2024/03/26
公開

中学生の夏期講習はどのぐらいかかる?費用・平均相場・塾の選び方についても解説!

中学生になると勉強する内容が小学校と比べて難しくなることから、塾に通う子どもも必然と多くなります。すでに塾に通っている子どもだけでなく、まだ塾に通っていない子どもを持つ親御さんの中には夏期講習に通わせようかどうか迷っている方もいるのではないでしょうか。 約1ヶ月にもおよぶ夏休みを有意義に過ごすためには、夏期講習への参加がおすすめ。そこで、今回は中学生向けの夏期講習を取り上げて、費用相場や塾の選び方について解説します。

目次

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夏期講習の費用について

夏期講習に通うためには、当然のことながら費用が必要です。具体的な費用は塾によって異なるものの、おおまかな相場というものはあります。事前に費用相場を理解しておくことで、夏期講習選びをスムーズに進められるようになるでしょう。

塾の種類

夏期講習の指導方法は塾によってさまざまです。
塾には大きく集団塾と個別指導塾の2種類があり、それぞれで指導スタイルや特徴が異なります。まずは集団塾と個別指導塾の主な特徴を見ていきましょう。

集団塾

集団塾とは複数の生徒が1つの教室に集まって、同じ授業を一人の講師から受ける指導スタイルのものを指します。学力やコースごとにクラス分けがなされ、クラスの生徒全員が同じ授業を受けるのが特徴です。学校の授業と同じような指導スタイルと思って良いでしょう。


授業カリキュラムはあらかじめ決まっているため、生徒がカリキュラムに合わせて勉強をしていかなければいけません。同じような学力や目標を持った生徒たちが集まることから、互いに切磋琢磨し合いながら勉強を進めていけるメリットがあります。競争意識が生まれ、互いに刺激し合える子どもにピッタリでしょう。

また難関高校受験対策や難関高校への合格実績を豊富に持つ、指導レベルの高い講師の授業は集団塾で開催されることがほとんどです。

個別指導塾

一方の個別指導塾は、子ども一人ひとりに合わせて講師が学習指導を行ってくれます。講師1人に対する生徒数は塾やコースによってさまざま。完全マンツーマンのところもあれば、生徒2~3人に対して講師が1人付くところもあります。

生徒複数人に対して講師が1人付くスタイルであっても、全員が同じ授業を受けるわけではありません。あくまでも個々人の目標や課題に合わせて勉強を進められます。1人の生徒が講師から解説を受けている間、他の生徒は各自で問題演習に取り組むのが基本的なスタイルです。

完全マンツーマン指導の場合、授業時間中は講師を独占できるため非常に密な勉強ができるでしょう。分からないところはすぐに質問できるのも大きなメリットの一つです。個別指導塾は部活動などが忙しく、自分のペースで勉強したい子どもに向いていますね。

費用相場

続いて中学生向けの夏期講習に関わる費用相場を見ていきましょう。上記で解説した集団塾と個別集団塾別に紹介します。

学年 集団塾の費用相場 個別指導塾の費用相場
中学1~2年生 30,000円~60,000円 80,000円~100,000円
中学3年生 60,000円~80,000円 100,000円~200,000円

まず中学1~2年生の場合、夏期講習の費用は通常の塾にかかる月謝の2倍程度と考えてよいと思います。そして中学3年生になると受験学年であることから、さらに料金が大きくなります。塾によっては通常の月謝の約3~5倍ほど大きくなるかもしれません。


また基本的に個別指導塾は集団塾よりも割高です。スタッフ1人に対する人件費が大きく必要となるためですね。1コマあたりで料金を設定しているところも多く、受講回数を増やせば増やすほど料金は増えていきます。

その他の費用について

夏期講習に必要となる費用は授業料だけではありません。詳細は塾によって異なりますが、以下で紹介するようなものも必要となる場合があります。

入会金

通っていない塾の夏期講習に参加する場合、入会金を徴収しているところがあります。徴収する場合の相場は10,000円~20,000円ほどです。

教材費

集団塾で行われる夏期講習の多くは、教材費も含まれているのが通常です。個別指導塾で独自の参考書や問題集を使用したい場合、個別に購入する必要が出てくるでしょう。また講習期間中に模擬試験や各種テストを受ける場合も同様です。

交通費

自宅から離れた塾の夏期講習に通う場合、交通費も必要となってきます。バス代や電車代の他、親が車で送迎する場合はガソリン代もかかってくるでしょう。

飲食費

最後は飲食費です。夏場は外気温が高くて暑いため、水分補給用の飲み物は欠かせません。
また講習時間の長さにもよりますが、子どもによってはお腹が空くこともあるでしょう。講習の前後におにぎりやパン、お菓子などを購入する場合は費用が必要となります。

夏期講習費用の抑え方

上記で解説したように、夏期講習の費用は決して安いものではありません。特に受験学年となる中学3年生や、個別指導塾でたくさんの授業コマを入れる際は費用がかさみます。できるだけ費用を抑える方法があるので見ていきましょう。

授業のコマ数やコース数を減らす

まずは授業のコマ数やコース数を減らすことです。個別指導塾では1コマあたりに料金が設定されています。また集団塾の場合は「中学数学の弱点克服コース」や「高校受験対策スペシャル講座」といったように、いくつかのコースや講座を設定しているところも少なくありません。初回相談や申し込みの際に塾のスタッフから、いくつかのコースや講座の併用を勧められることもあるでしょう。

授業のコマ数やコース数を減らすことで、費用を抑えることができます。授業をたくさん受けると、受けた量に比例して成績が必ずアップするわけではありません。「授業を受けることに精一杯で、自分で復習する余裕がまったくない」「勧められて受講したけど、一人でも勉強できるような内容だった」といった状況も十分に考えられることです。

子どもの成績アップに向けて何が必要なのかをしっかり分析した上で、本当に必要な授業だけをチョイスするようにしましょう。費用を抑えられるだけでなく、成績を効果的にアップさせられるメリットも生まれます。

苦手分野の科目のみ受講する

苦手分野の科目のみを受講する方法もあります。私立の難関高校を受験しない限り、国語や数学、英語などの科目を問わず、得意科目や大きく苦手ではない科目は基本的に独学が可能です。ある程度の基礎力や勉強の仕方が身に付いている場合は、参考書や問題集などを使って独学でも学力を高められるでしょう。

一方の苦手科目は独学での克服が難しい面があります。子ども自身がどこでつまずいているのかを理解していないため、何から手をつければ良いのか分からない状況も珍しくありません。ただでさえ苦手な科目に対して、進んで勉強しようとする子どもは多くないでしょう。苦手分野の科目のみに絞って受講することで、費用を大きくセーブできるはずです。

オンライン講習を受ける

最後はオンライン講習を受けることです。パソコンやタブレットなどを利用したオンライン講習は、一般的に対面式の講習よりも料金がリーズナブル。設備費や講師の配置費用を抑えられるためです。
 

対面式と比べて決してクオリティが低いわけではないため、費用を抑えたい人にとっては大きな選択肢の一つとなるでしょう。

夏期講習の目的と内容

中学生にとって夏期講習はどのような目的があり、具体的にどのようなことを行うのでしょうか。
主な目的と内容について、それぞれ分けて紹介します。

中学生が夏期講習に通う目的

目的は個々の子ども、そして講習自体によって異なります。主な目的は次の3つです。

これまでに学んだ内容の復習

1つ目はこれまでに学んだ内容の復習です。学習は一つひとつの積み重ね。これまでに学んだ内容がベースとなって、後から学ぶ学習項目を理解できるようになっていきます。そのため復習は欠かせません。1学期が前の学年までに習った内容を復習することで、学んだ知識を定着できるようになるでしょう。

苦手科目の克服

2つ目は苦手科目の克服です。前述したように苦手科目は独学での克服が難しいもの。専門の講師から指導を受けることで、効率的に克服できるようになります。
学校の授業がある間は何かと後回しにしがちな苦手科目を、長期休暇となる夏休みの間に克服しようと思っている子どもは少なくありません。

高校入試に向けた対策

特に受験学年となる中学3年生の場合、高校入試に向けた対策を目的として受講する子どもが多くなります。入試を意識した授業解説や問題演習などを通して、志望校合格に必要となる学力を身に付けられるはずです。

中学生の夏期講習の内容

講習の内容は基本的に上記で解説した目的に応じたものとなっています。集団塾の場合は目的別にコースや講座が設定されているため、スタッフと相談しながら子ども本人にあったコース・講座を受講することになるでしょう。
個別指導塾の場合は細かい学習内容をスタッフと相談して決めていきます。授業解説を多めに取るのか、問題演習を中心に行うのかなど細かく決められるため、一人ひとりのニーズやペースに合わせた講習内容とできるはずです。

塾の選び方

夏期講習を開催している塾と一口にいっても、先に述べたように集団塾や個別指導塾など指導スタイルはさまざま。さらにそれぞれの特徴は大きく異なります。


効率的に学力をアップさせるためには、子どもの性格や特性、ニーズなどに合わせて塾を選ばなければいけません。基本的には授業スタイルやカリキュラム、料金、講師、評判、サポート体制などから総合的に判断することになります。

以下の記事で塾選びのポイントを解説しているので、詳細をチェックしてみてください。

【2024年】中学生におすすめの学習塾22選!塾選びの方法や特徴を徹底解説

夏期講習におすすめの塾

最後に当サイトおすすめの塾が開催している、2021年度の夏期講習情報を全部で4つご紹介します。

集団塾

まずは集団塾でおすすめの夏期講習です。

SAPIX

SAPIX中学部では高校受験を目標としている、中学1~3年生に向けた夏期講習を開催しています。

学年 期間 日数 授業料
中学1~2年生 2023年7月24日~8月28日

・20日間(5科目)
・16日間(3科目)

・112,200円(5科目)
・89,760円(3科目)

中学3年生 2023年7月24日~8月28日 24日間(5科目・3科目) 168,960円(5科目・3科目)

少人数制の授業を採用しているため、子どもと講師との双方向性のコミュニケーションが取りやすい特徴があります。質問がしやすい雰囲気であることから、分からない箇所はその場で聞いて解決していきたいですね。

テキストはオリジナルテキストを使用。入試問題を細かく分析して作られているため、効果的に志望校合格力を身に付けられるでしょう。

臨海セミナー

臨海セミナーでは中学1~3年生向けに、無料体験授業を兼ねた夏期講習を開催しています。

学年 期間 日数 授業料
中学1~2年生 2023年7月1日~8月28日 前期6日間、中期5日間、後期8日間、模試1日 3,300円(体験諸費)+3,850円(模擬試験費用)
中学3年生 2023年7月1日~8月28日 前後期それぞれ8日間、中期5日間、模試1日 5,500円(体験諸費)+4,180円~4,400円(模擬試験費用)

中学1~2年生では学力アップの土台づくりを中心として、さらに1~2ヶ月先の予習を行います。そして中学3年生では高校入試準備のスタートとして、より実践的な授業内容になっているのが特徴です。

また、兄弟・友人を紹介すると体験諸費が半額になるキャンペーンを実施中です。

臨海セミナー 小中学部についての詳細記事はこちら

個別指導塾

続いては個別指導塾です。

進学個別指導のTOMAS

進学個別指導のTOMASは1対1の完全マンツーマン指導を行っている学習塾。週1回、1科目からの受講が可能です。

学年 期間 日数 授業料
中学1~3年生 2023年7月17日~8月31日 受講コマ数による 学年やコースによって異なる

授業は1回80分と長く、さらに完全マンツーマン指導のため高い学習効果が期待できるでしょう。一人ひとりに合わせたオーダーメイドカリキュラムに沿って学習が進められ、夏休み明けには2~3ランクも上の志望校合格を目指せる学力まで引き上げてくれます

受講回数を自由に決められるので、家庭や子どもの都合に合わせられるのも大きなメリットです。

進学個別指導のTOMASについての詳細記事はこちら

個別指導の明光義塾

自ら学ぶ力を育むことを目的に、付きっきりではない個別指導をするのが明光義塾です。中学1~3年生に向けて夏期講習を開催しています。

学年 期間 日数 授業料
中学1~3年生 2023年7月1日〜8月31日 受講コマ数による 要問い合わせ

子ども一人ひとりの目標や課題に合わせて学習プランを作成し、プランに沿って授業が行われます。対話を大切にした授業展開で、子どもの主体的な学びを伸ばせるのも大きな特徴です。

オンライン授業にも対応しているため、自宅にいながら夏期講習を受けたい子どもにもピッタリです。費用に関しては公開されていないので、興味がある方はぜひ問い合わせしてみてください。

また、6月1日〜7月31日に入会すると90分×4授業が無料になるキャンペーンを実施中です。

個別指導の明光義塾についての詳細記事はこちら

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個別指導の明光義塾の紹介ページはこちら

まとめ

中学生向け夏期講習の費用相場は学年、そして集団塾や個別指導塾かによって大きく異なります。塾によっては入会金や教材費なども必要となることがあるため、事前に細かくチェックしておきましょう。
また費用だけでなく、指導スタイルやカリキュラムは塾によってさまざまです。お子さまの成績や学習理解度をしっかりと把握し、性格や特徴を考慮しながら夏期講習を検討してください。

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塾選(ジュクセン)編集部

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