中学受験の不安を解消する方法|不安・悩みによって起こってしまうことや親ができることを解説


編集部
塾選ジャーナル編集部
中学受験をする小学6年生に進級したり、受験直前になったりすると、大きな不安を感じる子どもや親が見られ始めます。不安な気持ちをそのまま放置すると、合否にも大きく影響を与えかねないため、できるだけ解消に努めることが大切です。
今回は中学受験の不安を解消する方法について、不安・悩みによって起こってしまうことや親ができることなどと一緒に解説します。これから中学受験を控えている家庭は、ぜひ参考にしてください。
【小学生】中学受験の不安・悩みによって起こってしまうこと
「わからない問題が出題したらどうしよう」「志望校に合格できなかったらどうしよう」など、中学受験に関する悩みの内容は違っても、多くの受験生は不安を抱えています。誰でも多少なりの不安を持っているものの、解決せずに放置したり、より大きなものへ変わったりすると、以下のようなさまざまな弊害が起きてしまうでしょう。
・問題に集中できず、ケアレスミスが多くなる
・何度も勉強して覚えていたことが、頭の中から抜けてしまう
・自信を持って解答できない
・試験が近いのに、勉強のやる気が出ない
また、うつ病のような症状が表れたり、実際にうつ病になったりすることも実際にあることです。「子どもはうつ病にはならないだろう」と思っている人がいるかもしれませんが、小学生を含む全世代で発症が認められています。感情が乏しくなったり、興味・関心を失ったりするほか、食欲不振や不眠といった身体的な症状も表れるかもしれません。
もともとは子ども自身に不安がなくても、親の不安や悩みが子どもへ伝染することも理解しておきましょう。親も不安を感じること自体は仕方がありませんが、「他の学習塾の情報を集め始める」「子どもに学習の進捗状況を必要以上に尋ねる」といった行動が、子どもの不安を増長してしまいます。
中学受験に対する不安を解消する方法
中学受験で不安が生じること自体は自然なこと。大切なのは生じた不安を解消したり、和らげたり、不安が表れにくい環境を整えたりすることです。
以下で不安を解消する方法を、全部で5つ紹介します。
不安材料を洗い出す
まずは不安材料を洗い出してみましょう。受験に対して漠然とした不安を感じていても、具体的な内容は子どもや親によって異なるはずです。気になっていることをリスト化してみることで、何に対して不安を感じているのかがわかります。
「このままの勉強法で大丈夫なのかが不安」「苦手教科を克服できるかわからない」など、思いつくままに箇条書きで書き出してみてください。何に悩んでいるかが明確になるだけでも、気持ちがスッキリすることは少なくありません。
優先順位をつけて勉強する
やるべきことがたくさんあり過ぎて不安を抱えている場合は、優先順位をつけて勉強するのがおすすめです。「配点割合が高い国語と算数だけでなく、苦手な理科にも取り組まないといけない」などやるべきことが多いと、子どもによってはキャパオーバーになって不安な気持ちがどんどん大きくなってしまいます。
不安材料を洗い出す作業と同じく、やるべきことに優先順位をつけるだけでも、不安な気持ちが小さくなっていくはずです。また、学習の効率性がアップすることから成績も向上し、同時に受験に対する自信も大きくなっていくことでしょう。
他人とではなく、過去の自分と比較する
中学受験は他の受験生との競争ではあるものの、普段から他人と自分の学力とを比べてしまうと、子どもによっては大きなプレッシャーとなります。たとえば、同じ中学校を目指している塾のクラスメイトが、自分よりも模擬試験の点数が良いと、落ち込んでしまう子どももいることでしょう。
しかし、大切なのは他人とではなく、過去の自分と比較することです。過去と比べて点数がアップしているか、苦手教科は克服できたか、勉強に集中できるようになったかなどを重要視してください。
以前よりも学力がアップしていることを認識できると、自然と受験に対する不安が小さくなっていきます。
志望校に合格した自分をイメージする
中学受験に限らず、人間は楽しいことや明るい未来を想像することで、いま抱えている不安を解消できます。そのため、不安を感じたときは、志望校に合格した自分の姿をイメージしてみるとよいでしょう。気持ちが前向きに変わり、集中して勉強に取り組めるようになるはずです。
「志望校の制服に身を包んでいる自分」「志望校の教室で、新しい仲間に囲まれながら授業を受けている自分」などを想像してみてください。
学校や塾の先生に相談する
自分では不安を解消できなかったり、どうすれば解消できるのかがわからなかったりする場合は、学校や塾の先生に相談する方法があります。
特に塾の先生はこれまでに多くの中学受験生を指導してきた経験があることから、不安の原因がどこにあるのかを分析し、適切なアドバイスをしてもらえるでしょう。
中学受験に向けて親ができること
受験当日に試験を受けるのは子ども自身ですが、普段の受験勉強から親がサポートできることはたくさんあります。適切なサポートによって勉強効率が何倍にも大きくなるため、子どもに合わせて積極的に取り入れていきましょう。
スケジュールを管理する
中学受験を予定しているほとんどの子どもは、学習スケジュールを作成しています。入試本番から逆算して、どの時期に何をするのかを細かく予定立てたものです。
小学生はまだ自分一人で、学習スケジュールを立てることはできません。そのため、必ず親も一緒に携わりながら、学習スケジュールを作ってあげましょう。スケジュール通りに勉強が進んでいるかどうか、進捗状況もチェックしてください。一人で勉強できる子どもなら過度に干渉する必要はありませんが、遊んでばかりいて計画通りに進んでいない場合は、時に叱ることも大切です。
体調管理をする
体調管理も親が積極的に取り組んでほしい内容です。体調をくずしてしまっては、受験勉強どころではありません。栄養バランスが整った食事メニューを考え、また、睡眠不足にならないように子どもの就寝時間にも配慮をしてください。
頑張り過ぎているときや体調が優れないと感じたら、休息させることも必要です。
勉強に集中できる環境を整える
自宅で勉強する際に、勉強へ集中できる環境を整えることも親の役割です。まずは場所を決めましょう。自室があれば自室を、なければリビングなどの環境を整えます。自室があっても親の目があった方が集中できる場合は、リビングを勉強スペースにしても構いません。
勉強する場所が決まったら、不要なものを片付けます。特にゲームやマンガ、パソコン、スマホといった誘惑物は、勉強を始める前に片付けておきましょう。勉強中はできるだけ話し声や音を立てないように、配慮することも大切です。
わからない部分を教える
子どもが自宅学習の中でわからない部分があったとき、親が教えてあげることもできます。すぐに疑問点を解決できるだけでなく、親子のコミュニケーションを深められるメリットもあるでしょう。
ただし、親が勉強で教えられることには限界があります。一般的に中学受験では、小学校の授業以上の内容が出題されることが多いためです。
勉強に対するやる気を出させてあげる
中学受験を目指している小学生の中には、自分から進んで勉強する子どもがいれば、反対に勉強意欲が欠けている子どももいることでしょう。勉強に対するやる気を出させてあげるのも、親ができることのひとつです。
まず、子どもが頑張っていることは積極的に褒めてあげてください。人間は誰でも頑張っていることを褒められると、うれしさを感じるもの。自己肯定感と呼ばれる自信や、自分を好きになれる感情も高まり、勉強のやる気が上がっていきます。
また、学校の中で自分以外に中学受験をする同級生がいなかったり、少なかったりする場合、モチベーションが上がらないケースもあるでしょう。中学受験を専門とする学習塾やコースに参加をすると、同じような状況にある子どもたちに囲まれて、やる気アップが期待できます。
その他のやる気を出させる方法については、下記の記事で解説しています。
・中学受験に向けてやる気を出させる方法|やる気がない原因やおすすめの個別・集団塾など紹介
小学生向けの効率の良い勉強法
どうせ受験勉強をするなら、できるだけ労力を少なくして高い結果を出したいもの。そのためには、効率の良い勉強法を取り入れることが欠かせません。
効率性を上げるためには、まず、目標を設定してみましょう。志望校合格だけでなく、「次の模擬試験で、前回よりも平均点をアップさせる」「夏休み中に、苦手な算数を克服する」など、間近に迫っているものを目標にすると、勉強のモチベーションが上がります。
また、すぐに質問できる学習環境を作ることもポイントです。わからない部分があった際、教科書や参考書を読んでも解決ができないと、貴重な時間が無駄になってしまいます。子どもによっては、そのまま放置してしまうこともあるでしょう。
たとえば、学習塾に通っていれば、わからないところを講師へ質問できます。その日のうちに解消できるので、学習効率が落ちずに勉強を続けられるはずです。
下記の記事でも効率の良い学習法について解説しているので、ぜひご覧ください。
・【小学生】効率の良い勉強法|効率の悪い学習の仕方や注意点、目安となる勉強時間など解説!
中学受験直前期の過ごし方|前日・当日のやるべきこと
いよいよ中学受験が迫ってくると、子どもと親の緊張や不安はますます高まります。できるだけいままで通りの学習方法を続けつつ、朝型中心の生活スタイルに慣れていくことが重要です。試験開始時間の3時間前に合わせて、起床する習慣をつけましょう。
また、試験がおこなわれる時期は風邪やインフルエンザなどが流行するため、体調管理にも万全を期したいところです。外出する際はマスクを装着して、外から帰ったら手洗い・うがいを徹底してください。インフルエンザのワクチンを受けることもおすすめです。
さらに、試験の前日と当日は、以下の点に注意するとよいでしょう。
・受験会場までの交通ルートを確認する
・前日中に必要な持ち物を用意する
・軽く勉強を終えて、早めに就寝する
・試験当日は余裕を持って行動する
・試験の合間に答え合わせをしない
その他の過ごし方・やるべきことについては、下記の記事で解説しています。ぜひ目を通してみてください。
・中学受験直前の過ごし方や親がやるべきこと|勉強法や前日・当日のやることや注意点など解説
まとめ
中学受験に不安は付きものですが、不安をそのまま放置すると、「問題に集中できず、ケアレスミスが多くなる」「何度も勉強して覚えていたことが、頭の中から抜けてしまう」といった弊害が生まれる可能性が高まるでしょう。
不安に感じている材料を洗い出したり、過去の自分と比較して成長を理解したりすることで、不安の解消に役立ちます。親ができるサポートもたくさんあるので、子どものニーズに合わせて上手に取り入れてください。
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・【小学生】予習と復習のやり方|効率の良い勉強法やコツ、おすすめ塾など解説
・中学受験がうまくいく親のメンタルや心構え|親の役割やメンタルをよくする方法など解説
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