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スポーツ推薦とは?受かる条件やもらう方法・落ちる理由を徹底解説!

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「スポーツ推薦で進学したいけれど、どんな条件があって、どうすれば推薦をもらえるの?」と気になっている人もいるでしょう。

スポーツ推薦とは、競技実績を評価して合否を決める入試です。受けるには、志望校が求める競技実績と評定などの学力条件を満たす必要があります。出願方法は学校の推薦か自己推薦。面接などの選考を経て合否が決まります。全国大会出場が必須とは限らず、条件は学校ごとに異なります。

「勉強が苦手でも受かる?」「推薦でも落ちることはある?」といった疑問にも答えながら、大学群別の出願条件や高校の実例、準備の流れまでまとめました。

塾選ジャーナル編集部

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目次

スポーツ推薦とは?高校・大学の仕組みと一般入試との違い

スポーツ推薦とは?高校・大学の仕組みと一般入試との違い

スポーツ推薦とは、部活動やクラブチームでの競技実績や能力を評価して合否を決める入試の総称です。正式な名前は学校ごとに異なり、「文化・スポーツ等特別推薦」「アスリート選抜入試」などと呼ばれます。

受けるには、志望校が定める競技実績と学力の条件を満たし、推薦書や自己推薦で出願します。そのうえで面接や実技などの選考に合格すれば、入学が決まる仕組みです。

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一般入試・一般推薦との決定的な違い

一般入試は、学力検査の点数を中心に合否を決める入試です。一方、推薦入試では、調査書や面接などから学力以外の力も含めて評価されます。

推薦入試のなかでも、競技の力を特に重視するのがスポーツ推薦です。都立高校では、一般推薦とは別に、卓越した能力をもつ生徒を評価する「文化・スポーツ等特別推薦」が設けられています。

参照:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」

大学の場合、「スポーツ推薦」は国が定めた正式な選抜区分ではありません。多くは学校推薦型選抜(高校の校長の推薦が必要な入試)か、総合型選抜(本人の意思で出願できる公募制の入試)の枠で行われます。

どちらの方式でも学力の評価が行われ、面接も原則として実施されます。つまり、大学のスポーツ推薦は、競技の力だけで合否が決まる入試ではありません。

参照:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

【比較表】高校と大学のスポーツ推薦の違い

高校と大学のスポーツ推薦は、推薦する人や制度の決まり方が異なります。主な違いを表にまとめました。

高校と大学のスポーツ推薦の比較

項目 高校のスポーツ推薦 大学のスポーツ推薦
制度の決まり方 公立は都道府県ごと、私立は学校ごとに異なる 各大学が学校推薦型選抜・総合型選抜の枠で実施
推薦する人 主に中学校の校長 高校の校長や運動部の指導者など。推薦書が不要な入試もある
競技実績の基準 学校ごとに設定 大学・学部ごとに設定
学力の見られ方 内申点(調査書)。学校によっては学力検査もある 評定平均(調査書)、小論文など
主な選考方法 面接、実技検査、作文など 書類審査、面接、小論文、実技など
主な確認先 都道府県教育委員会の資料、各校の募集要項 各大学の入試要項

高校・大学のどちらでも、競技実績だけでなく学力も選考の対象です。大きな違いは、高校では地域や学校によって制度そのものが変わる点にあります。大学は国の要項という共通のルールのもとで、各大学が条件を決めています。

参照:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」、文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

スポーツ推薦に必要な条件とは?競技実績と内申・評定の基準

スポーツ推薦に必要な条件とは?競技実績と内申・評定の基準

スポーツ推薦の出願条件は、主に「競技実績」「学力」「出願の方法」の3つで構成されます。どれか一つでも欠けると出願できない場合があるため、セットで確認しましょう。ここでは、競技実績と学力の基準を詳しく見ていきます。

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全国大会出場は必須?求められる競技実績の目安

全国大会への出場は、すべての学校で必須というわけではありません。2027年度入試の大学の要項を見ると、求める水準にはかなりの幅があります。

たとえば、早稲田大学スポーツ科学部のスポーツ自己推薦入学試験は、全国大会出場以上の実績が出願条件です。一方、東北学院大学のスポーツに優れた者の推薦では、都道府県大会8位以内などの実績でも出願できます。

参照:早稲田大学スポーツ科学部「2027年度 総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)入学試験要項」、東北学院大学「2027年度 学校推薦型選抜 スポーツに優れた者の推薦(公募推薦)書類予備審査申請書」

ただし、実績の数え方には細かいルールがあります。多くの大学が求めるのは、正選手として実際に試合に出た実績です。明治大学では、選手登録だけで実際に競技していない場合は対象外とされています。立教大学でも、選手登録だけの場合や予選のみの出場は認められません。

参照:明治大学「2027年度 スポーツ特別入学試験要項」、立教大学「2027年度 立教大学 アスリート選抜入試要項」

対象になる大会にも決まりがあります。法政大学のスポーツ健康学部では、都道府県大会やブロック大会は「全国大会と同等の大会」に含まれません。関西大学では、新人戦や学年別の大会、国公立高校だけ・私立高校だけの大会が対象外です。

参照:法政大学「2027年度 スポーツ健康学部 自己推薦入学試験要項」、関西大学「2027年度 スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)入学試験要項」

部活動ではなく、クラブチームで競技している人も実績を生かせる場合があります。立教大学や立命館大学では、クラブチームでの実績も評価の対象です。立命館大学の場合、学外のクラブでの実績には証明資料の添付が求められます。

参照:立命館大学「2027年度 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 入学試験要項」

勉強ができなくても受かる?必要な評定平均・内申点の目安

「競技さえ強ければ、勉強はできなくても受かる」とはいえません。多くのスポーツ推薦では、内申点や評定平均が出願条件や選考の材料になるためです。

内申点とは、中学校での成績を数値にしたもので、高校入試の調査書(中学校が作成する成績などの書類)に記載されます。評定平均とは、高校の各科目の成績(5段階)を平均した数値です。大学入試の調査書では「全体の学習成績の状況」と呼ばれます。

大学のスポーツ推薦では、「評定平均3.5以上」のように、出願できる最低ラインを決めている入試が多くみられます。理系の学部では、数学や理科の評定に別の基準を設ける大学もあります。

反対に、評定の条件を設けない入試もあります。日本大学スポーツ科学部の総合型選抜(アスリート型)や、東洋大学のAO型推薦入試 アスリート型などが例です。筑波大学体育専門学群の学校推薦型選抜も、数値ではなく「十分な修学力」を求めています。

参照:日本大学「令和9年度 日本大学スポーツ科学部 総合型選抜(アスリート型)募集要項」、東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜 入学試験要項」、筑波大学「令和9年度 学校推薦型選抜 学生募集要項」

ただし、評定の条件がなくても、学力が問われないわけではありません。大学のスポーツ推薦では、国のルールにより学力の評価が必ず行われます。高校入試でも内申点は選考の材料になり、神奈川県の公立高校のように学力検査を受ける場合もあるのです。日ごろの授業や定期テストを大切にすることが、推薦への近道といえます。

参照:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

スポーツ推薦をもらうには?推薦の受け方と準備の流れ

スポーツ推薦をもらうには?推薦の受け方と準備の流れ

スポーツ推薦をもらうには、出願の方法を知ったうえで、志望校の日程から逆算して準備を進めることが大切です。大学の場合、総合型選抜は9月1日以降、学校推薦型選抜は11月1日以降に出願受付が始まると国の要項で決まっています。高校の日程は、都道府県や学校ごとに異なります。

参照:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

学校・指導者の推薦が必要な入試と、自己推薦で出願できる入試

スポーツ推薦の出願方法は、大きく2つに分けられます。学校や指導者の推薦書が必要な入試と、推薦書がなくても自分の意思で出願できる入試です。

スポーツ推薦の出願方法の違い(大学の例)

種類 推薦する人 主な例
学校・指導者の推薦が必要な入試 高校の校長、運動部の監督・指導者、大学の運動部部長など 明治大学、筑波大学、鹿屋体育大学、順天堂大学、東北学院大学
自己推薦で出願できる入試 不要(本人が出願) 早稲田大学、立教大学、関西大学、同志社大学など

推薦が必要な入試では、本人の希望だけでは出願できません。

明治大学では、高校の校長と、明治大学の運動部部長の両方の推薦書が必要です。

順天堂大学のトップアスリート特別選抜は公募制ではなく、大学が実績を認めた場合に推薦書が指導者へ直接渡されます。

参照:順天堂大学「2027年度 スポーツ健康科学部 トップアスリート特別選抜」

自己推薦の入試は、学校や指導者の推薦がなくても本人の意思で出願できます。ただし、関西大学のように出願前に部との連絡が必要な入試もあります。

一方、立教大学のアスリート選抜入試は、部への事前連絡が不要な公募制。連絡の有無は合否にも関係しないと大学が説明しています。

参照:立教大学「2027年度特別入試についてのQ&A」

なお、指導者からのスカウトや、部が独自に行うセレクション(選考会)が、推薦を受けるきっかけになることもあります。

たとえば専修大学の体育会馬術部は、書類と騎乗動画による第1次選考と、実技・作文・面接による第2次選考を独自に行っています。合格者は、大学のスポーツ推薦入学試験の推薦候補者として推薦される仕組みです。

参照:専修大学「スポーツ推薦入学試験」、専修大学体育会馬術部「スポーツ推薦入学希望者へのご案内」

ただし、声をかけられたからといって合格が決まるわけではありません。国の要項でも、大学による受験の勧誘は合格を確約するものではないとされています。

参照:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

志望校決定から合格までの準備5ステップ

志望校を決めてから合格するまでの準備は、次の5つのステップで進めます。

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STEP1 志望校を探し、出願条件を確認する

最初に、志望校の募集要項を読んで出願条件を確認します。見ておきたいのは、

  • 対象の種目
  • 競技実績の基準
  • 評定平均や内申点の基準
  • 推薦書の要否
  • 専願かどうか

の5点です。条件は年度によって変わることもあります。たとえば早稲田大学スポーツ科学部では、2027年度入試から出願できる種目の範囲が見直されました。前の年の情報だけで判断せず、受験する年度の要項を必ず確認してください。

参照:早稲田大学スポーツ科学部「2027年度入試以降のスポーツ科学部総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)における出願資格変更について」

STEP2 顧問の先生や指導者に相談する

志望校の候補が決まったら、部活動の顧問の先生やクラブの指導者に相談しましょう。志望校の名前、これまでの主な大会成績、現在の成績の見込みを伝えると、出願できるかどうかの見通しを立てやすくなります。

大学によっては、出願前に部や教員との連絡・面談が必要です。

関西大学では、担任や顧問を通じて体育会クラブと連絡を取ることが出願の前提になります。明治大学では運動部関係者との面談、鹿屋体育大学では指導予定の教員との面談を出願前に実施。東北学院大学も、入部を希望する部と事前に連絡を取るよう勧めています。

参照:鹿屋体育大学「令和9年度 学生募集要項 総合型選抜(A.C.E.アスリート入試)」

推薦書が必要な入試では、担任の先生や進路指導の先生にも早めに伝えておくと安心です。

STEP3 大会実績や必要な書類を準備する

競技実績は、口頭ではなく書類で証明する必要があります。大会の公式記録や賞状などを、大会ごとに保管しておきましょう。

中央大学では、氏名・大会名・順位が確認できない資料は証明として認められません。大会パンフレットやトロフィーの写真も対象外で、チーム競技では本人の出場がわかる資料が必要です。関西大学では、出場しなかった試合も含めた全試合の公式記録やスコア表を求めています。

参照:中央大学「2027年度スポーツ推薦入学試験要項」

あわせて、志望理由書など学校ごとに必要な書類をそろえます。なぜその学校で学び、競技を続けたいのかを自分の言葉で書くことが大切です。

STEP4 面接・小論文・実技試験などの対策をする

選考では、競技の力だけでなく、面接や小論文などで学ぶ意欲や考える力も見られます。面接では、志望理由や入学後の目標、競技と勉強の両立についての考えを聞かれることが多いでしょう。

小論文は、中央大学のスポーツ推薦入学試験のように、60分の試験として課される例もあります。過去のテーマを調べ、時間内に書き切る練習をしておきましょう。高校入試で実技検査がある場合は、指定の種目も確認してください。

STEP5 出願・選考を経て合否を確認する

出願期間を確認し、書類に漏れがないかを確かめてから提出します。郵送やインターネットなど、学校ごとに指定された方法で出しましょう。

専願の入試では、合格したら入学することが前提です。本当に入学したい学校かどうかを、出願前によく考えておいてください。合格後は入学前の課題が出されることもあるため、競技を続けながら学習も止めないようにしましょう。

【大学群別】スポーツ推薦・アスリート枠の出願条件一覧

【大学群別】スポーツ推薦・アスリート枠の出願条件一覧

大学のスポーツ推薦は、同じ大学群のなかでも、入試の名前や条件、出願できる学部が大きく異なります。2027年度入試の公式資料で確認できた入試を、大学群別にまとめました。

※表は2027年度入試の情報です。条件は年度によって変わることがあるため、受験する年度の募集要項で必ず確認してください。推薦書が不要な入試でも、高校の調査書や競技成績の証明書などの提出は必要です。

早慶(早稲田・慶應)

早稲田大学では、スポーツ科学部の総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)がスポーツ推薦にあたります。

早稲田大学のスポーツ推薦の出願条件(2027年度入試)

大学 入試名 対象学部 評定平均 競技実績の目安 推薦書
早稲田大学 総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験) スポーツ科学部 3.5以上 JOC正加盟団体の種目などで全国大会出場以上 不要(本人が出願)

評定平均と競技実績の両方に高い基準があり、出願の条件は厳しめです。推薦書は不要なため、条件を満たしていれば自分の意思で出願できます。

参照:早稲田大学スポーツ科学部「2027年度 総合型選抜Ⅲ群(スポーツ自己推薦入学試験)入学試験要項」

慶應義塾大学には、スポーツ選手だけを対象とした、いわゆる「スポーツ推薦」の入試制度はありません。公式の入試制度一覧にも、競技実績で選抜する入試は掲載されていません。ただし、総合型選抜(AO入試)では、競技に打ち込んだ経験を生かすことができます。

たとえば総合政策学部・環境情報学部のAO入試では、スポーツで評価を得た実績もアピールできる成果として挙げられています。出願書類では、中学校卒業後に取り組んだ活動とその成果の報告が必要。大会の表彰状なども資料として提出できます。

一方で、競技実績があるだけで合格できる入試ではありません。経験から問いを立て、大学での学びにどうつなげるかまで示すことが求められます。

参照:慶應義塾大学「入試制度一覧」「2026夏秋AO 募集要項(2027年4月・9月第1学年入学者選考)」

MARCH(明治・青山学院・立教・中央・法政)

MARCHの5大学は、いずれもスポーツの実績を生かせる入試を行っています。

MARCHのスポーツ推薦の出願条件(2027年度入試)

大学 入試名 対象学部 評定平均 競技実績の目安 推薦書
明治大学 スポーツ特別入学試験 全学部 原則3.0以上(理工・農学部は3.5以上。学部により英語などの追加条件あり) 全国大会への出場(実際に試合に出た場合に限る)、または日本代表への選出など 高校の校長と、明治大学の運動部部長の推薦書が必要。出願前に運動部関係者との面談あり
青山学院大学 スポーツに優れた者の入学者選抜 文・教育人間科・法・経営・国際政治経済・総合文化政策・社会情報・コミュニティ人間科の8学部 3.5以上(社会情報学部の相模原キャンパスアスリート方式は原則3.0以上) 全国大会8位以上、または全国大会につながる都道府県大会・ブロック大会で優勝・準優勝など 不要(本人が出願)。社会情報学部の一部方式は運動部部長の推薦書が必要
立教大学 アスリート選抜入試 全学部(最大7学科まで出願可) 2年生の学年末までの全体で3.5以上(理学部は指定科目4.0〜4.2以上も必要) 国際大会への出場、全国大会16位以上、ブロック大会4位以上など(団体競技は正選手として) 不要(本人が出願)
中央大学 スポーツ推薦入学試験 法・経済・商・基幹理工・社会理工・先進理工・文・総合政策・スポーツ情報(スポーツビジネスコースのみ)の9学部 3.0以上 個人競技は全国大会で特に優秀な成績。チーム競技は地区大会などで個人として特に優秀 不要(本人が出願)。競技成績証明書は指導者が記入
法政大学 スポーツ健康学部 自己推薦入学試験 スポーツ健康学部 アスリート系は3.2以上かつ英語3.0以上。トップアスリート系は条件なし アスリート系は全国大会出場。トップアスリート系は国際大会の日本代表 不要(本人が出願)

明治・立教・中央の3大学は、ほぼ全学部で募集しているため、学びたい分野を選びやすいのが特徴です。

明治大学では高校の校長と大学の運動部部長の推薦書が必要ですが、ほかの4大学は原則として本人が出願できます。ただし、青山学院大学の社会情報学部「相模原キャンパスアスリート方式」は、体育会指定部部長の推薦が出願条件。

なお、立教大学は「スポーツ推薦制度」はないと説明し、スポーツ実績を生かせるアスリート選抜入試を案内しています。出願には全学科で英語資格・検定試験の4技能スコアが必要で、一部の学科にはスコア基準もあります。

参照:明治大学「2027年度 スポーツ特別入学試験要項」、青山学院大学「2027年度 スポーツに優れた者の入学者選抜要項」、立教大学「2027年度 立教大学 アスリート選抜入試要項」「2027年度特別入試についてのQ&A」、中央大学「2027年度スポーツ推薦入学試験要項」、法政大学「2027年度 スポーツ健康学部 自己推薦入学試験要項」

日東駒専(日本・東洋・駒澤・専修)

日東駒専では、4大学ともスポーツ推薦にあたる入試を実施しています。

日東駒専のスポーツ推薦の出願条件(2027年度入試)

大学 入試名 対象学部 評定平均 競技実績の目安 推薦書
日本大学 スポーツ科学部 総合型選抜(アスリート型) スポーツ科学部(競技スポーツ学科) 条件なし スポーツ活動で顕著な活躍が認められた人(大会レベルの指定なし) 不要(本人が出願)。スポーツ活動歴記入票に学校長などの署名・捺印が必要
東洋大学 AO型推薦入試 アスリート型 健康スポーツ科学部 条件なし スポーツの分野で顕著な活躍をしたと自認する人(大会レベルの指定なし) 不要(本人が出願)
駒澤大学 スポーツ推薦選抜 要項の閲覧にはID・パスワードが必要なため、詳細は大学の入学センターへの問い合わせが必要 ― ― ―
専修大学 スポーツ推薦入学試験 全学部 学部・学科ごとに基準あり(高3の1学期までの成績) スポーツ技能が顕著な人 資料に記載なし(詳細は大学へ問い合わせ)

日本大学と東洋大学は、評定平均の条件がなく、大会のレベルも指定していません。どちらもスポーツ系学部の入試で、東洋大学ではアーバンスポーツ(スケートボード、スポーツクライミングなど)やeスポーツなども対象です。専修大学は、全学部で募集しています。

駒澤大学もスポーツ推薦選抜を実施していますが、要項の閲覧にはIDとパスワードが必要です。出願資格などの詳細は、大学の入学センターへ問い合わせて確認しましょう。

参照:日本大学「令和9年度 日本大学スポーツ科学部 総合型選抜(アスリート型)募集要項」、東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜 入学試験要項」、駒澤大学「選抜方式一覧」、専修大学「スポーツ推薦入学試験」

関関同立(関西・関西学院・同志社・立命館)

関関同立の4大学も、それぞれ独自の名前でスポーツ推薦にあたる入試を行っています。

関関同立のスポーツ推薦の出願条件(2027年度入試)

大学 入試名 対象学部 評定平均 競技実績の目安 推薦書
関西大学 スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試) 法・文・経済・商・社会など13学部 全体3.4以上(法学部は3.6以上、理工系3学部は数学・理科4.0以上) 全国大会・広域大会への出場、または都道府県大会4位以内(大会の規模により8位以内も可)。正選手として 不要(本人が出願)。出願前に大学の体育会クラブとの連絡が必須
関西学院大学 スポーツ選抜入学試験 神・文・社会・法・経済・商など全14学部 文系学部等は全体3.3以上。理工系4学部は指定3教科の平均3.8以上 全国大会・地区大会への出場、都道府県大会ベスト8以上など(正選手として) 不要(本人が出願)
同志社大学 スポーツ健康科学部 自己推薦(スポーツ)入学試験 スポーツ健康科学部 3.2以上 全国大会・国際大会に正選手として出場し、優秀な成績を収めた人 不要(本人が出願)
立命館大学 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 法・産業社会・国際関係・文・経営・経済・スポーツ健康科・理工など16学部 全体3.2以上(理系学部は数学3.5以上・理科3.2以上なども必要) インターハイ・全国選手権・全国選抜大会への出場、国スポの都道府県選抜、代表・代表候補、強化指定など 不要(本人が出願)。競技成績証明書は学校長の証明が必要

関西大学・関西学院大学・立命館大学は13〜16学部で募集しており、選べる学部の幅が広いのが特徴です。関西大学と関西学院大学では、都道府県大会の上位入賞からでも出願できる場合があります。一方、同志社大学はスポーツ健康科学部のみの募集です。

参照:関西大学「2027年度 スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)入学試験要項」、関西学院大学「2027年度 スポーツ選抜入学試験要項」、同志社大学「2027年度 スポーツ健康科学部 自己推薦(スポーツ)入学試験要項」、立命館大学「2027年度 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 入学試験要項」

体育系・地方の大学(筑波・鹿屋体育・順天堂・東北学院)

体育系の大学や、首都圏・関西以外の大学にも、スポーツ推薦にあたる入試があります。

体育系・地方の大学のスポーツ推薦の出願条件(2027年度入試)

大学 入試名 対象学部 評定平均 競技実績の目安 推薦書
筑波大学 学校推薦型選抜 体育専門学群 数値の基準なし(「十分な修学力」を求める) 国際大会の日本代表、全国大会16位以内など 高校の校長の推薦書が必要
鹿屋体育大学 総合型選抜(A.C.E.アスリート入試) 体育学部(スポーツ総合課程・武道課程) 3.0以上 国際大会への出場、日本選手権ベスト8以上、全国高校大会2位以上など 推薦書が必要。出願前に大学の指導予定教員との面談あり
順天堂大学 トップアスリート特別選抜 スポーツ健康科学部 3.0以上(科目別の基準もあり) 大学が認めた卓越した競技実績 高校の運動部などの監督・指導者の推薦書が必要
東北学院大学 スポーツに優れた者の推薦(公募推薦) 文・経済・経営・法・工など 3.2以上 全国大会・広域大会への出場、または都道府県大会8位以内など 高校の校長の推薦書が必要

国立の筑波大学と鹿屋体育大学は、国際大会の日本代表や全国大会の上位入賞などを目安としており、求める競技レベルが特に高めです。4大学とも推薦書が必要なため、早めに顧問の先生や指導者へ相談しておきましょう。東北学院大学は、文系から工学部まで幅広い学部で募集しています。

参照:筑波大学「令和9年度 学校推薦型選抜 学生募集要項」、鹿屋体育大学「令和9年度 学生募集要項 総合型選抜(A.C.E.アスリート入試)」、順天堂大学「2027年度 スポーツ健康科学部 トップアスリート特別選抜」、東北学院大学「2027年度 学校推薦型選抜 スポーツに優れた者の推薦(公募推薦)書類予備審査申請書」

スポーツ推薦で出願できる学部・学科の制限に注意

スポーツ推薦では、募集する学部・学科が限られている場合があります。今回確認した大学のうち、早稲田・法政・同志社・順天堂・日本・東洋の6大学は、スポーツ系の学部だけが対象です。

全学部で募集する大学でも、一部の学部が対象外になることがあります。中央大学のスポーツ推薦入学試験では、国際経営学部や国際情報学部などが募集の対象外です。

理系の学部では、高校での特定の科目の履修が条件になることもあります。中央大学は、理工系3学部の志願者に「数学Ⅲ」「数学C」などの履修を求めています。また、文学部では入学後の専攻の変更を原則として認めていません。

競技環境だけで選ばず、4年間の学びと卒業後の進路まで考えて学部を選びましょう。

参照:中央大学「2027年度スポーツ推薦入学試験要項」

高校のスポーツ推薦 公立・私立の仕組みと内申点

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高校のスポーツ推薦は、住んでいる地域や、公立か私立かによって仕組みが大きく変わります。東京都と神奈川県を例に、中学生が押さえておきたい点を整理しました。

都道府県で全く異なる公立高校のスポーツ推薦(東京・神奈川の実例)

公立高校の入試制度は都道府県ごとに決められているため、同じ「スポーツ推薦」でも地域によって中身が異なります。

東京都の都立高校では、「文化・スポーツ等特別推薦」を令和7年度入試で91校が実施しました。出願には中学校長の推薦が必要で、その高校を第1志望とすることも条件です。選考では、面接と実技検査が全員に行われます。

参照:東京都教育委員会「入試Q&A」

一方、神奈川県の公立高校には推薦入試がありません。スポーツ系の学科では、全員が受ける学力検査に加えて、特色検査として実技検査が行われます。

東京都・神奈川県の公立高校の条件比較(令和9年度入試)

学校・制度 推薦・出願の条件 実技検査の内容 ほかの選考資料
都立高校(文化・スポーツ等特別推薦) 中学校長の推薦、第1志望 各校が定める内容で実施 面接、調査書など
神奈川県立厚木北高校 スポーツ科学科 推薦は不要 反復横とび・立ち幅とびと、10種目から選ぶ専門種目 学力検査(5教科)、調査書、面接
神奈川県立相模原弥栄高校 スポーツ科学科 推薦は不要 走力・跳力・投力と、8種目から選ぶ専門種目 学力検査(5教科)、調査書

同じスポーツ系の進路でも、推薦の要否や学力検査の有無は大きく異なります。神奈川県の公立高校では、学力検査・調査書・実技検査などの結果を合わせて合否が決まるため、内申点や学力の準備も欠かせません。

参照:東京都教育委員会「令和9年度東京都立高等学校入学者選抜実施要綱」、神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜募集案内2」

私立高校のスポーツ推薦・特待生制度の特徴

私立高校のスポーツ推薦は、条件や選考方法が学校ごとに異なります。神奈川県の私立高校の推薦入試では、中学校長の推薦が必要で、受験できるのは私立1校のみです。学力試験は原則として行われません。推薦の基準は学校ごとに決められているため、募集要項や学校説明会で確認し、中学校の先生にも早めに相談しましょう。

参照:神奈川県教育委員会「令和9年度神奈川県公立高等学校入学者選抜募集案内2」

私立高校には、競技で優れた実績のある生徒を対象とした特待生制度を設ける学校もあります。

たとえば流通経済大学付属柏高等学校(千葉県)には、スポーツ特待生制度があります。対象は、学校が指定する強化部で極めて優れた実績があり、人物面でも学校を代表するにふさわしい生徒です。学業特待生とは別の制度で、免除内容などの詳細は入学試験要綱で確認するよう案内されています。

参照:流通経済大学付属柏高等学校「特待生制度・奨学金」

特待生の条件や支援の内容は、学校によって大きく異なります。気になる学校があれば、説明会などで直接確認しておくと安心です。

スポーツ推薦でも落ちる?不合格になる理由と対策

スポーツ推薦でも落ちる?不合格になる理由と対策

スポーツ推薦でも、出願すれば必ず合格できるわけではありません。中央大学のスポーツ推薦入学試験では、2026年度の法学部で志願者55人に対し、合格者は47人でした。立命館大学のスポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験でも、2026年度は志願者233人に対して合格者は199人です。

参照:中央大学「2027年度スポーツ推薦入学試験要項」、立命館大学「2027年度 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 入学試験要項」

スポーツ推薦で不合格になる主な3つの原因

1つ目の原因は、学校が求める水準に届かないことです。日本大学スポーツ科学部の総合型選抜(アスリート型)では、合格者数が募集人員に満たない場合があるとしています。都立高校の文化・スポーツ等特別推薦でも、志願者が募集人員に満たなくても不合格になる場合があります。定員に空きがあっても、基準に届かなければ合格はできません。

2つ目は、面接や小論文などで十分な評価を得られないことです。大学のスポーツ推薦では、学力の評価が行われ、面接も原則として実施されます。志望理由の具体性や学ぶ意欲も、合否を左右する要素です。

3つ目は、けがなどで将来の競技力が見込めないと判断されることです。鹿屋体育大学は、けがなどで将来の競技力が見込めない場合は不合格とすると要項に明記しています。出願前後のコンディション管理も、選考の一部と考えておきましょう。

参照:日本大学「令和9年度 日本大学スポーツ科学部 総合型選抜(アスリート型)募集要項」、東京都教育委員会「入試Q&A」、鹿屋体育大学「令和9年度 学生募集要項 総合型選抜(A.C.E.アスリート入試)」

不合格になった場合のリカバリーと一般入試への切り替え

推薦で不合格になっても、進学の道が閉ざされるわけではありません。多くの場合、推薦の結果が出たあとに一般入試を受けられます。

大学の一般選抜の個別試験は、国の要項で2月1日以降と決まっています。推薦の合否が出てからでも受験できるため、それまでに積み重ねた勉強が結果を左右するでしょう。

参照:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

高校でも、都立高校の推薦に不合格だった人は、2月に行われる学力検査に基づく選抜に出願できます。

参照:東京都教育委員会「入試Q&A」

推薦の準備と並行して、一般入試に向けた勉強も続けておきましょう。併願する学校を早めに決めておけば、結果が出たあとも落ち着いて次の行動に移れます。

スポーツ推薦のメリット・デメリットと進学後の注意点

スポーツ推薦のメリット・デメリットと進学後の注意点

スポーツ推薦は、競技に打ち込んできた人にとって魅力のある入試です。ただし、入学後の生活まで含めて考えると、注意しておきたい点もあります。

スポーツ推薦のメリット(早期合格・ハイレベルな競技環境)

最大のメリットは、学力試験だけでは伝わりにくい競技の力を評価してもらえることです。長年積み重ねてきた努力が、進学という形で生かされます。

一般入試より早い時期に進路が決まりやすい点も利点といえるでしょう。大学の場合、総合型選抜は11月1日以降、学校推薦型選抜は12月1日以降に合格発表が行われます。早く進路が決まれば、残りの期間を競技や入学準備に使えます。

参照:文部科学省「令和9年度大学入学者選抜実施要項」

競技の強化に力を入れる学校では、指導者や練習施設などの環境が整っていることが多いものです。経済的な支援を用意する大学もあります。たとえば立命館大学では、スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験の合格者を対象に特別奨学金を設けています。授業料の全額相当(S奨学金)か半額相当(A奨学金)が支給され、対象は合わせて15名程度です。

参照:立命館大学「2027年度 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 入学試験要項」

スポーツ推薦のデメリット(けがのリスク・学業との両立)

まず考えておきたいのは、けがのリスクです。

スポーツ推薦では、入学後も競技を続けることが前提になる場合が多くあります。

中央大学や東北学院大学は、入学後に大学の運動部で競技を続ける意思を出願資格に含めています。法政大学や東洋大学も、入学後の競技継続を強く求める一方で、体育会への入部や競技環境は保証していません。けがで競技を続けられなくなった場合の扱いは学校ごとに異なるため、事前に確認しておくと安心です。

学業との両立も欠かせません。推薦で入学しても、卒業に必要な単位を修得するのはほかの学生と同じです。関西学院大学の体育会では、単位の修得が対外試合に出る条件になっており、スポーツ選抜の学生を学業面で特別扱いしません。関西大学の法学部も、入学後に成績が振るわなければ試合への出場停止を勧告するとしています。中央大学や立命館大学は、練習場所と通うキャンパスが離れる場合があるとして、両立をよく考えるよう呼びかけています。

併願しにくい点にも注意が必要です。明治大学や中央大学、立命館大学など、専願や第1志望を条件にする入試が多くみられます。立教大学のように他大学との併願を認める例もあるため、要項で必ず確かめましょう。

参照:中央大学「2027年度スポーツ推薦入学試験要項」、東北学院大学「2027年度 学校推薦型選抜 スポーツに優れた者の推薦(公募推薦)書類予備審査申請書」、法政大学「2027年度 スポーツ健康学部 自己推薦入学試験要項」、東洋大学「2027年度 総合型選抜・学校推薦型選抜 入学試験要項」、関西学院大学「2027年度 スポーツ選抜入学試験要項」、関西大学「2027年度 スポーツ・フロンティア入学試験(SF入試)入学試験要項」、立命館大学「2027年度 スポーツ能力に優れた者の特別選抜入学試験 入学試験要項」、明治大学「2027年度 スポーツ特別入学試験要項」、立教大学「2027年度特別入試についてのQ&A」

後悔しないための志望校選びチェックリスト

志望校を選ぶ際は、競技の強さだけでなく、学びや生活の面も確かめることが大切です。本人と保護者が一緒に確認できるよう、主な項目を表にまとめました。

スポーツ推薦の志望校選びチェックリスト

確認する項目 確認したいこと 主な確認方法
競技環境 指導体制、練習場所、寮の有無 部の見学、学校説明会
学びの内容 学びたい分野の学部・学科で出願できるか 募集要項、カリキュラム
学業の条件 単位の修得や成績が試合出場の条件になるか 部の指導者、学校説明会
卒業後の進路 競技以外の進路の実績 学校案内、進路実績の資料
費用 学費に加え、寮費や遠征費などの負担。奨学金・特待生制度の有無 募集要項、学校への問い合わせ
競技を続ける条件 けがや退部をした場合の扱い 入試担当や部の指導者への確認
併願の可否 専願か、ほかの学校と併願できるか 募集要項

すべての項目が理想どおりの学校は、多くありません。自分が何を優先したいのかを決めたうえで、学校を比べてみてください。

まとめ スポーツ推薦を狙うなら早期の条件確認が必須!

まとめ|スポーツ推薦を狙うなら早期の条件確認が必須!

スポーツ推薦は、競技で積み重ねてきた力を進学に生かせる入試です。全国大会出場が必須とは限らない一方で、評定や面接などを通して学力や学ぶ意欲も必ず見られます。条件は学校や学部ごとに異なり、出願しても不合格になることはあります。

まずは気になる学校の募集要項を読み、自分の実績と成績が条件に届いているかを確かめましょう。そのうえで顧問の先生や指導者、担任の先生に相談すれば、推薦書の準備や部との事前連絡など、次にやるべきことが見えてきます。一般入試に向けた勉強も続けながら、早めに動き出してください。

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塾選ジャーナル編集部

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