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小学生の塾選びで失敗しないための選び方を徹底解説

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編集部

塾選(ジュクセン)編集部

小学生の基礎学力定着や公立中学校進学準備、そして中学受験など、さまざまな理由から塾通いを考えている人はいませんか? 巷には小学生向けの塾がたくさんあります。もし選び方を間違えて入塾してしまうと思ったように成績が上がらなかったり、嫌になって途中で辞めてしまったりすることも少なくありません。 今回は小学生の塾選びをテーマに、選び方のポイントについて解説します。これから塾を探そうと思っている人は参考にしてくださいね。

目次

通う目的を明確にすることが大事

小学生向けの塾を選ぶ際、まずは何のために通うのか、その目的を明確にすることが大切です。一言で「学習塾」といっても、中身は塾によってバラバラ。例えば難関中学受験に向けた入試対策を徹底的にしたいのに、学校の授業内容理解に重点をおいている学習塾では明らかにミスマッチでしょう。

小学生向けの塾は、それぞれに対象となる子供像や目的、そしてカリキュラムが異なります。そのため塾選びに先立って、まずはなぜ塾に通うのかの目的をはっきりさせておくことが大切なのですね。入塾後のミスマッチを防ぐためにも、必ず明確にしておきましょう。

【関連記事】中学受験に向けた塾の選び方!失敗しないためのポイントを紹介

授業形式、料金、立地…なにで判断するとよい?

続いては小学生向けの塾をどのような要素で判断すれば良いのか、項目ごとに見ていきましょう。

授業形式

まずは授業形式です。小学生向けの塾は大きく、集団型と個別型の2種類に分けられます。
それぞれの特徴やメリット・デメリットをチェックしていきましょう。

【1】集団型の学習塾

集団型の学習塾では、複数の生徒が一緒になって授業を受けます。ちょうど学校の授業のような雰囲気ですね。1クラスあたりの人数は塾やコースによってさまざま。15人~20人未満の少人数制を採用しているところもあれば、30人以上の大人数で授業を行う塾もあります。学力別や目的別、志望校別にクラス編成がされ、クラス全員が同じカリキュラムの元で学習を進められるのが特徴です。

自分と同じような学力や目的を持った仲間が集まるため、互いに切磋琢磨し合えるのは大きなメリットといえるでしょう。特に中学受験では多くの子供にとって受験自体が初体験。プレッシャーのかかる一大イベントの中で、同じ目的を持った仲間の存在は大きな力となるはずです。デメリットは個々に合わせた学習指導が難しいこと。「国語はもう理解できているから、もっと応用問題に取り組みたい」「算数は苦手で、授業に付いていくのも精一杯」など、必ずしも個々のニーズに合わせて指導を受けられるとは限りません。

【2】個別型の学習塾

個別型の学習塾は、生徒一人ひとりの学習ニーズに合わせて勉強ができるのが特徴です。1対1の完全マンツーマンのところから、生徒2人~4人ほどに対して講師が1人付くタイプの個別指導などもあります。
生徒2人以上の指導タイプといっても、生徒全員が同じ授業を受けるわけではありません。講師が生徒一人ひとり順番に授業の解説を行い、他の生徒が解説を受けている間は問題演習に取り組みます。個々の学習ニーズに合わせてカリキュラムが組まれるため、効率的に勉強を進めていけるでしょう。

すぐ近くに講師がいるので、分からないところはすぐに質問できるのもメリットですね。集団型の学習塾ではカバーしきれない、苦手科目の克服や先取り学習など、個別に合わせた勉強をしたい人にピッタリです。
デメリットは競争意識が働かないこと。他の子供と同じ授業を受けるわけではないので、「あいつには負けたくない!」といった競争意識は働きにくいでしょう。また学習の目的をはっきりさせないと、いつまでもぬるま湯の中で勉強しているような状況にもなりえます。

カリキュラム

具体的にどのような学習カリキュラムを持って指導するのかは、小学生向けの塾選びに関わる重要なポイントです。
塾によって指導してくれる教科は異なります。小学生向けの多くの塾では国語と算数は指導教科の中に入っていますが、英語や理科、社会なども勉強したい人はしっかりチェックしておきましょう。

また、具体的な指導内容も要チェックです。塾によっては予習を前提として授業が行われるところもあるので、どのように授業が進んでいくのかも確認してください。塾の中にはスパルタで厳しく、宿題もたくさん課されるようなところもあります。塾の方針通りに頑張れば成績アップも期待できますが、小学生の中には基本的な勉強習慣が身に付いていない子供もいることでしょう。勉強習慣が身に付いていない子供がいきなりスパルタ式の学習塾へ通うと、勉強自体に対して苦手意識を持つ可能性もあります。授業に付いていけるような塾を選ぶようにしてくださいね。

塾の強み・弱み

塾にはそれぞれ特徴があるように、強い部分と弱い部分もあります。前述した集団型と個別指導型のようなものですね。通おうと思っている塾がどのような強みを持っているのかだけでなく、必ずどのような弱みを持っているのかも考えるようにしましょう
弱みが子供にとってどのように働くのか、重要なことなのか、重要ではないことなのかを整理することが大切です。

講師・先生

同じカリキュラム下でも、実際に教える先生によっても勉強の効果は変わってきます。先生のタイプ、そして専任の先生とアルバイトの先生の違いについて見ていきましょう。

【1】先生のタイプ

じっくりと時間をかけて子供と信頼関係を築き、少しずつ学習意欲を引き出してくれるタイプの先生から、スパルタタイプで子供をグイグイ引っ張っていくタイプの先生までさまざま。子供に合った先生かどうかも塾選びのポイントの一つになります。

これから塾通いを考えている小学生の中には、基本的な学力・学習習慣を身に付けることを目的としている人も多いことでしょう。学力や学習習慣を身に付けるために大切なのが、学習意欲です。親や学校の先生から「勉強しなさい」と一方的に勉強を強いられても、子供自身に勉強する意欲がなければ学力と学習習慣は身に付きません。学習意欲は「勉強が分かった」「自分で問題が解けた」といった体験を重ねることで向上していくもの。そのため子供の目線に立って、丁寧で分かりやすい解説をしてくれるような先生がいる学習塾が合っているはずです

一方のスパルタタイプの先生はすでに基礎学力や学習習慣が身に付いている子供、そして中学受験に向けた高い学力育成を目的にしている子供に合っているといえるでしょう。どのような先生が在籍しているのかを、ホームページや体験授業などを通してチェックしてみましょう。

また個別指導型の場合は集団型よりもさらに、先生との相性が重要な要素です。塾の中には途中で先生の交代ができるところもあるので、確認しておくと良いですね。もし相性が悪い先生が担当になっても、変更ができると安心です。

【2】専任の先生とアルバイトの先生

塾で教えてくれる先生が塾専任なのか、それとも大学生などのアルバイトかも重要なチェックポイントの一つですね。
塾専任の場合は正社員として働いていることも多く、つまりは本業ということです。教壇に立って学習指導をしている時間が長くなることから、必然的に指導に関する知識やノウハウ、スキルは高くなっていることが想定されます。豊富な経験から子供一人ひとりの性格や理解の仕方に合わせて、柔軟に学習指導をしてくれるでしょう。また塾内で先生向けの研修や勉強会が充実している場合、さらに高い指導力が期待できます。

アルバイトの先生が持つ大きな魅力は、子供との距離を近くしやすいことです。10代後半から20代前半と若い先生がほとんどのため、子供にとってはお兄さんやお姉さんのような感覚で関われることでしょう。特に塾通いがはじめてとなる小学生の多くは、「怖い先生はいないかな?」「厳しいのかな?」などと不安がつのりやすいもの。年齢の近いアルバイト先生なら小学生とも打ちとけやすく、過度に緊張することなく塾学習をスタートできるはずです。また中学受験を経験した先生なら生の体験談を聞けるのも、アルバイト先生のメリットですね。

評判

実際に塾に通ったことのある人の評判も、塾選びで大きな判断材料となるでしょう。もし身近に実際に塾に通っている子供の同級生がいれば、どのようなところなのかを聞いてみてください。
またある程度の規模を持つ学習塾の場合、インターネットサイトに評判や口コミが投稿されている可能性があります。教室や先生の様子、カリキュラム内容、成績がアップしたかどうかなどが書かれていることがあるので、検索してチェックしてみましょう。ただし評判はあくまで評判です。他の子供にピッタリ合っているからといって、必ずしも自分に合っているとは限りません。逆も考えられるでしょう。評判を過度に信用せず、必ず自分自身で合っているかどうかを判断することが大切です。

料金

塾通いにはお金がかかります。料金は塾によって大きく異なるので、事前にしっかりチェックしておきましょう。
一般的に個別指導型は人件費がかかることから、集団型よりも授業料が高めとなります。どれほど質の高い学習指導を行う学習塾でも、家計に大きな負担を与えるほどの高い授業料では継続することが困難です。特に小学生の場合、人によってはこれから大学受験をする高校生3年生まで、長い期間通うことになる人も多いはず。月に何回通って、どのくらいの料金が必要となるのかを計算しておいてください。
塾によっては料金が公式サイトなどに、はっきりと掲載していないところもあります。また中には別途教材費や講習会費、補習費などが必要となる塾もあるので、直接問い合わせて確認するのも良いでしょう。

場所・周りの環境

塾がある場所や周りの環境もチェックすると良いですね。自宅からあまりにも離れている塾では、子供は通うことに大きな負担を感じてしまうでしょう。通塾だけで疲れてしまい、翌日の学校に支障をきたすようでは意味がありません。また暗くなってから小学生が一人で帰宅する場合はなおさらです。塾周りや自宅と塾を結ぶルートも直接目で見て、子供でも安全に通えるかどうかを確認してください。

サポート体制

子供が通塾を継続させ、さらに成績や学力アップするためには塾のサポート体制も重要な要素です。特に精神的にもまだ幼い小学生の場合、周りにいる大人が積極的に様子を伺ったり、声をかけたりすることが求められるでしょう。塾ごとにどのようなサポート体制があるのかを確認してみてください。

集団型塾で授業を欠席したり、授業中に分からないところがあったりした場合にフォローをしてくれるかどうか、個別面談などで学習相談できる機会があるかどうか、また中学受験を目指す場合は進路相談に乗ってもらえるのかどうかなど、チェックしておきたいポイントはたくさんあるはずです。

塾選びで注意すること

最後に小学生向けの塾選びで、注意しておきたいことを見ていきましょう。

友達が通っているからだけの理由で選ばない

1つ目は友達が通っているからだけの理由で選ばないことです。特にまだ塾に通ったことのない小学生は不安が強く、仲の良い友達と一緒に通えるのは心強いことでしょう。しかし塾に通う目的は勉強をするため。友達と仲良く通うことが目的ではありません。あくまで塾に通う目的とピッタリ一致した場所を選ぶことが大切ですね。

料金の安いだけの理由で選ばない

料金の安さは魅力ですが、安いには安いなりの理由があるかもしれないことを考えてみましょう。人件費を削っているため先生の質が高くない、教材が使い回し、サポート体制が整っていないなどの状況も考えられることです。
いくら料金が安くても質の低い塾では、結局のところ授業料が無駄になってしまいます。

いくつかの塾を比較してみる

最後はいくつかの塾を比較してみることです。ある一つの塾を調べても良い点ばかりが目立ちますが、いくつかの塾を比べることで、それぞれの強みと弱みが際立って分かるようになります。強みと弱みをピックアップして、さらに目的に合わせて比較してみると最適な塾が分かってくるはずです。

まとめ

小学生向けの塾選びで、まず大切なのが目的を明確にすることです。基礎学力定着なのか、苦手科目の克服なのか、それとも中学受験対策をしたいのかなど、それぞれの目的をはっきりさせておきましょう。今回紹介した選び方のポイントも参考にして、一人ひとりの目的にピッタリ合った塾を探してくださいね。

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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