【高校1年生】科目別の勉強方法|中学との違いや平均的な勉強時間、やっておくべきことなど解説


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塾選ジャーナル編集部
高校1年生の中で、「勉強方法がわからない」と悩んでいる子どもはいませんか?中学校よりも学習内容が難しくなることから、「授業に付いていけない」「定期テストの成績が悪かった」といったケースは珍しくありません。
しかし、特に大学受験を予定している高校生の場合、高校1年生の勉強内容は大切です。スムーズにスタートダッシュを切ることで、志望校合格の可能性を高められるでしょう。
今回は高校1年生の勉強方法を、科目別に紹介します。中学校との違いや平均的な勉強時間、1年生の間にぜひやっておくべきことなども解説するので、ぜひ参考にしてください。
中学生と高校生との勉強の違い
「高校1年生に進級した途端、急に成績が悪くなった」と感じる高校生は少なくありません。授業内容を理解できなかったり、成績が悪くなったりする主な原因は、以下で紹介する中学生と高校生との勉強の違いにあります。
科目が細分化され、それぞれの内容が難しくなる
中学校では国語や理科、社会などの1つの教科だけだったものが、高校ではさらに細分化されます。
たとえば、社会は地理歴史と公民の2教科に分かれ、それぞれ歴史総合・地理総合・世界史探究・日本史探究・地理探究と、公共・倫理・政治経済の科目に細分化。科目が細分化されるということは、その分、学習内容が難しくなるということです。
授業の進度が速い
授業の進度が速いことも、大きな違いのひとつです。高校では学習内容がより難しくなったにも関わらず、修業年数は中学校と同じ3年間です。つまり、同じ3年間でカリキュラムを終えるために、中学校よりも授業進度が速くなるのは当たり前といえるでしょう。
また、進学校の多くは高校3年生の時期に大学受験対策に専念できるよう、高校2年生までに学習項目をすべて終えるようにカリキュラムを設定しています。さらに授業進度が速くなり、授業に付いていけない高校生も増えてしまいます。
【高校1年生】科目別の勉強方法
冒頭で述べたように、大学受験を予定している子どもにとって、高校1年生の勉強内容は大切です。学校の授業や定期テスト対策だけでなく、大学受験も視野に入れながら勉強を進めていきましょう。
科目別の勉強方法は次の通りです。
英語の勉強方法
受験する大学にもよりますが、多くの英語の入試問題では長文読解が大きな配点を占めています。しかし、長文読解で得点するためには、英語の基礎を固めておくことが欠かせません。英語の基礎とは、単語と文法の2つです。単語の和訳を覚えていないと意味がわからず、また、文法を知らないと正しく文章の意味を捉えられないでしょう。
高校1年生の間は授業で習った範囲を中心に、単語と文法の基礎固めに専念してください。どちらも短期間で習得することは難しいため、毎日コツコツと続けていくことが大切です。文法は教科書や参考書で内容を理解したら、必ず問題集で問題演習をしましょう。知識がより定着します。
高校1年生に進級した後で英語の授業に付いていけない場合、中学英語が身についていない可能性があります。中学校の教科書や参考書に戻って、単語と文法を中心に復習してください。英語は積み上げ式の教科であることから、中学校の内容が不十分なままで、高校の内容を理解することはできません。
数学の勉強方法
多くの高校では高校1年生で、数学Ⅰと数学Aを履修することでしょう。理系志望の学生だけでなく、国公立大学志望の文系学生にとっても、基本的には受験で必須となる科目です。日々の学習がそのまま受験対策につながるため、最低限、教科書の内容を理解できるようにしておくのがおすすめです。
数学は英語と同じように積み上げ式の教科のため、一度つまずくと、どんどんわからなくなっていきます。授業で習った内容はその日のうちに復習して、わからない点を残さないようにしてください。基本的な公式を理解したら、基本レベルの問題集で演習をします。
また、数学が苦手な子どもは中学数学に見落としている部分があるかもしれません。中学校の教科書に戻って、掲載されている公式をすべて使いこなせるようになってから、高校の数学に進むとよいでしょう。
国語の勉強方法
国語の中で最優先に取り組んでほしいのが、現代文の学習です。暗記的な要素が少なく、問題文を正確に読み取り、解答を導き出すための力は短期間で身につきません。高校3年生以降は短期間でも点数アップが見込める理科や社会に力を入れるためにも、高校1年生のうちに現代文の基礎固めをしておくことが大切です。
たとえば、参考書や問題集を準備して、3日に1度のペースで現代文の問題に取り組んでみましょう。評論や小説、エッセイなどに1題取り組み、文章の読み方、解答の導き方のコツを習得します。
古文と漢文は後からでも挽回できるため、高校1年生の時期に無理に勉強時間を割く必要はありません。余裕があれば授業で習った内容を中心に、古文の単語や漢文のルールを覚えていくとよいでしょう。
理科の勉強方法
理科は英語や数学と比べて、高校1年生で勉強する優先順位は高くありません。しかし、理系志望の学生で化学や物理が必要とわかっている場合、授業内容は最低限理解できるようにしておきましょう。
化学は理論化学の基礎固めに集中してください。有機化学と無機化学のベースとなるもので、最初に理解しておくことが大切です。教科書や参考書に載っている、基礎問題が解けるレベルにしておきましょう。
物理は言葉の定義と公式の意味の理解に努め、化学と同じように基礎問題が解けるようにしておくと後が楽です。
社会の勉強方法
社会も理科と同様、高校1年生における勉強の優先順位が高くありません。しかし、国公立大学を受験する場合、地理歴史と公民から1科目ずつ選択するケースが一般的。選ぶ科目にもよりますが、覚えるべき知識量が多くなるため、高校1年生のうちからコツコツと勉強しておくと安心です。
授業内容を理解して、重要語句の名称と意味は頭の中に入れておきましょう。
高校1年生のうちにやっておくべきこと
高校3年間という限られた期間の中で志望校合格を目指すためには、高校1年生のうちにやっておくべきことがいくつかあります。主なものを全部で、6つ見ていきましょう。
学習習慣を身につける
まずは学習習慣を身につけることです。現状の学力や志望校のレベルにもよりますが、大学受験で合格するためには、相当の学習量を確保しなければいけません。特に受験学年となる高校3年生では、毎日長時間の勉強が求められるでしょう。
しかし、学習習慣が身についてない高校生が、いきなり長時間勉強するのは困難です。最初は勢いでこなせたとしても、すぐに止めてしまうことは目に見えています。
学習習慣は日々の積み重ねによって身についていくため、高校1年生のうちから毎日勉強する時間を作ってください。具体的な勉強時間の目安は後述します。
基礎固めや苦手克服をする
高校1年生の段階では、レベルの高い問題や入試問題を解けるようになる必要はありません。大切なのは基礎固めです。
どの教科・科目も土台がしっかりしていなければ、入試で問われるような難しい問題を解くことはできないでしょう。また、一見難しい問題でも、実は基礎知識の組み合わせによって解けるものもあります。教科書レベルの知識の習得を目標に、基礎固めに専念してください。
苦手な単元や分野がある場合は、できるだけ早く克服しておくことも重要です。後回しにすればするほど苦手な部分が増えていき、克服するのが難しくなってしまうかもしれません。
英語・数学を重点的に勉強する
5教科の中で重点的に勉強すべきものは1番目が英語、2番目が数学です。高校1年生の段階では、子どもによってはまだ文系と理系のどちらに進むか決まっていないかもしれません。英語は文系と理系のどちらにも必須のため、最優先にして勉強をしましょう。
数学は理系だけでなく、国公立大学志望の文系にもほぼ必須です。英語と同じように、短期間での得点アップが難しいことからも、重点を置いて勉強してください。ただし、すでに私立大学の文系学部を受験することが決まっている場合は、数学の代わりに国語の勉強に力を入れましょう。
模擬試験を受ける
学校内外で模擬試験を受ける機会がある場合、積極的に受験してください。模擬試験は志望校への合格判定を知るためだけでなく、現在の学力を客観的に理解するための道具でもあります。
模擬試験の結果から苦手な教科や科目、単元、分野などがわかり、今後の学習計画の作成に役立つはずです。
文理選択を早めに考えておく
進学校の中には、高校2年生から文系・理系に分かれるところが少なくありません。高校1年生の11月~12月ごろに決める学校が多いです。
直前に焦って決めることがないよう、なるべく早い時期から文系・理系のどちらに進むかを考えておきましょう。将来の仕事や大学で勉強したい学問、受験で必要となる教科・科目など、さまざまな観点から考えることが大切です。
ざっくりとした志望校を決める
最後はざっくりとした志望校を決めることです。志望校があるとないとでは、勉強に対するモチベーションの上り具合が異なります。行きたい大学があるだけで、日々の勉強意欲が高まるでしょう。
高校1年生の段階では、偏差値や模擬試験の判定を気にする必要はありません。これからの努力次第で挽回できるため、純粋に行きたい学校を志望校に設定してください。
【高校1年生】大学受験に向けた平均的な勉強時間
高校1年生は大学受験に向けて、毎日どのくらい勉強すればよいのでしょうか?勉強すべき時間は現状の学力や志望校のレベル、入試科目数などによって異なるため、一概に最適な時間は表せられません。
ひとつの目安といえるのが平日は1日2時間以上、休日は1日4時間以上です。難関大学を目指している場合は、まとまった学習時間を確保できる休日に、1日あたり5時間以上勉強すると後が楽になります。
ただし、学習習慣がない子どもは、1日30分や1時間などの短い勉強でも構いません。短い時間でもとにかく、毎日机に向かって勉強することが大切です。
【高1の夏・冬休み】学習スケジュールの立て方
長期休暇となる夏休みと冬休みは、集中して勉強する絶好のチャンスです。それぞれの休み中に達成したい目標を決めた上で、細かい学習スケジュールを立てていきましょう。
高校1年生のうちは特に、前学期までの授業内容の復習と、各教科・科目の基礎固めが大切です。それぞれの学力や志望校のレベル、教科・科目ごとの学習状況などを見ながら、1日単位学習計画を作ると効果的です。
詳細は以下の記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。
・【大学受験】夏休みのスケジュールの立て方|勉強計画表を作るメリットなど紹介
・高校受験を控えた冬休みの過ごし方!勉強時間の目安・スケジュールの立て方も解説
高校1年生から通塾した方がいい?
「高校1年生から通塾した方がよいのかな?」と、迷っている子どもや保護者がいるかもしれません。通うべきかどうかはケースによって異なるものの、一般的には通った方のメリットが大きいでしょう。
たとえば、学習習慣が身についていない子どもの場合、通塾によって嫌でも勉強する環境に身を置くことになります。継続的に塾で勉強する機会を重ねることで、基本的な学習習慣を身につけられるでしょう。また、早いうちから基礎固めをしておけば、難関大学を含む志望校選択の幅が広がります。
通塾する場合は、どのくらいの頻度で通うのかをよく検討してください。毎日長時間塾へ通うスケジュールにすると、子どもによっては大きな負担となりかねません。
高校生向けのおすすめ塾情報を、以下の記事で解説しています。ぜひチェックしてみてください。
・【高校生】おすすめ集団塾|向いている子どもの特徴や費用相場も紹介
まとめ
高校1年生で習う授業内容は基礎的なものが多く、大学受験のベースとなる大切な要素です。
私立文系を志望している子ども以外は、特に英語と数学の2教科に力を入れて勉強しましょう。どちらも積み上げ式の教科で、日頃からコツコツと勉強することが得点アップにつながるためです。
また、本格的な受験勉強に耐えられるように、基本的な学習習慣を身につけることも、高校1年生にとって重要です。「1人では勉強できない」「勉強しても成績が上がらない」といった悩みがある場合、塾に通って勉強する方法があります。無料体験ができる塾も多いので、上手に活用してみてはいかがでしょうか。
・関連記事 ~この記事を読んだ方は、こちらの記事も読んでいます。
・高校2年生でやるべきことや科目別の勉強方法|勉強時間や長期休みのスケジュールの立て方など解説
・高校3年生からの受験勉強は遅い?科目別の勉強法や始める際のポイント、スケジュールの立て方など解説
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