学習院高等科を徹底紹介!偏差値や校風・向いている人まで現役塾講師が解説!
学習院高等科は、JR目白駅から徒歩5分という好立地にありながら、緑豊かな広大なキャンパスで学校生活を送れる私立男子校。学習院大学への内部進学という選択肢を持つ一方で、他大学を目指す生徒も少なくありません。
「自由と責任」を重んじる校風のもと、勉強だけでなく部活動や学校行事にも打ち込める環境が整っています。この記事では、そんな学習院高等科の魅力を、現役塾講師の大山先生監修のもとで紹介します。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
大山雅司
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
目次
学習院高等科とは-目白の広大なキャンパスで自由に学ぶ

学習院高等科は、東京都豊島区目白にある私立男子校です。学習院中等科から進学する生徒が中心ですが、高校からの募集も行われています。
まずは、学習院高等科の魅力を4つ見ていきましょう。
① 学習院大学へ内部進学できる
2026年3月は、120名が学習院大学へ内部進学しました。高等科は1学年約200名のため、およそ6割にあたる規模です。一方、残る生徒は他大学への一般受験や指定校推薦など、それぞれの希望に合わせた進路を選んでいます。
学習院大学への内部進学と他大学受験の両方を視野に入れつつ、自分に合った進路を考えられることが大きな魅力です。
② 目白駅徒歩5分の好立地×広大なキャンパス
学習院高等科は、JR山手線「目白駅」から徒歩5分、東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」からも徒歩5分ほどの立地。目白キャンパス全体は約20万㎡の広さがあり、都心とは思えないほど緑豊かな環境です。
キャンパス内にはグラウンドや野球場、テニスコート、馬場などがあり、中・高等科だけでなく大学の施設を利用する機会もあります。アクセスの良さと、伸び伸び過ごせる環境の両方を求める人には魅力的な立地と言えるでしょう。
③ 馬術部など珍しい部活動を経験できる
学習院高等科には、一般的な高校ではなかなか経験できない部活動があります。
2027年度学校案内によると、部活動・同好会は合わせて34団体。馬術、アーチェリー、漕艇、ホッケーなど、珍しい競技にも挑戦できます。
なかでも特徴的なのが馬術部。目白キャンパス内に馬場があり、大学の馬術部とともに活動。部員の多くが、高等科に入ってから馬術を始めています。
興味を持ったことに飛び込みやすく、それを支える施設までそろっていることも学習院高等科ならではの魅力です。
④ 長い歴史がありながら校風は自由で伸びやか
学習院の起源は、1847年に京都で開かれた公家の教育機関にあります。1877年には東京・神田錦町に華族学校が開設され、2027年には創立150周年を迎える長い歴史を持つ学校です。
こうした背景から厳格な校風をイメージするかもしれませんが、高等科では自由と責任を重んじる教育が特徴。いわゆる校則と呼ばれるような細かな規則は少なく、生徒自身の判断に任される部分が大きくなっています。
生徒会活動や学校行事も自主性を大切にしており、自分の価値観や考えを持って行動することが求められます。
学習院高等科の偏差値はどのくらい?
高校受験をする上で気になるのが、偏差値ではないでしょうか。
学習院高等科の偏差値は63です。高校受験では高い学力が求められる水準で、募集人員も約20名と多くありません。
2027年度入試は国語・数学・英語の3教科で実施されるため、3科目をバランスよく仕上げる必要があります。
※参照元:進学研究会「高校情報ステーション」
学習院高等科の教育の特色

学習院高等科では、大学進学だけを目的とせず、生徒自身の興味や将来の方向性に合わせて学びを選べる環境が整っています。ここでは4つの特色を紹介します。
① 選択授業で内部進学・他大学受験へ対応
学習院高等科では、習熟度別や大学受験のための特別なコース分け・クラス編成は行っていません。一方で、数多くの選択授業が用意されており、自分の進路に必要な科目を選びながらカリキュラムを組むことができます。
授業内容も、他大学を受験する場合に対応できる水準。そのため、学習院大学への内部進学だけでなく、他大学への進学も視野に入れながら、自分の希望する進路に合わせて学べるのが特徴です。
② 学習院大学と連携した学び
大学と同じキャンパスで学ぶ附属校ならではの取り組みもあります。年間行事には大学教員による出張講義や大学授業の聴講が組み込まれており、高校在学中から大学での学びに触れる機会があります。
内部進学を考えている生徒にとっては、大学で何を学びたいのかを考えるきっかけにもなるでしょう。他大学を志望する場合でも、高校のうちから専門的な学問に触れられる良い機会です。
③ 少人数の英語授業と第二外国語
外国語教育も学習院高等科の特色の一つ。
英語は3年間の必修18単位のうち14単位を20人程度の少人数クラスで実施。ネイティブスピーカーによる授業もあり、「読む・書く・聞く・話す」の4技能をバランスよく学ぶことができます。選択科目ではドイツ語・フランス語・中国語も履修可能です。英語だけにとどまらず、複数の言語や文化に触れられる環境が用意されています。
④ 留学・国際交流の選択肢も豊富
学習院高等科では、海外で学ぶ機会も用意されています。
米国のSt. Paul’s Schoolとは留学協定を結んでおり、高等科から最大2名を1年間派遣。所定の条件を満たせば、海外の高校へ原則1年間留学しても留年せずに進級できる「公認留学制度」もあります。
また、ハワイのプナホウスクールが主催する国際交流プログラムでは、選抜された3名が約2週間の研修に参加。世界各国の高校生とグローバルな課題について議論するなど、語学だけにとどまらない国際交流を経験できます。
学習院高等科の学校行事や部活動・制服

学習院高等科では、生徒自身が企画・運営に関わる行事も多く、年間を通してさまざまなイベントが行われています。
鳳櫻祭(文化祭)
学習院高等科を代表する行事が、例年秋に開催される鳳櫻祭(ほうおうさい)です。
クラスや部活動による展示・発表などが行われるほか、実行委員会も生徒が中心となって運営。数カ月前から準備に取り組む生徒もおり、高等科の自由な校風や自主性が表れる行事となっています。
普段の授業とは違った形で仲間と協力し、一つのものを作り上げる経験ができるイベントです。
筑波大学附属高校との定期戦やボート大会
学習院高等科には、長い歴史を持つ学校ならではの行事もあります。
6月には筑波大学附属高校との総合定期戦、7月にはボート大会を実施。そのほか、沖縄研修旅行、院内大会、柔道納会、マラソン大会、スキー教室など、年間を通して多彩な行事が組まれています。
勉強だけではなく、スポーツや行事にも全校で取り組む機会が多い学校です。
中高合同の地学部など、活動の幅が広い
学習院高等科では、中等科と合同で活動する部活動もあります。なかでも地学部は規模が大きく、化石採集や天体観測、巡検など、校外に出て取り組む活動も豊富です。
また、ほかの部活動と兼部しながら、興味のある企画や行事に参加する生徒もいます。一つの部活動にとどまらず、関心に応じて複数の活動に関われる点も、学習院高等科の学校生活の特徴です。
制服は伝統ある濃紺の詰襟スタイル

学習院高等科の制服は、海軍士官の服装をモデルにした伝統あるデザイン。学習院は日本で最初に学生の制服を定めた学校とされています。
高等科では、濃紺の詰襟型の上着とズボンが基本。夏は白い半袖シャツに濃紺のズボンを合わせるスタイルで、シンプルながら学習院らしい歴史を感じさせる制服となっています。
学習院高等科の大学合格実績
学習院高等科では、学習院大学への内部進学と他大学受験の両方が選択肢となっています。
2026年3月は、120名が学習院大学へ推薦で進学しました。内訳は経済学部44名、法学部39名、国際社会科学部21名、文学部10名、理学部6名です。
一方で、他大学への合格者も毎年出ています。2026年3月卒業生の主な合格実績を見てみましょう。
■ 学習院高等科の主な他大学合格実績
| 大学 | 現役 | 既卒 | 合計 |
|---|---|---|---|
| 東京大学 | 1名 | 1名 | 2名 |
| 早稲田大学 | 16名 | 8名 | 24名 |
| 慶應義塾大学 | 20名 | 3名 | 23名 |
| 上智大学 | 9名 | 2名 | 11名 |
| 東京理科大学 | 8名 | 3名 | 11名 |
| 学習院大学※ | 7名 | 0名 | 7名 |
| 明治大学 | 8名 | 5名 | 13名 |
| 青山学院大学 | 3名 | 2名 | 5名 |
| 立教大学 | 3名 | 1名 | 4名 |
| 中央大学 | 9名 | 1名 | 10名 |
| 法政大学 | 4名 | 2名 | 6名 |
※一般選抜などによる合格者。内部推薦120名とは別集計。
参照元:学習院高等科「2026年3月学習院高等科進学実績」
早稲田大学24名、慶應義塾大学23名をはじめ、学習院大学以外の難関私立大学にも多くの合格者が出ています。東京大学にも現役・既卒を合わせて2名が合格しました。
内部進学組は約6割程度であり、他大学受験組も一定数いるため、他大学組が孤立しづらい環境と考えられます。ただし、他大学を受験する場合は、学習院大学への内部推薦を保持したまま受験することはできません。3年次の11月下旬までに進路を決め、他大学受験を選ぶ場合は学習院大学推薦辞退届を提出する必要があります。
学習院高等科の入試情報
学習院高等科の高校入試は、一般入試のみです。帰国生入試や推薦入試、第一志望による優先入学、二次募集はありません。
2026年度の入試結果は次のとおりでした。
| 募集人員 | 志願者数 | 受験者数 | 合格者数 | 実質倍率 |
|---|---|---|---|---|
| 約20名 | 153名 | 107名 | 39名 | 2.74倍 |
募集人員は約20名と少なく、2026年度は107名が受験して39名が合格。実質倍率は2.74倍でした。
学習院高等科に合格するには?傾向と対策
2027年度入試は、国語・数学・英語の3教科で実施され、試験時間は各60分です。
2026年度の合格者は300点満点で、最高252点、最低205点、平均219.6点。平均では7割を超えているため、過去問演習でも3教科を通して安定して得点できる力が必要です。
国語は長文読解に加えて記述問題が多く、また、漢字の読み書きに点数を多く配分している点が特徴です。英語では長文・リスニング・英作文が出題されます。数学は中学校で学ぶ基本事項を重視しつつ、関数や図形の証明、文章題などで考え方を説明する力も必要です。
学習院高等科にはどんな生徒が向いてる?

学習院高等科に向いているのは、自由な環境の中で、自分の興味や進路を自分で選びたい生徒です。
学習院大学への内部進学だけでなく他大学受験も選べるほか、豊富な選択科目や珍しい部活動、留学など、高校3年間で挑戦できることが多くあります。
また、1学年200名程度に対して、高校からの募集人員は20名程度です。高校から入学する生徒は少数派となるため、その点を理解したうえで、自分から周囲と関わり、人間関係を築いていける生徒のほうがなじみやすいでしょう。
自由度が高い分、学習面でも学校生活でも、自分で考えて動く姿勢が求められます。やりたいことを自分で見つけ、周囲とも積極的に関わりながら高校生活を送りたい生徒に向いている学校と言えます。
学習院高等科の所在地・生徒数
最後に、学習院高等科の所在地など基本情報を紹介します。
| 高校名(正式名称) | 学習院高等科 |
|---|---|
| 学校区分 | 私立・男子校 |
| 所在地 | 東京都豊島区目白1-5-1 |
| 最寄り駅 | JR山手線「目白駅」から徒歩5分/東京メトロ副都心線「雑司が谷駅」から徒歩5分 |
| 生徒数 | 609名(2026年5月1日時点) |
| 偏差値 | 63 |
| 2026年度 実質倍率 | 2.74倍 |
参照元:学校法人学習院「学生・生徒・児童・園児数」 /進学研究会「高校情報ステーション」 /学習院高等科「2026年度 学習院高等科入試結果」
まとめ:学習院高等科は自由に幅広い経験を積める附属校
今回は、学習院高等科について解説しました。
目白駅から徒歩圏内という便利な立地にありながら、広大で緑豊かなキャンパスを持つ学習院高等科。自由と責任を重んじる校風の中で、勉強だけでなく部活動や学校行事にも打ち込める環境が整っています。
進路についても、学習院大学への内部進学だけに限られません。内部進学を選ぶ生徒と他大学を目指す生徒が同じ学校で過ごし、それぞれの目標へ進んでいけることが大きな特徴です。
学習院大学への内部進学という選択肢を持ちながら、高校生活では幅広い経験を積みたい-そんな生徒にとって、学習院高等科は検討したい学校の一つでしょう。
気になる方は学校説明会や鳳櫻祭にも足を運び、キャンパスの広さや生徒の雰囲気を実際に確かめてみてください。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
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