2024/03/29
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高校受験を控えた冬休みの過ごし方!勉強時間の目安・スケジュールの立て方も解説

高校受験を控えた中学生にとって、冬休みは大きな山場です。冬休みの過ごし方次第で、志望校合格の可能性も大きく変わってきます。高校受験を控えた子どもを持つ親御さんは、冬休みにどれぐらいの勉強時間を確保すれば良いのか、また学習スケジュールはどのように立てれば良いのかなど、分からないこともたくさんあることでしょう。今回は高校受験を控えた子どもの冬休みの過ごし方として、勉強時間の目安やスケジュールの立て方などについて解説します。

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1日8時間!?高校受験に必要な冬休みの勉強時間

高校受験に必要な冬休みの勉強時間は、学習塾も含めて1日あたり約8時間といわれています。難関校を受験する子どもや、受験校のレベルと今の学力との間に大きな差がある子どもの場合、1日10時間程度勉強するケースも少なくありません。

冬休みは高校受験直前の最後の長期休み。8時間~10時間程度と長い勉強時間が求められますが、最後の踏ん張り時なので頑張りましょう。ただし8時間~10時間の学習時間は、あくまでも目安です。一人ひとりの子どもの状況によって必要となる学習時間は異なるので、それぞれのペースに合わせて勉強時間を設定するようにしてください。

高校受験対策の冬休みのスケジュールの立て方は?3つのポイント

高校受験合格に向けて冬休みを充実したものにするためには、事前のスケジュール作成が欠かせません。スケジュールを立てることでやるべきことが可視化され、目標達成に向けて着実に勉強を進めていけるようになります

しかしスケジュールは、ただ立てれば良いものではありません。以下で紹介する3つのポイントを取り入れて、効果的な学習を助けてくれるスケジュールを作りましょう。

1日の生活リズムを守る

1つ目のポイントは1日の生活リズムを守ることです。受験勉強を続けていくためには、体調管理が欠かせません。例えば途中で風邪を引いて何日も寝込んでしまうと、当然のことながら、寝込んでいる期間に勉強はできなくなってしまいます。特に冬の季節はインフルエンザが流行するため、いつも以上に体調管理に注意しなければいけません

また高校入試は基本的に、午前中から行われます。朝の早い時間から頭をしっかり働かせる習慣を付けるためにも、冬休み中に生活リズムを崩さないようにしておきましょう。朝は決まった時間に毎日起床し、朝食を食べてから勉強をスタート。日中はあらかじめ立てておいたスケジュールに沿った行動を意識し、夜更かしせずに早めの就寝を心がけてください。

また毎日の勉強を教科書や参考書の音読からスタートさせるのもおすすめです。多くの高校入試では1時間目に国語が課されるため、入試本番でもこれまでの勉強習慣のままスムーズに問題へ取り組めるようになります

全体目標を定めて、1日ずつ何をするか決める

2つ目のポイントは全体目標を定めて、1日ずつ何をするか決めることです。「数学の問題集を3週する」「英単語を中学1年生の分から全て復習する」など、冬休み中に行うべきことをピックアップしてみましょう。

やるべきことがリストアップされたら、1日単位で「何をどこまでするのか」を決めてください。ポイントは時間で区切らないことです。例えば「9時~10時まで数学の勉強」としてしまうと、理解不十分のまま学習を終えてしまう可能性もあります。ざっくりとした学習時間を設定するのは良いですが、あくまでもその日のうちにやるべき学習項目や課題を設定して、勉強を進めていくことが大切です。

またスケジュールを立てる際は予備日を設けることを意識してください。予備日を設定することで心に余裕が生まれスケジュール通りに進まなかった際に調整できるようになります。

8時間の睡眠時間を確保する

高校受験を控えた生徒にとって、まとまった睡眠時間の確保は欠かせません。勉強して学んだ知識は、寝ている間に記憶として整理されます。冬休み中はクリスマスや年末年始などのイベントも多く、子どもによってはイベントへの参加で勉強できなかった分を、睡眠を削って取り返そうとすることもあるでしょう。しかし睡眠時間が十分でないと、たくさん勉強して知識を脳に詰め込んでも、記憶として整理されません。

一人ひとりに理想的な睡眠時間は異なるものの、中学生の場合は約8時間が必要とされています。毎日決まった時間に就寝し、8時間の睡眠を取って、決まった時間に起床するようにしてください。

塾の冬期講習は受けるべき?

高校受験を間近に控えた中学生にとって気になることの一つが、塾の冬期講習を受けるべきかどうかです。冬期講習を受けるべきかどうかは志望校のレベルや、子どもの学力、苦手科目の有無などによって異なります。

高校受験生を対象とした冬期講習の多くでは、志望校の入試傾向に沿った指導や過去問演習・予想問題演習などを行うため、ダイレクトに合格へつながる実力を養成できるでしょう。また決まった時間に塾へ通うことになるため、生活リズムの安定にもつながります。そして自分と同じように受験を控えた他の仲間も集まってくることから、勉強へのモチベーションを大きく上げられるはずです。

冬期講習会へ通ったとしても、自宅学習は欠かせません。例えば冬期講習で志望校対策に特化したカリキュラムが組まれていた場合、自宅では苦手科目・苦手分野克服のための勉強時間を確保するようにしてください。高校受験生向けの冬期講習については、下記の記事で説明しています。ぜひ一読してみてください。

【高校受験】冬期講習に行く?行かない?メリット・重要性について解説

冬休み中の親の関わり方~4つのポイント~

実際に高校受験をするのは子ども自身です。しかし親のサポートがあるのかないのかでは、受験の結果に大きな影響を与えるでしょう。親が子どもに対してできることは家庭によって異なりますが、以下で紹介する3つのポイントを頭に入れて、できる限りのサポートをしてください。

勉強しやすい環境を整える

まずは子どもが勉強しやすい環境を整えてあげることです。勉強する強い意志があったとしても、部屋が散らかっていたり、テレビの音がうるさかったり、家族の話し声が大きかったりすると勉強に集中できません。また子どもが好きなゲームや漫画スマホなどが身の回りにあると、誘惑に負けて勉強に集中できなくなってしまうでしょう。

できる限り家の中で音を出さず、また誘惑となるものを子どもの近くに置かないようにして、勉強しやすい環境を整えてあげてください。どうしても騒音が気になる場合は、ヘッドホンや耳栓などを使用するのもおすすめです。

勉強の悩みを聞いてあげる

2つ目は勉強の悩みを親が聞いてあげることです。高校受験で必要となる学習内容はレベルが高く、親が直接的に勉強を教えるのは難しいかもしれません。しかし親として子どもが抱える勉強の悩みや、受験に対する不安な気持ちを聞いてあげることは十分可能です。不安な気持ちを受け止めて、大人として、そして親として不安を解消できるようなアドバイスができると良いでしょう。

生活リズムを子どもに合わせる

生活リズムを子どもに合わせることを意識してください。例えば子どもが8時間の睡眠時間を確保するために、早い時間に就寝しなければいけないにも関わらず、親が夜遅くまで起きてテレビを見たり、お酒を飲んだりしているのは良くありません。

また子どもが勉強しているそばでテレビを見たり、音楽を聴いたり、ゲームをしたりするのも勉強への集中を妨げます。親も子どもの生活リズムに合わせることで、「応援してくれているのだ」と理解し、より一層勉強に集中できるようになるはずです

栄養バランスに配慮された食事を作る

最後は栄養バランスに配慮された食事を作ることです。人間の体は食べ物で作られており、食べたものによって体調も変わってきます。揚げ物やファストフードには糖質がたくさん含まれており、糖質を多く摂取すると眠くなって、勉強に集中できなくなってしまうでしょう。
野菜を中心とする、栄養のバランスに配慮された食事作りを心がけてください

【冬休み明け~受験本番まで】高校受験で必要な勉強時間の目安と注意点3つ!

冬休みが明けてから高校受験本番までの、目安となる勉強時間は平日で1日5時間、休日で8時間程度です。追い込みとなるため学校がある平日でも、自宅で5時間程度の勉強時間は確保しましょう。また勉強時間だけでなく、いくつか注意しておきたい点があります。

体調管理に気をつける

1つ目は体調管理に気をつけることです。どれだけ頑張って高い学力を身に付けたとしても、体調を崩してしまっては元も子もありません。体調を崩した状態で受験当日を迎えると実力を発揮できず、合否にも大きな影響を与えてしまいます。

風邪やインフルエンザに罹患しないように、外から帰ったら手洗いうがいを心がけ、加湿器などを利用して部屋の湿度を一定に保つようにしてください睡眠時間も大切です。前述したように、一般的に中学生に必要な睡眠時間は8時間といわれています。受験直前でも夜更かしして勉強するようなことはせず、毎日8時間の睡眠時間を確保しましょう。

過去問や模擬試験を繰り返し解き直す

高校受験の直前に新しい参考書や問題集に取り組むのはよくありません。新しい知識を吸収するための時間がかかり、また仮に解けない問題が出てきた際に、自信を失ってしまう可能性もあるためです。

これまでに取り組んできた志望校の過去問や模擬試験を、何度も繰り返して解くようにしてください。間違えた箇所にチェックを付けておき、解説や参考書を読み込んで理解を深めていきます。また実際の試験時間を想定して、制限時間を設けて問題を解くことも大切です。時間配分の練習にもなります。

苦手科目・単元に集中して取り組む

最後は苦手科目や苦手な単元に集中して取り組むことです。すでに得意な科目や得意な単元を伸ばすよりも、苦手な科目や苦手な単元を伸ばす方が簡単といわれています。

英語や数学は積み重ねの科目のため、短期間で克服するのは難しいかもしれません。しかし英語の単語や熟語、数学の公式などを覚えるだけでも得点アップにつながるはずです。また理科や社会は暗記が中心の科目のため、受験直前でもやればやるほど得点アップが期待できます。

まとめ

高校受験生が冬休みの間に必要とされる勉強時間は、1日8時間~10時間といわれています。個々のケースによって必要な勉強時間は異なるものの、基本的には長い時間の勉強が必要です。冬休みを効果的なものにするためには、事前のスケジュール作成が欠かせません。今回紹介したポイントも参考にしてスケジュールを作り、志望校合格を勝ち取ってください。

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