高校生の補習塾とは?進学塾との違い・選び方・費用を解説
高校に進学すると、学習内容の幅が広がり、授業のスピードも一気に上がります。中学までは問題なかったお子さんでも、「授業についていけない」「定期テストの点が思うように取れない」と感じやすくなる時期です。
そんなときに頼りになるのが、学校の授業のフォローや定期テスト対策を中心に行う「補習塾」です。
このページでは、高校生向けの補習塾について、そもそも補習塾とは何か、進学塾との違い、向いている高校生、選び方、費用、通い始めるタイミングまで、塾選びに役立つポイントをまとめました。ぜひ参考にしてみてください。
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。
目次
補習塾とは?高校生が通う3つの目的

補習塾とは、学校の授業の予習・復習や定期テスト対策を中心に行う塾のことです。学校のカリキュラムに合わせて指導するため、「学校の授業についていく」「定期テストで点を取る」といった、いわば“学校の勉強を固める”目的に向いています。
入試対策に特化した進学塾・予備校とは役割が異なります。高校生が補習塾に通う目的は、おもに次の3つです。
1.学校の授業についていくため
高校は中学に比べて学習内容が難しく、授業の進むスピードも速いのが特徴です。一度つまずくと取り戻すのが大変で、苦手がそのまま積み重なってしまうこともあります。
「学校の授業が分からなくなってきた」と感じたら、補習塾で基礎から立て直すのがおすすめです。
2.定期テストの成績を上げるため
補習塾は学校の進度に合わせて指導するため、定期テスト対策と相性が良いのが強みです。テスト範囲に合わせて苦手分野を重点的に復習したり、提出物のサポートを受けたりできます。
「授業にはついていけているが、もう少し点数を伸ばしたい」というお子さんにも向いています。
3.評定平均を上げて指定校推薦をねらうため
指定校推薦をはじめとする学校推薦型選抜では、評定平均(内申点)が合否を大きく左右します。評定は定期テストの成績がベースになるため、推薦を視野に入れるなら、高校1年生のうちから定期テストでコツコツ結果を積み上げておくことが大切です。
補習塾は、こうした評定対策のサポート役として活用できます。
補習塾と進学塾・予備校の違い
「補習塾」と「進学塾・予備校」は、似ているようで目的がはっきり異なります。塾選びで迷わないよう、まずは違いを整理しておきましょう。
| 項目 | 補習塾 | 進学塾・予備校 |
|---|---|---|
| 主な目的 | 学校の授業フォロー・定期テスト対策 | 入試・大学受験対策 |
| カリキュラム | 学校の進度に合わせる | 塾独自で組む(先取りが多い) |
| 授業の進度 | 学校に準ずる | 速い |
| 向いている高校生 | 授業についていきたい・評定を上げたい | 難関大などの受験対策をしたい |
| 費用の傾向 | 比較的おさえめ | 高めになりやすい |
ざっくり言うと、「学校の勉強を固めたい」なら補習塾、「受験で勝つための先取り・応用をしたい」なら進学塾・予備校というイメージです。お子さんの目的がどちらに近いかを考えると、塾のタイプを選びやすくなります。
補習塾が向いている高校生
次のような項目に当てはまるお子さんは、補習塾が向いている可能性が高いです。
- 学校の授業が難しく感じる・ついていけないことがある
- 定期テストで思うような点が取れていない
- 自分のペースで、苦手な単元をていねいに復習したい
- 指定校推薦など、評定平均(内申点)を上げたい
- 大学受験よりも、まずは学校の勉強を立て直したい
- 大人数の授業より、質問しやすい環境のほうが安心できる
反対に、「難関大学の受験対策を本格的に進めたい」「学校より先取りして応用力をつけたい」という場合は、進学塾・予備校のほうが合っていることもあります。
高校生向け 補習塾の選び方

補習塾を選ぶときは、指導形式とサポート体制の2つをチェックしましょう。
補習目的なら個別指導かオンラインが基本
補習塾として通うなら、個別指導塾かオンライン塾が基本の選択肢になります。
- 個別指導:講師と生徒が1対1〜少人数で学ぶ形式です。お子さんの学力・理解度・苦手分野に合わせて授業を組めるため、「数学だけ1年生の内容から復習したい」といった要望にも対応しやすいのが魅力です。質問しやすく、マイペースに進めたいタイプに向いています。
- オンライン:自宅でインターネットを通じて学ぶ形式です。通塾の手間がなく、すき間時間を活用できます。1対1の個別指導や、繰り返し見られる映像授業など、スタイルはさまざまです。
集団指導が補習に向きにくい理由
1人の講師が多数の生徒に教える集団指導は、塾が決めたカリキュラムとペースで授業が進みます。そのため、「自分の苦手なところだけを重点的に」という補習目的とは噛み合いにくい面があります。競い合う仲間がいる環境で伸びるタイプには向きますが、補習が目的なら個別指導やオンラインを優先して検討するとよいでしょう。
失敗しない選び方のポイント
指導形式を決めたら、次のポイントも確認しましょう。
分からないところをその場で聞ける環境かどうか。
受講時間以外も勉強できる場所があると、学習習慣が身につきやすいです。
宿題や学習計画の管理、定期テスト前のサポートがあるか。
講師との相性や塾の雰囲気は、実際に体験してから判断するのが確実です。
選ぶポイントが分かったら、お住まいの地域にどんな高校生向けの塾があるか比べてみましょう。
補習塾の費用相場

塾の費用は地域や塾によって差があるため、あくまで目安として参考にしてください。
月謝の目安
補習で選ばれやすい個別指導・オンラインを中心に、目安を整理します。
- 個別指導:講師1人に対して生徒が1〜3人ほどの形式で人件費がかかるため、月謝はやや高めです。週1回で月2万円前後が目安で、受講するコマ数が増えるほど月謝も上がります。
- オンライン:形式によって幅があります。映像授業中心なら個別指導よりおさえめ、1対1の個別指導なら同程度が目安です。
- 集団指導:補習には不向きですが、費用は比較的おさえめで、1教科あたり月1万円〜2万円程度が目安です。複数教科を受けると、その分高くなります。
月謝以外にかかる費用
月謝のほかに、次のような費用がかかることが多いです。年間でどれくらいかかるかという視点で見ておくと安心です。
入塾のタイミングで必要になる場合があります。
年間1万円〜3万円程度が目安です(塾により異なります)。
夏期・冬期などの講習を受ける場合に別途かかります。
具体的な金額は塾によって大きく異なるため、気になる塾には直接問い合わせて、年間の総額を確認することをおすすめします。
補習塾に通い始めるタイミング

補習を目的に通うなら、早めのスタートが基本です。高校の授業はスピードが速いため、一度つまずくとリカバリーが大変だからです。
- 定期テストで思うような結果が出なかったときは、通塾を検討するタイミングと言えます。
- 学校の授業が難しくなってきたと感じたときも、苦手が積み重なる前に動くのがおすすめです。
- 指定校推薦をねらう場合は、評定平均が重要になるため、高校1年生の最初のテストからサポートしておくと安心です。
新学年・新学期が始まる前のタイミングも、これまでの復習をして次に備える良い機会です。
補習塾だけで大学受験に対応できる?
補習塾は、学校の授業内容の理解や基礎固めにはとても有効です。ただし、難関大学の入試対策や応用力の養成までを補習塾だけでカバーするのは難しい場合があります。
そのため、
- まずは補習塾で基礎を固め、受験学年で進学塾・予備校に切り替える
- 補習塾と進学塾・予備校を併用する
といった使い分けも選択肢になります。お子さんの志望校やレベルに合わせて、補習塾の役割をどこまで担わせるかを考えておくとよいでしょう。
本格的に大学受験を見据えるなら、以下の記事もあわせてチェックしてみてください。
よくある質問(FAQ)
Q1. 補習塾と進学塾はどちらを選べばいいですか?
A. 学校の授業についていきたい・定期テストや評定を上げたいなら補習塾、難関大などの受験対策が主目的なら進学塾・予備校が向いています。
Q2. 補習塾は集団指導でも大丈夫ですか?
A. 補習目的なら、お子さんの苦手に合わせやすい個別指導やオンラインのほうが向いています。集団指導は塾のペースで進むため、補習にはやや不向きです。
Q3. 補習塾に通うだけで成績は上がりますか?
A. 通うだけで自動的に上がるわけではありません。授業の復習や宿題などの家庭学習とあわせて取り組むことで効果が出やすくなります。
Q4. 補習塾はいつから通えばいいですか?
A. 定期テストでつまずいたときや、授業が難しく感じ始めたときが目安です。指定校推薦をねらうなら、1年生のうちから始めると安心です。
Q5. 高校生の補習塾の費用はどれくらいですか?
A. 個別指導は週1回で月2万円前後、集団指導は1教科月1万円〜2万円程度が目安です。別途、入会金・教材費・季節講習費がかかることが多いです。
Q6. 補習塾で大学受験対策もできますか?
A. 基礎固めには有効ですが、本格的な受験対策は進学塾・予備校との併用や切り替えを検討するとよいでしょう。
Q7. 指定校推薦をねらうなら補習塾は役立ちますか?
A. 評定平均は定期テストの成績がベースになるため、定期テスト対策に強い補習塾は役立ちます。1年生からの積み上げが重要です。
まとめ
高校に進学すると学習内容の難易度が上がり、学校の授業についていくだけでも大変になります。学校の勉強を固めたい・定期テストの点や評定を上げたい高校生にとって、補習塾は心強い味方です。
補習を目的にするなら、個別指導やオンラインを中心に、質問しやすさや面倒見の良さ、体験授業の印象もチェックして選びましょう。補習塾にこだわらず幅広く検討したい場合は、以下の記事もあわせて参考にしてみてください。お子さんの目的に合った塾を、さまざまな観点から比較検討してあげてくださいね。
執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

