年間200時間の発話量で「話せる英語」を育てる英語塾エベレスト
今回取材したのは、年間200時間以上という発話量を確保し、「話せる英語」の習得を目指す英語塾エベレストです。日本では英語を長年学んでいても、実際の会話になると戸惑う人が少なくありません。その背景には、英語を“使う場”の不足があります。
英語塾エベレストでは、対面授業と毎日のオンラインレッスンを組み合わせ、生徒の発話率7割を目標に授業を設計。さらに、習慣化ノートとコーチングによって家庭学習まで伴走し、学びを着実に定着させています。授業動画や学習状況は保護者にも共有され、成長の過程が見える仕組みも特徴のひとつです。
発話量・習慣化・主体性という三つの軸で構築された指導とはどのようなものなのでしょうか。詳しくお話を伺いました。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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目次
今回取材した塾▶

| 塾名 | 英語塾エベレスト |
|---|---|
| 対象学年 | 小学生~高校生 |
| 住所 | 茗荷谷校 東京都文京区小日向4-2-6 プライム小石川ビル4F ほか、自由が丘校、渋谷校 |
| プロフィール | 英語塾エベレストは、「本当に使える英語」の習得を目指す英語専門塾です。英語を学んでも話せない日本人の現状に疑問を抱き、学校教育では不足しがちな“英語を使う場”を補うために設立されました。小学生から高校生を対象に、対面授業と毎日のオンラインレッスン、さらに専属コーチによる伴走支援を組み合わせ、年間200時間以上の発話量を確保。発話率7割を目標としたレッスン設計と、学習を継続させる習慣化ノートにより、英語力と自己管理力の両立を図っています。現在は茗荷谷・自由が丘・渋谷に校舎を展開し、紹介や検索経由で入塾する生徒も多い塾です。 |
| 塾の詳細ページ | https://everestenglish.jp/ |
今回取材を受けてくださった方▶
英語塾エベレスト 代表 齋藤 孝夫さん

年間200時間の発話で「話せる英語」を実現
圧倒的な発話量と科学的根拠で構築された独自メソッド
-英語塾エベレストの特色や教育方針を教えてください。
私たちの特色は、 英語を“学ぶ”のではなく、“使う環境”を設計している点にあります。年間200時間以上の発話量を確保し、日常的に英語を使うことを前提に指導しているのが大きな特徴です。
こうした方針に至った背景には、英語を長年学んでいても実際には話せないという現実があります。
資格試験では高得点を取れても、英語の会議になると発言できない。
知識はあるのに使えない。そのギャップを多く見てきました。
日本の英語教育はどうしても知識中心になりやすく、英語を使う時間が十分に確保されていません。さらに、日本は日常生活で英語を使う機会が少ない環境です。この前提を変えない限り、話せる英語は育ちにくい。だからこそ、英語を日常的に使う場そのものを設計する塾を立ち上げました。
-「英語を使う環境」は、具体的にどのように設計しているのでしょうか。
日本は日常生活の中で英語を使う機会がほとんどありません。その環境のままでは、英語を知識として学ぶことはできても、実際に使える力にはなりにくいと考えています。
では、ヨーロッパやネイティブ(イングリッシュ・スピーカー)の生徒たちと対等に会話できる状態を目指すにはどうすればよいのか。逆算すると、日常的に英語を使う時間を意図的に作るしかありません。
英語塾エベレストでは、 対面授業とオンラインレッスン、さらにホームトレーニングを組み合わせ、1日最低25分、年間200時間以上の発話量を確保しています。一般的な英語塾の年間発話時間は約10時間とも言われます。その差が積み重なることで、「話せるかどうか」の差になっていくと考えています。
-英語塾エベレストオリジナルのメソッドなんでしょうか?
はい。感覚だけに頼るのではなく、根拠に基づいた設計を徹底しています。
第二言語習得の研究者や大学の先生に直接話を伺い、海外でも現地の教育現場を視察しました。さらに、自校の外国人講師から現場の声を集め、それらをもとにメソッドを組み立てています。
加えて、脳科学や発達段階、言語習得の臨界期(※)などの研究も継続的に取り入れています。「これが正解」と固定するのではなく、常に検証し、更新し続けること。その姿勢こそがエベレストのメソッドの土台になっています。
※言語習得の臨界期:子どもの脳が言語を習得しやすい時期のこと。発音やリスニングは幼少期ほど身につきやすく、思春期以降は習得効率が下がるとされる。一方、語彙・文法・読解力は、適切な学習方法であれば年齢を重ねても十分に伸ばせることが研究で示されている。「この年齢を過ぎたら手遅れ」を意味するものではない。

生徒の自主性を重んじながら人生の選択肢が広がるようサポート
-結果が出せるようさまざまな努力をしているんですね。
そうですね。ただ、私たちは「結果」だけをゴールにはしていません。どれだけ優れたメソッドがあっても、生徒自身が学ぶ意味を感じていなければ、長くは続かないからです。
英検®やTOEIC、受験といった目標はもちろん大切です。ただ、それらはあくまで通過点に過ぎません。英語というツールを通じて異文化の人と対話できるようになること。その経験が、その子の人生の選択肢を広げていくと考えています。
生徒の発話率7割を目標とする主体性重視のレッスン設計
3ステップ指導と発話率7割のレッスン設計
-英語塾エベレストの授業の特徴を教えてください。
授業は「コントロール」「セミコントロール」「アンコントロール」という3ステップで進みます。いきなり自由に話させるのではなく、 まずは型を身につけるところから始め、段階的に自由度を高めていくのが特徴です。
最初のコントロールでは、決められた表現や文型を使いながら正確に話す練習を繰り返し定着させます。
次のセミコントロールでは、与えられたテーマの中で自分の言葉を少しずつ広げていく段階。
そしてアンコントロールでは、自分の考えを自分の言葉で組み立て、英語で自由に伝えられる状態をゴールとしています。
「わかる」で終わらせず、「使える」まで引き上げる。そのための段階設計です。
プライベートレッスンでは1時間の中でこの流れを一巡させる。グループレッスンでは他の生徒とのやり取りが加わるため、より多様な表現に触れながら実践の機会を増やしています。
-授業ではどのくらい発話するのでしょうか?
英語塾エベレストでは、生徒の発話率を7割にすることを目標にしています。講師が一方的に説明するのではなく、生徒が話す時間を最大化することが前提というわけです。
1回の授業における発話回数は200回超を目標としており「主人公は常に生徒」という方針が貫かれています。もちろん、ビギナーの生徒の場合は講師との発話比率が半々程度になることもありますが、段階を踏みながら生徒主体のレッスンへと移行していきます。
一言で答えた場合は必ずフルセンテンスに言い直させる。言えなかった表現はその場で何度も繰り返す。授業中は常に「話さざるを得ない環境」をつくっています。
「今日この表現が使えるようになった」と実感できるかどうか。それを毎回の授業で積み重ねています。
-復習にも力を入れているそうですね。
非常に大切です。どれだけ集中して授業を受けても、時間が経てば記憶は薄れていくもの。忘却曲線の理論では、何もしなければ1日後には6〜7割を忘れ、1週間後にはほとんど残らないとも言われています。
そこで、対面授業で扱った内容をオンラインレッスンで必ず繰り返す仕組みを設けています。1日25分を基本とし、毎日英語を話す時間を確保。上限は設けていないため、朝・帰宅後・就寝前と1日に3回取り組む生徒もいます。
この積み重ねが、年間200時間以上の発話量につながっているのです。

講師の質と伴走体制で学びを支える
- 講師の質をどのように担保していますか。
採用段階で約10項目の基準を設けています。課題レッスンの中で修正依頼を出し、それにどう対応するかも確認します。英語を教える引き出しがどれだけあるか、第二言語習得の知見があるかも重要です。
指示されたことをこなすだけでなく、自分の頭で考えてレッスンを設計できるかを見ています。
- 授業の質についてはどのようにチェックをしているのでしょうか。
品質管理担当の講師が4人いて、彼らが年3回チェックします。
さらに、毎回の授業で生徒によるレッスン評価も実施。
繰り返し練習させてくれたか、自分の言葉で話すように工夫してレッスンしていたかなどを聞き取るとともに、講師が好きか嫌いか、継続して担当してほしいか否かも確認します。
評価の高い講師ほどレッスンが多く回ってくる仕組みになっていてランキングも出るため、講師同士で切磋琢磨できる環境です。
また、生徒からすると気兼ねなく要望が出せ、その結果として好きな講師から教わることができます。そのせいか勉強しに来るというより、先生に会いに来るっていう意識の生徒が結構多いんです。

- 家庭学習(ホームトレーニング)ではどんなことをするのでしょうか?
先ほどご紹介したオンラインレッスンに加え、12段階のライティング添削、7段階の文法書、アプリと連動した単語学習などにも取り組んでもらっています。ライティングは担当の講師が決まっており、生徒が作成した文章に対し、添削と書き直しを繰り返し進めていきます。
これにより、事実を伝えることから始まり、自分の考えを伝え、最終的にはエッセイが書けるところまで、文章で正確に意図を伝える力が身につくんです。また、何かわからないことがあった場合には、社内SNSツールで質問してもらえれば、講師が回答します。
- AIを活用した新しいライティングの取り組みもあるそうですね。
はい。 過去数万件の添削データをもとに、自社オリジナルのAIライティング添削システムを開発しました。これまでは講師の添削を待つ必要がありましたが、AIの導入により、生徒は1日何度でもライティングに挑戦できる環境が整っています。集中して取り組めば、100日分の課題を1か月ほどで終えることも可能です。
学習の進捗状況や書き直しが必要な課題も画面上で一目で確認でき、書き直しを提出すると「金色マーク」がもらえる仕組みも取り入れました。連続投稿日数が表示されるため、生徒自身が「続けている実感」を持ちやすくなっています。
フィードバックの表現は小学生と中学生で分け、年齢に合わせた言葉で返すよう設計しました。テクノロジーを取り入れながらも、生徒一人ひとりに寄り添う姿勢は変わりません。
- サマースクールなど実体験での学びにも力を入れているんですね。
そうですね。サマースクールはスイスやイギリス、アメリカなどに行くのですが、日本でトップクラスの生徒が海外に行くと、英語に関してはもっとすごい子がたくさんいることに気づいて、「さらに頑張らなければ」と向上心に火が付きます。
結果として参加者の半分近くがその後留学を決めてしまって、塾としては痛手なんですが、その子の人生にとってはプラスなので嬉しいですね。
ほかに、プレゼン大会を毎年開催しています。生徒が自分でテーマを決め、構成を考えて、保護者の前に立って英語で発表してもらうんです。
英語を話す練習というだけでなく、何をどう伝えるかを論理的に組み立てる力を鍛える場にも。
主体性や表現力も伸びるので、生徒が成長する大事な機会になっています。

(海外サマーキャンプでの様子)
一人ひとりに伴走しながら話せる英語と自立する力を育成
英語力+習慣化力+主体性、三つの力で切り拓く未来
-英語塾エベレストではどのような力が身に付きますか?
これまで多くの社会人と接する中で感じたのは、資格試験では成果を出していても、英語だけの会議になると戸惑ってしまう方が少なくないという現実でした。知識として英語を身につけることと、実際に英語で自分の意見を伝えることは、必ずしも一致しません。
だからこそ、国籍や英語力に関係なく、自分から話せる状態を目指しています。膨大な発話量を確保し、プレゼン大会など実践の場を設けることで、人前でも臆せず意見を述べられる力を育てています。英語を“勉強科目”ではなく、“使う道具”として扱えるようになること。それがエベレストの目指す英語力です。
-英語力以外に身につく力はありますか?
大きく二つあります。 「習慣化力」と「主体性」です。
エベレストでは「習慣化率」と「有言実行率」という指標を、担当コーチと一緒に毎週確認しています。
生徒は「習慣化ノート」を使って自分で学習計画を立て、翌週にどれだけ実行できたかを振り返ります。うまくいかなかった場合は、その理由を言語化し、次の一週間にどう改善するかを考えていく流れです。
このサイクルを繰り返すことで、「やらされる学習」は「自分で選び、やり遂げる学習」へと変わっていきます。自分で決め、自分で修正し、自分で続ける。この積み重ねが、主体性の土台になっていくのです。
また、プレゼンのテーマ決めも生徒自身が行います。何を伝えたいのか、なぜそれを話したいのかを自分で考える機会を重ねることで、自分の意思で動く力が育っていく。
卒業後の生徒の姿を見ていると、この主体性は英語以外の場面でも発揮されています。
進学や留学といった選択の場面でも、自分で考え、自分で決める。その姿こそが、私たちにとっての成果の一つです。

(習慣化ノートの例。自分の時間を何に使っているか可視化し計画を立てる)
講師とは別にコーチが伴走する一人にさせない学習環境
-コーチの存在が大きいのでしょうか。
はい。コーチは講師とは別に、生徒一人ひとりに伴走する存在です。週ごとの学習進捗を確認し、「習慣化率」「有言実行率」を一緒に見ながら、次の一週間の計画を立てていきます。
もし計画通りに進まなかった場合は、何が障壁だったのかを丁寧に掘り下げていく。学習面だけでなく、生活や気持ちの状態も含めて、本当にトレーニングに向き合える状況かどうかを見極めるためです。
この仕組みがあることで、生徒は「一人で頑張っている」という感覚を持ちにくくなります。続けられる理由は、ここにあります。
-保護者への情報共有も手厚く行っているのですね
はい。授業の様子は毎週動画で共有しています。以前、「家では英語を話しているのを聞いたことがないけれど、本当に話せるようになっていますか」と保護者の方から尋ねられたことがありました。それをきっかけに動画共有を始めました。
長い生徒では8年分の映像が残っています。入塾当初と現在の動画を見比べると、成長は一目瞭然です。保護者の方が驚かれる瞬間を見るたびに、積み重ねの力を実感します。
お金をいただいている以上、成果は可視化するべきだと考えています。さらに、第二言語習得に関する最新の知見も共有し、家庭でのサポートが適切な形になるよう努めています。塾と家庭が同じ方向を向くことで、学びはより安定するのです。

(自分でテーマを選び英語で発表するプレゼン大会の様子)
英語塾エベレストへ通った生徒からのリアルな声
✨成長する機会が豊富で人生そのものに大きく影響(生徒/高校1年生)
自分自身を成長させるために大切だと思うことがふたつあります。ひとつは困難や挑戦を恐れないことです。もうひとつはその困難や挑戦に向き合うために考えること。英語塾エベレストではさまざまな挑戦の機会があるとともに、社会問題から大学進学まで考える機会もたくさんあります。その中で「自分が生涯を通じて何ができるか」「社会をより良い場所にするために何ができるか」を深く考えるようになりました。英語塾エベレストでの経験は、英語が上手くなっただけではなく、私の人生そのものに影響を与えてくれたと思います。
✨話す練習を繰り返しプレゼンができるほどに成長(生徒/小学5年生)
小学1年生のときから英語塾エベレストに通っています。最初は英語で自分の名前を言うのも緊張していましたが、今は自分で考えたプレゼンを英語でできるほどになりました。5年生のプレゼン大会では、自分が好きなプラネタリウムをきっかけに「オリジナル星座」を作って発表しました。星座にはそれぞれ物語があって、それを英語で伝えるのがとても楽しかったです。英語塾エベレストでは毎回のレッスンで英語で話す練習をしてきて、自分の思いを英語で伝えられるようになってきました。
✨間違えても話し続けて英語力が格段にアップ(生徒/高校生)
入塾したばかりの頃の自分の動画を最近見たんですが、全然しゃべれていなくてびっくりしました。学校の授業では単語や文法を覚えることが多くて、英語の勉強ってずっと苦手だったんです。でも英語塾エベレストで「間違えても話し続けること」の大切さを教えてもらい、意識が変わりました。先生から「黙っているのが一番よくない」と言われたので、少し間違えてもとにかく口を動かすようにしました。毎日オンラインレッスンで発音を鍛え、文法も教材を使って勉強しました。そして、気づいたら歌舞伎を英語でプレゼンするまでになっていました。英語で日本文化を外国の人に伝えられたとき、本当に嬉しかったです。プレゼンという機会を通して、実用的に話す力が付きました。これからも日本の文化を世界に発信することを目標に、もっと頑張りたいと思っています。
【取材後記】
英語塾エベレストは「話せる英語」を実現するために、発話量・復習・コーチングを緻密に組み合わせています。その結果、生徒は英語力だけでなく、主体性や自己管理力まで身に付けられます。
今回お話を伺って特に印象的だったのは「生徒は勉強しに来るのではなく、先生に会いに来る」というお話です。
すべての仕組みが生徒と保護者に「ここなら続けられる」と思わせるために設計されていて、その結果、主に紹介で生徒が増え続けているのだと感じました。
【『塾選(ジュクセン)ジャーナル』編集部】
※掲載内容は、2025年2月時点の情報です。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

