【中学受験】同志社大学附属校について徹底解説|特徴やおすすめ塾も紹介


編集部
塾選ジャーナル編集部
同志社大学附属校は、国際性が豊かで自由なカリキュラムが用意されていたり、キリスト教主義の教育が受けられる点から、お子様の進学先候補として挙げる方も多いのではないでしょうか。
この記事では、同志社大学附属校である、「同志社中学校・高等学校」「同志社香里中学校・高等学校」「同志社女子中学校・高等学校」「同志社国際中学校・高等学校」の4校をご紹介します。同志社大学附属中学校への合格の近道となるおすすめの塾もあわせてご紹介しているので、進路選択や塾選びにぜひご活用ください。
同志社の理念・目的とは?
同志社は、創立者である新島襄の「『良心』と『自由』に満たされた学園と社会を実現する」ことを原点に運営されています。目標とする教育は、単なる学識だけではなく、自立して良心を自ら持つことを促す教育です。これに基づき、「同志社」の名は、「ひとつの志」「同じ志」に由来して、「志を同じくする者が創る結社」を表しています。
また、新島は「学生を丁重に対応すること」を教職員に期待しました。才能があり、独立心旺盛で、条規から逸脱するような生徒や学生でも、型にはめずに自主性を活かして教育することで、優れた人物を養成できるとの考えからです。この遺訓は今日でも守られており、生徒個々人の個性と人格が充分に尊重される環境を提供しています。
同志社の教育の理念は、キリスト教主義に基づいた自治自立の精神の涵養、及び国際性豊かな人物を育成することです。同志社の伝統と自由に満ちた学風の中で学生は学び、「地の塩」「世の光」として、自らの人格をより高めつつ活躍することを目指しています。
「革新する伝統」を守り続けている点も、同志社の特徴の1つです。新島の「教育は200年の事業」という言葉に基づき、同志社の146年の歴史を大切にしつつ、同志社の未来を創造していくことを根本に据えています。
同志社の一貫教育について
同志社の一貫教育の建学の精神は、「良心教育」です。
また、教育の理念として「キリスト教主義」「自由主義」「国際主義」の3つを掲げています。それぞれの発達段階に応じた知識の教授には留まりません。同志社の一貫教育では、全人格教育を施すことにより、良心を持つ人材を育成します。
その目的は、自治・自由の精神、博愛精神、個人の尊厳の遵守、モラルに強く高潔な人格、そして国際社会において創造的な活動ができる力を持つ人物を輩出すること。
2006年には同志社小学校を、2011年には同志社国際学院が開校されました。初等教育段階から、国際性豊かな教育環境下で人物を養成することにより、国際主義の水準の向上と充実を図っています。
近年は、大学合格が目標となってしまい、大学入学後にその学習意欲を喪失してしまう事例も多々あります。しかし、同志社の一貫教育体制では、受験にとらわれない自由な教育と、目的意識を持った進学を見据えた高大連携事業・中高大連携事業により、学びを深化させることを目標としています。
生徒・学生だけではなく、教職員についても同様です。幼稚園から大学までの教育活動の成果を発表・議論する場を定期的に設け、教育水準の維持向上に取り組んでいます。
同志社中学校・高等学校
参照リンク:同志社中学校・高等学校
同志社中学校・高等学校について、詳しく見ていきましょう。
受験情報
2023年度の入学試験は、1月14日に行われる予定です。
国語と算数(各40分)の試験が課されます。
進学実績
同志社高等学校の2021年度の進路状況は、次の通りです。
- ・同志社大学:320人
- ・同志社女子大学:10人
- ・北海道大学:1人
- ・京都大学:2人
- ・大阪大学:1人
- ・岐阜大学:1人
- ・慶應義塾大学:5人
- ・国際基督教大学:2人
- ・東京理科大学:2人
- ・武蔵野美術大学:3人
- ・立命館大学:2人
- ・海外大学:2人
- ・その他:複数人
学校の特徴や特色
キリスト教主義に基づき、朝の礼拝や中学校での聖書教育、高等学校でのキリスト教教育を行っています。
独自の教育カリキュラムでの英語教育、体育祭や学園祭、キャンプなどのイベント、充実した部活動も同志社中学校・高等学校の特徴の1つです。
概要
最寄り駅
京都市営地下鉄の国際会館駅が最寄駅です。
創立年
1948年に同志社高等学校が設立されました。同志社中学校と統合し、同志社中学校・高等学校となったのは2010年です。
建学の精神・校風
同志社中学校の教育目標は、キリスト教主義を基本とし、豊かな人間性を育むことです。また、基礎学力の習得、思考力と創造力、自主性、豊かな国際性も重視しています。
総生徒数
2022年4月1日現在、中学生881人、高校生1,088人の合計1,969人が在籍しています。
学費
2023年度の初年度納入金は、1,111,900円の予定です。内訳は以下のとおりです(別途費用が発生する場合があります)。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 120,000円 |
授業料 | 708,000円 |
教育充実費 | 140,000円 |
生徒会費・父母の会費等 | 25,900円 |
キャンプ費・その他 | 118,000円 |
同志社香里中学校・高等学校
参照リンク:同志社香里中学校・高等学校
同志社香里中学校・高等学校の情報は、次の通りです。
受験情報
2022年度の前期入試は、1月15日に行われました。
国語・算数(各50分)・社会・理科(各40分)の試験が課されます。
国語 | 8時50分〜9時40分 |
算数 | 10時〜10時50分 |
社会 | 11時10分〜11時50分 |
理科 | 12時10分〜12時50分 |
進学実績
2015年の進学実績は、以下の通りです。
- ・同志社大学:289人
- ・同志社女子大学:9人
- ・国際基督教大学:1人
- ・富山大学:1人
- ・その他:複数人
学校の特徴や特色
礼拝・聖書といったキリスト教教育はもちろん、人権教育やボランティア活動を積極的に行い、生徒個々人の持つ良心を伸ばします。
ネイティブスピーカーによる英語授業や、スポーツによる国際交流、海外研修も特色の1つです。
概要
最寄り駅
京阪宇治線の香里園駅が最寄駅です。香里園駅からは徒歩18分で到着します。
創立年
1939年に、前身となる大阪偕行社附属小学校が開校されました。現在の同志社香里中学校・高等学校として開設されたのは、1951年です。
建学の精神・校風
同志社香里中学校・高等学校は、
- ・キリスト教主義
- ・自由主義
- ・国際主義
の3つの主義に則り、良心を備えた人材の育成に取り組んでいます。
総生徒数
2022年度は、中学生748人が在籍しています。高校生については公開されていません。毎年卒業生が300人程度いることから、900人程度であると考えられます。すなわち、合計約1700人が在籍している予測です。
学費
2022年度の初年度納入金は、1,069,300円です。内訳は以下のとおりです(別途費用が発生する場合があります)。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 130,000円 |
授業料 | 786,000円 |
PTA入会金 | 500円 |
生徒会費 | 4,200円 |
教育充実費 | 130,000円 |
PTA会費 | 15,600円 |
同志社生活協同組合出資金 | 3,000円 |
同志社女子中学校・高等学校
参照リンク:同志社女子中学校・高等学校
同志社女子中学校・高等学校についてまとめています。
受験情報
2023年度の一般入試前期日程は、1月14日の予定です。後期日程は1月15日の予定。国語・算数・社会・理科の4教科型または国語・算数・理科の3教科型から選択可能です。
国語 | 8時45分〜9時30分 |
算数 | 9時45分〜10時30分 |
理科 | 10時45分〜11時30分 |
社会 | 11時45分〜12時30分 |
進学実績
2021年度の推薦入学者数は次の通りです。
- ・同志社大学:229人
- ・同志社女子大学:16人
その他の大学への合格実績は、以下の通りです。
大阪大学・筑波大学・京都工芸繊維大学・早稲田大学・立命館大学・東京理科大学・国際基督教大学・その他多数
学校の特徴や特色
9万冊以上の蔵書がある図書・情報センターでの図書館教育や、充実した礼拝、ICTリテラシーを育成する教育を特徴としています。
TOEICなどの資格取得サポートやオンライン英会話、国際交流プログラムなど、充実した英語教育もポイントです。
概要
最寄り駅
地下鉄烏丸線の今出川駅が最寄駅です。今出川駅からは徒歩7分で到着します。
創立年
前身となる同志社女学校は1877年に設立されました。
建学の精神・校風
同志社女子中学校・高等学校は、キリスト教主義に基づいた全人教育を行っています。同志社系列校で唯一の女子校として、自らを律し、自ら考え、しなやかで強い女性を育んでいます。
総生徒数
生徒数は公表されていません。2022年度の中学校合格者が396人、高校合格者が26人であることから、中高合わせて約2500人が在籍していると考えられます。
学費
2022年度の初年度納入金は、928,750円です。内訳は以下のとおりです(別途費用が発生する場合があります)。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 100,000円 |
授業料 | 670,000円 |
生徒会入会金 | 150円 |
生徒会費 | 3,600円 |
教育後援会費 | 15,000円 |
PTA会費 | 8,000円 |
教育援護費 | 130,000円 |
父母の会入会金 | 2,000円 |
父母の会費 | 8,000円 |
※WRコースの場合、特別授業年間費用60,000円と、WRコース予納金28,000円が別途必要になります。
同志社国際中学校・高等学校
参照リンク:同志社国際中学校・高等学校
同志社国際中学校・高等学校を詳しくご紹介しています。
受験情報
2023年度の国内一般入試(G選考)は、2023年1月17日に予定されています。国語・算数、および理科・社会・英語のいずれかから1科目選択しての受験になります(各50分)。
進学実績
2020年の進学実績は、次の通りです。
- ・同志社大学:238人
- ・同志社女子大学:6人
- ・海外大学:複数人
- ・上智大学:3人
- ・立命館大学:2人
- ・早稲田大学:4人
- ・その他国内大学:複数人
学校の特徴や特色
受験勉強にとらわれない、自由な校風に基づく中高一貫の授業カリキュラムを特徴としています。
大学の入門講義に相当する高度な科目や、プレゼンテーションを中心にした科目といった、多彩な選択科目もポイントです。
概要
最寄り駅
JR東西線・学研都市線の同志社前駅が最寄駅です。同志社前駅からは徒歩10分で到着します。
創立年
同志社国際高等学校は1980年、同志社国際中学校は1988年の開校です。
建学の精神・校風
同志社国際中学校・高等学校は、「違いという共通点からの出発」を教育テーマとしています。また、自由な校風の中で、生徒が自身の様々な可能性を見つめることを目指しています。
総生徒数
2020年4月の時点で、中学生416人、高校生816人の計1,232人が在籍しています。
学費
2022年度の初年度納入金は、1,080,000円です。内訳は以下のとおりです(別途費用が発生する場合があります)。
項目 | 金額 |
---|---|
入学金 | 100,000円 |
授業料 | 850,000円 |
教育充実費 | 130,000円 |
同志社大学附属校の中学受験におすすめの塾
同志社大学附属中学校の受験対策は、塾のサポートを活用することがポイントです。
ここからは、ジュクセンが厳選した、同志社大学附属校の受験におすすめの塾を5つご紹介します。どの塾も志望校別の受験対策を行うことができるので、ぜひ参考にしてみてください。
おすすめ塾①:開成ベガ
最初にご紹介するおすすめの塾は、開成ベガです。
授業形式
授業形式は、少人数制の集団授業が採用されています。オンライン授業も可能です。
塾の特徴
開成ベガは、早期(小学2、3年生)から中学受験対策をスタートできる、生徒の発達段階に合ったカリキュラムを作成しています。
知識の丸暗記や詰め込みではなく、論理的な理解を重視して整理し、解答するという流れを大切にしているので、思考力を向上させることが可能です。その他、学習とテストのサイクルが特徴の四谷大塚NETシステムも導入しているので、確実な知識の定着が見込めるでしょう。
開成ベガ独自の取り組みやその他塾情報は、こちらから確認できます。
料金
小学6年生が週7コマ授業を受けた場合、月額料金は30,800円となります。別途入学費が11,000円必要です。
おすすめ塾②:エディック・創造学園
次にご紹介する塾は、エディック・創造学園です。
授業形式
授業スタイルは、集団授業となっています。オンラインでも受講可能です。
塾の特徴
エディック・創造学園は、「LCC学力循環向上システム」と呼ばれる、「ラーニング」「チェック」「ケア」の3要素から構成されるシステムを特徴の1つとしています。
通常授業の「ラーニング」、毎回の小テストによる「チェック」、個別フォローの「ケア」により、学習内容を確実に身に付けることが可能です。情報処理能力や集中力を伸ばす「聞き取りトレーニング」も導入されています。
エディック・創造学園が行う授業内容やトレーニング等の詳細は、こちらでさらに詳しく解説しています。
料金
小学6年生が週2回通塾した場合、授業料は月々16,500円です。
おすすめ塾③:成基の個別教育ゴールフリー
3番目のおすすめ塾は、成基の個別教育ゴールフリーです。
授業形式
授業スタイルは、個別指導形式です。
塾の特徴
成基の個別教育ゴールフリーは、関西圏の難関校への多数の合格実績がある、合格力獲得に特化した個別指導塾です。
個別カリキュラムに基づいた質の高い個別指導と、PDCAサイクルの学習を反復する自立学習の習慣付けにより、段階的に成績を伸ばすことができます。
教科を担当するコーチと教室長によるダブルサポート体制を整えているので、勉強面だけではなく、メンタル面でのサポートもしっかり受けることができるところも特徴の1つです。
成基の個別教育ゴールフリーでの学習やサポート体制については、こちらでさらに詳しく解説しています。
料金
小学6年生が週1回通塾した場合、月額費用は7,700円です。
おすすめ塾④:KEC個別・KEC志学館個別
4つ目のおすすめの塾は、KEC個別・KEC志学館個別です。
授業形式
授業形式は、1対1または1対2から選べる個別指導となっています。オンライン授業にも対応しています。
塾の特徴
KEC個別・KEC志学館個別は、生徒一人一人の学習データを分析して、優先すべき学習分野を提示するAIを活用した最先端の個別指導が特徴です。
AIに加え、科目別の担任が、学力向上に必要な勉強事項を徹底的に洗い出して指導に当たるので、苦手分野を得意分野に変えることもできるでしょう。
KEC個別・KEC志学館個別の授業方法や、オンライン授業については、こちらの記事から確認することができます。
料金
小学6年生が週1回通塾する場合、月間授業料は15,180円となります。別途、入学金16,500円、教育充実費2,860円、テキスト代、テスト代が必要です。
おすすめ塾⑤:KEC近畿教育学院
最後におすすめするのは、KEC近畿教育学院です。
授業形式
授業スタイルは、平均10人からなるクラスでの集団指導です。
塾の特徴
KEC近畿教育学院は、「授業→演習+宿題→復習テスト+宿題解説」のサイクルと、「毎回・毎週・毎月の定着度確認テスト+間違い直し」のサイクルの両方を採用しているところが特徴です。2つのサイクルにより、学習内容を徹底的に身に付けて理解するとともに、自学自習習慣を身に付けることができます。
実力や学習状況を把握できる模試や確認テストも充実しているので、勉強へのモチベーションを持続させることも可能です。
KEC近畿教育学院の特徴やおすすめポイントは、こちらから詳しくチェックすることができます。
料金
小学6年生が週2回通塾した場合、月額費用は9,900円となります。初期費用として別途16,500円が必要です。
まとめ
同志社大学附属校は、キリスト教主義の教育を行う、国際性豊かで自由な校風が特徴の学校です。独自のカリキュラムや、部活動や各種イベントなどの課外活動も非常に充実しています。
毎年倍率は高く、中学受験対策なしでは入学が困難な中学校ばかりとなっています。確実に合格を目指すためにも、塾のサポートを最大限に活用しましょう。
本記事でご紹介したおすすめの塾は、同志社大学附属中学校の入試対策や受験サポート体制が万全です。受験対策の塾選びに迷ったときには、ぜひ参考にしてみてください。
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