共通テスト リスニング対策｜1日15分で高得点！学習法を東大卒ライターが解説
編集部
塾選ジャーナル編集部
株式会社カルペ・ディエム所属 東京大学文学部卒ライター
布施川天馬
「共通テストのリスニングで点を落としてしまう」「どうやって勉強したらいいかわからない」そんな悩みを抱えている受験生も多いのではないでしょうか。
共通テストのリスニングには、以下の5つのサイクルを回していくことをおすすめします。
- シャドーイング
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- リプロダクション
- 精読・音読
この記事では、共通テストのリスニング力を高める具体的な学習サイクルを解説します。
さらに、試験本番で失点しないためのコツや、出題傾向の分析、学習スケジュールについても紹介しています。
【共通テスト】リスニングの傾向や形式は？対策する前に確認したいこと
共通テストのリスニング対策を始める前に、出題形式や問題の傾向をしっかり押さえておきましょう。
出題パターンを知っておくことで、効率的な勉強が可能になります。
30分で6つの大問を解く
共通テストの英語（リスニング）は、試験全体の時間は60分です。このうちリスニングの解答時間は30分と定められています。
出題は大問6つ構成で、制限時間内にすべてを解き終える必要があります。聞き取る情報の文量が増えているため、体感としては時間が短く感じられる点にも注意しましょう。
昨年度の共通テストのリスニングの構成は、以下のようになっています。
| 大問 | 出題分野 |
|---|---|
| 第1問 | 短い会話の内容に合う英文や絵を選ぶ |
| 第2問 | 短い会話の内容に合うイラストなどを選ぶ |
| 第3問 | 短い会話の内容に合うイラストなどを選ぶ |
| 第4問 | 長い会話や複数の会話の聞き取り |
| 第5問 | 講義の聞き取り |
| 第6問 | 会話の聞き取り |
参考：令和6年度 本試験の問題｜独立行政法人 大学入試センター
問題形式は大きく3タイプ
大問は6つに分かれていますが、問題の形式は大きくまとめると以下の3タイプに分けられます。
- 会話を聞き適切なイラストを選ぶ問題
- 会話を聞き表を埋める問題
- 会話を聞き質問に対する適切な答えを選ぶ問題
いずれにせよ、視覚情報と音声情報の両方を処理する力、要点をとらえる速さや正確さが、共通テストリスニングでは重要です。
共通テストのリスニングならではの特徴も
共通テストのリスニングには、さまざまな特徴があります。特に次のような点が、対策するうえで重要です。
100点満点で配点が大きい
リスニングとリーディングがそれぞれ100点満点になり、リスニングの比重が高くなっています。英語が得意な人にはチャンスになる一方、苦手な人は対策が必須です。
音声が1回しか流れない問題がある
一部の設問では音声の再生が1回限り。集中力と瞬時の判断力が求められます。
アメリカ英語だけでなく、イギリス英語など多様な話者が話す
アメリカ英語だけでなく、イギリス英語・ネイティブスピーカーではない人が話す英語などが出題される場合もあります。日頃から複数のアクセントに触れておくと安心です。
これらの特徴をふまえて、「聞き取る力」だけでなく「状況を想像する力」や「スピード感への慣れ」も意識しながら準備を進めていきましょう。
自分の現状が何点かどうかを確認
共通テストリスニングの対策にやみくもに取り組む前に、自分の点数が何点かを把握しておくことが重要です。
以下は、現状の点数別に取り組むべき内容をまとめた簡単な表になります。自分の点数がどれくらいかを確認し、やるべきことを見据えておきましょう。
| 現状の点数 | まずやるべき対策法 |
|---|---|
| ～6割 | オーバーラッピング、精読・音読 |
| 6割～8割 | シャドーイング、ディクテーション、オーバーラッピング |
| 8割～ | ディクテーション、リプロダクション |
|
東大卒ライターのアドバイス「自分の苦手な問題のタイプを把握」 もちろん満遍なくどの問題も対策しておくことは重要ですが、特に自分の苦手な大問の型を重点的に対策すると非常に効果的です。そのため、対策を始める前に一度過去問なり予想問題なりを解いてみて、どの大問が難しいと感じたか、どの大問で特に失点しているかなどを分析する必要があります。 会話を聞き取るのが苦手なのか、問題の選択肢から最適解を選び出すのが苦手なのか、長めの講義を聞き取るのが苦手なのか……。それを実際に解いてみて考えてみましょう。そして、分析を踏まえて、勉強計画を立ててみてください。 （布施川先生） |
【共通テスト】リスニング対策はいつから始めるべき？
共通テストのリスニング対策は、早く始めるに越したことはありませんが、「いつから始めれば効果的？」と迷う人も多いはず。
以下に、学年や現状のスコア別に「始めどき」の目安を整理しました。
【高1・高2】：耳慣らしと語彙の仕込み期間
高校1〜2年生の時期は、本格的な対策よりも「英語を聞き慣れる耳を育てること」が大切です。
この時期に急いで演習量を増やす必要はありません。まずは、英語の音に慣れ親しむことが目標になります。洋楽や英語ニュースなど、興味の持てる素材を通じて、無理なくリスニング習慣を作りましょう。
あわせて、語彙や基本的な文法も強化してください。単語を知らなければ、聞き取れても意味が理解できません。音と意味の両方を結びつけることが、高2以降の対策の土台になります。
【高3前半（4月〜夏）】：「5つの学習サイクル」の開始時期
高校3年生の夏までは、5つの学習サイクルを始める時期です。
5つの学習サイクルは以下の通りです。後ほど詳しく解説しています。
- シャドーイング
- ディクテーション
- オーバーラッピング
- リプロダクション
- 精読・音読
【高3秋以降】：「実戦演習と分析」の時期
高校3年生の秋以降は、共通テスト本番を見据えた実戦形式の演習が中心となります。
過去問や予想問題を使って、試験時間内に解ききる訓練を繰り返しましょう。ただ解くだけでなく、間違えた理由の分析も重要です。「聞き逃した単語は？」「設問の先読みはできたか？」などを振り返り、次に活かしてください。
また、場数を踏むことで時間配分や集中力の維持も身につきます。苦手な設問タイプが見つかったら、重点的に取り組んで克服を目指しましょう。
音声の再利用やメモの取り方など、本番に近い形式で練習することが得点力アップに直結します。
【共通テスト】リスニングに強くなるには？5つのおすすめサイクル
リスニングに強くなるには、5つのサイクルを回していくことをおすすめします。
シャドーイング：まずは発音とリズムを真似る
シャドーイングは、音声だけを頼りに聞こえた英語をすぐ後から発声するトレーニングです。スクリプトを見ずに、「音とリズム」を真似ることを重視します。
最初は、自分の英語レベルより少し易しい教材を使うのがコツです。英文が難しすぎたり、音声が速すぎたりすると、挫折してしまうおそれがあります。
また、語彙力がある程度身についてから始めるのがおすすめです。知らない単語ばかりだと、音を追うことに集中できなくなってしまいます。
英語の音のつながりや抑揚に慣れることで、聞き取りやすさが格段に向上します。
ディクテーション：聞き取れない音を見える化
ディクテーションは、音声を聞き取りながら、そのまま英語を書き起こすトレーニングです。耳から入った情報を「見える形」にすることで、聞き取りの正確さを高める効果があります。
特に、前置詞や接続詞など、弱く発音されがちな語句を意識できるようになるのが大きなメリットです。普段は聞き流してしまう細かい音も、注意深く聞く習慣が身につきます。
また、間違えた部分を後でスクリプトと照らし合わせることで、自分の弱点を“見える化”できる点も効果的です。共通テストリスニングの対策として、細部まで聞き取る力を育てたい人におすすめの方法です。
オーバーラッピング：英語の処理速度を上げる
オーバーラッピングは、英文スクリプトを見ながら音声に合わせて発声するトレーニングです。
音声と同じスピードで話すことで、英語の処理速度や発音のリズムを強化できます。
シャドーイングが難しいと感じる方にも、比較的取り組みやすい方法です。
目で文章を追えるため、音の取りこぼしが減り、発音と語順の感覚が自然と身につきます。
特に、スピーキングやリスニングのテンポが苦手な受験生にはおすすめの練習法です。
共通テストのリスニングでも求められる「英語をそのまま理解する力」が養われます。
リプロダクション：記憶力と要点把握の訓練
リプロダクションは、音声を一文ごとに止めて、その内容を自分の口で再現するトレーニングです。
聞いた英文を一時的に記憶し、正確に再現する力が求められます。
リスニング力だけでなく、要点をつかむ力や記憶力、発話力も同時に鍛えることができます。
難易度はやや高めですが、効果は非常に大きいといえるでしょう。
共通テストの後半にある長文・講義問題の対策としても有効です。
精読・音読：基礎文法と語彙を並行強化
共通テストのリスニングにおいても、文法や語彙の土台がしっかりしていることが前提となります。
そのため、教科書や問題集の英文を精読・音読する練習も欠かせません。
精読では、一文ごとの構造を理解し、文法や語彙の使われ方を確認します。
音読では、文章全体の意味を意識しながら声に出すことで、理解力と定着力の両方が鍛えられます。
この2つを並行して取り入れることで、耳で理解する英語の基礎が養われ、聞き取り力にもつながります
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東大卒ライターのアドバイス「過去問で共通テストの型に慣れる」 リスニング自体は得意だけれど、共通テストのリスニングはなぜか点数が伸びない、という人は一定数います。それは、共通テストのリスニング問題が純粋なリスニング力以外にも、高度な情報処理能力や要点把握の力を求めているものだからです。 リスニングが得意であれ、不得意であれ、共通テストのリスニング問題は独特なので、専用の対策が必須です。過去問や大手予備校が出している予想問題集などを駆使して、とにかく量をこなし、共通テストの「型」に慣れることが重要になってきます。 いくつか繰り返し解いていると、自分はどの大問でいつも間違えるか、という分析ができるようになってきます。そうしたら、その大問で求められている力は何かを考え、それに特化した勉強ができるはずです。こうして、傾向に慣れ、苦手をしらみつぶしにしていきましょう。 （布施川先生） |
【共通テスト】リスニングの得点力を伸ばす試験中のテクニック
共通テストのリスニングで、試験中にできるテクニックを解説します。
問題文のリード文や選択肢は先読みする
共通テストのリスニングでは、音声が流れる前にリード文や選択肢を先読みすることが極めて重要です。
先に内容を把握しておくと、聞き取り中に焦ることなく、選択肢の判断に集中できます。
特に、会話の場面設定や登場人物の関係性を把握しておくだけで、聞くべきポイントが絞れます。
先読みの精度が高まるほど、試験中の処理速度と正答率が向上するでしょう。
リスニング音声は一度きりの出題も多いため、「読む・聞く・選ぶ」の流れをスムーズにする準備として、先読みは必須のテクニックです。
リスニングは5W1Hの単語に注目
リスニング問題では、5W1H（Who・What・When・Where・Why・How）に注目することが重要です。
これらのキーワードを意識するだけで、設問の意図や会話の展開を事前に予測しやすくなります。
例えば、「When」で始まる質問なら時刻や日付に関する情報に集中すればよく、効率的に聞き取ることができます。
また、話し手が誰に何を尋ねているのかをつかむことで、リスニング中の混乱を避けられます。
先読みの段階で5W1Hを見極めるクセをつけておくと、正確に情報を整理する力が養われるでしょう。
動詞に着目しながらメモする
共通テストのリスニングでは、設問が音声の流れに沿って出題される構成になっています。
そのため、聞こえた順にメモを取っておくだけでも、後の設問に役立つことがあります。
メモを取る際は、特に動詞に注目して書き留めるのがポイント。「誰が」「何をしたのか」を軸に簡潔に書き留めると、話の要点が整理しやすくなります。
聞き逃した問題があっても、動詞中心のメモを見返せば、再度のリスニングで理解が深まる可能性があります。
キーワードだけでも残しておくことが、得点につながる一手です。
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東大卒ライターのアドバイス「前の問題は気にせず、終わったら次」 リスニングはこちらのペースで問題を解くことができません。なぜなら、流れる音声に沿って解答しなければならず、仮に前の問題が解き終わっていなくても、確信が持てなくても、音声はどんどん先に進んで行ってしまうからです。 だからこそ、前の問題がよくわからず、解答に自信がなかったとしても、次の問題が流れる前にとりあえず何かしらマークして、すぐに気持ちを切り替えることが非常に重要です。わからない、と思った瞬間に思考が停滞して、立ち止まってしまうというのがよくあるケースですが、そうならないように、すぐに次の問題に集中する練習をしておくとよいでしょう。 （布施川先生） |
【共通テスト】リスニングに強くなろう！1日15分でできる学習スケジュール例
ここでは、リスニング対策としておすすめのスケジュール例を紹介します。
月〜金：日替わりで5つのサイクルを回す
平日は「シャドーイング」「ディクテーション」「オーバーラッピング」「リプロダクション」「精読・音読」の5つを、曜日ごとにローテーションで実践しましょう。
英語力は、短時間でも毎日継続することが上達のカギです。1日15分〜20分でもよいので、習慣化を目指してください。また、以下のコツを意識するとプラスで効果も発揮できます。
- 何をどれだけやったか、簡単な学習ログを残しておく
- 1週間は同じ教材を使って、異なる角度から繰り返す
このスタイルを続ければ、1週間で5技能すべてをバランスよくトレーニングできます。
土曜：共通テスト形式で演習＋復習
土曜日は、実戦形式での演習に取り組み、週の学習内容を復習する日と位置づけましょう。
共通テストの過去問や予想問題を使い、本番に近い環境で解いてください。時間配分や問題形式に慣れることが目的です。
演習後は、間違えた問題のスクリプトを確認し、なぜ間違えたかを分析しましょう。
ディクテーションや音読を取り入れて復習すれば、弱点をその場で補強できます。
また、先読みの精度やメモの取り方など、試験中のテクニックもこのタイミングで見直しておくと効果的です。
日曜：ディクテーション中心の苦手分析
日曜日は、ディクテーションを使って自分の弱点を深掘りする日です。特に聞き取れなかった部分や間違えやすい文法、語彙に注目してください。
リスニング中に聞き逃した単語や音のつながりなどを文字に起こすことで、何が聞こえにくいのかが明確になります。ディクテーションのあと、正解スクリプトと照らし合わせて分析しましょう。
聞き取れなかった音や単語は、翌週の学習で集中的に補強するのがポイントです。復習ノートやアプリなどに記録を残しておくと、継続的な改善につながります。
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東大卒ライターのアドバイス「隙間時間に英語のシャワーを浴びよう」 上記の学習以外にも、日常生活のいたるところで英語のシャワーを浴びることができる環境を用意しておくと効果的です。通学時間、食事の時間、湯船に浸かっている時間など、いわゆる「隙間時間」に英語を流しておく。これだけで、英語が流れた瞬間に耳を傾ける癖がつきます。 基本我々人間は、母語以外の情報を積極的に取り入れることはあまりありません。つまり、英語が母語でない限り、流れてきた英語に集中するためには意図的に耳を傾ける必要があります。それができるようになるために、普段から英語のシャワーを浴びることが大切なのです。 （布施川先生） |
【共通テスト】リスニングについてよくある質問（FAQ）
共通テストのリスニングについてよくある質問を解説します。
共通テストのリスニング7割は、どれくらいのレベルですか？
共通テストのリスニングで7割を取る難易度は、年度によって異なります。理由は、毎年の平均点にばらつきがあるためです。
例えば、令和6年度の平均点は、61.31点でした。この年にリスニングで7割（約70点）を取った場合、平均よりやや上の水準といえます。
参考：共通テスト 受験者数・平均点の推移（本試験）｜独立行政法人 大学入試センター
年度ごとの問題傾向や難易度にも左右されるため、「7割はこのレベル」などとは断言できません。
とはいえ、安定して7割以上を目指せる実力があれば、受験において大きなアドバンテージになります。
リスニング対策はいつから始めるべきですか？
高校3年生の夏休み前までには対策を開始するのが理想的です。
リスニングは短期間で一気に伸びる科目ではありません。音声への慣れや英語の語順感覚を身につけるには、ある程度の時間と繰り返しが必要です。
まずは週2〜3回でもよいので、定期的に取り組む習慣を作ることから始めましょう。夏以降は演習量を増やしながら、聞き取りと設問処理の精度を高めていくのが効果的です。
共通テスト直前に焦らないよう、早めの着手が得点アップの近道になります。
リスニングは朝と夜どちらにやるのが効果的ですか？
朝と夜、どちらが効果的かは個人差があります。朝型・夜型など生活リズムによって集中力の高まる時間帯が異なるからです。
大切なのは、毎日リスニングを行う時間帯を決めて習慣化すること。「ながら聞き」ではなく、集中して耳を使う時間を確保しましょう。
また、朝は脳がリフレッシュしていて音をクリアに聞きやすいともいわれます。一方、夜はその日の学習の仕上げとして内容を定着させるのに適しています。
どちらかにこだわるより、自分に合ったタイミングで継続することが、力を伸ばすコツです。
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東大卒ライターのアドバイス「目標は厳しく設定しすぎない」 筆者は、本番が夜であることを踏まえ、夜にやっていました。とはいえ、そこまで明確に時間を意識していたわけではありません。その日のノルマを達成するためにその日中にやる、という形を取っていたので、時間については比較的自由でした。 上述の隙間時間のリスニングは朝も夜も関係なく、とにかく時間が空いた時に英語を流していました。 合計時間や何時に何をやる、と目標をあまりに厳しく設定すると、それが目的と化してしまいがちです。あまり気にせず、やるべきことをやればよいのではないでしょうか。 （布施川先生） |
リスニング対策のアプリや参考書の使い方はどうすればよいですか？
まずは、一つの教材を繰り返し使い込むことが重要です。
参考書やアプリをいくつも使うより、1冊を完璧に仕上げた方が実力につながります。一通り終えた後に別の教材に移る方が、内容の定着や達成感を得やすくなります。
もし市販の教材が難しすぎる場合は、YouTubeなどで自分に合ったレベルの音声教材を探すのも効果的です。アニメの英語吹き替えや教育系チャンネルも使えます。
有料にこだわらず、無料でも効果的な音源は多く存在します。繰り返し聞く、書き取る、音読するなど、目的を明確にして活用しましょう。
リスニング対策で洋楽や洋画を見るのは効果がありますか？
洋楽や洋画での学習は、リスニング力を高める手段の一つです。楽しみながら英語に触れられるため、継続しやすい点がメリットといえます。
ただし、内容が難しすぎる作品は避けましょう。レベルに合った作品を選ぶことで、効果的な学習になります。
英語字幕を活用すると、発音とスペルの結びつきも理解しやすくなります。慣れてきたら字幕なしにも挑戦してみましょう。
「生の英語」に触れる機会としても有効ですが、試験対策には別途、問題演習も必要です。バランスよく取り入れることを意識してください。
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東大卒ライターのアドバイス「洋楽を使った勉強は気分転換にもなる」 私も、気分転換に好きなアーティストの洋楽を聴いていました。最初は歌詞を見ずに聴いて、なんとなく歌えるくらいまで曲を覚えてきたら、今度は歌詞を見てみて間違えて聞き取っていたところを直します。それで最終的にはその曲を完璧に歌えるくらいまで練習していました。 机に向かってガツガツやる必要がない分、ハードルが高くないため、モチベーションがあまりない時などにおすすめです。 （布施川先生） |
リスニング対策で塾に通う必要はありますか？
リスニングが苦手な場合は、塾の利用も選択肢の一つです。プロの指導により、苦手の原因を明確にしやすくなります。
英語に強い塾であれば、発音や聞き取りの技術も体系的に学べます。長文読解など、リスニング以外の単元についてもサポートを受けられるでしょう。
また、定期的な演習やフィードバックが受けられるため、効率的な対策が可能です。自力での学習が難しいと感じたら検討してみましょう。
まとめ｜リスニングは伸びる科目！正しい戦略で確実に得点源にしよう
共通テストのリスニングは、やり方さえ間違えなければ必ず上達します。今回紹介した5つの学習法を、少しずつでも継続してみてください。
配点が大きくなった今こそ、リスニングを味方につけるチャンスです。毎日の積み重ねが、自信と得点につながります。
苦手意識がある人も大丈夫。あきらめずに取り組めば、確実に力になります。「聞けた！」という小さな成功を重ねて、本番での得点につなげましょう。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選（ジュクセン）』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
1997年生まれ 東京大学文学部卒 世帯年収300万円台の家庭に生まれ、予備校に通うだけの金銭的余裕がなかったため、オリジナルの「お金も時間も節約する勉強法」を編み出し、一浪の末、東大合格を果たす。 「勉強法」や「時間の使い方」をテーマに、プライベートの時間を確保しつつどうやって計画をして勉強していくか、考える時間を少なくするとはどういうことかなど、経験に基づいた講演会が大好評。 著書に『東大式節約勉強法～世帯年収300万円台で東大に合格できた理由～』（扶桑社）、『東大式時間術』（扶桑社）、『東大大全 すべての受験生が東大を目指せる勉強テクニック』（幻冬舎）などがある。
