自由研究のまとめ方!小学生・中学生、同じ実験でも考察が変わる
自由研究の実験や観察は終わったのに、いざまとめようとすると手が止まってしまう。そんな人は多いのではないでしょうか。自由研究は、タイトル→きっかけ・目的→予想・仮説→方法→結果→考察→感想の順にまとめると、迷わず書き進めることができます。
ただし、小学校低学年・高学年・中学生では、まとめるときに意識したいポイントが少しずつ変わるのです。
この記事では、基本の7項目の書き方に加えて、学年別のテンプレートや完成例、ノート・模造紙への配置方法まで紹介します。
編集部
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目次
自由研究のまとめ方|基本の7項目と書き方

自由研究は、次の7項目の順番でまとめると書きやすくなります。
- タイトル
- きっかけ・目的
- 予想・仮説
- 方法
- 結果
- 考察
- 感想
この順番で自分の研究内容を当てはめていけば、提出物として必要な情報がひととおりそろいます。項目の名前や数は、学校から指定がある場合はそちらを優先してください。ここから、それぞれの項目を詳しく説明します。
1.タイトル|研究内容が伝わるものにする
タイトルは、読んだ人が「何を調べた研究なのか」をひと目で理解できるものにします。
たとえば「氷の研究」だと、何を調べたのか伝わりません。一方で「氷は置く場所によって、とける速さが変わるのか」であれば、研究の内容と疑問がそのまま伝わります。タイトルは研究内容そのものを言い表す文にすることが大切です。
タイトルの型として、次のようなパターンも使いやすいです。
- 「〇〇によって△△は変わるのか」
- 「〇〇と△△を比べてみた」
- 「なぜ〇〇は△△なのか」
自分の研究テーマをこの型に当てはめると、タイトルが作りやすくなります。
2.きっかけ・目的|「なぜ?」を書く
きっかけ・目的では、「なぜこのテーマを選んだのか」「何を知りたかったのか」を書きます。
難しく考える必要はありません。「どうして気になったの?」「何を知りたかったの?」と自分に問いかけてみると、自然に言葉が出てきます。
たとえば、次のような書き方ができます。
「夏休みに冷蔵庫から出した氷が、テーブルの上でどんどん小さくなっていくのを見ました。同じ大きさの氷でも、置く場所によってとける速さが違うのか、気になったので調べることにしました。」
この項目では、自分が実際に感じた疑問をそのまま書くことがポイントです。
3.予想・仮説|理由とセットで書く
予想・仮説では、実験や観察をする前に「どうなると思ったか」を書きます。
小学生では「予想」と書くことが多いですが、中学生では、理由や根拠をもとに「〇〇なら△△になるのではないか」と仮説を立てることもあります。
「日なたの氷が早くとけると思いました」だけでなく、次のように書くと、より研究らしいまとめになります。
「日なたの氷が早くとけると思いました。なぜなら、日なたのほうが日陰より温度が高いと思ったからです。」
予想に理由を添えておくと、結果と比べやすくなり、考察にもつなげやすくなります。
4.方法|手順や条件を具体的に書く
方法では、「何を使って、どこで、どのように調べたのか」を書きます。読んだ人が同じ実験を再現できるくらい具体的に書くのが目安です。
具体的には、次のような内容を入れます。
- 用意したもの(材料・道具)
- 実験を行った場所
- 実施した日時
- 実験・観察の手順
- 比較した条件
- 時間や大きさなどの測り方
たとえば「同じ製氷皿で作った氷を2つ用意し、同じ種類の皿に1つずつのせた。1つは日なた、もう1つは日陰に置き、完全にとけるまでの時間をストップウォッチで測った」のように、比べたい条件(置き場所)以外はそろえて書くと、実験の見本として整合性が取れます。
写真や図を入れると、文章だけでは伝わりにくい実験の様子がより明確になります。
5.結果|わかった事実を書く
結果には、自分の感想や理由ではなく、実際に起きたこと・測った数字だけを書きます。
たとえば、次のように書きます。
「日なたに置いた氷は10分でとけました。日陰に置いた氷は18分でとけました。」
これが結果です。「日なたのほうが暑かったから早くとけたと思う」というのは考察にあたるため、結果には混ぜないようにします。
数値がある場合は、表やグラフにすると比較しやすくなります。
以下は、氷の実験結果をまとめた例です。
| 置いた場所 | とけるまでの時間 |
|---|---|
| 日なた | 10分 |
| 日陰 | 18分 |
表からは、日なたに置いた氷のほうが、日陰に置いた氷よりも早くとけたことが読み取れます。結果には、事実だけを数字や言葉で正確に書くことが大切です。
6.考察|結果から「なぜ?」を考える
考察は、この記事の中でも特に丁寧に理解しておきたい項目です。
考察では、結果を見て「なぜこうなったのか」「予想と同じだったか」「違ったならなぜ違ったのか」を考えて書きます。
「結果」「わかったこと」「考察」は混同しやすいので、同じ題材で比較してみます。
- 結果:日なたでは10分で氷がとけた
- わかったこと:日なたの氷が最も早くとけた
- 考察:日なたは温度が高く、太陽の光が当たったことで氷がとけやすくなったと考えられる
このように、結果は事実、わかったことは結果のまとめ、考察は理由づけという役割の違いがあります。
なお、予想と違う結果になっても問題ありません。「なぜ予想と違ったのか」を自分なりに考えて書くこと自体が考察になるからです。
7.感想|学びや次の疑問を書く
感想は、「楽しかったです」「おもしろかったです」だけで終わらせないようにします。
感想では、次のような内容を書くと内容が深まります。
- 研究して気づいたこと
- 驚いたこと
- 難しかったこと
- 次に調べてみたいこと
たとえば、「日なたと日陰でこんなに時間差が出るとは思っていなかったので驚きました。次は、氷の大きさを変えても同じ結果になるのか調べてみたいです。」のように、次の疑問につなげると自由研究らしい締めくくりになります。
学年・研究タイプ別|自由研究のまとめ方

基本の7項目がわかったところで、次に気になるのは「自分の学年ではどこまで書けばいいのか」ではないでしょうか。ここでは、低学年・高学年・中学生それぞれのまとめ方の違いと、研究タイプによる書き方の違いを紹介します。
低学年向けのまとめ方・テンプレート
小学1〜3年生程度では、「仮説」「考察」といった言葉にこだわりすぎる必要はありません。
次のようなシンプルな流れで十分です。
どうして調べようと思った?→何をした?→どうなった?→何がわかった?→どう思った?

絵や写真を多めに使い、自分の言葉で書けていることを大切にします。
そのまま使えるテンプレートは、次のとおりです。
「わたしは〇〇が気になったので、調べることにしました。」
「〇〇をしました。」
「やってみると、〇〇になりました。」
「〇〇ということがわかりました。」
「〇〇だと思いました。次は△△もやってみたいです。」
〇〇の部分を自分の研究内容に置き換えて使ってください。
高学年向けのまとめ方・テンプレート
小学4〜6年生程度では、低学年より一歩進めて、予想→結果→比較→考察までを書くことを目指します。

「予想と結果は同じだったか」「なぜそうなったと思うか」まで考えて書けると、高学年らしいまとめ方になります。
テンプレートの例は、次のとおりです。
「わたしは〇〇について調べたいと思いました。理由は〜だからです。」
「〇〇になると予想しました。なぜなら〜だからです。」
「実験の結果、〇〇になりました。」
「予想と比べて、〇〇でした。この理由は、〜だと考えました。」
〇〇や〜の部分を自分の研究内容に置き換えて活用してください。
中学生向けのまとめ方・テンプレート
中学生では、研究目的、仮説、実験条件、数値やデータ、結果と考察の区別、根拠に基づく考察、結論、今後の課題、参考文献・参考資料まで意識して書きます。

ただし、論文のような難しい書き方をする必要はありません。まずは「なぜそう考えたのか」を結果と結びつけて説明することを意識しましょう。
テンプレートの例は、次のとおりです。
「この研究の目的は、〇〇を明らかにすることです。」
「〇〇という条件のとき、△△になると仮説を立てました。」
「実験の結果は、以下のとおりです。(表・グラフ)」
「結果から、〇〇であると考察しました。理由は〜です。ただし、〜については今回測定していないため、今後確かめたいと考えています。」
同じ研究を学年別に比べてみよう
同じ「氷がとける速さ」の研究でも、学年によって考察の書き方は変わります。ここでは、考察を例に、低学年・高学年・中学生でどう書き分けるかを比較してみます。
- 低学年:「日なたのほうが早くとけました。あついところだからだと思います。」
- 高学年:「日なたのほうが早くとけました。予想と同じでした。日なたでは太陽の光が直接当たったことが、氷が早くとけた理由の一つだと思います。」
- 中学生:「日なたのほうが早くとける結果となり、仮説と一致した。日なたでは直射日光の影響を受けたことなどが、氷のとける速さに関係した可能性がある。ただし、今回は気温や氷の表面温度を測っていないため、次回は温度も記録して確かめたい。」
このように、学年が上がるほど「簡単な言葉になる/難しい言葉になる」という違いではなく、理由や根拠をどこまで深く掘り下げるかという違いが出てきます。
まとめると、低学年は事実に簡単な理由を添える段階、高学年は予想との比較に理由を加える段階、中学生は根拠をもとに結果を解釈し、測っていないことや研究の限界まで示す段階、という違いです。自分の学年ならどのくらいまで書けばよいか、この比較を参考にしてください。
実験・観察・調べ学習のまとめ方
自由研究には、実験・観察・調べ学習といったタイプがあります。基本の7項目を土台にしつつ、研究タイプによって必要な項目や重視するポイントを調整します。たとえば観察や調べ学習では、「予想・仮説」を必ず立てなければならないわけではありません。
実験では、予想・条件・比較・数値・考察を重視します。条件をそろえて比べることが結果の説得力につながります。
観察では、日時・継続的な変化・写真・スケッチを重視します。同じものを続けて記録することで、変化の様子が伝わりやすくなります。
調べ学習では、疑問・調べた方法・わかったこと・情報の比較・自分の考え・参考資料を重視します。複数の情報を比べて、自分なりの考えをまとめることが大切です。
自分の研究タイプに合わせて、どこを重視すればよいかの参考にしてください。
自由研究の完成例・見やすいレイアウト

ここまでで「何を書くか」がわかったところで、次は実際の提出物としてどう完成させるかを見ていきます。
「氷がとける速さ」の完成例
これまで説明に使ってきた「氷は置く場所によって、とける速さが変わるのか」を例に、タイトルから感想までを通して見てみましょう。
タイトル
氷は置く場所によって、とける速さが変わるのか
きっかけ・目的
夏休みに冷蔵庫から出した氷が、テーブルの上でどんどん小さくなっていくのを見ました。同じ大きさの氷でも、置く場所によってとける速さが違うのか、気になったので調べることにしました。
予想
日なたの氷が早くとけると思いました。なぜなら、日なたのほうが日陰より温度が高いと思ったからです。
方法
同じ製氷皿で作った氷を2つ用意し、同じ種類の皿に1つずつのせました。1つは日なた、もう1つは日陰に置き、完全にとけるまでの時間をストップウォッチで測りました。あわせて5分ごとに氷の様子を記録しました。(ここに実験の様子の写真を入れる)
結果
日なたに置いた氷は10分でとけました。日陰に置いた氷は18分でとけました。(ここに結果の表を入れる)
考察
日なたのほうが早くとけ、予想と同じ結果になりました。日なたでは直射日光の影響を受けたことなどが、氷のとける速さに関係した可能性があります。ただし、今回は気温や氷の表面温度を測っていないため、次回は温度も記録して確かめたいと思います。
感想
日なたと日陰で、これほど時間に差が出るとは思っていなかったので驚きました。次は、氷の大きさを変えても同じ結果になるのか調べてみたいです。
このように、前半で説明してきた内容がひとつの自由研究として完成します。自分の研究内容に置き換えながら、同じ流れで書き進めてみてください。
ノートのまとめ方・ページ構成

ノートにまとめる場合は、あらかじめページ構成を決めておくと書きやすくなります。
以下は、6ページ程度を想定したページ構成の例です。
| ページ | 内容 |
|---|---|
| 1ページ目 | タイトル・きっかけ・目的 |
| 2ページ目 | 予想・方法 |
| 3〜4ページ目 | 結果・写真・表 |
| 5ページ目 | 考察 |
| 6ページ目 | 感想・参考資料 |
この表からは、前半に「調べる前の内容」、後半に「調べたあとの内容」を配置する流れが読み取れます。ページ数や配分は絶対的なものではないので、研究内容や学校からの指定に合わせて調整してください。
模造紙・画用紙のレイアウト例

模造紙や画用紙では、どこに何を書くかが一目でわかる配置にすることが大切です。
以下は、レイアウトの一例です。
| 位置 | 内容 |
|---|---|
| 上部 | タイトル |
| 左側 | きっかけ・予想 |
| 中央 | 方法・写真 |
| 中央〜下 | 結果・グラフ |
| 下部 | 考察・感想 |
この表のように、上から下、左から右へ読み進める流れを意識して配置すると、見る人にとって理解しやすい仕上がりになります。実際に作るときは、いきなり清書せず、小さな紙で配置を確認してから取りかかると失敗が少なくなります。
写真・表・グラフで見やすくするコツ
写真・表・グラフは、見栄えをよくするためではなく、研究内容を伝わりやすくするために使います。
情報の種類によって、使うものを選ぶとよいでしょう。
- 実験の様子→写真
- 観察した変化→写真・イラスト
- 数値の一覧→表
- 数値の差や変化→グラフ
あわせて、次のようなポイントを意識すると、より見やすくなります。
- 写真には簡単な説明をつける
- 見出しは本文より大きくする
- 色は使いすぎず、2〜3色程度にする
- 文章を1か所に詰め込みすぎない
- 清書する前に全体の配置を決める
見やすさは、研究内容が正しく伝わるための手段だと考えて取り組んでみてください。
自由研究のまとめ方Q&A

ここでは、通常の進め方では解決しにくい困りごとについて、対処法を紹介します。
予想を書き忘れたらどうする?
実験や観察がすでに終わっていても、実験前にどうなると思っていたかを覚えている場合は、それを予想として書いてかまいません。
ただし、結果を見たあとに「最初からそう予想していたことにする」のは避けてください。
どうしても思い出せない場合は、無理に予想を作らず「今回は予想を立てずに実験を行った」と正直にまとめる方法もあります。
研究に失敗してもまとめられる?
失敗した結果も、自由研究としてきちんとまとめることができます。
大切なのは、何が起きたか、なぜうまくいかなかったと思うか、次にやるならどう改善するか、を書くことです。成功した研究だけが良い研究ではなく、失敗から考えたことにも価値があります。
写真を撮り忘れたらどうする?
写真がなくても、文章やイラスト、図で実験方法や観察内容を説明することができます。
なお、実際には撮っていない写真を後から再現して使う場合は、「これは再現したものです」とわかるように書き添え、事実と混同しないよう配慮してください。
自由研究は1日でまとめられる?
すでに実験・観察・調査が終わっているのであれば、まとめの作業だけなら1日で進められる場合もあります。
進め方の目安は、結果を整理する→7項目に当てはめる→文章を書く→写真や表を配置する→最終確認する、という順番です。
ただし、時間がないからといって、実験結果やデータを実際とは違う形に作り替えることは避けてください。
まとめ 自由研究をわかりやすくまとめよう

自由研究は、タイトル→きっかけ・目的→予想・仮説→方法→結果→考察→感想の順に整理すると、まとめやすくなります。
低学年は自分の言葉や絵・写真を大切にし、高学年は予想と結果を比べ、中学生は結果を根拠に考察を深めることを意識してみてください。ノートや模造紙でまとめる場合は、読み手が順番に追いやすい配置にすることも大切です。
上手な文章を書くことよりも、自分が何を調べ、何がわかり、そこから何を考えたのかが伝わることのほうが大切です。ここまでの内容を参考に、自分の研究をひとつずつ当てはめていけば、自由研究はきちんと形になります。まずは、タイトルときっかけから書き始めてみてください。
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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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