中学生の勉強計画の立て方-挫折しないためのテンプレートの書き方も公開!【現役塾講師監修】
中学生の勉強計画は、「立て方」を間違えると続きません。
「何から手をつければいいか分からない」
「計画を立てたのに3日で崩れた」
「テスト前に焦っていつも詰め込みになってしまう」
—こういった悩みを抱えている中学生はとても多いです。
この記事では、崩れない勉強計画を立てるための考え方と、時間軸・生活スタイル別のテンプレートを現役塾講師の大山先生監修のもと解説します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
大山雅司
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
目次
中学生の失敗しない勉強計画の立て方
勉強計画がうまくいかない生徒と、テストで安定して点数を取れる生徒の違いは、計画の立て方にあります。まずは、失敗しない勉強計画の考え方を見ていきましょう。
勉強計画は「逆算・優先順位・予備日」で決まる
テストの点数が伸びる生徒の勉強計画には、以下の3つの要素が入っています。
① 逆算:テスト本番から遡って、いつまでに何を終わらせるかを決める。「やれるときにやる」ではなく「この日までに終わらせる」という発想が前提です。
② 優先順位:全教科を均等にやろうとすると、どれも中途半端になります。苦手教科・頻出単元を上位に置き、伸び幅の大きいところから着手することが得点アップの近道。苦手教科は後回しになりがちですが、基本的な部分に戻って積み上げ直せば、得意教科の得点を上積みするより容易な場合が多いです。
③ 予備日:計画通りに進まない日もありますよね。部活の試合・急な体調不良・学校行事など、予期しないズレへの備えがない計画は、少しのミスで全体が崩壊してしまいます。2週間の計画なら2〜3日分の予備日を最初に確保してから残りを割り振ることで、ズレに強い計画になります。
勉強計画を立てる時は、「設計」と「具体化」の2段階に分けて考える
■ 計画を設計する
手順① ゴールを決める(目標点・提出物)
最初に「何を達成したいか」を明確にしましょう。
目標点数の設定:志望校が決まっていない場合は「オール4を目指すこと」を目標にしてみると良いでしょう。そのためには各教科の定期テストで80点以上が目安。平均点以下の教科がある場合は、まずそれを平均点以上へ引き上げることを最優先にしましょう。
提出物の期限確認:評定はテストの点数だけでなく、提出物・授業への取り組み方・小テストなども総合的に評価されます。計画のズレを最小限にするためには、提出物の締め切りもゴール設定に組み込んでおくことが重要。提出物を見落とすと、どれだけ点数を取っても評定が下がる可能性があります。
手順② 残り日数から逆算する
ゴールが決まったら、ゴールまでに何日あるかを逆算しましょう。定期テスト対策をゴールに置く場合、大山先生の推奨スタート時期は以下のとおりです。
- 3週間前:他のライバルと差をつけたい場合
- 2週間前:多くの生徒のスタンダード
- 1週間前:部活等で忙しい場合の最低ライン
残り日数から予備日を先に引き、残った日数で全体の勉強量を割り振ります。
手順③ 教科・単元の優先順位を決める
テスト範囲の中で、得意・苦手の単元に印をつけて「優先学習リスト」を作ります。このリスト化の作業があとに勉強計画を具体化するときの精度を決めます。
また、定期テスト対策の場合、教科によってもスタートすべきタイミングが異なります。
勉強計画を立てるときも以下を念頭におくことで、効率的に進めることができます。
✅数学・理科の計算系:直前に勉強しても得点に結びつきにくいため、早めに着手
✅英単語・漢字・社会の暗記系:毎日少しずつ積み上げ型で進める
✅国語の読解・英語の長文:テスト直前に集中して演習する
■ 計画を具体化する
手順① 1日単位に落とし込む(ページ・問題数まで分解)
「数学を頑張る」ではなく「数学ワークのp.10〜18を解く」まで具体化します。「計算ドリルを10ページ〜50ページ3周取り組む」といった形で、ページ数・問題数レベルまで分解しましょう。
やるべきことが明確になると、机に向かってから「今日は何をやろうか」と迷う時間がなくなり、勉強開始のハードルが大きく下がります。
手順② 教科ごとの配分を決める(苦手優先)
1日に使える勉強時間を教科ごとに割り振ります。配分の原則は「苦手教科ほど多めに時間を取る」です。苦手教科を後回しにすると、テスト直前に何も身についていない状態で本番を迎えることになります。
インプット(教科書を読む・ノートをまとめる)とアウトプット(問題を解く)をバランスよく1日に組み入れることも意識しましょう。インプットだけでは得点アップには繋がりません。
手順③ 予備日を入れる(ズレ対策)
2週間の計画なら日曜日2日分を予備日として最初に確保。予備日は「やり残したことを取り戻す日」として使います。予備日が余った場合は、苦手単元の追加演習に充てましょう。
予備日を設けずに全日程を埋めた計画は、1日のズレが連鎖して全体が崩壊するリスクが高くなります。
中学生の勉強計画【時間軸別テンプレートの書き方】
ここでは、中学生の勉強計画テンプレートに書く内容を年間・学期・テスト前の3種類紹介します。勉強計画は「年間→学期→テスト2週間前」の順に具体化していくと、ブレずに設計できます。
年間:内申・受験を見据えた大枠設計
年間計画は「学期ごとに何に注力するか」の大枠を決めるもの。細かいスケジュールより「この学期はこの教科の基礎を固める」といった方針レベルで考えます。
▼ 年間目標設定シートに記載する内容
定期テストごとに目標点・結果・次回の定期テスト目標点を書き込んでいくのが良いでしょう。
なお、内申点の仕組みについては、都道府県によって対象学年が異なります。例えば東京都は中3のみ、神奈川県は中2〜中3、千葉県は中1〜中3が対象です。自分の地域の仕組みを把握した上で、いつから本格的に点数を意識するかの目安にしましょう。
学期:定期テスト単位の戦略設計
学期計画はテストごとに「何を・いつまでに・どの順番で」を決める設計です。
▼ 1テストごとの計画シートに記載する内容
もし提出物の締め切りが分かっている場合は先に書き込み、それより前に完成させるスケジュールを逆算することが重要。提出物の遅れは評定にも影響する可能性があります。
2週間前:定期テスト単位の具体的なスケジュール
最も細かく作る「具体的なスケジュール」です。大山先生監修の2週間テンプレートは以下のとおりです。立てた計画に対して、完了したらチェックをつけていくようにすると、あとは何をやれば良いかが分かりやすくなります。
▼ 2週間前からのスケジュール表に記載する内容
前日は「今まで解いた問題の解き直し」に集中し、初めて見る問題には手をつけないことが鉄則。また、夜更かしして詰め込もうとするのは逆効果。夕食後に30〜60分確認し、翌朝20〜30分見直す「分割学習」が有効です。
中学生の勉強計画の組み立て方【1日単位のタイムスケジュール】
1日にどれくらいの勉強時間を確保できるかは部活動の有無によっても異なりますよね。そこで、部活ありの場合、なしの場合のスケジュール見本も紹介します。
部活あり:平日90分で回す現実的スケジュール
部活動をしている中学生が帰宅後に使える自由時間は、夕食・入浴などを済ませると約2時間半程度しかないとも言われています。

スマホや休憩の時間を差し引くと、勉強に充てられるのは現実的に1〜1.5時間が上限。だからこそ、「量より質」と「毎日コツコツ継続」を最優先にした設計が必要です。
▼ 平日90分スケジュール例(帰宅18〜19時の場合)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 起床後 | 暗記科目(15~20分) |
| 帰宅〜19:00 | 夕食・入浴・休憩(脳をリセット) |
| 19:00〜19:10 | 今日やることを確認する |
| 19:10〜19:50 | 英語または数学の演習(40分) |
| 19:50〜20:00 | 小休憩(スマホは別室) |
| 20:00〜20:30 | 理科・社会の暗記または残り教科(30分) |
| 20:30〜20:40 | 間違い問題の見直し(10分) |
| 就寝前5分 | 暗記の最終確認 |
無理に2〜3時間を確保しようとして体調が崩れてしまうより、90分を毎日続ける方が結果として学習量が多くなります。
部活なし:2〜3時間を確保できる場合の配分
部活のない生徒は帰宅時間が早く、平日に2〜3時間の確保が現実的。ただし時間があるからといって一度に長時間集中しようとすると、後半は集中力が落ち効率が下がります。
▼ 平日2時間スケジュール例(帰宅16〜17時の場合)
| 時間 | 内容 |
|---|---|
| 起床後 | 暗記科目(15~20分) |
| 帰宅〜17:00 | 軽食・休憩 |
| 17:00〜17:10 | 今日やることを確認する |
| 17:10〜18:00 | 最優先教科(苦手)の演習(50分) |
| 18:00〜18:10 | 休憩 |
| 18:10〜18:50 | 英語または数学(40分) |
| 18:50〜19:10 | 暗記科目(20分) |
| 19:10〜19:20 | 間違い問題の見直し(10分) |
余った時間は「次の日の予習」か「苦手単元の追加演習」に充てましょう。新しい問題集を増やすより、同じ1冊を繰り返す方が定着します。
どちらの場合でも睡眠時間を削るのはNG。必ず確保しましょう。
勉強計画が崩れたときの立て直し方
崩れた分は予備日に回す
勉強計画が崩れたとき、最もやってはいけないのは「翌日に昨日の分まで取り戻そうとすること」。過負荷な計画を立て直すことで再崩壊が起きます。崩れた分は一度リセットし、あらかじめ設けておいた予備日に回しましょう。予備日はこのための「保険」です。
1日単位でリセットする
昨日の勉強計画が崩れても、今日はゼロからリスタートできます。「3日続かなかったから自分はダメだ」ではなく、「今日は今日の計画をこなすだけ」と切り替える習慣が大切。
どんなに勉強が得意な人でも、試行錯誤しながら自分に合う勉強を見つけているものです。計画が崩れることは失敗ではなく、修正しながら続ける意識に切り替えましょう。
優先順位を再設定する
計画が崩れたら、残り日数で「何を絶対やるか」を改めて決め直しましょう。すべてをこなそうとするのをやめ、残り期間で最も点数インパクトの大きい教科・単元に絞り込みます。
まとめ:中学生の勉強計画は完璧さより「続く形」で立てるのが正解
この記事のポイントをまとめます。
崩れない勉強計画には「逆算・優先順位・予備日」の3つのポイントが入っています。
・逆算:テスト本番から遡り「いつまでに何を終わらせるか」を先に決める
・優先順位:苦手教科・頻出単元から着手し、伸び幅の大きいところに時間を集中させる
・予備日:2〜3日分を最初に確保し、ズレが出たときの保険にする
そして計画の「完璧さ」より「続けられるかどうか」を優先することが、最終的に点数につながります。
記事で紹介したテンプレートの内容やスケジュールをもとに、自分の生活に合った形に調整しながら勉強計画を立ててみてください。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
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