2024/03/26
公開

高校生にとって春休みの過ごし方は重要?大学受験生のやるべきことや勉強法を紹介

大学受験を予定している高校生にとって、春休みの過ごし方は大切なポイントの一つ。どのように過ごす方によって、他のライバルに大きく差をつけて4月以降の勉強に臨めるようになるはずです。今回は大学受験に向けた春休みの過ごした方について、やるべきことや学年別の勉強法と一緒に紹介します。

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大学受験生にとって春休みの過ごし方は重要

現在の学力や志望大学のレベルによって多少状況は変わりますが、一般的に大学受験生にとって春休みの過ごし方は重要です。

巷では「受験勉強の本番は夏休みから」といわれることがあります。確かに多くの大学受験生が本格的に受験勉強へ取り組むのは、高校3年生の夏休みごろ。特に部活動の引退が重なる運動部の高校生は、夏休みから本気で受験勉強に臨みます。

しかし裏を返すと、ほとんどのライバルが夏休みから本気を出すということは、夏休みに受験勉強を始めても大きく差がつきにくいということです。そのためライバルがまだ勉強を本格化させていない春休みに、大学受験を意識して過ごすことで、よりよいスタートダッシュを切れるようになります。

また比較的余裕のある春休みに苦手科目を克服しておくと、余裕を持って4月以降の勉強に取り組めるようにもなるでしょう。

大学受験に向けて春休み中にやるべきこと

春休み中は勉強に関すること、そして勉強以外のことでもやっておくべきことがいくつかあります。主なものを全部で6つ見ていきましょう。

志望校を絞り込む

特に受験学年となる新高校3年生にとって欠かせないのが、志望校を絞り込むことです。ある程度自分が行きたいと思う大学を目標にすることで、その後の勉強意欲も大きく変わってきます。

春休みの段階では偏差値や模擬試験判定に関係なく、「行きたい!」と思う大学を志望校にしてください。いまは学力が足りていなくても、今後の努力次第で合格圏内に入る可能性は十分あります。

大学のホームページや情報誌などのほか、各大学で開催しているイベントやオープンキャンパスへ参加するのもおすすめです。オープンキャンパスは夏休みにおこなっているイメージですが、多くの大学では1年を通して開催しています。比較的余裕のある春休みのうちに参加をして、志望大学のイメージをつかんでおくとよいでしょう。

志望校の入試科目を確認する

志望校を絞り込んだら、どのような入試科目が課されるのかを確認してください。たとえば同じ理科でも化学と物理のみ選択可で、生物と地学は選択不可などとしているところはたくさんあります。

もし自分がメインに勉強を進めてきた科目で受験できないとわかった場合、後から勉強する科目を増やしたり、志望校自体を変更したりする必要も出てくるかもしれません。志望校が絞れない場合は、つぶしが効く科目を選んでおくと安心です。

勉強習慣を継続させる

これまでに勉強の習慣がほとんどなかった子どもは、春休みのうちに勉強習慣を作って継続させておきましょう。高校3年生以降は受験本番が近づくにつれて、どんどん勉強時間が増えていきます。夏休みや冬休み、土日などは1日10時間以上の勉強が求められるかもしれません。

しかし勉強習慣がない子どもにとって、いきなり長時間の学習は無謀です。机に向かってまとまった時間勉強するクセを付けておかないと、集中力が切れてしまいます。

新高校3年生の場合、春休み中の目標勉強時間は1日5時間。5時間続けて勉強するのではなく、たとえば午前中と午後に2時間ずつ、夕食後に1時間と小分けにするとスムーズです。

1日5時間の勉強が難しいようなら、最初は1時間や2時間でも構いません。とにかく少しでもよいので毎日机に向かって勉強する習慣を続け、徐々に学習時間を延ばしていくとよいでしょう。

復習を中心として基礎を固める

新高校1年生や2年生、3年生と学年に関係なく、春休みに最優先で取り組んでほしいのが復習です。1年間で勉強した単元をふり返り、徹底的な復習に取り組んでください。

勉強は一つひとつの積み重ねが重要で、大学受験で求められる高度な問題を解く力を身につけるためには、基礎を確実にしておくことが大切です。復習をすることで理解不十分だったところや、取りこぼしていたところが浮き彫りになり、基礎固めに役立ちます。

受験科目にもよりますが、英語と数学の復習に力を入れましょう。英語と数学は学ぶべき学習項目が多く、また積み上げ式の科目であることから、短期間での学力アップが期待できないです。文系志望者は英語に、理系志望者は数学に特に力を入れてください。

苦手科目を克服する

すでに苦手科目があると自覚している場合は、春休みのうちにできる限りの克服に努めましょう。特に新高校3年生は4月以降、学校の授業や行事、部活動、志望校選びなど、やるべきことが山ほどあります。

苦手科目をそのまま放置してしまうと、じっくりと時間をかけて克服できません。志望校選びや受験本番で足を引っ張ってしまう可能性もあるでしょう。比較的余裕のある春休みのうちに、苦手科目や単元に取り組んでください。100%の克服ができなかったとしても、4月以降の受験勉強が楽になるはずです。

基礎学力に問題がなければ予習をする

春休み中に最優先してやるべきことは復習と先に述べましたが、基礎学力に問題がなければ予習をするのもおすすめです。4月以降の授業で学ぶべき学習項目を先取りしておくことによって、授業内容がよく理解できるようになります。

特に総合型選抜や学校推薦型選抜を目指す場合は評定平均が大きく影響を与えるため、定期テスト対策が欠かせません。春休み中の予習によって、新学期後の定期テストで高得点取得が狙えるでしょう。

可能であればゴールデンウィーク頃までの学習項目を予習しておくとよいでしょう。ちょうど中だるみしやすい時期なので、先に勉強を進めておくと安心です。

隙間時間を活用する

春休みの段階ではまだ学校の部活動や、習いごとで忙しい高校生もいることでしょう。まとまった勉強時間を確保できなくても、隙間時間を有効活用することで、春休み中の学習もしっかり進められるようになります。

部活に行く電車やバスの中で参考書を読んだり、部活動や習いごとの休憩中に英単語を覚えたり、お風呂に入りながら歴史年表を暗記したりと、隙間時間を使って勉強できることはたくさんあるはずです。

大学受験向け春休みの勉強法|学年別に紹介

春休みの勉強法は子どもの学力や志望校のレベルなどによって、人それぞれ異なります。しかし一般的には学年別に、以下の点に注意をして勉強をしていくとよいでしょう。

新高校1年生

新高校1年生は、春休み明けからいよいよ高校の勉強が始まります。高校で学ぶ学習項目は中学校よりもはるかに難しく、覚える量もたくさん出てくるでしょう。特に英語と数学は他の教科と比べて難しいため、春休み中は英語と数学に絞って勉強を進めてください。

英語の勉強法

高校1年生の英語で重要なのは単語と文法の2つ。どちらも高度な英語を勉強するための基礎となるものです。

中学校で勉強した英語の単語と文法で理解していないところがあれば、徹底的に復習をしておきましょう。基礎力がある場合、高校で配布された単語帳や参考書を使って、少しずつ先取り学習をしておくのがおすすめです。

数学の勉強法

数学の授業は進度が早いため、理解できていない状況が生まれると、どんどん遅れをとってしまいます。英語と同じように、高校から配布される教科書や参考書を使って先取り学習をしておくと安心です。

ただし自己学習ではわからない箇所もあるでしょう。わからないところはあまり時間をかけず、わかるところを予習するだけでも十分な効果が期待できます。

新高校2年生

新高校2年生になると、多くの高校で文系・理系とコースが決まってくるはずです。国公立大学を目指すのか、私立大学を目指すのかによって必要となる受験科目が異なりますが、基本的には文系志望者は英語を、理系志望者は数学を重点的に勉強しましょう。

文系志望者は英語を優先

文系の大学ではどこも英語が入試科目に課されており、また比重も他の科目と比べて高めに設定されています。そのため文系志望者は英語を得点源にしておくことで、大学受験を有利に進められるようになるでしょう。

高校1年生で習った単語や熟語、文法を復習して、基礎を固めてください。文法は参考書を通読した後に問題集に取り組み、確実に理解しているかどうかを確認します。

理系志望者は数学を優先

理系志望者は数学が優先です。高校2年生では数学ⅡB、高校3年生では数学Ⅲ(2022年4月以降は数学Cが復活)と進んでいき、当然のことながら内容も高度なものとなります。

国公立大学と私立大学、どちらも数学は課されるため、春休みのうちから基礎固めをしておきましょう。大学入学共通テストで課される数学は、正しく対策をすれば高得点が狙える科目です。高校1年生で習った数学ⅠAの復習に時間をかけてください。

新高校3年生

受験学年となる新高校3年生では、国公立志望、私立文系志望、私立理系志望の3パターンに分けて勉強法を解説します。

国公立志望者は国語・数学・英語を優先

文系と理系を問わず、国公立志望者は国語と英語、数学の3教科の勉強に力を入れてください。基本的にはどこの大学でも、大学入学共通テストで課されます。

英語と数学はこれまでの復習を、国語は現代文の文章読解問題を進めていってください。

私立文系志望者は国語・英語を優先

私立文系志望者は国語と英語の勉強が優先です。勉強する科目数が少なくて済むため、国語はたくさんの長文読解に時間を割いておくとよいでしょう。

私立理系志望者は数学と英語を優先

私立理系志望者は数学と英語を優先させてください。もし余裕がある場合や、極端に理科を苦手とする場合は、理科に取り組んでも構いません。

高校生向け塾・予備校の春期講習を受けるのもおすすめ

塾や予備校が開催している春期講習を受けるのもおすすめです。さまざまなカリキュラムやコースが設定されているので、子どもの学習ニーズに合った専門的な学習指導を受けられるでしょう。

開催日程や申し込み締め切りなどは、塾や予備校によってさまざま。中には春休み前から開催しているところもあり、しっかり時間をかけて勉強したい高校生にもピッタリです。以下のような塾・予備校で春期講習を開催しています。

  • 東進ハイスクール/東進衛星予備校
  • 個別教室のトライ
  • 大学受験ディアロ
  • 坪田塾
  • 河合塾マナビス
  • 明光義塾
  • 東京個別指導学院
  • 難関私大専門塾マナビズム
  • 個別指導塾スタンダード
  • 河合塾

詳細はこちらの記事をご覧ください。

高校生の春期講習おすすめ10選!選び方や塾ごとの特徴を解説

高校生の春休みの勉強計画を立てよう

春休み中にやるべきこと、勉強方法を理解したら、具体的な勉強計画を立ててください。無計画に勉強に取り組むのではなく、きちんと計画を立てて勉強することで、効率性と効果がアップします。

まずは春休み中のゴールを定めましょう。その上でゴールを達成するために必要なことを、リストアップしていきます。スケジュールは1日単位で立てるのがおすすめ。行き当たりばったりで勉強内容を決めるのではなく、1日単位でやるべきことを決めておくことが効率性にもつながります。

勉強計画についてはこちらの記事でも解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

【高校生】春休みの勉強計画の立て方|やる気をアップさせるコツも紹介

まとめ

大学受験を考えている高校生にとって、春休みは重要な季節です。受験を意識した勉強を始めることで、他のライバルに差を付けて4月以降のスタートダッシュを切れるようになります。今回紹介したポイントや勉強法なども参考にして、有意義な春休みを過ごしてください。

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塾選(ジュクセン)編集部

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