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公開日:2024年06月16日 更新日:2024年09月28日

受験生が夏休みにすべきこと!小学・中学・高校別の有意義な過ごし方

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編集部

塾選(ジュクセン)編集部

本記事は小中高生別の受験生が夏休みにすべきことを解説。具体的な過ごし方や夏休みの学習スケジュールを立てるコツ、確保したい勉強時間を紹介しています。やる気の上げ方や勉強方法についてもまとめていますのでぜひ参考にしてください。

目次

「受験生が夏休みにやるべき勉強は?」

「成績アップに効果的な学習スケジュールを立てる方法はある?」

受験を控えた年の夏休みの過ごし方について、このような疑問を持っている方もいるのではないでしょうか?

受験生にとって夏休みは、志望校合格のための重要な時期とされます。夏休みに勉強に取り組んだ生徒と勉強をあまりしなかった生徒では、2学期以降の成績に差が生まれ、受験の合否に関わることもあります。

夏休みは「苦手範囲の克服」と「教科ごとに基礎固め」に取り組むのがよいといわれますが、具体的にどのように勉強したら良いかがわからず悩んでいる方もいるでしょう。

そこで今回は、受験生がやるべき夏休みにおすすめ勉強方法を小学生・中学生・高校生に分けて解説します。

夏休みの学習スケジュールを立てるコツや、モチベーションを上げる方法なども紹介しますので、夏休みの過ごし方について悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。

この記事でわかること

  • 夏休みが天王山といわれる理由。
  • 受験生が夏休みにやるべきこと。
  • 夏休みの学習スケジュールを立てるコツ。
  • 受験生に必要な夏休みの目安の勉強時間。
  • 科目別のおすすめの勉強方法。

受験生にとって夏休みは重要?天王山といわれる理由は 

受験生にとって夏休みは「天王山」と呼ばれます。この理由は、夏休みの過ごし方で受験の合否が決まると考えられているからです。

普段は学校の授業の予習や復習に時間をとられ、自分のやりたい勉強ができる時間は限られてしまいます。

しかし、夏休み中は学校の授業がストップするので、普段できていなかった範囲の勉強をする時間が確保可能です。

夏休みに勉強をあまりしなかった生徒と勉強をがんばった生徒では、秋以降の成績に大きな差が生まれます。夏休みは、志望校合格のための大事が時期と認識し、しっかりと勉強時間を確保しましょう。

受験生が夏休みにやるべきこと|小中高別に過ごし方を紹介 

受験生にとって夏休みが大事な時期ということはわかりましたが、実際に夏休みに何をすればよいかわからないという方もいるのではないでしょうか。

小中高校生の受験生が夏休みにやるべきことは、以下のとおりです。

  • スケジュールを立てる。
  • 規則正しい生活を送る。
  • 苦手分野の克服。
  • 各教科の基礎固め。

夏休みは約40日間学校が休みになるため、生活リズムが乱れるケースは少なくありません。

昼夜逆転のような生活になると、勉強の効率が悪くなったり体力が落ちたりします。夏休みの過ごし方を決めて、毎日規則正しい生活を送ることが大切です。

また、夏休みは苦手分野の克服や基礎固めをする絶好の機会です。

基礎ができておらず、苦手な分野が残っている状態では、応用問題や過去問に挑戦しても解けない可能性があります。本格的な受験勉強が始まる前に、苦手分野や各教科の基礎を復習しておきましょう。

ここからは、高校生・中学生・小学生に分けて、夏休みにやるべきことを解説します。

大学受験に向けて高校生が夏休みにやるべきこと 

高校生が志望校合格のために夏休みにやるべきことは、以下のとおりです。

  • 志望校や併願校の決定。
  • 共通テストと志望大学の過去問に挑戦。
  • 2学期以降の予習。

志望校や併願校の決定は、願書提出まで可能です。しかし、効率的に受験対策を進めるには、夏休み中に志望校を決定したほうがよいでしょう。志望校を決定しておくと、今後の受験勉強のスケジュールを組みやすくなります

また、夏休み中に共通テストの問題や志望校の過去問に挑戦しましょう。なぜなら、共通テスト問題や過去問を解くと、出題傾向や問題の量、どの程度のレベルかなどを知ることができるからです。

今後、自分が受けるテスト内容を知ることで、課題や強化しなければならない範囲などが見えてきます。

これまでの総復習と過去問演習が終了し、時間に余裕がある生徒は、2学期以降の予習を進めることをおすすめします。2学期の内容を先取りしておくと、学校が始まっても勉強時間に余裕ができ、受験対策に割ける時間も多くなるでしょう。

高校受験に向けて中学生が夏休みにやるべきこと

中学生が夏休みにやるべきことは、以下の3つです。

  • 中学1・2年生の復習。
  • 夏休みの宿題を早めに終わらせる。
  • 模試を受ける。

夏休みには、中学1・2年生の内容を重点的に復習します。なぜなら入試問題は、中学1・2年生で習った範囲から多く出題されるためです。

特に英語と数学は積み上げ教科といわれており、中学1・2年生の範囲を理解しているかどうかで、実力差が大きくなると考えられます。英語と数学が苦手な生徒は、まずは2教科に絞って復習しましょう。

次に大切なことは、学校の宿題を早めに終わらせることです。

夏休みになると、学校から多くの宿題が出ます。しかし、夏休みの宿題は生徒全員に同じ問題集が課せられるのが一般的です。そのため、学校の宿題は、生徒が勉強したい範囲とマッチしない場合もあるでしょう。

「自分がやりたい勉強ではないから」という理由で、夏休みの宿題を提出しないと内申点に響きます。そのため、夏休みの宿題は早めに終わらせてから、自分にやりたい勉強に集中するとよいでしょう。

夏休み中に模試を受けてみることもおすすめです。模試は、今の自分の実力や志望校の合格率などを把握できるため、受験までの勉強スケジュールを組むときの参考になります。

ただし、模試を受けて思ったより成績が悪い場合は、勉強へのやる気を失う恐れもあるため、模試は、これまでの総復習が終わった夏休み後半に受けましょう。

中学受験に向けて小学生が夏休みにやるべきこと

中学受験に挑戦する小学生が夏休みにやるべきことを3つ紹介します。

  • 明確な目標を決める。
  • 志望校の過去問演習。
  • 時事問題に触れる機会をつくる。

小学6年生が夏休みに計画的に勉強を進めていくためには、明確な目標を決めることが大切です。目標を決めると、勉強に対するモチベーションアップにつながります。

目標は具体的に決めましょう。例えば「夏休みの間に200時間勉強する」「夏休みに算数のテキストを3周解く」など具体的な数値を入れながら決めることをおすすめします。

また、夏休みに志望校の過去問を解いて、出題される問題の傾向を把握しておくことも、受験を成功させるポイントです。

中学受験で出題される問題は、学校によって分野や単元が異なります。過去問を解くことで、自分の弱点が見つかり、勉強の計画が立てやすくなるでしょう。

小学6年生は、受験勉強や学校の授業に忙しく、時事問題に触れる機会が少ない傾向です。しかし、中学受験では、時事問題が出題される学校が多くあります。時間に余裕がある夏休みの間に、時事問題とはどういった問題が出題されるのか知っておくとよいでしょう。

受験生が夏休みの学習スケジュールを立てる際のポイント

夏休みにやるべきことがわかったら、次は夏休みの学習スケジュールを立てていきましょう。

学習スケジュールは、夏休みを有意義に過ごすためには不可欠です。学習スケジュールを立てるコツは、以下のとおりです。

  • 目標を立てる。
  • 夏休み全体と1日単位の勉強スケジュールを作る。
  • ある程度余裕のある勉強計画を立てる。
  • 休憩時間も確保する。

まずは、夏休みに達成したい目標を決めましょう。例えば「夏休み明けの模試で全教科80点以上とる」「英単語帳を1冊すべて覚える」など、目標が具体的であるほど学習スケジュールが組みやすくなります

夏休みの学習スケジュールを立てる際には、夏休み全体のスケジュールと、1日単位のスケジュールを作ることがポイントです。

全体のスケジュールには、夏休みにやるべきことの期限を設定していきます。1日単位のスケジュールでは、何時から何時まで勉強するのかなどを具体的な計画を立てていきましょう。

ただし、夏休みに勉強をがんばりたいという気持ちが強くなり、余裕のない学習スケジュールを組むのは危険です。

夏休みの間は、体調不良や急な用事で勉強できない日が出てくるケースもあるでしょう。余裕のないスケジュールを組むと、計画通りに勉強が進められれず、勉強へのモチベーションが下がると考えられます。

また、夏休みのスケジュールを立てる段階で、休憩時間もスケジュールに入れておくことも大切です。1日の中で、テレビを見たり体を動かしたりする時間を決めておくとリフレッシュになり勉強に集中できます。勉強の予備日を設けて、ある程度余裕のあるスケジュールを組みましょう。

以下では、学年別の夏休みの勉強計画を立てるコツを紹介します。これから夏休みの学習スケジュールを立てる方は、ぜひ参考にしてください。

高校生が勉強計画を立てる際のコツ 

高校生が勉強計画を立てるコツを2つ紹介します。

  • 科目の優先順位を決める。
  • 1日の終わりに振り返りの時間を作る。

まずは、夏休みの間に勉強したい科目の優先順位を決めましょう。夏休みの前までのテストや模試で点数が伸び悩んでいる科目は、優先的に勉強することをおすすめします。

志望校が決まっている場合、受験に必要な科目と不要な科目の線引きが可能です。受験に必要で点数が伸び悩んでいる科目から取り組むことで、効率的に勉強を進められます。

夏休みの学習スケジュールには、1日の終わりに目標を達成できたかどうかなどの振り返りができる時間を作ることも大切です。1日を振り返ることで、次の日以降の改善点が見つかり、さらによい学習スケジュールを組めるでしょう。

【大学受験】夏休みの計画の立て方|高校生がスケジュール表を作るメリットなど紹介

【高3理系】大学受験に向けた夏休みの過ごし方|数学や英語の勉強法、やるべきことなどを解説

中学生が勉強計画を立てる際のコツ

中学生が夏休みの学習計画を立てるコツは、以下のとおりです。

  • 各教科の「やることリスト」を作成する。
  • 学校の宿題をする時間を確保する。

勉強計画を立てる前に、各教科の「やることリスト」を作成することがおすすめです

やることリストには、夏休みの間に克服したい苦手分野を中心にリストアップします。例えば「数学の図形の証明ができるようになる」や「理科の化学記号を暗記する」など、具体的にやりたいことを挙げていきましょう。

リストアップした項目を、数日から1週間単位で大まかにスケジュールを組み込むことで、効率のよい学習スケジュールを立てられます。

夏休みの勉強計画には、学校の宿題をする時間も取り入れておく必要があります。自分のやりたい勉強をするためには、学校の宿題は早めに終わらせておくことが不可欠です。

夏休みの前半に学校の宿題をする時間を作ると、夏休みを有意義に過ごせるでしょう。

小学生が勉強計画を立てる際のコツ

小学生が夏休みの勉強計画を立てるときには、以下の2点に注意しましょう

  • 外せない用事を勉強計画に入れておく。
  • 小学生の体力を考慮したスケジュールを立てる。

まずは、夏休み全体のスケジュールに、家族でのお出かけや習い事などの外せない用事を入れます

小学生は、中学生や高校生よりも家族で外出する機会が多いでしょう。そのため、外せない用事をスケジュールに入れてから、勉強計画を立てる必要があります。

また、夏休みの勉強計画は、小学生の体力を考慮することが大切です。例えば、外出先から家に帰って勉強する計画を立てていた場合、外出先で疲れた子どもは勉強に集中できないおそれがあります。

集中して勉強してもらうためには、子どもが疲れていそうなタイミングで勉強時間を確保しないように注意しましょう。

受験生が確保したい夏休みの勉強時間|小中高別に紹介

夏休みに確保したい勉強時間は、学年によって異なります。

ここからは、夏休みの目安となる勉強時間を学年別に紹介します。計画した学習スケジュールが、理想とされている勉強時間を確保できているか確認してみてください。

大学受験生の夏休みの目安となる勉強時間

まずは、大学受験に向けた高校生の夏休みに確保したい目安の勉強時間を紹介します。

学年 1日の勉強時間の目安 夏休み全体の勉強時間の目安
高校1年生 4時間程度 120時間
高校2年生 4~6時間 150時間
高校3年生 8時間以上 300時間以上

高校3年生の夏休みの勉強時間は、8時間以上を目安に学習スケジュールを立てます。そのため1日の大半を勉強時間にあてることになるでしょう。

受験生の勉強は、勉強の質と同時に学習量を増やすことも大切です。高校3年間の復習に加えて、過去問演習などの対策も行うと、8時間以上の勉強時間の確保が必要になります。

多くの勉強時間を確保するためには、すき間時間を有効活用する必要があります。お風呂に入っている時間や通塾時間などを活用しながら、8時間以上勉強することを意識しましょう。

大学受験に合格するためには、高校3年間で2,000時間以上の勉強時間を確保する必要があるとされています。受験したい大学が国公立の場合は、さらに勉強時間が必要になり、目安として4,000時間以上勉強に費やさなければなりません。

大学受験にはこれだけ多くの勉強時間が必要になるため、高校3年生から勉強を始めても受験には間に合わないと考えられます。そのため、高校1年生のときからコツコツと勉強を積み重ねることが大切です。

高校1・2年生は、夏休みの宿題とこれまで習った内容の復習をする時間を作りましょう。夏休み間に120時間以上を目安に勉強時間を確保するとよいでしょう。

高校受験生の夏休みの目安となる勉強時間

高校受験に向けて中学生が夏休みに確保したい勉強時間の目安は以下のとおりです。

学年 1日の勉強時間の目安 夏休み全体の勉強時間の目安
中学1年生 2時間 60時間
中学2年生 3~4時間 100時間
中学3年生 5~8時間 150~250時間

中学3年生は、夏休みの間、1日5~8時間の勉強時間を確保しましょう。中学3年生の夏休みは、本格的に受験勉強をスタートしなければならない時期です。夏休みは、春休みや冬休みと比べると休みの期間が長く、多くの勉強時間を確保することでライバルに差をつけられます

長時間の勉強に慣れていない中学3年生は、まずは1日5時間から勉強を始めてください。中学3年生の夏休みには部活動を引退するケースが多く、5時間以上のまとまった勉強時間を確保できるでしょう。

慣れてきたら徐々に勉強時間を長くしていきます。夏休みの後半には1日8時間勉強できることを目標に勉強に取り組みましょう。

中学1・2年生の夏休みでは、学校の宿題とこれまで習った内容の復習を中心に勉強します。勉強時間は1日2~4時間は確保することが大切です。

中学受験生の夏休みの目安となる勉強時間

中学受験を考えている小学生の夏休みに確保したい勉強時間の目安を紹介します。

学年 1日の勉強時間の目安 夏休み全体の勉強時間の目安
小学1・2年生 30分~1時間 30時間
小学3年生 2~3時間 100時間
小学4年生 3~4時間 150時間
小学5年生 5時間以上 200時間以上
小学6年生 8~10時間 300~400時間

小学6年生の夏休みは、勉強時間を合計300~400時間確保しなければなりません。そのため、1日8~10時間勉強する必要があり、1日の大半を勉強時間にあてることになります

小学6年生が1人で夏休みのスケジュール管理をすることは、難しいと考えられます。夏休みの学習スケジュールは保護者が一緒に考え、毎朝その日のスケジュールを確認することが大切です。スケジュールを毎日確認することで、生徒に当事者意識を持つように促すことができます。

小学6年生の夏休みは、生徒に任せきりにせずに、保護者も一緒に学習スケジュールを管理しましょう。

中学受験の勉強は、一般的に小学3・4年生から始めます。中学受験の勉強を始めたら、学校の宿題以外にも1学期に学習した内容を復習する必要があるため、1日2~4時間を目安に勉強に取り組みましょう。

小学5年生の夏休みは、合計200時間以上の勉強時間が必要です。これまでの復習に加えて、本格的に中学受験に向けて対策を行っていくため、1日5時間は勉強時間を確保しましょう。

夏休みでモチベーションが上がらない|受験生のやる気を上げるコツ 

夏休みは、受験生にとって大切な時期とわかっていても「休みを満喫したい」「少しは勉強から離れたい」と思い、勉強へのモチベーションが上がらない方も多いのではないでしょうか。

勉強へのモチベーションが上がらない理由は、人によってさまざまです。やる気を引き出すためには、モチベーションが上がらない原因を把握して、具体的な対処法を考える必要があります。

モチベーションが上がらない原因とそれぞれの対処法の一例を紹介します。

モチベーションが
上がらない原因
対処法
周りと比較してしまう。 周りの成績は気にせずに、
自分の目標達成に集中する。
親からのプレッシャーを
感じている。
保護者はマイナスな言葉をかけず
「がんばっている」「大丈夫」など
ポジティブな声掛けを行う。
習い事などで疲れている。 習い事がない日に
まとめて勉強時間を確保する。
勉強する目的がない。 明確に志望校を決めて、
過去問などを解く。
スマホやゲームなどの
誘惑が多い。
家で勉強するのではなく、
塾の自習室や図書館などを利用する。

また「部屋が暑い」「生活習慣が乱れている」など、夏休みならではの理由で、勉強へのモチベーションが下がる可能性があります。夏休みだからこそできるやる気アップの方法は、以下のとおりです。

  • 早朝の涼しい時間から勉強を始める。
  • 涼しい部屋で勉強する。
  • 早寝・早起きを心掛ける。
  • 朝起きたら軽く運動する。

部屋が暑いと勉強に集中できなくなります。早朝から勉強を始めたり、空調の効いた部屋で勉強したりなどの対策が必要です。

また、体操やストレッチのような軽い運動は気分転換になり、モチベーションがアップにもつながります。夏休み中は、上記の方法を取り入れて、勉強へのやる気を引き出しましょう。

中学受験に向けてやる気を出させる方法|やる気がない原因やおすすめの個別・集団塾など紹介

【高校受験】中学生をやる気にさせる方法は?|やる気が出ない原因や親ができるサポートなども解説

【高校生】勉強のやる気を出す方法|やる気が出ない原因や親ができること、効率的な学習法も解説

学年別!受験生におすすめの夏休みの勉強方法を紹介 

受験生が夏休みの勉強で意識すべきことは「苦手分野の克服」と「各教科の基礎固め」です。まとまった勉強時間がとれる夏休みだからこそ、ポイントを抑えて、効率よく学習していきましょう。

ここからは、高校生・中学生・小学生と学年別におすすめの勉強方法を紹介します。科目別にポイントを解説していますので、ぜひ参考にしてください。

高校3年生の夏休みの勉強方法 

高校3年生は、夏休みに志望校をある程度決めているケースが多く、夏休みに勉強しなければならない科目や範囲も絞れている生徒が多いでしょう。

そのため、具体的な学習内容は、志望校のレベルや現在の学力によってさまざまです。ここでは、高校生が最低限にすべき勉強方法を紹介します。

志望校のレベルが高い生徒や、基礎固めができている生徒は、紹介した勉強に過去問演習や応用問題演習をプラスして学習を進めましょう。

一般的な高校生の夏休みにおすすめの勉強方法は、以下のとおりです。

科目 高校生の夏休みにおすすめの勉強方法
英語

単語帳を使用して単語や熟語を暗記し、
語彙力を増やす。
仮定法や関係詞などの
文法を正しく理解し、
1文ずつ正確に訳せるようにする。
1文ずつ訳しながら、
長文読解にチャレンジする。

数学 公式を確認しながら
基礎問題を復習する。
わからない問題は、解答をみて
「なぜそうなったのか?」
を理解する。
記述式の問題に
チャレンジする。
国語 現代文は1日1題ずつ
丁寧に取り組む。
現代文を読んだら内容を
100~200字で要約する。
古文と漢文は単語や句法を覚え、
繰り返し問題を解く。
理科 化学は周期表や公式などを暗記し、
問題演習に取り組む。
物理は問題集などを使用して、
多くの問題にチャレンジする。
生物と地学は、
教科書に載っている
用語を暗記する。
社会 日本史や世界史は、
時代の流れを理解しながら
人名やできごとを暗記する。
公民はニュースや新聞見て、
政治や国際情勢などについて
理解する。

【高3】大学受験に向けた夏休みの勉強法|学習時間や押さえておきたいポイントなど紹介

【高2】夏休みから受験勉強を始めるのは遅い?有意義な過ごし方や勉強法など紹介

【高1】夏休みのおすすめ勉強法を科目別に解説|勉強時間や夏期講習情報なども紹介

【大学受験】夏休みの基礎固めのやり方|いつまでにどこまでやればいい?

高校3年生からの受験勉強は遅い?科目別の勉強法や始める際のポイント、スケジュールの立て方など解説

中学3年生の夏休みの勉強方法 

中学3年生の場合、公立高校を受験すると決めている生徒は、5教科すべて勉強する必要があります。しかし、私立高校を志望校にしている生徒は、国語・数学・英語のみ入試に必要になるため、3教科に絞って勉強するとよいでしょう。

まだ公立にするか私立にするか迷っている生徒は、5教科すべて勉強しておくことをおすすめします。

なぜなら、3教科しか勉強していなかった場合、公立高校に行きたいと思っても理科・社会の勉強が間に合わず、受験に失敗する可能性があるためです。5教科の勉強をしておくと、公立高校の入試にも対応できるでしょう。

以下では、中学生の夏休みにおすすめの勉強方法を科目別に紹介します。

科目 中学生の夏休みにおすすめの勉強方法
英語 単語を正しく書けて
読めるようにする。
教科書に出てきた文法を
一通り復習する。
多くの英文に触れる。
数学 正しくスピーディーに
計算できるようになる。
公式や定理を暗記する。
国語 教科書に載っている漢字を覚えて、
正しく書けるようにする。
名詞・形容詞・動詞などの
品詞の識別方法を理解する。
読解問題で間違えた箇所は、
解答をみながらなぜ
その解答になるのか理解する。
理科 物理と化学の分野は、
公式を覚えて問題演習を行う。
生物と地学の分野は、
教科書に載っている用語を暗記する。
社会 歴史は時代の流れを理解しながら
人物名やできごとを暗記する。
地理は地図帳を使用しながら
エリアごとの特徴を覚える。
公民は1問1答式の問題集を使用して
用語を暗記する。

高校受験に向けた5教科の勉強法|いつ・何から始めるべきかや平均的な勉強時間など解説

小学6年生の夏休みの勉強方法 

中学受験は「知識」に加え「判断力」や「思考力」が入試のときに問われます。そのため、知識をつけるだけでなく、判断力や思考力などもバランスよく伸ばしていくことが大切です。

しかし、判断力や思考力が問われる問題を解くためには、基礎知識を知っておく必要があります。夏休みの間に、以下の勉強方法を参考し、基礎知識を身につける学習を中心に行っていきましょう。

小学生におすすめの勉強方法を科目別に紹介します。

科目 小学生の夏休みにおすすめの勉強方法
算数 1問あたりの時間を決めて、
毎日基本問題を解く。
問題を解く際に必要な途中式やグラフが
描けているかをチェックする。
国語 漢字や文法の知識を総復習する。
時間を意識して文章を読む。
読んだ文章を自分の言葉で要約する。
理科 単元ごとではなく、
他分野とのつながりを意識しながら
基礎知識を暗記する。
問題文を丁寧に読み込んで
問題演習を行う。
天体観察や輪切りにした野菜の観察など
習ったことを体験できる
機会を作る。
社会 教科書に載っている
基礎知識を暗記する。
志望校の過去問を解き、
問題傾向を把握する。
ニュースをみて、
感想や意見を述べる
機会を作る。

中学受験に向けた小学6年生の勉強法|学習時間は?小6から対策しても間に合う?など徹底解説

夏休みの過ごし方に関してよくある質問

ここからは、夏休みの過ごし方に関してよくある質問を5つ紹介します。

  • おすすめの夏期講習は?
  • 夏期講習だけ参加するメリットはある?
  • 大学受験に向けて夏から通塾するのはあり?
  • 高校2年生から受験対策するのは遅い?
  • 大学受験に向けて夏休みにおすすめの基礎固め方法は?

それぞれの質問に対する回答をみていきましょう。

おすすめの夏期講習は? 

高校生のおすすめ夏期講習

大学受験を控えた高校生におすすめの夏期講習は河合塾です。

河合塾は、毎年多くの受験生を大学合格に導いている集団塾。2024年の夏期講習では、1講座90分×5日間を基本にしており、要点を絞って短時間で学習できます。志望大学に合わせて受講する講座を組み合わせることができるので、自分に合った講座を選べるでしょう。

高校生におすすめ夏期講習30選|大学受験の塾・予備校の選び方とは

中学生のおすすめ夏期講習

中学生におすすめの夏期講習は、進学個別指導のTOMASの夏期講習です。

TOMASでは完全1対1の個別指導を行っており、自分の苦手分野に合わせて効率よく学習可能。夏期講習では、志望校の過去問演習や記述問題集中特訓などを行っており、受験前の夏休みを有意義に過ごせる講座がそろっています。

中学生が通う夏期講習を徹底比較!おすすめ塾・塾選びのポイントも紹介

小学生のおすすめ夏期講習

中学受験を目指している小学生には、日能研の夏期講習がおすすめです。

日能研は中学受験の合格実績が多くある集団塾。夏期講習ではこれまで習ったことの復習をメインに行うため、外部生での授業についていきやすいでしょう。すでに習った内容の復習を行うので、苦手な範囲がある生徒や基礎固めをしたい生徒にぴったりです。

小学生が通う「夏期講習」の特徴・費用を徹底比較!申込み手順・注意点も解説

夏期講習だけ参加するメリットはある? 

夏期講習だけ参加するメリットはいくつかあります

主なメリットは「勉強のノウハウを学べる」「休み中でも学習習慣を身につけられる」「苦手な範囲をプロの講師にみてもらえる」などです。

学習塾では、学校では教えてもらえない勉強のコツを教えてもらえます。夏期講習に参加することで、自分一人で勉強するよりも、効率よく学習を進められるでしょう。

ただし、夏期講習を受ける前に、検討している塾の夏期講習が「完結型」なのか「通常授業のカリキュラムの一部」なのか確認しておくことが大切です。

通常授業のカリキュラムの一部として夏期講習を実施している塾では、通常授業を受けていない生徒は、学習内容についていけない可能性があります。

夏期講習だけ参加したい場合は、夏期講習を完結型で行っている塾を選びましょう。

大学受験に向けて夏から通塾するのはあり? 

大学受験のために高校3年生の夏から通塾するのは、人によって効果が期待できる・できない場合があります

以下のような生徒は、高校3年生の夏から通塾しても効果を感じにくい可能性があります。

  • 毎日の勉強習慣が付いている。
  • 自分で勉強方法がわかっている。
  • 自分のペースで勉強を進めていきたい。

一方、高校3年生の夏からの通塾することで効果を感じやすい生徒の特徴は、以下のとおりです。

  • 自分で勉強しているが、なかなか成績が上がらない。
  • 本格的な受験対策の前に基礎固めをしたい。
  • 1人ではなかなか勉強に集中できない。

高校3年生の夏からの通塾は、遅すぎることはありません。しかし、自分で学習習慣を身につけている場合は、無理に塾に通う必要はないでしょう。

大学受験のために高3夏から通塾するのはアリ?塾の選び方や勉強法など紹介

高校2年生から受験対策するのは遅い? 

高校2年生から受験対策を始めるのは遅くありません。なぜなら、人によっては高校3年生になってから受験対策をスタートすることもあるからです。

大学の受験対策を始める時期は、早ければ早いほど学習量が多くなるため、志望校への合格の可能性が高くなります。高校2年生から受験対策を始めた場合でも、継続して勉強を続けていれば国公立大学や難関私立大学への合格を目指せるでしょう。

【高2】夏休みから受験勉強を始めるのは遅い?有意義な過ごし方や勉強法など紹介

大学受験に向けて夏休みにおすすめの基礎固め方法は? 

基礎固めの方法は、科目によって異なります。ここでは、夏休みにおすすめの基礎固め方法を科目別に紹介しますので、ぜひ参考にしてください。

科目 大学受験に向けた基礎固めの方法
英語 単語と熟語を暗記する。
問題集で文法問題の演習をする。
文章の意味を考えながら音読する。
数学 教科書に載っている定理と公式を暗記する。
例文や練習問題を繰り返し解き、
定理と公式の活用方法を理解する。
国語 現代文は段落ごとの要点を
古文は単語と文法を暗記する。
漢文は漢字の読み方と
理科 生物と地学は教科書に
物理と化学は公式と法則を覚え、
社会 教科書に載っている用語を理解する。
歴史は各年代のつながりを暗記する。

まとめ

受験生にとって夏休みは、受験の合否を左右するほど重要な時期。夏休みの勉強を怠ると、周りの受験生と大きな差が生まれるため、計画的に勉強していくことが大切です。

夏休みに受験生が取り入れたい勉強は、苦手分野の克服と教科ごとの基礎固め。苦手分野を克服して基礎固めができていると、2学期以降に志望校の過去問に取り組みやすくなります。

また、すでに基礎固めができている生徒やレベルの高い志望校を目指している生徒は、基礎固めだけでなく、応用問題の演習や過去問演習も取り組むとよいでしょう。

夏休みに効率よく勉強するには、夏休みの学習スケジュールを立てることが不可欠です。今回紹介したスケジュールを立てるコツを参考に、夏休み全体のスケジュールと1日のスケジュールを決めて、勉強を進めていきましょう。

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塾選(ジュクセン)編集部です。実際に学習塾の運営経験がある者や大手メディアの編集経験がある者などで構成されています。塾選びにお悩みの保護者や学生の方に向けて有益な情報をお届けします。

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