英検®1級の合格率はどれくらい?知らないと損する合格率の考え方とラインを徹底解説
「英検®1級の合格率はどれくらいなの?」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
英検1級の最新の合格率は現在公式には公表されていません。公益財団法人 日本英語検定協会が2016年7月に公表したデータによると、高校生に限定した一次試験合格率は、2015年度第1回が23.0%、2016年度第1回が44.0%でした。二次試験の合格率(全体)は、2015年度・2016年度ともに66.2%となっています。
この数値は高校生受験者に限定されたものであり、現在の英検1級全体の合格率を示すものではない点に注意ください。
一方、英検1級の合格率については「10%前後」という目安が英語学習メディアで紹介されることがあり、難関試験であることは間違いないといえます。
ただし、目安となる合格率だけを見て「自分には無理」と判断する必要はありません。
この記事では、現在確認できる公式情報や、目安とされる数値の読み方、合格ラインの仕組み、そして合格に近づくための具体的な学習方法を解説します。合格率という数字に振り回されず、自分に必要な対策を見つけましょう。
編集部
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目次
英検1級の合格率は現在公式に公表されていない

英検1級の合格率は、公益財団法人日本英語検定協会から2016年度以降は公式に公表されていません。
日本英語検定協会の公式サイトでは、2023年度の志願者(約55万人)が公開されていますが、級別の最新合格率は掲載されていません。そのため、現在の正確な合格率を公式データで知ることはできません。ただし、2015年度までのデータなどから、一般的に10%前後が目安とされています。
日本英語検定協会が2016年7月29日公表したプレスリリースでは、2016年度第一回と2015年度の第一回の試験結果について、高校生の一次試験合格率と全受験者を対象とした二次試験合格率が報告されています。
公式PDFでは高校生の英検1級一次試験合格率が公表されている
日本英語検定協会が2016年7月29日に公表したプレスリリース(PDF)には、2016年度第1回と2015年度第1回の高校生を対象とした一次試験合格率が記載されています。以下は、その公式PDFで確認できるデータです。
| 項目 | 2016年度第1回 | 2015年度第1回 |
|---|---|---|
| 一次試験合格率(高校生) | 44.0% | 23.0% |
| 二次試験合格率(全体) | 66.2% | 66.2% |
この数値は「高校生」に限定した一次試験合格率であり、英検1級全体の最新合格率ではありません。また、2016年度の一次試験合格率44.0%は前年度の23.0%から大幅に上昇しています。
二次試験の合格率66.2%は、PDF内に「解析中のため全体での合格率を速報値として記載」と注記があり、高校生限定のデータではありません。いずれも現在の英検1級全体の合格率とは異なる点に注意が必要です。
(参考:高校生 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率|公益財団法人 日本英語検定協会)
英検1級の合格率は「10%前後」が目安として紹介されることが多い
英検1級の合格率については、英語学習メディアの解説記事やデータ分析で「10%前後」という目安が紹介されることがあります。これは2015年度までに公表されていた級別受験状況のデータをもとにした数値で、当時の公式データでは志願者に対する最終合格率は9〜10%台で推移していました。
現在の日本英語検定協会が「合格率は10%前後」と公式に発表しているわけではなく、あくまでも過去データから導かれた参考値です。
この数字を見て「10人に1人しか受からない難関試験」という印象を持つ方もいるかもしれません。ただし合格率だけで合否の可能性を判断するのは早計です。次のセクションで、合格率の数字をどう読むべきかを整理します。
英検1級の一次試験・二次試験の合格率を考えるときに重要なポイント

合格率の数字を見たとき、「10人に1人しか受からないなら自分には無理かも」と感じる方もいるかもしれません。ただし、合格率はあくまでも参考値のひとつです。数字の背景にある受験者層の特徴や試験の構造を理解したうえで読むことが、合格への正しい出発点になります。
合格率だけで英検1級の難易度を判断しないほうがよい
合格率は試験の難しさを測るひとつの目安ですが、難易度のすべてを表しているわけではありません。英検1級の不合格者を見ても、語彙が足りずに一次試験で得点を落とした人、ライティングで論理的な構成ができなかった人、二次試験のスピーキングで対応しきれなかった人と、不合格になる原因は多岐にわたります。
「合格率が低い=自分には無理」と受け取るのではなく、「自分はどの技能で差がつきやすいか」という視点で弱点を特定し、的確な対策を講じることが、合格率を上げる実質的な方法です。
受験者層のレベルが高い中での合格率である
英検1級は、英語初心者が気軽に受験する試験ではありません。準1級に合格した人、英語を仕事や学業で日常的に使っている人、長年にわたって英語学習を続けてきた人など、もともと英語力の高い受験者が集まる試験です。その中での合格率であることを忘れてはいけません。
仮に合格率が10%前後であったとしても、その母数は英語上級者が中心です。「10人に1人しか受からない」という数字だけを見て難易度を判断するより、「その10人がどのような英語力を持つ集団か」も合わせて考えることが重要です。
一次試験は語彙・読解・ライティングで差がつきやすい
英検1級の一次試験で合否を分けやすいポイントは、語彙・読解・ライティングの3点です。語彙は準1級と比べて難度が上がり、日常的には目にしにくい高度な単語や表現が問われます。読解では環境・科学・倫理・社会制度といった抽象度の高いテーマが出題され、背景知識がないと内容を把握するだけで時間がかかります。
ライティングでは英語表現の正確さだけでなく、主張・理由・具体例を論理的につなげて200語前後でまとめる力が必要です。準1級までの対策で身についたライティング力とは、求められる水準が一段階異なります。どれかひとつが大きく弱いと一次試験の合格ラインに届きにくいため、3点をバランスよく鍛えることが重要です。
二次試験は合格率だけでなくスピーキング慣れも重要
過去データでは英検1級二次試験の合格率は66.2%と、一次試験より高い水準です。ただし、これは一次試験を突破した受験者だけが受ける試験であるため、合格率が高めに出やすい構造になっています。「二次試験は通りやすい」と油断するのは禁物です。
英検1級の二次試験は、その場でトピックを選び、2分間のスピーチを組み立てたうえで、試験官との質疑応答に答える形式です。日頃から英語で意見を組み立て、声に出して話す練習を重ねていないと、本番で時間内にまとめることが難しくなります。スピーキングの経験値そのものが合否を左右しやすいパートです。
英検1級の合格点・合格ラインは?

英検1級の合否は、正答数ではなくCSEスコアという独自の基準で決まります。「何問正解すれば受かる」とは一概に言えないため、仕組みを正しく理解しておくことが重要です。
ここでは、一次試験・二次試験それぞれの合格基準スコアと、目安となる正答率について整理します。
英検1級はCSEスコアで合否が決まる
英検ではCSEスコア(Common Scale for English)という独自のスコア制度で合否が判定されます。各技能の正答数をもとに技能別スコアが算出され、その合計が合格基準スコアに達しているかどうかで合否が決まる仕組みです。
重要なのは、正答数がそのままCSEスコアに換算されるわけではない点です。技能ごとに問題数は異なりますが、問題数に関わらず各技能に均等にスコアが配分されます。
そのため「何問正解なら合格」と断定することができません。また、CSEスコアは統計的手法を用いてその回の難易度なども調整したうえで算出されるため、同じ正答数でも回次によってスコアが変わることがあります。
(参考:英検CSEスコアとは|公益財団法人 日本英語検定協会)
一次試験の合格基準スコア
以下の表は、英検1級一次試験のCSEスコアの構成を示したものです。
| 技能 | 満点スコア | 合格基準スコア(合計) |
|---|---|---|
| リーディング | 850点 | |
| ライティング | 850点 | |
| リスニング | 850点 | |
| 合計 | 2550点 | 2028点 |
リーディング・ライティング・リスニングそれぞれ850点満点で、合計2550点満点に対して合格基準スコアは2028点です。3技能の合計スコアが合格ラインを上回れば合格となるため、バランスよく得点することが求められます。
注意したいのは、1技能だけが極端に低いケースです。CSEスコアでは技能ごとにスコアが均等に配分されているため、リスニングだけが大幅に低い場合、合計点が2028点を上回っていても合格できなくなる可能性があります。英検1級の合格を目指すうえで、3技能を総合的に鍛えることは欠かせません。
二次試験の合格基準スコア
以下の表は、英検1級二次試験のCSEスコアの構成を示したものです。
| 技能 | 満点スコア | 合格基準スコア |
|---|---|---|
| スピーキング | 850点 | 602点 |
二次試験はスピーキングのみで判定され、満点850点に対して合格基準スコアは602点です。英検1級の二次試験は個人面接形式で行われ、スピーチ・質疑応答・語彙や文法の正確さ・発音といった観点から総合的に評価されます。暗記した英文をそのまま話すだけでは対応しきれない場面も多く、自分の考えを英語で組み立てて伝える練習が不可欠です。
英検1級は何割取れば合格できる?
「何割取れば合格できるか」は多くの受験者が気になるポイントです。ただし、CSEスコア制のため「○割で必ず合格」とは断言できません。参考値として捉えてください。
英検公式サイトには「2級以下は各技能6割程度の正答率の受験者の多くが合格されています」という記載がありますが、1級については同様の目安は明示されていません。一般的には、各技能で7割前後の正答率を安定して確保できる状態が合格圏の目安として紹介されることが多いです。
ただし、ライティングは採点観点(内容・構成・語彙・文法)に基づいて評価されるため、正答率という概念では測りにくい技能です。正答率の目安はあくまでも参考値にとどめ、技能ごとの弱点を把握したうえで対策を積むことが合格への確実な道筋です。
英検1級は何ができれば合格圏?目安となる英語力

合格率や合格基準スコアを確認したうえで、「自分はどのくらい合格に近いのか」が気になる人も多いでしょう。
ここでは、英語力の面から「合格圏にいるかどうか」を判断する目安を整理します。すべてを完璧にクリアしている必要はありません。どこが土台になっていて、どこに伸びしろがあるかを確認する材料として活用してください。
準1級に余裕を持って合格している
英検1級を目指すうえで、準1級合格は一つの出発点の目安になります。ただし、「ギリギリ合格」と「余裕を持っての合格」では、1級への距離が大きく異なります。
準1級の一次試験合格基準スコアは1792点(満点2250点)です。この水準をギリギリ超えた状態では、1級の一次試験合格基準スコアである2028点(満点2550点)との差は単純な数字以上に大きく感じられます。準1級で各技能のCSEスコアが均等に600点前後(合計1800点前後)取れている状態が、1級対策をスタートさせる現実的な土台といえるでしょう。
一方、準1級で合計1900点以上を安定してマークできている場合は、すでに1級の語彙・読解・ライティングの学習を開始するための基礎体力が備わっている可能性があります。
準1級合格後に間を置かず1級の過去問を1回分を解き、技能ごとの得点を確認することが最初の一歩です。
語彙・ライティング・リスニングのどこで大きく失点しているかが見えてくれば、1級対策の優先順位が自然と定まってきます。
英字新聞や社会的テーマの記事をある程度読める
英検1級の読解問題は、環境・医療・科学技術・国際問題・倫理といった社会的・抽象的なテーマが中心です。すべての単語がわからなくても、筆者の主張や文章の結論を追える力があるかどうかが、合格圏の一つの目安になります。
英字新聞やオンラインの英語メディアで社会的テーマの記事を日頃から読む習慣があると、読解力だけでなくライティングや二次試験にも直結します。環境問題や技術革新、医療倫理など、幅広いテーマについて「大まかな内容と筆者の立場が読み取れる」という状態を積み上げておくことが、合格圏に近づく実感につながります。
200語前後で自分の意見を英語で書ける
英検1級のライティングは、与えられたトピックについて自分の立場を明確にし、主張・理由・具体例・結論を一貫させた英文をまとめる形式です。合格圏の目安として「200語前後で意見を英語でまとめられる」かどうかが一つの基準になります。
ここで大切なのは、難しい単語を並べることよりも論理的な一貫性です。
「文法は正しいが内容が浅い」「理由が主張からずれている」「具体例が抽象的すぎて説得力がない」といった失点パターンは、英検1級のライティングでよく見られます。自分の英作文を振り返ったとき、主張と理由と具体例が一本の線でつながっているかを確認する習慣が、合格圏への近道になります。
社会的テーマについて2分程度英語で話せる
二次試験では、提示された5つのトピックから1つを選び、2分間のスピーチを行ったあと、試験官との質疑応答に答えます。合格圏の目安としては、社会的テーマについて立場を決め、理由を2つ添えて公式の制限時間である2分間、導入、本論、結論という論理的な構成でまとまった英語を話せるかどうかが一つの基準になります。
求められるのは完璧な発音や難解な語彙ではなく、意見の一貫性と説明のわかりやすさです。
「言いたいことは伝わるが、途中で話が脱線する」「理由を述べようとすると言葉が止まる」という状態であれば、まだ準備が必要であることを示すサインです。
声に出して練習を重ね、話の筋を整理したうえで英語で表現できる状態を作っていくことが、二次試験合格圏への道筋になります。
英検1級に合格するメリット

英検1級の取得は、合格の達成感にとどまらず、進学や仕事においても具体的なメリットをもたらします。ただし、大学入試や職場での評価は条件によって異なるため、自分の状況に当てはめて確認することが大切です。
大学入試や単位認定で評価される場合がある
英検公式サイトによると、英検1級は「資格としての活用も入試活用、単位認定、海外留学など広範囲に渡る」と説明されています。大学入試では英語外部試験として利用できる場合があり、加点・得点換算・出願資格の認定・試験の一部免除などが主な活用方法です。
具体例として、早稲田大学国際教養学部の一般選抜では、英検1級合格者に英語4技能テストの得点として20点が加点される仕組みが設けられています。
参考:国際教養学部における2027年度入試以降の入試に関するお知らせ|早稲田大学国際教養学部
単位認定に英検1級を活用している大学もあります。大学・学部・入試方式によって扱いが大きく異なるため、英検協会の公式活用校検索や志望校の最新募集要項で必ず確認してください。
参考:入学前も入学後も、英検が決め手!英検・TEAP・IELTS 活用校検索|公益財団法人 日本英語検定協会
就職・転職で英語力の証明になる
英検1級は、英語力を客観的に示す資格として就職・転職の場面でも活用できます。海外営業・貿易・外資系企業・英語教育・翻訳・通訳といった英語を使う職種や業界では、アピール材料として機能しやすいです。履歴書や職務経歴書の資格欄に記載できる信頼性の高い資格であり、英語上級者であることを第三者に示す根拠になります。
ただし、資格だけで採用が決まるわけではありません。実務での英語使用経験や専門知識・スキルと組み合わせて評価されることが多く、英検1級はあくまでも英語力の証明のひとつとして位置づけることが現実的です。職種によってはTOEICやTOEFLのスコアを重視する企業もあるため、志望する業界や職種の傾向を確認したうえで活用方法を考えることをおすすめします。
英語上級者としての信頼性が高まる
英検1級は英検の最上位級であり、英語上級者としての客観的な証明として機能します。英語講師・翻訳・通訳・ライター・海外業務など、英語力そのものが信頼に直結する場面では、英検1級の取得が信頼性の裏付けになります。
特に教育現場では、英検1級合格者であることが保護者や生徒への説明材料になりやすく、個人として英語を教える立場の人にも強みになります。難関試験に向けて継続的に学習を積み重ねてきたという事実も、学習意欲や粘り強さのアピールとして働く場面があります。
英検1級の合格率を上げるための対策

合格率の数字を眺めていても実力は上がりません。大切なのは、自分がいまどの段階にいるかを把握し、弱い部分から順番に手を打っていくことです。ここでは、弱点別に取り組める具体的な対策を紹介します。
まず過去問で現在地を把握する
何より先にやるべきことは、過去問を解いて自分の現在地を確かめることです。英検の公式サイトでは1級の過去問(問題冊子・リスニング音源・解答)が無料で公開されています。本番と同じ時間(一次試験はリーディング・ライティング100分、リスニング約35分)で解き、語彙・読解・ライティング・リスニングそれぞれで何点取れているかを技能ごとに確認してください。
解き終えたら解きっぱなしにせず、間違えた問題の理由を必ず分析します。語彙で落としているのか、長文の読み取りが追いついていないのか、ライティングの構成が整っていないのかによって、優先して取り組む対策が変わります。また、二次試験については一次合格後に慌てないよう、過去問を解く段階から形式と流れを確認しておくことをおすすめします。
(参考:1級の過去問・試験内容|公益財団法人 日本英語検定協会)
語彙が弱い人は英検1級専用の単語対策をする
リーディングでもリスニングでも、単語がわからなければ内容をつかめません。英検1級専用の単語帳を使いながら、例文ごと覚えることで意味と用法を結びつけて身につけることが重要です。
英検1級の語彙問題では、複数の似た意味の選択肢の中から文脈に最も合うものを選ぶ形式が多く出題されます。単語の意味を知っているだけでは正解できず、その単語が具体的にどのような文脈で使われるかを理解している必要があります。過去問で出てきた未知語をその都度確認し、文脈のなかで覚え直す習慣をつけることが、語彙力を実践的に伸ばす近道です。
ライティングが弱い人は型を覚えて添削を受ける
英検1級のライティングは、与えられたトピックについて「主張→理由→具体例→結論」の構成で200語前後の英文をまとめる形式です。型を身につけることで、どのテーマが出ても一定の水準で書ける状態を作ることができます。まずはこの構成を体に染み込ませることを最初のステップにしてください。
型を覚えた後に重要なのが、第三者による添削を受けることです。自己採点では「文法は正しいが主張と理由がずれている」「具体例が抽象的すぎて説得力が弱い」「論理の飛躍があって読み手に伝わっていない」といった問題点に気づきにくいからです。指摘を受けて修正し、再び書いてみる改善サイクルを繰り返すことで、得点が安定してきます。学校の先生や添削サービスを活用して、自分では見えにくい弱点を可視化することがライティング上達の鍵です。
リスニングが弱い人は要約しながら聞く練習をする
英検1級のリスニングは問題量が多く、一語一句を聞き取ろうとすると情報処理が追いつかなくなります。話者の主張・理由・結論という骨格をつかみながら聞く習慣を身につけることが大切です。
練習方法として効果的なのは、音声を聞き終えた後に短く要約する習慣をつけることです。「この話者は何を主張していたか」「理由は何だったか」を自分の言葉で3文程度にまとめるだけでよいです。繰り返すことで英語の音声から論点を素早く抽出する力が鍛えられます。また、間違えた問題はスクリプトで確認し、聞き取れなかった箇所を音読・シャドーイングすることで、耳と口の両方から英語の音を定着させてください。
二次試験が不安な人はスピーチの型と質疑応答を練習する
英検1級の二次試験は、5つのトピックカードから1つを選んで2分間スピーチを行い、その後約4分間の質疑応答に答える形式です。「立場の表明→理由1→理由2→まとめ」という型を作り、頻出テーマについて自分の立場と理由を話せる状態を事前に作っておくことが重要です。環境・テクノロジー・医療・教育・国際問題など、社会的テーマをいくつかピックアップして練習しておくと、本番で選択の幅が広がります。
質疑応答では、短く答えて終わるのではなく理由や補足説明を加えることが評価につながります。試験官から「なぜそう思うのですか」と問われたとき、「Because ~. For example ~.」という形で展開する練習を繰り返してください。英検の公式サイトではバーチャル二次試験が公開されており、面接の流れをアニメーションで確認できます。初めて受験する方は必ず一度通しで確認しておきましょう。
(参考:英検バーチャル二次試験|公益財団法人 日本英語検定協会)
英検1級の合格率に関するよくある質問

英検1級の合格率に関連して、他の試験との対応や準1級の合格率について気になる人もいます。ここでは関連する疑問を簡単に整理します。
なお、英検全級の最新合格率は現在公式に継続公表されておらず、以下の数値はすべて過去データをもとにした参考値です。
英検1級はTOEIC・TOEFL・IELTSでいうとどれくらいですか?
英検1級は、国際的な語学力の基準であるCEFR(ヨーロッパ言語共通参照枠)においてC1レベルに相当します。大学入試センターが公開した各資格・検定試験とCEFRとの対照表でも、英検1級はCEFR C1に位置づけられています。
以下の表は、C1レベルを目安とした各試験との対応関係を示したものです。
C1レベルを目安とした各試験との対応関係
| 試験 | C1相当の目安スコア |
|---|---|
| 英検 | 1級合格 |
| TOEFL iBT | 95点以上(旧スコア換算) |
| IELTS | 7.0〜7.5以上 |
| TOEIC L&R | 945点以上 |
ただし、これらはあくまでCEFRを経由した目安であり、試験ごとに測定する技能や出題形式が異なるため、単純な換算はできません。
特に注意したいのはTOEIC L&Rです。この試験はリスニングとリーディングのみを測定するため、ライティングとスピーキングは評価対象に含まれていません。英検1級ではライティングと二次試験のスピーキングも合否に直結するため、TOEIC L&Rの高得点だけをもって英検1級と同等の英語力があるとは言い切れない点に注意が必要です。
(参考:英検CSEスコアとは|公益財団法人 日本英語検定協会)
英検準1級の合格率はどれくらいですか?
英検準1級の最新合格率も、現在公式に継続公表されていません。英検協会が2016年7月に公表したプレスリリースによると、高校生の一次試験合格率は2015年度第1回が15.0%、2016年度第1回が18.0%でした。二次試験の合格率(全体)は2015年度第1回が89.1%、2016年度第1回が89.8%です。
一次試験の合格率を過去データで比較すると、準1級(15.0〜18.0%)は2級(27.0〜34.0%)より低く出ており、難易度の高さがデータにも表れています。一般的には準1級は1級より合格しやすいとされていますが、準1級も難関試験であることに変わりはありません。1級では語彙レベル・長文テーマの抽象度・ライティングの論理性・スピーキングのすべてでさらに難度が上がるため、準1級合格後も相応の対策が必要です。
参考:高校生 1級・準1級・2級の受験者数、および合格率|公益財団法人 日本英語検定協会
まとめ 英検1級の合格率は低いが、正しい対策で合格は狙える

英検1級の最新合格率は、現在公式には公表されていません。英検協会が2016年に公表したプレスリリースには高校生の一次試験合格率(2015年度第1回23.0%、2016年度第1回44.0%)や二次試験の合格率(両年度ともに66.2%)が記載されていますが、いずれも特定の年度・受験者層に限定されたデータであり、現在の全体合格率を示すものではありません。各所で「10%前後」という目安が紹介されることがありますが、これも過去データをもとにした参考値です。
大切なのは、合格率という平均値ではなく、自分がいまどの技能でどのくらい点を落としているかを把握することです。
まず取り組むべきことは、英検公式サイトで公開されている過去問を1回分、本番と同じ時間で解くことです。解き終えたら語彙・読解・リスニング・ライティングのそれぞれで得点を確認し、最も弱い技能から優先して対策を始めてください。
弱点が明確になれば、次に何をすればよいかが自然と決まります。合格率という数字から距離を置き、自分のデータを出発点にすることが、英検1級合格への最初の一歩です。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
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