内申点はどこから高い?45点満点なら36点前後が目安!志望校との比べ方も解説
通知表を見て、内申点を自分で計算してみた方も多いのではないでしょうか。「35だったけど、これって高いのかな」「オール4なら安心していいの」。そんな疑問を抱いたまま、次に何をすればいいのかわからず検索した方もいるはずです。
結論からお伝えすると、1学年9教科の評定を合計した45点満点で考える場合、オール4にあたる36点前後が「高め」の一つの目安です。
ただし、これは全国共通の公式な基準ではありません。高校入試で使われる内申点は都道府県によって計算方法が異なるため、最終的には自分の地域や志望校と照らし合わせる必要があります。
この記事では、45点満点で見た自分の現在地の確認方法から、高校受験でどう内申点を捉えればよいかまでをご紹介します。
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目次
内申点はどこから高い?45点満点なら36点前後が目安

まず気になるのは、具体的に何点あれば「高い」と言えるのかという点でしょう。
ここでは、45点満点を基準にした場合の目安と、その目安を絶対視できない理由を順に説明します。
36点はオール4にあたる
1学年9教科を5段階評価で合計すると、満点は45点になります。すべての教科で評定4を取ると、4×9教科で合計36点です。
36点はオール4と同じ合計点です。40点はオール4の36点を4点上回るため、45点満点の中でも高めの点数と考える一つの目安になります。
45点満点における評定合計の目安は、以下のとおりです。
| 内申点 | 評定のイメージ |
|---|---|
| 27点 | オール3の場合の合計 |
| 30点 | オール3を3点上回る |
| 35点 | オール4まであと1点 |
| 36点 | オール4の場合の合計 |
| 40点 | オール4を4点上回る |
| 45点 | オール5の場合の合計 |
この表からは、36点がオール4という一つの区切りにあたることが読み取れます。
ただし、合計点だけでは実際にどの教科がいくつだったのかまではわかりません。36点以上が高いと決められているわけではなく、あくまで評定合計をイメージするための目安として捉えてください。
内申点そのものの仕組みについて詳しく知りたい方は、以下の記事もあわせてご覧ください。
「平均」と「高い」は違う
ここで整理しておきたいのが、「平均」と「高い」を混同しないことです。
「オール3は27点だから、中学生の平均内申点も27点」と考えるのは正確ではありません。オール3は全教科が評定3だった場合の合計であり、実際の生徒の評定分布から求めた平均とは別です。そのため、「27点より何点高ければ高い」と単純に線引きすることはできません。
平均だけで判断するのではなく、次に紹介する公的な評定分布や志望校の目安もあわせて確認するほうが実用的です。
全国共通の「何点から高い」はない
ここまで「36点前後が目安」とお伝えしましたが、これを絶対的な基準にはできない理由があります。
まず、「内申点は何点から高い」という公式な基準そのものが存在しません。加えて、高校入試で使われる内申点は都道府県によって計算方法が大きく異なります。
さらに、志望校によって求められる水準も変わってきます。同じ36点でも、目指す高校によって「十分」にも「もう一歩」にもなり得るのです。
各都道府県の詳しい計算方法については、以下の記事で詳しく解説していますので、そちらもご確認ください。
自分の内申点が高いか判断する3つの基準

「36点前後が目安」とわかっても、自分の場合はどう考えればいいのか気になるところでしょう。
ここでは、自分の内申点を判断するための3つの基準を順番に見ていきます。
合計点だけでなく評定の内訳を見る
まずは、自分の通知表の9教科を合計し、45点満点のどのあたりに位置するかを確認しましょう。
このとき大切なのは、合計点そのものだけでなく、どの評定の組み合わせでその点数になっているかを確認することです。同じ35点でも、4が多く3が少ない教科構成もあれば、5と2が混ざって35点になる場合もあります。
合計点だけでなく、どの教科で高い評定を取れていて、どの教科に伸ばせる余地があるのかを見ることが第一歩です。
どの教科の評定を今後伸ばせそうなのかまで確認しておくと、この後の目標設定にも役立ちます。
公的な評定分布も参考にする
「高い」は本来、相対的な表現です。可能であれば、公的な評定分布のデータを参考にしてみるのもひとつの方法です。
自治体によっては、各教科で評定5・4・3などを取った生徒の割合を公表しています。9教科の合計点が上位何%かまでわかるデータではありませんが、評定4や5がどの程度付いているのかを知る参考にはなります。
たとえば東京都教育委員会が公表している最新の調査では、9教科全体の評定のうち、5が12.3%、4が23.1%、3が47.3%でした。評定3の割合が最も多く、4、2、5、1の順に続いています。教科ごとの評定分布を見ることで、評定4や5がどの程度付いているのかを知る材料になります。
ただし、これは9教科合計点の順位を示すものではなく、地域によっても評定のつき方に差があります。あくまで参考情報のひとつとして活用しましょう。
参考:都内公立中学校第3学年及び義務教育学校第9学年(令和7年12月31日現在)の評定状況の調査結果について|東京都教育委員会
志望校の目安と比べる
3つの基準の中でも、高校受験を考えるうえで最も重要なのがこの視点です。
45点満点で40点であれば一般的には高い水準と考えやすいものの、志望校によっては十分とは限りません。一方で、35点であっても、志望校の目安を満たしている場合もあります。
つまり、「一般的に高いかどうか」と「志望校に対して足りているかどうか」は、まったく別の話だということです。
志望校との比較こそが、内申点を判断するうえでの最終的な軸になります。
学校や塾の進路資料、模試の判定、過去の合格者データなどから、志望校を目指すうえでの目安を確認しましょう。なお、こうした数値は必ずしも高校が示す公式な合格基準ではありません。
高校受験では内申点の計算方法も確認しよう

ここまでは、45点満点で見た内申点の現在地を確認してきました。ただし、高校受験では、この45点満点の数字がそのまま使われるとは限りません。
ここからは、入試で内申点がどう扱われるのかを見ていきます。
入試で使う内申点は都道府県で違う
45点満点は、あくまで1学年9教科の評定を単純に合計した場合の数字です。実際の高校入試では、都道府県によって扱いが異なります。
具体的には、中1から中3のどの学年の成績を使うか、各学年をどれだけ倍率をかけて計算するか、実技4教科をどう扱うかといった点が地域ごとに違います。
たとえば東京都の都立高校一般入試で5教科の学力検査を行う場合、中3の評定を使い、学力検査を行わない実技4教科は2倍して調査書点を算出します。東京都と神奈川県、大阪府では、内申点として使われる学年や倍率の考え方がそれぞれ異なります。
同じ36点でも入試での扱いは変わる
前の項目を、自分ごととして考えるとどうなるでしょうか。
たとえば2人の生徒が、どちらも通知表の合計が36点だったとします。しかし、住んでいる都道府県や受験方式によって、その36点が入試でどう換算されるかは変わってきます。
さらに、同じ合計36点でも、どの教科で3・4・5を取っているかによって差が出ることもあります。実技教科を重く見る地域では、換算後の点数に思わぬ差が生まれる可能性があるのです。
「36点=全国どこでも同じ価値」ではないということを、頭に入れておきましょう。
志望校との差から次の目標を決める
ここまでの内容を、次の行動につなげてみましょう。
たとえば現在35点で、学校や塾の進路資料などを参考に、志望校に向けて38点を一つの目標にしたとします。
35点から38点なら、差は3点です。そこで「どの教科なら評定を1段階上げられそうか」と考えると、次に取り組むべきことが見えやすくなります。
現在地と志望校との差を数字で把握することが、次の一歩を具体的にします。
内申点についてよくある質問

ここでは、内申点に関して個別に疑問を持たれやすい点について、Q&A形式でお答えします。
内申点30・35・40は高い?
ここでは、1学年9教科を合計した45点満点の場合で考えます。
30点はオール3の27点を3点上回る点数です。35点はオール4の36点まであと1点で、「高め」の目安に近い点数と考えられます。40点はオール4を4点上回るため、45点満点では高い水準と考えやすいでしょう。
いずれも、最終的には自分の地域や志望校と比較して判断することが大切です。
オール3・4・5の内申点は何点?
45点満点の場合、オール3は27点、オール4は36点、オール5は45点です。
計算方法はシンプルで、評定×9教科で求められます。「オール3=平均」ではない点は前述のとおりですので、ご注意ください。
内申点が高いと高校受験で有利?
内申点が選考に使われる入試では、高い内申点が有利に働くことがあります。ただし、内申点だけで合否が決まるわけではありません。
公立高校入試では、地域ごとの選考方法に応じて、内申点(調査書点)と学力検査の得点などが合否判定に使われます。
当日点との比率や選考方法は地域や学校によって異なります。「内申点が高ければ必ず合格できる」といった断定はできません。
内申点は中1・中2・中3のどこから使われる?
都道府県によって異なり、全国一律ではありません。
中3の成績だけを対象とする地域もあれば、中1から中3のすべてを対象とする地域もあります。学年ごとの比重が異なるケースも見られます。
詳しい都道府県別の扱いについては、以下の記事をご覧ください。
まとめ 内申点は36点前後が一つの目安、最後は志望校と比べよう

ここまでの内容を振り返りましょう。
1学年9教科の評定を合計した45点満点で考える場合、オール4にあたる36点前後が「高め」の一つの目安です。ただし、全国共通で「36点以上なら高い」という公式基準があるわけではありません。
大切なのは、「自分の内申点が一般的に高いかどうか」だけを見るのではなく、自分の地域ではどう換算されるのか、そして志望校に対して十分かどうかを確認することです。
まずは45点満点での現在地を確認したうえで、自分の地域の計算方法と志望校の目安を調べてみましょう。具体的な取り組み方は、以下の記事で紹介しています。
執筆者プロフィール
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