白金に新たな都立高校が誕生へ―現役塾講師が注目する「これまでの都立との違い」【2029年開校】
2029年、東京都港区白金に、これまでの都立高校とは大きく異なる学び方を取り入れた新校が開校する予定です。
「都立新国際高校(仮称)」として検討されてきた新校は、現在「『新たな教育のスタイル』の実施校(仮称)」として構想が進められています。全日制と通信制を組み合わせた学び方や、生徒が学習内容を自分で選ぶ「自己選択期」、AI・LMSを活用した個別の学習支援など、従来の高校とは異なる仕組みを取り入れる方針です。進路として「国内外の最難関大学」が示されている点も、特徴の一つといえます。
新しい学び方は、大学受験や高校選びにどのような影響を与えるのでしょうか。本記事では東京都が公表した構想をもとに、新校の特徴や従来の都立高校との違い、向いている生徒像について、現役塾講師の視点から読み解きます。
編集部
塾選ジャーナル編集部
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監修者
大山雅司
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
目次
2029年、港区白金に新たな都立高校が開校

2026年2月19日、港区白金地区に2029年度(令和11年度)の開校を目指す、新たな都立高校の構想案が東京都より発表されました。
新校が掲げるコンセプトは「デジタルの力で学びを究める進学校」です。AIなどのデジタル技術を活用し、生徒一人ひとりが自分の興味や関心に応じて学びを深められる学校を目指しています。現段階で分かっている開校時期などは以下のとおりです。
開校時期:令和11年度
場所:東京都港区白金二丁目
規模:各学年6学級相当(240人)計18学級相当(生徒総数720人)を構想
対象:都内公立中学校卒業生を中心に受入、海外帰国生徒、在京外国人生徒を一般枠とは別に受入予定。
従来のように学校が設定した時間割に沿って学ぶだけでなく、生徒自身が学習内容や方法を選択する仕組みを取り入れることも特徴で、生徒それぞれが自ら究めたい学びへ向かい「新たな価値を創造するイノベーター人材」になることが目指されます。
さらに、国内外の最難関大学(リベラル・理工系)への進学を視野に入れており、新しい教育方法と高度な学力の育成を両立させようとしています。国内外の最難関大学への進学を視野に入れていることから、高い学力を持ち、かつ IT/国際分野に関心のある生徒が集まる高校が目指されているようです。
参照元:東京都教育委員会 港区白金地区 「新たな教育のスタイル」の実施校(仮称)を令和11年度に開校 デジタルの力で、学びを究める進学校 ~自分を磨いて、白金から世界へ~
「都立新国際高校(仮称)」として検討されてきた新校とは
もともとは目黒区にある都立国際高校に並ぶ、新たな国際科の高校として設置が検討されていた学校でした。
旧構想で提唱された設置理念(2024年での専門家会議の取りまとめ)は「国際社会において、地球規模の問題解決に取り組み、他者と協調しながら、より良い未来を構築するグローバル人材を育成する。」であり、英語教育や第二外国語、海外大学への進学支援、国際交流などが重視され、現在のような「デジタル教育」中心の構想ではありませんでした。
その後、東京都は2025年4月に、旧構想を踏まえながら「新たな教育のスタイル」を全面的に実施する学校として検討を進める方針を発表しました。 2026年2月に東京都が公表した新たな構想案では、AIの活用や学習方法の柔軟化、生徒主体の探究学習などが前面に打ち出されることになります。新構想でも国際教育やグローバル人材の育成は重視されていますが、学校の特色は語学教育にとどまらず、学び方そのものの改革へと広がっています。
初期構想の時点以降、特にAI分野における社会の急激な変化があり、それらの情勢が新校の理念に取り込まれたと考えられます。
「新たな教育のスタイル」の基幹校として開校
新校は、東京都が進める「新たな教育のスタイル」を本格的に実現する基幹校として位置づけられています。
ここでの「新たな教育のスタイル」とはデジタル技術の活用や生徒主体の学習などを通じて、従来の高校教育のあり方を見直そうとする取り組みです。
新校では、AIによる学習支援や、生徒自身が学習内容を選択する仕組み、教員が生徒の学びを支える伴走型の指導などが構想されています。
既存の都立高校でもICT教育の推進などの取り組みを進めていますが、カリキュラムや通学の仕組みなどの学校の基幹から「デジタル教育」を組み込むことが前提となっている点が大きな特徴です。
目指す進路は「国内外の最難関大学」
新校は国内外の最難関大学への進学を目指す方針を明確にしています。ただし、大学合格だけを目的とした学校ではなく、高校時代から自分の興味や関心を深く追究し、大学進学後も学び続ける人材の育成を重視している点が特徴です。
ここで注目したいのは、個々に応じた自由な学びと難関大学進学の両立を目指している点です。従来の進学校では、大学入試の一般選抜を想定してカリキュラムが組まれることが一般的です。一方、新校では必履修科目の履修後、生徒が自分の関心に応じて学びを深める時間を多く確保しようとしています。
具体的な進路指導体制や大学入試への対応方法は、現段階では明らかになっていません。「自由な学び」と「難関大学への合格」をどのように両立させるのか、今後の発表で示される方針に注目したいところです。
例えば、海外大学への進学ノウハウを蓄積しながら、国内大学については小論文や面接指導などを通じて総合型選抜を強みとする学校になるのか。それとも、既存の進学指導重点校と同様、一般選抜を前提とした進路指導を行うのか。どちらを重視するかによっても、学校の特色や校風は大きく変わるでしょう。
また、教科指導や進路指導に強みを持つ教員を開校時点でどのように確保するのか、その見通しについても現時点では明らかになっていません。
「新たな教育のスタイル」とは-従来の都立高校と何が違う?

従来の一般的な都立全日制高校と白金の新校の主な違いを表でまとめました。
| 従来の都立高校(全日制) | 白金の新校 | |
|---|---|---|
| 授業の進め方 | クラス単位で、同じ時間割に沿った一斉授業(ティーチング)中心 | AIの力も活用した事前学習を前提に、授業では対話や協働を重視 |
| 学ぶ時間・場所 | 平日に登校し、教室で授業を受けることが基本 | 通学と、時間や場所を柔軟に選べる学習を組み合わせる |
| 年間スケジュール | 3学期制など、学校ごとの年間予定に沿って学ぶ | 「通学期」と「自己選択期」を組み合わせたクォーター型 |
| 学習内容の選択 | 学校が設定したカリキュラムに沿って学び、学年が上がると選択科目が増える | 1年次で必履修科目を中心に学び、2年次以降の時点で自由選択科目の割合を増やす |
| デジタル技術の活用 | ICT教材や学習支援ツールを活用。取り組みは学校によって異なる | AI・CBT・LMSなど最先端のツールを学習支援の仕組みに組み込む |
| 個別の学習支援 | 担任や教科担当による面談・質問対応など | LMSによる学習状況の把握に加え、全生徒を対象とする1対1のメンター機能 |
最大の特徴は、「同じ時間割に沿って、同じ場所で授業を受ける」という従来の全日制高校の学び方を、より柔軟な仕組みに変えようとしている点にあるといえます。
以下で、柔軟さの内容について、具体的に解説していきます。
「全日制×通信制」で学ぶ時間や場所を柔軟に選べる
新校の大きな特徴が、全日制と通信制それぞれの学び方を取り入れた「ハイブリッドシステム」が構想されているという点です。
東京都は、全日制としての「学校での対面授業」と、通信制の「時間や場所にとらわれない学習」を組み合わせる構想を示しています。
従来の全日制高校では、平日の決められた時間に登校し、学校が設定した時間割に沿って授業を受けることが基本です。新校では学校での学習に加えて、デジタル教材を使った自宅学習や、学校外での活動などを柔軟に組み合わせることが想定されています。
1年を「通学期」と「自己選択期」に分ける
新校では、1年間を4つの期間に分ける「クォーター型」の運用が構想されています。
4~6月と10~12月は、学校への通学を基本とする「通学期」です。一方、7~9月と1~3月は「自己選択期」とし、生徒が学習内容や方法を柔軟に選べる仕組みが想定されています。
通学期は、対面授業や生徒同士の協働学習を中心とした「全日制」の学びを重視します。自己選択期には「通信制」の学びを取り入れ、自宅学習のほか、苦手科目や興味のある科目に絞った授業、外部講座などを組み合わせながら学習を進める構想です。
また、こうした柔軟な仕組みを生かし、国内外への留学も視野に入れています。
従来の高校より学習の自由度が高まる一方、自分で学習計画を立て、時間を管理する力が求められる点には注意が必要でしょう。
教員は生徒の学びを支える「伴走者」の位置づけ
新校では、教員を知識を教えるだけでなく、生徒の学びを支える「伴走者」と位置づけています。一斉授業を減らし、生徒自身が学習内容や進め方を考える時間を増やす方針です。
教員は、生徒一人ひとりが何をどのように学ぶかを選択する過程を支援する役割を担います。一方、生徒にも自分に必要な学びを考え、計画的に取り組む姿勢が求められるでしょう。
学び方の選択肢が広がる分、学習成果は生徒の主体性や自己管理能力に大きく左右される学校になりそうです。
「プラチナ・カリキュラム」で高校3年間の学びはどう変わる?

新校では、独自の教育課程として「プラチナ・カリキュラム(仮称)」を導入する構想です。
1年次は基礎学力と探究の土台を身につける
高校1年次は、各教科の必履修科目を中心に学習し、基礎学力の定着を重視します。さらに、データサイエンスなどの学校必履修科目や、探究学習の基礎となる内容にも取り組む予定です。
全日制・通信制関わらず、卒業には必履修科目の履修・修得など所定の要件を満たす必要がある ため、1年次に必履修科目を多く履修することで、2年次以降に自由選択の幅を広げていく仕組みです。
必履修科目の履修にあてられるという点で、他の高校に対する科目上の特色はこの時点では多くありません。特徴的な部分と言えば、必履修科目以外で学校独自の科目(データサイエンス等探究に活きる力)が一部設置予定であることや「探究活動」が"Global Issue Lab"となっているところです。
学年が上がるにつれて自由選択科目が増える
2年次からは自分の得意分野や興味関心に応じた科目を選択する機会が増えます。3年次には、さらに自由選択の幅を広げる構想となっています。
特に2年次での自由選択科目の多さは他の都立高校と大きく異なります。従来の都立進学校では一般選抜での大学受験が想定されているため、生徒自身が選択できる部分は限られます。それに対して、新校では2年生時点で多く科目を自由選択できるため、生徒自身の興味や進路によってカリキュラムを大きく変えることができます。
例えば、理数系の研究に関心がある生徒と、国際問題や社会科学に関心がある生徒では、選択する科目や探究テーマが異なることも考えられます。
従来の進学校でも文系・理系の選択や選択科目は設けられていますが、新校では生徒の関心を起点とした学習を、より大きな比重で取り入れようとしています。
探究学習と反転学習で「究めたい学び」を深める
新校では、探究学習と反転学習を組み合わせ、生徒が自分の関心を深く追究できる教育を目指すことが予定されています。
探究学習では「Global Issue Lab」と呼ばれる時間を設け、課題の設定から調査・研究、成果の発表までを段階的に学ぶ構想です。大学や企業などと積極的に連携していくことが示されています。
一方、反転学習とは、授業前に教材やAIを使って事前学習を行い、授業では事前学習を踏まえた応用・協働学習に取り組む学習方法です。これにより「自分のペースでの学び」と「生徒同士での協働的な学び」の循環を作ることが目的とされています。
注意してほしい点は、日々の学習の中で「事前学習」が前提となっている点です。学習習慣の確立が重要である上に、AIの力も活用しつつ自分の知識としてインプットできる向学心も同時に求められます。
AI・LMS・メンターは学習にどう使われるのか

AIやCBTを活用して一人ひとりの学習を支える
新校では、AIなどのデジタル技術を日常的な学習に取り入れる構想が示されています。
例えば、授業前の事前学習にAIを活用することで、生徒が自分の理解度やペースに合わせて知識を身につけること。CBTと呼ばれるコンピューターを使ったテストを活用し、知識の定着状況を確認する仕組みなどです。
こうした仕組みを利用しながら、生徒は得意な分野を先に進めたり、理解が不十分な単元を重点的に学習したりすることで「個別最適化」を図ります。一方、学校での授業では、議論や協働学習など、生徒同士の関わりを通じた学びを重視する方針です。
LMSで学習計画やつまずきを可視化する
LMSとは、教材の配信や学習記録の管理、教員と生徒のコミュニケーションなどを行う学習管理システムのことです。
新校では、生徒自身が学習計画を立て、教員との対話により学びの意欲を向上させることが目指されています。例えば、特定の教科で学習が計画通りに進んでいない場合には、教員が状況を確認し、学習計画の見直しを支援することなどです。
またそれらの学習のサポートにAIを活用することも想定されています。
全生徒が1on1で相談できるパーソナルメンターを設ける
メンターとは、学習方法や進路選択などについて、生徒の相談に応じながら成長を支援する役割を担う人のこと。新校ではすべての生徒が1対1で相談できる「パーソナルメンター機能」を設ける構想があります。
想定されているのは、たとえば「学習計画をうまく立てられない」や「進路をどう決めたらよいかわからない」生徒に対して、助言を行う役割です。
新校のように学習の自由度が高い環境では、生徒自身が判断しなければならない場面も増えるでしょう。そのため、困ったときには相談できる体制を整える必要があります。
現段階でメンター制度では外部人材が活用される構想であり、実際にどのように運用されるかは実際の高校生活を考えるうえで、注目したいポイントです。
大学受験の観点から考える新校の特徴と課題

「自由な学び」と難関大学受験は両立できるのか
新校が掲げる「国内外の最難関大学への進学」と「自由度の高い学習スタイル」は、両立できるのでしょうか。
■ 両立に向けた2つの課題
① カリキュラム面の課題
難関国公立大学の一般選抜では、大学・学部によっては共通テストの6教科8科目など幅広い教科・科目への対応が求められ、さらに個別学力検査への対策も必要です。
そのため、自由選択科目が多くても、大学受験に必要な科目で選択枠が埋まり、結果として他の都立高校と大差なくなってしまう可能性があります。
② 学習時間の課題
興味のある分野の自由学習や探究活動に多くの時間を使う場合、大学入試に必要な学習時間をどのように確保するかも課題となるでしょう。
■ 進路指導の方針によっても変わる
こうした課題への対応は、新校が目指す「難関大学」が難関国公立大学を前提としているのか、また、学校全体で一般選抜を通じた難関大学進学を推進するのかによっても大きく変わると考えられます。
【パターン①】生徒それぞれの目標を尊重する場合
難関国公立大学を目指すかどうかは生徒自身に委ね、学校は一人ひとりの目標に応じて進路指導を行う方針の場合、難関大学への合格は、生徒自身の学習意欲や自己管理能力に依る部分が大きくなるでしょう。
一方、自分の理解度に合わせて学習を進められる仕組みは、得意科目の先取りや苦手分野の重点的な復習など、受験勉強に役立つ可能性があります。また、探究活動で得た経験を総合型選抜などに活かせる場合もあるでしょう。
【パターン②】学校全体で難関国公立大学を目指す場合
学校全体で難関国公立大学への進学を推進する方針の場合です。
この場合、定期的な進路ガイダンスによる学習意欲の向上や、履修科目の統一化、学習管理の一元化などが考えられます。
ただし、こうした取り組みを進めることで、現時点で描かれている「自由度の高い学び」とは逆方向に向かってしまう可能性もあるでしょう。
新校の自由な学びと大学受験を両立できるのか、有利になるのかといった点は、今後の教育課程の具体化や、学校が想定する進路指導のあり方に関する情報を待って判断する必要があります。
従来の都立進学校とは違う選択肢になりそう
新校は、従来の都立進学校とは異なる特徴を持つ学校として注目されそうです。
例えば、日比谷高校や西高校、国立高校、戸山高校、青山高校などの進学指導重点校は、難関大学への進学を目指す生徒にとって代表的な選択肢です。
一方、新校では難関大学進学を視野に入れながらも、AIを活用した個別学習や、自由選択科目、探究活動などに大きな比重を置く構想となっています。
そのため、自分の興味を深く追究したい生徒にとって、新しい選択肢になる可能性があります。
現段階で最先端テクノロジーを積極的に取り入れている高校は工科系の高校がありますが、より上位層の生徒に向けた選択肢として候補に挙げられる可能性もあります。また、国際教育を重視している点で国際高校や近隣の三田高校とも比較されるかもしれません。
現段階では、学校行事・部活動などの広い意味での高校生活のイメージが共有されていないため、それらが共有されるまでは教育内容や学習スタイルとの相性が、志望校選択の重要な判断材料になりそうです。
新しい都立高校に向いている生徒

興味のある分野を自分から深掘りできる生徒
新校では、段階的な探究活動に加え、学年が上がるにつれて自由選択科目が増える構想となっています。そのため、与えられた課題に取り組むだけでなく、自分で学びたいテーマを見つけ、調べたり考えたりする姿勢が重要になるでしょう。
自分で計画を立てて学習を進められる生徒
自分で学習計画を立て、計画に沿って学習を進められる生徒も力を発揮しやすいでしょう。特に自己選択期には、学習する場所や方法を柔軟に選べる仕組みが想定されています。そのため、学校が設定した時間割や課題に取り組むだけでなく、自分に必要な学習を考え、主体的に取り組む姿勢が求められます。
もちろんLMSやメンターなど高校側からの支援も設計される予定ですが、最終的には生徒自身が学習に向き合う必要があります。
海外大学も視野に入れながら留学などにも挑戦したい生徒
海外大学への進学を考えている生徒にとっても、国際的な学習機会が充実する形がとられれば有益な環境となりそうです。新校がクォータ型の運用を採用している点で、他の高校以上に留学などに挑戦しやすい環境が期待できそうです。
入試はいつ?現時点で決まっていること・決まっていないこと
2029年度の開校を予定
東京都が2026年2月に公表した構想案では、新校は2029年度(令和11年度)の開校を予定しています。予定どおり開校した場合、第一期生となるのは2029年4月に高校へ入学する生徒です。一般的な中学校卒業後の進学を想定すると、2028年度に中学3年生となる生徒が対象となります。
受験を検討している家庭は、東京都教育委員会の発表を継続的に確認することが大切です。
学校名や募集人数、入試方式などは今後発表
現時点で公表されている構想案の段階では、学校の正式名称や募集人数、入試方式などの詳細は明らかになっていません。
なお、現段階で発表されている限りでは、各学年6学級相当の240人、全校で720人という学校規模が想定されていました。ただし、実際に同じ規模になるとは限りません。
また、一般的な都立高校と同様の学力検査を実施するのか、特色ある教育内容に合わせた選抜方法を取り入れるのか、共通問題試験なのか独自作成問題なのか、2026年度から一部高校に導入され始めた新方式(「7:3」「10:0」制度)が適用されるのか、などについても、今後の発表を待つ必要があります。
まとめ:新しい都立高校で問われる「自分で学ぶ力」
2029年度に港区白金で開校予定の新たな都立高校は、全日制と通信制それぞれの学び方を取り入れたハイブリッドシステムや、AIを活用した個別学習、自由選択科目、探究活動などを構想しています。
従来の都立高校と大きく異なるのは、全日制と通信制の両方のシステムを採用しながら生徒が学習内容や方法を自分で選ぶ機会が増える点だといえます。
一方で、国内外の最難関大学への進学も視野に入れており、自由な学びと高度な教科学習の両立が求められます。
また、新校は東京都の「新たな教育のスタイル」を実践する基幹校でもあり、教育の成果によっては、他の都立高校の学び方にも影響を与える可能性があるでしょう。
今後の情報を確認しながら、偏差値や進学実績だけでなく、自分に合った学習環境かどうかという視点で学校を検討することが大切です。
執筆者プロフィール
塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。
監修者プロフィール
塾講師として中学・高校・大学受験指導を行っている。2020年にYou Tubeチャンネル「ひのき三軒茶屋」を開設し、主に高校受験に関する内容を配信中。2024年8月には都立高校の口コミ・データサイト「都立合格.com(ドットコム)」の運用を開始。“受験を少しでも面白く乗り越える”手助けを行うことを目標に動画制作を行っている。
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