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公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の違いは?どっちが難しい?

更新日:
大学受験
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「公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)は何が違うの?」と、これから大学入試を迎える受験生の中には、両者の違いに悩む方も多いのではないでしょうか。

公募推薦とは、高校からの推薦を受けて出願する大学入試の形式です。一方で総合型選抜(旧AO入試)は高校からの推薦を必要とせず、知識や技能に加え、思考力・判断力・表現力といった学力以外の側面も評価される入試方法で、学びへの意欲や人間性が重視される点が特徴です。

この記事では、「公募推薦」と「総合型選抜」の違いをわかりやすく解説。それぞれのメリット・デメリットや向いている人の違いについても紹介していますので、ぜひ入試の参考にしてください。

塾選ジャーナル編集部

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目次

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の違いの前に!知っておきたい基礎知識

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公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の違いを理解する前に、それぞれの入試方式について基礎的な知識をしっかり把握しておきましょう。

公募推薦とは?

公募推薦とは、「学校推薦型選抜」と呼ばれる入試方式の一種で、高校の校長からの推薦をもとに大学へ出願する入試方式です。学業成績を重視する「一般推薦」と、スポーツや文化活動などの特定の分野を重視する「特別推薦」に分けられます。

公募推薦の特徴

  • 推薦書が必要:高校の校長から推薦書をもらうことが前提となります。推薦書を受けるためには、一定の学力や活動実績を示す必要があります。
  • 学業成績が重要:特に「一般推薦」の場合は、学業成績が合格基準に達していることが求められます。
  • スポーツや文化活動が重視される:「特別推薦」では、学業だけでなく、スポーツや文化活動での実績が大きなポイントになります。

公募推薦は、どの高校の生徒でも応募可能ですが、出願には大学ごとの基準を満たす必要があります。評定平均や資格取得状況が出願条件となることが多いため、事前に大学の入試要項を確認しておくことが重要です。

公募推薦について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

公募推薦とは?指定校推薦と何が違う?出願条件から対策方法まで徹底解説公募推薦とは?指定校推薦と何が違う?出願条件から対策方法まで徹底解説

総合型選抜(旧AO入試)とは?

総合型選抜とは、大学が定めたアドミッション・ポリシー(求める学生像)に基づき、学力だけではなく、学ぶ意欲や適性、活動実績などを多面的に評価する入試方式です。これにより、学力にとどまらず、受験生の人間性や思考力を評価する点が特徴です。

総合型選抜の特徴

  • 学力以外の側面を評価:一般的な筆記試験に頼ることなく、志望理由書、面接、小論文などを通じて、受験生の学びへの意欲や思考力、社会性を評価します。
  • アドミッション・ポリシーに基づいた選考:大学が求める学生像を明確に示し、それに基づいて評価するため、志望する大学のアドミッション・ポリシー(求める学生像)に合わせた出願書類の作成が求められます。
  • 高校推薦不要:学校推薦型選抜(公募推薦)と異なり、総合型選抜には高校からの推薦書は不要です。受験生本人の意思で出願できるため、より自由度の高い入試方式です。

総合型選抜について、さらに詳しく知りたい方は、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

総合型選抜とは?学校推薦型選抜との違いや仕組み・流れをわかりやすく解説【2026年度入試】総合型選抜とは?学校推薦型選抜との違いや仕組み・流れをわかりやすく解説【2026年度入試】

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の違いは?

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大学受験において、「公募推薦」と「総合型選抜(旧AO入試)」は、一般入試とは異なる選抜方式として広く利用されています。しかし、この2つの方式には出願要件などに大きな違いがあり、どちらを選ぶかによって、必要な書類、評価される項目、対策方法が変わってきます。

以下の比較表では、「公募推薦」と「総合型選抜」の主な違いをわかりやすくまとめました。自分に合った受験スタイルを見つけるための判断材料として、ぜひ参考にしてください。

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の違い

公募推薦と総合型選抜の違い

出願の特徴:公募推薦は学校の推薦が必要だが、総合型選抜は必要ない

出願の手続きにおいて、公募推薦と総合型選抜には大きな違いがあります。最も明確な違いは、公募推薦には学校長の推薦(または進路指導の承認)が必要である点です。

公募推薦の出願の特徴

公募推薦では、受験生が高校からの推薦を受けることが前提となります。具体的には、高校の校長が推薦書を出す形となり、学校が受験生の学業成績や人物を評価し、推薦の可否を決定します。

学校長からの推薦を受けるためには、一定の学業成績や課外活動の実績などが求められ、推薦を得られない場合は公募推薦での出願ができません。このように公募推薦は受験資格が制限されるため、一般の入試に比べて受験者数が限定されることが特徴です。

総合型選抜の出願の特徴

一方で総合型選抜では、学校長の推薦は必要ありません。受験生自身が自分の意思で出願できるため、自由度が高いです。学校の推薦を必要とせず、志望理由書や面接、小論文などを通じて選考されます。そのため受験資格に制限がなく、幅広い受験生が対象となるのが特徴です。

公募推薦は学校の推薦を必要とするため、受験生は高校の指導のもとで準備を進めることが一般的です。それに対して、総合型選抜は自分の意思で出願できるため、より柔軟に受験する大学を選ぶことができます。

選考内容:基本的に共通だが、総合型選抜の選抜方法はより実践的

公募推薦と総合型選抜の選考方法には、基本的に共通点が多くあります。いずれの方式でも、受験生の学力や意欲を総合的に評価するため、主に以下のような選考手段が用いられます。

公募推薦の選抜内容(一般的な例)

  • 書類審査(調査書や志望理由書など)
  • 小論文
  • 面接
  • 学科試験(場合による)

総合型選抜の選抜内容(一般的な例)

総合型選抜では、公募推薦と同様の選抜手法に加えて、より実践的な課題が求められることがあり、以下のような形式を採用している大学もあります。

  • 口頭試問
  • プレゼンテーション
  • グループディスカッション
  • フィールドワーク
  • 講義レポート など

総合型選抜は、学問的な知識だけでなく、思考力や表現力、実践的な能力が評価される点が特徴です。これにより受験生は単なる学力試験だけでなく、自己表現や論理的思考力を問われる場面が多くなります。

選考内容や実施形式は、大学や学部によって異なるため、事前に募集要項や過去の選抜実績を確認し、しっかりと準備をしておくことが重要です。

特に総合型選抜では、実践的な試験形式や課題が導入されることが増えているため、対策方法を早めに理解しておくことが求められます。

出願条件:公募推薦のほうが厳しい傾向がある

公募推薦と総合型選抜では、出願時に満たすべき条件の数や内容に違いがあります。一般的には公募推薦のほうが条件が多く、出願のハードルがやや高いとされています。

公募推薦の主な出願条件

  • 学校長の推薦が必要
  • 指定された評定平均(例:3.8以上など)を満たしていること
  • 検定試験などの合格実績
  • 課外活動経験が条件に含まれることも
  • 国公立の公募推薦は「専願」であることが一般的、私立大学の公募推薦は「併願可」が多い

総合型選抜の主な出願条件

  • エントリーは本人の意思で可能
  • 評定平均も重要な要素だが、面接、小論文、活動実績、志望理由書など、さまざまな要素を大学側が総合的に評価
  • 他大学との併願を認めている大学もある

評価基準:似ている

公募推薦と総合型選抜では、選考内容に続いて評価基準においても共通点が多く見られます。どちらの入試方式でも、志願者が大学のアドミッション・ポリシー(求める学生像)に合致しているかどうかが重視されます。

具体的には、以下のような観点が評価の中心になります。

  • アドミッションポリシーを理解し、それに沿った動機や姿勢を持っているか
  • 大学で学びたい分野や目的が明確であるか
  • 高校での学業成績(評定平均値)が一定基準を満たしているか
  • 外部検定の取得や、部活動・ボランティアなどの課外活動にどのように取り組んできたか

これらの評価基準は、公募推薦と総合型選抜のどちらにも共通しており、形式や提出書類に違いがあっても、評価されるポイント自体は大きく変わらない場合が多いです。

特にアドミッション・ポリシーに基づいて、志望動機や学問に対する熱意、学外活動に対する姿勢など、受験生がどのような人物であるかが深く掘り下げて評価されます。

スケジュール:総合型選抜のほうが早い

総合型選抜と公募推薦では、出願から合否発表までのスケジュールに差があります。一般的に、総合型選抜のほうが年間を通じて早いタイミングで実施される傾向があります。

総合型選抜の主な時期

  • エントリー受付:6月〜8月頃
  • 出願開始:9月以降
  • 選考〜合否発表:10月〜11月頃

総合型選抜では、エントリー受付と出願開始が別々に設定されている点が特徴です。エントリー受付は夏頃から始まり、自己分析や志望理由書の作成など、準備が早期に必要となります。早い時期にエントリーを済ませることで、その後の選考に向けた準備に十分な時間を確保できます。

公募推薦の主な時期

  • 出願開始:10月〜11月頃
  • 選考〜合否発表:11月下旬〜12月上旬

一方で公募推薦は高3の秋以降に本格化するため、出願開始が遅く、選考と合否発表も秋〜初冬にかけて行われます。公募推薦では、評定平均や学校内選考の結果を確認しながらスケジュールを調整しやすい面があり、出願前に自身の進捗をチェックしやすいです。

いずれの方式も、一般入試よりは早い時期に選考が行われるため、併願を考える場合は全体の受験計画を事前に立てておくことが大切です。

ただし、これらのスケジュールはあくまで一般的な傾向に過ぎないため、実際の出願期間やスケジュールは大学ごとに異なります。必ず各大学の募集要項や詳細なスケジュールを確認してください。

合格率:公募推薦のほうが高いといわれるが、注意

公募推薦と総合型選抜では、一般的に、公募推薦のほうが総合型選抜に比べて倍率がやや低いとされることが多いです。

公募推薦の倍率

公募推薦のほうが総合型選抜に比べて倍率がやや低いとされる背景にはいくつかの理由があります。

  • 公募推薦は、評定平均や出願条件によってある程度ふるい分けがなされている
  • 高校からの推薦を得る必要があるため、受験者数が制限される

総合型選抜の倍率

総合型選抜はエントリーが自由な場合が多く、志望動機や活動内容によって評価が大きく分かれるため、倍率が高くなりやすい傾向があります。特に人気の学部や定員の少ない専攻では、非常に高倍率となることもあります。

ただし大学や学部ごとの方針によって実際の倍率は大きく異なるため、最新の入試要項や過去のデータを確認することが重要です。

なお総合型選抜の合格率については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

総合型選抜は合格率が高い?大学別に徹底調査|受かるための準備と対策も紹介【2026年入試】総合型選抜は合格率が高い?大学別に徹底調査|受かるための準備と対策も紹介【2026年入試】

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)のメリット・デメリットは?

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公募推薦や総合型選抜(旧AO入試)には、押さえておきたいメリット・デメリットがそれぞれ存在します。

公募推薦のメリットは?

公募推薦は、一般入試とは異なる形で進学のチャンスを広げられる制度です。ただしメリットとデメリットの両面があるため、特徴をよく理解したうえで受験の選択肢に組み込むことが重要です。

公募推薦のメリットとしては、以下の点が挙げられます。

  • 国公立大学でも採用している大学があり、選択肢が幅広い
  • 一部の大学では高卒生の出願が認められている
  • 私立大学では併願可能なケースがあるため、一般入試と併用しやすい
  • 一般選抜より合格が早く決まる
  • 受験チャンスが増える

公募推薦のデメリットは?

公募推薦にはメリットもありますが、同様に確認しておきたいデメリットも存在します。

公募推薦のデメリット

  • 出願条件(評定平均・推薦書など)が厳しく、満たすための準備が必要
  • 一般入試対策との両立が難しくなることがある
  • 専願か併願かは大学ごとに異なるため、事前確認が不可欠
  • もし不合格の場合、不合格を引きずってしまうおそれも

このように、公募推薦は制度としての安定性や実施大学の多さが魅力である一方、出願に関する制約や学業とのバランスに注意が必要です。

総合型選抜(旧AO入試)のメリットは?

総合型選抜は、自分の意欲や将来のビジョンを重視して評価される入試方式です。以下は、よく挙げられる総合型選抜のメリットです。

  • 高校からの推薦がなくても受験できる
  • 一般選抜よりも倍率が低いところが多い
  • 併用受験で合格のチャンスが増える
  • 対策を通して将来のビジョンが固まる
  • 一般選抜より合格が早く決まる

総合型選抜(旧AO入試)のデメリットは?

総合型選抜にも、しっかりと確認しておきたいデメリットが存在します。

総合型選抜(旧AO入試)のデメリット

  • 専願か併願かは大学ごとに異なるため、事前確認が不可欠
  • 一般入試と並行して勉強するのが難しい
  • 出願時期が早めで準備期間が短い

総合型選抜は、早めに進路を決めたい人や、学力試験以外で自分をアピールしたい人にとって有効な選択肢になります。ただし各大学で出願条件や併願ルールに違いがあるため、事前に詳細を確認しておくことが大切です。

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)、それぞれに向いている人は?

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ここまでシステム面での違いを見てきましたが、それぞれに向いている人の特徴にも違いがあります。どちらの入試方式が自分に合っているかを理解することが、受験の成功につながります。

ここでは公募推薦と総合型選抜にそれぞれ向いている人の特徴を解説します。

公募推薦に向いている人

公募推薦の場合は、以下のような特徴に当てはまる人が適していると考えられます。

  • 評定平均が出願基準を大きく上回っている
  • 部活動や資格、コンテストなどに積極的に取り組んできた
  • 大学で学びたいことが明確になっている

総合型選抜に向いている人

総合型選抜(旧AO入試)は、以下のような特徴に当てはまる人が適していると考えられます。

  • 将来やりたいことのために自己表現や探求心を生かしたい
  • 自分にしかない強みや自己PRを持っている。またアピールしたいと考えている
  • 深く考え抜く力や問題解決能力に自信がある

なお総合型選抜に向いている人の特徴については、以下の記事もあわせてご覧ください。

総合型選抜に受かる人の特徴6選|落ちる人との違い&合格するための戦略とは?【2026年入試】総合型選抜に受かる人の特徴6選|落ちる人との違い&合格するための戦略とは?【2026年入試】

公募推薦と総合型選抜は、それぞれ異なる評価基準や選考プロセスがあるため、自分の学力や課外活動の実績、志望動機や自己PRなどに合わせて、どちらが自分に向いているかをしっかり判断することが重要です。

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)についてよくある質問(FAQ)

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ここでは公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)についてよくある質問を解説します。

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)、どちらが難しいですか?

公募推薦と総合型選抜では、一般的に公募推薦のほうが倍率がやや低いとされていますが、大学や学部によって難易度は異なります。そのため、どちらが難しいかを一概に言い切ることはできません。

どちらの入試方式も、しっかりとした準備と対策が求められます。特に入試の形式や評価基準をよく理解し、早めに対策を始めることが重要です。自分の強みを生かし、求められる要素を満たすために準備を整えることが、合格への近道となります。

総合型選抜(旧AO入試)と一般入試、どちらがよいですか?

総合型選抜(旧AO入試)と一般入試、どちらが適しているかは、受験生の状況や目標によって異なります。どちらがよいかを一概に言い切ることはできませんが、以下のポイントも参考にしてください。

総合型選抜が向いているケース

  • 大学のアドミッション・ポリシーにマッチする
  • 学びの探求に取り組んできた
  • 部活や課外活動に取り組んできた
  • 将来やりたいことのために取り組んでいる
  • 自分にしかない強みや自己PRを持っている
  • 深く考え抜く力や問題解決能力に自信がある

一般入試が向いているケース

  • 評定平均や活動実績が特別高くないが、学力試験の得点力に自信がある
  • 一定の偏差値や合格判定に基づいた受験戦略を立てたい

どちらを選ぶかは、志望校の入試方式や自分の強みを踏まえて慎重に考え、適切な受験戦略を立てることが重要です。

公募推薦と指定校推薦の違いは何ですか?

公募推薦と指定校推薦はいずれも推薦入試の一種ですが、仕組みや出願条件に明確な違いがあります。大きく分けて、以下の3点が主な違いとして挙げられます。

  • 出願資格が限定されているかどうかの違い
  • 推薦枠の数の違い
  • 合格率の違い

出願資格が限定されているかどうかの違い

指定校推薦は、大学があらかじめ指定した高校の生徒のみが対象です。指定された高校に通っていなければ、そもそも出願することができません。

一方で公募推薦は、学校長の推薦さえあれば出願が可能です。高校がどこであっても、大学が定める条件を満たしていれば受験できます。全国の高校生に開かれた入試方式といえるでしょう。

推薦枠の数の違い

指定校推薦では、大学から各高校に対して推薦人数の上限が設定されています。例えば「〇〇高校からは2名まで」といった形でオファーが届くため、校内での選考を経た生徒のみが推薦を受けられます。

一方で公募推薦には、基本的に高校ごとの推薦枠の上限は設けられていません。大学が定めた出願条件を満たしていれば、原則として誰でも出願資格を得られます。

そのため指定校推薦では枠から外れた場合でも、公募推薦で再び挑戦できるケースもあります。複数の進路の選択肢を持ちたい方には、公募推薦の柔軟さがメリットといえるでしょう。

合格率の違い

指定校推薦と公募推薦では、受験時の合格率に大きな違いがあります。

指定校推薦は、各高校での校内選考を通過した生徒のみが出願するため、大学が指定した募集人数と受験者数が基本的に一致します。この仕組みにより、合格率は非常に高くなるのです。

一方で公募推薦は、大学ごとに定められた出願条件を満たせば多くの生徒が出願できます。そのため必ずしも合格できるとは限りません。

指定校推薦については、以下の記事でも詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

指定校推薦とは?公募推薦との違いから校内選考の対策・注意点まで徹底解説指定校推薦とは?公募推薦との違いから校内選考の対策・注意点まで徹底解説

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)は両方出願できますか?

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の両方に出願できるかどうかは、大学や学部によって異なります。特に国公立の公募推薦の場合、「専願」(その大学のみを志望)であることが一般的ですので、基本的には合格後の辞退ができません。

ただし以下のケースであれば、公募推薦と総合型選抜の併願受験は物理的に可能です。

  • 併願受験が認められている大学の公募推薦を受けるケース
  • 合格後の辞退が認められる大学の総合型選抜に出願するケース

公募推薦と総合型選抜の併願を考える際は、必ず大学の募集要項を確認し、出願条件や辞退規定について詳細に理解しておくことが重要です。大学や学部によっては、併願が禁止されていたり、合格後の辞退が認められていなかったりする場合もあるため、事前に必ず確認しておきましょう。

年内入試って何ですか?

年内入試とは、大学入試のうち「総合型選抜」や「学校推薦型選抜」など、試験実施から合格発表までが年内(主に12月)に完結する入試方式の総称です。

一般入試が学力試験の点数を中心に評価されるのに対し、年内入試は大学ごとのアドミッション・ポリシー(求める学生像)に基づき、次のような要素を総合的に評価するのが特徴です。

  • 高校での学習成績(評定平均など)
  • 志望理由書
  • 小論文・面接
  • 高校時代の活動実績

近年では、従来の推薦・AO型に加えて「学力型年内入試」を導入する大学も増えつつあります。

年内入試については、以下の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。

【2026年度入試】年内入試とは?注目の「学力型年内入試」も詳しく解説!【2026年度入試】年内入試とは?注目の「学力型年内入試」も詳しく解説!

公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)、塾は必要ですか?

公募推薦対策で塾を利用するのは有効な選択肢の一つ

公募推薦での合格を目指す場合、塾や予備校を活用することは有効な選択肢の一つです。

公募推薦では、書類作成(調査書、推薦書、志望理由書)に加え、小論文や面接対策が必要です。独学では限界を感じることが多く、第三者の指摘を受けることで、論理の甘さや表現の改善がしやすくなります。また学力面のサポートも重要です。塾では志望大学の傾向に合わせた対策ができ、効率的に準備が進められます。

おすすめの塾については、以下の記事をご覧ください。

【2025年最新版】大学受験に強い塾28選!タイプ別の選び方が合格への近道【2025年最新版】大学受験に強い塾28選!タイプ別の選び方が合格への近道

総合型選抜(旧AO入試)対策では塾が重要!

総合型選抜(旧AO入試)は、学力だけでなく、志望理由書、小論文、面接が評価されるため、塾に通うことをおすすめします。

高校では直前の対策が多く、独学では難しいため、早い段階から塾での指導を受けることが重要です。志望理由書や面接練習などを通して、合格に向けたスキルを磨くことができます。

総合型選抜対策に強い塾については、以下の記事をご覧ください。

総合型選抜(旧AO入試)塾に行くべき?知らないと損する選び方を完全ガイド総合型選抜(旧AO入試)塾に行くべき?知らないと損する選び方を完全ガイド

まとめ 公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)の違いを知って、自分に合った入試を選ぼう

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公募推薦と総合型選抜(旧AO入試)は、それぞれ異なる特徴を持つ入試方式です。どちらが自分に合っているかを選ぶためには、それぞれの特徴をしっかり理解することが重要です。

  • 公募推薦は、学校長の推薦が必要で、学業成績や課外活動の実績が重要視されます。特に評定平均が高く、学問や活動に積極的に取り組んできた人に向いています。
  • 総合型選抜(旧AO入試)は、志望理由書や面接、小論文などを通じて、学力以外の要素も評価されます。自分の強みや個性をアピールしたい人、将来の目標に向かって自己表現や探求心を生かすことができる人に向いています。

それぞれのメリット・デメリットやスケジュール、出願条件を踏まえ、自分の状況や得意分野に合わせた入試方式を選ぶことが成功への第一歩です。どちらが自分に最適かをじっくり考え、計画的に準備を進めましょう。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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