2024/03/26
公開

新高1春休みの勉強方法|中学卒業後の過ごし方や春期講習情報も紹介

高校受験が終わり、ようやく一息つける新高校1年生(中学3年生)にとっての春休み。友達と遊んだり、家族と出かけたりするのもよいですが、高校生活のスタートダッシュを切るためには勉強もおろそかにはできません。勉強を含めて春休みを有意義に過ごすことが大切です。今回は新高校1年生に向けた、おすすめの春休みの過ごし方をご紹介。中学校と高校における学習面の違いや科目別の勉強法、春期情報講習の情報などと一緒に解説します。

目次

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新高校1年生が意識しておきたい!中学と高校の学習面での違い

中学校と高校とでは、学習面で大きな違いが生まれます。中学校のときと同じ意識で高校へ進学すると、子どもによっては大きな違いに戸惑ってしまうかもしれません。新高校1年生は、以下で紹介する主な違いを理解しておきましょう。

学習内容は難しく、授業スピードは速くなる

戸惑いを感じる最も多くの理由の一つが、学習内容が難しくなることです。中学校でも学年が上がるにつれて、勉強する内容は難しくなっていったことでしょう。

しかし高校における学習内容の難しさは、中学校よりもはるかに上回っています。特に積み上げ式となる英語と数学は高度な内容をあつかうようになり、高校に入学してから初めて苦手になる子どもも珍しくありません。

学習内容が難しくても授業がゆっくり進めばよいですが、授業スピードは速くなるのが実際のところです。特に進学校では大学受験対策を想定して、できるだけ早く所定のカリキュラムを終えようとしているところがあります。一度つまずきが生じると、周りの生徒にどんどん遅れをとってしまうでしょう。

科目数が増える

科目数が増えるのも、中学校とは違った特徴です。たとえば理科は物理や化学、生物、地学などに、社会は日本史や世界史、地理、現代社会、政治・経済など、1つの教科が細かく細分化されて授業がおこなわれます。

細分化された分、一つの科目の専門性は深くなり、学ぶべき学習範囲も広がります。また特に国公立大学を目指す場合、文系と理系を問わずに6教科8科目の受験が基本です(2025年におこなわれる大学入学共通テストより)。勉強する範囲が大きくなり、難易度も高まるでしょう。

高校2年生から文理選択・科目選択がスタートする

大学受験を目指す普通科の高校へ進学した場合、高校2年生から文系か理系のどちらかに所属して勉強するのが一般的です。さらに文系と理系で社会や理科など、受験する大学の入試科目に合わせて受講する科目を選択できるようになります。

また高校によっては国公立大学や私立大学別に、クラスやコース分けをしているところもあるでしょう。

他の生徒に差を付ける!新高校1年生(中3)の春休みの過ごし方

「辛い高校受験が終わったのだから、春休みくらいはのんびりしたい!」と思っている子どもも多いかもしれません。確かにほっと一息つく時間も大切ですが、先に述べたように高校でおこなわれる授業内容は高度なものばかり。春休み中も勉強を意識した生活を送ることで、スムーズに高校生活へ入っていけるようになるでしょう。

続いては他の生徒に差を付ける、新高校1年生の春休みの過ごし方を紹介します。

勉強習慣を維持する

恐らく多くの新高校1年生は、高校受験突破に向けて毎日勉強をしていたはずです。

しかし春休み中にまったく勉強をしないと、身に付けた勉強習慣がなくなってしまいます。これから高校で学ぶ難しい項目を理解したり、定期テストで高い点数を取ったり、第一志望の大学へ現役で合格したりするためには、毎日コツコツと勉強することが欠かせません。

せっかく身に付けた勉強習慣を維持するために、春休み中も毎日勉強をしましょう。どうしても気持ちが乗らなかったり、何か予定が入っていたりする場合は、10分~20分ほどの勉強でも構いません。教科書や参考書を、パラパラと眺めるだけでもよいでしょう。とにかく短時間でもよいので、毎日勉強に取り組むことが大切です。

できれば1日3時間の勉強時間を確保する

子どもの現在の学力や、進学した高校のレベル、そして大学受験をする場合は志望校のレベルなどによって異なりますが、できれば1日3時間の勉強時間は確保しておきたいところです。

3時間と聞くと「そんなにたくさん!」と感じるかもしれませんが、これまでに受けていた中学校の授業時間を考えると、必ずしも長い時間ではありません。3時間続けて勉強する必要もなく、たとえば午前と午後、夕食後にそれぞれ1時間ずつ勉強時間を分けてもOK。取りかかってみると、案外すぐに終わってしまうものです。

進学する高校の課題を早めに終わらせる

特に進学校の中には高校入学前であっても、春休み中に宿題を課すところがあるかもしれません。宿題の内容は中学校の復習や高校の先取り学習など、学校によってさまざまです。

宿題が課される場合は、できるだけ早めに終わらせましょう。理想は春休みの前半に集中して終わらせること。休みの後半は、それぞれの課題に合った勉強へ取り組めるようになります。

生活リズムをくずさない

生活リズムをくずさないようにすることも大切です。春休みが明けると高校生活が始まり、規則正しい生活が求められます。

春休み中に夜遅くまで起きていたり、朝はいつまでも寝ていたり、食生活や睡眠リズムが乱れたりすると、高校生活のスタートに支障をきたしてしまうでしょう。万全な体調で4月を迎えるためにも、春休み中は生活リズムをできるだけくずさないように注意してください。

新高校1年生(中3)の春休みの勉強法

新高校1年生が春休みの間に最優先で勉強するべき科目は、英語と数学の2つです。英語と数学は主要5教科の中でも積み上げ式といわれており、前の学習項目がベースとなって次の学習項目を理解できるようになっています。

高校で習う英語と数学は、中学校の学習単元・項目が前提です。もし中学校の学習内容で理解できていない箇所があると、4月の授業スタートからさっそくつまずいてしまうでしょう。

春休みは日数が短いですが、限られた期間の中でも勉強の効率性をアップさせるためにも、英語と数学に絞って学習を進めていってください。

【新高校1年生】英語の勉強法

英語で重点的に取り組んでほしいのは、単語と文法の学習です。

単語は先取り学習を始める

高校の授業、そして大学受験で求められる単語数は、高校受験に必要な数よりもはるかに多いです。高校受験では約1,200語ですが、高校の授業では全部で3,000語、大学入学共通テストでは全部で5,500語、早稲田大学や慶應義塾大学といった最難関私立大学入試では全部で6,000語~7,000語も必要とされています。

英語の基本となる単語がわからないと、そもそも文章さえ読めません。単語の暗記には時間がかかるため、春休みの内から少しずつ勉強を始めておくとよいでしょう。

文法は復習と先取り学習をする

文法も単語と同じように、英語の基礎を構成するものです。英語のルールがわからないと文章の意味を正しく理解したり、書いたりすることもできません。

中学校で習った文法項目に不安がある人は、もう一度復習をしてください。特に受動態と現在完了形、不定詞、動名詞は苦手とする子どもも多いため、しっかり時間をかけて克服しておきましょう。

英語が得意な子どもは、高校1年生で習う文法項目を先取り学習するのがおすすめ。学校で配布された参考書に目を通しておくとよいでしょう。

【新高校1年生】数学の勉強法

続いては数学の勉強法です。

中学数学を復習する

高校1年生で習う数学は、中学数学の内容とつながっているものがたくさんあります。高校数学が苦手な子どもは、中学数学で取りこぼしがある場合も多いので、高校生活スタート前に中学数学をしっかり復習しておくことが大切です。

特に復習するべき学習項目は因数分解と平方根、二次方程式、二次関数、確率、円、三平方の定理。苦手な子どもは教科書の解説をよく読み、例題や練習問題から始めてみましょう。解き方のパターンが理解できたら、問題集で同じような問題をくり返し解いてください。

4月以降の先取り学習をする

余裕がある子どもや数学が得意な子どもは、4月以降の先取り学習をするのがおすすめです。高校から配布された数学の教科書や参考書を読み始め、自己学習をしていきましょう。

理解できない箇所があるかもしれませんが、授業を受けていないので当然です。自己学習でわかる部分だけでも、先に勉強しておくと十分力になります。

【新高校1年生】塾の春期講習は受けるべき?

塾や予備校の中には、新高校1年生向けに春期講習をおこなっているところがありますが、大学受験まではまだ時間があることから、新高校1年生全員にとって必ずしも必要というわけではありません。

しかし学習習慣が身に付いておらず、自宅で勉強ができない子ども苦手科目があって一人では克服できない子どもは、春期講習へ通うのがおすすめです。講習によってさまざまなカリキュラムを提供しているため、異なる学習ニーズを持つ新高校1年生に対応してくれます。

また偏差値の高い進学校へ入学する子どもや、すでに難関大学受験を目指している子どもも、春期講習を受けた方がよいでしょう。同じような学力を持ったライバルたちと勉強することで、学習意欲を大きく上げて高校生活を迎えられるはずです。

【新高校1年生】おすすめの春期講習

春期講習は個別指導や集団指導、映像授業など、塾やコースによって授業スタイルが違います。それぞれの特徴や主な対象者は異なるため、子どもの性格や学習ニーズ、生活スタイルなどに合わせて授業スタイルを選びましょう。

個別指導では個別教室のトライや大学受験ディアロなど、集団指導では河合塾映像授業では東進ハイスクール・東進衛星予備校や河合塾マナビスなどがおすすめです。おすすめ春期講習の詳細はこちらの記事でも解説しているので、ぜひご覧ください。

高校生の春期講習おすすめ10選!選び方や塾ごとの特徴を解説

まとめ

高校の授業は中学校よりもはるかに難しく、またスピードも速いのが特徴です。4月以降の授業で遅れをとらないように、新高校1年生は春休み中も勉強を意識した生活をしましょう。

勉強の習慣がない子どもや自主学習ができない子ども、苦手科目がある子どもは春期講習へ通う方法もあります。塾によってさまざまなカリキュラムを準備しているので、子どもの学習ニーズに合った場所を見つけられるはずです。

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塾選(ジュクセン)編集部

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