【中学受験】専修大学附属校について徹底解説|特徴やおすすめ塾も紹介


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塾選ジャーナル編集部
専修大学は東京千代田区と神奈川県川崎市にキャンパスを構える人文・社会科学系の学部を中心とした私立大学です。2020年には創立140年を迎え、国際コミュニケーション学部を新設するなど、グローバル化が進展するなどの新しい時代に対応すべく改革を進めています。
専修大学の附属校は、学校法人専修大学ではなく別の学校法人が設置した高等学校が4つあります。その中で中学から生徒を迎えているのは専修大学松戸中学校・高等学校のみです。そのためここでは専修大学松戸中学校・高等学校の受験情報や特徴を見ると同時に、おすすめの塾も紹介していきます。
専修大学の理念・目的とは?
専修大学の前身である専修学校は、1880年に米国留学から戻った相馬永胤、田尻稲次郎、目加田種太郎、駒井重格の4人により設立されました。当時彼ら4人は30歳前後と若く、学校設立にあたって、彼らは米国で高等教育を受ける機会を与えてくれた恩を強く意識。そして新時代を担う青年を教育・指導することによって社会へ恩返しする「報恩奉仕」が建学の精神となりました。また「質実剛健・誠実力行」が学風になっています。
専修学校は、法律学を本格的に教える当時数少ない専門機関として、現在の明治大学、法政大学、早稲田大学、中央大学と並び五大法律学校の一つ。また経済学を組織的に教育する「経済科」を日本で初めて設置するなど、経済学においても日本の近代社会で先駆的な役割を果たしてきました。
近年では、建学の精神である「社会に対する報恩奉仕」を現代的に捉え直した「社会知性の開発」を専修大学の21世紀ビジョンに設定しています。このビジョンでは、グローバル化の進展、情報化の加速、少子高齢化の進行といった社会的課題を解決するために、地球的視野から諸問題を捉える力、創造的発想力、さらには深い人間理解や倫理観を持って取り組む力を専修大学を創り育てる、「社会知性」であるとしています。
専修大学松戸中学校・高等学校
参照リンク:専修大学松戸中学校・高等学校
専修大学松戸中学校・高等学校は、千葉県松戸市にある男女共学の中高一貫校。中学入試の偏差値は男女共に66です。
受験情報(入試日)
専修大学松戸中学校の試験科目は国語(50分、100点)・算数(50分、100点)・社会(30分、50点)・理科(30分、50点)となっています。入試日や募集人数は以下の通りです。
入試区分 | 入試日 | 募集人員 |
---|---|---|
第1回入試 | 1月20日 | 男女100名 |
第2回入試 | 1月26日 | 男女30名 |
第3回入試 | 2月3日 | 男女20名 |
進学実績(明治とその他の割合や実績)
専修大学松戸高等学校の2022年入試での主な大学合格実績は次のとおりです。
・専修大学:61名
・北海道大学:1名
・東北大学:1名
・名古屋大学:1名
・京都大学:1名
・九州大学:1名
・東京工業大学:3名
・一橋大学:1名
・千葉大学:12名
・筑波大学:7名
・早稲田大学:39名
・慶應義塾大学:15名
・上智大学 :25名
・東京理科大学:56名
・学習院大学:22名
・明治大学:89名
・青山学院大学:22名
・立教大学:46名
・中央大学:48名
・法政大学:74名
学校の特徴や特色
専修大学松戸中学校の教育方針は、専修大学の建学の精神である「報恩奉仕」、「国際舞台を視野に入れる」、「難関大学をめざす」の3点です。
「国際舞台を視野に入れる」教育方針の具体化として、英語教育に力を入れています。受験に役立つだけの英語だけではなく、「話す、聞く、読む、書く」といった英語の4技能を学び、実際に英語を使う体験を十分にできる教育です。また大学受験の準備に関しては、高校2年までに高校英語の基本を終了させ、高校3年生では、大学進学に向けた問題演習対策中心のカリキュラムが用意され、万全が期されています。
概要
専修大学松戸中学校・高等学校の概要は次の通りです。
最寄り駅
専修大学松戸中学校・高等学校の最寄り駅は、JR常磐線「北松戸」駅、あるいは新京成線「松戸新田」駅です。「北松戸」駅からは徒歩約10分、「松戸新田」駅からは徒歩約15分。
創立年
専修大学松戸中学校・高等学校は、1959年にまず高等学校が開校します。その後2000年に中学校が開校し、今日に至ります。
建学の精神・校風
専修大学松戸中学校・高等学校の建学の精神は、専修大学と同じ「報恩奉仕」、「質実剛健」、「誠実力行」です。この精神に基づき、「社会に貢献できる知性豊かな人材の育成」を教育ビジョンとして掲げ、グローバル社会において言語の壁を越え、ともに社会の課題を見つけ解決していくことに貢献できる人材を育成することを目指しています。そのため、深い人間性と豊かな知性を身につけルコとができるでしょう。
総生徒数
専修大学松戸中学校の総生徒数は489名。そのうち男子は273名、女子は216名です。また、専修大学松戸高等学校の総生徒数は1311名で、そのうち男子は834名、女子は477名です。
学費
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 360,000円 |
授業料 | 384,000円 |
教育充実費 | 126,000円 |
施設充実日 | 48,000円 |
生徒会費 | 6,000円 |
後援会費 | 36,000円 |
旅行積立金 | 168,000円 |
校外活動費 | 97,200円 |
各種検定料 | 20,400円 |
学級諸経費 | 86,400円 |
後援会入会金 | 10,000円 |
専修大学松戸中学校の受験におすすめの塾
ここからは中学受験に向けたおすすめの学習塾について紹介します。塾ごとの特徴や料金などをまとめていますので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ塾①:臨海セミナー 個別指導セレクト
臨海セミナー 個別指導セレクトは、講師1人対生徒2人の個別指導塾です。
指導の特徴は、TSP(徹底指導プログラム)と呼ばれる、個別指導と問題演習を組み合わせた指導を毎回行うことです。授業と問題演習・類題演習を1回100分の講義の中で集中的に行うことで、授業を終えると確実に自分の力でできるようになる指導を実施。
また、毎月末にはTSPオープンと呼ばれる弱点発見月例テストを行うことで、習熟度を確認し、復習の助けにするなど、こまめな理解度の確認が行われています。
臨海セミナー 個別指導セレクトには、様々な料金設定がありますが、例として「中学受験4教科強化パック」を紹介します。週4日通塾した場合で29,700円/月です。内容としては、算国を個別授業+TSP(徹底指導プログラム)、理社を映像授業+TSPで受講するコースとなっています。
その他のコースや料金については、各校舎までお問い合わせください。
おすすめ塾②:東京個別指導学院
東京個別指導学院は、講師1人に対して生徒1人か2人のスタイルの個別指導塾です。
東京個別指導学院の中学受験指導では、得意教科は受験対策を進め、苦手教科については苦手克服の授業にするなど、生徒一人ひとりに合わせた柔軟な学習プランを作成することが可能。
また担当講師を選ぶことができるなど、授業においても生徒の個性に合わせた進め方が可能です。さらにベネッセグループに所属していることから、豊富な受験情報を蓄積しており、受験対策においても強いバックアップを期待できます。
東京個別指導学院の料金は、各校舎にお問い合わせください。
おすすめ塾③:湘南ゼミナール 小中部
湘南ゼミナール小中部は、集団授業を中心とした進学塾です。神奈川県、東京都、千葉県、埼玉県で校舎展開。このうち神奈川県の小中部校舎に公立中学一貫校コースが設定され、神奈川県の公立中高一貫校の受験対策が行われています。
湘南ゼミナール小中部の小学生向けコースは、どちらかといえば、中学受験対策よりも中学入学後、高校受験をメインに考え、小学生の間は基礎学力をしっかりと身につけたい生徒向けであるといえ、小中部で設定されている教科は、国語、算数、英語の3教科になります。
湘南ゼミナールは、学年・地域などによって料金が異なりますが、小学6年生の場合、以下のような金額がかかります。
・入会金:16,500円(税込)
・月額費用:(例)4週/月:9,900円〜/3週/月:7425円〜
その他に教材・テスト・季節講習費が別途必要です。料金の詳細は、各校舎にお問い合わせください。
おすすめ塾④:個別教室のトライ
個別教室のトライは、講師1人対生徒1人という完全マンツーマン授業の個別指導塾です。
カリキュラムについては、一人ひとりの生徒の志望や学力に合わせ、受験情報に精通した教育プランナー兼教室長が作成し、中学受験合格に向けたオーダーメイドの学習プランや勉強方法を提案。
また授業においては、例えば教師が指導した内容を生徒に自分の言葉で説明させる「ダイアログ学習法」など、これまでの指導経験や脳科学・心理学などの知見に基づいた合理的指導方法が「トライ式学習法」として積極的に導入されています。
個別教室のトライは、入会金として11,000円かかります。その他の月額費用は、学習プランや地域によって異なります。詳しくは各校舎にお問い合わせください。
おすすめ塾⑤:市進学院
市進学院は、少人数制クラスによる集団指導をメインとする進学塾です。
市進学院では「めんどうみ合格主義」を掲げ、授業における「生徒と先生の共演」やノート指導、家庭学習での学習計画表や家庭学習専用テキストを用意するなど、きめ細かな指導や保護者との連携を重視。
市進学院の中学受験コースでは小学4年を「真の学力の土台」形成期、小学5年を実践力強化期、小学6年を志望校合格に向けた得点力を身につける時期と位置づけ、段階的に学力を向上させていくカリキュラムが組まれています。また小学6年の9月以降の毎週土曜日に、全24時間にわたって行われる「学校別志望校特訓講座」の対象校に専修大松戸中学が含まれています。
市進学院の料金の詳細は、各校舎にお問い合わせください。
まとめ
専修大学松戸中学・高等学校は、どちらかといえば専修大学進学よりも他の難関大学への進学指導に重点を置いているようです。しかし、今日の世界的課題を発見し、それを解決できるような知性を持った人材を育成するという専修大学のビジョンは、専修大学松戸中学校・高等学校でも共有されています。
その点で、大学受験のみならず、その先を見据えたグローバルな人材育成を強く意識した中学校・高等学校だといえます。そのため専修大学を志望していなくても、将来国際的に活躍することを考えているのであれば、志望校の一つに加えてもよい学校でしょう。
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