豊多摩高校と駒場高校を徹底比較!都立入試指導の現役塾講師が解説【2026年最新】
豊多摩高校と駒場高校は、どちらも都立上位校として人気の高い学校。豊多摩高校は杉並区、駒場高校は目黒区にあり、いずれも23区内にありながら広い敷地と落ち着いた学習環境を持つ点が魅力です。
ただし、学校の個性は異なります。本記事では、都立入試対策のエキスパートである現役塾講師・大山先生監修のもと、2校の共通点、進学傾向や教育の特色、校風の違いをわかりやすく解説。志望校選びに迷っている中学生や保護者の方は、ぜひ参考にしてください。
編集部
塾選ジャーナル編集部
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者
大山雅司
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
目次
豊多摩高校・駒場高校の5つの共通点

まずは、どのような点が似ているのか、2校に共通するポイントを整理していきます。
共通点① 偏差値は60前後-共通問題校での上位層
両校とも、偏差値が60前後で共通問題校では上位校の位置づけです。
| 高校名 | 偏差値 | 合格めやす点数 | 2026年度実質倍率 |
|---|---|---|---|
| 豊多摩高校 | 59 | 770~780点 | 1.48 |
| 駒場高校 | 61 | 820点 | 1.88 |
参照元:進学研究会 Vもぎ 令和5年受験用 総合得点 合格めやす表、東京都教育委員会 令和8年度東京都立高等学校入学者選抜合格発表を基に算出
共通点② 東京都の進学指導系の指定を受けている
豊多摩高校は「進学指導推進校」、駒場高校は「進学指導特別推進校」に指定されています。
進学指導重点校と同様に、どちらも東京都教育委員会から進学指導に力を入れる学校として位置づけられている点は共通。いずれも、難関大学進学を意識した指導体制を持つ高校です。
進学指導重点校とは?
東京都教育委員会から「進学対策に組織的、計画的に取り組む学校」として、 「進学指導重点校」「進学指導特別推進校」「進学指導推進校」が指定されます。
進学指導重点校:日比谷、西、国立、八王子東、戸山、青山、立川
進学指導特別推進校:小山台、駒場、新宿、町田、国分寺、国際、小松川
進学指導推進校:三田、豊多摩、竹早、北園、墨田川、城東、武蔵野北、小金井北、江北、江戸川、日野台、調布北、多摩科学技術、上野、昭和
指定期間は5年であり、その間の進学実績や取組みにより、その後の指定が定められます。
進学指導特別推進校が「進学指導重点校に次ぐ大学合格実績をあげる学校」として、進学指導推進校は「進学指導特別推進校に次ぐ大学合格実績をあげる学校の中から」指定されるため、進学実績に関しては一般的に
進学指導重点校 > 進学指導特別推進校 > 進学指導推進校 になる傾向がありますが、地域性や、都内全体のバランスも考慮した上で指定されるため、特別推進校の中でも重点校に匹敵する進学実績を出す高校もあれば、推進校のなかで特別推進校に並ぶ進学実績の高校もあります。
進学指導特別推進校や進学指導推進校について詳しく知りたい方は以下の記事もご覧ください。
共通点③ 大学合格実績も高く難関大学を目指せる
2校の2026年3月卒業生の合格実績を比較すると、国公立大への合格者をはじめ、早慶上理などの難関私大への合格者を多数出しています。
| 学校名 | 2026年3月卒業生の現役合格者数 | ||||
|---|---|---|---|---|---|
| 難関国立大※1 | その他国立 | 早慶上理 | GMARCH | 日東駒専 | |
| 豊多摩 | 1 | 35 | 63 | 298 | 226 |
| 駒場 | 10 | 81 | 149 | 301 | 111 |
※1 東京大学・京都大学・一橋大学・東京科学大学・国公立大学の医学部医学科
※ 合格実績の参照元:学校公式ホームページ 進路状況(豊多摩高校、駒場高校)
豊多摩高校は、GMARCHや日東駒専を中心に合格者数を伸ばしている点が特徴。駒場高校は、京都大学・一橋大学などの難関大を含む国公立大学への現役合格者を多く出しており、進学指導特別推進校らしい実績です。
大学合格実績の水準だけで見ると駒場高校の方が一段上ですが、豊多摩高校も都立中上位校として十分に高い進学実績を持つ学校といえます。
共通点④ 広い敷地と充実した施設がある
どちらも23区内にありながら広い敷地を持っています。
豊多摩高校は、約40,000㎡の敷地に2面のグラウンド、ランニングコース、天文台、蔵書34,000冊以上の図書館、視聴覚ホール、講義室、多目的ホールなどを整備。
駒場高校も、41,610㎡のキャンパスに人工芝グラウンド、250mの全天候トラック、テニスコート4面、2つの体育館、開閉式ドーム型温水プール、トレーニングルームなどを備えています。
2校とも、都心部の学校でありながら、学習・部活動・行事に使える空間が充実している点が特徴。学校生活のスケール感を重視する生徒にとって、どちらも魅力的な環境です。
共通点⑤ 勉強だけでなく部活動・行事にも本気で取り組める
豊多摩高校は、部活動加入率が兼部を含めて100%以上。運動部・文化部ともに活動が盛んで、関東大会に出場する部活動もあります。駒場高校も「ハイレベルの文武両道」を掲げ、部活動・学校行事・学業の両立を重視。
どちらも大学進学を目指す学習環境がありながら、部活動や行事にも本気で打ち込める学校といえるでしょう。
ここからはそれぞれのカリキュラムや校風、部活動などを詳しく比較していきます。
豊多摩高校・駒場高校のカリキュラム・学習サポートを比較
豊多摩高校は、自分で学習環境を活用する生徒を後押し
✓ 3年次は必修選択A〜Dの12単位+自由選択6単位で履修を組み立てる
✓ 進学モデルコースを参考に、文系・理系それぞれの進路に対応できる
✓ 自習スペース・赤本・卒業生チューターなど、自走する生徒を支える環境がある
豊多摩高校は、1・2年次では文理を分けず、3年次に進路に応じた科目選択を行うカリキュラム。3年次には、必修選択A〜Dの12単位と自由選択6単位を組み合わせ、文系・理系それぞれの進学モデルコースを参考にしながら履修を組み立てます。
学習サポート面の特徴は、学校が生徒を強く管理して引っ張るというより、生徒が自分で動いたときに活用できる環境が整っていること。放課後自習スペースは19時30分まで開放され、赤本も豊富に用意。定期テスト前には大学に進学した卒業生チューターが来校し、質問対応を受けられる機会もあります。
つまり、豊多摩高校の学習サポートは「与えられた課題をこなしていれば自然に引き上げてもらえる」というより、自習室を使う、相談に行く、教材を活用するなど、自分から動ける生徒ほど力を伸ばしやすい仕組みです。自主自立の校風が、学習面にも表れているといえるでしょう。
駒場高校は普通科・保健体育科の2学科制-学習環境も体系的に整備
✓ 年20回の土曜授業と週34時間授業で、学習量を確保している
✓ 普通科と保健体育科を併設し、進学とスポーツ分野の学びに対応している
✓ 習熟度別授業・探究活動・DX教育など、学校全体で学びを支える仕組みがある
駒場高校の特徴は、学習サポートを体系的に整えている点です。普通科では、1・2年次に文理を分けず、芸術科目を除いて全員が同じ科目を学習します。そのうえで、3年次に文系・理系別の選択科目へ進む構成です。
学習量の確保にも力を入れており、年20回の土曜授業に加え、夏季休業期間の短縮によって週34時間の授業時間を確保。さらに、2年次の数学・英語の一部では習熟度別少人数授業を実施し、生徒の理解度に応じた学びが可能です。
また、駒場高校は普通科と保健体育科を併設している点も大きな特徴。普通科では大学進学に向けた学習を進め、保健体育科では9種目の専攻や遠泳・スキー・キャンプ実習などを通して、体育・スポーツ分野を専門的に学びます。
探究活動やDX教育にも力を入れており、地域調査・フィールドワーク、大学見学、研究機関訪問、AI・データサイエンス・プログラミング教育など、授業外の学びも豊富です。
大山先生
豊多摩高校と駒場高校は、どちらも進学を意識した学習環境がありますが、サポートの方向性は異なります。
豊多摩高校は、自習室・赤本・卒業生チューターなどを、生徒自身が活用していく学校です。一方、駒場高校は、週34時間授業・習熟度別授業・探究活動・DX教育など、学校側が学習機会を多く用意しています。
自分で環境を使いこなしたいなら豊多摩高校、学校が用意した授業やプログラムの中で学習量を積み上げたいなら駒場高校が合いやすいでしょう。
豊多摩高校・駒場高校の校風・行事を比較

校風や行事は、入学後の学校生活をイメージするうえで重要なポイントです。ここでは、豊多摩高校と駒場高校の雰囲気や行事の違いを見ていきます。
豊多摩高校は自由な環境で、自分の関心や役割を見つけやすい
■ 校風
豊多摩高校の校風を一言で表すなら、「自主自律」と「自由」。制服がなく、生徒一人ひとりの個性を尊重する空気です。
自由な校風だからこそ、学校生活をどう充実させるかは生徒自身の動き方に左右されます。生徒会にあたる学友会の存在感が大きく、生徒が学校生活をつくっていく意識が強い点も豊多摩高校らしいところです。
そのため、豊多摩高校は「自由に過ごしたい」というだけでなく、自分の興味や役割を見つけて積極的に動きたい生徒に合いやすい学校。落ち着いた雰囲気の中で、部活動や行事、学校生活に自分のペースで関わっていきたい人に向いています。
■ 行事
豊多摩高校の代表的な行事には、合唱コンクールや記念祭(文化祭)があります。
合唱コンクールは、1952年に有志によって始まり、1974年から全クラス参加の行事として行われるようになりました。現在は外部ホールを会場に実施される大きな行事で、各クラスが練習を重ねて本番に臨みます。長い歴史を持つ行事だからこそ、単なる校内イベントではなく、豊多摩高校の伝統を感じられる機会になっています。
記念祭は、豊多摩高校の文化祭にあたる行事です。各クラス・部活動・有志団体が、それぞれ作品や企画を作り上げて発表。研究発表、演劇、演奏、映像、模擬店など内容は幅広く、生徒一人ひとりの関心や表現が形になりやすい行事です。
合唱コンクールも記念祭も、生徒が自分たちで準備を進め、作り上げていく色合いが強い行事。自由な校風の中で、自分の役割を見つけながら関わっていける点に、豊多摩高校らしさが表れています。
駒場高校は自由度の高さと、部活動・行事に全力で取り組む活発さがある
■ 校風
駒場高校は、自由度の高さと活発さをあわせ持つ学校です。標準服はありますが、普段は私服で通学することもできます。自由な雰囲気がありながら、学校全体には規律や落ち着きも感じられます。
駒場高校の大きな特徴は、保健体育科を併設していること。運動部で高いレベルを目指す生徒も多く、学校全体に「高いレベルで文武両道を目指す」空気があります。
ただし、駒場高校は運動が得意な生徒だけの学校ではありません。文化部も活発で、音楽系の部活動などにも多くの生徒が参加しています。勉強・部活動・行事のどれか一つに偏るというより、学校生活全体に前向きに取り組む生徒が多い学校といえるでしょう。
■ 行事
駒場高校の行事は、学校全体で盛り上がる活発さがあります。特に、体育祭、水泳大会、球技大会など、運動系の行事が多い点が特徴。
保健体育科を併設していることもあり、体を動かす行事には学校全体の熱量が出やすく、クラスや学年を越えて盛り上がる雰囲気があります。部活動で切磋琢磨する空気が、行事にもつながっている学校です。
文化祭にあたる都駒祭では、クラスや部活動、有志団体が発表や企画に取り組みます。運動系の行事だけでなく、文化部や有志の活動も見えるため、駒場高校の多面的な学校生活を感じられる行事といえるでしょう。
駒場高校の行事は、クラスで団結したり、仲間と本気で取り組んだりする場面が豊富。自由な校風の中で、勉強も部活動も行事も全力で楽しみたい生徒に合いやすい学校です。
大山先生
豊多摩高校と駒場高校は、どちらも自由度の高い校風ですが、学校生活の雰囲気には違いがあります。
豊多摩高校は、自主自律の空気の中で、自分の関心や役割を見つけながら学校生活をつくっていくタイプの学校。一方、駒場高校は、勉強・部活動・行事に前向きに取り組む活発さがあり、学校全体で盛り上がる場面が多い印象です。
落ち着いた自由の中で自分のペースを大切にしたいなら豊多摩高校。活気のある雰囲気の中で、部活動や行事にも全力で取り組みたいなら駒場高校が合いやすいでしょう。
豊多摩高校・駒場高校の部活動を比較

部活動を目的に高校選びをしたいという方も多くいると思います。ここで、公式ホームページやパンフレット上で掲載されている実績や、ネット上で見られる評判などを総合して、各校特に有名な部活動を一部まとめていきます。
※「〇」は該当する部活動・同好会があることを示します。「◎」は、学校パンフレット上で、全国大会・関東大会への出場、または東京都規模以上の大会・コンクールでベスト8以上・入賞・受賞などの実績が確認できた部活動です。予選・地区大会・ブロック大会での実績は「〇」としています。
■ 運動部
| 部活動 | 豊多摩高校 | 駒場高校 |
|---|---|---|
| 硬式野球部/野球部 | 〇 | 〇 |
| サッカー部 | 〇 | 〇 |
| 陸上競技部 | 〇 | ◎ |
| 男子バスケットボール部 | 〇 | 〇 |
| 女子バスケットボール部 | 〇 | ◎ |
| 男子バレーボール部 | - | ◎ |
| 女子バレーボール部 | 〇 | ◎ |
| バドミントン部 | 〇 | - |
| 剣道部 | 〇 | 〇 |
| 水泳部 | 〇 | ◎ |
| 硬式テニス部 | 〇 | ◎(男子)/〇(女子) |
| ソフトテニス部 | 〇 | ◎ |
| 卓球部 | 〇 | 〇 |
| 体操ダンス部 | 〇 | - |
| ラグビー部 | 〇 | - |
| 男子ハンドボール部 | 〇 | - |
| 女子ハンドボール部 | 〇 | - |
| 体操競技部 | - | ◎ |
| 柔道部 | - | ◎ |
■ 文化部
| 部活動 | 豊多摩高校 | 駒場高校 |
|---|---|---|
| 吹奏楽部 | 〇 | - |
| 美術部 | 〇 | 〇 |
| 合唱部 | 〇 | - |
| 文芸部 | 〇 | 〇 |
| クイズ研究部 | 〇 | - |
| 放送部/放送局 | 〇 | 〇 |
| ファッションクリエイト部 | 〇 | - |
| 茶道部 | 〇 | 〇 |
| 軽音楽部/KMC | 〇 | ◎ |
| 競技かるた部/百人一首部 | 〇 | ◎ |
| 天文部 | 〇 | - |
| 生物部/科学部 | 〇(生物部) | 〇(科学部) |
| 漫画研究部 | 〇 | 〇(休部中) |
| 映画研究部 | 〇 | - |
| 演劇部 | 〇 | ◎ |
| 写真部 | 〇 | 〇 |
| パソコン部 | 〇 | - |
| ESS | 〇 | 〇 |
| 箏曲部 | - | 〇 |
| 駒場フィルハーモニーオーケストラ部 | - | 〇 |
| 新聞局 | - | ◎ |
| 沖縄太鼓部 | - | 〇 |
■ 同好会
| 部活動 | 豊多摩高校 | 駒場高校 |
|---|---|---|
| 男子バレーボール同好会 | 〇 | - |
| 女子サッカー同好会 | 〇 | - |
| 書道同好会 | 〇 | - |
豊多摩高校は部活動加入率100%超え
豊多摩高校は、部活動への参加率が高い学校です。パンフレットでは、兼部を含めた部活動加入率が100%以上とされており、多くの生徒が何らかの部活動に関わっています。
運動部では、文化・スポーツ等特別推薦の対象となっている部活動もあり、競技にしっかり取り組みたい生徒にとっても選択肢があります。
文化部も活発。軽音楽部や天文部のように部員数の多い部活動があり、運動部だけに偏らない幅広さがあります。校内には300mm反射望遠鏡を備えた天文台もあり、学校設備を生かした活動ができる点も豊多摩高校らしい特徴です。
豊多摩高校の部活動は、学校に強く管理されるというより、生徒が自分の興味や居場所を見つけながら関わっていく色合いが強いといえます。競技に打ち込む生徒、文化部で表現や研究に取り組む生徒など、それぞれが自分のペースで活動できる学校です。
駒場高校は高い実績のある部活動が多い
駒場高校は、部活動が学校生活の大きな柱になっており、学校全体に活発な雰囲気があります。
運動部では、女子バレーボール部が、都立高校における部活動の特別強化プロジェクト「Premier Club」のTier1に指定されています。また、体操競技部・女子バスケットボール部・男子サッカー部・水泳部は同プロジェクトのTier3に指定されており、競技系部活動に力を入れていることが分かります。1校で5つの部活がTier3に指定されているのは都立高校で最多です。
また、駒場高校は、運動部だけの学校ではありません。文化部でも、KMC(軽音楽部)、演劇部、新聞局、百人一首部などが大会・コンクールで実績を残しています。運動部の印象が強い学校ですが、文化部でも目標を持って活動できる環境です。
駒場高校の部活動は、勉強・行事と並んで、高校生活を形づくる重要な要素です。仲間と切磋琢磨しながら、部活動にも本気で打ち込みたい生徒に合いやすい学校といえるでしょう。
都立学校における部活動の特別強化プロジェクトとは?
2026年よりスタートした東京都教育委員会による部活動に関わる新たな指定。高い成果が期待できる部活動を「Premier Club(プレミアクラブ)」として指定し、指定方法や支援内容に応じて、Tier1からTier3までの区分を設け、計画的・重点的な支援を行なうものです。
Tier1:東京都が指定、指定期間は5年間、現在11部(プロとの連携が期待できる団体競技・分野で全国大会出場が期待できる部活動/中長期目標は全国大会出場や関東大会上位入賞)
Tier2:東京都が指定、指定期間は5年間、現在10部(Tier1に該当しない競技・分野で全国大会出場等の実績のある部活動/中長期目標は全国大会上位入賞)
Tier3:公募で決定、指定期間は3年、現在33部(申請のあった部活動のなかで、過去複数年、都大会等での実績があると認められる部活動/中長期目標は全国大会・関東大会出場)
参照元:「都立学校における部活動の特別強化プロジェクト」について
豊多摩高校・駒場高校にはどんな生徒が向いている?

ここまで豊多摩高校と駒場高校を様々な角度から紹介してきました。各校、特徴を整理した上で、どのような生徒が向いているのかをまとめます。
豊多摩高校に向いている生徒
「自由な環境で、自分から考えて動きたい」
「学習・部活・行事に自分のペースで取り組みたい」
豊多摩高校に向いているのは、自主自律の校風の中で、自分から学校生活をつくっていきたい生徒。制服がなく、自由度の高い環境がある一方で、その自由をどう使うかは生徒自身に委ねられます。
学習面でも、自習室・赤本・卒業生チューターなどの環境は整っていますが、学校が細かく管理して引っ張るというより、生徒自身が活用していく色合いが強いです。自分で計画を立てて勉強したい生徒や、必要なときに相談しながら学習を進めたい生徒に合いやすいでしょう。
また、部活動加入率が高く、運動部・文化部ともに活動の幅が広い点も豊多摩高校の魅力。競技に打ち込む生徒、文化部で表現や研究に取り組む生徒など、それぞれが自分の関心に合わせて活動しやすい環境があります。
自由を「好き勝手に過ごせる」と捉えるのではなく、「自分で考えて動くための環境」と捉えられる生徒に向いている学校です。
駒場高校に向いている生徒
「勉強にも部活動にも高い熱量で取り組みたい」
「活気のある雰囲気の中で過ごしたい」
駒場高校に向いているのは、学習面で高い目標を持ちながら、部活動や行事にも本気で取り組みたい生徒。学校全体に活発な雰囲気があります。
学習面では、週34時間授業、年20回の土曜授業、習熟度別少人数授業、探究活動、DX教育など、学校側が学習機会を多く用意しています。自分だけで学習環境を探すというより、学校が用意した授業やプログラムを活用しながら、学習量を積み上げていきたい生徒に合いやすいでしょう。
部活動では、Premier Clubに指定されている運動部があり、文化部にも大会・コンクールで実績を残す部活動があります。部活動にも高い熱量で取り組みやすい環境といえるでしょう。
自由度のある校風の中で、勉強にも部活動にも前向きに取り組みたい生徒には、駒場高校の活発な雰囲気が合いやすいでしょう。
豊多摩高校・駒場高校に合格するために必要な学力

では、豊多摩高校・駒場高校に合格するためには、どの程度の学力が必要でしょうか。
内申点オール4+αが目安
この2校を目指す場合「最低でもオール4、その上で5がいくつかある状態が望ましい」です。
前述する通り、この2校は共通問題校の中の偏差値トップクラスであり、オール5に近い生徒が目指すことも珍しくありません。
オール5付近の生徒になると当日点も高いケースが多く、その中で合格を勝ち取るにはオール4は最低でも必要な内申点ラインだと考えておくと良いでしょう。
内申オール4・ESAT-JがAランクの場合の当日点・合格めやす
成績表がオール4の場合、換算内申点は240点の計算になります。かつ、中学校英語スピーキングテスト(ESAT-J)でAランクの場合に合格めやすとなる当日点(2025年)は以下の通りです。
・豊多摩高校 5教科576点=1教科83点以上
・駒場高校 5教科600点=1教科86点以上
参照元:都立合格ドットコム2025 合格ラインアンケート 各校の昨年度の推計ボーダー得点(アンケートデータから算出)
※アンケートデータを基にした推計得点のため、正確なボーダー得点ではありません。また、合格点は倍率や問題の難易度にも左右されるため、毎年度変動します。
まとめ:豊多摩高校は自主自律、駒場高校は文武両道の活発さが魅力
豊多摩高校と駒場高校は、いずれも都立共通問題校の上位校であり、大学進学を目指せる環境があります。広い敷地や充実した施設があり、勉強だけでなく部活動・行事にも本気で取り組める点も共通しています。
ただし、学校生活の雰囲気やサポートの方向性には違いがあります。
豊多摩高校は、自主自律の校風の中で、自分から学習環境や部活動、行事に関わっていく学校。自習室・赤本・卒業生チューターなどの環境を自分で使いこなしながら、落ち着いた自由の中で学校生活を送りたい生徒に向いています。
駒場高校は、普通科と保健体育科を併設し、学習・部活動・行事に高い熱量で取り組む学校です。習熟度別授業、探究活動、DX教育など、学校が用意する学習機会も多く、活気ある環境の中で力を伸ばしたい生徒に合いやすいでしょう。
志望校選びでは、偏差値や進学実績だけでなく、自分が3年間でどのような学校生活を送りたいかまで考えて選ぶことが大切。パンフレットだけで判断せず、積極的に学校見学・説明会へ足を運んでみてください。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
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