば非常に強力な武器となります。一方で、その使いどころは限定されていたり、述語の能動、受動の条件を見極めないといけなかったり、基本的に2文で主語が一致している必要があったりと、なかなか難しい道具でもあります。
最初は背伸びせず、英作文などで分詞構文を使用されないことをお勧めします。まずは丁寧に接続詞を使って、主語も全部記述して書くことを覚えて、それが完璧にできるようになってから使いましょう。
ただ、作文で使わないからといって勉強しなくていいわけではありません。文章中には頻出するので、英作文には使わなくても「こんな表現があるんだ」「こういう風に読むんだ」と覚えておきましょう。
執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール

1997年生まれ 東京大学文学部卒 世帯年収300万円台の家庭に生まれ、予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。 「勉強法」や「時間の使い方」をテーマに、プライベートの時間を確保しつつどうやって計画をして勉強していくか、考える時間を少なくするとはどういうことかなど、経験に基づいた講演会が大好評。 著書に『東大式節約勉強法~世帯年収300万円台で東大に合格できた理由~』(扶桑社)、『東大式時間術』(扶桑社)、『東大大全 すべての受験生が東大を目指せる勉強テクニック』(幻冬舎)などがある。