保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

保護者が知っておきたい受験・進路情報まるわかり!

メニュー

ケアレスミスをなくすには?5タイプで原因を見つけてテストの失点を減らす方法

更新日:
高校受験大学受験
アイキャッチ画像

テストが返ってきて、「この問題、本当は解けたのに」と悔しくなったことはありませんか。符号を間違えた、「正しくないもの」を選ぶ問題で正しいものを選んだ、解答欄をずらした。そんな失点のたびに「次は気をつけよう」と思っても、同じミスをくり返してしまう人は多いでしょう。

ケアレスミスは起こる場所も原因も人それぞれで、実は理解不足だったというケースもあります。

この記事で解説するのは、本当にケアレスミスかを確かめ、自分のタイプに合った対策を選ぶ方法です。テスト本番での防ぎ方から振り返りまで分かるので、次のテストで変える行動を具体的に決められます。

塾選ジャーナル編集部

編集部

塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
目次

ケアレスミスとは?まず「本当にケアレスミスか」を確認しよう

ノートに書かれた注意点の文字と虫眼鏡

間違えた問題を見て、すぐに「ケアレスミスだった」と片づけていませんか。本当は復習が必要な問題まで「次は気をつければいい」で終わらせると、同じ失点が続いてしまいます。

ここでは、ケアレスミスの意味を確認したうえで、自分の失点がケアレスミスかどうかを見分ける方法を紹介します。

ケアレスミスとは「分かっていたのに間違える」ミス

この記事では、ケアレスミスを次のように考えます。解き方や知識は分かっていたのに、読み違い・計算・記入などが原因で正解できなかったミスのことです。

ポイントは、ケアレスミスが計算の場面だけで起こるわけではないという点にあります。問題を読む、解く、答案に書く、解答欄に移すなど、どの段階でも起こり得るものです。

たとえば、次のような失点はどれもケアレスミスの例といえます。

  • 6×7を48と計算した(解く段階)
  • 式を写すときに−3を+3にした(書き写す段階)
  • 「誤っているもの」を選ぶ問題で、正しいものを選んだ(読む段階)
  • ③にマークするつもりが、②にマークした(記入する段階)
  • 面積の答えにcm²を書かなかった(書く段階)

どれも「知らなかった」わけではない点が共通しています。なお、ケアレスミスという言葉に、試験ごとの決まった定義があるわけではありません。この記事では、自分の失点を分析しやすくするために、上のような意味で使います。

その失点、本当にケアレスミス?知識不足・理解不足との違い

その失点本当にケアレスミス?

テストが返ってきたら、「ケアレスミスだから大丈夫」と決める前にやることがあります。それは、解答や解説を見ずに、もう一度その問題を解き直してみることです。

解き直した結果とつまずいた場所によって、次にやるべきことは変わります。解き直したときの状況ごとに、考えられる原因と次にすることを整理したのが次の表です。

解き直したときの状況 考えられる原因 次にすること
すぐに正解できた ケアレスミスの可能性が高い どの段階で間違えたかを確認する
問題文の条件を読み落としていた 読み違い 問題文の読み方を変える
公式や用語を思い出せなかった 知識不足 覚え直して、類題で確かめる
解説を読んでも最初は理解できなかった 理解不足 教科書に戻って単元を学び直す
時間が足りず手をつけられなかった 時間配分の問題 解く順番や時間の使い方を見直す

表のように、同じ「×」でも原因によって必要な対策はまったく異なります。注意したいのは、「解き直せばできた=必ずケアレスミス」とは言い切れないことです。問題を見て解き方を思い出しただけで、本番では思い出せなかった可能性もあるためです。

知識不足による失点までケアレスミス扱いすると、必要な復習をしないまま次のテストを迎えてしまいます。 知識や理解が足りなかった問題は、単元の学び直しに回しましょう。

解き直してケアレスミスの可能性が高いと分かったら、次はどのタイプのミスなのかを確かめていきます。

あなたはどれ?ケアレスミスが多い原因を5タイプでチェック

あなたのケアレスミスはどのタイプ?

ケアレスミスの原因は、人によって違います。前回の定期テストや模試の答案を手元に置いて、どの間違いが多かったか数えてみましょう。

まずは5つのタイプの特徴を一覧で確認し、自分に近いものを探してください。ケアレスミスを起こりやすい場面で5つに分け、答案で確認したいことを整理すると次のようになります。

タイプ よくあるミスの例 答案で確認したいこと
①読み違い型 設問の条件を見落とす 問題文のどの条件を読み違えたか
②計算・処理型 符号や数字を間違える どの計算過程でずれたか
③転記・記入型 解答欄やマーク位置がずれる 計算用紙の答えと答案の答えが一致しているか
④書き忘れ型 単位や三単現のsを書き落とす 答えの中身は合っていて、何が抜けているか
⑤焦り・時間不足型 後半の問題でミスが増える 失点がどの大問や時間帯に多いか

1人が複数のタイプに当てはまるのは、珍しいことではありません。答案を見返しながら、失点が多いタイプから順に対策していきましょう。

①問題文を読み飛ばす「読み違い型」

読み違い型は、問題文の条件を正しく受け取れないまま解いてしまうタイプです。たとえば、次のようなミスが当てはまります。

  • 「誤っているものを選べ」で、正しいものを選ぶ
  • 「2つ選びなさい」なのに、1つしか選ばない
  • 「すべて選べ」を見落として、1つだけ答える
  • 国語の「20字以内で書きなさい」の字数を守らない
  • 数学や理科で「整数で答えよ」などの条件を読み飛ばす

このタイプは、注意力そのものより、問題の読み方に原因がある場合もあります。問題文を最後まで読む前に解き始めると、後半に書かれた条件を取りこぼしがちです。見慣れた問題だと思い込み、いつもと違う条件に気づかないケースもあるでしょう。

条件を頭の中だけで覚えておこうとすると、読み落としにつながることがあります。 解いている間に別の情報が入ると、最初に読んだ条件を忘れてしまう場合があるためです。

②符号や数字を間違える「計算・処理型」

計算・処理型は、解き方は合っているのに、計算の途中で数字や符号を誤るタイプです。数学や理科の計算問題で、特に起こりやすいミスといえます。

  • +と−を取り違える、移項で符号を変え忘れる
  • 前の行の数字を書き写すときに間違える
  • 小数点の位置や桁をずらす
  • 約分や通分で数字を取り違える
  • 途中の計算を1段階飛ばしてしまう

背景には、解くときの手の動かし方が関係している場合があります。暗算で複数の手順を一気に処理したり、途中式を省いたりすると、どこで間違えたか自分でも追いにくいものです。字が小さすぎたり詰まりすぎたりして、自分の書いた「1」と「7」を読み違えることもあるでしょう。

「数学が苦手だから」と考える前に、計算の書き方を見直すことで減らせる可能性があります。

③答えは合っているのに間違える「転記・記入型」

転記・記入型は、頭の中や計算用紙では正解しているのに、答案の上で点を失うタイプです。次のようなミスに心当たりはないでしょうか。

  • 問題番号と解答欄が1つずつずれる
  • マークシートで塗る位置を間違える
  • 計算用紙の答えを答案に写すときに数字を間違える
  • 選択肢の「イ」を書くつもりで「ウ」と書く

転記・記入型は、答えを出したあとの「写す・塗る」の段階で起こるミスです。 特にマークシート形式は、1か所のずれが後ろの問題すべてに響くおそれがあるので要注意です。

答えを出す力とは別に、答案へ正しく記入することも得点の条件になるといえるでしょう。

④単位・記号などを落とす「書き忘れ型」

書き忘れ型は、答えの中身は分かっているのに、答えに必要な要素を書き落とすタイプです。教科ごとに見ると、次のような例が挙げられます。

  • 数学:cm、cm²、°などの単位を書かない
  • 英語:三単現のs、文頭の大文字、ピリオドを落とす
  • 国語:「〜こと。」など、指定された文末で終えていない
  • 理科:単位や、元素記号の2文字目の小文字を書き忘れる
  • 社会:「漢字で答えよ」なのに、ひらがなで書く

ここで分けて考えたいのが、「覚えていなかった」のか「分かっていたのに書かなかった」のかという点です。たとえば、三単現のsのルール自体があいまいなら、それは知識の問題です。

ルールを理解しているのに書き落としていた場合は、書き忘れ型のケアレスミスと考えられます。 答えを出した瞬間に「終わった」と感じて最後の確認を飛ばすと、書き落としに気づかないまま提出しかねません。

⑤テスト後半でミスが増える「焦り・時間不足型」

焦り・時間不足型は、残り時間が少なくなるにつれてミスが増えるタイプです。次のような経験がある人は、このタイプの可能性があります。

  • 難しい問題で手が止まり、時間を使いすぎる
  • 残り時間が気になって、急いで解く
  • 最後の大問だけミスが集中している
  • 見直しの時間がまったく残らない

このタイプの原因を「集中力がない」と考える必要はありません。解く順番や時間配分を決めていないと、後半で焦りやすくなることがあります。 難問に時間を取られた結果、残りの問題を急いで解くことになる場合があるからです。

テスト当日のコンディションを整えることも、落ち着いて解くための準備の一つになるでしょう。

ケアレスミスをなくすには?5タイプ別の具体的な対策

対処法の文字と電卓・ノート

自分のミスのタイプが分かったら、次はそのミスが起こりにくい行動に変えていきましょう。

ここで紹介するのは、「気をつける」ではなく、テスト中に手を動かして実行できる対策です。

読み違い型|問題文の条件に印をつける

読み違い型の対策は、問題文を「注意して読む」ことではありません。問題文に印をつけて、読み落としに気づける跡を残すことが対策の中心です。

具体的には、次のような印のつけ方を試してみてください。

  • 「正しい」「誤っている」「適切でない」に○をつける
  • 「すべて」「2つ」など、答える数に下線を引く
  • 「20字以内」「整数で」などの条件を四角で囲む
  • 解き始める前に、何を答える問題かを問題番号の横に一言メモする

印があれば、答えを書く直前にその部分だけを見返せます。ただし、問題文のあちこちに線を引くと、かえって大事な条件が目立たなくなります。印をつけるのは、条件を表す言葉だけに絞るのがコツです。

計算・処理型|暗算を減らして途中式を残す

計算・処理型の対策は、頭の中だけで処理する量を減らすことです。暗算で2つ以上の手順をまとめて行うと、符号の変え忘れや写し間違いが起こりやすくなる場合があります。

次の方法を取り入れてみましょう。

  • 移項や分配法則など、符号が変わる計算は1行ずつ書く
  • −の符号は、数字と離さずはっきり書く
  • 計算スペースを問題ごとに区切り、詰めて書かない
  • 時間に余裕があれば、答えを元の式に代入して確かめる

途中式は多ければよいのではなく、あとから自分で追える程度に残すのがポイントです。 途中式があれば、見直しのときに「どの行で間違えたか」を見つけやすくなります。

転記・記入型|解答欄を確認するタイミングを決める

転記・記入型には、「毎回気をつける」よりも、確認するタイミングをルールにしておく方法をおすすめします。ルールの例は、次のとおりです。

  • 大問が1つ終わるたびに、問題番号と解答欄の番号がそろっているかを見る
  • マークを塗った直後に、問題番号とマークした行が合っているかを見る
  • 計算用紙から答えを写す直前に、数字をもう一度見る

「いつ確認するか」を先に決めておくと、確認そのものを忘れにくくなります。

マーク式の試験を受ける予定がある人は、模試の段階から解答用紙の形式に慣れておくと安心です。共通テストのように記入方法が事前に公開されている試験では、本番前に一度目を通しておきましょう。

書き忘れ型|「自分専用チェック項目」を決める

書き忘れ型の対策では、全員に共通するチェックリストを長く作る必要はありません。自分が過去に書き落としたものだけを、チェック項目として優先しましょう。

たとえば、次のように教科ごとに1つ決めるだけで十分です。

  • 数学:答えの最後に単位を書いたか
  • 英語:主語が三人称単数のとき、動詞にsをつけたか
  • 国語:字数と指定の文末を守ったか
  • 理科:数値に単位をつけたか

チェック項目は、最初は2〜3個程度に絞って試してみるのがおすすめです。項目が多いと確認に時間がかかるため、まずは自分が特に間違えやすいものから選びましょう。書き落としがなくなった項目は外し、新しく増えたミスと入れ替えていきましょう。

焦り・時間不足型|解く順番と時間配分を決める

焦り・時間不足型に必要なのは、焦りにくい時間の使い方をテスト前に決めておくことです。問題を解く前に時間の使い方を決めておけば、難問で止まっても次へ進みやすくなります。

具体的には、次のような準備をしておきましょう。

  • 1問で止まる時間の上限を決め、超えたら印をつけて後回しにする
  • 試験時間を、大問ごとにざっくり割り振っておく
  • 最後の5分など、見直しの時間を最初から確保しておく
  • 過去問や模試は、本番と同じ時間を測って解く

時間配分は、本番でいきなり試してもうまくいくとは限りません。普段の演習から時間を測り、自分に合った配分を見つけておくことが大切です。

数学・英語・国語・理科・社会|教科別のケアレスミスと見直しポイント

開いた本とペン

同じ「見直し」でも、教科によって確認すべき場所は異なります。ここでは、教科ごとに起こりやすいミスと、見直しで優先して見るところを整理しました。

教科別のケアレスミスと見直しのポイントをまとめると、次の表のようになります。

教科 よくあるミス 見直しで優先して見るところ
数学 符号、計算、単位 +−の変化、途中式、答えの単位
英語 スペル、時制、三単現のs 動詞の形、つづり、文頭の大文字
国語 設問条件、抜き出し、漢字 「適切でない」などの条件、字数、抜き出しの始めと終わり
理科 計算、単位、グラフ 単位と桁、グラフの軸、使った公式
社会 用語、漢字、設問条件 人名・地名の漢字、年代、「漢字で」などの指定

表の内容は、すべての問題で必ず確認すべきルールではなく、見直すときの候補です。すべてを見る時間がなければ、前回のテストで自分が間違えたポイントを優先しましょう。たとえば英語でスペルより時制のミスが多かった人は、動詞の形から確認すると効率的です。

ケアレスミスを減らすにはテスト前・テスト中・テスト後に何をする?

ケアレスミスを減らす4ステップ

対策を知っていても、「いつやればいいのか」が分からなければ本番では使えません。ここでは、これまでの対策をテスト前・テスト中・見直し・テスト後の流れに沿って整理します。

テスト前|過去のミスを見て「今回気をつける3つ」を決める

テスト前には、前回の定期テストや模試の答案を見返してみましょう。失点した問題をタイプ別に数えると、自分に特に多いミスが見えてきます。

そのなかから、今回のテストで実行する行動を3つ程度に絞って決めておきましょう。 このとき、「符号に気をつける」のような書き方では、本番で何をすればよいかがあいまいです。「数学は符号まで途中式に書く」「理科は答えに単位をつける」のように、行動の形にします。

項目を増やしすぎると、本番で思い出しにくくなるかもしれません。欲張らずに、前回いちばん多かったミスから選ぶのがおすすめです。

テスト中|問題を解きながらミスを防ぐ

前の見出しで紹介した対策は、本番で「いつ実行するか」まで決めておかないと、使わないまま終わりがちです。見直しにすべてを任せると、時間が足りなくなったときにミスが残ってしまいます。

自分のタイプの対策を、本番のどのタイミングで実行するかまで決めておきましょう。 タイプごとの実行タイミングの例をまとめると、次の表のようになります。

タイプ 対策を実行するタイミングの例
読み違い型 問題文を読んだ直後、解き始める前
計算・処理型 符号が変わる計算をするたび
転記・記入型 大問が終わった直後、マークを塗った直後
書き忘れ型 1問の答えを書き終えた直後
焦り・時間不足型 決めておいた上限時間を超えたとき

タイミングを場面とセットで決めておくと、本番でも対策を思い出しやすくなります。テスト前に決めた3つの行動にも、それぞれ実行するタイミングを書き添えておきましょう。

見直し|「最初から解き直す」より確認項目を決める

見直しというと、最初の問題から解き直すイメージを持つ人も多いでしょう。しかし、全問を解き直す時間が残ることはあまりありません。

見直しでは、確認する項目と順番をあらかじめ決めておきましょう。 編集部では、次の順番を一例としておすすめします。

  1. 問題番号と解答欄がそろっているか
  2. 「誤っている」「2つ選べ」などの設問条件を守っているか
  3. 数字や符号を写し間違えていないか
  4. 単位やスペル、指定された表記を書いているか
  5. 時間が余れば、計算を元の式で確かめる

答案全体に影響しやすい解答欄のずれなどから確認する考え方です。ただし、自分のミス傾向に合わせて順番を変えて構いません。たとえば単位の書き忘れが特に多い人は、単位の確認を最初に持ってきてもよいでしょう。

見直しでは、決めた項目を一つずつ指でたどりながら確認してみてください。「合っているはず」と流し読みするのを防ぎやすくなります。

テスト後|ケアレスミスを記録して次回の行動を決める

テストが返ってきたら、点数を見て終わりにせず、失点の原因を確かめることが大切です。

文部科学省は、学習評価の基本的な方向性として、児童生徒の学習改善につながるものにすることを示しています。また、「主体的に学習に取り組む態度」の評価には、自らの学習を調整しようとしているかどうかも含まれます。

出典:文部科学省|小学校,中学校,高等学校及び特別支援学校等における児童生徒の学習評価及び指導要録の改善等について(通知)

テストの結果を次の学習に生かすという考え方は、ケアレスミス対策にもそのまま当てはまるでしょう。なお、ここから先の記録の方法は文部科学省の資料によるものではなく、編集部が提案する実践策です。

テスト後は「間違えた」で終わらせず、なぜ間違えたかと次に何をするかまで決めておきましょう。 具体的な記録の方法は、次の見出しで紹介します。

同じケアレスミスを繰り返さない「ミスノート」の作り方

開いたノートと参考書のページ

「ミスノート」と聞くと、問題を書き写して、きれいにまとめるものを想像するかもしれません。ケアレスミス対策のノートは、もっとシンプルで大丈夫です。

目的は、自分のミスのパターンと、次にとる行動を残しておくことにあります。

間違えた問題を全部書き写す必要はない

ミスノートに書く項目は、次の4つに絞れば十分です。

  • 何を間違えたか
  • どのタイプのミスか
  • なぜ間違えたか
  • 次のテストで何をするか

問題文を丸ごと写すと時間がかかり、記録そのものが続かなくなります。ミスノートは「きれいに作ること」より、「続けて書けること」を優先しましょう。

実際の記入例を表にすると、次のようになります。

間違えた内容 タイプ 原因 次回すること
−を+にした 計算・処理型 移項を暗算した 移項は1行ずつ書く
「誤っているもの」で正しいものを選んだ 読み違い型 条件に印をつけなかった 「誤っている」に○をつける
面積にcm²を書き忘れた 書き忘れ型 答えを出して安心した 最後に単位だけを見直す
問5の答えを問6の欄に書いた 転記・記入型 解答欄を確認しなかった 大問ごとに番号を確認する

1行で書ける量なので、できれば間違えた理由を覚えているうちに記入しておきましょう。記録が数回分たまると、同じタイプや同じ原因がくり返し出てくることに気づけるでしょう。

「次は気をつける」ではなく行動を書く

ミスノートでいちばん大切なのは、「次回すること」の書き方です。「次は気をつける」「もっと集中する」と書いても、本番で何をすればよいかは分かりません。

反省で終わる書き方と、行動を書いた書き方を比べると次のとおりです。

NGの書き方 OKの書き方
計算ミスに気をつける 暗算せず途中式を1行書く
問題をしっかり読む 「誤っている」に○をつける
見直しをする 最後の3分で問題番号と単位を見る
落ち着いて解く 決めておいた時間を超えたら次の問題へ進む

OKの書き方は、どれも「やったか、やっていないか」を自分で判断できる形になっています。「次回すること」には、自分が頑張ることではなく、次のテストで実際にする行動を書きましょう。 行動の形で書いておけば、テスト前に見返したときも、そのまま本番の目標として使えます。

ケアレスミスに関するよくある質問

FAQの木製ブロックと観葉植物

ここでは、ケアレスミスについて多くの人が抱きやすい疑問に答えます。

ケアレスミスがどうしても直らないときはどうすればいい?

対策をしているのにミスが減らない場合は、今の対策が抽象的になっていないかを確認してみてください。「問題文をよく読む」は「条件に○をつける」、「計算に注意する」は「途中式を1行増やす」に変えられます。対策を行動の形に言いかえるだけで、実行できたかどうかを自分で確かめられるようになります。

それでも同じミスが続くときは、一度にすべてを直そうとせず、最も多いミスを1種類に絞りましょう。1種類ずつ取り組む方が、どの対策が効いたのかも分かりやすくなります。

ケアレスミスが多い人にはどんな特徴がありますか?

この記事では、ケアレスミスを性格ではなく、解き方の習慣から考えています。たとえば、次のような習慣がないか確認してみてください。

  • 暗算が多く、途中式をほとんど書かない
  • 問題文の条件に印をつけずに解き始める
  • 見直しで確認する項目を決めていない
  • テスト後にミスの原因を振り返らない

これらはどれも、今日から変えられる行動です。 当てはまるものがあっても、それだけで「ケアレスミスが多い人」と決まるわけではありません。当てはまった習慣を1つずつ変えていけば、ミスの出方も変わっていくでしょう。

ケアレスミスを完全になくすことはできますか?

どんな方法でも、ケアレスミスを必ずゼロにできるとは言い切れません。大切なのは、ゼロを目指して自分を責めるより、次の3段階で少しずつ減らしていくことです。

  1. ミスの数そのものを減らす
  2. ミスをしても、見直しで自分で見つけられるようにする
  3. 同じ原因のミスをくり返さないようにする

この順番で取り組めば、ケアレスミスによる失点を少しずつ小さくしていけます。1回のテストでミスがあっても、次の行動につなげられれば、それは前進といえるでしょう。

まとめ 「気をつける」ではなく自分のミスに合った対策をしよう

黒板に描かれた電球とPOINTの文字

ケアレスミスで点を落としたと感じたら、まずはその失点が本当にケアレスミスなのかを確かめることが大切です。知識不足や理解不足だった問題は、ケアレスミスとは分けて学び直しに回しましょう。

ケアレスミスだと分かったら、5つのタイプのどれに当たるかを確認します。タイプによって、条件に印をつける、途中式を残す、確認のタイミングを決めるなど、必要な対策は異なります。

ケアレスミスを減らすには、「気をつける」だけで終わらず、具体的な行動に変えることが大切です。次のテストに向けて、まずは前回の答案を見返してみてください。

そのうえで、「条件に線を引く」「途中式を書く」「最後に単位を見る」のように、実際にする行動を一つ決めましょう。

執筆者プロフィール

塾選ジャーナル編集部のサムネイル画像
編集部
塾選ジャーナル編集部

塾選ジャーナル編集部です。『塾選ジャーナル』は、日本最大級の塾検索サイト『塾選(ジュクセン)』が提供する、教育・受験に関する総合メディアです。保護者が知っておきたい受験や進路情報をお届けします。

定期テスト対策キャンペーン:体験授業に参加&入塾で最大20,000円分プレゼント(要エントリー)
目的や性格について回答するだけ!簡単10秒!ぴったりの塾を診断
塾選で塾を探す