【高校受験】塾なしでも合格できる?通塾していない割合や独学のコツ・勉強法などを解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
高校受験を予定している中学生やその親の中で、「塾なしでも、志望校に合格できるのかな?」と不安に感じている人はいませんか?
塾の費用を捻出できなかったり、自宅近くに塾がなかったりするほか、「塾に通っていたけれども、成績が上がらなかった」などの理由から、自宅学習をメインで志望校合格を考えている子どもや親御さんもいるかもしれません。
今回は塾に通わずに高校に合格できるのかどうかについて、通塾していない子どもの割合、独学するときのコツ・勉強法などと一緒に解説します。
【高校受験】塾なしでも志望校合格はできる?
結論から述べると、高校受験では塾なしでも、志望校合格が可能です。一部の超難関高校を除き、入試では基本的に教科書の内容から出題されます。中学校の学習内容や量から見ると、独学でも高校受験突破はさほど難しいものではありません。
ただし、すべての中学生にあてはまるわけではないため注意しましょう。塾なしで合格できる子どもと合格が難しい子どもの特徴、そして通塾していない子どもの割合は次の通りです。
塾なしで合格できる子どもの特徴
塾に通わずに志望校へ合格できる子どもは、まず基本的な学習習慣がすでに身についています。子どもの学力や志望校のレベルにもよりますが、志望校へ合格するためには毎日コツコツと勉強することが大切です。特に受験学年となる中学3年生では、毎日長時間の勉強が求められるでしょう。合格に必要な学力を身につけ、また、長時間の勉強を乗り越えるためには、基本的な学習習慣が欠かせません。
自分で学習スケジュールを立てられることも、塾なしで合格できる子どもの特徴です。入試当日から逆算して、いまの学力や得意・苦手教科の状況などを見ながら、「何を」「いつ」「どのように」進めていけばよいのかを考えられます。
塾なしで合格が難しい子どもの特徴
塾なしで合格が難しい子どもは、塾に通わずに合格できる子どもとは反対に、基本的な学習習慣が身についておらず、学習計画を自分で立てることもできません。志望校合格や勉強自体に対するモチベーションが低いため、一人で受験対策を進めていくのは大変です。
また、超難関といわれている一部の国立高校・私立高校を受験する子どもも、通塾なしで合格するのは難しいでしょう。失敗する可能性が高まります。入試では学校の教科書に掲載されていない内容が出題されることがあるため、独学で受験対策を進めていくのは困難です。難関高校受験対策ができる塾へ通って、専門的な学習指導を受けることが求められます。
塾なしで高校受験をする子どもの割合
ベネッセ教育総合研究所が発表した「第3回 学校外教育活動に関する調査 2017」によると、中学生の通塾率は以下の通りです。
学年別 | 通塾率 |
---|---|
���学1年生 | 47.1% |
中学2年生 | 50.8% |
中学3年生 | 58% |
全学年平均 | 51.9% |
中学生全員が高校受験するわけではないため、塾なしで高校受験をする正確な割合はわかりません。しかし、文部科学省が令和3年に発表した「高等学校教育の現状について」によると、令和2年度の高校進学率は98.8%と高数値でした。ほとんどの中学生が高校へ進学していることから、高校受験をする中学生の約半分が、学習塾へ通っていることがわかります。
塾なしで高校受験をするメリット
塾に通わずに高校受験をすると、どのようなメリットが生まれるのでしょうか?考えられる主なメリットは次の4つです。
メリット①塾にかかる費用が浮く
特に親御さんにとって大きなメリットといえるのが、塾にかかる費用が浮くことです。塾に通わなければ、当然のことながら授業料や季節講習料、教材費、交通費などの費用が一切かかりません。
具体的な塾の費用は場所によって異なるものの、文部科学省が発表した「平成30年度子供の学習費調査」によると、公立・私立別の学習塾にかける年間費用相場は次のようになっています。
学年 | 公立中学校 | 私立中学校 |
---|---|---|
中学1年生 | 11万774円 | 11万7,141円 |
中学2年生 | 17万8,408円 | 15万6,644円 |
中学3年生 | 31万3,780円 | 18万6,569円 |
全学年平均 | 20万2,965円 | 15万3,365円 |
上記の表で計算すると、1年間で15万円~20万円ほど、3年間では45万円~60万円ほどの費用をセーブできることがわかります。
メリット②自分のペースで学習できる
指導スタイルや通塾回数などにもよりますが、通塾すると自分のペースで勉強できなくなります。特に集団指導型の学習塾では、授業のカリキュラムがあらかじめ決まっており、子どもが授業に合わせて勉強を進めていかなければいけません。さらに通塾回数が多ければ多いほど、塾に通う負担も大きくなってしまうでしょう。
塾なしで高校受験をすれば、自分のペースで学習できます。カリキュラムや時間の制約を受けず、自分の都合や考えた計画に沿って、受験対策を進めていけるはずです。
メリット③部活動や習いごとなどに集中できる
部活動や習いごとなど、それぞれが取り組みたいことや大切にしたいことへ集中できるのも、塾に通わないメリットのひとつです。高校受験を予定したとしても、すべての中学生にとって第一優先とは限りません。中学生のときにしかできない部活動や習いごとに、しっかりと時間をかけたいと思っている子どももいることでしょう。
塾に通わない分の時間を部活動や習いごとなどに、十分かけられるようになります。
メリット④自主性が養われる
最後のメリットは自主性が養われることです。たとえば、集団指導型の塾では所定のカリキュラムがあったり、個別指導型の塾では講師が生徒一人ひとりにカリキュラムを作ったりするのが一般的。つまり、基本的に子どもは塾側のカリキュラム沿って勉強をしていきます。
反面、塾なしで高校受験を目指す場合は、子どもが自ら学習計画を立てなければいけません。自分で作った学習計画ではうまく勉強が進まなかったり、成績が上がらなかったりすることもあるでしょう。しかし、試行錯誤しながら責任を持って勉強する作業は、将来にも役立つ大きな自主性を育ててくれます。
塾なしで高校受験をするデメリット
塾なしでの高校受験にはメリットがある一方で、事前に知っておきたいデメリットもあります。主なデメリットを、全部で5つ見ていきましょう。
デメリット①最新の入試情報を得にくい
高校受験では同じ教科が試験で課されても、一般的な公立高校を除き、受験する学校によって問題の出題傾向が異なります。どのような分野から出題されやすいのか、難易度はどのくらいなのか、合格に向けてどのような対策が必要なのかを、受験する学校ごとに考えなければいけません。
しかし、独学では最新の入試情報を得にくいデメリットがあるでしょう。学習塾の多くは入試傾向を分析しており、傾向に沿った指導を受けられます。
デメリット②すぐに質問ができない
わからない問題や間違えた問題があっても、独学ではすぐに誰かへ質問ができません。参考書や問題集の解説を読んでも、中には疑問点を解消できないこともあるでしょう。別の日にわざわざ学校の先生へ質問するのが面倒で、そのまま放置してしまうことも考えられます。
学習塾の中でも特に個別指導塾は生徒と講師との距離が近く、授業中にわからない部分があっても、その場ですぐに質問が可能です。
デメリット③学習環境を確保しづらい
家の中に自分の部屋があっても、勉強に集中できるかどうかは子どもの性格や環境によって異なります。子どもによっては「リラックスできる空間」と認識していたり、家族が大勢いると、騒がしかったりして勉強に集中できません。
多くの学習塾では、自習室や自習スペースを確保しています。塾生は授業の合間や、授業自体がない日でも利用できることが多いため、静かな環境下で勉強に集中できるはずです。
デメリット④モチベーションを維持するのが難しい
4つ目のデメリットは、受験勉強に対するモチベーションを維持しにくいことです。通塾すると自分と同じような学力や目標を持った仲間が集まり、互いに切磋琢磨しながら勉強を進められます。苦しいときや辛いときも、励まし合いながら学習意欲を高く保てるでしょう。
しかし、独学では基本的に自宅で、一人で勉強することとなります。うまくいかないことや不安なことがあっても、相談できる相手が身近におらず、学習意欲が低下する可能性も考えられることです。
デメリット⑤間違った勉強法を続けてしまう
中学校で習う学習項目には、ある一定の勉強法というものがあります。効果的・効率的に成績をアップさせるためには、正しい方法に沿って勉強することが大切です。学習塾へ通っていると、実績豊富な講師が正しい勉強法を提示してくれるでしょう。
一方で通塾していないと、仮に間違った勉強法だったとしても、誰も指摘してくれません。間違った勉強法ではいつまでたっても成績が上がらず、当然のことながら志望校合格の可能性も下がってしまいます。
【高校受験】独学で志望校に合格するためのコツと勉強法
独学で志望校に合格するためには、一定のコツと勉強法というものがあります。主なものを全部で7つチェックしていきましょう。
学習習慣を身につける
率先しておこなってほしいのが、学習習慣を身につけることです。先で述べたように、塾なしで高校受験に合格できる子どもは、基本的な学習習慣がすでに身についています。
勉強に慣れていない子どもは、まずは短時間でもよいので毎日机に向かうクセをつけましょう。短い時間からスタートして、少しずつ勉強時間を増やしていくと無理がありません。
学習スケジュールを立てる
学年にもよりますが、高校受験は時間との戦いでもあります。学力と志望校レベルとの差を埋めるために、入試本番から逆算して、計画的に勉強を進めていくことが重要です。
いまの学力や苦手教科・分野などを見ながら、それぞれに合った学習スケジュールを立てていきましょう。
スケジュールの立て方については下記の記事で解説しています。
・【高校受験】年間スケジュールや入試日程|やるべきことや勉強時間の目安なども紹介
正しい勉強法を身につける
教科ごとの正しい勉強も身につけましょう。間違った勉強法や、自分流の勉強法では、どれだけ勉強時間を費やしても思ったような成果は表れません。
たとえば、英語の学習では単語と文法の基礎を固めることが先決です。単語帳や文法の問題集などを活用して基礎が固まった上で、長文読解やリスニング対策に進みます。5教科ごとの勉強法については下記の記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
・高校受験に向けた5教科の勉強法|いつ・何から始めるべきかや平均的な勉強時間など解説
自分のレベルに合った参考書・問題集を見つける
独学で成果を出すためには、参考書や問題集選びを入念におこないたいところです。選び方を間違ってしまうと成績が上がらず、志望校合格も遠ざかってしまいます。
参考書・問題集を選ぶときのポイントは、自分のレベルに合ったものを見つけること。志望校のレベルが高いからといって、いまの学力よりも大きく差があるものを選んでしまうと、難しすぎて取り組めません。まずは自分のレベルに合ったものを完璧に理解できてから、さらに難しい参考書・問題集に移りましょう。
模試を受けて、いまの学力を把握する
高校受験では他の中学校からも受験生が集まってきます。そのため、学校の定期テストだけでは、客観的ないまの学力を把握できません。
独学で勉強を進めていく場合は、必ず外部の模擬試験を受けてください。他の受験生の中での客観的な学力がわかるだけでなく、どのような勉強計画を立てればよいのかのヒントをもらえます。
志望校の過去問を解く
入試問題は都道府県や学校ごとで異なるものの、一定の出題傾向というものがあります。問題数や難易度、よく出題される分野などは大きく変わることがないため、志望校の過去問を解くことが大切です。
中学3年生の早い段階で1回解いて傾向をつかみ、さらに受験直前に何度も解いて、本番での解答力を磨いていきましょう。
季節講習を受けてみる
普段は塾なしで勉強していても、塾の季節講習に参加してみる方法があります。多くの学習塾では通塾生以外も受け入れているため、気軽に参加できるでしょう。
短期間の受講でも塾の指導ノウハウを理解でき、また、塾によっては学習相談や進路相談に乗ってくれるところもあります。さらに、一時期でも他の仲間と勉強することで、学習意欲の向上も期待できるはずです。
中学生向けの学習塾情報は、下記の記事で紹介しています。ぜひ目を通してみてください。
・中学生向け(高校受験)のおすすめ学習塾13選!特徴・サポート体制も比較
・都立高校に強いおすすめ塾紹介|受験対策、通う時期についても解説
・私立高校受験に強いおすすめ塾10選|選び方、私立高校受験の対策方法も解説
まとめ
志望校のレベルによるものの、学習習慣が身についている子ども、自分で学習スケジュールを立てられる子どもは、独学でも高校受験で志望校に合格できます。その際は自分の学力に合った参考書や問題集を選び、また、自分の立ち位置を客観的に把握できるように、定期的に模擬試験を受けましょう。
しかし、学習習慣が身についていない子どもや一人では勉強法がわからない子ども、国立・私立の超難関高校を志望する子どもは、塾に通うのがおすすめです。専門的な指導を通して、効率的に高校受験対策を進めていけます。
・関連記事 ~この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。
・【中学生】予習・復習のやり方やコツ|効率の良い勉強方法や科目別の学習の仕方を解説
・【中学生】効率の良い勉強法|高校受験に向けた科目別の勉強法や効率が悪い学習法など解説
・【学年別】中学生の効果的な勉強方法|学習のコツややるべきこと、平均的な勉強時間など解説
・高校受験に向けた5教科の勉強法|いつ・何から始めるべきかや平均的な勉強時間など解説
・中学生がやってはいけない勉強法|効率的な勉強のやり方や高校受験に向けた学習法など解説
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