中学入学前にやっておくことは何?春休みの過ごし方や勉強法についても解説
編集部
塾選(ジュクセン)編集部
「中学入学前に、やっておくことはあるのかな?」「入学前に自宅で取り組める勉強法を知りたい」などと思っている保護者も多いのではないでしょうか。中学校は小学校よりも勉強内容が難しくなるため、入学前の準備が大切です。
本記事では、中学入学前にやっておくべきことを解説。春休みの勉強法やおすすめの春期講習情報も一緒に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
中学入学前にやっておくことは何?
学習内容や環境が大きく変わる中学校生活に早く慣れるためには、入学前にやっておきたいことがいくつかあります。
主なものを5つ見ていきましょう。
小学校の学習内容を復習する
絶対にやっておくべきことが、小学校の学習内容の復習です。
中学校で勉強する内容は、小学校で習った学習項目がベースとなります。学習レベルが一段と難しくなる中学校の授業についていくためには、これまでの学習の土台をつくっておくことが欠かせません。国語・算数・英語・理科・社会の基本的な内容を一通り復習しておくと、中学校の勉強へスムーズに移行できるでしょう。
特に優先して復習しておきたいのが、算数と英語です。どちらも積み上げ式の教科のため、前の学習項目を理解できていないと、先の学習がどんどんわからなくなってしまいます。春休みにやっておきたい算数と英語の勉強法は、後ほど紹介します。
中学校の学習内容を予習する
すでに小学校の学習内容を理解している子ども、または復習が終わった子どもは、中学校の学習内容を予習しましょう。
中学校入学後の5~6月頃には、初めての定期テストが行われます。定期テストは高校受験の内申点に大きく影響を与えるため、できるだけ高得点をマークしておくことが大切です。特に難関高校を目指している場合や、推薦入試を受ける場合は、最初の定期テストからしっかり対策をしておく必要があるでしょう。
小学校の復習と同じく、中学校の予習でも優先的に取り組みたいのが、数学と英語です。
基本的な学習習慣をつくる
まだ基本的な学習習慣がない子どもは、中学校入学前につくっておくと安心です。
小学校よりも内容が難しくなる中学校の授業についていき、定期テストで高得点を取るためには、毎日コツコツと勉強することが欠かせません。定期テスト前や受験学年となる中学3年生になって、これまで勉強してこなかった子どもが急に学習時間を増やすのは困難です。
中学校入学前の余裕がある時期に、少しでもいいので、学習習慣をつくっておくとよいでしょう。※塾選のアンケート調査によると、中学1年生の平均勉強時間は、平日で約1時間でした。毎日1時間の勉強を目標に設定し、机に向かって集中する時間をつくってみてください。
※塾選アンケート調査:2024年3月~中学生の子どもを持つ保護者(有効回答数100名)
規則正しい生活を送る
中学校入学へ向けて、規則正しい生活を送るようにしましょう。
入学前の春休みは夜更かしをしたり、日中だらだらと過ごしたりと、不規則な生活を送る子どもがいるかもしれません。不規則な生活のまま中学校へ進学すると、新しい生活スタイルへ慣れるまで時間を要します。寝不足のまま授業を受けても、学習内容が頭に入ってきません。
規則正しい生活を送るためには、家庭ごとにルールを決めるのが効果的です。「起床時間と就寝時間を決める」「1日の中で勉強する時間を決める」など、それぞれの状況に合わせてルールを考えてみましょう。
高校受験までのスケジュールをつくる
最後は、高校受験までのスケジュールをつくることです。
「中学校へ入学して、もう高校受験のことを考えるの?」と思われた方もいるかもしれません。しかし、中学校へ入学してから高校受験までは、あっという間です。受験直前になって慌てなくて済むよう、入学前にスケジュールをつくっておきましょう。
定期テストや英検などの予定も組み入れて、月ごと・教科ごとに大まかな予定を立てます。
中学入学前にやっておきたい新中学1年生(小6)の春休みの勉強法
中学入学前の新中学1年生(小6)の春休みは、小学校の復習と中学校の予習に取り組むのがポイントです。
特に積み上げ式の教科である算数(数学)と英語は、一度つまずくと、その後の勉強がどんどんわからなくなってしまいます。そのため、まずは算数(数学)と英語に優先的に取り組みましょう。
おすすめの勉強法は次のとおりです。
算数(数学)の勉強法
小学校の算数の復習で取り組みたいのが、計算です。
中学校の数学では文章題が多く出るようになりますが、文章の内容を理解できても、計算力がないと正解できません。「正確に」「速く」解けるようになることを目標に、足し算・引き算・掛け算・割り算の問題演習に取り組んでください。また、分数や小数点の基本をマスターしておくことも欠かせません。
中学校の予習では「正負の数」や「文字式」までを先取りするとよいでしょう。自宅での予習では、学校で配布される教科書を使うのがおすすめです。
すでに小学校の算数の基礎固めができていれば、教科書を読んで、基本的な内容は理解できます。もし教科書が配布されていない場合は、市販の参考書を使ったり、学習塾へ通ったりするのがおすすめです。
英語の勉強法
小学校の英語の復習では、これまでに学んできた英単語や表現方法を整理しましょう。
復習するときは、ただ教科書や参考書を読んだり英単語を書いたりするだけでなく、一緒に音声を聴く・発問することが大切です。文字と実際の音を一致させることで、リスニング力アップにつながります。
中学校の予習では、be動詞・一般動詞といった文法学習に少しずつ取り組みます。また英単語も先取って覚えておくと、入学後のアドバンテージを高められるでしょう。
中学入学前におすすめ春期講習に参加するのも効果的
これまでは、主に自宅学習の方法を紹介してきましたが、中学校入学前は塾の春期講習へ参加するのも効果的です。専門的な知識やスキルを持った講師から、子どもに合った勉強を教えてもらえます。
塾によっては、春期講習のみへの参加が可能です。お試し感覚で春期講習へ参加して、気に入ったら、そのまま継続して入塾する子どももいます。指導スタイルやカリキュラム、主な対象者などは塾によって異なるため、いろいろと比較してみるとよいでしょう。
まとめ
学習レベルが上がり、また生活スタイルも大きく変わる中学校でスムーズなスタートダッシュを図るためには、春休み中にやっておくべきことがあります。
まずは小学校の学習内容を復習し、その後に中学校の予習に取り組みましょう。特に算数(数学)と英語は積み上げ式の教科で、一度つまずくと、その後の学習項目が理解できません。苦手意識を持つ子どもが多いですが、高校受験や大学受験を見据えて、できるだけ早く克服しておくことが大切です。
復習や予習をする際は、塾の春期講習へ参加するのも効果的です。春期講習のみへ参加できる塾もあるため、ぜひ気軽に利用してみてはいかがでしょうか。
執筆者プロフィール
塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。