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総合型選抜(旧AO入試)は欠席日数が多いと不利?休みが多くても合格できる理由と対策

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大学受験
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塾選ジャーナル編集部

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総合型選抜にチャレンジしたいものの、「欠席日数が多いと不利なのでは?」と不安に感じる方も多いのではないでしょうか。

結論からいえば、欠席日数が多くても、出願資格を満たしていれば合格のチャンスは十分あります。

ただし、欠席が全く影響しないわけではなく、大学ごとの基準や評価方法に応じた対策が必要です。

この記事では、欠席がどのように総合型選抜の合否に影響するのか、欠席日数が多い場合の対策や自己PRについて具体的に紹介します。総合型選抜を検討している方は、ぜひ参考にしてみてください。

目次

総合型選抜は欠席が多くても合格できる?

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総合型選抜は欠席が多くても、出願条件を満たしていれば誰でも受験が可能で、当然、合格も可能です。欠席日数だけを理由に不合格になることはありません。

総合型選抜の欠席の影響や出願資格について、具体的に解説します。

欠席日数はどのくらい影響する?

結論からいうと、欠席日数が合否に影響する可能性はあります。

一方で、どれくらいの日数で、どの程度の影響があるか、その基準は明確にされておらず、合否に関わる評価項目への影響は、各大学で異なるのが実情です。

欠席の情報を含む調査書などの提出書類に対して、高い配点を設定している大学では、欠席が多いと合否への影響が大きくなります。そのため、しっかりと各大学の募集要項をチェックしておきましょう。

出願資格に欠席日数の上限はある?

出願資格として、欠席日数の上限を定めている大学もあります。しかし多くの大学は、明確な上限を設けていません。​高校卒業見込みなどの基本的な出願資格を満たしていれば、欠席日数が多くても出願は可能です。

一部の大学や学部では、出席状況に関する書類の提出が必要な場合もあります。欠席が多いと選考に影響するおそれがあり、特に年間10日を超えると注意が必要です。

総合型選抜で「欠席日数が不利になる」ラインはある?

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総合型選抜で何日欠席すると不利になるのか、具体的なラインを解説します。受験資格に明確な基準を設けていない大学が多いですが、それでも意識しておきたいポイントです。

高校三年間で25日以内が一つの目安

一般的に、高校三年間で25日以内が一つの目安です。これは内申書の評価で「問題なし」と見なされるラインで、「特に年間10日を超えると注意が必要」と前述した理由もここにあります。

具体的には1年生で10日、2年生で10日、3年生で5日といったイメージです。これは、年間授業日数の5%を基準にしています。欠席日数が25日を超えても即不合格になるわけではありませんが、「多い」と判断され、合否に影響するおそれもあります。

厳密には大学ごとで基準が異なる

欠席日数に対する評価は、大学や学部によってさまざまです。明確に欠席日数の上限を設けている大学・学部もあれば、上限を設けていない大学・学部もあります。また、評価の方針が大学・学部ごとにあるとすれば、欠席日数をどの程度考慮するのかも、受験先ごとに違ってくるでしょう。

一部の大学では、「欠席30日以内」「遅刻・早退を含めて〇日以内」などの具体的な条件が記載されていることもあるので、必ず募集要項には目を通しましょう。公表していない場合は、学校の進路指導担当の先生や塾の教務担当の講師に、過去、欠席日数が影響したと思われる実績がないか聞いてみるのも一つの手です。

成績や活動実績とのバランスで判断される

総合型選抜は、学力や部活動、課外活動やボランティアなどの総合的な評価に基づいて合格者を決める入試制度です。言い換えれば、「何かが足りなくても、ほかで補える」柔軟な入試形式ともいえます。

欠席日数の多い・少ないも気になるところですが、それよりも自分の魅力をトータル的に伝えることが大切。自分の強みがどこにあるかをきちんと把握して、書類や面接でしっかりアピールするようにしましょう。評価に値する強みがたくさんあれば、合格の可能性もグッと広がるはずです。

総合型選抜についてより詳しく知りたいという方は、以下の記事をご覧ください。

総合型選抜とは?他の選抜方法との違いやメリット・デメリットを徹底解説!【2026年入試】総合型選抜とは?他の選抜方法との違いやメリット・デメリットを徹底解説!【2026年入試】

総合型選抜で欠席日数が多い人が注意すべきポイント

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総合型選抜を検討するとき、既に欠席日数が多いからといってあきらめる必要はありません。注意すべきポイントを押さえれば、挽回も可能です。以下で詳しく解説します。

欠席日数が多い場合、ほかの評価項目で補う意識を持つ

欠席が多い場合は、ほかの評価項目で補う意識を持ちましょう。面接や志望理由、小論文などの熱意や人物像を示せる部分で、欠席をカバーできるようアピールします。

大学によっては、欠席に関する調査書よりも、小論文や面接での印象に比重を置いているところもあります。小論文や面接は、自分の熱意を伝えやすい評価項目です。事前にしっかりと準備をすれば、印象を変えるチャンスになるので対策に励みましょう。

面接で欠席日数について聞かれたときの対策をする

欠席日数が多い理由を正直に、かつ前向きに伝える準備をしましょう。体調不良やケガ、家庭の事情など、本意ではなかった状況を前向きに捉えて、どのような学びを得られたかを伝えるとよいです。

例えば、体調不良を繰り返した場合は「家族や周りの人に支えてもらい、自分も周りに還元できるようになりたいと思った」など。「その経験を通して何を学んだか」「どう成長できたか」を伝えて、欠席日数の多さと理由がネガティブな印象にならないようにしましょう。

特別な事情による欠席は報告する

健康上の問題以外にも、例えば家庭の事情など、明確な理由がある場合には大学に報告します。診断書や、保護者の証明書類の提出で説明できる場合があります。

担任の先生に当時の状況・事情を説明し、調査書に一筆添えてもらうなどの協力を仰ぐようにしましょう。やむを得ない事情であれば、先生も理解して協力してくれるはずです。

卒業見込みがないと受験できない場合もある

多くの大学では、総合型選抜の出願資格として「高等学校卒業見込み」または「既に卒業していること」が求められます。高校卒業見込みが立たないほどの欠席日数(長期の休学など)があると、出願資格を失うおそれがあります。担任の先生や進路指導の先生に状況を確認しましょう。

総合型選抜とは?他の選抜方法との違いやメリット・デメリットを徹底解説!【2026年入試】総合型選抜とは?他の選抜方法との違いやメリット・デメリットを徹底解説!【2026年入試】

かなり欠席してしまった!今からできることは?

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欠席日数の多さが、これから受けようとしている大学・学部の出願要件で不利に働くとわかった場合でも、まだあきらめる必要はありません。

なるべく無遅刻無欠席を心掛ける

総合型選抜では出席日数の多さで合否が決まることは少ないですが、意欲的に学校生活を送っていることはポジティブな印象になり得ます。今からでも意識して無遅刻無欠席を心掛け、「今は改善している」「改善するために工夫したこと」などがアピールできるとよいでしょう。

また、出席できなかった日のフォローをすることも重要です。学習の進捗に遅れが出ないよう早めの予習と提出を意識したなど、欠席日数が多くても工夫してしっかりフォローをしている点を説明できれば、マイナスの印象を持たれにくくなります。

小論文や面接などほかの項目の対策をする

先述の通り、総合型選抜の合否は、提出書類・小論文・面接・口頭試問などで総合的に判断されます。自分の強みを伝えられれば、欠席の多さもフォローが可能です。小論文や面接の対策は入念に行いましょう。

対策に励んで「この学生をぜひ入れたい」と思ってもらえた人が合格できます。欠席が多かった点も踏まえて自己分析をしっかりと行い、将来どうなりたいのか、なぜこの大学で学びたいのかを明確にして伝えましょう。

活動実績を新たに作る

校内外問わず、地域活動やボランティア、検定などに取り組み、アピールできる実績を作りましょう。実績といっても、必ずしも大きな賞や役職経験がなければダメというわけではありません。「どんな意図で」「どんな工夫をして」「どう成長したか」を語れることが重要です。

興味のある学部が決まっているなら、その分野と関係の深い取り組みで実績を作るとよいでしょう。志望動機と一貫性のある活動実績をアピールできたら、より明確に将来へのビジョンが伝わります。

総合型選抜(旧AO入試)で活動実績がない人に|やるべきことや対処法を解説!総合型選抜(旧AO入試)で活動実績がない人に|やるべきことや対処法を解説!

総合型選抜に強い塾のサポートを受ける

総合型選抜に強い塾を検討してみるのも一つの手です。プロの指導を受けることで、自己アピールや面接対策をブラッシュアップできるでしょう。

これまでの合格実績などから、より具体的なデータを持っている点も塾を活用するメリットです。不安がある場合には、塾でサポートを受けると対策が取りやすくなります。

総合型選抜と塾に関する情報については、以下の記事をご覧ください。

総合型選抜(旧AO入試)塾に行くべき?必要性と選び方、完全ガイド総合型選抜(旧AO入試)塾に行くべき?必要性と選び方、完全ガイド

欠席日数以外に総合型選抜の合否に関係する要素は?

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欠席日数以外にも、総合型選抜の合否に影響する要素があります。マイナス要素は極力減らすか、対策が望まれるので、確認しておきましょう。

遅刻の回数

遅刻の回数は数回であれば、問題ないことが多いです。ただし、「回数が非常に多い」「理由が不明」「反省が見られない」などはマイナス評価につながるおそれがあります。今後の生活態度で改善しましょう。

例えば「当時は生活習慣が乱れていたが、〇〇をきっかけに改善した」など、自己分析と問題解決の経験として伝えるとプラスに変えられます。

休学の有無

休学についても、理由が重要です。病気や家庭の事情、留学などやむを得ない事情があれば、きちんと説明することで合否への影響を避けられることもあります。その間、「どのように自分と向き合っていたか」や「その経験から何を得たか」を説明できれば、むしろ強みになる可能性もあるでしょう。

評定平均

総合型選抜では、遅刻の回数や休学の有無といった出席に関する項目だけでなく、評定平均も重要になります。

一般的には「評定平均3.5以上」が望ましいとされています。大学によっては、明確な基準がある場合もあるので確認しましょう。評定平均が少し低めであっても、活動実績や明確な志望理由などでカバーが可能な場合もあります。あまり気にしすぎず、自分のアピールポイントや志望理由を明確に伝えられるように準備しましょう。

総合型選抜に評定平均は関係ある?足りない場合の対策や考え方も解説!総合型選抜に評定平均は関係ある?足りない場合の対策や考え方も解説!

まとめ

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総合型選抜は、欠席日数が多いからといって即不合格になるものではありません。一方、学業に取り組む姿勢を審査する際、欠席日数が多いと目についてしまうおそれも否めません。

総合型選抜で大切なのは、自分という人間を多様な側面から総合的に正しく評価してもらうということです。書類審査や小論文、面接など、不安要素を挽回し得る、長所をアピールする場はきちんと用意されています。「欠席日数が多いからあきらめる」のではなく、しっかり対策をして合格を勝ちとりましょう。

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