2024/03/28
公開

【中学生】夏期講習の日程・スケジュールを解説!大手塾情報も紹介

中学生の夏休みは、それまでの授業をしっかりと理解するだけでなく、高校受験に向けて基礎学力の強化を入念にしたいところです。夏休みの過ごし方次第で他の生徒と成績で差を付けたり、第一志望とする高校への合格の可能性がグンと高められることでしょう。夏休み中の勉強におすすめなのが、塾で開催される夏期講習。苦手科目の克服や1学期の復習などを通して、効率的に勉強を進められるはずです。今回は中学生向けの夏期講習の一般的な日程・スケジュール、そして大手塾で開催される夏期講習情報を紹介します。

目次

目次を全て表示 
目次を一部非表示 

中学生が通う夏期講習の日程・内容

まずは中学生が通う夏期講習の一般的な日程と、具体的にどのような勉強をするのか内容について見ていきましょう。

一般的な夏期講習の日程パターン

夏期講習といっても具体的な日程は塾によって異なります。「申し込もうと思ったら予想よりも開催期間が早く、すでに申し込みが締め切られてしまった」といったことにならないように、なるべく早い段階で夏期講習の日程を知っておくことが大切です。中学生向けの夏期講習では、一般的に下記のような3種類のパターンに分けられます。

開催パターン 主な日程
①夏休み期間中に開催 毎年7月中旬~8月下旬まで
②夏休み期間中、前期・後期に分けて開催 前期は7月中旬~8月上旬まで、後期は8月中旬から下旬まで
③夏休み期間中、短い期間にだけ開催 7月中旬~8月下旬までの間、1~2週間のみ

1夏休み期間中に開催のパターン
7月中旬~8月下旬までの間に開催され、約20日~25日間と長丁場です。1週間単位で授業カリキュラムに変化を付けているところも少なくありません。

2夏休み期間中、前期・後期に分けて開催のパターン
前期と後期、それぞれ10日間ほど開催されます。前期は1学期に授業で学んだ内容の復習を、後期は2学期以降の予習をカリキュラムに組んでいる塾も多いです。

夏休み期間中、短い期間にだけ開催のパターン
短期間開催のパターンで、苦手科目の克服の他、テーマ別学習を設定している塾もあるでしょう。

夏期講習の内容

夏期講習への参加を検討する際、最も気になることの一つが内容です。主な学習内容を学年ごとに見ていきましょう。

中学1年生~2年生

中学1年生~2年生向けの夏期講習では、主に復習と予習に力を入れています。基本的には1学期に習った範囲を復習し、さらに2学期以降に学ぶ学習内容を予習することになるでしょう。

さらに2年生では1学期の学習内容の他、受講するコースによっては1年生の学習内容の復習もカリキュラムに組み込まれています。特に数学と英語は積み上げ式の科目であることから、1年生で習った範囲をしっかり理解していないと、2年生以降の学習範囲のみ勉強しても成績はアップしません。取りこぼしがある子どもにとって、1年生の学習内容も復習できるのは大きなメリットです。

またコースによっては基礎力をベースにして応用問題や発展問題に取り組んだり、特定の苦手科目に特化して集中学習をしたりすることもあります。

中学3年生

中学3年生向けの夏期講習では、さらにコースの選択肢が広がるのが特徴です。まだ基礎学力が身に付いていない子ども向けのコースでは、これまでに勉強した範囲の総復習や基礎問題演習に重点が置かれます。

基礎学力がある程度身に付いている子どもの場合、志望校の出題傾向に合わせた問題や過去問題の演習などが行われるでしょう。夏休みの段階から入試を意識した実戦問題に取り組んでおくことで、余裕を持って2学期以降の受験勉強に取り組めるようになるはずです。夏期講習によっては公立高校と私立高校でコース分けをしていたり、志望校別の対策講座を開催していたりもします。

大手塾の夏期講習の日程・スケジュール

続いては大手塾で開催される、2023年の中学生向け夏期講習日程・スケジュールを紹介します。                                          

塾名 学年 日程 コマ数 費用 問い合わせる
Z会 中学1年生~3年生 ・前期2023年7月29日~8月8日
・後期2023年8月14日~8月24日
・中1理社は上記のうち全5日間の開催
前後期それぞれ10日間ずつ 17,900円~160,700円(学年やコース、受講科目数によって異なる)  
城南コベッツ 中学1年生~3年生 2023年7月21日~8月31日 希望や予定に合わせて調整可 要問い合わせ 教室を探して問い合わせる
早稲田アカデミー 中学1年生 2023年8月16日~28日 12日間(理科・社会は8日間) ・5教科63,900円
・3教科43,800円
 
中学2年生

・前期2023年7月21日~8月2日
・後期2023年8月16日~28日

・特訓クラスは前後期合計24日間(理科・社会は12日間)
・レギュラークラスは前期のみ1日間
・特訓クラス5教科139,500円
・特訓クラス3教科111,600円
・レギュラークラス5教科83,700円
・レギュラークラス3教科55,800円
 
中学3年生 ・前期2023年7月21日~8月2日
・後期2023年8月16日~28日
前後期合計24日間(理科・社会は20日間) ・5教科158,000円
・3教科111,600円
 
臨海セミナー  中学1年生~2年生 ・前期2023年7月22日~8月2日
・模擬試験2023年8月2日
・中期2023年8月4日~8日
・後期2023年8月16日~26日
・前期6日間
・模擬試験1日
・中期5日間
・後期8日間
3,300円(体験諸費) 教室を探して問い合わせる
中学3年生 ・前期2023年7月21日~8月4日
・中期2023年8月4日~8日
・模擬試験2023年8月16日
・後期2023年8月17日~28日
・前期8日間
・中期5日間
・模擬試験1日
・後期8日間
5,500円(体験諸費) 教室を探して問い合わせる

また、中学生向けに夏期講習を実施しているおすすめの学習塾を紹介していますので、ぜひ参考にしてみてください。

・中学生が通う夏期講習を徹底比較!おすすめ塾・塾選びのポイントも紹介

夏期講習の目的やメリットについて

実際に夏期講習に参加する中学生の多くは、それぞれ明確な目的を持って参加しています。「友達が参加しているから自分も何となく」「親に言われたから」など、あいまいな目的意識で参加をしても、思ったような学習効果は表れないのが一般的です。

そのため夏期講習に参加する際は、参加する目的を明確にしましょう。下記の記事では夏期講習に参加する主な目的について、講習参加で得られるメリットと一緒に解説しています。
ぜひ参考にしてください。

塾の夏期講習について徹底解説!いつから開始?参加メリットや費用など紹介
夏期講習とは?
夏期講習の目的について
夏期講習のメリット
夏期講習に参加する際の注意点
夏期講習の平均費用・相場|学年別に紹介
夏期講習はいつから?
夏期講習だけ参加してもOK?
夏期講習の参加を断りたい場合
おすすめの夏期講習|学年別に紹介

中学生が夏期講習に通う場合の注意点

成績アップや志望校合格に役立つ夏期講習ですが、実際に参加する際はいくつかの注意点があります。主な注意点は次の通りです。

スケジュールを詰め込み過ぎていないか

1つ目はスケジュールを詰め込み過ぎていないかです。成績をアップさせたいからといってたくさんのコースや科目を受講して、夏期講習のスケジュールを詰め込み過ぎるのは止めましょう。成績を効率的かつ効果的に上げるためには、授業時間外の予復習が欠かせません。講習の前後に授業内容の予復習をしっかり行うことで内容をより理解し、着実な成績アップにつながるためです。

子どもの中には学校の部活動や、友人と遊ぶ時間などで忙しいことも少なくありません。「あれもこれも」と思ってコースや科目をひたすら受講してしまうと、ただ授業を受けているだけの状態に陥ってしまうでしょう。予復習の時間を確実に確保できるぐらいの余裕を持って、夏期講習のスケジュール調整をしてください。

自分の課題を把握できているか

自分の課題を客観的に把握できているかどうかも、夏期講習に参加する際の大切な注意点となります。夏期講習の効果を最大限に引き出すためには、子ども一人ひとりの課題やニーズに合わせた受講が重要です。

「何となく」といった気持ちで参加をすると、夏期講習に参加をするそのものが目的となってしまい、高い学習効果は得られません。時間とお金の無駄にもなってしまいます。「1学期で習った学習事項を確実に理解できていない」「数学の点数が悪く、他の科目の足を引っ張っている」「基礎学力は付いているので、難関高校入試に特化した問題演習に取り組む必要がある」など、それぞれが抱える課題は何かを考えてみましょう。課題が明確になれば、自然と参加するべき講習会も分かってくるはずです。

講習の内容が自分の学力レベルに合っているか

3つ目は講習の内容が、自分の学力レベルに合っているかどうかです。学校の授業の復習や基礎力養成、応用問題演習、志望校別の入試対策など、講習によって内容や求められるレベルはさまざま。もし子どもの学力レベルとかけ離れたコースや講座を受講してしまうと、「難しすぎて付いていけない」「簡単すぎてつまらない」といった状態になってしまうかもしれません。カリキュラムや難易度、使用するテキストなどを事前に確認しておくと良いでしょう。

本当に必要な科目だけを選択する

特に集団型の学習塾で開催される夏期講習の場合、複数の科目がセットになっていることが通常です。しかし子どもによっては「数学は苦手なので受講したいけど、他の科目は特に困っていない」「英語は自分で勉強できそうだけど、国語と数学は教えてもらいたい」といったように、受講したい科目と受講しなくても良い科目があるかもしれません。

学習内容が定着している、または定着していないけど自分で勉強できそうな科目の場合、必ずしも夏期講習を受講する必要はないでしょう。反対に受講することで時間と費用のロスにつながります。講習によっては受講する科目を選択できるところもあるため、本当に必要な科目に絞って受講するのもおすすめです。

まとめ

成績をアップさせたい、志望校に合格したいと思っている中学生にとって夏休みは大事な時期。過ごし方次第で学校の成績や志望校の合格可能性に、大きな影響を与えることになるでしょう。本当に必要かどうか、夏期講習に通う目的は何かを明確にした上で判断してみてください。

また同じ塾内でも学年や受講科目数、コースなどによっても異なってきます。「申し込もうと思ったら、すでに締め切りを過ぎていた」といった事態にならないように、できるだけ早く情報を集めて申し込みをすると確実です。

・関連記事 ~この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。

中学生の夏期講習はどのぐらいかかる?費用・平均相場・塾の選び方についても解説!

中学生は夏休みにどのぐらい勉強すべき?効果的な勉強方法も紹介!

中学生が通う夏期講習を徹底比較!おすすめ塾・塾の選び方なども紹介

【中学生】オンライン夏期講習のメリットとは?おすすめ塾も紹介!

【中学生】夏の勉強合宿とは?メリット・注意点も解説します

注目記事

すべての注目記事を見る

新着記事

すべての新着記事を見る

塾選(ジュクセン)編集部

この記事を執筆した執筆者

塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

塾選(ジュクセン)編集部の記事一覧を見る