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共通テスト生物基礎の対策法!点数別にやるべきことがわかる5ステップ

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大学受験
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「生物基礎は暗記すればある程度得点できるはずなのに、模試や過去問では資料や実験の問題で失点してしまう」。そんな悩みを抱えていませんか。

この記事では、2026年度の共通テスト生物基礎の出題傾向から、5つのステップで進める勉強法、問題タイプ別の攻略法、参考書や過去問の使い方までを順番に紹介します。読み終える頃には、自分がどこで失点しているのか、次に何をすればよいのかが見えてくるはずです。

この記事は、東京大学に合格し、現在はカルペ・ディエムに所属して物理や数学の面白さを伝える活動をおこなっている教育ライター・亀田崚さんの監修のもとで作成しています。

塾選ジャーナル編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

亀田崚

監修者

亀田崚

2000年生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻所属。(株)カルペ・ディエム所属。公立高校から一浪を経て東京大学理科一類に合格。その経験を活かし、全国の高校生や駿台予備学校お茶の水校3号館の浪人生に対して学習指導を行なっている。また、株式会社SciCurioの代表として自身が大学で学んでいる物理や数学の面白さを伝えるため、メディア活動やボードゲームの開発を行なっている。日曜劇場『御上先生』教育監修。

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目次

共通テスト生物基礎|2026年度の平均点・出題傾向

大学受験・大学入学共通テストの文字と赤ペン

具体的な勉強法に入る前に、まずは直近の2026年度における結果と試験の基本を確認しておきましょう。

平均点や大問構成、試験時間といった基本情報を押さえることで、この後に紹介する対策がより理解しやすくなります。

2026年度の平均点は36.46点

大学入試センターの発表によると、2026年度(令和8年度)の共通テスト生物基礎の平均点は、50点満点換算で36.46点で、前年度の2025年度の31.39点よりも大幅に高い結果となりました。

年度 平均点 前年との差
2026年度 36.46点 +5.07点
2025年度 31.39点 -0.18点
2024年度 31.57点 ―

2026年度の平均点が大幅に上がったからといって、生物基礎が簡単になった、あるいは次の年度も同じ傾向が続くとは限りません。 平均点はあくまで難易度を推し量るための一つの材料であり、自分が目指す得点は志望校の配点や共通テスト全体の目標から逆算して決めることが基本です。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

亀田先生のアドバイス

共テ生物基礎の平均点は、ここ数年間上昇傾向にありますが、こうした傾向を鑑みて難易度が大幅に変更される可能性もあります。また、扱われている内容を見ると、難易度の高い問題はそう多くはありません。

2026年度のように平均点の高い年では、標準レベルの問題を確実に取り切り、加えて少し難易度の高い問題を得点することが高得点への鍵となります。難易度が高い年でも、標準レベルの問題を取り切ることは必要です。

そのためには平均点に一喜一憂するのではなく、失点した原因が、知識不足なのか、設問の読み違いなのか、それとも資料と知識の結びつけによるものなのかを分析し、基礎に戻って盤石な理解をしていく事が必要です。

2026年度は大問3題・15設問・16マーク

2026年度の生物基礎は、大問3題、設問数15、マーク数16という構成でした。以下の表に、大問ごとの出題分野と配点をまとめます。

大問 出題分野 設問数 マーク数 配点 主な内容
第1問 生物の特徴と遺伝情報 4 5 16点 細胞・代謝、遺伝情報とDNA、DNAの複製
第2問 ヒトのからだの仕組み 6 6 18点 自律神経系・内分泌系、体温調節、免疫
第3問 生物の多様性と生態系 5 5 16点 植生の遷移・垂直分布、生態系のバランス
合計 ― 15 16 50点 ―

この表からわかるように、細胞や遺伝情報、人体の恒常性、生態系という主要3分野から幅広く出題されています。2026年度も主要分野から幅広く出題されているため、特定分野に学習を絞らず、全範囲を一通り対策しておきましょう。

参考:令和8年度 本試験の問題(生物基礎)|大学入試センター

亀田先生のアドバイス

生物基礎は全範囲から満遍なく出題されるため、まずは全体の大枠を捉え、暗記すべき基本事項を確実に定着させることが大切です。

他教科との兼ね合いで時間は限られると思いますが、どの単元が出題されても対応できるよう、教科書レベルの重要語句や仕組みは全分野で網羅しておきましょう。

その上で、過去問で実際に出題されたテーマや問われ方を重点的に学習し、理解を深めていきます。全範囲の基礎知識をしっかりと暗記した土台の上に、過去問で出た内容を重ねて対策することが重要です。

生物基礎は50点満点|理科基礎は2つの出題範囲で60分

共通テストでは、「物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎」の4つの出題範囲から2つを選び、60分で解答します。各出題範囲は50点で、2つ合わせて100点です。

生物基礎に何分使うかは決められておらず、解答する順番や時間配分も自由です。大学入試センターのQ&Aでも、2つの出題範囲を選択解答する試験時間は60分であること、解答順序や時間配分は受験者が自由に決められることが示されています。

つまり、「生物基礎に必ず30分」と固定されているわけではありません。得意・不得意に応じて、2つの出題範囲の時間配分を自分なりに調整することができます。

普段の学習では生物基礎単体で演習しても問題ありませんが、本番を想定して、選択する2つの出題範囲を60分で通して解く練習も欠かせません。

参考:令和9年度 大学入学共通テストQ&A|大学入試センター

亀田先生のアドバイス

理科基礎を60分で解く際は単純に30分ずつで固定するのではなく、各科目の所要時間を把握することが大切です。

普段の演習を通じて、どちらの科目に時間がかかるのか、また問題によってどちらの所要時間の変動が激しいのかを分析し、自分に合う配分を見極めましょう。これは二次試験の理科や共通テストの理科基礎のように、同一の時間内に2科目を解く場合の基本です。

また、解く順番の工夫も有効です。生物基礎の資料読み取りなどに時間が取られる場合は、先に知識問題を確実に解き終え、後からじっくり思考問題に取り組むといった作戦も考えられます。科目ごとの特性に合わせて柔軟に組み立てられるよう、演習で試しておきましょう。

得意な方の科目を出来るだけ早く終わらせ、苦手な方の科目に時間をかけられるようになるとベストです。

暗記だけでなく資料・実験・計算の力も問われる

共通テストの生物基礎で出題される問題は、大きくいくつかのタイプに分けられます。

用語や名称の知識を問う問題、図や表、グラフを読み取る問題、実験結果から考察する問題、数値を扱う計算問題、そして初めて見る題材や会話文形式の問題です。それぞれで求められる力は少しずつ異なります。

以下の表は、問題タイプごとに求められる力を簡単に整理したものです。

問題タイプ 主に求められる力
知識問題 用語や仕組みを正確に覚えていること
図・表・グラフ 軸や条件を読み取り、知識と結びつけること
実験・考察 目的や条件、結果の関係を整理すること
計算問題 与えられた数値の意味を理解して処理すること
初見の会話文・題材 既習の知識に置き換えて考えること

この表からわかるように、生物基礎は知識のみならず思考力がなければ高得点は狙いにくい科目です。「生物基礎は暗記科目」と考えて用語だけを覚えていても、資料を扱う問題で得点が安定しません。 基礎知識があることを前提に、その知識を使って資料を読み解くことが必要です。

亀田先生のアドバイス

暗記した知識を使える形にするには、単なる語句の暗記にとどまらず「その仕組みを深く理解すること」が何よりも大切です。

また、初見の資料・実験・計算問題に対応する力を身につけるためには、基礎知識をもとに、実際に問題を解きながら自分の理解の抜けを把握することが欠かせません。演習を通して、「与えられた情報に対してどういう頭の使い方をすれば正解にたどり着けるのか」という思考のプロセスを掴んでいきましょう。

仕組みの深い理解を土台にしつつ、問題演習の中で思考法を身につけていくことが、初見問題への対応力につながります。

共通テスト生物基礎の勉強法|5ステップで対策

How to learnの木製タイルと鉛筆

ここからは、具体的にどのような順番で勉強を進めればよいかを説明します。

誰もが同じところから始める必要はありません。まずは自分の得点と失点の原因を確認したうえで、全体理解、知識整理、定着、共通テスト形式での演習、そして過去問へと段階的に進めていきます。最初のステップで完璧を目指す必要はなく、進めながら理解や知識を固めていくというイメージを持っておいてください。

まずは得点と失点原因を確認する

勉強法を選ぶ前に、直近の模試や過去問を材料にして、現在の自分の立ち位置を把握しましょう。得点帯ごとに、まず確認したいことと優先したい対策の目安は、以下の表のとおりです。

現在の得点 まず確認したいこと 優先する対策
20点台以下 基本用語・仕組みに抜けがないか ステップ1〜2
30点台 資料・実験考察で失点していないか ステップ3〜4
40〜44点 知識の穴、読み違い、計算ミスはないか ステップ4〜5
45点以上 取りこぼしや時間ロスはないか 過去問+失点分析

ただし、得点帯だけで原因を決めつけるのではなく、実際の誤答原因を確認することが大切です。誤答した問題は、

  • 知識を知らなかったのか
  • 知っていたが思い出せなかったのか
  • 資料を読み違えたのか
  • 考察がうまくできなかったのか
  • 計算を間違えたのか
  • 時間不足やケアレスミスだったのか

以上のどれかに分類してみてください。得点だけでなく間違えた理由まで確認することで、自分がどのステップを重点的に進めるべきかが見えてきます。

亀田先生のアドバイス

模試や過去問の復習では、単に得点を確認するだけでなく「なぜ間違えたのか」という失点原因を具体的に切り分けて分析することが重要です。

失点の原因を突き止めて対策を打つことで、次回以降の演習や本番で同じミスを繰り返すのを防ぐことができます。

無駄な失点を減らせれば点数が上がるだけでなく、浮いた貴重な時間を他の苦手分野や他教科の勉強に有効活用できるようになります。

ステップ1:全範囲をある程度理解する

最初のステップでは、教科書や講義系の参考書を使って全範囲をひととおり確認します。

この段階で完璧な暗記を目指す必要はありません。「この単元では何を学ぶのか」「どのような仕組みなのか」が、大まかにでもイメージできれば十分です。

本文の説明だけでなく、図や表、模式図にも目を通しておきましょう。わからない箇所が多少残っていても、全体像がつかめたら次のステップに進んでかまいません。1周目から100パーセントの理解を目指して時間をかけすぎないことが、このステップのポイントです。

亀田先生のアドバイス

学習初期の1周目から全範囲を完全に理解しきるのは難しいため、まずは全体像を把握することを最優先に進めましょう。

1周目はわからない箇所や曖昧な用語があっても立ち止まりすぎず、印をつけて飛ばして構いません。全体の大枠や各単元のつながりを掴むことを目安にして、まずは最後まで通し切ることが大切です。

そして2周目以降に、1周目で印をつけた「わからなかった部分」の理解に努め、知識の穴を埋めていきましょう。最初から完璧を目指さず、周回を重ねる中で徐々に理解を深めていく姿勢が、結果としてスムーズな定着につながります。

ステップ2:覚える知識と理解する知識を整理する

全範囲をひととおり見終えたら、得点につながるよう、知識を覚え方ごとに整理していきます。

すべてを丸暗記しようとする必要はありません。たとえば名称や用語などはそのまま覚え、DNAの複製やホルモンの働き、免疫の仕組み、植生遷移といった内容は、流れや仕組みを理解したうえで覚えるという形に分けると効率的です。

単語を単独で言えるだけでなく、関連する用語同士のつながりを説明できる状態を目指しましょう。覚えるべき知識と、理解してから覚えたほうがよい知識を分けることで、暗記の負担そのものを減らすことができます。

亀田先生のアドバイス

生物基礎では知識の性質に応じた使い分けが重要です。例えばホルモンの名称やバイオームの樹木名のように、いくら思考しても導けない純粋な知識は丸暗記するしかありません。

一方で、DNAの細胞周期や腎臓の仕組みなどは、過去問を見ても用語と仕組みの双方を理解していないと問題を解くことはできません。過去問演習を通して、「どの分野なら丸暗記で対応でき、どの分野で仕組みの深い理解が求められるのか」を把握することが大切です。

出題のされ方に合わせて覚え方を変えることで、効率よく知識を定着させられます。

ステップ3:図・表・実験とセットで定着させる

ステップ2までに整理した知識を、共通テストで実際に使える形に変えていく段階です。

ステップ3の役割は、教科書や参考書にすでに載っている図や模式図、グラフ、実験例と、覚えた知識を結びつけることです。図を見て名称を答えられるだけでなく、「なぜこのような結果になるのか」「体の中で何が起きているのか」まで自分の言葉で説明できるようにしましょう。

図や表の一部を隠して自分で説明してみる、簡単な図を自分の手で書き直してみるといった学習方法も効果的です。

文章として覚えた知識を、教科書や参考書に載っている図やグラフからも取り出せる状態にすることが、このステップの目標です。

亀田先生のアドバイス

文章だけでなく図や表と結びつけて覚えることが非常に効果的です。

例えば血糖濃度の調節のように、高血糖時と低血糖時で分泌される物質や器官が異なり複雑な仕組みこそ、模式図を活用することで視覚的に整理でき、暗記が格段にしやすくなります。学習する際は、図を見ながら各器官の働きや物質の流れを自分の言葉で説明できるか確認してみましょう。

また、教科書や参考書に載っている実験例がそのまま出題されることも多いため、図や実験手順と知識をセットで定着させておくことが、本番での安定した得点力につながります。

ステップ4:共通テスト形式で演習する

基礎知識がある程度固まってきたら、初めて見る資料やグラフ、実験、会話文、計算などから必要な情報を読み取る演習に進みます。ステップ3が教科書に載っている図表で知識を定着させる段階だったのに対し、ステップ4は初見の資料から必要な情報を自分で見つけ出す段階です。

最初から速く解こうとせず、「どの情報を使えば答えにたどり着けるのか」を意識しながら取り組んでください。

解答したあとは、正解か不正解かだけで終わらせず、どの知識を使ったのか、どの資料を確認する必要があったのか、なぜ他の選択肢が誤りなのかまで振り返りましょう。共通テスト形式の問題がうまく解けない場合は、無理に演習量を増やすのではなく、必要に応じてステップ1から3に戻ることも大切です。

亀田先生のアドバイス

共通テスト形式の演習では、どの基礎知識を用いて解くことが求められているのかを把握することが肝心です。

ただ問題数をこなすのではなく、間違えた問題や自信のなかった問題について「なぜその選択肢が正解で、他が不正解なのか」を丁寧に確認しましょう。その際、資料のどの情報が持っている知識と結びついていたのかを振り返ることが大切です。

正解・不正解の根拠を資料と知識の両面からの復習を重ねることで、初見の資料から必要な情報を見つけ、適切な知識を使う判断力が鍛えられます。

ステップ5:過去問で仕上げる

最後のステップでは、本番と同じ形式の過去問に取り組みます。

最初のうちは、時間内に解き終えることよりも、問題の形式や考え方に慣れることを優先しましょう。ある程度慣れてきたら、実際に時間を測って解いてみてください。

1年度分の結果だけで判断せず、複数年度を解いて得点が安定するかどうかを確認することが重要です。基本問題を自力で解けるようになり、共通テスト形式の問題でも必要な情報を読み取れるようになったら、過去問演習へ進みましょう。 解いたあとの詳しい復習方法については、後述する教材の使い方の章で扱います。

亀田先生のアドバイス

過去問演習は、基礎知識がある程度定着した高3の夏休み明け頃から始めるのが目安です。

最初から完璧である必要はなく、演習を通じて知識の抜けを発見・補強していきましょう。安定して30点前後が取れるようになってきたら、本番を見据えて時間配分を意識し始めます。

この段階では、失点原因が「知識不足」なのか「資料の読み取りミス」なのかなど、自分の失点の傾向を冷静に分析することが重要です。

共通テスト生物基礎|問題タイプ別の攻略法

対処法の文字と電卓・ノート

知識を身につけていても、問題を見たときにどう考えればよいかが定まっていないと、得点にはつながりにくいものです。

ここでは問題タイプごとに、最初に何を確認すればよいかを具体的に紹介します。ただ数多くの問題を解いて慣れるのではなく、解き方の型として身につけておきましょう。

知識問題は選択肢ごとに根拠を確認する

知識問題では、なんとなく「正しそう」という印象だけで選択肢を選ばないことが大切です。

それぞれの選択肢について、教科書で学んだ知識と照らし合わせながら正誤を判断していきましょう。間違っている選択肢については、どの部分がどう違うのかまで確認しておくと理解が深まります。

正解できた問題であっても、他の選択肢がなぜ誤りなのかを説明できなければ、知識があいまいなままの可能性があります。演習の際は、正解の選択肢だけでなく、すべての選択肢を復習の材料として活用してください。

グラフ・表は「軸・条件・変化」を見る

グラフが登場すると、いきなり細かい数値を読み取ろうとしてしまいがちですが、まずは全体の構造をつかむことが先です。

縦軸と横軸が何を表しているのか、比較されている条件は何か、そこからどのような増減や差が生じているのかという順番で確認していきましょう。表についても同様に、まず何と何を比較している表なのかを最初に確認します。

構造をつかんだうえで、生物基礎の知識と結びつけて考えていきます。数値をすべて読み込もうとするのではなく、設問を解くために必要な情報だけを見つけ出す意識を持つことが、時間短縮にもつながります。

実験・考察は「目的・結果・結論」で読む

実験を扱った文章は、最初から最後まで漫然と読むのではなく、要素ごとに整理しながら読み進めましょう。

何を確かめるための実験なのか、その結果どうなったのか、に分けて整理します。対照実験がある場合は、何と比較するために設定されているのかも確認しておきましょう。

初見問題は教科書知識に置き換える

見たことのない生物や実験、題材が登場すると、それだけで身構えてしまうかもしれませんが、その題材自体を知っている必要があるとは限りません。

まずは「これはどの単元に関する問題なのか」を判断します。次に、問題文の中で与えられている条件を整理していきましょう。

DNA、ホルモン、生態系といった、すでに学んでいる知識に置き換えて考えることがポイントです。題材の目新しさに惑わされず、問われている中身を既習の内容に戻して考えることが、初見問題を攻略する鍵になります。

亀田先生のアドバイス

見慣れない生物や実験が出題されても、焦る必要はありません。共通テストの問題は、必ず教科書に載っている基礎知識を応用して解けるように作られています。

初見の題材に出会ったら、「これは教科書のどの知識(単元や仕組み)を使うことを求められているか」を意識して問題文を読み解きましょう。未知の要素に惑わされず、既習の知識と結びつける意識を持つことが大切です。

教科書や参考書・問題集・過去問の使い方

本がぎっしり詰まった本棚

おすすめの参考書を何冊もそろえることが、勉強の目的になってしまってはいけません。

教材にはそれぞれ役割があり、学習の段階に合わせて使い分けることが重要です。教科書や参考書は理解を深めるため、問題集は知識を定着させるため、過去問は本番の形式に対応するため、傾向を理解するためのものだと整理しておきましょう。

何冊やったかではなく、何ができるようになったかを基準に進めることが大切です。

参考書は「読む→説明→問題」で使う

参考書は、ただ読んで終わりにしてしまうと知識が定着しにくいものです。

基本的な使い方として、読む、いったん本を閉じる、自分の言葉で説明してみる、そのあとに問題で確認するという流れをおすすめします。うまく説明できなかった箇所だけ、もう一度該当ページに戻って読み直しましょう。

最初から「何周する」と決めてしまうのではなく、自分の理解度に応じて判断することが望ましいです。参考書の冊数を増やす前に、まずは手元にある一冊を使い切ることを意識してみてください。

問題集・模試は苦手分野の補強に使う

問題集を最初のページから最後のページまで、機械的に何周もするだけの使い方はあまり効率的ではありません。

模試や演習の結果から、知識問題、グラフ問題、実験考察、計算問題といったタイプの中で、どこが苦手なのかを見つけ出しましょう。そのうえで、該当するタイプの問題を重点的に解いていきます。

間違えた問題があれば参考書に戻り、理解し直したうえで類題を解き直します。インプットとアウトプットを行き来しながら教材を使うことで、知識の定着を効率よく進めることができます。

亀田先生のアドバイス

共通テストに移行してからの過去問ストックは限られているため、問題集や模試を含めて1回ごとの演習を大切に活用することが重要です。ただ解いて終わりにするのではなく、演習後に失点の原因を分析しましょう。

「理解が甘い」「そもそも知識が抜けている」といった弱点が見つかったら、すぐにインプットで使用した参考書へ戻って該当箇所を復習することが欠かせません。

演習で苦手な問題タイプをあぶり出し、参考書に戻って理解を深め直すことを徹底することで、知識の穴を確実に補強できます。

過去問は失点原因を分けて復習する

過去問を解いたあとは、点数だけを記録して終わらせないようにしましょう。

誤答の原因を、知識を知らなかった、知っていたが思い出せなかった、資料を読み違えた、考察できなかった、計算ミス、時間不足といった項目に分けて整理します。以下の表は、原因ごとにどのような復習方法が対応するかをまとめたものです。

誤答の原因 対応する復習方法
知識を知らなかった 参考書で該当範囲を理解する
知っていたが思い出せなかった 暗記内容を再確認し、数日後に思い出す
資料を読み違えた 同じタイプのグラフ・表問題を解く
考察できなかった 目的・条件・結果・結論を整理し直す
計算ミス 計算手順とミスの原因を確認する
時間不足 解く順番・時間配分を調整する

この表からもわかるように、同じ「間違えた」でも原因によって取るべき対策は異なります。数日後に同じ問題を解き直してみて、本当に改善できているかどうかまで確認することが、過去問演習の効果を高めるポイントです。

共通テスト生物基礎のよくある質問

木製ブロックのFAQの文字と観葉植物

ここでは、本文を読んだあとにも残りやすい疑問について回答します。

生物基礎では何割を目指すべき?

一律に「何割を目指すべき」と決められるものではなく、志望校の配点や共通テスト全体の目標点から逆算して考えることが基本です。

まだ目標が定まっていない場合は、まず8割前後を安定して取れる状態を目指し、必要に応じて9割以上へ引き上げていくと考えるとよいでしょう。

そのうえで、現在の得点から段階的に目標を引き上げていく考え方をおすすめします。また、平均点からどれぐらい自分の点数が離れているかも基準にするのもおすすめです。

亀田先生のアドバイス

生物基礎の目標点は、志望校の配点比率や他教科との得点バランスを考慮して設定することが大切です。理科基礎の配点は大学によって重さが異なるため、事前に必ず確認しておきましょう。

他教科でビハインドを負いやすい場合は、生物基礎で9割以上を狙って挽回を図る戦略が有効です。50点満点とはいえ、ここで高得点を稼げると全体で大きなアドバンテージになります。

一方、生物基礎が苦手な場合は、無理に高得点を狙わず7割程度を安定して確保することを目標にし、得意教科でカバーする設計にすると全体の得点をまとめやすくなります。

生物基礎の対策はいつから始める?

目安としては、高校3年生の夏までに基礎知識を固め、夏から秋にかけて共通テスト形式の演習に移り、秋以降は過去問で仕上げるという流れが挙げられます。

ただし、これはあくまで目安であり、基礎知識があいまいな部分が多い場合は、時期にかかわらずステップ1やステップ2に戻る必要があります。すでに知識問題である程度得点できているなら、時期を待たずに演習や過去問へ重点を移してよいでしょう。時期そのものよりも、現在の自分の理解度を優先して判断してください。

暗記だけで高得点は取れる?

基礎知識の暗記そのものは欠かせません。

ただし、高得点を安定して取るためには、資料や実験、計算の中で知識を使う練習も必要になります。「暗記か思考力か」という二択で考えるのではなく、覚えたうえで使うという順番で身につけていくものだと理解しておきましょう。

「生物」と「生物基礎」の違いは?

「生物基礎」は、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎という4つの出題範囲から2つを選んで解答する出題科目の中の1範囲で、配点は50点です。

一方の「生物」は、この4分野とは別に独立して設けられている理科の出題科目で、1科目で60分・100点という扱いになります。試験時間や配点の枠組みそのものが異なるため、どちらを受験するかによって学習の進め方も変わってきます。

亀田先生のアドバイス

生物基礎の学習においては、教科書に記載されている部分の学習で十分であり、「生物」まで足を伸ばす必要はありません。

もし生物基礎の内容に関してもっと詳しく知りたくなった場合には「生物」の教科書を読み進めるのも面白いかもしれません。

短期間でも点数は上げられる?

短期間であっても、失点の原因を絞って対策すれば、得点を伸ばせる可能性があります。

ただし、残された時間で全範囲を完璧に仕上げるのは難しいため、優先順位をつけることが欠かせません。まずは知識問題で落としている部分を補い、そのうえで苦手な資料・実験問題に取り組むという順番がおすすめです。新しい教材を増やすよりも、手元の教材と過去問の間違い直しを優先しましょう。

亀田先生のアドバイス

これは全教科に共通しますが、時間に余裕がない場合は無理に新しい教材へ手を広げず、手持ちの教材を一冊完璧に仕上げることを最優先にしましょう。手元の教材で基礎知識をある程度固め、その段階から問題演習に入りましょう。

演習を通じて見つかった「知識の抜け」や「失点の原因」をその都度手持ちの教材に戻って埋め直していく作業が、最も確実な得点力アップにつながります。

手を広げすぎず、使い慣れた教材の完成度を徹底して高めることで、限られた時間でも効率よく点数を上げることができます。

まとめ 共通テスト生物基礎は「知識を使う力」が重要

POINTの木製ブロック文字

ここまで、2026年度の平均点や出題形式、5つのステップで進める勉強法、問題タイプ別の攻略法、教材の使い方までを紹介してきました。

共通テストの生物基礎は、用語を暗記するだけで安定して高得点が取れる試験ではありません。基礎知識を土台にしながら、その知識を資料や実験、計算の中で使う力が求められる試験です。

とはいえ、最初から全範囲を完璧に仕上げたり、難問ばかりを解いたりする必要はありません。全範囲をある程度理解し、知識を整理し、図表と結びつけて定着させ、共通テスト形式で演習し、過去問で仕上げるという順番で進めれば十分に対応できます。

もし今、得点が思うように伸びていないとしても、「とにかく勉強量を増やす」という発想だけで解決しようとする前に、知識・資料読解・考察・計算・時間のどこで失点しているのかを確認することが近道になります。まずは直近の模試や過去問を見直し、自分の失点原因を一つ特定するところから始めてみましょう。

亀田先生のアドバイス

生物基礎は標準レベルの内容をしっかり理解していれば6割以上を得点することが可能です。

標準レベルの知識と仕組みをしっかり理解していれば高得点を取りやすい科目ですので、問題演習を通して自分の持っている知識を活用する思考力を磨いてください。

6割が安定しない場合は知識のインプット不足が原因ですので、手元の教科書や参考書を用いて知識の補強を行ってください。

執筆者プロフィール

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塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

監修者プロフィール

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東京大学大学院理学系研究科学生・日曜劇場『御上先生』教育監修
亀田崚

2000年生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻所属。(株)カルペ・ディエム所属。公立高校から一浪を経て東京大学理科一類に合格。その経験を活かし、全国の高校生や駿台予備学校お茶の水校3号館の浪人生に対して学習指導を行なっている。また、株式会社SciCurioの代表として自身が大学で学んでいる物理や数学の面白さを伝えるため、メディア活動やボードゲームの開発を行なっている。日曜劇場『御上先生』教育監修。

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