中学受験にかかる塾費用は?年間塾代や月謝、私立学費について徹底解説!


編集部
塾選(ジュクセン)編集部
中学受験をする場合、塾に通うのが一般的とされています。その際、気になるのが小学生対象の塾にかかる費用。どのくらいになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。
今回は中学受験で高い実績を持つ大手塾の費用相場を、関東・関西それぞれ紹介します。また、中学受験対策におすすめの塾についてもまとめています。
授業料以外に必要となる費用や私立中学校の学費、そして塾選びや塾に通うべきタイミングについても一緒に解説しますので、中学受験をするかどうかの参考にしてください。

中学受験の塾費用はどのぐらいかかるの?(月間・年間トータルで解説)
中学受験では小学校の授業では習わないような問題が出題されることもあり、塾に通って中学受験用の対策を行なうのが一般的です。まずは、中学受験を目指すための「一般的な中学受験塾の費用相場」について見ていきましょう。
一般的な中学受験塾を利用する場合の費用相場は次の通りです。年間トータルには授業料の他に、季節講習費なども含まれています。
学年 | 月の授業料 | 年間トータル |
---|---|---|
4年生~5年生 | 27,000~40,000円 | 400,000~700,000円 |
6年生 | 36,000~55,000円 | 900,000~1,200,000円 |
次章では、関東・関西の「大手中学受験塾」の中学受験対策の費用相場をご紹介します。
【関東】大手中学受験塾の費用相場を比較!年間料金も紹介
次に、中学受験塾として高い実績を持ち、業界では大手として知られている塾の費用相場です。関東エリアでは特に四谷大塚と進学個別指導のTOMAS、SAPIX、早稲田アカデミー、日能研が中学受験塾として有名です。
四谷大塚 | 進学個別指導の TOMAS |
SAPIX | 早稲田 アカデミー |
日能研 | |
---|---|---|---|---|---|
1年生 | 15,400円 ※リトルコース |
- | 22,000円 264,000円/年 |
17,800円 213,600円/年 |
- |
2年生 | 15,400円 ※リトルコース |
- | 23,100円 277,200円/年 |
17,800円 213,600円/年 |
- |
3年生 | 23,100円 ※リトルコース |
- | 25,300円 303,600円/年 |
28,000円 336,000円/年 |
11,400円 136,800円/年 |
4年生 | 39,600円/月 475,200円/年 |
- | 45,650円 547,800円/年 |
31,800円 381,600円/年 |
22,880円 274,560円/年 |
5年生 | 49,500円 594,000円/年 |
- | 57,750円 693,000円/年 |
51,300円 615,600円/年 |
29,700円 356,400円/年 |
6年生 | 8月まで:63,800円 9月以降:85,800円 897,600円/年 |
約35,000円 ※約420,000円/年 |
66,000円 792,000円/年 |
52,200円 626,400円/年 |
35,640円 427,680円/年 |
※塾選が独自に調査したアンケート結果をもとに算出した、週1回コマあたりの月謝中央値
■四谷大塚
四谷大塚の基本情報 | |
---|---|
塾タイプ | 集団塾 |
指導形式 | 集団指導(10名以上) |
特徴 | ①開成・桜蔭など最難関中学合格に向けた実力が、予習→授業→復習のサイクルを通して身につく ②1週間1単元のスモールステップカリキュラム&IT教材を活用した家庭学習サポートで効果的な学習が可能 ③「ほめて伸ばす」熱誠指導で、モチベーションもアップ! |
料金 | 入会金:22,000円 月謝: ・4年生 4教科本科コース:36,300円(2教科36,300円) ・5年生 4教科本科コース:49,500円(2教科42,900円) ・6年生 4教科本科コース(8月まで):63,800円(2教科55,000円) ・6年生 4教科本科コース(9月以降):85,800円(2教科71,500円) その他費用: ・志望校判定テスト代(6年生は合不合判定テスト代):5,280円 (4年生1月、5年生9月/1月、6年生4月/7月/9月/10月/11月/12月) ・教材費(目安):約20,000~40,000円 |
展開エリア | 東京都、神奈川県、千葉県、埼玉県 |
「予習テキスト」と呼ばれる自社ブランドの教材が有名で、効率良く受験に必要な実力を付けられるのが四谷大塚です。週例テストや合不合判定テストなど、テストの数も充実しています。
小学1〜3年生やその他コースの料金については以下の記事で詳しくまとめているため、ぜひ参考にしてください。
■進学個別指導のTOMAS
学年 | 月の授業料 |
---|---|
6年生 (60分の授業を週1回) |
約35,000円※ |
※塾選が独自に調査したアンケート結果をもとに算出した、週1回コマあたりの月謝中央値
進学個別指導のTOMASは生徒1人に対して講師が1人付く、完全マンツーマンの個別指導が特徴です。授業時間中は講師を独占でき、講師による一方的な解説ではなく、議論を取り入れているため、密度の濃い学習で深められるでしょう。
中学受験を目指す場合、進学個別指導のTOMASではまず志望校から選びます。偏差値ではなく子どもが本当に入りたいと思う学校を志望校に設定することで、合格に向けた受験勉強のモチベーションをしっかり高めることが可能です。
■SAPIX
SAPIXは御三家を始めとする難関中学校への合格実績が豊富です。
1クラス15人~20名の少人数制指導を採用し、講師の質にも高い評判があります。
学年 | 月の授業料 |
---|---|
1年生 | 22 ,000円 |
2年生 | 23,100円 |
3年生 | 25,300円 |
4年生 | 45,650円 |
5年生 | 57,750円 |
6年生 | 66,000円 |
入室金として33,000円が別途かかります。
■早稲田アカデミー
早稲田アカデミーは志望校別のカリキュラムが豊富です。子ども一人ひとりの目標やレベルに合わせて学習指導を行い、緊張感あふれる授業を心がけています。
コース・学年 | 月の授業料 |
---|---|
スーパーキッズコース(1年生、2年生) | 17,800円 |
ジュニアコース(3年生) | 28,000円 |
Sコース(4年生) | 31,800円 |
Sコース(5年生) | 51,300円 |
Sコース(6年生) | 52,200円 |
入塾金は22,000円(学年やコースで異なるケースあり)で、別途年会費が2,900円/月、教材費・カリキュラムテスト代がかかります(スーパーキッズ・ジュニアコースの年会費は1,870円/月)。
■日能研
日能研は創業50年以上と歴史が古く、膨大な受験データとノウハウが強みの学習塾です。特に中堅校受験に強いといわれています。
学年 | 月の授業料 |
---|---|
3年生(1科目) | 9,460円 |
3年生(2科目) | 11,400円 |
4年生(4科目) | 22,800円 |
5年生(4科目) | 29,700円 |
6年生(4科目) | 35,640円 |
入会金は22,000円(小学2〜3年生は11,000円)で、教材費や模試代なども別途かかります。以下でも詳しくまとめているため参考にしてください。
【関西】大手中学受験塾の費用相場を比較!年間料金も紹介
関西の大手中学受験塾としては浜学園と希学園、馬渕教室、能開センターが有名です。
浜学園 | 成基学園※2 | 希学園 | 能開センター | 馬渕教室 | |
---|---|---|---|---|---|
3年生 | ‐ | 13,200円 158,400円/年 |
13,200円 158,400円/年 |
- | 16,390円 196,680円/年 |
4年生 | ‐ | 23,100円 277,200円/年 |
36,300円 435,600円/年 |
- | 22,000円 264,000円/年 |
5年生 | ‐ | 42,350円 508,200円/年 |
46,200円 554,400円/年 |
- | 30,910円 370,920円/年 |
6年生 | 25,000円※1 約300,000円/年 |
47,300円 567,600円/年 |
53,900円 646,800円/年 |
5,500円※1 約66,000円/年 |
34,210円 410,520円/年 |
※1塾選が独自に調査したアンケート結果をもとに算出した、週1回コマあたりの月謝中央値
※2公式ホームページの料金(国公立中学受験クラス:2023年12月時点の京都/大阪/滋賀)
■浜学園
コース | 月の授業料 |
---|---|
6年生 | 25,000円※ |
※塾選が独自に調査したアンケート結果をもとに算出した、週1回コマあたりの月謝中央値
浜学園は関西を中心に中学受験界のトップとして知られ、灘中をはじめ最難関中学校への豊富な合格実績で有名な進学教室です。独自の「講師三軍制」や厳しい授業チェック体制を通して質の高い指導を維持。オリジナル教材や復習主義により家庭学習も効率的にサポートします。
毎週の復習テストと月1回の公開学力テストにより、学力を客観的に把握し、原則2か月ごとにクラス替えを行って緊張感のある学習環境を提供。さらに志望校別・難関校特訓といった選抜講座も充実しているのが特徴です。
■成基学園
学年 | 月の授業料 |
---|---|
3年生(週1コマ) | 13,200円 |
4年生(週2〜3コマ) | 23,100円 |
5年生(週3〜4コマ) | 42,350円 |
6年生(週4〜5コマ) | 47,300円 |
※公式ホームページの料金(国公立中学受験クラス:2023年12月時点の京都/大阪/滋賀)
成基学園は京都・滋賀・大阪を中心に展開し、「進学塾であり、人間塾である」を掲げており、志望校合格をスタート地点とし“志”を実現する力を育む「志共育」を提供しています。
独自のアクティブラーニング型授業や教育コーチングを通じて、生徒の思考力・表現力・判断力を引き出し、PDCAサイクルによる学習改善で確かな成長を後押し。能力別集団クラスや選択講座により、難関中学受験にも対応しつつ、チャレンジキャンプなどの体験学習で非認知能力も育成します。保護者会や受験情報提供などサポート体制も手厚く、難関校を含む中学受験を目指している方におすすめです。
■希学園
学年 | 月の授業料 |
---|---|
3年生(1科目) | 13,200円 |
4年生(3科目) | 36,300円 |
5年生(3科目) | 46,200円 |
6年生(3科目) | 53,900円 |
希学園は規模が大きくないものの、関西難関中学校への合格実績が豊富です。
授業料以外にも、希学園のオリジナルテキスト代が年間24,750〜62,172円(学年や科目数によって異なる)や入学金、諸雑費などもかかります。
■能開センター
学年 | 月の授業料 |
---|---|
6年生 | 5,500円※ |
※塾選が独自に調査したアンケート結果をもとに算出した、週1回コマあたりの月謝中央値
オリジナルテキストを使用し、反復練習で基礎学力定着を目指すのが能開センターです。近年は灘中学校への合格実績も伸びています。
■馬渕教室
学年 | 月の授業料 |
---|---|
3年生 | 16,390円(算・国) |
4年生 | 22,000円(算・国) 27,720円(算・国・理) 32,780円(算・国・理・社) |
5年生 | 30,910円(算・国) 37,400円(算・国・理) 43,780円(算・国・理・社) |
6年生 | 34,210円(算・国) 47,355円(算・国・理) 54,560円(算・国・理・社) |
小学1〜2年生は算・国で月額9,800円、10,130円です。また幼児クラスもあり、年少〜年長にかかわらず月額9,800円となります。
以下、小学生はもちろん中高生でかかる塾の費用、料金を抑えるコツなどまとめているため、ぜひチェックしてください。
中学受験対策におすすめの学習塾5選!大手塾との料金比較表も紹介
以下では、中学受験にも対応しているおすすめの学習塾を紹介しています。特徴や費用を解説していますので、ぜひチェックしてみてください。
・明光義塾
・個別教室のトライ
・中学受験 個別指導のSS-1
・東京個別指導学院
・湘南ゼミナール
明光義塾
明光義塾は全国に2,100以上の教室を持つ学習塾。長年の運営から培われたMEIKO式コーチングが特徴です。付きっきりではない個別指導、対話式の授業、そしてカウンセリングから作成された学習プランを通して、子どもの分かったつもりを徹底解消します。一人ひとりの目標に合わせた中学受験対策コースも用意されています。
【料金】
授業料は週1回の個別指導で、月12,100円からとなっています。こちらの記事でも料金について解説していますので、参照してみてください。
個別教室のトライ
個別指導と「トライ式学習法」で、確かな学力を身に付けられるのが個別教室のトライ。120万人の指導実績に基づいて体系立てられたトライ式学習法は、これまで多くの子どもたちを志望校合格や目標達成に導いてきました。
中学受験対策・学習習慣の定着・苦手科目克服などの学習課題に合わせて、学習プランや勉強方法を提案。現状分析結果や最新の受験情報をもとにしながらオリジナルカリキュラムを作成し、志望校合格に近づけます。
【料金】
小学6年生が週1回通う場合、月の授業料目安は約25,000円です。こちらの記事でも料金について解説していますので、参照してみてください。
中学受験 個別指導のSS-1
個別指導のSS-1は、大手進学塾に通う小学生を対象にした「併塾専門」の個別指導塾です。四谷大塚やSAPIX、日能研などのカリキュラムやテスト内容を徹底的に分析し、生徒一人ひとりに必要な「今やるべき学習」に絞った指導を行うのが大きな特徴です。授業はすべてプロ講師による完全マンツーマン形式で、弱点克服や得点力アップを効率的に進められます。
また、毎月の学習カウンセリングを通じて、保護者との連携も重視。塾での学習状況だけでなく、家庭学習の進め方についても具体的なアドバイスがもらえるため、安心して受験対策に取り組めます。
【料金】
料金に関しては公開されていないため、近くの教室に問い合わせてください。
東京個別指導学院
東京個別指導学院は、関東・関西圏を中心に日本各地に教室を展開しています。オンライン指導サービスも展開しているため、教室が近くにない場合や通塾の時間がない場合でも受講可能です。
全ての教室はベネッセグループが直営しているため、豊富な教育情報・ノウハウが全て確実に入手できるところもおすすめのポイント。定期的な面談ではこうした情報はもちろん、学習に関するメンタルケアなど、あらゆる学習の悩みに、プロの視点からのアドバイスを受けることができます。
学校の学習サポートはもちろん、学習習慣づくりや中学受験指導まで幅広く対応しています。現状や目標に合わせて完全オーダーメイドの学習プランを作成。50種以上の自由に選べるテキストや学校の宿題や習い事を考慮した学習量で、小学生に必要な学習をトータルでサポートします。
コーチングスキルを身に付けた指導経験豊富な講師は科目ごとに自由に選ぶことができます。性格や現状、目標に合わせて授業を体験してから決定可能です。担当講師は生徒と徹底的に向き合い伴走するため学習のモチベーションを落とすことがありません。
【料金】
料金に関しては公開されていないため、近くの教室に問い合わせてください。
湘南ゼミナール
湘南ゼミナールは、千葉、埼玉、田町を中心に展開する進学塾です。「ひとに学び・ひとを育み・ひとにかえそう」という理念で、「人の意欲をとことん高め、日本一の学習塾と成る」ことを目指しています。
解説中心の授業とは一味違った、ライブ感あふれるオリジナルの指導法「QE授業」を実践しています。QE授業とはテキストを使わず、直接問題を出し、指名しながら進める授業方式。講師との頻繁なやり取りで自ずと思考力や集中力が高まり、「できた!」という実感に繋がります。
【料金】
授業料は学年やコースによって異なりますが、月額約4,200~9,900円程度です。
中学受験におすすめの個別指導塾、大手四大塾についてさらに詳しく知りたい方はこちらをご参照ください。
授業料だけじゃない。その他の費用も忘れずに!
中学受験塾に通う場合、授業料以外にも費用が必要となることに注意しましょう。
必要となる項目は塾によって異なりますが、入会金や交通費、模擬試験代など、必要となる費用は多岐にわたります。
入会金
まずは入会金です。塾によっては最初の入塾時に、入会金を設定しているところもあるでしょう。10,000円~30,000円と塾によって幅があります。
年会費
年会費や諸経費として、年10,000円~30,000円が必要となる学習塾もあります。
交通費
自宅から塾が離れており、バスや電車などの公共交通機関を利用して通う場合は交通費がかかります。また家族が車で送迎する場合も、ガソリン代がかかってくることでしょう。
飲食費
お腹が空いた状態では塾の授業に集中できません。子どもによっては授業の前後にコンビニなどで、食べ物や飲み物を購入する費用も必要となるでしょう。1回300円で週に5回通塾すると、月に6,000円の出費となります。
文房具・教材費
勉強時間が増えることでエンピツや消しゴム、ノートの消耗が早くなり、文房具を購入する費用も必要となります。また塾によってはオリジナル教材を使用するため、教材費も必要です。教材費は塾によって差がありますが、半年間で15,000円ほどかかると考えておきましょう。
模擬試験や各種テストの受験費用
4つ目は模擬試験や各種テストの受験費用です。1回の受験で5,000円ほどかかるため、年に10回以上受けると合計50,000円以上が必要となります。
通信費
最近は動画配信を使って受験勉強をする子どもも増えてきています。インターネットの通信費も必要となるでしょう。
特別講座費
塾によっては夏合宿や正月特訓といった特別講座や講習などを定期的に行っており、参加する際は別途費用が必要です。
中高一貫校(私立・公立)にかかる学費・費用は?
中学受験で志望校に合格した子どものほとんどは、高校まで進学することになります。ここでは、中高一貫校にかかる学費や費用を、私立と公立に分けて紹介します。
私立に通った場合の学費(中学~高校卒業まで)
私立の学校に通う場合、年間の学費は約100万円です。中には年間130万円~150万円に設定しているところもあります。中学校と高校に6年間通うとして、合計で約600万円は必要です。また大学受験に向けた学習塾や予備校に通う場合、さらに費用が必要となるでしょう。
公立に通った場合の学費(中学~高校卒業まで)
公立の学校へ通う場合、年間の学費は約30万円です。中学校と高校に6年間通うと、合計で約180万円が必要となります。私立と比べると、だいぶ家計の負担が楽になります。
小学生が中学受験の塾費用を抑える工夫・ポイント
中学受験塾の費用は決して安くありません。塾によっては1年間で100万円以上かかることも。そこで、塾の費用を抑える工夫やポイントもあわせて紹介します。参考にしてみてください。
特待制度を使う
まずは特待制度の活用です。塾の中には成績優秀な子どもに向けた、特待生度を設けているところがあります。入学金の免除や授業料の全額・一部免除など内容は塾によって異なるため、個別に確認すると良いでしょう。
オンライン授業を使う
オンライン授業は通塾型の授業と比べて、授業料を安く抑えられます。ただし授業スタイルはさまざまなので、子どもの特徴やニーズに合ったものかどうかをしっかり吟味することが大切です。
入塾お祝い費を使う
最後は入塾お祝い費を使うことです。インターネットの塾情報検索サイトの中にはサイトを介して特定の塾に入ることで、10,000~20,000円のお祝い費をもらえるところがあります。
中学受験のメリットや開始時期など!中学受験に関するあれこれ
最後に中学受験のメリットや受験対策の開始時期など、中学受験に関する気になることをチェックしていきましょう。
中学受験をするなら、塾通いは必須?理由も解説
今や中学受験をするのであれば、塾通いは必須といわれています。主な理由を3つご紹介します。
具体的な理由は以下の3つです。
- 中学受験までのカリキュラムの充実
- 定期的で計画的なテストの仕組み
- 志望校に関する情報が豊富
それぞれ詳しく解説します。
■理由1 中学受験までのカリキュラムの充実
まずは中学受験までのカリキュラムが充実していることです。志望校のレベルにもよりますが、合格のために必要な学習量はほとんど決まっています。
そして中学受験塾では合格に必要となる学習量を網羅しているため、効率的に受験勉強を進めていけるでしょう。
■理由2 定期的で計画的なテストの仕組み
確実に学力をアップさせ、合格に必要となる実力を身に付けるためには定期的なチェックが必要です。授業を受けて分かったつもりでいても実は理解していなかったり、理解漏れがあったりすることも珍しいことではありません。中学受験塾では定期的なテストがスケジューリングされており、学力や実力を小まめにチェックできます。
■理由3 志望校に関する情報が豊富
中学受験はひたすら勉強すれば良いわけではありません。志望校ごとの出題傾向を正確に理解した上で、傾向に合わせた対策をすることが大切です。
中学受験塾には受験に関するデータやノウハウが豊富に蓄積されています。学習指導だけでなく受験に関する有益な情報を得るためにも、塾通いは必須といえるでしょう。
中学受験をする3つのメリット
家計に負担を与える中学受験ですが、受験をするメリットはどこにあるのでしょうか。主なメリットは以下の3つです。
■中学受験をするメリット1:目標に向かって頑張る力が付く
中学受験を経験することで忍耐力や精神力といった、目標に向かって頑張る力が身に付きます。子どもによっては長い期間を中学受験対策に費やすことになるでしょう。受験をしない他の友達が遊んでいる中、自分は目標達成に向けて黙々と勉強をしなければいけません。
また模擬試験やテストの結果が塾に貼りだされたり、成績によってクラス分けがされたりと精神的な負担も大きくなります。子どもにとって厳しい環境であるものの、その分の忍耐力と精神力は高まっていくはずです。
■中学受験をするメリット2:学習の面白さに気づくことができる
2つ目は学習の面白さに気づけることです。塾の講師は勉強の教え方が上手で、子どもたちは難しい問題も解けるようになっていきます。自分で解ける問題が増えていくことで、「勉強って面白い!」と思えるようになるでしょう。
■中学受験をするメリット3:難関大学に近づく
難関大学への合格を目指すのであれば、早い段階から学習レベルの高い環境に身を置くことが大切です。同級生の学力も高いため、競争意識を持ちながら勉強を続けていけます。また中高一貫校の場合は高校受験の必要がありません。高校受験のための時間を、大学受験に向けた勉強に費やすことも可能です。
中学受験はいつからはじめる?
中学受験対策をはじめる時期は、それぞれの状況によって異なります。もし難関校受験を予定しているのであれば、小学校3年生の2月から塾に通わせましょう。
多くの学習塾で中学受験に向けたカリキュラムがスタートするためです。偏差値が高くない学校や2科目受験ができる学校の場合、小学校4年生~5年生から対策を始めても間に合う可能性があります。
塾はどうやって選ぶ?
最後に失敗しない塾の選び方を紹介します。
■志望校に強い塾を選ぼう
まずは志望校に強い塾を選ぶことです。塾の合格実績を見て、志望校合格者がどのくらいいるのかをチェックしてみましょう。合格者がたくさんいれば、志望校受験に向けたカリキュラムが整っている可能性が上がります。
もし中堅レベルの中学校を志望する場合、難関中学受験をウリにしている大手学習塾は不向きです。学習進度が必要以上に速すぎたり、中堅レベルの対策が充実していなかったりすることも考えられます。
■子どもと相性のよい塾を選ぼう
子どもと相性のよい塾を選ぶことも大切ですね。例えば学習競争に慣れていない子どもがあえて競争意識を働かせている塾へ入ってしまうと、萎縮してしまうかもしれません。
合格実績や授業料だけでなく、カリキュラムや塾の雰囲気が子どもにピッタリかどうかを検討しましょう。インターネット上の口コミを見たり、体験入学で実際の雰囲気を確認したりすることも有効です。
■授業外のサポートにも注目して選ぼう
最後は授業外のサポートにも注目することです。
苦しい中学受験を乗り越えるためには子どもだけでなく、周りにいる大人のサポートも欠かせません。学習相談や進路相談ができる体制が整っているか、家庭との連絡は密に行ってくれるか、授業を欠席した場合にフォローをしてくれるのかなど、授業以外にどのようなサポートがあるのかもチェックしてみましょう。
中学受験の塾費用に関するよくある質問
ここからは中学受験の塾費用に関するよくある質問を紹介します。
中学受験の塾を選ぶ際には参考にしてください。
Q1. 中学受験の塾費用が安い塾はどこでしょうか?
今回紹介した関東の塾でもっとも安いのは日能研です。
各学年でもっとも安く、6年生でも32,076円で通うことができます。
今回紹介した関西の塾でもっとも安いのは能開センターです。
こちらも各学年でもっとも安く、6年生でも27,000円から通うことができます。
ただし、料金だけで塾を選ぶと失敗する可能性があるため、指導内容や講師も考えて選ぶようにしましょう。
Q2. 中学受験の塾費用は総額どのくらいでしょうか?
中学受験の塾費用の総額は、4~5年生で40~70万円ほどが相場です。また、6年生では90~120万円ほどが相場。総額費用には授業料の他に、季節講習費なども含まれています。
Q3. 中学受験の塾で夏期講習を受ける場合の費用はどのくらいかかりますか?
中学受験の塾で夏期講習を受ける場合の費用は下記の通りです。
4年生 | 4~10万円 |
---|---|
5年生 | 5~15万円 |
6年生 | 16~19万円 |
Q4. 中学受験費用が高くてきついと感じる場合はどうすればいいでしょうか?
中学受験費用が高くてきついと感じる場合は、以下の3点を意識して塾を選びましょう。
- 特待制度を使う
- オンライン授業を使う
- 入塾お祝い費を使う
塾によっては100万円以上かかる場合もあるため、参考にしてください。
まとめ
最近は中学受験をする場合、塾に通うのが一般的。授業料は塾によって異なるものの、塾によっては1年間で100万円以上必要となるところもあります。
また授業料だけでなく入会金や交通費、模擬試験やテストの受験費用などが必要となる場合もあるため、具体的なトータル費用を入塾前にシミュレーションしておくことが大切です。子どもに合うかどうかに加えて、予算に合わせた最適な塾選びをしてください。
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執筆者プロフィール

塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。