【2026年度】古文・漢文がいらない国公立大学6選!合格戦略と入試対策も解説
「古文・漢文だけは本当に苦手……」「国公立大学を目指したいけれど、古文・漢文なしで受験できないの?」そんな悩みを抱える受験生は少なくありません。
結論から言えば、古文・漢文を使わずに受験できる国公立大学は実際に存在します。
国公立受験では通常、共通テストの国語に古文・漢文が含まれますが、大学や学部によっては現代文のみで受験できる方式を採用しているところもあります。
この記事では、共通テスト・二次試験の両方を含めて、古文・漢文なしで受験できる国公立大学を紹介します。さらに、古文・漢文を回避するための入試方式の選び方や戦略も解説しますので、ぜひ志望校選びの参考にしてください。
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目次
古文・漢文なしで受験できる国公立大学

ここでは、古文・漢文なしで受験できる国公立大学を紹介します。
| 大学名 | 学部 | 受験形式 | 偏差値目安 | 備考 |
|---|---|---|---|---|
| 埼玉大学 | 工学部全学科 | 前期・後期 | 50.0~55.0 | 共通テストで国語を受験する必要はあるが、「国語」は「近代以降の文章」が範囲 |
| 信州大学 | 人文学部人文学科 | 前期 | - | 共通テストで国語を受験する必要はあるが、「国語」に加え、「数学」および「情報」から3科目受験した場合は、得点の高い2科目の成績を利用するため実質的に古文・漢文がいらない。 |
| 横浜市立大学 | データサイエンス学部 | 前期・後期 | 前期55.0 後期- |
共通テストで国語を受験する必要はあるが、「国語」は、「国語」全体または「近代以降の文章」のうち、得点率の高いほうの成績を採用 |
| 都留文科大学 | 文学部英文学科、教養学部学校教育学科・地域社会学科・比較文化学科 | 前期・中期 | 文学部英文学科50.0~52.5(中期)、比較文化50.0(中期)、その他- | 共通テストで国語以外の科目を選択すれば、実質的に古文・漢文がいらない |
| 前橋工科大学 | 工学部全学科 | 前期・中期 | 37.5~40.0 | 共通テストで国語を受験する必要はあるが、「国語」は「近代以降の文章」が範囲 |
| 富山県立大学 | 工学部全学科 | 前期・後期 | 40.0~42.5 | 共通テストで国語を受験する必要はあるが、「国語」は「近代以降の文章」が範囲 |
参考:令和8年度入学者選抜に関する要項|埼玉大学、令和8(2026)年度入学者選抜要項|信州大学、2026年度学生募集要項|横浜市立大学、2026年度学生募集要項|都留文科大学、2026年度学生募集要項|前橋工科大学、令和8年度富山県立大学入学者選抜要項
偏差値目安の引用:河合塾の大学入試情報サイト Kei-Net
古文・漢文を回避できる「一般入試」の受験戦略と方式

古文・漢文を使わずに受験するには、入試方式の選び方が重要です。
国公立大学でも、共通テストや二次試験の出題範囲に違いがあり、戦略次第で古文・漢文を避けることが可能なケースがあります。
ここでは、一般入試の中でも古文・漢文を回避できる代表的な方式を紹介します。
共通テスト「国語」の範囲が「近代以降の文章」のみの大学を受験
共通テスト利用入試の中には、国語の出題範囲を「近代以降の文章(現代文)」に限定している大学があります。
この方式を利用すれば、古文・漢文を解かずに受験を突破することが可能です。
例えば、埼玉大学工学部の一般入試(前期)では、共通テストで国語の受験が必要ですが、その出題範囲は「近代以降の文章」に限定されています。
つまり、現代文のみで国語の得点が換算されるため、古文・漢文が苦手な受験生でも安心して挑戦できます。
共通テスト「国語」を実質的に使わない大学を受験
大学によっては、共通テストで「国語」を受験する必要があっても、他科目の得点を優先的に採用するため、実質的に国語の点数が反映されない入試方式を設けている場合があります。
例えば、信州大学の一般入試が挙げられます。共通テストで「国語」に加えて「数学」および「情報」から3科目を受験すれば、得点の高い2科目のみが合否判定に利用されるため、国語の点数が低くても不利にならず、実質的に古文・漢文を使わずに受験が可能です。
一般受験以外で古文・漢文なしで受験する方法はある?

ここまで一般入試で古文・漢文なしで受験できる大学を紹介してきました。では、一般入試以外の形式でも古文・漢文を使わずに受験できる方法はあるのでしょうか。
総合型選抜(AO入試)を受験する
総合型選抜(旧AO入試)とは、大学が知識や技能だけでなく、思考力・判断力・表現力、さらには学びへの意欲や人間性までを総合的に評価して合否を決める入試方法です。
この入試では古文・漢文を必須としない大学や学部も多く存在します。小論文や面接、活動実績を重視するケースが多いため、「英語以外の強みを活かして受験したい」受験生にとって有効な選択肢になります。
総合型選抜については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
一部の推薦入試を利用する
公募推薦などの推薦入試を利用することで、古文・漢文を受験科目に含まない形で出願・合格できる場合があります。
ただし、公募推薦などの入試では大学によって課される科目が異なるため、「小論文や面接のみで受験可能」な場合もあれば、学力試験が必要になる場合もあります。志望校の入試要項を必ず確認するようにしましょう。
公募推薦については、以下の記事で詳しく解説していますのでぜひご覧ください。
古文・漢文なしで国立大学を受験するメリット

ここでは、古文・漢文を使わずに大学を受験することで得られる主なメリットを紹介します。
古文・漢文が苦手な受験生にとっては大きな安心材料となり、学習計画の立て方や得点戦略を明確にするヒントにもなります。
自分の得意科目を伸ばせる
古文・漢文の勉強に多くの時間を割く必要がないため、英語・現代文・社会など、自分の得意科目に集中できるのが最大の強みです。
苦手科目に時間を取られず、得意分野を徹底的に伸ばすことで、得点力が安定し、合格の可能性を高めることができます。
共通テストの負担を軽くできる
古文・漢文を受けなくてよいため、共通テスト全体の負担を大きく減らすことができます。
国語の出題範囲が「現代文のみ」となる場合、解答時間に余裕ができるほか、対策すべき範囲も狭まります。
その分、英語や数学など他科目への勉強時間を増やせるため、効率的に得点力を伸ばすことが可能です。
古文・漢文なしで国公立大学を受験する前に知っておきたい落とし穴

「古文・漢文なしで大学を受験しよう」と決める前に、必ず理解しておきたい注意点やデメリットがあります。
ここでは、古文・漢文を回避する受験方式を選ぶ際に気をつけたい代表的な落とし穴を解説します。
志望校・学部の選択肢が大きく狭まる
古文・漢文を使わずに受験できる国公立大学は、全国的に見ても数が限られています。
そのため、出願できる大学・学部の選択肢が大きく減ってしまうというデメリットがあります。
先ほど紹介したとおり、古文・漢文なしで受験できる国公立大学はごく一部にとどまります。
「古文・漢文が苦手だから避けたい」と安易に学習をやめてしまうと、志望校の幅が極端に狭まってしまうおそれがあります。
どうしても古文・漢文を使いたくない場合は、古文・漢文を課さない学部や入試方式を早めに調べ、現実的な受験プランを立てることが重要です。
私立大学の併願先が絞られる
古文・漢文を使わずに国公立大学を受験しようとすると、私立大学との併願先が限られるというデメリットがあります。
多くの私立大学では、一般入試の国語で古文・漢文を含む「現代文・古文・漢文の総合問題」が出題されます。
そのため、国公立と同じ科目構成で受験できないケースが多く、共通テスト利用入試でも古文・漢文を課す大学は少なくありません。
結果として、古文・漢文を避けて国公立を志望すると、併願可能な私立大学の選択肢が減ってしまう傾向があります。特に安全校や滑り止めの確保が難しくなるため、早めに「どの私立を受けるか」をリサーチしておくことが重要です。
倍率が高くなることも
古文・漢文を使わない受験方式を採用している国公立大学は、もともと数が少ないのが現状です。そのため受験生が集中しやすく、倍率が高くなって競争が激しくなる傾向があります。
例えば、先ほど紹介した一部の大学の倍率(2025年度入試)は以下のようになっています。
古文・漢文を使わずに受験できる国公立大学の倍率(2025年度入試)
| 学校名 | 学部 | 倍率 |
|---|---|---|
| 埼玉大学 | 工学部(前期) | 約2.2 |
| 埼玉大学 | 工学部(後期) | 約2.9 |
| 信州大学 | 人文学部(前期) | 約3.1 |
| 富山県立大学 | 工学部(前期) | 約2.1 |
| 富山県立大学 | 工学部(後期) | 約10.3 |
参考:令和7年度 埼玉大学一般選抜実施状況、令和7年度州大学入学者選抜の状況、2025年度前橋工科大学入試結果、令和7年度富山県立大学工学部入試結果
このように古文・漢文を課さない大学は受験生から人気が高く、「倍率が低い=入りやすい」とは限りません。むしろ現代文・英語・数学など、ほかの科目で確実に得点を積み上げる力が求められるため、「古文・漢文を避けられる=楽」というわけではない点に注意しましょう。
現代文の成績が重要になる
共通テスト利用入試などで古文・漢文を使わず、現代文のみで勝負する場合、現代文の得点が合否を大きく左右します。
一問あたりの配点が高く、読み違い・マークミスひとつが大きな失点につながることもあるため、正確さが何より重要です。
また、現代文だけで受験できる大学では、受験生全体の現代文レベルが高くなる傾向があります。そのため、記述・要約・選択肢の根拠確認などを丁寧に行う練習を重ねておくと安心です。
実際に古文・漢文なしで受験できる国公立大学に合格した受験生の体験談

実際に古文・漢文を使わずに国公立大学に合格した受験生は、どのように勉強を進めたのでしょうか。ここでは、塾選に寄せられた合格者の声を紹介します。
高3から学習開始時の偏差値55の、埼玉大学工学部に合格した受験生の合格体験記には、以下のような記述があります。
ニックネーム:らすさん(生徒)
この体験談からもわかるように、日々の学習リズムを整え、集中して勉強に取り組む習慣をつくることが、合格への最短ルートです。
また共通テストの過去問を繰り返し解いて傾向をつかむことで、試験本番でも安定して得点できる実力を築くことができます。
そして古文・漢文が課されない分、英語や数学などほかの共通テスト科目で確実に点を取ることが不可欠です。
限られた科目で合否が決まるからこそ、基礎の徹底と過去問分析をセットで継続する姿勢が何より重要になります。
まとめ 古文・漢文なしでも受験できる国公立大学はある!自分の得意を生かそう

古文・漢文が苦手でも、古文・漢文を使わずに受験できる国公立大学は実際に存在します。
限られた学部や方式にはなりますが、現代文やほかの科目を中心に合格を目指すことは十分可能です。
一方で出願できる大学や方式は限られるため、早めに入試要項を確認し、戦略的に志望校を選ぶことが重要です。
古文・漢文が苦手でも、諦める必要はありません。自分の得意分野を生かし、効率よく学べる入試方式を選べば、国公立大学合格への道は必ず開けます。
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