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共通テスト地学基礎の勉強法!出題傾向・分野別攻略法を徹底解説【東大生監修】

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大学受験
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「地学基礎は暗記すれば点数が取れると思っていたのに、模試では図やグラフの問題が解けない……」と悩んでいませんか。

この記事では、東京大学に合格し、現在はカルペ・ディエムに所属して物理や数学の面白さを伝える活動をおこなっている教育ライター・亀田崚さんの監修のもとで、点数が伸びない原因の見極め方から、勉強法5ステップ、分野別攻略法、得点別・時期別の対策、本番での時間配分まで、順を追って解説。

限られた時間でも、共通テスト本番で7割以上得点できる土台作りを紹介します。  

塾選ジャーナル編集部

編集部

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

亀田崚

監修者

亀田崚

2000年生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻所属。(株)カルペ・ディエム所属。公立高校から一浪を経て東京大学理科一類に合格。その経験を活かし、全国の高校生や駿台予備学校お茶の水校3号館の浪人生に対して学習指導を行なっている。また、株式会社SciCurioの代表として自身が大学で学んでいる物理や数学の面白さを伝えるため、メディア活動やボードゲームの開発を行なっている。日曜劇場『御上先生』教育監修。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

共通テスト地学基礎とは?出題傾向を確認しよう

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まずは、試験の基本情報と最新年度の傾向を確認しましょう。年度ごとの問題を細かく解説するのではなく、どのような力が問われているのか、それを踏まえて何を対策すべきなのかを理解できる内容にしています。

2026年度は前年よりやや難化|平均点は28.17点

共通テスト地学基礎は、2026年度に平均点が下がり、前年よりやや難化した年度でした。

大学入試センターが公表しているデータによると、2026年度(令和8年度)の地学基礎の平均点は28.17点でした。前年の2025年度(令和7年度)は34.49点だったため、1年で6点以上下がったことになります。

2026年度は、問題文や図表から解答に必要な情報を抽出する問題に加え、細かな知識や、現実とは異なる条件をもとに考察する問題も見られました。資料を読む力だけでなく、基本知識を正確に理解し、与えられた条件に応じて使う力が求められたことが、前年より難しく感じられた一因と考えられます。

つまり「2026年度は難しかった」で終わらせるのではなく、基本事項を覚えるだけで満足せず、複数の資料や条件を整理しながら考える力を今後も養っていくことが大切です。

参考:共通テスト 受験者数・平均点の推移(本試験)|大学入試センター

亀田先生のアドバイス

地学基礎ではじめに取り組むべきなのは、知識事項の暗記です。知識がないと、計算問題や図から読み取る問題の判定ができません。逆に言えば、共通テストの地学基礎においては、基礎的な事項さえ理解すれば判断に迷うことは多くありません。

普段の学習においては、まず参考書等で知識のインプットを第一に行ってください。そして、共テ直前期の過去問演習で間違えた問題を復習する際、知識が曖昧で失点してしまった場合はすぐに、使った参考書に戻って該当箇所の知識を理解し直してください。

これができれば、むやみに多くの過去問を解く必要はなく、むしろ少ない回数で効率的に得点を向上させることができます。

地学基礎は50点満点|理科基礎2科目を60分で解く

共通テストで理科基礎を選択する場合は、物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎の4つの出題範囲から2つを選び、あわせて60分で解答します。そのため、地学基礎1科目だけを解答する形式ではありません。科目ごとに時間が区切られているわけではなく、解答する順序や時間配分は自分で決められます。

地学基礎だけを対策するのではなく、もう1科目とあわせた時間配分まで考える必要があります。

このため、仕上げの段階では地学基礎単独ではなく、理科基礎2科目を通しで解く練習が欠かせません。

参考:令和8年度大学入学者選抜に係る大学入学共通テスト実施要項|大学入試センター

亀田先生のアドバイス

二次試験の理科しかり、共通テストの理科基礎しかり、理科の試験は時間制限内で2科目を解く形式が一般的です。

点数を安定させるには、①どっちの科目から解き始めるか、②それぞれの科目にどれだけ時間をかけるか、を事前に決めておき、かつ過去問演習などを通じてそのパターンに慣れておきましょう。

オススメは、「得意な方の科目を最初に短時間で解く」です。例えば、地学基礎が得意な人は20分でさっさと解き終え、残りの時間でもう1科目を30分程度で解きましょう。地学基礎が難しかったパターンについても想定しておけるとベストです。

出題範囲とよく使われる資料

地学基礎の主な出題範囲は、次のように整理できます。

分野 主な内容 出題されやすい資料の例
地球・地震・火山 地球の構造、プレート運動、地震、火山 走時曲線、震央分布図
岩石・地層 岩石のでき方、地層、地質年代 岩石写真、地質断面図
大気・海洋 大気の循環、天気、海流 天気図、循環図
宇宙 恒星、太陽系、宇宙の進化 HR図、天体の位置関係図
自然災害・環境 地震・津波、火山災害、気象災害、地球環境 ハザードマップ、地形図、観測データ

この表からは、分野ごとに問われやすい資料の形式が異なることが読み取れます。

地震なら走時曲線、岩石・地層なら写真や断面図、大気・海洋なら循環図やグラフ、宇宙ならHR図、自然災害・環境ならハザードマップというように、資料の種類と分野が結びついています。

年度によって出題される分野の組み合わせや大問構成は変わるため、特定の分野だけに絞らず、全範囲の基本を押さえておくことが大切です。

暗記だけでなく図表・データを読み取る力が問われる

共通テスト地学基礎の問題形式を整理すると、基本知識を直接問う問題だけでなく、写真や模式図を使った問題、表やグラフの読み取り問題、会話文や探究活動を題材にした問題など、形式は多岐にわたります。

地学基礎を「暗記科目」とだけ捉えていると、共通テスト形式では得点が伸びにくくなります。

用語を覚えることは対策の出発点にすぎず、そこから現象の仕組みを理解し、最終的には資料の中でその知識を使える状態を目指す必要があります。知識を覚える段階から、仕組みを理解する段階、そして資料の中で知識を使う段階へと進んでいく流れを意識してください。

共通テスト地学基礎で点数が伸びない原因

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まずは、共通テスト地学基礎で点数が伸びない典型的な原因を確認しましょう。自分の状態が次の表のどれに近いかを確認してみてください。

模試・演習での状態 考えられる原因 優先する対策
用語問題を間違える 基本知識が不足している 教科書・参考書へ戻る
図になると解けない 知識と図が結びついていない 模式図を使って復習する
資料問題に時間がかかる 読む手順が決まっていない 軸・単位・凡例を確認する
同じ問題を繰り返し間違える 誤答原因を分析していない 間違いを分類して復習する

この表からわかるのは、同じ「点数が伸びない」という状態でも、原因によって優先すべき対策がまったく異なるという点です。

用語を単独で暗記している

岩石名、地質年代、海流名、天体名などを、単語カードのように個別に覚えている状態は、地学基礎でよく見られるつまずきです。

用語だけを覚えていても、その現象がどこで起こるのか、何が原因で起こるのかがわからなければ、資料問題には対応しにくくなります。

「名前を答えられる」ことと「問題で使える」ことは、まったく別の力です。

この違いを意識できていない状態が、点数が伸び悩む大きな原因のひとつになっています。

現象の仕組みを説明できない

用語は知っていても、なぜそうなるのかを自分の言葉で説明できない状態も、失点につながりやすいパターンです。

なぜ海洋プレートが沈み込むのか、なぜマグマの性質によって火山の形が変わるのかといった問いに、すぐに答えられるでしょうか。

共通テストでは、知識をそのまま問うのではなく、原因や結果を別の資料に当てはめる問題が出題されます。

そのため、現象を自分の言葉で説明できる状態にしておくことが重要になります。

知識と図・グラフが結びついていない

教科書の本文は読んでいても、資料集や図を十分に確認していないケースもよく見られます。

図の名称を覚えるだけでなく、矢印の向き、位置関係、大小関係、時間による変化まで確認しておく必要があります。図を見た瞬間に、対応する知識を思い出せる状態が理想です。

問題を解きっぱなしにしている

問題数はこなしていても、丸付けと解説の確認だけで終わっている状態も、点数が伸びない原因になります。

誤答の原因は、基本知識を知らなかった、似た用語を混同した、図表の軸・単位・凡例を見落とした、問題文の条件を読み飛ばした、計算方法や単位換算を間違えたなど、いくつかのパターンに分けられます。

同じ不正解でも、原因によって復習方法はまったく異なります。

正答だけを覚えて満足するのではなく、なぜ間違えたのかまで分析することが、得点の安定につながります。

【東大理系監修】共通テスト地学基礎の勉強法5ステップ

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ここからは、勉強法の中心となる5つのステップを解説します。理解する、整理する、問題で確かめる、共通テスト形式に対応する、過去問で仕上げるという順番で進めていきます。

ステップ1|教科書・参考書で基本を理解する

まずは教科書や参考書を使って、全範囲の基本知識と現象の仕組みを確認します。

基本的な使い方としては、1単元を読む、図や写真もあわせて確認する、原因と結果を整理する、本を閉じて内容を説明してみる、対応する問題を解く、という流れがおすすめです。参考書を最初から最後まで何度も読み返すのではなく、問題演習と往復しながら使うことが大切です。

参考書は読むための本ではなく、使いながら知識を確認するための道具です。

初学者はまずは順番に読み進め、すでに基礎知識がある人は、間違えた単元を中心に復習するなど、自分の学力に応じて使い方を変えるとよいでしょう。

亀田先生のアドバイス

地学基礎初学者の人は、まず一通り読み切ることを優先しましょう。どんな問題も基礎知識がないと戦えませんから。逆に言えば、最初の一通りは本当にサラッとでも大丈夫です。通学中の電車内などの隙間時間に読み進めるイメージでOK!

そして、既習者や演習を積んだ後は、自分が間違えた箇所を重点的に読み進めるようにしましょう。特に共テの過去問演習の際に、間違えた問題があれば、その都度該当ページに遡って知識事項の確認をしましょう。

このとき「説明を聞いて用語を答える」だけでなく、「用語を聞いてその内容を自分で説明できる」ようにすると、知識の定着がより強固になります。例えば「マントルとは何か?」とか「宇宙の晴れ上がりでは何が起きた?」といった問いに答えられるとベストです。

ステップ2|図・比較・因果関係で知識を整理する

地学基礎には、この科目特有の覚え方があります。

原因と結果を矢印でつなぐ、現象が起こる順番を時系列で並べる、似た用語を比較表にする、場所や方向を模式図で確認する、数値は単独ではなく大小関係で覚える、写真やグラフと用語を対応させるといった方法です。

たとえば火成岩は、「マグマの化学組成」と「冷え方」の2つの軸で整理します。マグマの化学組成は含まれる鉱物や岩石の色と関係し、冷えた場所や冷却速度は岩石の組織と関係します。組成と組織を組み合わせて、火成岩の種類を判断できるようにしましょう。

難しい知識を増やすことよりも、基本事項同士のつながりを論理的に整理することの方が、地学基礎の得点につながりやすくなります。

地学基礎では、原因を一列につなげすぎず、こうした複数の判断軸に分ける整理の仕方が重要です。

亀田先生のアドバイス

物事は関連づけることで、覚えやすくなります。例えば、英単語であればvital(重要な)とvivid(活き活きした)という単語を、語幹の「viv(生命)」を通じて覚えることで、それぞれをバラバラに覚えるよりも覚えやすくなります。

地学基礎でも同じことが言えます。例えば、鉱石や岩石の性質は一見するとバラバラな暗記事項に見えますが、「深成岩」は火山の深くで形成・醸成されたため硬く丈夫である、とか、「玄武岩」はその名前の通り、中国の歴史上の亀である「玄武」から名前を取っているので、その色は亀の甲羅のように黒っぽい、とか。

参考書等に載っている図を覚えるのももちろん大事ですが、その過程で名前や形成理由、成分の割合などを関連づけることで、知識のインプットが簡単になりますし、試験会場でど忘れしても考えて思い出すことができるようになります。

また、2026年に問われた問題を例示するならば、太陽や宇宙の構成元素についての問題がありました。これは地学基礎の内容である一方で、化学基礎で扱う内容でもありました。理科の科目はこのように科目横断の知識が多いため、もし化学基礎と地学基礎の2科目で受験をする場合は、両者を掛け合わせて理解できると、効率よく点数を上げられると思います。

ステップ3|分野別問題で知識の抜けを確認する

1単元を学んだら、すぐに対応する問題を解く流れを作ります。

最初は基本用語を問う問題、正誤判定問題、図や写真を使った問題、基本的な計算問題といった標準的な問題から始めましょう。正解した問題についても、なぜその答えになるのか、ほかの選択肢はどこが違うのかを説明できるか確認してください。

間違えた問題は、問題集の解説だけで済ませず、教科書や参考書の該当箇所に戻ることが重要です。

その場で覚え直すのではなく、数日後に改めて解き直すことで、知識が定着しているかを確認できます。

亀田先生のアドバイス

これは地学基礎に限りませんが、共通テストの最もコスパのいい勉強法が、過去問や演習問題を解いて復習するというプロセスを経ることです。

どこの知識が足りないのか、どこがわかっていないのか、自分の課題点を見える形にするためにも、まずは問題を解くことが大切です。

そして、問題で問われる重要な部分も分かりやすくなります。どこが出題されやすいのか、それが分かれば、最重要ポイント=一番力を入れて勉強すべきポイントが分かるようになるので効率的に勉強ができます。そのポイントを把握して徹底するためにも、正解した問題でも解答根拠を説明し、誤った選択肢のどこが違うかを確認することが重要です。

ステップ4|図表・考察問題の解き方を身につける

ここからは、共通テスト特有の問題に対応するための練習方法を扱います。

図表問題だけを集めて解き、軸・単位・凡例へ印を付ける習慣をつけましょう。資料から読み取った事実を言葉にし、解説を見る前に自分の判断根拠を書き出すことも効果的です。同じ形式の問題を続けて解くことで、資料を読む型が身についていきます。

まずは資料から読み取れる事実を整理し、そのうえで知識を当てはめる練習を積み重ねることが大切です。

この練習を重ねることで、資料問題での判断ミスを減らしやすくなります。

亀田先生のアドバイス

図表問題や考察問題をよく間違える人は、まずにグラフの縦軸・横軸、単位、凡例に必ず○や線を書き込み、条件の勘違いを防ぐようにすると凡ミスをしなくなります。また問題を解くときには、解説を見る前に「図や問題文の資料から読み取れる事実」と「自分の知識」を区別し、選択肢を選んだ判断根拠をメモ程度に書き出してみましょう。

例えば、2026年の問題であれば「津波が何分前に届くか?」を計算する問題がありました。この問題の内容はあまり見ない設定だったので考察問題だと言えると思いますが、必要な情報(水深と津波の速度の関係など)は全て問題文中に書かれており、これらを適切に使えば、そう難しくはなかったはずです。

ステップ5|過去問を分析して仕上げる

最後は過去問を使って、実戦形式に仕上げていきます。

最初は時間を測らずに問題形式を確認し、次に地学基礎単独で時間を測って解きます。間違えた原因を分類したうえで、教科書・参考書・問題集の該当箇所に戻り、数日後に解き直します。最終段階では、理科基礎2科目を60分で解く練習を行います。

過去問は点数を確認するための教材ではなく、自分がどこで判断を間違えたのかを見つけるための教材です。

同じ問題の答えを覚えるのではなく、別の資料や数値が出てきても同じ考え方を使える状態を目指してください。

亀田先生のアドバイス

過去問演習は、基本知識と典型計算が一通り身についた段階で入りましょう。具体的には高3の8月頃から始めるのがよいでしょう。最初の頃は制限時間を気にせず、問題が解けるかどうかに努めてください。

そして、間違えた問題や解けなかった問題は、「なぜ間違えたのか(知識不足か、計算ミスか、問題文の読み飛ばしか)」を分析し、適切に復習するようにしましょう。特に知識不足の場合は、教科書や参考書の該当箇所へ戻り、知識の抜け漏れをなくすようにしましょう。

時間をかけて高得点が取れるようになれば、次は、理科基礎2科目を50分で解き切ることをめざしましょう。

共通テスト地学基礎の分野別攻略法

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ここでは、分野ごとに勉強方法を具体化していきます。覚えること、理解すること、練習することの3つの観点で整理しました。

地球・地震・火山|動きと因果関係で理解する

この分野では、地球の内部構造、プレートの種類と動き、プレート境界で起こる現象、震源・震央、P波・S波、初期微動と主要動、火山の形とマグマの性質などを扱います。

単語を並べて覚えるのではなく、どのプレートがどちらへ動き、その結果として何が起こるのかを模式図で整理することが大切です。

観点 地球・地震・火山で取り組むこと
覚える 地球内部の名称、P波・S波、火山の種類
理解する プレートの動きと地震・火山の関係
練習する 走時曲線、震源距離、プレート境界の模式図

地震については、波の速さ、到達時刻、震源距離などを、グラフや計算問題と結びつけて理解しておく必要があります。

岩石・地層|でき方と新旧関係を整理する

この分野では、火成岩・堆積岩・変成岩、造岩鉱物、岩石のでき方、地層の堆積、断層・褶曲・不整合、地層の新旧関係、示準化石・示相化石、地質年代などを扱います。

観点 岩石・地層で取り組むこと
覚える 岩石の分類、造岩鉱物、示準化石・示相化石
理解する 岩石ができる条件、地層の新旧関係
練習する 地質断面図、柱状図の読み取り

地質断面図では、何が先に起こり、何が後から起こったのかを順番に追う考え方が求められます。

大気・海洋|循環が起こる理由を理解する

この分野では、気圧と風、大気大循環、日本周辺の天気、海流、深層循環、大気と海洋の相互作用などを扱います。

大気・海洋分野では、すべての循環を「温度差」でまとめないことが大切です。大気の動きには気圧差や地球の自転、海洋表層の循環には風、深層循環には水温・塩分による密度差が関係します。それぞれの循環を動かす原因を区別して整理しましょう。

観点 大気・海洋で取り組むこと
覚える 気圧配置、海流の名称と位置
理解する 大気大循環、表層循環と深層循環の違い
練習する 天気図、循環図の読み取り

模式図では、上昇と下降、暖かいと冷たい、密度が大きいと小さいといった対比を意識しながら読み取ることが大切です。

宇宙|距離・時間・進化をつなげる

この分野では、宇宙の誕生と進化、銀河、恒星の明るさ・色・温度、HR図、恒星の進化、太陽の構造、太陽系の形成、惑星の特徴などを扱います。

観点 宇宙で取り組むこと
覚える 恒星の分類、太陽系の惑星の特徴
理解する 恒星の進化と宇宙の時間軸
練習する HR図の読み取り

HR図については、軸の意味、恒星の位置、色・温度・明るさの関係を必ず確認しておいてください。

自然災害・環境|現象と防災を結びつける

この分野では、地震・津波、火山災害、気象災害、土砂災害、地球環境の変化、観測・防災情報などを扱います。

観点 自然災害・環境で取り組むこと
覚える 災害の種類、防災情報の基本用語
理解する 災害が発生する地学的な仕組み
練習する ハザードマップ、観測データの読み取り

ハザードマップや地形図、降水量などの観測データといった、身近な資料を使った問題にも対応できるようにしておきましょう。

共通テスト地学基礎の得点別・時期別対策

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自分の得点や残り期間に合わせて、優先すべき対策を確認しましょう。基本の勉強法を繰り返すのではなく、何を優先し、何を後回しにするかを整理します。

現在の得点に合わせて優先順位を変える

現在の得点別に、主な課題と優先すべき対策を整理すると、次のようになります。

現在の得点 主な状態 優先する対策
20点未満 基本用語や仕組みが曖昧 全範囲の基礎を確認する
20〜30点 単元ごとに知識の抜けがある 分野別問題と解き直しを行う
30〜40点 図表・考察問題で失点する 共通テスト形式を重点的に解く
40点以上 判断ミスや時間ロスがある 過去問で取りこぼしを減らす

この表から読み取れるのは、得点が上がるにつれて課題が「知識不足」から「判断力や時間の使い方」へと移っていくということです。得点だけで一律に判断せず、直近の模試や過去問を見て、自分がどのタイプの問題を落としているかを確認する必要があります。

残り期間に合わせて学習計画を立てる

残り期間によっても、優先すべき内容は変わります。

3か月以上ある場合は、全範囲の基礎を理解したうえで分野別問題を解き、苦手単元を補強してから過去問に進みます。1〜2か月の場合は、基礎の確認と共通テスト形式の演習を並行し、間違いが多い分野を優先します。参考書を最初から読み直す時間は、この段階ではあまり取れません。

2週間程度の場合は、過去問や模試の誤答を見直し、図表・比較表・計算問題を復習する時期です。新しい問題集を増やすことは避けましょう。直前期は、基本事項と間違えた問題の確認、理科基礎2科目を通して解く練習に絞り、細かすぎる知識へ手を広げないことが大切です。

亀田先生のアドバイス

まず時間がある時期には、参考書・問題集のそれぞれ1冊を完璧にするようにしましょう。目標点数次第ではありますが、それだけで十分な場合も大いに考えられます。本当に完璧にして、それでも点数が伸びない・より高得点を目指す場合は新しい問題集を追加しても構いません。

(ただ、理科基礎科目よりも大事な科目がある人も多いので、理科基礎に時間をかけすぎる必要はありません。生徒さんを指導していても、2冊以上問題集を使う場合はあまりありません。)

また、高3の8月頃から冬にかけては、過去問を使った演習を行いましょう。ここでは暗記事項を確認し、応用問題へ慣れることを意識しましょう。

そして、直前期こそ、今までに間違った問題や抜けていた知識をインプットし直しましょう。地学基礎の問題は、知識事項を暗記していれば半分程度は取れる問題です。直前期になっても知識問題で間違っている場合は、暗記が足りていない証拠ですので、該当箇所をよく復習してください。新しい参考書よりも、そちらが優先です。

共通テスト地学基礎の解き方と時間配分

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ここからは、学習方法ではなく、本番で得点するための実戦的な動きを扱います。解答順、資料の読み方、時間管理、見直しに絞って解説します。

理科基礎2科目を60分で解く配分を決める

本番前に、どちらの科目から解くか、地学基礎に何分使うか、何時点で次の科目へ切り替えるか、見直し時間をどの程度残すかを決めておく必要があります。

必ず30分ずつにする必要はなく、もう1科目との得意・不得意に応じて調整してかまいません。目安となる配分の例は、次の通りです。

パターン 地学基礎 もう1科目 見直し
ほぼ同じ得意度 27〜28分 27〜28分 4〜6分
地学基礎が得意 25分程度 30分程度 5分程度
地学基礎が苦手 30分程度 25分程度 5分程度

これはあくまで一例です。模試や過去問を通じて、自分が安定して解き切れる配分へ調整しましょう。

ただし、地学基礎に時間を使いすぎて、もう1科目を解き切れなくなることは避けましょう。

資料問題は「事実」と「知識」を分けて考える

本番では、資料から直接わかる事実を読み、問題文の条件を整理したうえで、必要な知識を当てはめ、選択肢を消去していくという順番で判断します。

知識だけで先回りして答えを決めるのではなく、資料の事実を確認してから判断することで、思い込みによる誤答を防ぎやすくなります。

図表は軸・単位・凡例から確認する

図表問題では、図やグラフのタイトル、縦軸・横軸、数値の単位、凡例、方角や位置、時間の変化、比較する対象を最初に確認する習慣をつけましょう。

グラフの内容を読み取る前に、何をどの単位で表しているのかを確認することが、誤読を防ぐ第一歩です。

迷う問題は後回しにする

本番では、1問に時間を使いすぎないことが得点の安定につながります。考え始めて10〜15秒で解法の方針が浮かばない問題には、その場で見切りをつけましょう。

選択肢を2つまで絞れたものの決め手に欠ける場合は、可能性が高いと感じた方をいったんマークしたうえで問題番号に印を付け、時間が余ったら戻る対象として先に進みます。まったく方針が立たない問題は、適当な番号にマークだけしておき、印を付けて後回しにします。空欄のまま進めると、マークずれの原因になるため避けましょう。

「あと少し考えれば解けそうだ」と感じる問題ほど、実際には時間を使いすぎるリスクが高い問題です。

後回しにするかどうかの基準は、本番で初めて考えるのではなく、模試や過去問演習の段階で「何秒考えて浮かばなければ飛ばすか」を自分の中で決めておくことが重要です。目安としては、1問あたり2分を超えそうな時点で一度区切りをつけ、印を付けて次に進む、というルールを事前に持っておくとよいでしょう。

最後に条件・単位・マークを見直す

見直しの際は、問題を最初から解き直すのではなく、「正しいもの」「誤っているもの」の指定、単位換算、数値の桁、グラフの軸、選択肢番号、マークずれ、飛ばした問題の有無など、間違いが起こりやすい箇所を重点的に確認します。

短い時間でも確認できる見直し項目を、あらかじめ決めておくことが得点の安定につながります。

亀田先生のアドバイス

これは地学基礎に限らずですが、テストの最後の時間では以下の点を見直しすると良いでしょう。

計算ミス、単位、グラフの軸、飛ばした問題を解き忘れていないか、マークずれがないかただし、これらをやる際には自分のミスの傾向を知っておくとより効果的になります。

そのために、普段の勉強から自分がどんなミスをするのかを意識しましょう。そして、何回も同じようなミスをしてしまう方は、今までした自分のミスをまとめてみましょう。模試や本番の前にそれを見返すだけで、見直すところが明確になり、ケアレスミスによる失点を格段と少なくできます。

まとめ 共通テスト地学基礎は仕組みを理解して資料に応用しよう

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共通テスト地学基礎では、基本知識と資料読解の両方が求められます。用語は単独で覚えるのではなく、図や比較、因果関係と結びつけて理解することで、初めて資料問題に対応できるようになります。点数が伸び悩んでいる場合は、まず失点の原因が知識不足なのか、図表の読み違いなのか、それとも時間不足なのかを見極めることが出発点になります。

参考書は読むだけで終わらせず、問題演習と往復させながら使い、過去問は点数だけでなく、自分がどこで判断を間違えたのかを分析する教材として活用してください。現在の得点と残り期間に応じて優先順位を決め、最終的には理科基礎2科目を60分で解き切る感覚を身につけることが、本番での得点につながります。

地学基礎は、細かな知識を増やすことよりも、基本事項を仕組みから理解し、図表や資料の中で使える状態にすることが得点への近道です。まずは直近の模試や過去問を見直し、失点原因を一つ特定するところから始めましょう。

亀田先生のアドバイス

地学基礎は、まず知識のインプットをしないと始まりません。単語を覚えるだけでなく、自分で説明できるまでになりましょう。

逆に言えば、知識のインプットを丁寧に行なった上で、中学で学んだ理科2分野の知識と合わせることで、多くの問題に正答することが可能です。慣れてしまえば40点以上を安定させることも難しくない科目ですので、苦手意識をできるだけ持たずに向き合い、コツコツ勉強を続けてください。

執筆者プロフィール

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塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

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東京大学大学院理学系研究科学生・日曜劇場『御上先生』教育監修
亀田崚

2000年生まれ。東京大学大学院理学系研究科物理学専攻所属。(株)カルペ・ディエム所属。公立高校から一浪を経て東京大学理科一類に合格。その経験を活かし、全国の高校生や駿台予備学校お茶の水校3号館の浪人生に対して学習指導を行なっている。また、株式会社SciCurioの代表として自身が大学で学んでいる物理や数学の面白さを伝えるため、メディア活動やボードゲームの開発を行なっている。日曜劇場『御上先生』教育監修。

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