保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

メニュー

国立高校・八王子東高校・立川高校を徹底比較!現役塾講師が本音で解説【2026年最新】

更新日:
高校受験
アイキャッチ画像

国立高校・八王子東高校・立川高校は、いずれも東京都から進学指導重点校に指定されている都立トップ校。多摩地域を代表する難関都立高校として比較されることも多く、国公立大学や難関私立大学を目指す受験生にとって有力な選択肢となっています。

一方で、同じ進学指導重点校であっても、進学実績の傾向、学習サポートの内容、校風や行事の雰囲気にはそれぞれ違いもあります。「偏差値が近いから」「通える範囲にあるから」だけで選ぶのではなく、学校ごとの特色を理解したうえで志望校を考えることが大切。

本記事では、都立入試対策のエキスパートである現役塾講師・大山先生に、3校の共通点、進学傾向、教育の特色、校風の違いをわかりやすく解説していただきました。3校で迷っている中学生や保護者の方は、ぜひ志望校選びの参考にしてください。

 

大山雅司

監修者

大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

国立高校・八王子東高校・立川高校の5つの共通点

国立高校・八王子東高校・立川高校の5つの共通点

まずは、どのような点が似ているのか、3校に共通するポイントを整理していきます。

共通点① 偏差値65前後で都立トップ層の水準

3校とも都立高校のトップ校で、東京都教育委員会から進学指導重点校の指定を受けています。

国立高校は旧第10学区、八王子東高校は旧第7学区、立川高校は旧第8学区の偏差値ランクでのトップ校であり、地域の学力優秀層が集まる学校です。

高校名 偏差値 合格めやす点数 2026年度実質倍率
国立 67 880~890点 1.13倍
八王子東 62~63 840点 1.11倍
立川 64 850~860点 1.34倍

参照元:進学研究会 Vもぎ 令和5年受験用 総合得点 合格めやす表Wもぎ2026年度 都立高校合格状況

大学進学についても国公立・難関大学志向が強い傾向にあり、カリキュラムや進路指導についても、最上位大学を目指すことができるように想定されています。

都立高校入試の豆知識①💡
進学指導重点校とは?

東京都教育委員会から「進学対策に組織的、計画的に取り組む学校」として、「進学指導重点校」「進学指導特別推進校」「進学指導推進校」が指定されます。

進学指導重点校:日比谷、西、国立八王子東立川、戸山、青山
進学指導特別推進校:小山台、駒場、新宿、町田、国分寺、国際、小松川
進学指導推進校:三田、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、武蔵野北、小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北、多摩科学技術、上野、昭和

※指定期間は5年であり、その間の進学実績や取り組みにより、その後の指定が定められます。

共通点② 独自作成問題で入試難易度が高い

国立高校・八王子東高校・立川高校の3校は入試において自校作成問題校であり、英数国の3科目は高校ごとに独自の入試問題が出題されます。共通問題校よりも問題の難易度が高く、上位受験生向けです。

都立高校入試の豆知識②💡
共通問題校と独自作成校とは?

都立高校入試では、一部の都立高校
①進学指導重点校(日比谷、西、国立八王子東立川、戸山、青山)
②進学重視型単位制(新宿、国分寺、墨田川)
③国際高校※英語のみ
で、一般選抜において英数国の3科目が高校独自の問題になります。理社については共通試験校と同様の問題になります。

上記の高校は独自作成校と呼ばれ、その入試問題の難易度の高さから、それ以外の高校とは異なる入試対策が必要です。

独自作成校以外の高校は、高校のランク帯を問わず共通の問題が課されます。それらの高校は共通問題校と呼称されます。

共通点③ 自由で生徒主体の学校運営

3校とも比較的自由な校風で、服装や髪型に関する細かな規制が少なく、生徒の自主性に委ねられる部分が大きいです。

また、文化祭や体育祭の企画・運営は生徒が中心。部活動も自主性に委ねられる部分が大きい点も特徴的です。教員がサポート役に回ることで、生徒自身が考え、動き、責任を持ってやり切る経験が得られることを重視しています。

共通点④ 文武両道で部活動も盛ん

勉強だけでなく部活動や学校行事にも力を入れる「文武両道」が基本。多くの生徒が部活動に所属しながら、定期試験や受験に向けた学習も並行して進めています。また、文化祭や体育祭といった行事にも高い熱量で取り組む傾向があります。

共通点⑤ 高校生活に自己管理力が必要

授業や課題、部活動、行事と多忙ななかで、何を優先しどのように時間を使うのかは個人に委ねられる部分が大きいです。高校ごとに強弱はあるものの、「自己管理力」が問われる点も共通しています。

国立高校・八王子東高校・立川高校の大学合格実績・カリキュラム・学習サポートを比較

学校名 2025年度の現役合格者数 東京都の指定
難関国公立※1 その他国公立 早慶上理 GMARCH
国立 46 85 202 273 ・進学指導重点校 
・海外学校間交流推進校
・TSH(東京サイエンスハイスクール)
・DXハイスクール
・GE-NET EE
・「AIを活用した英語教育の充実事業」実施校
八王子東 9 113 152 364 ・進学指導重点校
・海外学校間交流推進校
・GE-NET20指定
・探究的な学び推進校
・DX加速化推進事業実施校
・理数教育における教科等横断的な学びの推進事業実施校
立川 24 111 161 346 ・進学指導重点校
・海外学校間交流推進校
・SSH(スーパーサイエンスハイスクール)
・GENET-EE

※1 東京大学・京都大学・一橋大学・東京科学大学
参照元:学校公式パンフレット(国立高校八王子東高校立川高校

国立高校は自己管理の側面が強い

日比谷に次ぐ二番手の難関国公立合格実績
国高後援会支援事業があり、卒業生による学習相談を実施
年間20回の土曜授業、平常授業日の朝・昼・放課後講習/補習で学習をサポート

国立高校は、多摩地域での最上位層が集まる高校であり、難関国公立の現役合格者数は進学指導重点校トップ7のなかでも日比谷に次ぐ二番手です。

早慶上理の合格者数に関しては、2025年度はトップ7のうち日比谷、戸山、青山、西に次ぐ5番目の人数。そのことから、都立トップ校のなかでも国公立志向が高めであることが伺えます。また、既卒での国公立合格者も61名と多く“一浪してでも(難関)国公立”という気風が特徴です。

カリキュラムは、2年次での文理分けはなく、全員が共通履修となる全科目教養主義を強く反映。1年次に「数学Ⅱ」の一部、2年次に「数学C」の一部が含まれていることから、大学受験を見越して履修ペースを早めていることが伺えます。

学習のサポートとしては、後援会の支援を得て実施される「サポートティーチャー」があり、各定期考査前に卒業生による学習相談が実施されています。教科の質問のみならず、勉強の仕方や進路相談なども行なえるとのこと。またサポートティーチャーと同時期に下校時刻の5時45分以降も学習したい生徒のために午後7時45分まで勉強可能な「イブニングサポートティーチャー」も実施されます。

ただし、後述する学校行事「国高祭」や日々の部活動に対する熱量も高めであり、学業とどのように両立させるのかは自己管理力に委ねられている側面が少なからずあるようです。特に3年生の国高祭の準備は受験期の夏休みと重なるため、両方をこなすには自身で計画的に進めていく必要があります。

忙しい分、高校生活の充実度は都立高校のなかでも屈指。周囲の学力レベルもトップクラスに高く、忙しい高校生活のなかで、自分自身を磨くことができる生徒にとっては非常に適した環境といえます。

八王子東高校は学校主導型で支援が厚い

国公立大学希望が強く、現役で100名を超える国公立合格者数
塾や予備校に頼らない「学校に軸足を置いた進路指導」
学校主導で安定して伸ばす設計

八王子東高校は、難関国公立の合格者数は他2校と比較すると少ないものの、全体の国公立合格者は現役で120名を上回り、高い国公立志向が伺えます。立地上、立川高校や国立高校よりも入学時点の倍率は低くなりがちですが、“入学後にさらに学力を伸ばす”学校のひとつであると言えるでしょう。

カリキュラム上は、他の2校と同様に2年次の文理分けはなく、国公立大学受験が意識された構成で、2年次まで全員が同じ科目を履修します。1年次に「数学Ⅱ」を2単位分、2年次に「数学C」を2単位分、さらに2年次に「化学」も2単位分含むことから、理数系の負荷をしっかりかけることで「国公立大学受験を乗り越えさせる」カリキュラムになっている印象です。

また、八王子東高校独自に設定されている1年次の「英語探究」では外国人講師とともに英語で授業を行い「読む」「聞く」「話す(やり取り・発表)」「書く」の4技能5領域をバランスよく育てることを目標にしています。

「塾・予備校に頼らない」というのが八王子東高校の目標とする姿勢であり、パンフレットやHPでも度々目にするフレーズ。実際に生徒と先生の距離が近く、手厚いという評判が多い印象です。学校を主導にしたサポートを期待する生徒であるほどマッチする環境です。

立川高校は課題や機会を多く与える環境

SSH指定で理数系教育が充実。
“本物に触れる”SSH企画は文理問わず参加が可能
45分7時間授業。土曜授業を年20回実施

立川高校は、医学部医学科を含めた場合の難関国公立現役合格者数が2023以降の3年間で21名→19名→25名とおよそ20名程度を維持。早慶上理の現役合格者数は123名→140名→160名と順調に増加している様子で、創造理数科の設立以降、最上位層の厚みが出てきたことが伺えます。

教育の特徴は、スーパーサイエンスハイスクール(SSH)であることと、創造理数科が併置されていること。

スーパーサイエンスハイスクール(SSH)とは、理数教育に力を入れている高校や中高一貫校を、文部科学省が指定して支援する制度です。SSHに指定されると、数学・理科・情報・工学などの分野で、より発展的で探究的な学習ができるようになります。立川高校の具体的な取組としては、西表島や富士山も含む各所へのフィールドワークや数多くの講演会の実施。アメリカ合衆国海外研修やタイ王国交換留学などもSSHの企画として行なわれ、普通科・創造理数科関係なく、希望性で実施されます。特にSSHの企画は立川高校ならではの学習プログラムのため、これらの学習体験を求める場合は立川高校が有力な候補となるでしょう。

創造理数科は1クラス分設置され、カリキュラムは普通科と大きく異なります。具体的には数学や理科科目が、「理数数学Ⅰ」「理数化学」などの「理数〇〇」に置き換わり、化学的思考力・探究する力・発表する力などが育成される内容です。

普通科でも2年次までは文理分けがなく、全員が共通の科目を履修。国立高校同様に1年次に「数学Ⅱ」の一部、2年次に「数学C」の一部まで取り組むことから、履修ペースを早めていることがわかります。また、理科科目で「地学基礎」が必修となっている点は珍しく、2年次までに文理問わず「物理・化学・生物・地学」の基礎を全て学ぶ形態。1年次の単位数が36と他の2校と比較しても多く、学習の負荷は若干高めだと言えるでしょう。

国立高校・八王子東高校・立川高校の校風・行事を比較

国立高校・八王子東高校・立川高校の校風・行事を比較

3校はいずれも、「学業だけでなく行事にも全力を注ぐ」文化が根付いています。また、それぞれに歴史と独自性のある行事があり、それが各校の校風の核となっています。

国立高校は「国高祭」中心

国立高校の象徴的な行事が「国高祭」。文化祭・体育祭・後夜祭が一体となった大規模な行事で、生徒自身が企画運営を担います。1~2年生は出し物を、3年生はクラス演劇を行なうのが慣例です。準備期間がとても長く、クラスごとに作られる装飾や看板は、どれも高校生とは思えないほどのクオリティ。特に、教室外の壁に出される「外装」の華やかさはそれぞれが一級品で、制作方法も含めて国立高校の伝統として受け継がれています。

もうひとつの象徴的な行事が第九演奏会。指揮者・オーケストラ・ソリストにプロの演奏家を招き、有志の約400名の生徒で結成された合唱団がベートーヴェン交響曲第九番第四楽章の「歓喜の歌」を合唱します。これは、国立高校にしかない唯一無二のイベントです。

その他の行事は、4月の新入生歓迎会や修学旅行(3年生)、5月のクラスマッチ、10月の遠足(1~2年生)などがありますが、行事に関しては国高祭と第九演奏会に比重がかかっている印象があります。

また、「3年間クラス替えがない」というのが国立高校の伝統的な方針。“3年間で培った結束力を活かして国高祭で演劇を披露する”というのが国立高校のロールモデルとなっています。

八王子東高校は“茶春”を謳歌

八王子東高校の学校行事の目玉は、9月に文化祭・中夜祭・体育祭をほぼ同時期に行なう白樫(しらかし)祭です。文化祭では各クラスや有志団体による演劇、出し物が企画され、なかでもユニークなのは校庭での熱気球体験。天候に問題がなければ有人飛行が行なわれる白樫祭を象徴的する企画です。白樫祭のなかで唯一、一般公開がされているのが「文化祭」で、毎年地域のイベントとして大いに盛り上がります。

中夜祭は比較的歴史が新しい行事で、文化祭2日目の夕方に在校生のみが自由参加で実施。有志や部活動による企画やライブなどで、大いに盛り上がるそうです。

また、体育祭ではクラスとは異なる赤・白・青・緑の4つの団に分かれ競い合うのが特徴。競技だけでなく応援団によるパフォーマンスが行なわれるほか、各団のテーマに合わせて巨大な旗が制作されます。

その他の行事は、新入生歓迎祭、合唱祭、芸術鑑賞教室、修学旅行、遠足、スポーツ大会など。在校生たちは茶色の制服に愛着を込めて、八王子東高校での青春を“茶春”と呼び、それぞれの茶春を謳歌しています。

立川高校はほぼ毎月イベントがある

立川高校の国高祭や八王子東高校の白樫祭のように複数行事がセットになるような絶対中心的なイベントはない分、1年を通した行事のラインナップが豊富です。4月の新入生歓迎会、5月の体育祭、6月の合唱祭、7月は1年生のみ臨海教室(遠泳)、9月に演劇コンクールと文化祭など、年の半分はほぼ毎月何かしらの行事に彩られるのが特徴的。その後も、11月に修学旅行、3月にクラスマッチと続きます。希望性で実施されるSSH企画(フィールドワークや海外研修)なども含めると、相当量のイベントが用意されていることが分かるでしょう。

数多くのイベントのなかで特に重視される「4大行事」は、体育祭・合唱祭・演劇コンクール・文化祭。アカペラで行なわれる合唱祭は、他の都立高校でも行なわれている合唱祭の原型となったイベントだそうです。

また、文化祭とは別に演劇コンクールが実施されるところも特徴的と言えます。在校生・保護者に向けて大ホールで上演。ここで上演されたクラス劇が立高祭(文化祭)にて再演されるという流れがとられています。

4大行事以外で特徴的な臨海教室は、1年生のみ全員参加。夏季休業中に、同窓会が所有している寮で実施されます。ほかに臨海教室がある都立高校は、新宿高校などがありますが、かなり数が限られているため、独自性の高いイベントと言えるでしょう。

国立高校・八王子東高校・立川高校の部活動を比較

国立高校・八王子東高校・立川高校の部活動を比較

部活動を目的に高校選びをしたいという方も多くいると思います。ここで、公式ホームページやパンフレット上で掲載されている実績や、ネット上で見られる評判などを総合して、各校特に有名な部活動を一部まとめていきます。

まずは3校にどのような部活動があるかを見てみましょう。

※以下の表の「〇」は該当する部活動・同好会・有志団体があることを示します。「◎」は、学校パンフレット上で、全国大会・関東大会への出場、または東京都規模以上の大会・コンクールでベスト8以上・入賞・受賞などの実績が確認できた部活動です。予選・地区大会・ブロック大会での実績は「〇」としています。

運動部

部活動 国立高校 八王子東高校 立川高校
硬式野球部/野球部
サッカー部
陸上競技部
水泳部
男子バスケットボール部
女子バスケットボール部
男子バレーボール部
女子バレーボール部
ハンドボール部 ◎男/女 〇男/女
男子硬式テニス部
女子硬式テニス部
ソフトテニス部
バドミントン部 〇男/女 〇男/女
卓球部
剣道部
山岳部
ダンス部
弓道部
ラグビー部
少林寺拳法部
体操部
クラシックバレエ部
ブレイクダンス部

文化部

部活動 国立高校 八王子東高校 立川高校
吹奏楽部
美術部
華道部
ESS/ESS(英語)部
茶道部
生物部
物理部
化学部
文芸部/文学研究部
漫画研究部
室内楽部
合唱部/コーラス部
調理部/料理部
放送部 〇特別部
音楽部
民族音楽部/軽音楽部
弦楽合奏部
地学部
演劇部
囲碁・将棋部
マジック研究部
自然科学部
クイズ研究部
天文気象部
新聞部 〇特別部
パソコン同好部

同好会・有志団体

同好会・有志団体 国立高校 八王子東高校 立川高校
写真同好会/写真愛好会
ボランティア同好会
ネイチャーウォッチング同好会
体操同好会
柔道同好会
ソフトボール同好会
数学研究同好会
歴史研究同好会
ボーカロイド同好会
第九サークル
熱気球
ますらを(男声合唱)
たをやめ(女声合唱)
ヒガシ広め隊

※各高校独自の活動も含みます。

部活動加入率

国立高校 八王子東高校 立川高校
100%超 90%以上 約98%

参照元:学校公式パンフレット(国立高校八王子東高校立川高校

国立高校は部活動に全力で取り組む気風が強い

部活動加入率は100%越え
運動部は多くが週5日以上の活動

国立高校の部活動は文武両道を前提に、ほぼ全員が参加しながら高い熱量で取り組んでいる点が大きな特徴。運動部22部・文化部17部・特別部2部と種類が豊富で、野球部は都立として始めて甲子園に出場した歴史を持つなど、伝統ある部活動も多いです。部活に対する熱量は全体的に高く、特に運動部は週5以上の活動日を設けていることが大半です。

また、少林寺拳法部は都立高校における部活動の特別強化プロジェクトのTier2に指定されています。

都立高校入試の豆知識③💡
部活動の特別強化プロジェクトとは?

2026年よりスタートした東京都教育委員会による部活動に関わる新たな指定。高い成果が期待できる部活動を「Premiere Club(プレミアクラブ)」として指定し、指定方法や支援内容に応じて、Tier1からTier3までの区分を設け、計画的・重点的な支援を行なうものです。

Tier1:東京都が指定、指定期間は5年間、現在11部(プロとの連携が期待できる団体競技・分野で全国大会出場が期待できる部活動/中長期目標は全国大会出場や関東大会上位入賞)

Tier2:東京都が指定、指定期間は5年間、現在10部(Tier1に該当しない競技・分野で全国大会出場等の実績のある部活動/中長期目標は全国大会上位入賞)

Tier3:公募で決定、指定期間は3年、現在33部(申請のあった部活動のなかで、過去複数年、都大会等での実績があると認められる部活動/中長期目標は全国大会・関東大会出場)

参照元:「都立学校における部活動の特別強化プロジェクト」について

八王子東高校はバランス型で有志団体という文化もある

部活動加入率は90%以上
有志団体も含めると豊富なラインナップ

部活動の加入率は90%以上と高く、多くの生徒が何かしらの部活動に加入している様子。熱量は部活動によって異なりますが、活動時間は原則17:00まで、延長しても18:00が最終と、拘束時間が長くないため、学業との両立が図りやすい印象です。

また、八王子東高校は部活動の多彩さが特徴的。弓道部やブレイクダンス部など、珍しい部活がある上、さらに有志団体文化もあります。有志団体には文化祭でも熱気球を飛ばす「有志熱気球」や、CMソングや懐かしのアニメソングなどを男声合唱に編曲して合唱する「ますらを」、有志女声合唱団「たをやめ」など、個性豊かな団体が多く存在。自身の個性に合った居場所が見つけやすい環境だと言えるでしょう。

立川高校は幅広い部活動が存在

部活動加入率は98%
部活動の企画・立案・運営も生徒が自主的に行なう

部活動加入率は約98%と非常に高く、ほぼ全員が何らかの部活動に所属。内容も多彩で、運動部に加えて、文化部には天文気象部や化学部、物理部、数学研究同好会などの理数系の部活動が多く活動しています。

特に天文気象部は”立川高校の顔”と呼ばれるほど歴史が深く、部員数も100名超え。天文気象部自体が珍しい部活動であり、これだけの規模を誇るのは唯一無二と言ってよいでしょう。この部活動の存在もさることながら、学校設備として天体ドームやプラネタリウムがある点、履修カリキュラムにおいて「地学基礎」が学べる高校であるという点からも、特に天体や気象を学びたい学生にとっては立川高校は最有力の候補となるでしょう。

国立高校・八王子東高校・立川高校にはどんな生徒が向いている?

国立高校・八王子東高校・立川高校にはどんな生徒が向いている?

ここまで3校を様々な角度から紹介してきました。各校、特徴を整理した上で、どのような生徒が向いているのかをまとめました。

国立高校に向いている生徒

「忙しい青春時代を送りたい」
「行事・部活すべてに全力で取り組みたい」

国立高校は、自主性が高く、与えられた環境を自分で活かせる生徒に向いています。学業だけでなく、国高祭を含む行事や、部活動にも高い意欲で取り組むことが前提のため、忙しさを前向きに楽しめる体力と意欲があることが必要でしょう。

また、周囲の学力レベルも高いため、競争や刺激の中で自分を成長させたい人には最適な環境だと言えます。

一方で、自分のペースを最優先したいと言う人には負荷が大きくなりやすいです。「全部やりたい」「青春を全力で駆け抜けたい」という意欲が高い人に向いているでしょう。

八王子東高校に向いている生徒

「協力的な環境で着実に伸びたい」
「勉強・部活・行事バランスよく過ごしたい」

八王子東高校は、安定した環境のなかで着実に実力を積み重ねたい生徒に向いています。学校側の進路指導や学習サポートの手厚さには定評があり、勉強・部活・行事の両立がしやすい設計。また、学校全体の雰囲気も穏やかで協力的であり、競争よりも協働の中で成長したい人に適している環境と言えます。

「安定して伸びたい」「安心できる環境で力を発揮したい」という生徒に向いている学校です。

立川高校に向いている生徒

「SSHの恵まれた環境で探究心を磨きたい」
「自己管理をしながら戦略的に伸びたい」

立川高校は、自分で優先順位をつけながら行動ができる自己管理力のある生徒に向いています。SSH関連も含めて授業や課題の負荷は大きめで、あれもこれもと詰め込み過ぎるとオーバーワークになる可能性も。それらをどう取捨選択し、どこに力を入れるかを判断する力があれば、他の学校では得られない体験が得られる環境だと言えます。

特に、SSH関連の取組みや、創造理数科、天文気象部などは立川高校が持つ独自性になるため、それらが目当てならば必然的に最有力候補となるでしょう。

国立高校・八王子東高校・立川高校に合格するために必要な学力

国立高校・八王子東高校・立川高校に合格するために必要な学力

ここまで、3校の校風や特徴などを見ていきました。では、今回取り上げている3校に合格するためには、どの程度の学力が必要でしょうか。

内申点は4と5が半分ずつが目安

3校とも多摩地域のトップ校であり、オール5に近い内申点を持つ受験生も珍しくはありません。ただし、3科目は独自作成問題であり、平均点が下がるため挽回の余地があります。それを踏まえると、およそ4と5が半分ずつであれば、受験において足かせとなる内申点ではないと言えるでしょう。

逆にオール5であっても、当日の入試でつまずいてしまった場合は不合格となる可能性が高いです。そのため、入試演習も含めて当日の得点をしっかり取る実力が求められます。

内申オール4・ESAT-JがAランクの場合の当日点・合格めやす

成績表がオール4の場合、換算内申点は240点の計算になります。かつ、中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)でAランクの場合に合格めやすとなる当日点(2025年)は以下の通りです。

・国立高校   384点=当日テストで1教科76点以上
・八王子東高校 328点=当日テストで1教科65点以上
・立川高校   364点=当日テストで1教科72点以上(創造理数科の場合は395点=当日テストで1教科79点以上)    

参照元:都立合格ドットコム2025 合格ラインアンケート 各校の昨年度の推計ボーダー得点(アンケートデータから算出)

※アンケートデータを基にした推計得点のため、正確なボーダー得点ではありません。また、合格点は倍率や問題の難易度にも左右されるため、毎年度変動します。

まとめ:3校で迷うなら「成長のスタイル」で選ぼう

国立・八王子東・立川高校はいずれも多摩地域で高い学力水準を誇る学校。しかし、それぞれ強みとなる特徴は大きく異なります。

国立高校は国高祭や第九演奏会をはじめとする行事、八王子東高校は学校主導の学習・進路設計や有志団体も含めた課外活動の多彩さ、立川高校はSSH関連の企画や設備など、3校とも志望校の決め手となり得る特徴を持っています。

また、全力で多くの経験を積みながら一気に伸びたいなら国立、安定した環境で着実に積み上げたいなら八王子東、優先順位を考えながら効率よく力を伸ばしたいなら立川高校など、「入学後に自分がどのように成長したいか」で考えることも可能。

偏差値や実績だけで比較するのではなく、自分の性格や学習スタイルが合うかどうかで選ぶことが、後悔のない志望校選びにつながります。

この記事が志望校選びの一助となれば幸いです。パンフレットだけで判断せず、積極的に学校見学・説明会へ足を運んでみてください。

監修者プロフィール

大山雅司のサムネイル画像
ひのき進学教室 三軒茶屋校講師
大山雅司

塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。

最大10,000円プレゼント ※注1 塾検索・比較サイトにおける年間累計訪問数 No.1(2025年4月〜2026年3月、SimilarWeb調べ)
目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
塾選で塾を探す